JP4601454B2 - 歯車付きモータ装置、および便座・便蓋開閉装置 - Google Patents

歯車付きモータ装置、および便座・便蓋開閉装置 Download PDF

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Description

モータの駆動力を動力伝達輪列を介して伝達する歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置に関するものである。
洋式便器の便座および便蓋を電動によりそれぞれ開閉する便座・便蓋開閉装置が提案されており、かかる便座・便蓋開閉装置では、モータの駆動力を動力伝達輪列で減速する歯車付きモータ装置によって、便座や便蓋の回転軸に伝達するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このような便座・便蓋開閉装置に用いられる歯車付きモータ装置において、衝撃荷重を回避する技術として、ペルプレンなどの軟質樹脂からなる歯車を用いることにより、衝撃が加わったときに強制的に歯飛びを起こさせて衝撃を逃がす方法がある。
特開2002−372122号公報
しかしながら、軟質樹脂によって歯車を成形した場合に、成形時の寸法ばらつきなどに起因して衝撃が加わったときでも歯飛びが起こらず、歯車が破損することがあるという問題点がある。かといって、出力軸を板バネにより付勢したタイプのトルクリミッタなどを動力伝達輪列の出力歯車に接続した場合には、ばらつきなども考慮してリミット値を高く設定する必要があり、そのため、樹脂製の歯車では耐えきれず、金属製の歯車を使用せざるを得ないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、衝撃荷重などによって歯車が破損することがないようにトルクリミッタを用いた場合でも、トルクのリミット値を低く設定することのできる歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、モータと、該モータの駆動力を減速して出力するための動力伝達輪列とを有する歯車付きモータ装置において、前記動力伝達輪列は、前記モータの側に太陽歯車が機構的に接続されて当該太陽歯車の回転を遊星歯車を介して出力歯車に向けて出力する遊星歯車機構を備え、前記太陽歯車には、トルクリミッタが組み込まれており、前記太陽歯車は、前記モータの側に機構的に接続された駆動側太陽歯車体と、前記遊星歯車と噛合し、前記駆動側太陽歯車に従動する従動側太陽歯車体とを備え、前記駆動側太陽歯車体は、前記モータ側の歯車と噛合している外歯を備えており、前記従動側太陽歯車体は、前記遊星歯車と噛合している外歯を備えており、前記従動側太陽歯車体は、前記駆動側太陽歯車体の軸線上に同軸に配置されており、前記従動側太陽歯車体の外歯は、前記駆動側太陽歯車体の外歯よりも小径に構成されており、前記トルクリミッタは、前記駆動側太陽歯車体と前記従動側太陽歯車体との間において前記軸線上に同軸に構成されているとともに、前記軸線と直交する方向において前記従動側太陽歯車体の外歯よりも大きく構成されていることを特徴とする。
本発明において、動力伝達輪列は、減速機構として遊星歯車機構を備え、この遊星歯車機構の太陽歯車にはトルクリミッタが組み込まれている。このため、衝撃などが加わった際には、トルクリミッタが作動するため、歯車の破損を防止できる。また、トルクリミッタは、太陽歯車内に組み込まれており、遊星歯車機構で減速する前の、トルクが低く、かつ、トルクに大きなばらつきが発生しない時点でトルクを制御するため、トルクリミッタのリミッタ値を低く設定できる。
本発明において、前記トルクリミッタは、前記軸線と直交する方向において前記駆動側太陽歯車体の外歯よりも小さく構成されていることが望ましい。
ここで、前記トルクリミッタとしては、前記駆動側太陽歯車体および前記従動側太陽歯車体のうちの一方の円周面に形成された凹部と、該凹部内に挿入された係合部材と、該係合部材を前記凹部内に付勢するバネとを備えたものを用いることができ、この場合、前記係合部材を介して前記駆動側太陽歯車体から前記従動側太陽歯車体への駆動力の伝達が行われる。
本発明に係る歯車付きモータ装置は、例えば、便蓋・便座開閉装置において、便蓋および便座のうちの少なくとも一方を回転駆動するなどの用途に用いることができる。
本発明において、動力伝達輪列は、減速機構として遊星歯車機構を備え、この遊星歯車機構の太陽歯車にはトルクリミッタが組み込まれているため、衝撃などが加わった際には、トルクリミッタが作動するため、歯車の破損を防止できる。また、トルクリミッタは、太陽歯車内に組み込まれており、遊星歯車機構で減速する前の、トルクが低く、かつ、トルクに大きなばらつきが発生しない時点でトルクを制御するため、トルクリミッタのリミッタ値を低く設定できる。それ故、動力伝達輪列に樹脂製の歯車を用いた場合でも、トルクに耐えることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を適用した歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。図2(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図、およびモータ搭載部の断面図である。なお、図1は、図2(a)のX1−X1′線断面図に相当し、図2(b)は、図2(a)のX2−X2′線断面図に相当する。
図1および図2(a)、(b)において、本形態の便蓋・便座開閉装置1は、洋式便器の便蓋(図示せず)および便座(図示せず)を電動により開閉するための装置であり、第1のケース体61と第2のケース体62と第3のケース体63によってケース6が構成され、このケース6内から、便蓋を回転駆動するための便蓋シャフト4の先端側、および便座を回転駆動するための便座シャフト5の先端側が突出している。ここで、便蓋シャフト4は軸体であり、便蓋シャフト4の基端側の円筒部41の内側に第1のケース体61に形成された円筒状の受け部64が嵌っている。一方、便座シャフト5は、便蓋シャフト4の外側に同軸状に嵌められた円筒体であり、第3のケース体63に形成された円筒部65の内側に嵌っている。従って、便座シャフト5および便蓋シャフト4は、各々が独立して軸線周りに回転可能な状態にある。
このように構成した便蓋・便座開閉装置1において、便蓋シャフト4に対しては、駆動装置として第1の歯車付きモータ装置10Aが構成され、便座シャフト5に対しては、駆動装置として第2の歯車付きモータ装置10Bが構成されており、以下、これらの歯車付きモータ装置10A、10Bの構成を説明する。その際、便座シャフト5および便蓋シャフト4が突出している方向を軸線方向における+Z方向とし、それとは反対側を−Z方向とする。
(第1の歯車付きモータ装置10Aの構成)
図3は、本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置に組み込んだトルクリミッタの断面図である。
まず、第1の歯車付きモータ装置10Aは、回転軸12Aを+Z方向に向けてケース内に固定された第1のモータ11Aと、この第1のモータ11Aからの駆動力を便蓋シャフト4の基端側に形成された便蓋出力歯車18Aに減速して伝達するための第1の動力伝達輪列19Aとを有している。第1の動力伝達輪列19Aは、第1のモータ11Aの回転軸12Aに固着されたピニオン13Aと、このピニオン13Aに噛合する入力歯車14Aと、減速機構としての第1の遊星歯車機構15Aとを備えており、この第1の遊星歯車機構15Aのキャリアピニオン28Aが便蓋出力歯車18Aと噛合している。なお、図2(b)に示すように、第1の遊星歯車機構15Aに対しては、ポテンショ歯車40Aを介して回転位置を検出するポテンショメータ(図示せず)が配置されている。
再び、図1および図2(a)、(b)において、第1の遊星歯車機構15Aの太陽歯車20Aは、入力歯車14A(モータ11Aの側)と噛合する駆動側太陽歯車体21Aと、この駆動側太陽歯車20Aに対して−Z方向に配置された従動側太陽歯車体22Aとを備えており、従動側太陽歯車体22Aの−Z方向側の軸部に形成された外歯と、この外歯の外周側の可動内歯歯車29Aおよびケース6に固定された固定内歯歯車25Aとに対して複数の遊星歯車26Aが噛合している。複数の遊星歯車26Aは各々、遊星ホルダ27Aに回転可能に支持され、この遊星ホルダ27Aは、それより−Z方向側に配置された有底状のキャリアピニオン28Aの内側に配置され、その底部と遊星ホルダ27Aの底壁とが摺動するようになっている。このようなレイアウトを採用したため、第1の歯車付きモータ装置10Aにおいては、第1のモータ11Aの回転軸12Aが+Z方向に突出しているにもかかわらず、−Z方向側において、キャリアピニオン28Aと便蓋出力歯車18Aとが噛合している。なお、本形態では、固定内歯歯車25Aの歯数は36枚であり、可動内歯歯車29Aの歯数が33枚であり、歯数を変えてあっても、両内歯は転位することにより、同一の遊星歯車26Aと噛合できる。
ここで、第1の遊星歯車機構15Aの太陽歯車20Aでは、駆動側太陽歯車体21Aと従動側太陽歯車体22Aとの間に、図3に示す第1のトルクリミッタ30Aが構成されており、駆動側太陽歯車体21Aから従動側太陽歯車体22Aへの駆動力の伝達は、第1のトルクリミッタ30Aを介して行われる。
このような第1のトルクリミッタ30Aとして、本形態では、従動側太陽歯車体22Aには、駆動側太陽歯車体21Aに向けて突出した円筒部221が形成され、この円筒部221は、駆動側太陽歯車体21Aから従動側太陽歯車体22Aに向けて突出した円筒部211の外周側に摺動可能に嵌合している。円筒部221には、半径方向に貫通した3つの貫通孔34が形成され、円筒部211の外周面には6本の溝31(凹部)が形成されている。3つの貫通孔34は、6本の溝31に対して1つおきに対向する位置に形成され、かつ、3本のローラピン32(係合部材/回動部材)は、貫通孔34と溝31の両者に跨るように配置されている。また、円筒部221の外側にはコイルバネ33が配置され、ローラピン32を溝31の底部に向けて付勢している。従って、出力側が通常負荷の範囲内にあるときには、ローラピン32が両者に跨るように配置されているため、駆動側太陽歯車体21Aの駆動力を従動側歯車体22Aに伝達可能であり、出力側に過大なトルクが加わると、ローラピン32がコイルバネ33の付勢力に抗して溝31から脱出するため、駆動側太陽歯車体21Aの駆動力が遮断され、従動側太陽歯車体22Aに伝達されない。
(第1の歯車付きモータ装置10Aの動作およびその効果)
再び、図1および図2(a)、(b)において、第1の歯車付きモータ装置10Aを作動させると、回転軸12Aの駆動力は、ピニオン13A、第1の遊星歯車機構15Aの太陽歯車20Aおよび遊星歯車26A、遊星ホルダ27A、キャリアピニオン28Aを介して便蓋出力歯車18Aに伝達され、便蓋シャフト4が軸線周りに回転し、便蓋が開方向あるいは閉方向に駆動される。
このような動作の途中、例えば、第1の歯車付きモータ装置10Aが便蓋シャフト4を開方向に駆動している途中に便蓋(出力側)に衝撃が加わって、その動作が阻害されると、第1のトルクリミッタ30Aでは、ローラピン32がコイルバネ33を押し広げ、それまで嵌っていた溝31から脱出してスリップし、隣の溝31に移ることにより、過大な力を逃がす。このようなスリップは、過大な荷重が加わっている間、継続される。従って、第1の動力伝達輪列19Aを構成する歯車(ピニオン13A、入力歯車14A、第1の遊星歯車機構15A、キャリアピニオン28A)および便蓋出力歯車18Aに過大な負荷がかからない。
しかも、本形態では、トルクリミッタ30Aは、太陽歯車20A内に組み込まれており、遊星歯車機構15Aで減速する前の、トルクが低く、かつ、トルクに大きなばらつきが発生しない時点でトルクを制御する。このため、トルクリミッタ30Aのリミッタ値を低く設定できるので、本形態では、第1の動力伝達輪列19Aを構成する歯車(ピニオン13A、入力歯車14A、第1の遊星歯車機構15A、キャリアピニオン28A)および便蓋出力歯車18A)を樹脂製としてあるが、このような樹脂製の歯車でも十分に耐えることができ、破損しない。
(第2の歯車付きモータ装置10Bの構成)
本形態の便蓋・便座開閉装置1では、第1の歯車付きモータ装置10Aと並列して第2の歯車付きモータ装置10Bが配置されており、この第2の歯車付きモータ装置10Bは、回転軸12Bを−Z方向に向けてケース内に固定された第2のモータ11Bと、この第2モータ11Bからの駆動力を便座シャフト5の基端側に形成された便座出力歯車18Bに減速して伝達するための第2の動力伝達輪列19Bとを有している。この第2の動力伝達輪列19Bは、第2のモータ11Bの回転軸12Bに固着されたピニオン13Bと、このピニオン13Bに噛合する入力歯車14Bと、減速機構としての第2の遊星歯車機構15Bと、この第2の遊星歯車機構15Bのキャリアピニオン28Bと噛合するアイドル歯車17Bとを備えており、アイドル歯車17Bが便座出力歯車18Bと噛合してる。便座出力歯車18Bと便座シャフト5とは、一方に形成された突起と他方に形成された溝などの係合部によって連結されている。なお、便座出力歯車18Bと第3のケース体63とには、便座出力歯車18Bの円筒部の周りに装着された補助バネ8の端部が各々連結されており、補助バネ8は、便座シャフト5を開方向に付勢している。また、図2(a)に示すように、第2の遊星歯車機構15Bに対しては、ポテンショ歯車40Bを介して回転位置を検出するポテンショメータ(図示せず)が配置されている。
再び、図1および図2(a)、(b)において、第2の遊星歯車機構15Bの太陽歯車20Bは、入力歯車14B(モータ11Bの側)と噛合する駆動側太陽歯車体21Bと、この駆動側太陽歯車20Bに対して+Z方向に配置された従動側太陽歯車体22Bとを備えており、従動側太陽歯車体22Bの+Z方向側の軸部に形成された外歯と、この外歯の外周側の可動内歯歯車29Bおよびケース6に固定された固定内歯歯車25Bとに対して複数の遊星歯車26Bが噛合している。複数の遊星歯車26Bは各々、遊星ホルダ27Bに回転可能に支持され、この遊星ホルダ27Bは、それより−Z方向側に配置された有底状のキャリアピニオン28Bの内側に配置され、その底部と遊星ホルダ27Bの底壁とが摺動するようになっている。このようなレイアウトを採用したため、第2の歯車付きモータ装置10Bにおいては、第2のモータ11Bの回転軸12Bが−Z方向に突出しているにもかかわらず、+Z方向側において、キャリアピニオン28Bと便蓋出力歯車18Bとが噛合している。なお、本形態では、固定内歯歯車25Bの歯数は36枚であり、可動内歯歯車29Bの歯数が33枚であり、歯数を変えてあっても、両内歯は転位することにより、同一の遊星歯車26Aと噛合できる。
ここで、第2の遊星歯車機構15Bの太陽歯車20Bでは、駆動側太陽歯車体21Bと従動側太陽歯車体22Bとの間に第2のトルクリミッタ30Bが構成されており、駆動側太陽歯車体21Bから従動側太陽歯車体22Bへの駆動力の伝達は、第2のトルクリミッタ30Bを介して行われる。
このような第2のトルクリミッタ30Bとして、本形態では、図3に示すように、第1のトルクリミッタ30Aと同様、従動側太陽歯車体22Bには、駆動側太陽歯車体21Bに向けて突出した円筒部221が形成され、この円筒部221は、駆動側太陽歯車体21Bから従動側太陽歯車体22Bに向けて突出した円筒部211の外周側に摺動可能に嵌合している。円筒部221には、半径方向に貫通した3つの貫通孔34が形成され、円筒部211の外周面には6本の溝31(凹部)が形成されている。3つの貫通孔34は、6本の溝31に対して1つおきに対向する位置に形成され、かつ、3本のローラピン32(係合部材/回動部材)は、貫通孔34と溝31の両者に跨るように配置されている。また、円筒部221の外側にはコイルバネ33が配置され、ローラピン32を溝31の底部に向けて付勢している。従って、出力側が通常負荷の範囲内にあるときには、ローラピン32が両者に跨るように配置されているため、駆動側太陽歯車体21Bの駆動力を従動側歯車体22Bに伝達可能であり、出力側に過大なトルクが加わると、ローラピン32がコイルバネ33の付勢力に抗して溝31から脱出するため、駆動側太陽歯車体21Bの駆動力が遮断され、従動側太陽歯車体22Bに伝達されない。
(第2の第2の歯車付きモータ装置10Bの動作およびその効果)
再び、図1および図2(a)、(b)において、第2の歯車付きモータ装置10Bを作動させると、回転軸12Bの駆動力は、ピニオン13B、第2の遊星歯車機構15Bの太陽歯車20Bおよび遊星歯車26B、遊星ホルダ27B、キャリアピニオン28B、アイドル歯車17Bを介して便座出力歯車18Bに伝達され、便座シャフト5が軸線周りに回転し、便座が開方向あるいは閉方向に駆動される。
このような動作の途中、例えば、第2の歯車付きモータ装置10Bが便座シャフト5を開方向に駆動している途中に便座(出力側)に衝撃が加わって、その動作が阻害されると、第2のトルクリミッタ30Bでは、ローラピン32がコイルバネ33を押し広げ、それまで嵌っていた溝31から脱出してスリップし、隣の溝31に移ることにより、過大な力を逃がす。このようなスリップは、過大な荷重が加わっている間、継続される。従って、第2の動力伝達輪列19Bを構成する歯車(ピニオン13B、入力歯車14B、第2の遊星歯車機構15B、キャリアピニオン28B、アイドル歯車17B)および便座出力歯車18Bに過大な負荷がかからない。
しかも、本形態では、トルクリミッタ30Bは、太陽歯車20B内に組み込まれており、遊星歯車機構15Bで減速する前の、トルクが低く、かつ、トルクに大きなばらつきが発生しない時点でトルクを制御する。このため、トルクリミッタ30Bのリミッタ値を低く設定できるので、本形態では、第2の動力伝達輪列19Bを構成する歯車(ピニオン13B、入力歯車14B、第2の遊星歯車機構15B、キャリアピニオン28B、アイドル歯車17B、便座出力歯車18B)を樹脂製としてあるが、このような樹脂製の歯車でも十分に耐えることができ、破損しない。
(本形態のその他の効果)
また、本形態では、第1の歯車付きモータ装置10Aと第2の歯車付きモータ装置10Bについては軸線方向で逆向きに配置してある。すなわち、第1の歯車付きモータ装置10Aでは、回転軸12Aを+Z方向に向けて第1のモータ11Aを配置するとともに、第1の遊星歯車機構15Aでは、駆動側太陽歯車体21Aと従動側太陽歯車体22Aを軸線方向に重ねて配置して−Z方向側においてキャリアピニオン28Aと便蓋出力歯車18Aとを噛合させているのに対して、第2の歯車付きモータ装置10Bでは、回転軸12Bを−Z方向に向けて第2のモータ11Bを配置するとともに、第2の遊星歯車機構15Bでは、駆動側太陽歯車体21Bと従動側太陽歯車体22Bを軸線方向に重ねて配置して+Z方向側においてキャリアピニオン28Bとアイドル歯車17Bとを噛合させ、かつ、アイドル歯車17Bと便座出力歯車18Bとを噛合させている。このため、便蓋シャフト4と便座シャフト5とが同軸状に配置され、かつ、便蓋出力歯車18Aと便座出力歯車18Bは、略同一の径寸法をもって軸線方向で離間した位置に配置されているが、軸線方向において便蓋出力歯車18Aと便座出力歯車18Bの離間している範囲内という狭いスペース内に第1の歯車付きモータ装置10Aおよび第2の歯車付きモータ装置10Bを配置することができ、便蓋・便座開閉装置1の小型化を図ることができる。
[その他の実施の形態]
図4および図5は、本発明の実施の形態2に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図、および要部のレイアウトを示す平面図であり、図4は、図5のY1−Y1′断面図に相当する。なお、本形態の便蓋・便座開閉装置は、基本的な構成が実施の形態1と共通しているので、共通している部分については同一符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
上記実施の形態1では、平面的には第1の歯車付きモータ装置10Aと第2の歯車付きモータ装置10Bとを並列配置し、第2の歯車付きモータ装置10Bにおいてキャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとを機構的に接続するにあたって、キャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとの間にアイドル歯車17Bを配置したが、本形態では、図4および図5に示すように、第1の歯車付きモータ装置10Aの第1のモータ11Aと第2の歯車付きモータ装置10Bの第2のモータ11Bとを、便蓋出力歯車18Aおよび便座出力歯車18Bを挟む両側位置に配置し、歯車付きモータ装置10Bにおいては、アイドル歯車を用いずに、キャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとを直接、噛合させてある。その他の構成は、実施の形態1と共通しているので、それらの説明を省略する。
このように構成した便蓋・便座開閉装置1でも、実施の形態1と同様、遊星歯車機構15A、15Bの太陽歯車20A、20B内には、図3を参照して説明したトルクリミッタ30A、30Bが組み込まれているので、動作の途中、出力側に衝撃が加わっても、過大な過重をトルクリミッタ30A、30Bでのスリップで逃がすことができる。従って、動力伝達輪列19A、19Bを構成する歯車に過大な負荷がかからない。また、トルクリミッタ30A、30Bは、太陽歯車20A、20B内に組み込まれており、遊星歯車機構15A、15Bで減速する前の、トルクが低く、かつ、トルクに大きなばらつきが発生しない時点でトルクを制御する。このため、トルクリミッタ30A、30Bのリミッタ値を低く設定できるので、動力伝達輪列19A、19Bを構成する歯車を樹脂製とした場合でも、十分に耐えることができ、破損しない。さらに、第1の歯車付きモータ装置10Aと第2の歯車付きモータ装置10Bについては軸線方向で逆向きに配置してあるため、軸線方向において便蓋出力歯車18Aと便座出力歯車18Bの離間している範囲内という狭いスペース内に第1の歯車付きモータ装置10Aおよび第2の歯車付きモータ装置10Bを配置することができ、便蓋・便座開閉装置1の小型化を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上記形態1、2に係る便蓋・便座開閉装置は、便蓋および便座に対応する2つの歯車付きモータ装置10A、10Bの双方にトルクリミッタ30A、30Bを組み込んだが、いずれか一方の歯車付きモータ装置のみにトルクリミッタを組み込んでもよい。
また、上記形態1、2では、コイルバネ33を備えたトルクリミッタ30A、30Bを用いたが、コイルバネ33に代えて板バネを用いたトルクリミッタなど、各種タイプのトルクリミッタを用いることができる。
本発明の実施の形態1に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ、図1に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図、およびモータ搭載部の断面図である。 本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置に組み込んだトルクリミッタの断面図である。 本発明の実施の形態2に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。 図4に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図である。
符号の説明
1 便蓋・便座開閉装置
4 便蓋シャフト
5 便座シャフト
6 ケース
10A、10B 歯車付きモータ装置
11A、11B モータ
12A、12B モータの回転軸
15A、15B 遊星歯車機構
18A 便蓋出力歯車
18B 便座出力歯車
19A、19B 動力伝達輪列
20A、20B 太陽歯車
21A、21B 駆動側太陽歯車体
22A、22B 従動側太陽歯車体
30A、30B トルクリミッタ
31 溝(凹部)
32 ローラピン(係合部材/回動部材)
33 コイルバネ

Claims (4)

  1. モータと、該モータの駆動力を減速して出力するための動力伝達輪列とを有する歯車付きモータ装置において、
    前記動力伝達輪列は、前記モータの側に太陽歯車が機構的に接続されて当該太陽歯車の回転を遊星歯車を介して出力歯車に向けて出力する遊星歯車機構を備え、
    前記太陽歯車には、トルクリミッタが組み込まれており、
    前記太陽歯車は、前記モータの側に機構的に接続された駆動側太陽歯車体と、前記遊星歯車と噛合し、前記駆動側太陽歯車に従動する従動側太陽歯車体とを備え、
    前記駆動側太陽歯車体は、前記モータ側の歯車と噛合している外歯を備えており、
    前記従動側太陽歯車体は、前記遊星歯車と噛合している外歯を備えており、
    前記従動側太陽歯車体は、前記駆動側太陽歯車体の軸線上に同軸に配置されており、
    前記従動側太陽歯車体の外歯は、前記駆動側太陽歯車体の外歯よりも小径に構成されており、
    前記トルクリミッタは、前記駆動側太陽歯車体と前記従動側太陽歯車体との間において前記軸線上に同軸に構成されているとともに、前記軸線と直交する方向において前記従動側太陽歯車体の外歯よりも大きく構成されていることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  2. 請求項1において、前記トルクリミッタは、前記軸線と直交する方向において前記駆動側太陽歯車体の外歯よりも小さく構成されていることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  3. 請求項1または2において、前記トルクリミッタは、前記駆動側太陽歯車体および前記従動側太陽歯車体のうちの一方の円周面に形成された凹部と、該凹部内に挿入された係合部材と、該係合部材を前記凹部内に付勢するバネとを備え、前記係合部材を介して前記駆動側太陽歯車体から前記従動側太陽歯車体への駆動力の伝達が行われることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに規定する歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置であって、歯車付きモータ装置によって便蓋および便座のうちの少なくとも一方が回転駆動されることを特徴とする便蓋・便座開閉装置。
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