JPWO2003065866A1 - 便座又は便蓋の自動開閉装置 - Google Patents

便座又は便蓋の自動開閉装置 Download PDF

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Abstract

軽量、コンパクト化が要求される温水洗浄便座等に使用できる、便座又は便蓋の自動開閉装置を提供する。そのために、便座又は便蓋と共に回転する回転軸(40)と、この回転軸(40)をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータ(32)と、減速歯車列(33)とからなり、駆動モータ(32)の駆動力を減速歯車列(33)を介して回転軸(40)に伝達して便座又は便蓋を自動開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、減速歯車列(33)に遊星歯車機構を用いることで、自動開閉装置自体をコンパクトに形成する。

Description

技術分野
本発明は洋式便器における便座又は便蓋の自動開閉装置に関し、詳しくは便座、便蓋を個々に自動開閉する装置に関するものである。
背景技術
洋式便器における便座又は便蓋の自動開閉装置に関しては、便座、便蓋のそれぞれに、別個の自動開閉装置を設けてなる特開平11−216083号公報に開示された技術が知られている。この自動開閉装置においては、駆動モータの出力軸と回転軸とは複数の歯車輪列を介して連結しているため、夫々の軸が異軸となるように形成されている。
しかし、上記の装置は夫々が異なる軸を有する複数の歯車輪列を有するために大きな(回転軸の軸心と直交する投影面に対して)取付面積を必要としていた。従って、軽量、コンパクト化を要求されている温水洗浄便座等に用いる際には不便であった。
本発明では上記従来の問題点に鑑み、便座、便蓋それぞれの自動開閉装置の小型化、コストダウン等を図ったものである。
発明の開示
請求の範囲第1項の発明においては、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、前記回転軸とモータの出力軸とを同心に配置したので、装置自体の取付面積を小さくすることができ、便座又は便蓋の回転軸下方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、温水洗浄便座等に自動開閉装置を搭載することが可能となる。
請求の範囲第2項の発明においては、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を自動開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列に遊星歯車機構を用いたので、同心上に駆動モータ及び減速歯車列及び回転軸を配置することができるた
め、回転軸の軸心と直交する投影面に対して装置自体の外形を回転軸と同心円形状にできるため、緩閉止ユニット等との互換が取り易くなり収納設計が極めて容易になる。
請求の範囲第3項の発明においては、請求の範囲第2項の構成に加え、前記遊星歯車機構を複数段直列に配置したので、比較的小型のモータ及び遊星歯車機構で良くなるため、収納設計を更に楽にすることができる。
請求の範囲第4項の発明においては、請求の範囲第2項乃至第3項記載の発明に加え、遊星歯車機構の最終段となる出力軸と回転軸との間にトルクリミッタ機構を設けたので、自動開閉動作中に手で便座又は便蓋を押さえられる等、回転軸側に過負荷がかかった場合にも遊星歯車機構に過負荷が加わることが無いので、装置自体の破損が無い。
請求の範囲第5項の発明においては、請求の範囲第2項乃至第4項記載の発明に加え、遊星歯車機構の最終段となる出力軸と回転軸との間に開閉状態に対応した位置情報を出力する位置検出手段を設けたので、歯車の歯が欠ける等しても、座蓋の開閉位置がずれることがなく、安定した動作が可能となる。
請求の範囲第6項の発明においては、請求の範囲2項乃至第5項記載の発明に加え、遊星歯車機構を前記駆動モータの外径と略同一としたので、モータの発生トルクと遊星歯車機構の減速比とを最適なバランスで設計でき、必要最小限の大きさとすることが可能となる。
請求の範囲第7項の発明においては、請求の範囲第2項乃至第6項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の遊星ギアを複数設けたので、分散して荷重を受けることができ、1つ1つの遊星ギアの破壊強度を小さく設計できる。
請求の範囲第8項の発明においては、平行に駆動モータと減速歯車列及び回転軸とを配置することができるため、便座又は便蓋の自動開閉装置の側方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、収納設計のバリエーションが更に広がることとなる。
請求の範囲第9項の発明においては、直角に駆動モータと減速歯車列及び回転軸とを配置することができるため、便座又は便蓋の自動開閉装置の側方又は下方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、収納設計のバリエーションが更に広がることとなる。
請求の範囲第10項の発明においては、くいちがいに駆動モータと減速歯車列及び回転軸とを配置することができるため、便座又は便蓋の自動開閉装置の側方又は下方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、収納設計のバリエーションが更に広がることとなる。
請求の範囲11項の発明においては、ねじりばねにより便座又は便蓋を開放側へ付勢することができるため、更に小型のモータ及び遊星歯車機構で良くなるため、収納設計を更に楽にすることができる。
請求の範囲第12項の発明においては、巻掛け伝達手段を組合せることができるため、便座又は便蓋の自動開閉装置の駆動モータや減速歯車列及び回転軸のレイアウト設計が極めて容易になる。
請求の範囲第13項の発明においては、便座の自動開閉装置又は便蓋の自動開閉装置を便座又は便蓋の基端部の回動ブロック挿入部に挿入することができるため、緩閉止ユニット等との互換が取り易くなり収納設計が極めて容易になる。
請求の範囲第14項の発明においては、便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を同軸に配置することができるため、便座及び便蓋の回動軸が1つとなり、回動軸廻りのコンパクト設計が極めて容易になる。
請求の範囲第15項の発明においては、便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を平行軸に配置することができるため、便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を一方に収められ、収納設計を更に楽にすることができる。
請求の範囲第16項乃至第20項の発明においては、便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を一体にすることができるため、便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を一方に収めるられ、収納設計を更に楽にすることができる。また、機能部品収納筒が1つで良いため自動開閉の小型化、及び、コストダウンを図ることができる。
請求の範囲第21項の発明においては、最終段となる出力軸と回転軸との間を摩擦方式によりトルクリミッタ機構を構成したため、自動開閉動作中に手で便座又は便蓋を押さえられる等、回転軸側に過負荷がかかった場合にも遊星歯車機構に過負荷が加わることが無いので、装置自体の破損が無い。また、最終段となる出力軸と回転軸のスリップ時において、スムーズであり、また、異音等の発生が無い。
請求の範囲第22項の発明においては、最終段となる出力軸と回転軸との間に潤滑材を用い、摩擦方式によりトルクリミッタ機構を構成したため、減速歯車等のグリースがトルクリミッタ機構に入ったとしても、トルクリミッタの性能はあまり影響を受けなくて済む。
請求の範囲第23項の発明においては、最終段となる出力軸と回転軸との間をラチェット方式によりトルクリミッタ機構したため、自動開閉動作中に手で便座又は便蓋を押さえられる等、回転軸側に過負荷がかかった場合にも遊星歯車機構に過負荷が加わることが無いので、装置自体の破損が無い。また、ラチェット形状、及び、材質等でトルクリミッタの性能が決まるため、トルクリミッタの性能が管理しやすい。
請求の範囲第24項の発明においては、最終段となる出力軸と回転軸とを回転軸方向にずれないように締結したため、自動開閉動作中に手で便座又は便蓋を押さえられる等の動作が繰返されても、最終段となる出力軸と回転軸とを回転軸方向にずれない。したがって、最終段となる出力軸と回転軸の位置関係がずれないため、機能部品収納筒等との干渉もなくなり、自動開閉装置の性能を悪化させることがなくなる。
請求の範囲第25項の発明においては、ねじりばねにより便座又は便蓋を開放側へ付勢する手段を便座の自動開閉装置又は便蓋の自動開閉装置を便座又は便蓋の基端部の回動ブロック挿入部に挿入したため、更に小型のモータ及び遊星歯車機構で良くなるため、収納設計を更に楽にすることができる。
請求の範囲第26項の発明は、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列の最終段に遊星歯車機構を用いたので、最も強度が必要な最終ギアを複数の遊星歯車で構成するため、分散して力を受けることができ、小型な減速歯車でも十分な強度を得ることができると共に遊星歯車機構では平歯車等に比べ減速比を大きく取れるため、自動開閉装置自体を小型化することができる。
請求の範囲第27の発明においては、請求の範囲第26項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の入力端面と駆動モータの出力端面とが略同一平面となるよう隣接配置すると共に、残る減速歯車列の軸心を前記遊星歯車機構及び前記駆動モータとの投影面がなす2円及び2円の外接線内に設けた。これにより、駆動モータの出力軸に設けられる小歯車と遊星歯車機構の太陽歯車に一体に設けられる大歯車とを同一平面に配置できるので、モータの奥行きと遊星歯車機構の奥行きのうち厚い方の奥行きに駆動モータの出力軸と遊星歯車機構の入力軸とを連結する減速歯車列の大歯車又は小歯車の片方の厚みを加えた奥行きで自動開閉装置を構成することができる。また、駆動モータの出力軸と遊星歯車機構の入力軸とを連結する減速歯車列の軸心を遊星歯車機構及び前記駆動モータとの投影面がなす2円及び2円の外接線内に設けることで、駆動モータ及び遊星歯車機構とがなす投影面を有効に利用して残る減速歯車列を配置することができるため、自動開閉装置自体を小型化することができる。
請求の範囲第28項の発明においては、請求の範囲第27項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心を通る水平線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたので、減速歯車列の高さ方向を駆動モータと遊星歯車機構の投影面内にほぼ収めることができる。
請求の範囲第29項の発明においては、請求の範囲第27項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心と前記駆動モータの出力軸の中心とを結ぶ線に対する夫々の中心を通る垂線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたので、駆動モータと遊星歯車機構とを垂直に配置しない場合においても最適な設計を行うことができコンパクトな自動開閉装置を提供することができる。
請求の範囲第30項の発明では、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、噛み合う一組の減速歯車の大歯車を樹脂製とし、他方の小歯車を金属製としたので、小歯車を薄く形成できると共に、摩擦音、摩擦による熱を最小にすることができ静音性、耐久性を上げることができる。
請求の範囲第31項の発明においては、請求の範囲第30項記載の発明に加え、前記駆動モータから突出するモータ出力軸の先端部分に細径部を形成し、該細径部に小歯車を設けたので、従来同様にモータの回転を安定して行うことができつつ小歯車を小型にできるため歯数を減らすことができ、減速歯車列の第1段目から大きな減速比を取ることができるため、自動開閉装置を小型化することができる。
請求の範囲第32項の発明においては、請求の範囲第31項記載の発明に加え、前記小歯車をはすば歯車としたので、平歯に比べ薄くても接触面積を確保できるはすば歯車を用いることで歯車自体を薄くしても歯車強度を確保することができ、減速歯車列をコンパクトすることができる。そのため、自動開閉装置を小型化することができる。
請求の範囲第33項の発明では、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記駆動モータから突出するモータ出力軸の先端部分に細径部を形成し、該細径部に小歯車を設けたので、従来同様にモータの回転を安定して行うことができつつ小歯車を小型にできるため歯数を減らすことができ、減速歯車列の第1段目から大きな減速比を取ることができるため、自動開閉装置を小型化することができる。
請求の範囲第項34項の発明においては、請求の範囲33項記載の発明に加え、前記小歯車をはすば歯車としたので、平歯に比べ薄くても接触面積を確保できるはすば歯車を用いることで歯車自体を薄くしても歯車強度を確保することができ、減速歯車列をコンパクトすることができる。そのため、自動開閉装置を小型化することができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従って説明する。
図1は本発明の便座装置の斜視図である。図において、便器本体(図示せず)の背部側のリムの上面を利用して暖房便座装置10のケーシング11を固定し、このケーシング11には便座12及び便蓋13を夫々開閉自在に取付けている。
便座12及び便蓋13には、夫々の基端部に回動ブロック挿入部12a、13aを設けている。
回動ブロック挿入部12a、13aには、便座12及び便蓋13を自動的に開閉するための自動開閉装置30(詳細は後述)が挿入される。なお、説明の都合上、以下には図上右側の便座12と自動開閉装置30、ケーシング11との連結関係について説明するが、左側の便蓋13と自動開閉装置30、ケーシング12との連結関係も同様の構成である。(便蓋の場合には、以下に説明する便座の構成要素と便蓋の構成要素とを入れ替える。)
自動開閉装置30の機能部品収納筒31は回転ブロック挿入部12a、13aのうちブロック挿入部12aに対し回動不能に挿入され(機能部品収納筒31の外周に固定用ブロック31aを嵌め込むことで機能部品収納筒31に方向性をつけ、更に固定ブロック31aの外形と略同一形状の差込部を挿入部12aに設けることで回転不能とすることができる。)、ブロック挿入部13aには回転可能に挿入される。自動開閉装置30から突出する回転軸40はサポートブロック14のヒンジ軸挿入部14cに回動不能に挿入固定されるが、回転軸40に対し機能部品収納筒31は回動自在とされているため、便座12、便蓋13がケーシング11に対し回動自在に動作する。
ケーシング11の前面側にはサポートブロック14を挿入するための突部11aが形成され、サポートブロック14の下方には挿入孔14aを形成する。これにより突部11aにはサポートブロック14が挿入される。なお、このサポートブロック14と突部11aとの着脱機構は特開平10−258003号に詳細に記述されている機構を用いることができる。
図2或いは図3に示すように、機能部品収納部30の一端からは電力線及び信号線を束ねた電気配線50が引出されており、その電気配線50の先端にはコネクタ51が設けられ、ケーシング11内部のコントローラから引き出された電気配線52の先端に設けられるコネクタ53と結合される。
図4に自動開閉装置30の断面図、図5に分解斜視図を示す。図示するように、自動開閉装置30は、一端に電気配線取出穴31bを有し他端を開放する円筒状の機能部品収納筒31、機能部品収納筒31と便座12とを回転不能に固定するための固定用ブロック31a、DCブラシモータ等により構成される駆動モータ32、減速歯車列を構成する遊星歯車機構33(本実施例では直列に3段)、設定以上の荷重が回転軸40にかかった場合に減速歯車列に荷重を伝達しないためのトルクリミッタ機構34、便座12の回転位置を検出するポテンショメータ35、回転軸40が挿入される挿入穴36bを有する軸受36、便座12を常時開方向に付勢するトーションスプリング37、機能部品収納筒31と回転不能に固定されるスプリング受38、スプリング受38を機能部品収納筒31内に固定するための固定部材39とで構成される。機能部品収納筒31の開放端内周には前記固定部材39をねじ込むための雌ネジを設け、雌ネジよりも奥側には内ギア33a(後述)及びスプリング受38を回転不能とするためのセレーションを設ける。
駆動モータ32の出力軸には太陽歯車32aを圧入し、後述する遊星歯車機構33と機械的に連結できるようにする。
次に図6を用いて自動開閉装置30に用いた減速歯車列である遊星歯車機構33について説明する。
遊星歯車機構33は、機能部収納筒31の内周に設けられた内ギア33aと、これに噛合う複数の遊星ギア33b…と、この遊星ギア33bに噛合う太陽歯車33cから構成される。上記遊星ギア33bは、太陽歯車33cの裏面より突出した突軸33d…により夫々回転(自転)自在に軸支される。突軸33dは所定間隔で環状に、例えば120°間隔で3本設け、3つの遊星ギア33bを取付ける。
なお、前記突軸33dの先端部分を一体化するための固定穴33f…及び太陽歯車挿入穴33gを有する蓋33eを設けることで、遊星ギア33b…は遊星歯車機構33としてユニット化される。
次に図7を用いて自動開閉装置30に用いたトルクリミッタ機構34について説明する。
トルクリミッタ機構34は、最終段の遊星歯車機構33の太陽ギア33cに回転不能に固定されるトルク伝達ギア34aと摩擦ギア34bとで構成される。トルク伝達ギア34aは縁付き円盤状に形成され、中央に太陽ギア33cの表側突軸33hと略同一形状の穴34cを設け、縁部内側には伝達突起34dを設ける。摩擦ギア34bは十字形状にゴム等の弾性体で形成し、外側突起34eが所定荷重以内では伝達突起34dからの回転力を受け、所定荷重を超えると外側突起34eが伝達突起34dにより変形されて摩擦ギア34bに回転力を伝達しないように形成している。なお、摩擦ギア34bの中央には動力伝達用突起34fを設けている。
便座2の絶対位置は、トルクリミッタ機構34と軸受36(後述)との間に組み込まれたポテンショメータ35によって検出される。ポテンショメータ35は軸受36に取付けられる1枚のプリント基板35aとスプリング受38の一端に設けられるポジションブラシ35bとで構成される。プリント基板35a上には、同心円状のパターン部、印刷抵抗部を形成している。なお、印刷抵抗部の中心角は便座の開閉時の回動角度と対応している。そして、ポジションブラシ35bは、先端部分で、パターン部および印刷抵抗部に摺動的に接触し電気的に導通するようになっている。便座12が回動するとそれに応じて軸受36が回動し、プリント基板35aに対するポジションブラシ35bの位置が変わるので、それを電気的に検出して便座12の位置を検出するのである。
軸受36は一端に摩擦ギア34bの伝達用突起34fと回転不能結合するための係合穴36aを設け、他端には便座12の回転軸40と回転不能に結合するための係合穴36bを設ける。
トーションスプリング37は、一端が軸受36に固定され、他端がスプリング受38に固定され、トーション力により便座12を開放側へ付勢しておくためのものである。(実際にはトーションスプリング37による付勢力に抗して便座12は自重により閉止している)
スプリング受38は内周にトーションスプリング37を固定する固定部を設け、外周にはセレーションを設ける。
抜け止め防止用の固定部材39は、その外周に雄ネジを切っており、機能部品収納筒31内面の雌ネジに螺合して前述した各部品を機能部品収納筒31内に収納一体化するものである。
上記構成により、駆動モータ32の回転力が駆動モータ32の出力軸に取付けられた太陽歯車32a→第1の遊星歯車機構(遊星ギア33b(自転→公転)→太陽歯車33c)→第2の遊星歯車機構(遊星ギア33b(自転→公転)→太陽歯車33c)→最終段の遊星歯車機構(遊星ギア33b(自転→公転)→太陽歯車33c)→トルクリミッタ機構34(トルク伝達ギア34a→摩擦ギア34b)→スプリング受36→回転軸40を介して便座12に伝達され、便座12が開閉される。なお、便座12の開閉角度をポテンショメータ35により検知して、駆動モータ32をフィードバック制御することで緩やかな開閉動作を実現することが可能となる。
本実施例の自動開閉装置においては、駆動モータ32の回転力を遊星歯車機構33を介して座蓋の回転軸40に伝達させたので、同心上に駆動モータ32及び遊星歯車機構33及び回転軸40を配置することができ、回転軸40の軸心と直交する投影面に対して装置自体の外形を回転軸40と同心円形状にできる。そのため、温水洗浄便座の座蓋の開閉に利用されることの多い緩閉止ユニット等との互換が取り易くなるので、温水洗浄便座への自動開閉装置の収納設計が極めて容易になる。
また、駆動モータ32の出力軸と遊星歯車機構33の太陽歯車33cの回転軸、及び多段に並ぶ遊星歯車機構の太陽歯車33cの軸心同士を、それぞれ同心に配置することで、自動開閉装置の減速機構を小型化することができる。
さらに、便座12や便蓋13の回転軸40と駆動モータ32の出力軸とを同心に配置したので、装置自体の取付面積が小さくなり、便座12又は便蓋13の回転軸40の下方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、温水洗浄便座を大型化することなく自動開閉装置を搭載することが可能となる。この遊星歯車機構33を複数段直列に配置したため、駆動モータ32及び遊星歯車機構33は比較的小型のものが利用できる。
さらに、遊星歯車機構33の最終段となる出力軸33hと回転軸40との間にトルクリミッタ機構34を設けたので、自動開閉動作中に手で便座12又は便蓋13を押さえられる等、回転軸側に過負荷がかかった場合にも遊星歯車機構33に過負荷が加わることが無い。
また、その位置に、便座12や便蓋13の開閉状態を検出するポテンショメータ35を設けたので、歯車の歯が欠ける等しても、座蓋12,13の開閉位置がずれることがなく、安定した動作が可能となる。
なお、遊星歯車機構33を駆動モータ32の外径と略同一としたことにより、駆動モータ32の発生トルクと遊星歯車機構33の減速比とを最適なバランスで設計でき、必要最小限の大きさとすることが可能となる。
さらにまた、複数の遊星ギア33bにより遊星歯車機構33を構成したので、各遊星ギア33bは分散して荷重を受けることができ、1つ1つの遊星ギアの破壊強度を小さく設計できる。なお、遊星ギア33bの公転を受ける太陽歯車33cの3つの突軸33dを等間隔で設けたことで、太陽歯車33cを安定して回転させることができる。
次に、図8に本発明の自動開閉装置の第2実施例を示す。なお第1の実施例と同一の機能を示すものには第1実施例と同一の符号を付す。
本実施例では駆動モータ32と減速歯車列である遊星歯車機構33とを平歯車60a、60bを用いて機械的に連結したものである。このように駆動モータ32の動力を伝達するために平歯車60a、60bを用いることで平行に駆動モータ32と減速歯車列及び回転軸40とを配置することができるため、便座12又は便蓋13の自動開閉装置30の側方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、収納設計のバリエーションが更に広がることとなる。また、平行に駆動モータ32の動力を伝達するために、平歯車ではなくはすば歯車ややまば歯車等を用いても良い。
次に、図9に本発明の自動開閉装置の第3実施例を示す。なお第1の実施例と同一の機能を示すものには第1実施例と同一の符号を付す。
本実施例では駆動モータ32と減速歯車列である遊星歯車機構33とをウォームギア61を用いて機械的に連結したものである。なお、ウォームギア61と噛み合う第1段目の遊星歯車機構33の突軸33dは平歯車形状ではなくはすば歯車形状とする。このように駆動モータ32の動力を伝達するためにウォームギア61を用いることで、直角もしくはくいちがいに駆動モータ32と減速歯車列及び回転軸40とを配置することができるため、便座12又は便蓋13の自動開閉装置30の側方又は下方にも他の機能部品を設置することが可能となるため、収納設計のバリエーションが更に広がることとなる。
また、直角もしくはくいちがいに駆動モータ32の動力を伝達するためにすぐばかさ歯車、まがりばかさ歯車、フェースギア、ハイポイドギア、ねじ歯車等を用いても良い。
次に、図10に本発明の自動開閉装置30の第4実施例を示す。なお第1の実施例と同一の機能を示すものには第1実施例と同一の符号を付す。
本実施例では駆動モータ32と減速歯車列である遊星歯車機構33とを巻掛け伝達手段(小プーリー62a、大プーリー62b、タイミングベルト63cにて構成)を用いて機械的に連結したものである。このように駆動モータ32の動力を伝達するために巻掛け伝達手段を用いることで、駆動モータ32と減速歯車列である遊星歯車機構33を適当な距離に設定できるため、便座又は便蓋の自動開閉装置の駆動モータや減速歯車列及び回転軸40のレイアウト設計の自由度が上がる。
また、小プーリー62aとギアの当り音がないため、静音化が図れる。また、タイミングベルト63cとして、平ベルト、Vベルト、歯付きベルト等を用いても良い。
次に、図11に第1の実施例の自動開閉装置30を便座12の自動開閉装置30aと便蓋13の自動開閉装置30bとして平行に配置した実施例を示す。このように便座装置10内の他の機能部との関係で便座の自動開閉装置30aと便蓋の自動開閉装置30bを一方に集約して収めることもでき、収納設計を更に楽にすることができる。
なお、このように一方に集約して収める場合には、図12に示すように便座12の自動開閉装置30aと便蓋13の自動開閉装置30bとを一体の機能部品収納筒31とすることができるため、自動開閉装置の小型化、及び、コストダウンを図ることができる。
次に、図13に本発明の自動開閉装置30の第5実施例を示す。なお第1の実施例と同一の機能を示すものには第1実施例と同一の符号を付す。
本実施例では便座12の自動開閉装置30aには回転軸40aと遊星歯車33の突軸33dとを平歯車60aにて連結したものを用い、便蓋13の自動開閉装置30bには第1実施例の自動開閉装置30を用い(平歯車60aを省略)、この自動開閉装置30a及び自動開閉装置30bとを一体に収納し、また、便座12の自動開閉装置30aの出力軸40aと便蓋13の自動開閉装置30bの出力軸40bを同軸に配置しているため、便座12及び便蓋13の回動軸40a、40bが1軸となり、回動軸40廻りのコンパクト設計が極めて容易になる。
次に、図14、15、16に本発明の自動開閉装置30の第6実施例を示す。なお第1の実施例と同一の機能を示すものには第1実施例と同一の符号を付す。
本実施例では便座12の自動開閉装置30aと便蓋13の自動開閉装置30bを一体にし、また、便座12の自動開閉装置30aの出力軸40aと便蓋13の自動開閉装置30bの出力軸40bを同軸に配置し、また、便座12の自動開閉装置30aと便蓋13の自動開閉装置30bの駆動モータ32を共用している。また、便座12の自動開閉装置30aの駆動と便蓋13の自動開閉装置30bの駆動の切替は切替えギア62を用いている。この切替えギア62が図14の位置にあるときには便座12及び便蓋13とは共にギア62によって駆動モータ32と連結しているため、便座12及び便蓋13とは同時駆動され、図15の位置にあるときには、便蓋13のみに連結しているため便蓋13のみが駆動され、図16の位置にあるときには、便座12のみに連結しているため便座12のみが駆動される。この切替えギア62の移動は図示しない電磁ソレノイド等によって制御することが出来る。したがって、便座12の自動開閉装置30aと便蓋13の自動開閉装置30bの駆動モータ32が1つで良いため自動開閉の小型化、及び、コストダウンを図ることができる。
次に、図17、18、19に本発明の自動開閉装置30の第6実施例の変形例を示す。なお前述の実施例と同一の機能を示すものには第6実施例と同一の符号を付す。本実施例では、便座12の自動開閉装置30aの出力軸40aと便蓋13の自動開閉装置30bの出力軸40bを平行に配置したものである。第6実施例に比べ平歯車60aが必要になる点で部品点数が増加するが、レイアウト上便座12と便蓋13が同軸に出来ない場合には有効な構造である。
次に、図20に第1の実施例の自動開閉装置30(トーションスプリング37を除く)を便座装置10に収納した際の断面図を示す。本実施例では、自動開閉装置30を便座装置10の筐体内に収納した為、電気配線が外にでることがなくすっきりとしたデザインとすることができる。また、便座12又は便蓋13を開放側へ付勢するトーションスプリング37a、37bを便座12又は便蓋13の基端部の回動ブロック挿入部に挿入したため、自動開閉装置30を更に小型にできるため、収納設計を更に楽にすることができる。(トーションスプリング37を分割して収納した点は第1実施例に詳述しているのでここでは割愛する。)
次に、図21〜図32を参照して、本発明の第7実施例である便座又は便蓋の自動開閉装置について説明する。なお、図21〜図32においては、前述した図1〜図20に記載された符号と一部共通する符号が記載されているが互いに関連はなく、以下の説明に記載している符号は全て図21〜図32に記載されている符号を指すものとする。
図21は本発明の第7実施例である便座又は便蓋の自動開閉装置を内蔵した便座装置10の斜視図、図22は便座又は便蓋の自動開閉装置の取付け位置を説明するための分解斜視図、図23は便座用自動開閉装置30を内蔵した便座装置10の断面図、図24は便蓋用自動開閉装置130を内蔵した便座装置10の断面図である。
図21において、便器本体1の背部側のリムの上面を利用して便座装置10のケーシング11を固定し、このケーシング11前側中央に凸収納部11aを形成し、この収納部11aの側壁11bに便座用自動開閉装置30、便蓋用自動開閉装置130を取付け、該自動開閉装置30、130に便座12及び便蓋13を夫々取付けている。なお、便座装置10は、便座12の内部に暖房用のヒータを備えた暖房便座装置である。
便座12及び便蓋13には、夫々の基端部に連結部12a、13a及び回動部12b、13bを設けている。図23に示すように、連結部12aは後述するアシストユニット80を介して便座用自動開閉装置30の出力軸である回転軸40に回動不能に連結されている。図24に示すように、連結部13aは、便蓋用自動開閉装置130の出力軸140に連結した回転軸50に対し夫々回動不能に連結されている。また、回動部12b、13bは、便座12及び便蓋13を開閉可能に支持するための支持軸50a(回転軸50の中途部に形成)、81a(回転軸40に連結した連結軸81の先端部81a)に対し夫々回動可能に連結される。なお図中150は自動開閉装置30、130を駆動するための駆動回路及びその回路を保護するためのポッティングケースである。
ここで、図25は便座用自動開閉装置30の分解斜視図、図26は駆動モータ組品Aの分解斜視図、図27は遊星歯車組品Bの分解斜視図、図28は便座用自動開閉装置のケーシング31bを外した状態での平面図、図29はアシストユニット80の分解斜視図である。なお、図28の各歯車の歯数及び歯形状は実際のものとは異なる(例えば、小歯車32b、34bは実際には歯数7だが、図では歯数8として記載する)。
図25に示すように、自動開閉装置30は、外郭を形成するケーシング31(主ケース31a及び蓋ケース31bで構成)、駆動モータ組品Aなどで構成される。駆動モータ組品Aは、図26に示すように、DCブラシモータ等により構成される駆動モータ32、駆動モータ32の出力軸32aに圧入固定される小歯車32b、駆動モータ32にネジ等を用いて固定される第1歯車固定用スペーサ33、小歯車32bと噛み合う大歯車34a及び次段へ動力を伝達する為の小歯車34bを有する第1歯車34、第1歯車34の回動軸35、スペーサ33に固定される第1歯車34の軸受36から構成される。
自動開閉装置30において、大歯車34aの表面(駆動モータ側)にはリング状磁石34cが接着或いはかしめ等で一体化され、小歯車34bと噛み合う大歯車37a及び次段へ動力を伝達する為の小歯車37bを有する第2歯車37、小歯車37bと噛み合う大歯車38a及び次段へ動力を伝達する為の太陽歯車38bを有する第3歯車38、遊星歯車組品Bなどを備えている。
図27に示すように、遊星歯車組品Bは、回転軸40、回転軸40に固定され便座12の回転位置を検出するためのリング状磁石61、設定以上の荷重が回転軸40にかかった場合にキャリア63に荷重を伝達しないためにトルクリミッターとして機能するトレランスリング62、トレランスリング62を介して回転軸40に連結されるキャリア63、キャリア63に設けた遊星軸63aに回動自在に取付けられる遊星歯車64、遊星歯車64のスラスト方向の動きを規制する軸受65と、遊星歯車64と噛み合う内歯車66、ケーシング31aに遊星歯車機構を回動不能に固定する為の取付スペーサ67などで構成される。
なお、図25〜図26に示す、小歯車32b、小歯車34b、小歯車37bは金属製、大歯車34a、大歯車37aは樹脂製とし、小歯車32bと大歯車34a、小歯車34bと大歯車37aは、はすば歯車とする。また、第3歯車38の大歯車38aと太陽歯車38bとを金属にて一体成形し、小歯車37bと大歯車38aは平歯車とする。更に、図27に示す遊星歯車64は金属製とし、内歯車66は樹脂製とする。なお、金属歯車はプレス焼結や射出焼結等の金属焼結や、冷間鍛造等によって成形することができる。また樹脂歯車との一体成形としてはインサート成形等で成形することができる。
このように平歯に比べ薄くても接触面積を確保できるはすば歯車を用いることで歯車自体を薄くしても歯車強度を確保することができ、減速歯車列をコンパクトすることができる。また、接触面積の大きいはすば歯車を比較的高速回転となる第1,2列の減速歯車列に用いることによりバックラッシュを小さくすることが可能となり伝達効率を上げることが出来る。
また、はすば歯車部分の噛み合いを金属(小歯車)と樹脂(大歯車)にすることによって磨耗による熱の発生や騒音等を抑制することができる。また、比較的低速回転・高トルクとなる第3,4列の減速歯車を金属製とすることで歯車の破壊を抑制することができる。
次に、図26,図27を参照しながら、自動開閉装置30の組み立て手順について説明する。
図26に示すように、駆動モータ組品Aの組み立ては以下の手順で行われる。まず、スペーサ33の軸受孔33aに軸35の一端を差込み、軸35に第1歯車34を挿入し、軸受36の軸孔36aに軸35の他端を挿入し、位置決め孔36bに位置決めボス33bを挿入し、固定孔36c、36cにセルフタッピングネジ(図示無)を挿入固定し、スペーサ33に設けた下孔33cにねじ込むことで、スペーサ33、第1歯車34、軸35及び軸受36を一体化する。
更に、駆動モータ32の出力軸32a及び小歯車32bをスペーサ33の貫挿孔33eから第1歯車34と小歯車32bとの噛み合いに注意しながら貫挿し、ネジ挿通孔36d(軸受36)、固定孔33d(スペーサ33)からネジを差込み、駆動モータ32に設けたネジ孔32cにネジ込むことで組み立てが完了する。
なお、ネジ挿通孔36dはネジ頭よりも大きな径とし、ネジ挿通孔36d側の固定孔33dは途中(他方の固定孔33dと同一の肉厚となる位置)まではネジ頭よりも大きな径とし、途中からネジ部分が貫通する程度の径とすることによって、駆動モータ32への固定用ネジ2本を共通化することができる。
このように減速歯車列の第1段目を駆動モータ32に一体化することにより軸ブレ等を抑制することができ伝達効率を上げることができる。
次に、図27を参照しながら、遊星歯車組品Bの組み立て手順について説明する。まず、キャリア63に設けた遊星軸63aに遊星歯車64を装着し、内歯車66を遊星歯車64との嵌め合いに注意しながら装着する。次に、軸受65に設けた軸受凹部65aに軸63aの終端部を装着し、遊星歯車64の動作領域を確保するためにキャリア63に設けた締結スペーサ63bの細径円筒部63cを軸受65に設けた貫通孔65bに挿通しカシメることにより、キャリア63、遊星歯車64、軸受65及び内歯車66を一体化する(以下、この一体化したものを『遊星歯車機構』という。)。
この遊星歯車機構の出力軸63dの外周にトレランスリング62を嵌装し、内歯車66の外周に所定間隔をおいて形成した回動防止用の複数の凹溝66aと略同一形状の凸部67e(図8参照)を有するスペーサ67を内歯車66に外装し、スペーサ67の開孔67bから出力軸63dを突出させた状態で、回転軸40の後端に設けた連結孔40a内にトレランスリング62の外周を嵌着することで遊星歯車組品Bの組み立ては完了する。
なお、回転軸40のフランジ40bには予めリング状の磁石61(N−Sが2つ形成されているもの)を止め輪等を用いて一体化しておく。またスペーサ67の奥側には後述するエリア検出回路71を保護する保護ブロック67cを一体に設け、67cの表面には配線処理用リブ67dを設ける。
次に、図25を参照しながら、自動開閉装置30の組み立て手順について説明する。磁石34cの磁力を検知するホールIC70aを搭載した回転検出回路70の取付孔70bにセルフタッピングネジ(図示無)を挿入し、ケーシング31aに設けた取付ボスの下孔31eにネジ固定することでケーシング31aと回転検出回路70を一体化する。
次に、磁石61の磁力を検知するホールIC71a、71bを搭載したエリア検出回路71の取付孔71cにセルフタッピングネジ(図示無)を挿入し、ケーシング31aに設けた取付ボスの下孔31fにネジ固定することでケーシング31aとエリア検出回路71を一体化する。なおエリア検出回路71には駆動モータ32への通電用配線(図示無)を半田付けしており、その通電用配線の一つに直列に接続される正特性サーミスタ71dを更に半田付けしておく。この正特性サーミスタは駆動モータ32へ過電流が流れることを防止するために設けている。
次に、ケーシング31aの下端部に設けたモータ収納部31cに駆動モータ組品Aを収納し、スペーサ33に形成した取付孔33fにセルフタッピングネジ(図示無)を挿入し、ケーシング31aに設けた取付ボスの下孔31dにネジ固定することでケーシング31aと駆動モータ組品Aを一体化する。
次に、遊星歯車組品Bをケーシング31aの円筒部31gに設けた凸条31r(図28参照)とスペーサ67の外周に設けた凹溝67aとが一致するよう、またスペーサ67の保護ブロック67cの外形とケーシング31aの内壁とが当接するようにして円筒部31g内に挿入固定する。なお、円筒部31gの奥壁には貫通孔31iを設け、この貫通孔31iの周壁31jと回転軸40に設けたOリング溝40に収納されるOリング40cにより貫通孔31iからの水侵入を防止するよう構成している。
ここで、スペーサ67を用いてケーシング31aを取付けた理由は、遊星歯車機構自体はその機能上真円度が必要となり、これを直接ケーシング31aに取り付けるにはケーシング31aの円筒部31gにも真円度が必要となり寸法公差が厳しく歩留まりが悪くなる為、スペーサ67の凸部67e、ケーシング31aの凸条31rで略点接触として製造公差をスペーサ67の弾性変形で吸収できる構造としてケーシング31aの円筒部31gの製造を容易とするためである。
次に、遊星歯車64と太陽歯車38bとの噛み合いに注意しながら第3歯車38を遊星歯車機構内に挿入し、小歯車37bと大歯車38aの噛み合いと大歯車37aと小歯車34bとの噛み合いに注意しながら第2歯車を軸31kに挿入固定する。
最後に、ケーシング31bに設けた軸31lを第3歯車38の軸孔38c内に挿入すると共に、軸31kの先端を軸受31m内に挿入し、ケーシング31aに設けた取付孔31nにセルフタッピングネジを挿入し、ケーシング31bに設けた取付ボスの下孔31pにねじ込むことにより便座用自動開閉装置30の組み立てが完了する。
図28に示すように、駆動モータ32の外形と遊星歯車機構の外形との投影面がなす2円(Ca,Cb)を隣接して配置し、更に、2円(Ca,Cb)及び2円の外接線(Lc,Ld)によって囲まれた投影面内に第1歯車34、第2歯車37の軸を配置することによって自動開閉装置30をコンパクトに設計することができる。
更に、本実施例では、2円(Ca,Cb)の中心を通る水平線(La,Lb)と外接線(Lc,Ld)に囲まれた投影面内に第1歯車34、第2歯車37の軸を配置しているので更にコンパクトに設計することが出来る。また水平線(La,Lb)に代えて、2円(Ca,Cb)の中心を結ぶ線に対し各円の中心を通る垂線を用いることでも良い。本実施例ではこの垂線も略水平となるため、然程大きな差異では無いが、減速歯車列を水平方向に配置する場合等はこのような設計とする方が望ましい。
次に、便蓋用自動開閉装置130について説明する。便蓋用自動開閉装置130も便座用自動開閉装置30と同様の部品構成、組み立て手順である為、以下に述べる相違点を除き説明は割愛する。
便座用自動開閉装置30と便蓋用自動開閉装置130とは左右対称の部品構成となる。図22、図24及び図28に示すように便蓋用自動開閉装置130の出力軸140には回転軸50が回動不能に挿入固定される略長方形状の連結孔141が設けられている。また、便蓋用自動開閉装置130のケーシング131aにはケーシング11の側壁11bと所定間隔を保つ為のボス131b及びキャップ部材11dの受用突起131cが一体に設けられている。
次に、アシストユニット80について、図23、図29を用いて説明する。アシストユニット80は、自動開閉装置30の回転軸40に回動不能に連結される連結軸81と、便座12を開方向に付勢するために一端82aが連結軸81に固定されたアシストバネ82と、アシストバネ82の他端82bが固定されると共にケーシング11に回動不能に連結される連結カバー83と、連結カバー83と共にアシストバネ82を囲う蓋カバー84と、便座12をケーシング11から着脱するための着脱レバー85と、アシストユニット80を便座12に固定する為の固定部材86などで構成される。
連結軸81の先端部81a(便蓋13の支持軸)にはセレーションを形成し、略中央部分には連結軸81のスラスト方向の移動を規制するための大径部81bを形成する。また、蓋カバー84の内筒部84aとの間をシールする為のOリング溝81cを形成し、大径部81bとOリング溝81cとの間にアシストバネ82に一端を挿入するための挿入穴81dを形成する。また、カバー83の内筒部83aとの間をシールする為のOリング溝81eを形成し、末端部分には回転軸40の外形と略同一形状の溝81fを形成する。
アシストバネ82の一端82aは中央に向けて折り曲げられ、挿入孔81dに挿入され、他端82bは中央に向けて折り曲げられ連結カバー83の内筒部83aの外周に形成した支持溝83bに固定される。なお支持溝83bの根元部分はやや底部83cの肉厚を増してアシストバネ82の他端82bの回動を防止する防止壁83dを形成する。
また、連結カバー83の後端には便座用自動開閉装置30の外郭ケーシング31aに一体に形成した係合突起31qに嵌合して回動が規制される規制突起83eを形成し、規制突起の83eの周縁部分の一箇所に着脱レバーの回動を規制するストッパ83fを形成する。また、外筒部83gには若干径を細めた細径部83hを形成する。連結カバー83の開口端には溶着用リブ83iを全周に形成し、蓋カバー84を超音波溶着等で一体化する。
着脱レバー85は、上方が切り欠かれた支持円筒85aと下方が切り欠かれた着脱用円筒85bとで形成され、その間に内側及び外側に若干肉を増したリング状リブ85cを形成する。このリング状リブ85cの内径は細径部83hと略同一径で外筒部83gよりも小さい径としておく。また、着脱用円筒85bには把持用突起85dを形成する。
固定部材86には連結軸81の外形と略同一形状の連結用開口86a、便座12に回動不能に固定するために外周に沿って所定間隔毎に設けた突起86b、略L字形状の連結クランク86cを形成する。また、連結クランク86cには締結ネジ用の下孔86d、アシストユニット80(固定部材86を除く)のスラスト方向の移動を規制するストッパ86eを形成する。
次に、図29を参照しながら、アシストユニット80の組み立て手順を説明する。連結軸81のOリング溝81c、81eにOリングを収要し、連結軸81の挿入孔81dにアシストバネ82の一端82aを挿入し、他端82bを連結カバー83の支持溝83bに係合させて連結軸81を連結カバー83の内筒部83a内に、内筒部83aの端部と連結軸81の大径部81bとが当接するまで挿入する。これによりアシストバネ82の他端82bは防止壁83d内に収容される。
次に、蓋カバー84の内筒部84a内に連結軸81の先端部81aを挿入し、蓋カバー84の裏側と連結カバー83の溶着用リブ83iとを当接させた状態で、蓋カバーを超音波振動させることで連結軸81、アシストバネ82、連結カバー83、蓋カバー84を一体化する。
次に、着脱レバー85を外筒部83gに挿入するが、外筒部83gはリング状リブ85cよりも若干大きな径としているので、リング状リブ85cが外筒部83gを乗り上げ細径部83hまで挿入されると連結カバー83と着脱レバー85とは一体化され、着脱レバー85は外筒部83gとリング状リブ85cとでスラスト方向の抜けは規制される。次に連結軸81を固定部材86の連結用開口86a内に挿入することでアシストユニット80は一体化される。
このアシストユニット80の連結軸81を便座12の連結孔12d(図21参照)内に挿通し、アシストユニット80を便座12の連結部12a内に挿入した状態で、固定部材86の下孔86d及び便座12のネジ孔12c(図21参照)とをセルフタッピングネジで締結することで便座12とアシストユニット80は一体化される。
なお、連結クランク86cは、便座12に装着される前は外側に弾性変形可能であるため、アシストユニット80(固定部材86を除く)は固定部材86から着脱可能であるが、便座12に装着された後では便座12によって外側の変形は規制される為、ストッパ86eと連結カバー83のフランジ83jとによってアシストユニット80(固定部材86を除く)はスラスト方向の抜けが規制される。
また、着脱レバー85も同様に連結クランク86cと外筒部83gとのクリアランスが小さく外筒部83gを乗り越える程外側に着脱レバー85が変形できないことでスラスト方向の抜けが防止される。
次にトレランスリング62について、図30に示す原理図を用いて説明する。トレランスリング62は、図30に示すように、波形状をした部分をもつリングの形状をしており、各波はバネとして作用し、その作用力は波の変形量に比例する。組み立て時に必要な力をAF、半径方向力をRL(N)、摩擦係数をμ、波の数をn、波の変形量をc(mm)、バネ定数をK(N/mm)、伝達トルクをMt、軸直径をd(m)とすると、
RL=n・c・K
AF=RL・μ
Mt=AF・d/2
によって算出することができる。
バネ定数は材料の厚さ、波のピッチ、幅、形状、高さを変更することで設定できるので、正常時に回転軸40,140に最大どの程度のトルクがかかるかを実験等で見極め、そのトルクに応じてトレランスリング62の形状を選択する。
この設定トルク以上のトルクが回転軸40に発生した場合には、トレランスリング62の波形状部62aが回転軸40,140の連結孔に食い込み固定されており、トレランスリングのリング状縁部62bがキャリア63の出力軸63dの外周を滑り、設定トルク以上の過重が自動開閉装置30,130内部にかかることがなく、歯車の破損等を防止することが出来る。
図31に示すように、駆動モータ32のシャフトはモータ内部を貫通しており、その径は内部では比較的太く、露出した部分は細径としている。この先端部32aを細径としたのは、小歯車32bの歯数をできるだけ少なくして減速比を大きくとりたいためである。なお、シャフト自体を細径とすることも考えられるが、シャフト長に対してシャフトが細いと駆動モータ32の軸ぶれが大きくなるためにシャフト自体を細径とはせず、小歯車32bが取付けられる部分のみを細径としたものである。
次に、上記構成による動作の説明を行う。
図32は本発明の便座装置の制御ブロック図である。人体検知センサによる検知若しくはリモコン等に設けられる便蓋開スイッチ(図示無し)を操作すると、便蓋用自動開閉装置130内の駆動モータ32へ通電がなされ、この駆動モータ32の回転が、減速歯車列(小歯車32b、第1歯車34、第2歯車37、第3歯車38、遊星歯車機構)及びトレランスリング62、出力軸140を介して回転軸50に伝達され、便蓋13を開放する。
なお、磁石61とエリア検出回路71に設けた2つのホールIC71a、71bとにより便蓋13が閉止エリア(20度以下)、回動エリア(20度〜80度)、開放エリア(80度〜110度)、異常エリア(110度以上)の何れのエリアにいるかを検出し、各エリアに応じた駆動モータ32への通電制御(若しくはショート制御)を行う。更に、磁石34cと回転検出回路70に設けたホールIC70aととで駆動モータ32の回転を検知することによりエリア内のどの位置にいるかを比較的正確に検知して、より細かな通電制御を行うことができる。
また、リモコン等に設けた便座開スイッチの操作すると、便座用自動開閉装置30内の駆動モータ32へ通電がなされ、減速歯車列(小歯車32b、第1歯車34、第2歯車37、第3歯車38、遊星歯車機構)及びトレランスリング62を介して駆動モータ32の回転が回転軸40に伝達され、便座12を開放する。
なお、便蓋用自動開閉装置130と同様に回転検出回路70、エリア検出回路71により便座12の位置を検出し、位置に応じた駆動モータ32の通電制御(若しくはショート制御)を行う。
便座12の内部には暖房用のヒータが設けられているため比較的重く、便蓋用自動開閉装置130と同一の構造の便座用自動開閉装置30だけでは便座12を持ち上げることができないため、アシストユニット80を設けている。このアシストユニット80は一端がケーシング11に一体化され、他端が便座12に一体化されるアシストバネ82を内蔵している。このアシストバネ82は便座12が略垂直状態で自然長とされており、便座12閉塞時には捩れた状態となっている。
したがって、便座12閉塞時には開放側のトルクを発生することができ、これにより、便蓋用自動開閉装置130と略同一の構造でも便座12を持ち上げることが可能となっている。
なお、アシストバネ82の一端82aは連結ケース83の規制突起83eとケーシング11に取付けられる便座用自動開閉装置30の係合突起31qとの係合によってケーシング11に一体化されており、アシストバネ82の他端82bは連結軸81、固定部材86を介して便座12に一体化されている。
リモコン等に設けた便座閉スイッチ(図示無し)を操作すると開動作とは反対側の通電が駆動モータ32になされ、回転検出回路70及びエリア検出回路71にて検出される便座12の位置に応じて通電制御(若しくはショート制御)がなされる。
人体検知センサ(図示無し)による離隔検知若しくはリモコン等に設けた便蓋閉スイッチ(図示無し)を操作すると便座12同様に便蓋用自動開閉装置130は制御され、便蓋13を閉塞することができる。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係る便座又は便蓋の自動開閉装置は、洋式便器における便座又は便蓋の自動開閉装置として使用される。
本発明の自動開閉装置は、装置自体の取付面積を小さくすることができ、便座又は便蓋の回転軸下方にも他の機能部品を設置することが可能であるため、軽量、コンパクト化が求められる温水洗浄便座等に用いる際に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の分解斜視図である。
第2図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の便座取付を説明するための断面図であり、取外状態を示す図である。
第3図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の便座取付を説明するための断面図であり、取付状態を示す図である。
第4図は、本発明の自動開閉装置の断面図である。
第5図は、本発明の自動開閉装置の分解斜視図である。
第6図は、第4図のA−A断面図である。
第7図は、第4図のB−B断面図である。
第8図は、本発明の自動開閉装置の第2実施例の断面図である。
第9図は、本発明の自動開閉装置の第3実施例の断面図である。
第10図は、本発明の自動開閉装置の第4実施例の断面図である。
第11図は、本発明の自動開閉装置の第1実施例に関する他の実施例の断面図である。
第12図は、本発明の自動開閉装置の第1実施例に関する他の実施例の断面図である。
第13図は、本発明の自動開閉装置の第5実施例の断面図である。
第14図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例の便座、便蓋同時駆動時の断面図である。
第15図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例の便蓋のみ駆動時の断面図である。
第16図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例の便座のみ駆動時の断面図である。
第17図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例に関する他の実施例の便座、便蓋同時駆動時の断面図である。
第18図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例に関する他の実施例の便蓋のみ駆動時の断面図である。
第19図は、本発明の自動開閉装置の第6実施例に関する他の実施例の便座のみ駆動時の断面図である。
第20図は、本発明の自動開閉装置の第1実施例に関する他の実施例の断面図である。
第21図は、本発明の第7実施例である便座又は便蓋の自動開閉装置を内蔵した便座装置の斜視図である
第22図は、本発明の第7実施例である便座又は便蓋の自動開閉装置の取付け位置を説明する為の分解斜視図である。
第23図は、便座用自動開閉装置を内蔵した便座装置の断面図である。
第24図は、便蓋用自動開閉装置を内蔵した便座装置の断面図である。
第25図は、便座用自動開閉装置の分解斜視図である。
第26図は、駆動モータ組品の分解斜視図である。
第27図は、遊星歯車組品の分解斜視図である。
第28図は、便座用自動開閉装置のケーシングを外した状態での平面図である。
第29図は、アシストユニットの分解斜視図である。
第30図は、トレランスリングの原理図である。
第31図は、駆動モータの断面図である。
第32図は、本発明の便座装置の制御ブロック図である。
【0001】
明 細 書
便座又は便蓋の自動開閉装置
技術分野
本発明は洋式便器における便座又は便蓋の自動開閉装置に関し、詳しくは便座、便蓋を個々に自動開閉する装置に関するものである。
背景技術
洋式便器における便座又は便蓋の自動開閉装置に関しては、便座、便蓋のそれぞれに、別個の自動開閉装置を設けてなる特開平11−216083号公報に開示された技術が知られている。この自動開閉装置においては、駆動モータの出力軸と回転軸とは複数の歯車輪列を介して連結しているため、夫々の軸が異軸となるように形成されている。
しかし、上記の装置は夫々が異なる軸を有する複数の歯車輪列を有するために大きな(回転軸の軸心と直交する投影面に対して)取付面積を必要としていた。従って、軽量、コンパクト化を要求されている温水洗浄便座等に用いる際には不便であった。
本発明では上記従来の問題点に鑑み、便座、便蓋それぞれの自動開閉装置の小型化、コストダウン等を図ったものである。
発明の開示
【0002】
請求の範囲第2項の発明においては、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を自動開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列に遊星歯車機構を用いたので、同心上に駆動モータ及び減速歯車列及び回転軸を配置することができるため、回転軸の軸心と直交する投影面に対して装置自体の外形を回転軸と同心円形状にできるため、緩閉止ユニット等との互換が取り易くなり収納設計が極めて容易になる。
請求の範匣第3項の発明においては、請求の範囲第2項の構成に加え、前記遊星肯車機構を複数段直列に配置したので、比較的小型のモータ及び遊星歯車機構で良くなるため、収納設計を更に楽にすることができる。
請求の範囲第4項の発明においては、請求の範囲第2項乃至第3項記載の発明に加え、遊星歯車機構の最終段となる出力軸と回転軸との間にトルクリミッタ機構を設けたので、自動開閉動作中に手で便座又は便蓋を押さえられる等、回転軸側に過負荷がかかった場合にも遊星歯車機構に過負荷が加わることが無いので、装置自体の破損が無い。
請求の範囲第5項の発明においては、請求の範囲第2項乃至第4項記載の発明に加え、遊星歯車機構の最終段となる出力軸と回転軸との間に開閉状態に対応した位置情報を出力する位置検出手段を設けたので、歯車の歯が欠ける等しても、座蓋の開閉位置がずれることがなく、安定した動作が可能となる。
【0005】
請求の範囲第26項の発明は、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列の最終段に遊星歯車機構を用いたので、最も強度が必要な最終ギアを複数の遊星歯車で構成するため、分散して力を受けることができ、小型な減速歯車でも十分な強度を得ることができると共に遊星歯車機構では平歯車等に比べ減速比を大きく取れるため、自動開閉装置自体を小型化することができる。
請求の範囲第27の発明においては、請求の範囲第26項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の入力端面と駆動モータの出力端面とが略同一平面となるよう隣接配置すると共に、残る減速歯車列の軸心を前記遊星歯車機構及び前記駆動モータとの投影面がなす2円及び2円の外接線内に設けた。これにより、駆動モータの出力軸に設けられる小歯車と遊星歯車機構の太陽歯車に一体に設けられる大歯車とを同一平面に配置できるので、モータの奥行きと遊星歯車機構の奥行きのうち厚い方の奥行きに駆動モータの出力軸と遊星歯車機構の入力軸とを連結する減速歯車列の大歯車又は小歯車の片方の厚みを加えた奥行きで自動開閉装置を構成することができる。また、駆動モータの出力軸と遊星歯車機構の入力軸とを連結する減速歯車列の軸心を遊星歯車機構及び前記駆動モータとの投影面がなす2円及び2円の外接線内に設けることで、駆動モータ及び遊星歯車機構とがなす投影面を有効に利用して残る減速歯車列を配置することができるため、自動開閉装置自体を小型化
【0006】
することができる。
請求の範囲第28項の発明においては、請求の範囲第27項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心を通る水平線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたので、減速歯車列の高さ方向を駆動モータと遊星歯車機構の投影面内にほぼ収めることができる。
請求の範囲第29項の発明においては、請求の範囲第27項記載の発明に加え、前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心と前記駆動モータの出力軸の中心とを結ぶ線に対する夫々の中心を通る垂線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたので、駆動モータと遊星歯車機構とを垂直に配置しない場合においても最適な設計を行うことができコンパクトな自動開閉装置を提供することができる。
【0007】
請求の範囲第33項の発明では、便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記駆動モータから突出するモータ出力軸の先端部分に細径部を形成してモータの出力軸の先端部分をモータ内蔵部分よりも細径とし、該細径部に小歯車を設けたので、従来同様にモータの回転を安定して行うことができつつ小歯車を小型にできるため歯数を減らすことができ、減速歯車列の第1段目から大きな減速比を取ることができるため、自動開閉装置を小型化することができる。
請求の範囲第項34項の発明においては、請求の範囲33項記載の発明に加え、前記小歯車をはすば歯車としたので、平歯に比べ薄くても接触面積を確保できるはすば歯車を用いることで歯車自体を薄くしても歯車強度を確保することができ、減速歯車列をコンパクトすることができる。そのため、自動開閉装置を小型化することができる。
図面の簡単な説明
第1図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の分解斜視図である。
第2図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の便座取付を説明するための断面図であり、取外状態を示す図である。
第3図は、本発明の自動開閉装置を搭載した衛生洗浄装置の便座取付を説明するための断面図であり、取付状態を示す図である。
第4図は、本発明の自動開閉装置の断面図である。
第5図は、本発明の自動開閉装置の分解斜視図である。
第6図は、第4図のA−A断面図である。
第7図は、第4図のB−B断面図である。
第8図は、本発明の自動開閉装置の第2実施例の断面図である。

Claims (34)

  1. 便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、前記回転軸とモータの出力軸とを同心に配置したことを特徴とする便座又は便蓋の自動開閉装置。
  2. 便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を自動開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列に遊星歯車機構を用いたことを特徴とする便座又は便蓋の自動開閉装置。
  3. 前記遊星歯車機構を複数段直列に配置したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  4. 最終段となる出力軸と回転軸との間にトルクリミッタ機構を設けたことを特徴とする請求の範囲第2または第3項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  5. 遊星歯車機構の最終段となる出力軸と回転軸との間に開閉状態に対応した位置情報を出力する位置検出手段を設けたことを特徴とする請求の範囲第2乃至第4項のいずれか1項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  6. 前記遊星歯車機構を前記駆動モータの外径と略同一としたことを特徴とする請求の範囲第2乃至第5項のいずれか1項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  7. 前記遊星歯車機構の遊星ギアを複数設けたことを特徴とする請求の範囲第2乃至第6項のいずれか1項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  8. 前記回転軸とモータの出力軸とを平行に配置したことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  9. 前記回転軸とモータの出力軸とを直角に配置したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  10. 前記回転軸とモータの出力軸とをくいちがいに配置したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  11. ねじりばねにより便座又は便蓋を開放側へ付勢したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  12. 巻掛け伝達手段を組合せたことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  13. 便座の自動開閉装置又は便蓋の自動開閉装置を便座又は便蓋の基端部の回動ブロック挿入部に挿入したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  14. 便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を同軸に配置したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  15. 便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を平行軸に配置したことを特徴とする請求の範囲第2項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  16. 便座の自動開閉装置と便蓋の自動開閉装置を一体にしたことを特徴とする請求の範囲第2項記載の自動開閉装置。
  17. 便座及び便蓋の回転軸を同軸としたことを特徴とする請求の範囲第16項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  18. 便座及び便蓋の回転軸を平行軸としたことを特徴とする請求の範囲第16項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  19. 便座及び便蓋の駆動モータを共用したことを特徴とする請求の範囲第17項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  20. 便座及び便蓋の駆動モータを共用したことを特徴とする請求の範囲第18項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  21. 最終段となる出力軸と回転軸との間を摩擦方式によりトルクリミッタ機構を構成したことを特徴とする請求の範囲第4項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  22. 最終段となる出力軸と回転軸との間に潤滑材を用い、摩擦方式によりトルクリミッタ機構を構成したことを特徴とする請求の範囲第21項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  23. 最終段となる出力軸と回転軸との間をラチェット方式によりトルクリミッタ機構を構成したことを特徴とする請求の範囲第4項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  24. 最終段となる出力軸と回転軸とを回転軸方向にずれないように締結したことを特徴とする請求の範囲第21項又は第23項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  25. ねじりばねにより便座又は便蓋を開放側へ付勢する手段を便座の自動開閉装置又は便蓋の自動開閉装置を便座又は便蓋の基端部の回動ブロック挿入部に挿入したことを特徴とする請求の範囲第11項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  26. 便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記減速歯車列の最終段に遊星歯車機構を用いたことを特徴とする便座又は便蓋の自動開閉装置。
  27. 前記遊星歯車機構の入力端面と駆動モータの出力端面とが略同一平面となるよう隣接配置すると共に、残る減速歯車列の軸心を前記遊星歯車機構及び前記駆動モータとの投影面がなす2円及び2円の外接線内に設けたことを特徴とする請求の範囲第26項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  28. 前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心を通る水平線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたことを特徴とする請求の範囲第27項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  29. 前記遊星歯車機構の太陽歯車の中心と前記駆動モータの出力軸の中心とを結ぶ線に対する夫々の中心を通る垂線と前記2円の外接線内との間に残る減速歯車列の軸心を設けたことを特徴とする請求の範囲第27項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  30. 便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、噛み合う一組の減速歯車の大歯車を樹脂製とし、他方の小歯車を金属製としたことを特徴とする便座又は便蓋の自動開閉装置。
  31. 前記駆動モータから突出するモータ出力軸の先端部分に細径部を形成し、該細径部に小歯車を設けたことを特徴とする請求の範囲第30項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  32. 前記小歯車をはすば歯車としたことを特徴とする請求の範囲第31項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
  33. 便座又は便蓋と共に回転する回転軸と、この回転軸をそれぞれ正逆方向に回転させる駆動モータとから成り、該モータの駆動力を減速歯車列を介して前記回転軸に伝達して便座又は便蓋を開閉する便座又は便蓋の自動開閉装置において、前記駆動モータから突出するモータ出力軸の先端部分に細径部を形成し、該細径部に小歯車を設けたことを特徴とする便座又は便蓋の自動開閉装置。
  34. 前記小歯車をはすば歯車としたことを特徴とする請求の範囲第33項記載の便座又は便蓋の自動開閉装置。
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