JP2007306216A - エレクトレットコンデンサマイクロホン - Google Patents
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Abstract
【課題】寄生容量の発生を低減して、高感度化を図ることができるコンデンサマイクロホンの提供。
【解決手段】ケース部1の内部に、エレクトレット部材14を装備した固定電極3と振動膜電極2とを備えるコンデンサ部4と、振動膜電極2の振動により生じるコンデンサ部4の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路5を装備した基板6と、コンデンサ部4と基板6との間に配置してコンデンサ部4と基板6とを電気的に導通させるリング状のゲートリング7とを有し、ゲートリング7は、平面視において、ゲートリング7の外側部とケース部1との間の距離をゲートリング7の周方向において異ならせる形状としている。
【選択図】図1
【解決手段】ケース部1の内部に、エレクトレット部材14を装備した固定電極3と振動膜電極2とを備えるコンデンサ部4と、振動膜電極2の振動により生じるコンデンサ部4の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路5を装備した基板6と、コンデンサ部4と基板6との間に配置してコンデンサ部4と基板6とを電気的に導通させるリング状のゲートリング7とを有し、ゲートリング7は、平面視において、ゲートリング7の外側部とケース部1との間の距離をゲートリング7の周方向において異ならせる形状としている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ケース部の内部に、エレクトレット部材を装備した固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、前記振動膜電極の振動により生じる前記コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を装備した基板と、前記コンデンサ部と前記基板との間に配置して前記コンデンサ部と前記基板とを電気的に導通させるリング状のゲートリングとを有するエレクトレットコンデンサマイクロホンに関する。
上記のようなエレクトレットコンデンサマイクロホンは、入力される音によって振動膜電極が振動してコンデンサ部の静電容量が変化し、変換回路がそのコンデンサ部の静電容量の変化に応じた電気信号を出力することにより、入力された音に応じた電気信号を出力するものである。
図7及び図8に基づいて、従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。図7は横断面図であり、図8は縦断面図である。
従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、金属製のケース部108の内部に、振動膜電極100、スペーサ101及びエレクトレット部材102を装備した固定電極103を備えるコンデンサ部104と、振動膜電極100の振動により生じるコンデンサ部104の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路105を装備した基板106と、コンデンサ部104と基板106とを電気的に導通するリング状のゲートリング107とを設けており、コンデンサ部104、基板106及びゲートリング107を覆う絶縁筒体109とを有する(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、図7に示すように、ケース部108の平面視における形状を円形状とし且つゲートリング107の平面視における形状を円形状としている。
従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、金属製のケース部108の内部に、振動膜電極100、スペーサ101及びエレクトレット部材102を装備した固定電極103を備えるコンデンサ部104と、振動膜電極100の振動により生じるコンデンサ部104の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路105を装備した基板106と、コンデンサ部104と基板106とを電気的に導通するリング状のゲートリング107とを設けており、コンデンサ部104、基板106及びゲートリング107を覆う絶縁筒体109とを有する(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、図7に示すように、ケース部108の平面視における形状を円形状とし且つゲートリング107の平面視における形状を円形状としている。
このようなコンデンサマイクロホンでは、コンデンサ部の静電容量の他に、導電性部材同士の相互作用によって寄生容量が発生する。そして、エレクトレットコンデンサマイクロホンの等価回路図である図9に示すように、入力信号Vinはコンデンサ部の静電容量である振動系容量Cmと寄生容量Cpとで分圧されるので、変換回路105に入力する入力信号は、寄生容量Cpが大きくなるほど減衰することになる。したがって、コンデンサマイクロホンの高感度化を図るためには、寄生容量の低減を図ることが求められる。
前記寄生容量として、ゲートリングと金属製のケース部との間で発生する寄生容量が考えられる。この寄生容量は、平面視においてゲートリングの外側部と金属製のケース部との間の距離が短くなるほど大きくなる。
上記特許文献1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、図7に示すように、ケース部108の平面視における形状を円形状とし且つゲートリング107の平面視における形状を円形状としているので、ゲートリング107の外側部とケース部108との間の距離Pは、ゲートリング107の周方向の全周にわたって均一であり、その距離Pは短い。したがって、寄生容量の発生量が大きくなり、コンデンサマイクロホンの高感度化を図れない虞がある。
上記特許文献1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、図7に示すように、ケース部108の平面視における形状を円形状とし且つゲートリング107の平面視における形状を円形状としているので、ゲートリング107の外側部とケース部108との間の距離Pは、ゲートリング107の周方向の全周にわたって均一であり、その距離Pは短い。したがって、寄生容量の発生量が大きくなり、コンデンサマイクロホンの高感度化を図れない虞がある。
また、上記特許文献1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、ゲートリング107の平面視における形状はゲートリング107の周方向の全周に亘って一定幅を有する円形のリング状であるので、ゲートリング107の周方向の全周に亘ってゲートリング107と基板106とが一様に接触することになり、ゲートリング107と基板106に形成される金属パターンとの接触面積が大きくなる。したがって、ゲートリング107と基板106との間で発生する寄生容量が大きくなる虞がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、寄生容量の低減を図り、高感度化を実現できるコンデンサマイクロホンを提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンの特徴構成は、ケース部の内部に、エレクトレット部材を装備した固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、前記振動膜電極の振動により生じる前記コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を装備した基板と、前記コンデンサ部と前記基板との間に配置して前記コンデンサ部と前記基板とを電気的に導通させるリング状のゲートリングとを有するエレクトレットコンデンサマイクロホンにおいて、前記ゲートリングは、平面視において、前記ゲートリングの外側部と前記ケース部との間の距離を前記ゲートリングの周方向において異ならせる形状としている点にある。
平面視においてゲートリングの形状をゲートリングの外側部とケース部との間の距離をゲートリングの周方向において異ならせる形状とすることにより、ゲートリングの周方向においてゲートリングの外側部とケース部との間の距離が短い箇所と長い箇所とを設ける。ゲートリングの外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、その距離が長いことによって、ゲートリングとケース部との間で発生する寄生容量の低減を図ることができる。そして、ゲートリングの周方向の全周に亘ってゲートリングの外側部とケース部との間の距離を長くするのではなく、ゲートリングの外側部とケース部との間の距離が短い箇所を設けることにより、ケース部の平面視におけるサイズを極力小型にできる。そして、ゲートリングの外側部とケース部との間の距離を短くして、ゲートリングの外側部にケース部の内側部に当接することもできる。このゲートリングとケース部との当接によって、ゲートリングの水平方向での位置決めを行ったり、ケース部の強度を向上することができる。
また、ゲートリングの外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、ゲートリングの外側部とケース部との間に空間を設けることができる。つまり、ゲートリングを幅狭にして、基板に対向するゲートリングの面積を小さくできる。したがって、ゲートリングと基板との間で発生する寄生容量の低減を図ることができる。
以上のことから、平面視におけるサイズの小型化を図りながら、寄生容量の低減により高感度化を実現できるコンデンサマイクロホンを提供できるに至った。
また、ゲートリングの外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、ゲートリングの外側部とケース部との間に空間を設けることができる。つまり、ゲートリングを幅狭にして、基板に対向するゲートリングの面積を小さくできる。したがって、ゲートリングと基板との間で発生する寄生容量の低減を図ることができる。
以上のことから、平面視におけるサイズの小型化を図りながら、寄生容量の低減により高感度化を実現できるコンデンサマイクロホンを提供できるに至った。
本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記ゲートリングは、平面視において、円形状又は矩形状のリング部分とそのリング部分の周方向に間隔を隔てて前記リング部分から外方側に突出する複数の突出部分とを有する形状としている点にある。
リング部分の周方向において、突出部分を設ける箇所がゲートリングの外側部とケース部との間の距離が短い箇所となり、突出部分を設けない箇所がゲートリングの外側部とケース部との間の距離が長い箇所となる。したがって、ゲートリングをリング部分と突出部分とからなる単純な構成としながら、寄生容量の低減を図ることができる。そして、例えば、突出部分の数を極力少なくする、或いは、突出部分の突出量を極力大きくすることにより、寄生容量の低減をより一層図ることができる。
本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記振動膜電極が、振動膜とその振動膜を支持するリング状の枠体とから構成し、前記枠体は、平面視において、前記枠体の外側部と前記ケース部との間の距離を前記枠体の周方向において異ならせる形状としている点にある。
平面視において枠体の形状を枠体の外側部とケース部との間の距離を枠体の周方向において異ならせる形状とすることにより、枠体の周方向において枠体の外側部とケース部との間の距離が短い箇所と長い箇所とを設ける。枠体の外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、その距離が長いことによって、枠体とケース部との間で発生する寄生容量の低減を図ることができる。そして、枠体の周方向の全周にわたって枠体の外側部とケース部との間の距離を長くするのではなく、枠体の外側部とケース部との間の距離が短い箇所を設けることにより、ケース部の平面視におけるサイズを極力小型にできる。
また、枠体の外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、枠体の外側部とケース部との間に空間を設けることができる。つまり、枠体を幅狭にできる。したがって、枠体と上下方向において接触する他の導電性部材との接触面積を小さくすることができ、寄生容量の低減を図ることができる。
また、枠体の外側部とケース部との間の距離が長い箇所では、枠体の外側部とケース部との間に空間を設けることができる。つまり、枠体を幅狭にできる。したがって、枠体と上下方向において接触する他の導電性部材との接触面積を小さくすることができ、寄生容量の低減を図ることができる。
本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記枠体は、平面視において、円形状又は矩形状の枠体用リング部分とその枠体用リング部分の周方向に間隔を隔てて前記枠体用リング部分から外方側に突出する複数の枠体用突出部分とを有する形状としている点にある。
枠体用リング部分の周方向において、枠体用突出部分を設ける箇所が枠体の外側部とケース部との間の距離が短い箇所となり、枠体用突出部分を設ける箇所が枠体の外側部とケース部との間の距離が長い箇所となる。したがって、枠体を枠体用リング部分と枠体用突出部分とからなる単純な構成としながら、寄生容量の低減を図ることができる。そして、枠体用突出部分の数を極力少なくする、或いは、枠体用突出部分の突出量を極力大きくすることにより、寄生容量の低減をより一層図ることができる。
本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンの実施形態について図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。
このエレクトレットコンデンサマイクロホンは、図1及び図2に示すように、金属製のケース部1の内部に、振動膜電極としての振動板2と固定電極としての背極板3とを備えるコンデンサ部4と、振動板2の振動により生じるコンデンサ部4の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路5を装備した基板6と、コンデンサ部4と基板6との間に配置してコンデンサ部4と基板6とを電気的に導通させるリング状のゲートリング7を有している。
前記ケース部1とコンデンサ部4との間に導電性の前室調整リング8を設け、ケース部1の内側面に絶縁体膜9を設けている。そして、絶縁体膜9は、前室調整リング8、振動板2、背極板3、ゲートリング7、基板6を覆うように設けてあり、これらの各部品とケース部1との間を電気的に絶縁している。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。
このエレクトレットコンデンサマイクロホンは、図1及び図2に示すように、金属製のケース部1の内部に、振動膜電極としての振動板2と固定電極としての背極板3とを備えるコンデンサ部4と、振動板2の振動により生じるコンデンサ部4の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路5を装備した基板6と、コンデンサ部4と基板6との間に配置してコンデンサ部4と基板6とを電気的に導通させるリング状のゲートリング7を有している。
前記ケース部1とコンデンサ部4との間に導電性の前室調整リング8を設け、ケース部1の内側面に絶縁体膜9を設けている。そして、絶縁体膜9は、前室調整リング8、振動板2、背極板3、ゲートリング7、基板6を覆うように設けてあり、これらの各部品とケース部1との間を電気的に絶縁している。
前記ケース部1は、上下方向の一方側を閉塞し且つ他方側を開放した凹状に形成してあり、平面視において円形状に形成している。そして、上下方向においてケース部1の閉塞側から、前室調整リング8、背極板3、スペーサ11、振動板2、ゲートリング7、基板6の順にケース部1の内部に配置している。また、ケース部1の開放端部を内側に折り曲げて、基板6にてケース1の内部空間を閉塞している。ケース部1の上下方向の一方側である閉塞部分には音孔10を形成している。
前記コンデンサ部4は、振動板2、リング状のスペーサ11及び背極板3を重ね合わせて形成している。そして、コンデンサ部4は、振動板2、スペーサ11、背極板3の順に重ね合わせて、振動板2と背極板3との間にスペーサ11による空間を設けてコンデンサとして形成している。
前記振動板2は、導電性の振動膜12と、その振動膜12を支持するリング状の導電性の枠体13とから構成している。そして、振動板2は、ゲートリング7により基板6に電気的に導通されている。
前記枠体13は、平面視において、枠体13の外側部とケース部1との間の距離を枠体13の周方向において異ならせる形状としている。そして、枠体13は、平面視において、円形状の枠体用リング部分13aとその枠体用リング部分13aの周方向に一定間隔を隔てて枠体用リング部分13aから外方側に突出する3つの枠体用突出部分13bとを有する形状としている。
前記枠体用リング部分13aは、平面視において、ケース部1よりも小さい径を有する形状にしている。そして、枠体用突出部分13bの外端部は、平面視において、ケース部1の内面部に沿う円弧状に形成してあり、その外端部がケース部1の内面部に設けられた絶縁体膜9に当接する。
前記枠体13は、平面視において、枠体13の外側部とケース部1との間の距離を枠体13の周方向において異ならせる形状としている。そして、枠体13は、平面視において、円形状の枠体用リング部分13aとその枠体用リング部分13aの周方向に一定間隔を隔てて枠体用リング部分13aから外方側に突出する3つの枠体用突出部分13bとを有する形状としている。
前記枠体用リング部分13aは、平面視において、ケース部1よりも小さい径を有する形状にしている。そして、枠体用突出部分13bの外端部は、平面視において、ケース部1の内面部に沿う円弧状に形成してあり、その外端部がケース部1の内面部に設けられた絶縁体膜9に当接する。
前記背極板3は、振動膜12と対向するようにエレクトレット部材14を装備し、背極板3及びエレクトレット部材14を貫通する複数の貫通孔15が形成されている。そして、この背極板3は、図示は省略するが、スルーホールにより基板6に電気的に導通されている。
前記基板6は、例えば、電気的に絶縁する絶縁部材にて形成してあり、金属配線パターンが形成されている。そして、変換回路5は、その金属配線パターンに接続する状態で基板6に備えられている。前記変換回路5は、アナログ信号又はデジタル信号を出力可能なインピーダンス変換器(IC)にて構成している。
前記ゲートリング7は、平面視において、ゲートリング7の外側部とケース部1との間の距離をゲートリング7の周方向において異ならせる形状としている。そして、ゲートリング7は、平面視において、円形状のリング部分7aとそのリング部分7aの周方向に一定間隔を隔ててリング部分7aから外方側に突出する3つの突出部分7bとを有する形状としている。
前記リング部分7aは、平面視において、ケース部1よりも小さい径を有する形状にしている。そして、突出部分7bの外端部は、平面視において、ケース部1の内面部に沿う円弧状に形成してあり、その外端部がケース部1の内面部に当接する。
前記リング部分7aは、平面視において、ケース部1よりも小さい径を有する形状にしている。そして、突出部分7bの外端部は、平面視において、ケース部1の内面部に沿う円弧状に形成してあり、その外端部がケース部1の内面部に当接する。
このように、ゲートリング7をリング部分7aと突出部分7bとを有する形状とすることにより、ゲートリング7とケース部1との間で発生する寄生容量及びゲートリング7と基板6との間で発生する寄生容量の低減を図っている。
説明すると、図2及び図3に示すように、ゲートリング7とケース部1との間では、ゲートリング7の周方向において、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所R1と、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所R2とを設けている。そして、ゲートリング7の周方向において、近接箇所R1は突出部分7bを設けた箇所となり、離間箇所R2は突出部分7bを設けていない箇所となる。
前記離間箇所R2では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が大きいことによって、ゲートリング7とケース部1との間で発生する寄生容量を小さくしている。しかも、離間箇所R2では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に空間を設けて空気層を形成できることによって、寄生容量の発生量を小さくしている。さらに、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に空間を設け、ゲートリング7の径方向の幅を狭くすることで、基板6に対向するゲートリング7の表面積を小さくしてある。その結果、ゲートリング7と基板6との間で発生する寄生容量を小さくしている。また、近接箇所R1では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短いことにより、ケース部1の平面視におけるサイズを小型にしている。そして、近接箇所R1では、ゲートリング7の径方向の幅を広くすることにより、ゲートリング7自体の強度を向上すると共に、ゲートリング7の上下に位置する基板6とコンデンサ部4とを安定して接触させることができるようにしている。
説明すると、図2及び図3に示すように、ゲートリング7とケース部1との間では、ゲートリング7の周方向において、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所R1と、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所R2とを設けている。そして、ゲートリング7の周方向において、近接箇所R1は突出部分7bを設けた箇所となり、離間箇所R2は突出部分7bを設けていない箇所となる。
前記離間箇所R2では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が大きいことによって、ゲートリング7とケース部1との間で発生する寄生容量を小さくしている。しかも、離間箇所R2では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に空間を設けて空気層を形成できることによって、寄生容量の発生量を小さくしている。さらに、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に空間を設け、ゲートリング7の径方向の幅を狭くすることで、基板6に対向するゲートリング7の表面積を小さくしてある。その結果、ゲートリング7と基板6との間で発生する寄生容量を小さくしている。また、近接箇所R1では、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短いことにより、ケース部1の平面視におけるサイズを小型にしている。そして、近接箇所R1では、ゲートリング7の径方向の幅を広くすることにより、ゲートリング7自体の強度を向上すると共に、ゲートリング7の上下に位置する基板6とコンデンサ部4とを安定して接触させることができるようにしている。
前記寄生容量は、振動板2の枠体13とケース部1との間でも発生する。そこで、枠体13を枠体用リング部分13aと枠体用突出部分13bとを有する形状として、ゲートリング7と同様な形状とすることにより、枠体13とケース部1との間で発生する寄生容量の低減を図っている。
説明すると、枠体13は、図1に示すように、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、枠体用突出部分13bをゲートリング7の突出部分7bと重複する状態で配置してある。つまり、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、突出部分7bを設ける箇所と枠体用突出部分13bを設ける箇所とが同じ箇所となる。したがって、図3におけるゲートリング7と同様に、枠体13とケース部1との間には、枠体13の周方向において、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所と、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所とを設けて、枠体13とケース部1との間で発生する寄生容量の低減を図っている。
説明すると、枠体13は、図1に示すように、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、枠体用突出部分13bをゲートリング7の突出部分7bと重複する状態で配置してある。つまり、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、突出部分7bを設ける箇所と枠体用突出部分13bを設ける箇所とが同じ箇所となる。したがって、図3におけるゲートリング7と同様に、枠体13とケース部1との間には、枠体13の周方向において、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所と、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所とを設けて、枠体13とケース部1との間で発生する寄生容量の低減を図っている。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。この第2実施形態は、上記第1実施形態において、ゲートリング7及び枠体13の周方向におけるゲートリング7の突出部分7bと枠体13の枠体用突出部分13bとの位置関係を異ならせている。
図4に示すように、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、枠体13の枠体用突出部分13bを隣接する突出部分7bの間に配置させる状態で、ゲートリング7と枠体13とを設けている。
次に、第2実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。この第2実施形態は、上記第1実施形態において、ゲートリング7及び枠体13の周方向におけるゲートリング7の突出部分7bと枠体13の枠体用突出部分13bとの位置関係を異ならせている。
図4に示すように、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、枠体13の枠体用突出部分13bを隣接する突出部分7bの間に配置させる状態で、ゲートリング7と枠体13とを設けている。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。この第3実施形態は、上記第1実施形態において、ゲートリング7及び枠体13の形状を異ならせている。
図5及び図6に示すように、ゲートリング7及び枠体13を平面視において正六角形に形成している。この場合、図6に示すように、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所R3と、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所R4とを設けて、寄生容量の低減を図っている。また、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間にも、ゲートリング7と同様に、近接箇所と離間箇所とを設けて、寄生容量の低減を図っている。
次に、第3実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明する。この第3実施形態は、上記第1実施形態において、ゲートリング7及び枠体13の形状を異ならせている。
図5及び図6に示すように、ゲートリング7及び枠体13を平面視において正六角形に形成している。この場合、図6に示すように、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間に、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が短い近接箇所R3と、ゲートリング7の外側部とケース部1の内側部との間の距離が長い離間箇所R4とを設けて、寄生容量の低減を図っている。また、枠体13の外側部とケース部1の内側部との間にも、ゲートリング7と同様に、近接箇所と離間箇所とを設けて、寄生容量の低減を図っている。
図5及び図6に示すものでは、ゲートリング7と枠体13が、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、ゲートリング7の角部と枠体13の角部とを重複する状態で配置してあるが、上記第2実施形態の如く、ゲートリング7及び枠体13の周方向において、枠体13の角部をゲートリング7の隣接する角部の間に配置させる状態で、ゲートリング7と枠体13とを設けることもできる。
〔別実施形態〕
(1)上記第1〜第3実施形態では、平面視におけるゲートリング7の形状として、リング部分7aと突出部分7bとを有する形状や正六角形を例示したが、ゲートリング7の外側部とケース部1との間の距離をゲートリング7の周方向に異ならせる形状であればよく、正五角形などその他各種の形状を適応することができる。
(1)上記第1〜第3実施形態では、平面視におけるゲートリング7の形状として、リング部分7aと突出部分7bとを有する形状や正六角形を例示したが、ゲートリング7の外側部とケース部1との間の距離をゲートリング7の周方向に異ならせる形状であればよく、正五角形などその他各種の形状を適応することができる。
(2)上記第1〜第3実施形態では、平面視における枠体13の形状として、枠体用リング部分13aと枠体用突出部分13bとを有する形状や正六角形をとしたが、枠体13の外側部とケース部1との間の距離を枠体13の周方向に異ならせる形状であればよく、正五角形などその他各種の形状を適応することができる。
(3)上記第1〜第3実施形態では、平面視においてゲートリング7と枠体13とを同様の形状としているが、ゲートリング7と枠体13とを異なる形状とすることもできる。例えば、上記第1実施形態の如く、ゲートリング7をリング部分7aと突出部分7bとを有する形状とし、且つ、上記第3実施形態の如く、枠体13を正六角形とすることもできる。
(4)上記第1〜第3実施形態では、ゲートリング7に加え、平面視において枠体13を枠体13の外側部とケース部1との間の距離を枠体13の周方向に異ならせる形状としているが、平面視において枠体13を枠体13の外側部とケース部1との間の距離を一定とする形状とすることもできる。
(5)上記第1〜第3実施形態では、平面視においてケース部1を円形状として例示しているが、平面視においてケース部1を矩形状とすることもできる。この場合には、第1実施形態において、ゲートリング7のリング部分7aを矩形状とし、且つ、枠体13の枠体用リング部分13aを矩形状とすると好適である。
(6)上記第1実施形態では、ゲートリング7に突出部分7bを3つ設け、枠体13に枠体用突出部分13bを3つ設けているが、突出部分7b及び枠体用突出部分13bを設ける位置及び数については適宜変更が可能である。
(7)上記第1〜第3実施形態では、本発明にかかるエレクトレットコンデンサマイクロホンとして、音孔10側から見て、背極板3及びエレクトレット部材14を振動板2よりも前面側に配置した構造を例示したが、音孔10側から見て、背極板3及びエレクトレット部材14を振動板2よりも後面側に配置するバックタイプ構造や、その他ホイルタイプ構造とすることもできる。
1 ケース部
2 振動電極(振動板)
3 固定電極(背極板)
4 コンデンサ部
5 変換回路
6 基板
7 ゲートリング
7a リング部分
7b 突出部分
14 エレクトレット部材
12 振動膜
13 枠体
13a 枠体用リング部分
13b 枠体用突出部分
2 振動電極(振動板)
3 固定電極(背極板)
4 コンデンサ部
5 変換回路
6 基板
7 ゲートリング
7a リング部分
7b 突出部分
14 エレクトレット部材
12 振動膜
13 枠体
13a 枠体用リング部分
13b 枠体用突出部分
Claims (4)
- ケース部の内部に、
エレクトレット部材を装備した固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、
前記振動膜電極の振動により生じる前記コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を装備した基板と、
前記コンデンサ部と前記基板との間に配置して前記コンデンサ部と前記基板とを電気的に導通させるリング状のゲートリングとを有するエレクトレットコンデンサマイクロホンであって、
前記ゲートリングは、平面視において、前記ゲートリングの外側部と前記ケース部との間の距離を前記ゲートリングの周方向において異ならせる形状としているエレクトレットコンデンサマイクロホン。 - 前記ゲートリングは、平面視において、円形状又は矩形状のリング部分とそのリング部分の周方向に間隔を隔てて前記リング部分から外方側に突出する複数の突出部分とを有する形状としている請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
- 前記振動膜電極が、振動膜とその振動膜を支持するリング状の枠体とから構成し、
前記枠体は、平面視において、前記枠体の外側部と前記ケース部との間の距離を前記枠体の周方向において異ならせる形状としている請求項1又は2に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。 - 前記枠体は、平面視において、円形状又は矩形状の枠体用リング部分とその枠体用リング部分の周方向に間隔を隔てて前記枠体用リング部分から外方側に突出する複数の枠体用突出部分とを有する形状としている請求項3に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
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- 2006-05-10 JP JP2006131483A patent/JP2007306216A/ja active Pending
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