JP7350033B2 - トイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ装置に関する。
便座および便蓋の少なくともいずれかを電動で開閉するために、電動開閉ユニットが取り付けられたトイレ装置がある。電動開閉ユニットは、モータの回転力によって便座または便蓋を開閉する。また、電動開閉ユニットには、モータの回転力を伝達する伝達機構として、キャリア(太陽歯車)とプラネタリアギア(遊星歯車)と内歯車とを有する遊星歯車機構が用いられる場合がある。
特許第4574168号公報
伝達機構において、キャリアやプラネタリアギアの回転にともなって、摺動抵抗が発生することがある。そのため、モータの回転力の伝達効率が低下する恐れがあった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、摺動抵抗を低減可能な電動開閉ユニットを備えたトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、便座または便蓋の少なくとも一方を開閉可能な電動開閉ユニットを備え、前記電動開閉ユニットは、モータと、前記モータの回転を前記便座及び前記便蓋の一方に伝達する伝達機構と、を有し、前記伝達機構は、内周面に歯が設けられる筒状の内歯車と、前記内歯車に収容され、前記モータの回転力を伝達する第1伝達部と、前記内歯車に収容され、前記第1伝達部の回転力を伝達する第2伝達部と、を有し、前記第1伝達部は、前記モータの回転力が伝達され、自転しながら、前記内歯車の内周面に沿って回転軸を中心に公転する第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車の自転及び公転にともなって、前記回転軸を中心に自転する第1遊星キャリアと、を有し、前記第2伝達部は、前記第1遊星キャリアの回転力が伝達され、自転しながら、前記内歯車の内周面に沿って前記回転軸を中心に公転する第2遊星歯車と、前記第2遊星歯車の自転及び公転にともなって、前記回転軸を中心に自転する第2遊星キャリアと、前記第2遊星歯車の自転軸を含み、前記回転軸の周りを公転する軸部と、を有し、前記第1遊星キャリアは、前記軸部の公転の軌道に沿って延びる凸部を有し、前記軸部は、前記凸部と接触し、前記軸部と、前記凸部以外の前記第1遊星キャリアの一部と、の間に間隙が形成されることを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、第1遊星キャリアに凸部を設けることにより、第1遊星キャリアと第2遊星キャリアの軸部との接触面積を小さくすることができる。これにより、第1遊星キャリアと第2遊星キャリアとの摺動抵抗を低くすることができる。その結果、回転力を効率よく伝達することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記凸部は、前記軸部と接触する凸曲面を含むことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、凸部の凸曲面が、第2遊星キャリアの軸部と接触することができる。これにより、第1遊星キャリアに設けられた凸部と、第2遊星キャリアの軸部との接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記軸部は、前記凸部と接触する凸曲面を含むことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、軸部の凸曲面が、第1遊星キャリアの凸部と接触することができる。これにより、第1遊星キャリアに設けられた凸部と、第2遊星キャリアの軸部との接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。
本発明の態様によれば、摺動抵抗を低減可能な電動開閉ユニットを備えたトイレ装置が提供される。
実施形態に係るトイレ装置を例示する斜視図である。 実施形態に係るトイレ装置の一部を例示する平面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットを例示する断面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの伝達機構を例示する断面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの伝達機構を例示する分解図である。 図6(a)~図6(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。 図9(a)~図9(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。 図12(a)~図12(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。 実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレ装置を例示する斜視図である。
図1に表したように、実施形態に係るトイレ装置100(便座装置)は、ケーシング10と、使用者が着座する便座30と、便座30を覆う便蓋50と、を有する。便座30及び便蓋50のそれぞれは、ケーシング10に対して回動可能に支持されている。言い換えれば、便座30及び便蓋50のそれぞれは、開閉自在に軸支されている。図1の状態は、便座30が閉じた状態(下げられた状態)であり、便蓋50が開いた状態(上げられた状態)である。便蓋50は、閉じた状態において、ケーシング10及び便座30の上面を上方から覆う。
ケーシング10の内部には、便座30に座った使用者の人体局部(「おしり」など)の洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。例えば、ケーシング10の内部には、洗浄ノズル70や、洗浄ノズル70の動作を制御する制御回路などが設けられる。洗浄ノズル70は、使用者が便座30に座っているときに、ケーシング10の内部から前方へ進出した状態で、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する。また、ケーシング10には、便座30に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。
図1に表したように、ケーシング10は、上面15を有する。上面15の前方には、左右方向において並ぶ一対の段差部(第1段差部19a及び第2段差部19b)が設けられている。
便蓋50は、左右方向において並ぶ一対の便蓋ヒンジ部(第1便蓋ヒンジ部61及び第2便蓋ヒンジ部62)を有する。便蓋ヒンジ部は、便蓋の内側に位置する。第1便蓋ヒンジ部61は、第1段差部19aに配置されている。第2便蓋ヒンジ部62は、第2段差部19bに配置されている。便蓋50は、第1便蓋ヒンジ部61及び第2便蓋ヒンジ部62において、回動可能に軸支される。便蓋50は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
便座30は、左右方向において並ぶ一対の便座ヒンジ部(第1便座ヒンジ部31及び第2便座ヒンジ部32)を有する。第1便座ヒンジ部31は、第1段差部19aに配置されている。第2便座ヒンジ部32は、第2段差部19bに配置されている。便座30は、第1便座ヒンジ部31及び第2便座ヒンジ部32において、回動可能に軸支される。
図2は、実施形態に係るトイレ装置の一部を例示する平面図である。
図2は、便座30が閉じた状態で、ケーシング10を上方から見た様子を示す。なお、見易さのため便蓋50の図示を省略している。
図2に表したように、トイレ装置100は、電動開閉ユニット80(電動開閉装置)を有する。電動開閉ユニット80は、便座30及び便蓋50の少なくとも一方を開閉可能である。この例では、電動開閉ユニット80として、便座30を開閉可能な便座開閉ユニット80aと、便蓋50を開閉可能な便蓋開閉ユニット80bと、が設けられている。各電動開閉ユニット80の少なくとも一部は、ケーシング10の内部に設けられている。電動開閉ユニット80は、モータなどの駆動部を有し、駆動部の駆動力によって便座30または便蓋50を開閉する。電動開閉ユニット80は、便座開閉ユニット80a及び便蓋開閉ユニット80bの少なくとも一方を含んでいればよい。つまり、便座開閉ユニット80a及び便蓋開閉ユニット80bの一方は、省略されてもよい。
例えば、便座開閉ユニット80aの出力軸85は、第1段差部19aにおいて、ケーシング10の側面から突出しており、直接的または間接的に便座30と接続される。この例では、便座開閉ユニット80aの出力軸85は、第1便座ヒンジ部31と係合している。便座開閉ユニット80aは、モータのトルクによって、出力軸85を回転させることで、第1便座ヒンジ部31を回転させ、便座30を回動させる。なお、便座開閉ユニット80aは、第2便座ヒンジ部32側に設けられてもよい。
同様に、便蓋開閉ユニット80bの出力軸85は、第1段差部19aにおいて、ケーシング10の側面から突出しており、直接的または間接的に便蓋50と接続される。この例では、便蓋開閉ユニット80bの出力軸85は、第1便蓋ヒンジ部61と係合している。便蓋開閉ユニット80bは、モータのトルクによって、出力軸85を回転させることで、第1便蓋ヒンジ部61を回転させ、便蓋50を回動させる。なお、便蓋開閉ユニット80bは、第2便蓋ヒンジ部62側に設けられてもよい。
図3は、実施形態に係る電動開閉ユニットを例示する断面図である。
図3に表したように、電動開閉ユニット80は、ケース81と、モータ82と、伝達機構83と、シャフト部84と、出力軸85と、ばね86と、を有する。
この例では、ケース81は、第1ケース部材81aと、第2ケース部材81bと、を有する。第1ケース部材81aと第2ケース部材81bとが組み合わされて、筒状のケース81が形成されている。このようにケース81は、複数の部材が組み合わされたものでもよいし、1つの部材から形成されたものでもよい。ケース81は、ネジやボルトなどの任意の固定手段によって、ケーシング10に固定される。
モータ82は、ケース81に収容されている。より具体的には、モータ82の少なくとも一部は、第1ケース部材81aに収容されており、モータ82の回転軸82aは、第2ケース部材81b側へ突出している。
伝達機構83は、ケース81の第2ケース部材81bに収容されている。伝達機構83は、モータ82の回転軸82aと接続されており、モータ82の回転を、直接的または間接的に出力軸85に伝達する。この例では、モータ82の回転は、シャフト部84を介して出力軸85に伝達される。
伝達機構83は、例えば減速機構であり、この例では遊星歯車機構である。より具体的には、図4及び図5に関して後述する。
シャフト部84は、ケース81の第2ケース部材81bに収容されており、伝達機構83の遊星キャリア43と直接的または間接的に接続されている。遊星キャリア43の回転に伴って、シャフト部84は回転する。シャフト部84には、例えばトルクリミッタが設けられてもよい。
出力軸85は、少なくとも一部がケース81から突出している。この例では、出力軸85の一端は、第2ケース部材81bから突出しており、出力軸85の他端は、第2ケース部材81bに収容されて、シャフト部84と接続されている。出力軸85は、モータ82の回転軸82aの回転に伴って、ケース81に対して回転可能である。これにより、出力軸85は、伝達機構83を介して伝達されたモータ82の回転力を便座30または便蓋50に出力する。すなわち、電動開閉ユニット80は、出力軸85に伝達されたモータ82の回転によって、便座30または便蓋50を開閉する。
ばね86は、ケース81の第2ケース部材81bに収容されている。ばね86は、例えば、ねじりコイルばねである。ばね86の一端部は、伝達機構83に接続され、ばね86の他端部は、出力軸85に接続されている。ばね86は、出力軸85の回転方向に、出力軸85を付勢する。つまり、ばね86の弾性力は、出力軸85を介して、便座30または便蓋50に伝達される。例えば、ばね86は、便座30または便蓋50を開方向に付勢する。ばね86を設けることにより、便座30や便蓋50の開閉をアシストすることができる。
ばね86の内側に、シャフト部84が配置されている。例えば、モータ82の回転軸82a、伝達機構83の各遊星キャリア(各太陽歯車)、シャフト部84、出力軸85、ばね86の各中心軸(回転軸)は、互いに一致するように配置されている。なお、中心軸(回転軸)が一致することは、中心軸が厳密に直線上に位置する場合のみならず、例えば製造ばらつきや設計上の遊びなどの範囲で、僅かにずれている場合を含んでもよい。ばね86は、例えば、ばね86の外側の部材(ケース81)や、ばね86の内側の部材(シャフト部84)と接しないように配置されている。
図4は、実施形態に係る電動開閉ユニットの伝達機構を例示する断面図である。
図5は、実施形態に係る電動開閉ユニットの伝達機構を例示する分解図である。
図4及び図5に表したように、伝達機構83は、太陽歯車20と、伝達部T1(例えば第1伝達部)と、伝達部T2(例えば第2伝達部)と、伝達部T3(例えば第3伝達部)と、内歯車24(ケース)と、を有する。太陽歯車20及び伝達部T1、T2、T3は、内歯車24内に収容されている。また、図4に表したように、板状のケース部材25が設けられている。
伝達部T1は、遊星歯車21(例えば第1遊星歯車)と、遊星歯車21と係合する遊星キャリア41(例えば第1遊星キャリア)と、を有する。伝達部T1は、モータ82の回転力を伝達部T2に伝達する。
伝達部T2は、遊星歯車22(例えば第2遊星歯車)と、遊星歯車22と係合する遊星キャリア42(例えば第2遊星キャリア)と、を有する。伝達部T2は、伝達部T1の回転力を伝達部T3に伝達する。
伝達部T3は、遊星歯車23(例えば第3遊星歯車)と、遊星歯車23と係合する遊星キャリア43(例えば第3遊星キャリア)と、を有する。伝達部T3は、伝達部T2の回転力を、シャフト部84を介して出力軸85に伝達する。
なお、回転(力)を伝達するとは、部材が直接接することで直接的に力を伝える場合だけではなく、間に設けられた別の部材を介して間接的に力を伝える場合を含んでもよい。
内歯車24は、筒状(円筒状)であり、その内周面24fには、遊星歯車21、22、23と係合する歯24gが設けられている。この例では、内歯車24は、ケース81に対して相対的に固定されており、モータ82の回転軸82aによって出力軸85が回転しても、回転しない部材である。太陽歯車20、遊星歯車21、遊星キャリア41、遊星歯車22、遊星キャリア42、遊星歯車23、および遊星キャリア43は、内歯車24内に収容されている。
太陽歯車20は、モータ82の回転軸82aと係合する。これにより、太陽歯車20には、モータ82の回転力が伝達される。太陽歯車20は、モータ82の回転にともなって、回転軸Axを中心に自転する。なお、回転軸Axは、モータ82の回転軸と一致する軸である。
この例では、太陽歯車20の周りに3つの遊星歯車21が設けられている。遊星歯車21は、太陽歯車20と係合する。そのため、遊星歯車21には、太陽歯車20の回転力、すなわちモータの回転力が伝達される。また、前述したように、遊星歯車21は、内歯車24の歯24gと係合している。これにより、遊星歯車21は、モータ82の回転にともなって、自転しながら、内歯車24の内周面24fに沿って回転軸Axを中心に公転する。
遊星キャリア41は、遊星歯車21の自転軸、及び、後段の遊星歯車22に対する太陽歯車としての役割を有している。具体的には、遊星キャリア41は、軸部41aと、太陽歯車部41s(図4参照)と、を有する。軸部41aは、遊星歯車21を貫通するように支持している。遊星歯車21は、軸部41aに対して回転可能である。すなわち、軸部41aは、遊星歯車21の自転軸x1を含み、遊星歯車21は、軸部41a(自転軸x1)を中心として自転可能である。自転軸x1の方向(軸部41aが延びる方向)は、回転軸Axと実質的に平行である。この例では、3つの軸部41aが設けられており、各軸部41aに遊星歯車21が取り付けられている。遊星歯車21の回転力は、軸部41aに伝達される。すなわち、遊星歯車21の自転及び公転にともなって、軸部41aは、回転軸Axの周りを公転する。これにより、遊星キャリア41は、回転軸Axを中心に自転する。すなわち、太陽歯車部41sは、回転軸Axを中心に自転する。
この例では、太陽歯車部41sの周りに3つの遊星歯車22が設けられている。遊星歯車22は、太陽歯車部41sと係合する。そのため、遊星歯車22には、遊星キャリア41の回転力が伝達される。また、前述したように、遊星歯車22は、内歯車24の歯24gと係合している。これにより、遊星歯車22は、遊星キャリア41の回転にともなって、自転しながら、内歯車24の内周面24fに沿って回転軸Axを中心に公転する。
遊星キャリア42は、遊星歯車22の自転軸、及び、後段の遊星歯車23に対する太陽歯車としての役割を有している。具体的には、遊星キャリア42は、軸部42aと、太陽歯車部42s(図4参照)と、を有する。軸部42aは、遊星歯車22を貫通するように支持している。遊星歯車22は、軸部42aに対して回転可能である。すなわち、軸部42aは、遊星歯車22の自転軸x2を含み、遊星歯車22は、軸部42a(自転軸x2)を中心として自転可能である。自転軸x2の方向(軸部42aが延びる方向)は、回転軸Axと実質的に平行である。この例では、3つの軸部42aが設けられており、各軸部42aに遊星歯車22が取り付けられている。遊星歯車22の回転力は、軸部42aに伝達される。すなわち、遊星歯車22の自転及び公転にともなって、軸部42aは、回転軸Axの周りを公転する。これにより、遊星キャリア42は、回転軸Axを中心に自転する。すなわち、太陽歯車部42sは、回転軸Axを中心に自転する。
この例では、太陽歯車部42sの周りに3つの遊星歯車23が設けられている。遊星歯車23は、太陽歯車部42sと係合する。そのため、遊星歯車23には、遊星キャリア42の回転力が伝達される。また、前述したように、遊星歯車23は、内歯車24の歯24gと係合している。これにより、遊星歯車23は、遊星キャリア42の回転にともなって、自転しながら、内歯車24の内周面24fに沿って回転軸Axを中心に公転する。
遊星キャリア43は、遊星歯車23の自転軸、及び、後段のシャフト部84と係合する歯車としての役割を有している。具体的には、遊星キャリア43は、軸部43aと、歯車部43s(図4参照)と、を有する。軸部43aは、遊星歯車23を貫通するように支持している。遊星歯車23は、軸部43aに対して回転可能である。すなわち、軸部43aは、遊星歯車23の自転軸x3を含み、遊星歯車23は、軸部43a(自転軸x3)を中心として自転可能である。自転軸x3(軸部43aが延びる方向)は、回転軸Axと実質的に平行である。この例では、3つの軸部43aが設けられており、各軸部43aに遊星歯車23が取り付けられている。遊星歯車23の回転力は、軸部43aに伝達される。すなわち、遊星歯車23の自転及び公転にともなって、軸部43aは、回転軸Axの周りを公転する。これにより、遊星キャリア43は、回転軸Axを中心に自転する。すなわち、歯車部43sは、回転軸Axを中心に自転する。
歯車部43sは、シャフト部84と係合する。これにより、遊星キャリア43の回転力がシャフト部84に伝達される。
次に、伝達部T1、T2、T3の各部材の詳細について説明する。
(伝達部T1について)
図6(a)~図6(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。
図7は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図6(a)は、遊星キャリア41の斜視図であり、図6(b)は、出力側から遊星キャリア41を見た平面図であり、図6(c)は、入力側から遊星キャリア41を見た平面図である。なお、出力側とは、伝達機構83から見て出力軸85の方向であり、入力側とは伝達機構83から見てモータ82の方向である。図7は、図6(b)に示したA-A線断面を表す。
遊星キャリア41は、基部41bを有する。基部41bは、例えば円板状である。基部41bは、入力側面41pと、入力側面41pとは反対側の出力側面41qと、を有する。入力側面41p及び出力側面41qは、回転軸Axに対して垂直な平面に沿って延在し、平面視において円形である。ただし、基部41bは、平面視において必ずしも円形でなくてもよい。
軸部41aは、基部41bの入力側面41pから入力側に延びている。軸部41aは、円柱状である。複数の軸部41aの形状は、互いに同じである。図6(c)に表したように、複数の軸部41aは、回転軸Axから見て等方的(すなわち約120°ごと)に配置されている。例えば、図7に表したように、軸部41aの中心軸が、遊星歯車21の自転軸x1に対応する。
太陽歯車部41sは、基部41bの出力側面41qから出力側に延びている。太陽歯車部41sには、回転軸Axと垂直な方向に突出した複数の歯41gが設けられている。また、例えば図7に表したように、遊星キャリア41には、貫通孔p1が設けられている。貫通孔p1は、回転軸Axと平行な方向に延びて、基部41b及び太陽歯車部41sの中心を貫通する。太陽歯車部41sの出力側の端部には、貫通孔p1の周囲を囲む円形の凸部41rが設けられている。
また、遊星キャリア41は、出力側面41qから出力側に突出した凸部41tを有する。凸部41tは、遊星キャリア42の軸部42aの公転の軌道に沿って延びる。すなわち、凸部41tは、軸部42aが回転軸Ax周りを公転する円周と同等の円形リブである。例えば、回転軸Axの延びる方向において、凸部41tの少なくとも一部は、遊星キャリア42の軸部42aの公転の軌道の少なくとも一部と重なる。円形である凸部41tの中心位置は、回転軸Axの位置と一致する。凸部41tは、例えば軸部42aの軸受けである。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。
図8(a)は、出力側から遊星歯車21を見た平面図であり、図8(b)は、図8(a)に示したB-B線断面を表す。
遊星歯車21は、平面視において略円形の円板状であり、その外周には自転軸x1と垂直な方向に突出した複数の歯21gが設けられている。また、遊星歯車21には、貫通孔p2が設けられている。貫通孔p2は、自転軸x1と平行な方向に延びて、遊星歯車21の中心を貫通する。貫通孔p2に軸部41aが挿入される。
また、遊星歯車21の出力側面21qには、円形の凸部21rが設けられている。凸部21rは、貫通孔p2の周囲を囲む。凸部21rを設けることで、遊星歯車21と遊星キャリア41との接触面積を小さくすることができる。同様に、遊星歯車21の入力側面21pには、円形の凸部21uが設けられている。凸部21uは、貫通孔p2の周囲を囲む。凸部21uを設けることで、遊星歯車21とケース部材25との接触面積を小さくすることができる。
なお、この例では、既に述べたように、軸部41aや太陽歯車部41sは遊星キャリア41の一部である。例えば、軸部41a及び太陽歯車部41sは、遊星キャリア41の基部41bと一体に成形されている。ただし、これに限らず、軸部41aや太陽歯車部41sは、基部41bとは別体であり、適宜、組み合わされたものでもよい。軸部41aは、遊星歯車21に接続され、遊星歯車21が軸部41aを自転軸として自転可能であればよい。これにより、遊星歯車21の回転力が太陽歯車部41sに伝達されればよい。例えば、軸部41aは、遊星歯車21に一体として固定され、基部41bに対して自転可能に接続されたものでもよい。
(伝達部T2について)
図9(a)~図9(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。
図10は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図9(a)は、遊星キャリア42の斜視図であり、図9(b)は、出力側から遊星キャリア42を見た平面図であり、図9(c)は、入力側から遊星キャリア42を見た平面図である。図10は、図9(b)に示したC-C線断面を表す。
遊星キャリア42は、基部42bを有する。基部42bは、例えば円板状である。基部42bは、入力側面42pと、入力側面42pとは反対側の出力側面42qと、を有する。入力側面42p及び出力側面42qは、回転軸Axに対して垂直な平面に沿って延在し、平面視において円形である。ただし、基部42bは、平面視において必ずしも円形でなくてよい。
軸部42aは、基部42bの入力側面42pから入力側に延びている。軸部42aは、円柱状である。複数の軸部42aの形状は、互いに同じである。図9(c)に表したように、複数の軸部42aは、回転軸Axから見て等方的(すなわち約120°ごと)に配置されている。例えば、図10に表したように、軸部42aの中心軸が、遊星歯車22の自転軸x2に対応する。
太陽歯車部42sは、基部42bの出力側面42qから出力側に延びている。太陽歯車部42sには、回転軸Axと垂直な方向に突出した複数の歯42gが設けられている。また、例えば図10に表したように、遊星キャリア42には、貫通孔p3が設けられている。貫通孔p3は、回転軸Axと平行な方向に延びて、基部42b及び太陽歯車部42sの中心を貫通する。太陽歯車部42sの出力側の端部には、貫通孔p3の周囲を囲む円形の凸部42rが設けられている。
また、遊星キャリア42は、出力側面42qから出力側に突出した凸部42tを有する。凸部42tは、遊星キャリア43の軸部43aの公転の軌道に沿って延びる。すなわち、凸部42tは、軸部43aが回転軸Ax周りを公転する円周と同等の円形リブである。例えば、回転軸Axの延びる方向において、凸部42tの少なくとも一部は、遊星キャリア43の軸部43aの公転の軌道の少なくとも一部と重なる。円形である凸部42tの中心位置は、回転軸Axの位置と一致する。凸部42tは、例えば軸部43aの軸受けである。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。
図11(a)は、出力側から遊星歯車22を見た平面図であり、図11(b)は、図11(a)に示したD-D線断面を表す。
遊星歯車22は、平面視において略円形の円板状であり、その外周には自転軸x2と垂直な方向に突出した複数の歯22gが設けられている。また、遊星歯車22には、貫通孔p4が設けられている。貫通孔p4は、自転軸x2と平行な方向に延びて、遊星歯車22の中心を貫通する。貫通孔p4に軸部42aが挿入される。
また、遊星歯車22の出力側面22qには、円形の凸部22rが設けられている。凸部22rは、貫通孔p4の周囲を囲む。凸部22rを設けることで、遊星歯車22と遊星キャリア42との接触面積を小さくすることができる。同様に、遊星歯車22の入力側面22pには、円形の凸部22uが設けられている。凸部22uは、貫通孔p4の周囲を囲む。凸部22uを設けることで、遊星歯車22と遊星キャリア41との接触面積を小さくすることができる。
なお、この例では、既に述べたように、軸部42aや太陽歯車部42sは遊星キャリア42の一部である。例えば、軸部42a及び太陽歯車部42sは、遊星キャリア42の基部42bと一体に成形されている。ただし、これに限らず、軸部42aや太陽歯車部42sは、基部42bとは別体であり、適宜、組み合わされたものでもよい。軸部42aは、遊星歯車22に接続され、遊星歯車22が軸部42aを自転軸として自転可能であればよい。これにより、遊星歯車22の回転力が太陽歯車部42sに伝達されればよい。例えば、軸部42aは、遊星歯車22に一体として固定され、基部42bに対して自転可能に接続されたものでもよい。
(伝達部T3について)
図12(a)~図12(c)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する斜視図及び平面図である。
図13は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアを例示する断面図である。 図12(a)は、遊星キャリア43の斜視図であり、図12(b)は、出力側から遊星キャリア43を見た平面図であり、図12(c)は、入力側から遊星キャリア43を見た平面図である。図13は、図12(b)に示したE-E線断面を表す。
遊星キャリア43は、基部43bを有する。基部43bは、例えば円板状である。基部43bは、入力側面43pと、入力側面43pとは反対側の出力側面43qと、を有する。入力側面43p及び出力側面43qは、回転軸Axに対して垂直な平面に沿って延在し、平面視において円形である。ただし、基部43bは、平面視において必ずしも円形でなくてよい。
軸部43aは、基部43bの入力側面43pから入力側に延びている。軸部43aは、円柱状である。複数の軸部43aの形状は、互いに同じである。図12(c)に表したように、複数の軸部43aは、回転軸Axから見て等方的(すなわち約120°ごと)に配置されている。例えば、図13に表したように、軸部43aの中心軸が、遊星歯車23の自転軸x3に対応する。
歯車部43sは、基部43bの出力側面43qから出力側に延びている。歯車部43sには、回転軸Axと垂直な方向に突出した複数の歯43gが設けられている。また、例えば図13に表したように、遊星キャリア43には、貫通孔p5が設けられている。貫通孔p5は、回転軸Axと平行な方向に延びて、基部43b及び歯車部43sの中心を貫通する。
また、遊星キャリア43は、出力側面43qから出力側に突出した凸部43tを有する。凸部43tは、歯車部43sを囲むように延びる、円形リブである。例えば、円形である凸部43tの中心位置は、回転軸Axの位置と一致する。
図14(a)及び図14(b)は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星歯車を例示する平面図及び断面図である。
図14(a)は、出力側から遊星歯車22を見た平面図であり、図14(b)は、図14(a)に示したF-F線断面を表す。
遊星歯車23は、平面視において略円形の円板状であり、その外周には自転軸x3と垂直な方向に突出した複数の歯23gが設けられている。また、遊星歯車23には、貫通孔p6が設けられている。貫通孔p6は、自転軸x3と平行な方向に延びて、遊星歯車23の中心を貫通する。貫通孔p6に軸部43aが挿入される。
また、遊星歯車23の出力側面23qには、円形の凸部23rが設けられている。凸部23rは、貫通孔p6の周囲を囲む。凸部23rを設けることで、遊星歯車23と遊星キャリア43との接触面積を小さくすることができる。同様に、遊星歯車23の入力側面23pには、円形の凸部23uが設けられている。凸部23uは、貫通孔p6の周囲を囲む。凸部23uを設けることで、遊星歯車23と遊星キャリア42との接触面積を小さくすることができる。
なお、この例では、既に述べたように、軸部43aや歯車部43sは遊星キャリア43の一部である。例えば、軸部43a及び歯車部43sは、遊星キャリア43の基部43bと一体に成形されている。ただし、これに限らず、軸部43aや歯車部43sは、基部43bとは別体であり、適宜、組み合わされたものでもよい。軸部43aは、遊星歯車23に接続され、遊星歯車23が軸部43aを自転軸として自転可能であればよい。これにより、遊星歯車23の回転力が歯車部43sに伝達されればよい。例えば、軸部43aは、遊星歯車23に一体として固定され、基部43bに対して自転可能に接続されたものでもよい。
実施形態においては、第2伝達部の軸部は、第1遊星キャリアの凸部と接触し、当該凸部以外において第1遊星キャリアから離れている。第2伝達部の軸部と、当該凸部以外の第1遊星キャリアの一部と、の間には間隙が形成されている。具体的には、図4に表したように、軸部42aの入力側の端部は、凸部41tの出力側の端部と接触する。軸部42aは、回転軸Axの周りを公転する際に、円形の凸部41t上を摺動する。この際、軸部42aは、凸部41t以外において、遊星キャリア41から離れている。すなわち、軸部42aは、遊星キャリア41の出力側面41qから離れている。軸部42aの入力側の端部と、出力側面41qと、の間には、間隙G1が設けられている。これにより、軸部42aと遊星キャリア41との接触面積を小さくすることができ、軸部42aと遊星キャリア41との摺動抵抗を小さくすることができる。
また、例えば、図4に表したように、軸部43aの入力側の端部は、凸部42tの出力側の端部と接触する。軸部43aは、回転軸Axの周りを公転する際に、円形の凸部42t上を摺動する。この際、軸部43aは、凸部42t以外において、遊星キャリア42から離れている。すなわち、軸部43aは、遊星キャリア42の出力側面42qから離れている。軸部43aの入力側の端部と、出力側面42qと、の間には、間隙G2が設けられている。これにより、軸部43aと遊星キャリア42との接触面積を小さくすることができ、軸部43aと遊星キャリア42との摺動抵抗を小さくすることができる。
以上、説明したように、実施形態によれば、第1遊星キャリアに凸部を設けることにより、第1遊星キャリアと第2遊星キャリアの軸部との接触面積を小さくすることができる。これにより、第1遊星キャリアと第2遊星キャリアとの摺動抵抗を低くすることができる。その結果、回転力を効率よく伝達することができる。
また、図4に表したように、遊星キャリア43の凸部43tは、内歯車24の内面(遊星キャリア43の出力側面43qと対向する面)と接触している。遊星キャリア43の出力側面43qは、内歯車24から離れている。出力側面43qと内歯車24の内面との間には、間隙G3が設けられている。これにより、内歯車24と遊星キャリア43との接触面積を小さくすることができ、内歯車24と遊星キャリア43との摺動抵抗を小さくすることができる。
例えば、遊星キャリア41の出力側面41qには、小さな凹凸部(不図示)が形成されている場合がある。この凹凸部は、例えば、遊星キャリア41の成形において生じるバリやヒケである。より具体的には、例えば射出成形におけるゲート跡や突き出しピン跡などである。このような凹凸部と軸部42aとが接触すると、抵抗が生じトルクが低下してしまう。そこで、出力側面41qと軸部42aとの間に平滑な円板を追加することで、出力側面41qと軸部42aとが直接接することを防ぎ、抵抗を抑える方法も考えられる。ただし、この場合には、部品点数が多くなり、製造コストが増加する恐れがある。これに対して、実施形態によれば、凸部41tを設けることにより、軸部42aは出力側面41qと離れている。そのため、部品点数の増加を抑制しつつ、出力側面41qの凹凸部による抵抗の増加を抑えることができる。例えば、図7に表した凸部41tの高さH1(回転軸Axの方向に沿った長さ)は、出力側面41qの凹凸部(バリ等)の高さよりも高いことが望ましく、例えば0.1mm以上1.0mm以下であり、0.5mm程度である。凸部42t、43tにおいても同様である。
例えば、図4に表したように、凸部41tの幅W41t(径方向に沿った、内周と外周との間の長さ)は、軸部42aの幅W42a(直径)よりも狭い。凸部41tの幅W41tを狭くすることで、軸部42aと遊星キャリア41との接触面積をより小さくすることができる。
同様に、図4に表したように、凸部42tの幅W42tは、軸部43aの幅W43aよりも狭い、凸部42tの幅W42tを狭くすることで、軸部43aと遊星キャリア42との接触面積をより小さくすることができる。
また、図4の例では、軸部42aの先端(入力側の端)は、遊星歯車22よりも入力側に突き出ている。例えば、軸部42aの先端は、遊星歯車22の入力側面21pまたは凸部21u(図8(b)参照)よりも入力側に位置する。
同様に、図4の例では、軸部43aの先端(入力側の端)は、遊星歯車23よりも入力側に突き出ている。例えば、軸部43aの先端は、遊星歯車23の入力側面22pまたは凸部22u(図11(b)参照)よりも入力側に位置する。
例えば、図7に表したように、凸部41tは、出力側の端部に、面41fを有する。この例では、面41fは、回転軸Axに対して垂直な平面である。凸部41tは、面41fにおいて遊星キャリア42の軸部42aと接する。
また、例えば、図7に表したように、軸部41aは、入力側の端部に、面41hを有する。この例では、面41hは、回転軸Axに対して垂直な平面である。軸部41aは、面41hにおいてケース部材25と接する。
また、例えば、図10に表したように、凸部42tは、出力側の端部に、面42fを有する。この例では、面42fは、回転軸Axに対して垂直な平面である。凸部42tは、面42fにおいて遊星キャリア43の軸部43aと接する。
また、例えば、図10に表したように、軸部42aは、入力側の端部に、面42hを有する。この例では、面42hは、回転軸Axに対して垂直な平面である。軸部42aは、面42hにおいて遊星キャリア41の凸部41tと接する。
また、例えば、図13に表したように、凸部43tは、出力側の端部に、面43fを有する。この例では、面43fは、回転軸Axに対して垂直な平面である。凸部43tは、面43fにおいて内歯車24と接する。
また、例えば、図13に表したように、軸部43aは、入力側の端部に、面43hを有する。この例では、面43hは、回転軸Axに対して垂直な平面である。軸部43aは、面43hにおいて第1遊星キャリア42の凸部42tと接する。
図15は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。
この例では、遊星キャリア41の凸部41tの面41fは、出力側に突出した凸曲面である。これにより、凸部41tと軸部42aとの接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように凸部41tの出力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でもよいし、あるいは角であってもよい。
また、この例では、遊星キャリア41の軸部41aの面41hは、入力側に突出した凸曲面である。これにより、軸部41aとケース部材25との接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように、軸部41aの入力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でも良いし、あるいは角であってもよい。
図16は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。
この例では、遊星キャリア42の凸部42tの面42fは、出力側に突出した凸曲面である。これにより、凸部42tと軸部43aとの接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように凸部42tの出力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でもよいし、あるいは角であってもよい。
また、この例では、遊星キャリア42の軸部42aの面42hは、入力側に突出した凸曲面である。これにより、軸部42aと凸部41tとの接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように、軸部42aの入力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でもよいし、あるいは角であってもよい。
図17は、実施形態に係る電動開閉ユニットの遊星キャリアの変形例を示す断面図である。
この例では、遊星キャリア43の凸部43tの面43fは、出力側に突出した凸曲面である。これにより、凸部43tと内歯車24との接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように凸部43tの出力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でもよいし、あるいは角であってもよい。
また、この例では、遊星キャリア43の軸部43aの面43hは、入力側に突出した凸曲面である。これにより、軸部43aと凸部42tとの接触面積をより小さくすることができ、摺動抵抗をさらに低くすることができる。このように軸部43aの入力側の端は、曲面でもよいし、前述したように平面でもよいし、あるいは角であってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 ケーシング
15 上面
19a 第1段差部
19b 第2段差部
20 太陽歯車
21 遊星歯車
21g 歯
21p 入力側面
21q 出力側面
21r、21u 凸部
22 遊星歯車
22g 歯
22p 入力側面
22q 出力側面
22r、22u 凸部
23 遊星歯車
23g 歯
23p 入力側面
23q 出力側面
23r、23u 凸部
24 内歯車
24f 内周面
24g 歯
25 ケース部材
30 便座
31 第1便座ヒンジ部
32 第2便座ヒンジ部
41 遊星キャリア
41a 軸部
41b 基部
41f 面
41g 歯
41h 面
41p 入力側面
41q 出力側面
41r 凸部
41s 太陽歯車部
41t 凸部
42 遊星キャリア
42a 軸部
42b 基部
42f 面
42g 歯
42h 面
42p 入力側面
42q 出力側面
42r 凸部
42s 太陽歯車部
42t 凸部
43 遊星キャリア
43a 軸部
43b 基部
43f 面
43g 歯
43h 面
43p 入力側面
43q 出力側面
43s 歯車部
43t 凸部
50 便蓋
61 第1便蓋ヒンジ部
62 第2便蓋ヒンジ部
70 洗浄ノズル
80 電動開閉ユニット
80a 便座開閉ユニット
80b 便蓋開閉ユニット
81 ケース
81a ケース部材
81b ケース部材
82 モータ
82a 回転軸
83 伝達機構
84 シャフト部
85 出力軸
86 ばね
100 トイレ装置
Ax 回転軸
G1、G2、G3 間隙
T1、T2、T3 伝達部
p1~p6 貫通孔
x1~x3 自転軸

Claims (3)

  1. 便座または便蓋の少なくとも一方を開閉可能な電動開閉ユニットを備え、
    前記電動開閉ユニットは、モータと、前記モータの回転を前記便座及び前記便蓋の一方に伝達する伝達機構と、を有し、
    前記伝達機構は、
    内周面に歯が設けられる筒状の内歯車と、
    前記内歯車に収容され、前記モータの回転力を伝達する第1伝達部と、
    前記内歯車に収容され、前記第1伝達部の回転力を伝達する第2伝達部と、
    を有し、
    前記第1伝達部は、
    前記モータの回転力が伝達され、自転しながら、前記内歯車の内周面に沿って回転軸を中心に公転する第1遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車の自転及び公転にともなって、前記回転軸を中心に自転する第1遊星キャリアと、
    を有し、
    前記第2伝達部は、
    前記第1遊星キャリアの回転力が伝達され、自転しながら、前記内歯車の内周面に沿って前記回転軸を中心に公転する第2遊星歯車と、
    前記第2遊星歯車の自転及び公転にともなって、前記回転軸を中心に自転する第2遊星キャリアと、
    前記第2遊星歯車の自転軸を含み、前記回転軸の周りを公転する軸部と、
    を有し、
    前記第1遊星キャリアは、前記軸部の公転の軌道に沿って延びる凸部を有し、
    前記軸部は、前記凸部と接触し、
    前記軸部と、前記凸部以外の前記第1遊星キャリアの一部と、の間に間隙が形成されることを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記凸部は、前記軸部と接触する凸曲面を含むことを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 前記軸部は、前記凸部と接触する凸曲面を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ装置。
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