JP2005321031A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】伝達効率を確保しながらも被駆動部材側からの動力伝達を阻止でき、簡素な構成で精度良く被駆動部材の移動を検出できるアクチュエータを提供する。
【解決手段】逆入力防止機構10は、電動モータ2からねじ軸21に動力が伝達されたときは、ねじ軸の回転を許容するが、移動ケース31から動力が伝達されたときは、ねじ軸の回転を阻止するので、電動モータの回転軸を静止するために電力を供給する必要がなく、且つ電動モータが一方向に回転駆動した場合には、ワンウェイクラッチ機構がねじ軸の回転を許容することで移動ケースを効率よく駆動でき、電動モータが他方向に回転駆動した場合には、ワンウェイクラッチ機構は回転しないが、摩擦部材が摺動することでねじ軸の回転を許容し、移動ケースを駆動できるようになっている。ナット22の外周に直接ラック歯22cを刻設し、これに平歯車51を噛合させて、ナットの軸線方向移動量を検出している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車のパワーウィンドウ、電動パーキングブレーキ装置のワイヤ巻取り機構、電動ディスクブレーキ装置のキャリパ推進機構、自動クラッチレリーズ駆動機構、VVT駆動装置、CVTのプーリ駆動機構、2駆4駆切替機構、一般産業用のウインチ、ホイスト、クレーン、各種位置決め装置等に用いられる電動アクチュエータに関する。
例えば自動車のパワーウィンドウ等には、電動アクチュエータを組み込んで電動モータを駆動源としてウィンドウの開閉を行うようにしており、このような電動アクチュエータには、電動モータの回転運動を被駆動部材の軸線方向運動に変換する機能および電動モータの停止時に被駆動部材が移動しないようにする機能を設けることが望まれる。これらの両機能を備えた電動アクチュエータとして、特許文献1に記載の従来技術が知られている。
ところで、被駆動部材の駆動制御を精度良く行うには、被駆動部材の位置を正確に検出する必要がある。ここで、特許文献2には、直進移動体の端部突起を設けそれを光電管で原点検出し、サーボモータ、ステッピングモータの回転角、回転数を制御することで絶対変位を算出する構成が記載されている。一方、特許文献2には、電動機にロータリエンコーダを取り付け更に軸に付けられた電磁誘導型により軸方向絶対変位を算出する構成が記載されている。
特開2001−106058号公報 特開平7−284241号公報 特開2001−208503号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術によれば、軸方向変位を検出するために2つの信号を検出しなければならず、且つ検出された信号の演算処理を必要とするため構造、信号処理が複雑となるという問題がある。また、特許文献3の技術によれば、モータにエンコーダを取り付けた場合、その分だけ全長を長くせざるをえず、サイズ、重量、そしてコストが上昇するという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、伝達効率を確保しながらも被駆動部材側からの動力伝達を阻止でき、簡素な構成で精度良く被駆動部材の移動を検出できるアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明のアクチュエータは、被駆動部材を駆動するアクチュエータであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
前記電動モータの動力を前記被駆動部材に伝達する動力伝達機構と、
前記被駆動部材から前記電動モータへの動力伝達を阻止する逆入力防止機構と、を備え、
前記動力伝達機構は、
前記電動モータの回転軸に連結された回転要素と、前記被駆動部材に連結された軸線方向移動要素と、前記回転要素と前記軸線方向移動要素との間に配置された転動体とを含み、前記回転要素の回転運動を、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に変換するボールスクリュー機構と、
前記ハウジングに対して一方向にのみ回転が許容される内輪を有するワンウェイクラッチ機構と、
前記回転要素と前記ワンウェイクラッチ機構の内輪との間に配置された摩擦部材とを有し、
前記逆入力防止機構は、
前記電動モータから前記動力伝達機構の回転要素に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を許容するが、前記被駆動部材から所定の方向に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を阻止するようになっており、
更に、前記軸線方向移動要素に設けられたラック歯と、前記ラック歯に噛合する歯車と、前記歯車の回転数を検出する検出器とを有することを特徴とする。
本発明のアクチュエータは、被駆動部材を駆動するアクチュエータであって、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの動力を前記被駆動部材に伝達する動力伝達機構と、前記被駆動部材から前記電動モータへの動力伝達を阻止する逆入力防止機構と、を備え、前記動力伝達機構は、前記電動モータの回転軸に連結された回転要素と、前記被駆動部材に連結された軸線方向移動要素と、前記回転要素と前記軸線方向移動要素との間に配置された転動体とを含み、前記回転要素の回転運動を、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して一方向にのみ回転が許容される内輪を有するワンウェイクラッチ機構と、前記回転要素と前記ワンウェイクラッチ機構の内輪との間に配置された摩擦部材とを有し、前記逆入力防止機構は、前記電動モータから前記動力伝達機構の回転要素に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を許容するが、前記被駆動部材から所定の方向に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を阻止するので、前記電動モータの回転軸を静止するために電力を供給する必要がなく省エネが図れ、且つ前記電動モータが一方向に回転駆動した場合には、前記ワンウェイクラッチ機構が前記回転要素の回転を許容することで前記被駆動部材を効率よく駆動でき、前記電動モータが他方向に回転駆動した場合には、前記ワンウェイクラッチ機構は回転しないが、前記摩擦部材が摺動することで前記回転要素の回転を許容し、前記被駆動部材を駆動できるようになっている。従って、前記電動モータの容量を小さくでき、小型化及び低コスト化を図れる。更に、前記軸線方向移動要素に設けられたラック歯と、前記ラック歯に噛合する歯車と、前記歯車の回転数を検出する検出器とを有するので、簡素な構成で前記被駆動部材の移動量を精度良く検出できる。
前記軸線方向移動要素の外周面に直接ラック歯を形成すると好ましい。
前記軸線方向移動要素の外周面に、ラック歯を有するラック部材を取り付けており、取り付け時における前記ラック部材と前記軸線方向移動要素との相対位置を位置決めする位置決め手段を設けると好ましい。
次に、本発明の実施の形態を、パーキングブレーキ装置を駆動する例に基づき図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態であるアクチュエータの断面図である。図2は、図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図であり、図3は、図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、図2の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。図1において、電動モータ2を取り付けたモータハウジング1Aと円筒状のクラッチハウジング1Bとが連結されており、モータハウジング1Aと、クラッチハウジング1Bとで、ハウジング1を構成している。
電動モータ2の回転軸2aには、小歯車3が連結され、小歯車3は、モータハウジング1Aに回転自在に支持された出力軸4に連結された大歯車5に噛合している。小歯車3と大歯車5とで減速機構を構成する。出力軸4は、逆入力防止機構10を介して、動力伝達機構20のねじ軸21に連結されている。尚、減速機構(3,5)は、ハウジング1に取り付けられた隔壁6により、動力伝達機構20及び逆入力防止機構10とから隔てられており、減速機構の潤滑剤やゴミなどを密封できるようになっている。
図2において、逆入力防止機構10は、駆動部11と、カム部12と、ロック部材13と、バネ14と、ハウジング1に固定された外輪15とからなる。駆動部11の内周には雌スプライン部11aが形成され、これが出力軸4の雄スプライン部4aに噛合することで、駆動部11は出力軸4と共に一体的に回転するようになっている。円筒状のカム部12の内周には雌スプライン部12aが形成され、これがねじ軸21の雄スプライン部21bに噛合することで、カム部12はねじ軸21と共に一体的に回転するようになっている。
駆動部11は、外周から軸線方向に延在する3つの爪部11bを等間隔に有しており、図3に示すように、爪部11bは、カム部12の外周に設けられた凹溝12b内に嵌入して、凹溝12bの範囲内で周方向に移動可能となっている。凹溝12bの底面となるカム面12c上には、ボール状のロック部材13が転動自在に配置されており、且つ凹溝12bの側面に形成されたバネ孔12d内に配置されたバネ14により、爪部11bに向かって付勢されている。カム面12cは、周方向(図3で時計回り)に向かうにつれて軸線から遠ざかるような斜面となっている。
図2、4において、ねじ軸21の丸軸部21cの周囲に薄肉円筒状の摩擦部材25が配置され、更に摩擦部材25の外周に嵌合するようにスリーブ(内輪)26が配置されている。一方、ハウジング1には外輪27が固定され、更に外輪27の内周面にカム部28が固定されている。カム部28は、周方向に(図で時計回り)に向かうにつれて深くなる(軸線から半径方向に遠ざかる)複数のカム溝28aを、その内周面に形成しており、更にころ29が、スリーブ26の外周面をカム溝29の範囲内で転動可能となるように配置されている。摩擦部材25は、フランジ部25aを有し、かかるフランジ部25aをねじ軸21に形成されたフランジ部21fに当接させている。固定された外輪27に対してスリーブ26は、軸受9により回転自在に支持されている。スリーブ26と、カム部28と、ころ29とでワンウェイクラッチ機構30を構成する。
図1において、ねじ軸21は、中空円筒状の移動ケース31を取り付けたナット22内を貫通可能となっている。ねじ軸21の図1で左半部外周面には、雄ねじ溝21aが形成されており、右半部には丸軸部21cが形成されている。一方、ナット22の内周面には、雄ねじ溝21aに対向して雌ねじ溝22aが形成され、ねじ溝21a、22aによって形成される螺旋状の空間(転送路)には、多数のボール23が転動自在に配置されている。ナット22の外周には直線溝22bが形成されており、それに、ハウジング1に取り付けられた回り止め24の先端が係合している。従って、ナット22は回転せず、軸線方向にのみ移動可能となっている。一方、ねじ軸21は回転のみ可能となっている。尚、回転要素であるねじ軸21と、軸線方向移動要素であるナット22と、ボール23とでボールスクリュー機構40を構成する。
被駆動部材である移動ケース31は、ワイヤ32を介して不図示のパーキングブレーキ装置に連結されており、常に一方向(図1で左方)に付勢力を受けるようになっている。動力伝達機構20は、ワンウェイクラッチ機構30と、摩擦部材25と、ボールスクリュー機構40とから構成される。
ナット22の直線溝22bに対し、180度位相で(即ち図1で下端に)ラック歯22cが軸線方向に延在するように刻設されている。ラック歯22cに噛合するようにして、平歯車51が固定ケース1に対して回転自在に支持されている。平歯車51の回転量は、検出器であるエンコーダ52により検出できるようになっている。即ち、ナット22は移動ケース31に連結されているので、移動ケース31の移動量(即ち不図示のパーキングブレーキ装置の駆動量)は、ナット22の軸線方向移動量に対応し、それを平歯車51の回転量に変換してエンコーダ52で検出できるようになっている。
本実施の形態の動作について説明する。パーキングブレーキ装置を動作させるために、操作者が不図示の操作ボタンを操作すると、不図示のバッテリから電動モータ2に電力が供給され、回転軸2aが回転する。回転軸2aの回転力は、小歯車3と大歯車5とを介して出力軸4に伝達される。このとき、図3(b)において、出力軸4が矢印C方向に回転したとすると、駆動部11も同方向に回転し、爪部11bがカム部12の凹溝12bの側面を時計回りに押すこととなる。かかる場合、ロック部材13がロック位置にあったとしても、摩擦力によりロック部材13は、外輪15の内周面とカム面12cとの間の半径方向空間が広い方に移動するため、ロック部材13は抵抗とならず、駆動部11からカム部12へと回転力が伝達されることとなる。
カム部12が回転するとねじ軸21も同方向へ回転力を受ける。このとき、摩擦部材25を介してスリーブ26も同方向へ回転しようとするが、図4において、スリーブ26のC方向へ(時計回り)の回転は、ころ29がロック位置へと移動しないので自由であり、従ってねじ軸21の回転が許容されることとなる。
ねじ軸21が回転すると、ねじ溝21a、22aによって形成される螺旋状の空間(転送路)を転動するボール23によって低摩擦状態で軸線方向に押し出され、すなわちその回転変位がナット22の軸線方向変位に変換される。ナット22の軸線方向移動と共に、移動ケース31が移動する(図1にあっては、移動ケース31がハウジング1へ近づく方向に移動する)ので、かかる動力がワイヤ32を介して、不図示のパーキングブレーキ装置に伝達され、車輪を制動するようになっている。規定量だけ移動ケース31が移動したことを、エンコーダ52が検出すると、不図示の制御装置に信号を送信し、不図示の制御装置は、電動モータ2への電力供給を中止するため、回転軸2が静止する。
一方、操作者が操作ボタンの操作を中断すると、電動モータ2が静止するが、この場合でも、ワイヤ32にはパーキングブレーキ装置の付勢力が常時作用しているから、それにより付勢された移動ケース31及びナット22の軸線方向変位が、ねじ軸21の回転変位に変換され、よってカム部12も同方向に回転する。このとき、図3(b)において、カム部12bが矢印B方向(図で反時計回り)に回転し駆動部11が静止したままだとすると、バネ14に支援されながらロック部材13が、外輪15の内周面とカム面12cとの間の半径方向空間が狭い方に移動するため、いわゆる楔効果で外輪15に対してカム部12がロックされることとなる。これを位置保持状態という。従って、カム部12から駆動部11に対して回転力が伝達されることがなく、電動モータ2に電力を供給せずとも、パーキングブレーキ装置の制動動作を継続でき、省エネを図れる。
更に、パーキングブレーキ装置の解除のため、運転者が、操作者が操作ボタンを逆操作すると、電動モータ2に逆極性の電力が供給され、回転軸2aが逆方向に回転する。回転軸2aの回転力は、小歯車3と大歯車5とを介して出力軸4に伝達される。このとき、図3(a)において、出力軸4が矢印A方向に回転したとすると、駆動部11も同方向に回転し、爪部11bがロック部材13を図3(a)で反時計回りに押すこととなる。ロック部材13が半径方向に押されると、ロック部材13は、外輪15の内周面とカム面12cとの間の半径方向空間が広い方に移動するため、ロック部材13は抵抗とならず、又駆動部11の爪部11bによりロック部材13を介して凹溝12bのバネ孔12dが設けられた側面が押圧されるため、駆動部11からカム部12へと回転力が伝達されることとなる。
カム部12が回転するとねじ軸21も同方向へ回転力を受ける。このとき、摩擦部材25を介してスリーブ26も同方向へ回転しようとするが、図4において、スリーブ26のA方向へ(反時計回り)の回転により、ころ29がロック位置へと移動するようになるので、固定された外輪27に対して、スリーブ26の回転が阻止されることとなる。しかしながら、電動モータ2のトルクが十分大きければ、摩擦部材25の摩擦力にうち勝って、ねじ軸21を回転させることができ、それにより移動ケース31が図1の左方へと移動するので、ワイヤ32の張力が減少し、不図示のパーキングブレーキ装置において車輪の制動を解除することができる。このようにワンウェイクラッチ機構30を締結状態に置くことで、がたつきを効果的に防止できる。ここで、規定量だけ移動ケース31が移動したことを、エンコーダ52が検出すると、不図示の制御装置に信号を送信し、不図示の制御装置は、電動モータ2への電力供給を中止するため、回転軸2が静止する。
本実施の形態によれば、位置保持状態から電動モータに電力を供給したときに、摩擦部材25とねじ軸21との間で滑りが生じ、それによりがたつきなどを抑制することができる。特に、ねじ軸21のフランジ部21fと摩擦部材25のフランジ部22aとが当接していることで接触面積が拡大し、回転初期のがたつきの抑制効果が高くなっている。又、ナット22の外周に直接ラック歯22cを刻設し、これに平歯車51を噛合させて、ナット22の軸線方向移動量を検出しているので、簡素な構成ながら精度の良い検出を行える。
図5は、別な実施の形態にかかるナット22’の斜視図である。上述した実施の形態においては、ラック歯はナットの外周に形成されていた。しかしながら、ナットの外周に直接ラック歯を形成することは、ナット加工の困難性を増大させる恐れがある。そこで、ナットとは別にラック歯を有するラック部材を形成し、加工後に合体させることが考えられる。しかしながら、両者相互の位置決めが不適切であると、検出不良を招く恐れがある。本実施の形態は、かかる問題を以下のようにして解消している。
ナット22’の外周面に、直線溝22b’と180度位相で取り付け溝22c’を形成する。この取り付け溝22c’は、底面即ちナット22’の軸線に近づくにつれて溝幅が拡径し、即ち長手方向直交断面が台形となっており、かつ図5の右端部(図1で移動ケース31側端部)が一段深くなった段部22d’を形成してなる。一方、ラック部材122は、取り付け溝22c’に対応して長手方向直交断面が略台形状のテーパ柱状となっており、上方の狭い面にラック歯122aを形成している。又、ラック部材122は、図5の右端部が一段肉厚となった肉厚部122bを形成してなる。
ナット22’の取り付け溝22c’に対して、ラック部材122を図5で右方より滑らせるように嵌合させると、長手方向直交断面が台形であることから、ラック部材122はナット22’の半径方向の位置決めを行うことができる。一方、取り付け溝22c’の段部22d’に対して、肉厚部122bを密着当接させることで、ラック部材122はナット22’に対して軸線方向の位置決めができる。従って、ラック部材122をナット22’と別体で形成しても、合体時の位置ズレを回避でき、精度の良い検出を行うことが可能となる。尚、ナット22’の取り付け溝22c’及びラック部材122における長手方向直交断面の台形形状と、段部22d’及び肉厚部122bが、ナット22’とラック部材122との相対位置を位置決めする位置決め手段を構成している。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ナットを電動モータで回転させ、ねじ軸を軸線方向に移動させる構成としても良い。更に、回転数の検出器としては、エンコーダ、ポテンショメータ、レゾルバ等の各種の検出手段を用いることができる。加えて、電動モータに代わる駆動手段としては、超音波モータ、空圧、廃圧、油圧アシストなどを用いることができ、減速装置としては、チェーン、ベルト等を用いることができる。
本実施の形態であるアクチュエータの断面図である。 図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。 図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。 図2の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 別な実施の形態にかかるナット22’の斜視図である。
符号の説明
1 固定ケース
1A モータハウジング
1B クラッチハウジング
2 電動モータ
2a 回転軸
3 小歯車
4 出力軸
4a 雄スプライン部
5 大歯車
9 軸受
10 逆入力防止機構
11 駆動部
11a 雌スプライン部
11b 爪部
12 カム部
12a 雌スプライン部
12b 凹溝
12c カム面
12d バネ孔
13 ロック部材
14 バネ
15 外輪
20 動力伝達機構
21 軸
21a 溝
21b 雄スプライン部
21c 丸軸部
21f フランジ部
22、22’ ナット
22a フランジ部
22b、22b’ 直線溝
22c’ 取り付け溝
23 ボール
24 周り止め
25 摩擦部材
25a フランジ部
26 スリーブ
27 外輪
28 カム部
28a カム溝
29 カム溝
30 ワンウェイクラッチ機構
31 移動ケース
32 ワイヤ
40 ボールスクリュー機構
122 ラック部材

Claims (3)

  1. 被駆動部材を駆動するアクチュエータであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    前記電動モータの動力を前記被駆動部材に伝達する動力伝達機構と、
    前記被駆動部材から前記電動モータへの動力伝達を阻止する逆入力防止機構と、を備え、
    前記動力伝達機構は、
    前記電動モータの回転軸に連結された回転要素と、前記被駆動部材に連結された軸線方向移動要素と、前記回転要素と前記軸線方向移動要素との間に配置された転動体とを含み、前記回転要素の回転運動を、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に変換するボールスクリュー機構と、
    前記ハウジングに対して一方向にのみ回転が許容される内輪を有するワンウェイクラッチ機構と、
    前記回転要素と前記ワンウェイクラッチ機構の内輪との間に配置された摩擦部材とを有し、
    前記逆入力防止機構は、
    前記電動モータから前記動力伝達機構の回転要素に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を許容するが、前記被駆動部材から所定の方向に動力が伝達されたときは、前記回転要素の回転を阻止するようになっており、
    更に、前記軸線方向移動要素に設けられたラック歯と、前記ラック歯に噛合する歯車と、前記歯車の回転数を検出する検出器とを有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記軸線方向移動要素の外周面に直接ラック歯を形成したことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記軸線方向移動要素の外周面に、ラック歯を有するラック部材を取り付けており、取り付け時における前記ラック部材と前記軸線方向移動要素との相対位置を位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。

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