JPWO2003071282A1 - 自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤 - Google Patents

自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、多糖類を含有することを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤、該抑制剤を用いることを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制方法、該抑制剤を含有することを特徴とする廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制に有効な検体中の生体成分測定用試薬、該生体成分測定用試薬を用いることを特徴とする検体中の生体成分の測定方法を提供する。

Description

技術分野
本発明は、自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤、自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制方法、検体中の生体成分測定用試薬および生体成分の測定方法に関する。
背景技術
臨床診断においては、自動分析機を用いる多数検体の連続測定が一般的に行われている。自動分析機を用いて検体中の生体成分を測定する場合、反応セルでの検体と生体成分測定用試薬との反応後、反応セルはアルカリ洗浄液で洗浄される。検体と生体成分測定用試薬との反応で生じた反応液およびアルカリ洗浄液による反応セルの洗浄後の溶液は廃液ラインを通じて廃棄される。
しかしながら、生体成分測定用試薬中に金属イオン、特に、2価の金属イオンが含有されている場合には、アルカリ洗浄液での洗浄により、水に不溶性または難溶性の金属水酸化物含有物が生成し、廃液ラインに付着する。従って、自動分析機で多数の検体を連続測定した場合には、廃液ラインに付着した金属水酸化物含有物が徐々に蓄積し、その結果、廃液ラインに付着した金属水酸化物含有物の反応セルへの落下による反応セルの汚染、廃液ライン中の金属水酸化物含有物の蓄積に起因するアルカリ洗浄液の溢出による反応セルの汚染、反応セルの汚染による測定精度の低下や他の測定項目の測定への影響、金属水酸化物含有物による廃液ラインの詰まりによる連続測定の中断に起因する測定効率の低下や自動分析機への過度な負荷等の問題が発生していた。
発明の開示
本発明の目的は、自動分析機を用いる多数検体の連続測定における廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤、廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制方法、廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制に有効な生体成分測定用試薬、および、廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制に有効な生体成分測定方法を提供することにある。
本発明は下記(1)〜(10)に関する。
(1) 多糖類を含有することを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤。
(2) 多糖類が、アルギン酸もしくはその塩またはデキストランである(1)記載の抑制剤。
(3) (1)または(2)記載の抑制剤を用いることを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制方法。
(4) (1)または(2)記載の抑制剤を含有することを特徴とする検体中の生体成分測定用試薬。
(5) 2価の金属イオンを含有する(4)記載の試薬。
(6) 2価の金属イオンが、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、コバルトイオンおよびマンガンイオンからなる群より選ばれる2価の金属イオンである(5)記載の試薬。
(7) 生体成分が、生化学的手法により測定される成分である(4)〜(6)のいずれかに記載の試薬。
(8) 検体中の生体成分測定用試薬が、自動分析機を用いた測定方法に使用される試薬である(4)〜(7)のいずれかに記載の試薬。
(9) 自動分析機を用いた測定方法が、多数検体の連続測定方法である(8)記載の試薬。
(10) (4)〜(9)のいずれかに記載の試薬を用いることを特徴とする検体中の生体成分の測定方法。
発明を実施するための最良の形態
本発明における自動分析機を用いる測定方法は、反応セルをアルカリ洗浄液で洗浄する工程を含む方法であれば特に制限はないが、多数検体の連続測定方法が好ましい。本発明における自動分析機を用いる測定方法としては、例えば
▲1▼検体および生体成分測定用試薬の反応セルへの添加工程、
▲2▼検体と生体成分測定用試薬との反応工程、
▲3▼▲2▼の工程で生成した検出可能な物質の測定工程、
▲4▼反応セルのアルカリ洗浄液での洗浄工程
を含有する方法が挙げられる。反応セルのアルカリ洗浄液での洗浄工程は、反応セルにアルカリ洗浄液を添加し、アルカリ洗浄液で洗浄した後の溶液(以下、反応液含有アルカリ洗浄液とよぶ)を廃液ラインを通じて除去する工程を含む。各工程は完全に独立した工程とは限らず、例えば生体成分測定用試薬が2つの試薬(第1試薬および第2試薬)からなるキットである場合には、検体と第1試薬との反応後に第2試薬が添加されてもよい。
自動分析機を用いる多数検体の連続測定方法において、反応セル中での検体と生体成分測定用試薬との反応において生じた反応液は廃液ラインを通じて廃棄され、その後、反応セルにアルカリ洗浄液が添加され、洗浄後の反応液含有アルカリ洗浄液が廃液ラインを通じて廃棄される。廃液ラインは、反応セル中の反応液や反応液含有アルカリ洗浄液を吸い出すノズル、および、該ノズルに連なる廃液チューブを含んで構成される。アルカリ洗浄液としては、自動分析機の反応セルを洗浄するアルカリ洗浄液であれば特に制限はなく、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリを含有する水溶液等が挙げられる。アルカリ洗浄液中のアルカリの濃度は特に制限はないが、例えば0.1〜5.0mol/Lである。また、アルカリ洗浄液には必要に応じて、界面活性剤等が含有されてもよい。界面活性剤としては、例えば陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
多数検体の連続測定方法において使用される自動分析機は、反応セル中での検体と生体成分測定用試薬との反応で生じた反応液の廃棄に使用される廃液ラインと、反応液含有アルカリ洗浄液の廃棄に使用される廃液ラインとが同じである自動分析機であっても、異なる自動分析機であってもよい。反応セル中での検体と生体成分測定用試薬との反応で生じた反応液の廃棄に使用される廃液ラインと、反応液含有アルカリ洗浄液の廃棄に使用される廃液ラインとが同じである自動分析機としては、例えば日立7250型自動分析機、日立7600型自動分析機、日立7170型自動分析機等が挙げられる。両廃液ラインが同じである自動分析機を用いる多数検体の連続測定においては、廃液ライン上を反応液と反応液含有アルカリ洗浄液とが交互に通過することとなる。すなわち、反応液が廃液ライン上を通過した後、反応液が残留した廃液ライン上の反応液含有アルカリ洗浄液の通過と、反応液含有アルカリ洗浄液が残留した廃液ライン上の反応液の通過とが交互に繰り返される。
本発明における金属水酸化物含有物としては、廃液ラインへの付着の原因となる水に不溶性または難溶性の金属水酸化物含有物であればいかなるものであってもよいが、例えば水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化コバルト、水酸化マンガン等のアルカリ土類金属の水酸化物やこれらのアルカリ土類金属の水酸化物と生体成分測定用試薬中の有機物または無機物との複合体等が挙げられる。
本発明の付着抑制剤に用いられる多糖類としては、例えばシクロデキストリン、プルラン、デキストラン、アルギン酸またはその塩やデキストラン硫酸またはその塩等が挙げられ、デキストラン、アルギン酸またはその塩が好ましい。デキストランは分子量が20万、50万や200万等のデキストランが挙げられる。アルギン酸の塩およびデキストラン硫酸の塩としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
本発明の付着抑制剤は、それ自体で試薬として用いることもできるが、生体成分測定用試薬またはアルカリ洗浄液に含有させて用いることもできる。本発明の付着抑制剤を、それ自体で試薬として用いる場合には、該試薬中の多糖類の含量は、廃液ライン上への金属水酸化物含有物の付着が抑制される含量であれば特に制限はないが、例えば反応液中の濃度が0.5〜20g/Lとなる含量であり、好ましくは反応液中の濃度が1〜10g/Lとなる含量である。
本発明の付着抑制剤を、生体成分測定用試薬中に含有させて用いる場合には、生体成分測定用試薬中の多糖類の含量は、生体成分の測定に影響を与えず、自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着を抑制する含量であれば特に制限はないが、例えば反応液中の濃度が0.5〜20g/Lとなる含量であり、好ましくは反応液中の濃度が1〜10g/Lとなる含量である。
本発明の付着抑制剤を、アルカリ洗浄液に含有させて用いる場合には、アルカリ洗浄液中の多糖類の濃度は、自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着を抑制する濃度であれば特に制限はないが、例えば0.5〜20g/Lであり、好ましくは1〜10g/Lである。
本発明の生体成分測定用試薬は、本発明の付着抑制剤および検体中の生体成分を測定するために必要な物質を含有する。生体成分測定用試薬が2価の金属イオンを含有する場合、本発明の付着抑制剤は、廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制に有効である。すなわち、本発明の生体成分測定用試薬を用いることにより、多数検体の連続測定においても、廃液ライン中での反応液と反応液含有アルカリ洗浄液との反応により生成する金属水酸化物含有物の自動分析機の廃液ラインへの付着が抑制される。2価の金属イオンとしては、例えばマグネシウムイオン、カルシウムイオン、コバルトイオン、マンガンイオン等が挙げられる。生体成分測定用試薬における2価の金属イオンの含量としては、生体成分を測定できる含量であれば特に制限はないが、例えば反応液中の濃度が0.5〜5g/Lとなる含量である。
本発明の生体成分測定用試薬の存在および保存形態は、凍結乾燥の状態でも水溶液の状態でもよく、また、1試薬系の形態のみならず、2試薬系以上のキットの形態でもよい。
本発明の生体成分測定用試薬を用いて生体成分を測定できる検体としては、例えば全血、血漿、血清、髄液、唾液、羊水、尿、汗、膵液等が挙げられる。本発明の生体成分測定用試薬を用いて測定できる生体成分としては、例えば生化学的手法により測定される成分、免疫的手法により測定される成分、遺伝子的手法により測定される成分等が挙げられるが、好ましくは生化学的手法により測定される成分である。生化学的手法により測定される成分としては、酵素反応を用いて測定される生体成分等が挙げられる。具体的には、グルコース、1,5−アンヒドログルシトール、フコース、尿素、尿酸、アンモニア、クレアチニン、総コレステロール、遊離コレステロール、高密度リポタンパク中のコレステロール(HDL−C)、低密度リポタンパク中のコレステロール(LDL−C)、超低密度リポタンパク中のコレステロール(VLDL−C)、レムナント様リポタンパク中のコレステロール(RLP−C)、トリグリセライド、リン脂質、総蛋白、アルブミン、グロブリン、ビリルビン、胆汁酸、シアル酸、乳酸、ピルビン酸、遊離脂肪酸、セルロプラスミン、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、クレアチンホスホキナーゼ(CPK)、ホスホキナーゼ(PK)、アミラーゼ、リパーゼ、コリンエステラーゼ、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ、L−乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、アルドラーゼ、アルカリフォスファターゼ、酸フォスファターゼ、N−アセチルグルコサミニダーゼ、グアナーゼ、モノアミンオキシダーゼ等が挙げられる。
免疫的手法により測定される成分としては、抗原抗体反応を用いて測定される生体成分等が挙げられる。具体的には、IgG、IgM、IgA、IgE、アポ蛋白AI、アポ蛋白AII、アポ蛋白B、アポ蛋白E、リウマチファクター、D−ダイマー、酸化LDL、グリコアルブミン、T3、T4、抗テンカン剤などの薬剤、α−フェトプロテイン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)、CA19−9、CA−125、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、インスリン、C−ペプタイド、エストロゲン、抗GAD抗体、ペプシノーゲン、HB抗原、抗HB抗体、HCV抗原、抗HCV抗体、HTLV−I抗原、抗HTLV−I抗体、HIV抗体、結核抗体、マイコプラズマ抗体、ヘモグロビンA1c等が挙げられる。遺伝子的手法により測定される成分としては、ハイブリダイゼイションを用いて測定される生体成分等が挙げられる。具体的には、DNA、RNA、ペプチド核酸等が挙げられる。
本発明の生体成分測定用試薬により生体成分が検出可能な物質に変換される、あるいは、生体成分から検出可能な物質が発生する場合には、該検出可能な物質を測定することにより生体成分を測定することができる。該検出可能な物質としては、色素、NAD(P)H、蛍光、発光等が挙げられる。
生体成分を色素に変換する物質としては、単独で色素に変換させる物質であってもよいが、複数の物質を組み合わせたものであってもよく、例えば生体成分を過酸化水素に変換する物質と該過酸化水素を色素に変換する物質との組み合わせ、生体成分をNAD(P)Hに変換する物質と該NAD(P)Hを色素に変換する物質との組み合わせ等が挙げられる。
生体成分から色素を発生させる物質としては、単独で色素を発生させる物質であってもよいが、複数の物質を組み合わせたものであってもよく、例えば生体成分中の酵素の作用により色素を生成する酵素基質、生体成分から過酸化水素を発生させる物質と該過酸化水素を色素に変換する物質との組み合わせ、生体成分からNAD(P)Hを発生させる物質と該NAD(P)Hを色素に変換する物質との組み合わせ等が挙げられる。
生体成分を過酸化水素に変換する物質としては、該成分のオキシダーゼが挙げられ、該成分のオキシダーゼがない場合には、対応するオキシダーゼが存在する物質に該成分を変換する物質および該オキシダーゼからなる物質の組み合わせ等が挙げられる。生体成分と該生体成分を過酸化水素に変換する物質との組み合わせとしては、例えば以下の組み合わせが挙げられる。
・コリン:コリンオキシダーゼ、
・コレステロール:コレステロールオキシダーゼ、
・尿酸:ウリカーゼ、
・トリグリセライド:リポプロテインリパーゼおよびグリセロールオキシダーゼ、
・遊離脂肪酸:アシルCoAシンセターゼおよびアシルCoAオキシダーゼ、
・グルコース:ピラノースオキシダーゼ、
・リン脂質:ホスホリパーゼDおよびコリンオキシダーゼ、
・クレアチン:クレアチナーゼおよびザルコシンオキシダーゼ、
・クレアチニン:クレアチニナーゼ、クレアチナーゼおよびザルコシンオキシダーゼ、
・乳酸:ラクトースオキシダーゼ、
・無機リン:プリンヌクレオシドホスホリラーゼおよびキサンチンオキシダーゼ、
・オルトトルオイルコリン:コリンエステラーゼおよびコリンオキシダーゼ、
・モノアミン類(アリルアミン等):モノアミンオキシダーゼ。
過酸化水素を色素に変換する物質としては、ペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質および酸化発色型色原体からなる物質の組み合わせ等が挙げられる。酸化発色型色原体としては、例えばロイコ型色原体、酸化カップリング発色型色原体等が挙げられる。
ロイコ型色原体は、過酸化水素およびペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下、単独で色素へ変換される物質であり、例えば10−N−カルボキシメチルカルバモイル−3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10H−フェノチアジン(CCAP)、10−N−メチルカルバモイル−3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10H−フェノチアジン(MCDP)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルアミン ナトリウム塩(DA−64)、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルアミン、ビス[3−ビス(4−クロロフェニル)メチル−4−ジメチルアミノフェニル]アミン(BCMA)等が挙げられる。
酸化カップリング発色型色原体は、過酸化水素およびペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下、2つの化合物が酸化的カップリングして色素を生成する物質である。2つの化合物の組み合わせとしては、カプラーとアニリン類との組み合わせ、カプラーとフェノール類との組み合わせ等が挙げられる。カプラーとしては、例えば、4−アミノアンチピリン(4−AA)、3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラジン等が挙げられる。アニリン類としては、N−エチル−N−(3−メチルフェニル)−N’サクシニルエチレンジアミン(EMSE)、N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N’サクシニルエチレンジアミン・ナトリウム塩(DOSE)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン、N−エチル−N−スルホプロピルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニリン、N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメチルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−アニシジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メチルアニリン・ナトリウム塩2水和物(TOOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン・ナトリウム塩(HSDA)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメチルアニリン、N−スルホプロピルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピルアニリンプロピル−m−アニジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−4−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン・ナトリウム塩(F−DAOS)等が挙げられる。フェノール類としては、フェノール、3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸等が挙げられる。
生体成分をNAD(P)Hに変換する物質としては、該生体成分のデヒドロゲナーゼが挙げられ、該生体成分のデヒドロゲナーゼが存在しない場合には、対応するデヒドロゲナーゼが存在する物質に該生体成分を変換する物質および該デヒドロゲナーゼからなる物質の組み合わせ等が挙げられる。生体成分と該生体成分をNAD(P)Hに変換する物質との組み合わせとしては、例えば以下の組み合わせが挙げられる。
・グルコース:グルコキナーゼ、アデノシン三リン酸、グルコース−6−リン酸 デヒドロゲナーゼおよびNAD(P)
・1,5−アンヒドログルシトール:ヘキソキナーゼまたはグルコキナーゼ、アデノシン二リン酸またはアデノシン三リン酸、1,5−アンヒドログルシトール−6−リン酸デヒドロゲナーゼおよびNAD(P)
NAD(P)Hを色素に変換する物質としては、例えば還元発色型色原体等が挙げられる。還元発色型色原体としては、例えば、3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム ブロミド(MTT)、2−(4−ヨードフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−5−(2,4−ジスルホフェニル)−2H−テトラゾリウム モノナトリウム塩(WST−1)、2−(4−ヨードフェニル)−3−(2,4−ジニトロフェニル)−5−(2,4−ジスルホフェニル)−2H−テトラゾリウム モノナトリウム塩(WST−3)等が挙げられる。
酵素の作用により色素を生成する酵素基質としては、例えばα−アミラーゼの作用により4−ニトロフェノールを生成する4−ニトロフェニル β−D−ガラクトシル−α−マルトペンタオシド等が挙げられる。
生体成分から過酸化水素を発生させる物質としては、例えば生体成分がオキシダーゼである場合には該オキシダーゼの基質が挙げられ、生体成分がオキシダーゼ以外の酵素である場合には該酵素の基質、該酵素と該基質との反応から生成する物質を対応するオキシダーゼが存在する物質へ変換する物質および該オキシダーゼからなる物質の組み合わせ等が挙げられる。生体成分と該生体成分から過酸化水素を発生させる物質との組み合わせとしては、例えば以下の組み合わせが挙げられる。
・コリンエステラーゼ:2,4−ジメトキシベンゾイルコリン、コリンオキシダーゼ、
・モノアミンオキシダーゼ:アリルアミン。
生体成分からNAD(P)Hを発生させる物質としては、例えば生体成分がデヒドロゲナーゼである場合には該デヒドロゲナーゼの基質等が挙げられ、生体成分がデヒドロゲナーゼ以外の酵素である場合には該酵素の基質、該酵素と該基質との反応から生成する物質を対応するデヒドロゲナーゼが存在する物質へ変換する物質および該デヒドロゲナーゼからなる物質の組み合わせ等が挙げられる。生体成分と該生体成分からNAD(P)Hを発生させる物質との組み合わせとしては、例えば以下の組み合わせが挙げられる。
・クレアチンホスホキナーゼ:クレアチンリン酸、アデノシン二リン酸、グルコース、NAD(P)、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ。
生体成分から変換される、あるいは、生体成分から発生する物質がNAD(P)の場合には、NAD(P)Hの減少を測定することにより、生体成分を測定することができる。NAD(P)Hの減少を測定する場合には、本発明の生体成分測定用試薬にはNAD(P)の代わりにNAD(P)Hが含有される。
生体成分から変換される、あるいは、生体成分から発生する物質が蛍光の場合には、本発明の生体成分測定用試薬に含有される生体成分を蛍光へ変換させる、あるいは、生体成分から蛍光を発生させる物質としては、単独で蛍光に変換させる物質あるいは単独で蛍光を発生させる物質であってもよいが、複数の物質を組み合わせてもよい。生体成分を蛍光へ変換させる、あるいは、生体成分から蛍光を発生させる物質としては、例えば生体成分を過酸化水素に変換する物質と該過酸化水素から蛍光を発生させる物質との組み合わせ、生体成分から過酸化水素を発生させる物質と該過酸化水素から蛍光を発生させる物質との組み合わせ等が挙げられる。
生体成分を過酸化水素に変換する物質としては、例えば前記の生体成分を過酸化水素に変換する物質等が挙げられる。生体成分から過酸化水素を発生させる物質としては、例えば前記の生体成分から過酸化水素を発生させる物質等が挙げられる。過酸化水素から蛍光を発生させる物質としては、例えばペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質と蛍光物質との組み合わせ等が挙げられる。蛍光物質としては、例えば4−ヒドロキシフェニル酢酸、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、クマリン等が挙げられる。
生体成分から変換される、あるいは、生体成分から発生する物質が発光の場合には、本発明の生体成分測定用試薬に含有される生体成分を発光に変換させる、あるいは、生体成分から発光を発生させる物質としては、単独で発光に変換させる物質あるいは単独で発光を発生させる物質であってもよいが、複数の物質を組み合わせてもよい。生体成分を発光に変換させる、あるいは、生体成分から発光を発生させる物質としては、例えば生体成分を過酸化水素に変換する物質と該過酸化水素から発光を発生させる物質との組み合わせ、生体成分から過酸化水素を発生させる物質と該過酸化水素から発光を発生させる物質との組み合わせ等が挙げられる。
生体成分を過酸化水素に変換する物質としては、例えば前記の生体成分を過酸化水素に変換する物質等が挙げられる。生体成分から過酸化水素を発生させる物質としては、例えば前記の生体成分から過酸化水素を発生させる物質等が挙げられる。過酸化水素から発光を発生させる物質としては、例えば化学発光物質等が挙げられる。化学発光物質としては、例えばルミノール、イソルミノール、ルシゲニン、アクリジニウムエステル等が挙げられる。
本発明の生体成分測定用試薬には、必要に応じて、緩衝剤、界面活性剤、防腐剤、影響物質消去剤等が含有されてもよい。緩衝剤としては、例えばpH値が1〜11の例えば乳酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤、フタル酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、トリエタノールアミン緩衝剤、ジエタノールアミン緩衝剤、リジン緩衝剤、バルビツール緩衝剤、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝剤、イミダゾール緩衝剤、リンゴ酸緩衝剤、シュウ酸緩衝剤、グリシン緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、グリシン緩衝剤、グッド緩衝剤等が挙げられる。グッド緩衝剤としては、例えば2−モルホリノエタンスルホン酸(MES)、ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタン(Bis−Tris)、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸(ADA)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、3−モルホリノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(MOPSO)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、3−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)、3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPSO)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)(POPSO)、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(HEPPSO)、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸[(H)EPPS]、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(Tricine)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(Bicine)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS)、N−シクロヘキシル−2−アミノエタンスルホン酸(CHES)、N−シクロヘキシル−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(CAPSO)、N−シクロヘキシル−3−アミノプロパンスルホン酸(CAPS)等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられる。防腐剤としては、例えばアジ化ナトリウム、抗生物質等が挙げられる。影響物質消去剤としては、例えばビリルビンの影響を消去するためのフェロシアン化カリウム、フェロセン化合物等が、アスコルビン酸の影響を消去するためのアスコルビン酸オキシダーゼ等が挙げられる。
本発明の生体成分測定用試薬を用いた検体中の生体成分の測定方法としては、検体と生体成分測定用試薬との反応により生成した検出可能な物質を測定する方法であれば特に制限はなく、例えば吸光度法、蛍光法、発光法等が挙げられる。また、本発明の生体成分測定用試薬を用いた検体中の生体成分の測定方法は、エンドポイント法でもレート法でもよい。
吸光度法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した色素、NAD(P)H等の吸光度を分光光度計で測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって色素を生成させる方法としては、例えば検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸化水素を、ペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下に、前記の酸化発色型色原体により色素へ変換する方法や、生体成分が変換されたNAD(P)Hまたは検体中の生体成分から発生したNAD(P)Hを、ジアホラーゼおよび1−メトキシ−5−メチルフェナジウムメチルサルフェート等の電子キャリアーの存在下に、前記の還元発色型色原体により色素へ変換する方法等が挙げられる。
蛍光法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した蛍光を蛍光光度計で測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって蛍光を生成させる方法としては、例えばペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下に、検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸化水素と前記の蛍光物質との反応により蛍光を発生させる方法等が挙げられる。
発光法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した発光をルミノメータで測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって発光を生成させる方法としては、例えば検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸化水素と前記の化学発光物質との反応により発光を発生させる方法等が挙げられる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、ここで使用した試薬、酵素は下記メーカーのものである。
PIPES緩衝剤(同仁化学社製)、MOPS緩衝剤(同仁化学社製)、トリトンX−100(シグマ社製)、硫酸マグネシウム7水和塩(和光純薬社製)、TOOS(同仁化学社製)、4−AA(関東化学社製)、ATP二ナトリウム塩(協和発酵工業社製)、アジ化ナトリウム(和光純薬社製)、デキストラン硫酸ナトリウム(フルカ社製)、コール酸ナトリウム(東京化成社製)、アルギン酸ナトリウム(富士化学工業社製)、デキストラン(分子量50万)(ファルマシア社製)、グリセロールキナーゼ(旭化成社製)、グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(旭化成社製)、リポプロテインリパーゼ(東洋紡社製)、アスコルビン酸オキシダーゼ(旭化成社製)、修飾リポプロテインリパーゼ(東洋紡社製)、ペルオキシダーゼ(東洋紡社製)、修飾コレステロールオキシダーゼ(協和発酵工業社製)。
実施例
〔実施例1〕 トリグリセライド測定用試薬
以下の組成で、トリグリセライド測定用試薬を調製した。
第1試薬
PIPES緩衝液(pH7.4) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
硫酸マグネシウム7水和塩 2g/L
TOOS 0.3g/L
ATP二ナトリウム塩 2.5g/L
グリセロールキナーゼ 1kU/L
グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ 8kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
アルギン酸ナトリウム 1.5g/L
第2試薬
PIPES緩衝液(pH6.8) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
4−AA 0.5g/L
リポプロテインリパーゼ 3kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
〔実施例2〕 トリグリセライド測定用試薬
以下の組成で、トリグリセライド測定用試薬を調製した。
第1試薬
PIPES緩衝液(pH7.4) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
硫酸マグネシウム7水和塩 2g/L
TOOS 0.3g/L
ATP二ナトリウム塩 2.5g/L
グリセロールキナーゼ 1kU/L
グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ 8kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
デキストラン(分子量50万) 5g/L
第2試薬
PIPES緩衝液(pH6.8) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
4−AA 0.5g/L
リポプロテインリパーゼ 3kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
〔比較例1〕 トリグリセライド測定用試薬
以下の組成で、本発明の付着抑制剤を含有しないトリグリセライド測定用試薬を調製した。
第1試薬
PIPES緩衝液(pH7.4) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
硫酸マグネシウム7水和塩 2g/L
TOOS 0.3g/L
ATP二ナトリウム塩 2.5g/L
グリセロールキナーゼ 1kU/L
グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ 8kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
第2試薬
PIPES緩衝液(pH6.8) 9g/L
トリトンX−100 0.2%
4−AA 0.5g/L
リポプロテインリパーゼ 3kU/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
〔試験例1〕 自動分析機(日立7250)による検体中のトリグリセライドの連続測定
日立7250型自動分析機を用いて検体中のトリグリセライドの連続測定を行った。連続測定に際して、1チャンネルに実施例1の試薬をセットし、2チャンネルに比較例1の試薬をセットして検体の連続測定を行った。
1検体についての検体中のトリグリセライドの測定から反応セルの洗浄までの一連の操作は、次のようにして行った。すなわち、反応セルへ検体(5μL)と第1試薬(240μL)を添加し37℃で5分間加温し、次いで、第2試薬(80μL)を添加し37℃で5分間加温し、得られた反応液の吸光度を、測光ポイント(16−34)、主波長/副波長(546nm/700nm)の条件で測定した。測定後、反応セル中の反応液を廃液ラインを通じて廃棄し、水酸化ナトリウムを主成分とするアルカリ洗浄液HITACHIハイアルカリを添加し反応セルを洗浄し、反応液含有アルカリ洗浄液を前記と同じ廃液ラインを通じて廃棄した。これらの一連の操作を検体毎に繰り返し連続して行い、連続測定において使用された廃液ラインを、1チャンネルの実施例1の試薬を用いて連続測定した場合と、2チャンネルの比較例1の試薬を用いて連続測定した場合とで比較した。その結果、比較例1の試薬を用いた場合には、約12000検体の連続測定で廃液ラインが詰まり連続測定が中断されたのに対して、実施例1の試薬を用いた場合には、20000検体以上の連続測定でも廃液ラインが詰まらなかった。
〔試験例2〕 自動分析機(日立7250)による検体中のトリグリセライドの連続測定
実施例1の試薬の代わりに、実施例2の試薬を用いる以外は試験例1と同様の方法で、検体中のトリグリセライドの連続測定を行った。その結果、比較例1の試薬を用いた場合には、約12000検体の連続測定で廃液ラインが詰まり連続測定が中断されたのに対して、実施例2の試薬を用いた場合には、20000検体以上の連続測定でも廃液ラインが詰まらなかった。
〔実施例3〕 HDL中のコレステロール(HDL−C)測定用試薬
以下の組成で、HDL−C測定用試薬を調製した。
第1試薬
MOPS緩衝液(pH7.0) 4g/L
デキストラン硫酸ナトリウム 0.5g/L
硫酸マグネシウム7水和塩 2g/L
TOOS 0.3g/L
アジ化ナトリウム 0.2g/L
ペルオキシダーゼ 5kU/L
アスコルビン酸オキシダーゼ 1kU/L
アルギン酸ナトリウム 2g/L
第2試薬
MOPS(pH7.0) 4g/L
4−AA 0.5g/L
コール酸ナトリウム 4g/L
アジ化ナトリウム 0.2g/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
修飾リポプロテインリパーゼ 1kU/L
修飾コレステロールオキシダーゼ 7kU/L
〔比較例2〕 HDL中のコレステロール(HDL−C)測定用試薬
以下の組成で、本発明の付着抑制剤を含有しないHDL−C測定用試薬を調製した。
第1試薬
MOPS緩衝液(pH7.0) 4g/L
デキストラン硫酸ナトリウム 0.5g/L
硫酸マグネシウム7水和塩 2g/L
TOOS 0.3g/L
アジ化ナトリウム 0.2g/L
ペルオキシダーゼ 5kU/L
アスコルビン酸オキシダーゼ 1kU/L
第2試薬
MOPS(pH7.0) 4g/L
4−AA 0.5g/L
コール酸ナトリウム 4g/L
アジ化ナトリウム 0.2g/L
ペルオキシダーゼ 10kU/L
修飾リポプロテインリパーゼ 1kU/L
修飾コレステロールオキシダーゼ 7kU/L
〔試験例3〕 自動分析機(日立7250)による検体中のHDL−Cの連続測定
実施例1の試薬の代わりに実施例3の試薬を用い、比較例1の試薬の代わりに比較例2の試薬を用いる以外は試験例1と同様の方法で、検体中のHDL−Cの連続測定を行った。その結果、比較例2の試薬を用いた場合には、約5000検体の連続測定で廃液ラインが詰まり連続測定が中断されたのに対して、実施例3の試薬を用いた場合には、20000検体以上の連続測定でも廃液ラインが詰まらなかった。
産業上の利用可能性
本発明により、自動分析機を用いる測定における廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着が抑制され、その結果、反応セルの汚染や連続測定の中断がなくなり、測定精度の低下や他の測定項目の測定への影響が抑制され、測定効率が向上し、自動分析機への過度の負荷が抑制された。
【0010】
−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン、N−エチル−N−スルホプロピルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニリン、N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメチルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−アニシジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メチルアニリン・ナトリウム塩2水和物(TOOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン・ナトリウム塩(HSDA)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメチルアニリン、N−スルホプロピルアニリン、N−エチル−N−スルホプロピルアニリンプロピル−m−アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−4−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン・ナトリウム塩(F−DAOS)等が挙げられる。フェノール類としては、フェノール、3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸等が挙げられる。
生体成分をNAD(P)Hに変換する物質としては、該生体成分のデヒドロゲナーゼが挙げられ、該生体成分のデヒドロゲナーゼが存在しない場合には、対応するデヒドロゲナーゼが存在する物質に該生体成分を変換する物質および該デヒドロゲナーゼからなる物質の組み合わせ等が挙げられる。生体成分と該生体成分をNAD(P)Hに変換する物質との組み合わせとしては、例えば以下の組み合わせが挙げられる。
・グルコース:グルコキナーゼ、アデノシン三リン酸、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼおよびNAD(P)
・1,5−アンヒドログルシトール:ヘキソキナーゼまたはグルコキナーゼ、
【0015】
ン酸オキシダーゼ等が挙げられる。
本発明の生体成分測定用試薬を用いた検体中の生体成分の測定方法としては、検体と生体成分測定用試薬との反応により生成した検出可能な物質を測定する方法であれば特に制限はなく、例えば吸光度法、蛍光法、発光法等が挙げられる。また、本発明の生体成分測定用試薬を用いた検体中の生体成分の測定方法は、エンドポイント法でもレート法でもよい。
吸光度法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した色素、NAD(P)H等の吸光度を分光光度計で測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって色素を生成させる方法としては、例えば検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸化水素を、ペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下に、前記の酸化発色型色原体により色素へ変換する方法や、生体成分が変換されたNAD(P)Hまたは検体中の生体成分から発生したNAD(P)Hを、ジアホラーゼおよび1−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルサルフェート等の電子キャリアーの存在下に、前記の還元発色型色原体により色素へ変換する方法等が挙げられる。
蛍光法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した蛍光を蛍光光度計で測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって蛍光を生成させる方法としては、例えばペルオキシダーゼ等の過酸化活性物質の存在下に、検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸化水素と前記の蛍光物質との反応により蛍光を発生させる方法等が挙げられる。
発光法としては、例えば検体と生体成分測定用試薬との反応によって生成した発光をルミノメータで測定する方法が挙げられる。検体と生体成分測定用試薬との反応によって発光を生成させる方法としては、例えば検体中の生体成分が変換された過酸化水素または検体中の生体成分から発生した過酸

Claims (10)

  1. 多糖類を含有することを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制剤。
  2. 多糖類が、アルギン酸もしくはその塩またはデキストランである請求の範囲第1項に記載の抑制剤。
  3. 請求の範囲第1項または第2項に記載の抑制剤を用いることを特徴とする自動分析機の廃液ラインへの金属水酸化物含有物の付着抑制方法。
  4. 請求の範囲第1項または第2項に記載の抑制剤を含有することを特徴とする検体中の生体成分測定用試薬。
  5. 2価の金属イオンを含有する請求の範囲第4項に記載の試薬。
  6. 2価の金属イオンが、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、コバルトイオンおよびマンガンイオンからなる群より選ばれる2価の金属イオンである請求の範囲第5項に記載の試薬。
  7. 生体成分が、生化学的手法により測定される成分である請求の範囲第4項〜第6項のいずれかに記載の試薬。
  8. 検体中の生体成分測定用試薬が、自動分析機を用いた測定方法に使用される試薬である請求の範囲第4項〜第7項のいずれかに記載の試薬。
  9. 自動分析機を用いた測定方法が、多数検体の連続測定方法である請求の範囲第8項に記載の試薬。
  10. 請求の範囲第4項〜第9項のいずれかに記載の試薬を用いることを特徴とする検体中の生体成分の測定方法。
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