JP2006304388A - 歯車付きモータ装置、および便座・便蓋開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 面方向へのコンパクト化が図れる歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置を提供すること。
【解決手段】 駆動側太陽歯車体21Aと外歯24Aとの間の小径部23Aを出力歯車18Bに対向させ、便蓋出力歯車18Aおよび便座出力歯車18Bを軸線方向の上下に離間して設けた隙間に、遊星歯車機構15Aの遊星歯車部16Aが配設されている。この構成によって、同軸上に配設した便蓋出力歯車18Aおよび便座出力歯車18Bの隙間に遊星歯車部16Aを配設することにより平面方向のデッドスペースを減少させることができる。その結果、従来デッドスペースになっていた隙間を有効に利用することにより歯車付きモータ装置10Aの面方向へのコンパクト化が図れる。
【選択図】 図1

Description

モータの駆動力を動力伝達輪列を介して伝達する歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置に関するものである。
洋式便器の便座および便蓋を電動によりそれぞれ開閉する便座・便蓋開閉装置が提案されており、かかる便座・便蓋開閉装置では、2つのモータからの駆動力を2系列からなる動力伝達輪列で減速する歯車付きモータ装置によって、同軸上に配設した便座や便蓋の回転軸に伝達するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−284号公報
このような便座・便蓋開閉装置に用いられる歯車付きモータ装置において、動力伝達輪列が複数の平歯車により構成されているため、平面方向へのコンパクト化の障害になるという問題がある。さらに、同軸上に配設した便座および便蓋の回転軸の2つの出力歯車の隙間には、動力伝達輪列が配設されず、所謂デッドスペースになっており、やはり平面方向へのコンパクト化の障害になるという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、面方向へのコンパクト化が図れる歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、2つのモータと、該2つのモータからの駆動力を同軸状に配設させた2つの出力軸にそれぞれ伝達する2系列の動力伝達輪列と、を有する歯車付きモータ装置において、前記2つの出力軸のそれぞれの出力歯車を軸線方向の上下に離間して隙間を設けるとともに、前記動力伝達輪列を遊星歯車機構により構成し、該遊星歯車機構の少なくとも一部を前記隙間に配設したことを特徴とする。
本発明において、前記遊星歯車機構の太陽歯車は、軸線方向の一端側に形成され前記遊星歯車機構の遊星歯車と噛合する遊星側噛合部と、軸線方向の他端側に形成され前記遊星側噛合部より大径に形成された大径噛合部と、前記軸線方向における前記遊星側噛合部と前記大径噛合部との間に形成され前記大径噛合部より小径の小径部とを有し、該小径部を前記出力歯車に対向させ前記遊星歯車が配設された遊星歯車部を前記隙間に配設させることが好ましい。故に、遊星歯車部を隙間に配設させることにより、従来デッドスペースになっていた隙間を有効に利用することができるので、平面方向へのコンパクト化が可能になる。
本発明において、例えば、前記2系列の動力伝達輪列は共に前記遊星歯車機構により構成され、前記2系列の前記遊星歯車機構の太陽歯車は共に、軸線方向の一端側に形成され前記遊星歯車機構の遊星歯車と噛合する遊星側噛合部と、軸線方向の他端側に形成され前記遊星側噛合部より大径に形成された大径噛合部と、前記軸線方向における前記遊星側噛合部と前記大径噛合部との間に形成され前記大径噛合部より小径の小径部とを有し、一方の小径部に軸線方向の上下に離間して配設された前記出力歯車の一方側を対向させ前記遊星歯車が配設された一方の遊星歯車部を前記隙間に配設させるとともに、他方の小径部に軸線方向の上下に離間して配設された前記出力歯車の他方側を対向させ前記遊星歯車が配設された他方の遊星歯車部を前記隙間に配設させ、前記一方の遊星歯車部が前記出力歯車の他方側に連結されるとともに、前記他方の遊星歯車部が前記出力歯車の一方側に連結されることが好ましい。このように構成すると、2系列の遊星側噛合部を隙間に配設することにより、平面方向へのコンパクト化が可能になる。さらに、2系列の遊星側噛合部を含む遊星歯車機構を上下対称に構成することにより、2系列の遊星歯車機構を構成する構成部品を共通化することが可能となり部品点数の削減を図ることができる。
この場合、前記大径噛合部と前記モータのピニオンギヤとが連結されるとともに、前記モータと前記遊星歯車部とが軸線方向に重合されることが好ましい。このように構成すると、モータと遊星歯車部とが軸線方向に重合した分だけ歯車付きモータ装置を軸線方向に短縮することができる。
本発明に係る歯車付きモータ装置は、例えば、便蓋・便座開閉装置において、便蓋および便座のうちの少なくとも一方を回転駆動するなどの用途に用いることができる。
本発明において、2つの出力軸のそれぞれの出力歯車を軸線方向の上下に離間して隙間を設けるとともに、動力伝達輪列を遊星歯車機構により構成し、遊星歯車機構の少なくとも一部が隙間に配設されている。故に、同軸上に配設した2つの出力歯車の隙間に遊星歯車機構の少なくとも一部を配設することにより平面方向のデッドスペースを減少させることができる。その結果、歯車付きモータ装置の面方向へのコンパクト化が図れる。
[実施の形態1]
以下、添付図面を参照して、本発明を適用した歯車付きモータ装置、およびこの歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。図2(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図、およびモータ搭載部の断面図である。なお、図1は、図2(a)のX1−X1′線断面図に相当し、図2(b)は、図2(a)のX2−X2′線断面図に相当する。
図1および図2(a)、(b)において、本形態の便蓋・便座開閉装置1は、洋式便器の便蓋(図示せず)および便座(図示せず)を電動により開閉するための装置であり、第1のケース体61と第2のケース体62と第3のケース体63によってケース6が構成され、このケース6内から、便蓋を回転駆動するための便蓋シャフト4の先端側、および便座を回転駆動するための便座シャフト5の先端側が突出している。一方、便蓋シャフト4の基端側および便座シャフト5の基端側は、それぞれ、軸線方向の上側(後述する+Z方向)に配設される上側出力歯車としての便座出力歯車18B、および軸線方向の下側(後述する−Z方向)に配設される下側出力歯車としての便蓋出力歯車18Aが形成されている。故に、便座出力歯車18Bと便蓋出力歯車18Aとは、軸線方向に隙間を介して対向配置している。
ここで、便蓋シャフト4は軸体であり、便蓋シャフト4の基端側の円筒部41の内側に第1のケース体61に形成された円筒状の受け部64が嵌っている。一方、便座シャフト5は、便蓋シャフト4の外側に同軸状に嵌められた円筒体であり、第3のケース体63に形成された円筒部65の内側に嵌っている。従って、便座シャフト5および便蓋シャフト4は、各々が独立して軸線周りに回転可能な状態にある。
このように構成した便蓋・便座開閉装置1において、便蓋シャフト4に対しては、駆動装置として第1の歯車付きモータ装置10Aが構成され、便座シャフト5に対しては、駆動装置として第2の歯車付きモータ装置10Bが構成されており、以下、これらの歯車付きモータ装置10A、10Bの構成を説明する。なお、第1のモータ11Aと第2のモータ11Bとは、図2(b)に示すように、それぞれ軸線方向に上下逆向きになるようにして軸線方向に重合して配設されている。すなわち、第1のモータ11Aと第2のモータ11Bは、それぞれの出力部としての回転軸12A、12Bが軸線方向に上下逆向きになるようにして互いに離間して配設されている。その際、便座シャフト5および便蓋シャフト4が突出している方向を軸線方向における+Z方向とし、それとは反対側を−Z方向とする。
(第1の歯車付きモータ装置10Aの構成)
図3は、本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置に組み込んだトルクリミッタの断面図である。
まず、第1の歯車付きモータ装置10Aは、モータ11Aの出力部としての回転軸12Aを+Z方向に向けてケース内に固定された第1のモータ11Aと、この第1のモータ11Aからの駆動力を便蓋シャフト4の基端側に形成された便蓋出力歯車18Aに減速して伝達するための第1の動力伝達輪列19Aとを有している。第1の動力伝達輪列19Aは、第1のモータ11Aの回転軸12Aに固着されたピニオンギヤ13Aと、このピニオンギヤ13Aに噛合する入力歯車14Aと、減速機構としての第1の遊星歯車機構15Aとを備えており、この第1の遊星歯車機構15Aのキャリアピニオン28Aが便蓋出力歯車18Aと噛合している。なお、図2(a)に示すように、第1の遊星歯車機構15Aに対しては、ポテンショ歯車40Aを介して回転位置を検出するポテンショメータ(図示せず)が配置されている。
再び、図1および図2(a)、(b)において、第1の遊星歯車機構15Aは、太陽歯車20Aと遊星歯車部16Aとにより構成されており、太陽歯車20Aは、入力歯車14A(モータ11Aの側)と噛合する大径噛合部としての駆動側太陽歯車体21Aと、この駆動側太陽歯車21Aに対して−Z方向に配置された従動側太陽歯車体22Aとを備えている。従動側太陽歯車体22Aは、−Z方向側に延設された駆動側太陽歯車体21Aより小径の軸部を有しており、軸部の先端には、遊星側噛合部としての外歯24Aが形成されている、故に、軸部は、駆動側太陽歯車体21Aと外歯24Aとの間が小径部23Aになっている。
一方、遊星歯車部16Aは、外歯24Aの外周側に配設された可動内歯歯車29Aおよびケース6に固定された固定内歯歯車25Aと、外歯24A、可動内歯歯車29Aおよび固定内歯歯車25Aに対して噛合する複数の遊星歯車26Aと、複数の遊星歯車26Aが各々、回転可能に支持される遊星ホルダ27Aと、有底状に形成され、遊星ホルダ27Aがその内側に配設されるキャリアピニオン28Aとにより構成されている。なお、固定内歯歯車25Aの歯数は36枚であり、可動内歯歯車29Aの歯数が33枚であり、歯数を変えてあっても、両内歯は転位することにより、同一の遊星歯車26Aと噛合できる。
本形態の場合、第1の歯車付きモータ装置10Aにおいては、小径部23Aを出力歯車18Bに対向させ、遊星歯車部16Aを便座出力歯車18Bと便蓋出力歯車18Aとの隙間に配設させている。また、第1のモータ11Aと遊星歯車機構15Aとは軸線方向に重合するようになっている。
本形態において、第1の歯車付きモータ装置10Aを作動させると、回転軸12Aの駆動力は、ピニオンギヤ13A、第1の遊星歯車機構15Aの太陽歯車20Aおよび遊星歯車部16A、遊星ホルダ27A、キャリアピニオン28Aを介して便蓋出力歯車18Aに伝達され、便蓋シャフト4が軸線周りに回転し、便蓋が開方向あるいは閉方向に駆動される。
ここで、第1の遊星歯車機構15Aの太陽歯車20Aでは、駆動側太陽歯車体21Aと従動側太陽歯車体22Aとの間に、図3に示す第1のトルクリミッタ30Aが構成されており、駆動側太陽歯車体21Aから従動側太陽歯車体22Aへの駆動力の伝達は、第1のトルクリミッタ30Aを介して行われる。
このような第1のトルクリミッタ30Aとして、本形態では、従動側太陽歯車体22Aには、駆動側太陽歯車体21Aに向けて突出した円筒部221が形成され、この円筒部221は、駆動側太陽歯車体21Aから従動側太陽歯車体22Aに向けて突出した円筒部211の外周側に摺動可能に嵌合している。円筒部221には、半径方向に貫通した3つの貫通孔34が形成され、円筒部211の外周面には6本の溝31(凹部)が形成されている。3つの貫通孔34は、6本の溝31に対して1つおきに対向する位置に形成され、かつ、3本のローラピン32(係合部材/回動部材)は、貫通孔34と溝31の両者に跨るように配置されている。また、円筒部221の外側にはコイルバネ33が配置され、ローラピン32を溝31の底部に向けて付勢している。従って、出力側が通常負荷の範囲内にあるときには、ローラピン32が両者に跨るように配置されているため、駆動側太陽歯車体21Aの駆動力を従動側歯車体22Aに伝達可能であり、出力側に過大なトルクが加わると、ローラピン32がコイルバネ33の付勢力に抗して溝31から脱出するため、駆動側太陽歯車体21Aの駆動力が遮断され、従動側太陽歯車体22Aに伝達されない。
(第2の歯車付きモータ装置10Bの構成)
本形態の便蓋・便座開閉装置1では、第1の歯車付きモータ装置10Aと並列して第2の歯車付きモータ装置10Bが配置されており、この第2の歯車付きモータ装置10Bは、モータ11Bの出力部としての回転軸12Bを−Z方向に向けてケース内に固定された第2のモータ11Bと、この第2モータ11Bからの駆動力を便座シャフト5の基端側に形成された便座出力歯車18Bに減速して伝達するための第2の動力伝達輪列19Bとを有している。この第2の動力伝達輪列19Bは、第2のモータ11Bの回転軸12Bに固着されたピニオン13Bと、このピニオン13Bに噛合する入力歯車14Bと、減速機構としての第2の遊星歯車機構15Bと、この第2の遊星歯車機構15Bのキャリアピニオン28Bと噛合するアイドル歯車17Bとを備えており、アイドル歯車17Bが便座出力歯車18Bと噛合してる。便座出力歯車18Bと便座シャフト5とは、一方に形成された突起と他方に形成された溝などの係合部によって連結されている。なお、便座出力歯車18Bと第3のケース体63とには、便座出力歯車18Bの円筒部の周りに装着された補助バネ8の端部が各々連結されており、補助バネ8は、便座シャフト5を開方向に付勢している。また、図2(a)に示すように、第2の遊星歯車機構15Bに対しては、ポテンショ歯車40Bを介して回転位置を検出するポテンショメータ(図示せず)が配置されている。
再び、図1および図2(a)、(b)において、第2の遊星歯車機構15Bは、太陽歯車20Bと遊星歯車部16Bとにより構成されており、太陽歯車20Bは、入力歯車14B(モータ11Bの側)と噛合する大径噛合部としての駆動側太陽歯車体21Bと、この駆動側太陽歯車20Bに対して+Z方向に配置された従動側太陽歯車体22Bとを備えている。従動側太陽歯車体22Bは、+Z方向側に延設された駆動側太陽歯車体21Bより小径の軸部を有しており、軸部の先端には、遊星側噛合部としての外歯24Bが形成されている。故に、軸部は、駆動側太陽歯車体21Bと外歯24Bとの間が小径部23Bになっている。
一方、遊星歯車部16Bは、外歯24Bの外周側に配設された可動内歯歯車29Bおよびケース6に固定された固定内歯歯車25Bと、外歯24B、可動内歯歯車29Bおよび固定内歯歯車25Bに対して噛合する複数の遊星歯車26Bと、複数の遊星歯車26Bが各々、回転可能に支持される遊星ホルダ27Bと、有底状に形成され、遊星ホルダ27Bがその内側に配設されるキャリアピニオン28Bとにより構成されている。なお、固定内歯歯車25Bの歯数は36枚であり、可動内歯歯車29Bの歯数が33枚であり、歯数を変えてあっても、両内歯は転位することにより、同一の遊星歯車26Bと噛合できる。
本形態では、このようなレイアウトを採用したため、第2の歯車付きモータ装置10Bにおいては、第2のモータ11Bの回転軸12Bが−Z方向に突出しているにもかかわらず、+Z方向側において、キャリアピニオン28Bと便蓋出力歯車18Bとが噛合している。その結果、第2のモータ11Bと遊星歯車機構15Bとは軸線方向に重合するようになっている。
ここで、第2の遊星歯車機構15Bの太陽歯車20Bでは、駆動側太陽歯車体21Bと従動側太陽歯車体22Bとの間に第2のトルクリミッタ30Bが構成されており、駆動側太陽歯車体21Bから従動側太陽歯車体22Bへの駆動力の伝達は、第2のトルクリミッタ30Bを介して行われる。
このような第2のトルクリミッタ30Bとして、本形態では、図3に示すように、第1のトルクリミッタ30Aと同様、従動側太陽歯車体22Bには、駆動側太陽歯車体21Bに向けて突出した円筒部221が形成され、この円筒部221は、駆動側太陽歯車体21Bから従動側太陽歯車体22Bに向けて突出した円筒部211の外周側に摺動可能に嵌合している。円筒部221には、半径方向に貫通した3つの貫通孔34が形成され、円筒部211の外周面には6本の溝31(凹部)が形成されている。3つの貫通孔34は、6本の溝31に対して1つおきに対向する位置に形成され、かつ、3本のローラピン32(係合部材/回動部材)は、貫通孔34と溝31の両者に跨るように配置されている。また、円筒部221の外側にはコイルバネ33が配置され、ローラピン32を溝31の底部に向けて付勢している。従って、出力側が通常負荷の範囲内にあるときには、ローラピン32が両者に跨るように配置されているため、駆動側太陽歯車体21Bの駆動力を従動側歯車体22Bに伝達可能であり、出力側に過大なトルクが加わると、ローラピン32がコイルバネ33の付勢力に抗して溝31から脱出するため、駆動側太陽歯車体21Bの駆動力が遮断され、従動側太陽歯車体22Bに伝達されない。
再び、図1および図2(a)、(b)において、第2の歯車付きモータ装置10Bを作動させると、回転軸12Bの駆動力は、ピニオン13B、第2の遊星歯車機構15Bの太陽歯車20Bおよび遊星歯車26B、遊星ホルダ27B、キャリアピニオン28B、アイドル歯車17Bを介して便座出力歯車18Bに伝達され、便座シャフト5が軸線周りに回転し、便座が開方向あるいは閉方向に駆動される。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態では、駆動側太陽歯車体21Aと外歯24Aとの間の小径部23Aを便座出力歯車18Bに対向させ、便蓋出力歯車18Aと便座出力歯車18Bとの軸線方向の隙間に、遊星歯車機構15Aの遊星歯車部16Aを配設させている。故に、同軸上に配設した便蓋出力歯車18Aおよび便座出力歯車18Bの隙間に遊星歯車部16Aを配設することにより平面方向のデッドスペースを減少させることができる。その結果、従来デッドスペースになっていた隙間を有効に利用することにより歯車付きモータ装置10Aの面方向へのコンパクト化が図れる。さらに、駆動側太陽歯車体21Aは、入力歯車14Aを介してピニオンギヤ13Aとが噛合され、モータ11Aと第1の動力伝達輪列19Aとが軸線方向に重合されている。一方、駆動側太陽歯車体21Bは、入力歯車14Bを介してピニオンギヤ13Bとが噛合され、モータ11Bと第2の動力伝達輪列19Bとが軸線方向に重合しているので、モータ11A、11Bとが、それぞれ動力伝達輪列19A、19Bと軸線方向に重合した分だけ歯車付きモータ装置10A、10Bを軸線方向に短縮することができる。
[実施の形態2]
図4および図5は、本発明の実施の形態2に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図、および要部のレイアウトを示す平面図であり、図4は、図5のY1−Y1′断面図に相当する。なお、本形態の便蓋・便座開閉装置は、基本的な構成が実施の形態1と共通しているので、共通している部分については同一符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
上記実施の形態1では、平面的には第1の歯車付きモータ装置10Aと第2の歯車付きモータ装置10Bとを並列配置し、第2の歯車付きモータ装置10Bにおいてキャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとを機構的に接続するにあたって、キャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとの間にアイドル歯車17Bを配置したが、本形態では、図4および図5に示すように、第1の歯車付きモータ装置10Aの第1のモータ11Aと第2の歯車付きモータ装置10Bの第2のモータ11Bとを、便蓋出力歯車18Aおよび便座出力歯車18Bを挟む両側位置に配置し、歯車付きモータ装置10Bにおいては、アイドル歯車を用いずに、キャリアピニオン28Bと便座出力歯車18Bとを直接、噛合させてある。すなわち、第1の歯車付きモータ装置10Bにおいては、小径部23Bを出力歯車に対向させ、遊星歯車部16Bを便座出力歯車18Bと便蓋出力歯車18Aとの隙間に配設させている。その結果、第1のモータ11Aの回転軸12Aが−Z方向に突出しているにもかかわらず、+Z方向側において、キャリアピニオン28Bと便蓋出力歯車18Bとが噛合している。また、第1のモータ11Bと遊星歯車機構15BAとは軸線方向に重合するようになっている。その他の構成は、実施の形態1と共通しているので、それらの説明を省略する。
(その他の形態の効果)
本形態では、遊星歯車機構15A、15Bの太陽歯車20Aは共に、軸線方向の一端側に形成された遊星歯車26A、26Bと噛合する外歯24A、24Bと、軸線方向の他端側に形成された外歯24A、24Bより大径に形成された駆動側太陽歯車体21A、21Bと、軸線方向における外歯24A、24Bと駆動側太陽歯車体21A、21Bとの間に形成された駆動側太陽歯車体21A、21Bより小径の小径部23A、23Bとを有し、小径部23Aに便座出力歯車18Bを対向させ遊星歯車部16Aを便座出力歯車18Bと便蓋出力歯車18Aとの隙間に配設させるとともに、小径部23Bに便座出力歯車18Aを対向させ遊星歯車部16Bを便座出力歯車18Aと便蓋出力歯車18Aとの隙間に配設させている。また、キャリアピニオン28Aは、便蓋出力歯車18Aに連結され、キャリアピニオン28Bは、便蓋出力歯車18Bに連結されている。故に、遊星歯車部16A、16Bを隙間に配設することにより、平面方向へのコンパクト化が可能になる。さらに、遊星歯車機構15Aを含む歯車付きモータ装置10Aと、遊星歯車機構15Bを含む歯車付きモータ装置10Bとを上下対称に構成することができるため、歯車付きモータ装置10A、10Bを構成する構成部品を共通化することが可能となり部品点数の削減を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態1、2に係る便蓋・便座開閉装置は、動力伝達輪列に遊星歯車機構を有しているが、必ずしも遊星歯車機構を有している必要は無く、平歯車のみにより動力伝達輪列を構成してもよい。
本発明の実施の形態1に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ、図1に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図、およびモータ搭載部の断面図である。 本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置に組み込んだトルクリミッタの断面図である。 本発明の実施の形態2に係る歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置の構成を示す説明図である。 図4に示す便蓋・便座開閉装置の要部のレイアウトを示す平面図である。
符号の説明
1 便蓋・便座開閉装置
4 便蓋シャフト(出力軸)
5 便座シャフト(出力軸)
10A、10B 歯車付きモータ装置
11A、11B モータ
12A、12B モータの回転軸(出力部)
15A、15B 遊星歯車機構
16A、16B 遊星歯車部
18A 便蓋出力歯車(出力歯車)
18B 便座出力歯車(出力歯車)
19A、19B 動力伝達輪列
20A、20B 太陽歯車
21A、21B 駆動側太陽歯車体(大径噛合部)
24A、24B 外歯(遊星側噛合部)
23A、23B 小径部
26A、26B 遊星歯車

Claims (5)

  1. 2つのモータと、該2つのモータからの駆動力を同軸状に配設させた2つの出力軸にそれぞれ伝達する2系列の動力伝達輪列と、を有する歯車付きモータ装置において、
    前記2つの出力軸のそれぞれの出力歯車を軸線方向の上下に離間して隙間を設けるとともに、前記動力伝達輪列を遊星歯車機構により構成し、該遊星歯車機構の少なくとも一部を前記隙間に配設したことを特徴とする歯車付きモータ装置。
  2. 請求項1において、前記遊星歯車機構の太陽歯車は、軸線方向の一端側に形成され前記遊星歯車機構の遊星歯車と噛合する遊星側噛合部と、軸線方向の他端側に形成され前記遊星側噛合部より大径に形成された大径噛合部と、前記軸線方向における前記遊星側噛合部と前記大径噛合部との間に形成され前記大径噛合部より小径の小径部とを有し、該小径部を前記出力歯車に対向させ前記遊星歯車が配設された遊星歯車部を前記隙間に配設させたことを特徴とする歯車付きモータ装置。
  3. 請求項2において、前記2系列の動力伝達輪列は共に前記遊星歯車機構により構成され、前記2系列の前記遊星歯車機構の太陽歯車は共に、軸線方向の一端側に形成され前記遊星歯車機構の遊星歯車と噛合する遊星側噛合部と、軸線方向の他端側に形成され前記遊星側噛合部より大径に形成された大径噛合部と、前記軸線方向における前記遊星側噛合部と前記大径噛合部との間に形成され前記大径噛合部より小径の小径部とを有し、一方の小径部に軸線方向の上下に離間して配設された前記出力歯車の一方側を対向させ前記遊星歯車が配設された一方の遊星歯車部を前記隙間に配設させるとともに、他方の小径部に軸線方向の上下に離間して配設された前記出力歯車の他方側を対向させ前記遊星歯車が配設された他方の遊星歯車部を前記隙間に配設させ、前記一方の遊星歯車部が前記出力歯車の他方側に連結されるとともに、前記他方の遊星歯車部が前記出力歯車の一方側に連結されることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  4. 請求項2ないし3のいずれかにおいて、前記大径噛合部と前記モータのピニオンギヤとが連結されるとともに、前記モータと前記遊星歯車部とが軸線方向に重合されることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに規定する歯車付きモータ装置を備えた便蓋・便座開閉装置であって、歯車付きモータ装置によって便蓋および便座のうちの少なくとも一方が回転駆動されることを特徴とする便蓋・便座開閉装置。
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