JPWO2003055759A1 - 往復封筒 - Google Patents

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Abstract

返信用の封筒としても使用可能で、返信用の封筒として使用するときに往信用と返信用の住所や氏名或いは名称や郵便局の局承認等が混同することがない往復封筒である。往信用に際して、開封用舌片(5)が表側シート(1b)の外側に折り返されるとともに表側シート(1b)と連結されて開口部(4)が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片(5)と表側シート(1b)との連結が解除されて上方の開口部(4)が開放された後に、開封用舌片(5)が開口部(4)に差し込まれるとともに表側シート(1b)と連結されて開口部(4)が塞がれ、返信用の封止が行われる。

Description

技術分野
本発明は、一つの封筒を往信用のみならず返信用の封筒としても使用することができる往復封筒に関する。
背景技術
従来、葉書については、返信用の葉書が往信用と一体の葉書(往復はがき)が使用されているが、内容物が封入された封筒(或いは封書)については、このような往復封筒は存在しなかった。そこで、返信の際には、返信用の封筒を同封させることが通常行われるが、このようにすると、封筒が二通必要になったり、内容物の重量が重くなり、郵便料金が高くなったりする問題を有する。
そこで、実開平6−59233号公報には、開口部を折り返して塞ぐための開封用舌片を長くして、中央の切断用の線を介して上下に各々糊付け部が形成された往復封筒が開示されている。この往復封筒を往信用の差出入が使用するときは、上方の糊付け部に接着剤を塗布して開封用舌片を封止して差し出し(投函し)、一方、受取り人がこの往復封筒を受け取ったときは、開封用舌片の中央の切断用の線の位置で切断して、下方の糊付け部に接着剤を塗布して、一部切断された開封用舌片を接着剤を介して封止する。
ところで、近年の封筒は、はさみ等の切断具を使用しないで開封が可能なものが広く使用されるようになっている。代表的な封筒は、ミシン目を施して開封を容易にするものがある。また、開口部の近くに両面テープを貼着して、その剥離紙を剥離することで糊等の接着剤を使用しないで封止が可能なものも広く使用されるようになっている。なお、本願出願人は、ミシン目以外の方法で、ハサミ等の切断具を使用しなくとも容易にかつ確実に開封可能な封筒を既に出願している(特願2000−268637、PCT/JP01/07705)。
しかしながら、上記実開平6−59233号公報の往復封筒は、切り込み線にはさみ等を入れる必要があるばかりか、仮に、この往復封筒を受領した者(往信用の受取り人)が開封用舌片の根元の部分からはさみ等で切断した場合には、もはや往復封筒としての使用ができなくなる。
また、この往復封筒を返信用として使用するときには、往信用のあて先と返信用のあて先が同じ封筒に記載されるが、両方が記載されると、いずれのものか不明になる不便があり、あて先が記載されているシールを同封しなければならない(上記実開平6−59233号公報の説明参照)。同じように、上記往復封筒では、往信用の封筒として使用すると、郵便局の局承認や消し印等が付され、この郵便局の局承認が付された往復封筒を返信用として使用するとき、再度郵便局の局承認が付されるが、前の郵便局の局承認や消し印等が残っていると、使用されたものであるか否かが不明となる。
そこで本発明の目的は、一つの封筒を往信用のみならず返信用の封筒としても使用可能な往復封筒であって、はさみ等を使用しなくとも開封でき、返信用の封筒として使用するときに往信用と返信用の住所や氏名或いは名称や郵便局の局承認等が混同することがない往復封筒を提供することにある。
発明の開示
本発明の請求の範囲1記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、往信用に際して、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方の開口部が開放された後に、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われることを特徴とする。本発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、内容物を上方の開口部から収納し、前記開封用舌片を折り返して表側シートの外側の面に重ね合わせ、接着剤等により開封用舌片と表側シートとを連結させて上方の開口部を塞ぐことで、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、前記開封用舌片をめくる等することにより表側シートとの連結を解除して上方の開口部を開放し、内容物を取り出す。そして、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を上方の開口部内に差し込み、接着剤を塗布する等して開封用舌片と表側シートを連結させて上方の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。
本発明の請求の範囲2記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、往信用に際して、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われることを特徴とする。本発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、内容物を上方の開口部から収納し、前記開封用舌片を上方の開口部に差し込み、接着剤等により開封用舌片と表側シートとを連結して上方の開口部を塞ぐことで、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、開封用舌片を表側シートから引き剥がす等することにより連結を解除して上方の開口部を開放し、内容物を取り出す。そして、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を折り返して表側シートの外側の面に重ね合わせ、接着剤等により開封用舌片を表側シートに連結して上方の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。
本発明の請求の範囲3記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放された後に、開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われることを特徴とする。この発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、第2の開口部から内容物を収納した後に、接着剤や接着テープ等により第2の開口部を塞ぎ、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、開封用舌片をめくる等することにより連結を解除して上方の第1の開口部を開放し、内容物を取り出す。そして、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を上方の第1の開口部内に差し込み、接着剤や接着テープ等により開封用舌片と表側シートを連結させて上方の第1の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。往信用に際しては、上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、接着剤や接着テープ等の厳密な位置決めや接着剤の塗布量の調節が不要である。すなわち、開口部が一つであり往信時の封止に際して前記開封用舌片を連結して封止する場合は、返信時に開封用舌片が使用可能な程度に綺麗な状態で開封されるように接着剤や接着テープの位置決めや接着剤の塗布量に注意を払わなければならない。これに対して本発明によれば、往信用の封止に際して第2の開口部を塞ぐため、接着剤等の厳密な位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片が破損して返信用として使用不可能となる事態も生じない。
本発明の請求の範囲4記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われることを特徴とする。この発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、第2の開口部から内容物を収納した後に、接着剤や接着テープ等により第2の開口部を塞ぎ、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、上方の第1の開口部内に差し込まれて表側シートと連結された状態の開封用舌片を表側シートから引き剥がす等することにより連結を解除して上方の第1の開口部を開放し、内容物を取り出す。そして、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、開封用舌片を第1の開口部から引き出し、表側シートの外側に配するとともに表側シートと連結して上方の第1の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。請求の範囲3と同様に、往信用に際しては、上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、往信用の封止に際して、接着剤等の厳密な位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片が破損して返信用として使用不可能となる事態も生じない。
本発明の請求の範囲5記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の発明を前提として、往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤との剥離が可能となる剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されて連結されていることを特徴とする。この発明によれば、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されて連結されているため、開封用舌片をめくるだけで開封用舌片が容易且つ綺麗に剥離される。なお、返信用の封止においても同様に剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着させて連結させるように、剥離処理が施された部分を設けるのは、実施に応じて任意である。
本発明の請求の範囲6記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の発明を前提として、前記開封用舌片には切断されて表側シートとの連結を解除するための切断用のミシン目が設けられていることを特徴とする。この発明によれば、切断用のミシン目が設けられているため、往信用の受取人がミシン目を切断するだけで開封用舌片と表側シートとの連結が容易に解除されて封筒が開封される。なお、返信用においても同様に、開封用舌片に表側シートとの連結を解除するためのミシン目を設けるのは、実施に応じて任意である。
本発明の請求の範囲7記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の発明を前提として、往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤が散点状に塗布されており、開封用舌片と表側シートとは散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されることを特徴とする。この発明によれば、開封用舌片と表側シートとは散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されているため、接着剤をベタ状に塗布する場合と比較して開封用舌片と表側シートとの接着が弱くなる。また、返信用においても同様に、開封用舌片と表側シートとが散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されるようにするのは、実施に応じて任意である。
本発明の請求の範囲8記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の発明を前提として、往信用の封止において散点状の接着剤に対応する位置に接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されていることを特徴とする。この発明によれば、請求の範囲7と同様に開封用舌片と表側シートとの連結が弱くなり、さらに、開封用舌片と表側シートとを連結する散点状の接着剤が剥離処理が施された部分から剥離可能となっている。なお、返信用の封止においても同様に、開封用舌片と表側シートとが散点状に塗布された接着剤により剥離処理が施された部分を介して接着されて連結されるようにするのは、実施に応じて任意である。
本発明の請求の範囲9記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲8記載の発明を前提として、前記表側シートの上側には、開封用舌片と表側シートとの連結が解除された状態において裏側シート又は裏側シートの外周に設けられる外周舌片と離れる方向に折り曲げ可能な折り曲げ部が設けられていることを特徴とする。この発明によれば、開封用舌片を開口部から引き出したり開口部に差し込むときに、折り曲げ部を裏側シート又は裏側シートの外周に設けられる外周舌片から離れる方向に折り曲げることにより開口部を広くすることができるため、往信用や返信用の封止・開封作業が容易となる。
本発明の請求の範囲10記載の往復封筒は、前記請求の範囲9記載の往復封筒を前提として、前記折り曲げ部は表側シートと裏側シート又は表側シートと外周舌片とを左右上側において所定幅で分離させて形成されており、前記折り曲げ部の左右側又は裏側シートの左右上側又は外周舌片の左右上側には接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられ、折り曲げ部と裏側シート又折り曲げ部と外周舌片とは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されていることを特徴とする。この発明によれば、折り曲げ部と裏側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されているため、折り曲げ部を裏側シートから剥離しない限り折り曲げ部が裏側シートから離れる事態を防止することができる。
本発明の請求の範囲11記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲10記載の発明を前提として、返信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、両面テープ若しくは接着剤の上に剥離可能な剥離紙が配され、この両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離して前記返信用の封止を行うときの接着とされることを特徴とする。この発明によれば、返信用の封止を行う場合に、両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離すれば、開封用舌片と表側シートとの接着が可能になり、糊等の接着剤をあらためて塗布しなくとも返信用の封止が可能になる。
請求の範囲1又は請求の範囲3記載の発明を前提として、本発明の請求の範囲12記載の往復封筒は、往信用の封止状態において表側シートのうち開封用舌片に隠れる位置には、返信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とし、請求の範囲13記載の往復封筒の往復封筒は、返信用の封止状態において開封用舌片のうち表側シートに隠れる位置には、往信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする。請求の範囲2又は請求の範囲4記載の発明を前提として、請求の範囲14記載の往復封筒は、往信用の封止状態において開封用舌片のうち表側シートに隠れる位置には、返信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とし、請求の範囲15記載の往復封筒は、返信用の封止状態において表側シートのうち開封用舌片に隠れる位置には、往信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする。請求の範囲12又は請求の範囲14の発明によれば、往信用の封止状態では返信用の宛先等が隠され、返信用の封止状態では返信用の宛先等が現れる。請求の範囲13又は請求の範囲15の発明によれば、往信用の封止状態では往信用の宛先等が現れ、返信用の封止状態では、往信用の宛先等が隠される。
本発明の請求の範囲16記載の往復封筒は、前記請求の範囲5記載の発明を前提として、剥離処理が施された部分と返信用の宛先や局承認や切手とが重なり合っており、返信用の宛先や局承認や切手は剥離処理が施された部分に映るようになっていることを特徴とする。この発明によれば、前記剥離処理が施された部分に、返信用の宛先や局承認や切手が映るようになっていることから、開封用舌片を剥離させたりミシン目を切断する等して開封用舌片と表側シートとの連結を解除すると、返信用の宛先等が表れ、そのまま返信用の住所等として使用することができる。宛先や局承認や切手と剥離処理が施された部分とが重なっても、返信用の宛先や局承認や切手が認識可能となる。
本発明の請求の範囲17記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲16記載の発明を前提として、表側シートの左方、右方又は下方のうち少なくとも一方には外周舌片が設けられており、外周舌片は裏側シートの外側に折り返されて裏側シートと貼り合わせられていることを特徴とする。この発明によれば、外周舌片は裏側シートの外側に折り返されて裏側シートと貼り合わせられているため、外周舌片が裏側シートの外側の面に現れる。したがって、一般的に封筒は外周舌片が現れる側が裏側であると認識され、封筒の表側に宛先や郵便局の局承認や切手が表示されているが、本発明によれば、封筒の配送者などに対して、外周舌片が現れる裏側シートの側が封筒の裏面であり、その反対側が封筒の表側であることを認識させることができる。
本発明の請求の範囲18記載の往復封筒は、前記請求の範囲1乃至請求の範囲17記載の発明を前提として、封筒の内容物となる情報記載シートが前記開封用舌片に塞がれる開口部の側で表側シートと一体となっており、この情報記載シートが下方に向かって折り畳まれて封筒内に収納されるとともに、情報記載シートの折り畳み収納状態において少なくとも内側となる面に情報が記載されていることを特徴とする。本発明によれば、前記情報が記載される情報記載シートは従来の手紙等の内容物に相当する部分であるが、表側シートと一体となった情報記載シートの内側の面に情報が記載されているので、配送途中等において往復封筒が開封用舌片側から開封された状態となっても、内側の面に記載された情報は隠された状態であり見えにくくなっている。情報記載シートの内側の面を見るときは、情報記載シートを表側シートから切り離して取り出すか、又は情報記載シートを切り離すことなく湾曲させる等して開口部から引き出して取り出す。なお、情報記載シートが切り離されることなく引き出されて他人に見られる事態をも防止するためには、情報記載シートの大きさが、情報記載シートを切り離さずに湾曲させる等しても開口部から引き出され難い程度の大きさで封筒内に収納されていることが好ましく、さらには封筒内と同程度の大きさで収納されていることが好ましい。この場合に情報記載シートの内側の面を見るときは、情報記載シートを表側シートから切り離して取り出す必要があり、他人に盗み見み等された場合は情報記載シートが表側シートから切り離された状態となるため、その痕跡が残ることとなる。封筒製造時においては、封筒が展開された状態の略長方形状の展開状シート材を使用して、手紙の内容などの情報を予め情報記載シートに印刷等した後に、情報記載シートが表側シートと裏側シートとの間に配されるように封筒を折り畳むことにより、手紙等の内容物に相当する情報記載シートが収納空間に収納された状態で封筒が完成するため、別途手紙等の内容物を用意して封筒に収納する手間が生じない。そして、外観上は従来の一般の通常と何ら異ならない封筒が製造される。
本発明の請求の範囲19記載の往復封筒は、前記請求の範囲18記載の発明を前提として、情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に二本のミシン目が設けられ、この二本のミシン目を同時に切断することにより当該ミシン目よりも上側部分が切取り可能となっていることを特徴とする。本発明によれば、ミシン目よりも上側部分を摘みながら重なり合う二本のミシン目を同時に切断することにより、ミシン目よりも上側部分を封筒から切取ると、情報記載シートが表側シートから切り離されるため、情報記載シートの切り離し作業が容易となる。すなわち、折り畳み収納状態の情報記載シートを表側シートから切り離すときに、折り位置やその近傍位置に一条のミシン目のみが形成されているだけでは切断は容易ではないが、情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に設けられた二本のミシン目を同時に切断することで、情報記載シートが折り畳み収納状態でも、情報記載シートが表側シートから容易に切り離される。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に述べる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、Fig1及びFig2に示すように、紙製の横長の封筒F1で、その長手方向に開封用舌片5が設けられた往復封筒F1である。Fig1及びFig2は往復封筒F1の表面側から見た図である。
本実施の形態の往復封筒F1は、封筒の表側を構成する表側シート1bと封筒の裏側を構成する裏側シート1aを有し、表側シート1bと裏側シート1aの内側が上方に開口部4を有する袋状となっており、裏側シート1aの上方には折り返されて開口部4を塞ぐ開封用舌片5が設けられている(Fig1(a))。この往復封筒F1は、往信用に際して、上方の開口部4から内容物Nが挿入された後に、開封用舌片5が表側シート1bの外側に折り返されるとともに表側シート1bと接着剤により連結されて開口部4が塞がれ、往信用の封止が行われる(Fig1(b))。返信用に際しては、開封用舌片5と表側シート1bとの連結が解除されて上方の開口部4が開放された後に、開封用舌片5が開口部4に差し込まれるとともに(Fig2(a))表側シート1bと接着剤により連結されて当該開口部4が塞がれ、返信用の封止が行われる(Fig2(b))。開封用舌片5の長さL1は表側シート1b長さL2よりも短くなっているので、封筒F1が袋状のままの状態で開封用舌片5を開口部4に差し込むことが可能であり、開封用舌片5を差し込むために表側シート1bと裏側シート1aとの接着を剥がして展開する等の必要はない。
この往復封筒F1の内容物Nが入れられる開口部4に沿うように剥離処理が施された部分2が形成されている。剥離処理が施された部分2は、開封用舌片5の接着と剥離を容易にするもので、折り返される開封用舌片5に隠れる表側シート1bの位置(往信用の封止において開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち表側シート1bの側)、つまり開封用舌片5が折り返えされる開口部4の下方に帯状に形成されている。この剥離処理が施された部分2は、開封用舌片5を折り返した場合に、その折り返し端部(開封用舌片5を折り返したときに下側となる端部、外周端部とも言う)5cよりも外方に広くなるように形成されている。上記剥離処理が施された部分2は、接着剤との剥離が可能な性質を有する材料で形成されており、具体的にはインクによる印刷により施され、このインクによる印刷部分に糊等の接着剤を塗布すると、紙製等の封筒の紙の部分よりも接着力が弱い仮の接着状態になる。また、封止される開封用舌片5の外周にはみ出すようにインクによる剥離処理が施された部分2を形成すると、開封用舌片5の剥離がし易くなるとともに、開封用舌片5側に塗布される接着剤が広がっても開封用舌片5の剥離が容易になり、更に、接着される開封用舌片5の外周側端部に雨水等の水滴が付着しにくくなり、開封用舌片5の外周側端部が水滴等により脆弱化することも防止される。また、開封位置である開封用舌片5の一方側の端部には、その目印としてのOPENの文字が記載されている。すなわち、本実施の形態では、図中右側のOPENの文字の箇所(つまみ部)Tから開封用舌片5を開くようになっている。
剥離処理が施された部分2は、印刷により施されているが、印刷版の版面にインク(インキ)をつけ、これを紙等に転写する通常の印刷であり、特殊なものではない。すなわち、オフセット印刷、スクリーン印刷、活版印刷、フレキソ印刷の他、近年普及の著しいインクジェット印刷機器やレーザープリンターによる印刷であっても良い。なお、本実施の形態の剥離処理が施された部分2は、裏側シート1bにベタ印刷により直接印刷するが、往復封筒F1とは別に帯状或いはシート状に印刷したものを裏側シート1bに接着剤や両面テープR等で接着させても良い。また、Fig3に示すように、インクによる剥離処理が施された部分2aと、剥離処理が施されない部分2bであるインクが施されず封筒紙面がそのままである部分を形成しても良い。Fig3はベタ状の剥離処理が施された部分2aの中に剥離処理が施されない部分2bを散点状に形成した例であるが、剥離処理が施されない部分に剥離処理が施された部分を散点状に形成しても良く、後者は特に接着剤としてアドヘヤ糊を使用する場合に有効である。印刷用のインク(インキ)は、顔料を油や樹脂で練って製される通常のインクである。即ち、上記印刷で使用される通常のインクであればいずれでも良い。また、インクによる剥離処理が施されて仮の接着状態とするに好適なインク原料としては、スチロール系樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等がある。また、最良の剥離処理を施すためには各々の原料同士や、又、通常のインクを混合しても良い。更に、いわゆる剥離剤を印刷の上に施しても良いし、インクに剥離剤を混合させて印刷しても良い。ベタ印刷(印刷物がインキで完全に覆われている部分であり、網点印刷では、網点100%で印刷されている印刷面をいう)であるインクによる剥離処理が施された部分2aと、剥離処理が施されない部分2bであるインクが施されず封筒紙面がそのままである部分とは同時に印刷可能である。
また、封筒本体に剥離処理が施された部分2が印刷されるが、この印刷は、郵便番号の欄や郵便局の局承認等の印刷と同時に行えば足り、格別の工程を必要とせずに印刷される。また、インクによる剥離処理が施された部分2aは、本実施の形態では、一色による一回又は2回の印刷で施されている。印刷の色は問われず、メジュームなどの透明インクによる印刷でも良い。また、郵便番号の欄や送り先(往信用又は返信用のいずれとも)の住所、居所、氏名・名称や郵便局の局承認等を濃いインク(例えば黒)による印刷として、その上に透明なインクによる印刷を施し、返信用の住所、氏名或いは名称、又は、郵便局の局承認が映るように印刷したり、又、剥離用の印刷の上に上記住所等を更に印刷して住所等が映るようにしても良く、この場合、開封用舌片5を剥離しても、住所、氏名或いは名称、又は、郵便局の局承認が残るように印刷することも可能になる。また、インクによる剥離処理が施された部分2aが網点印刷であり、他方、剥離処理が施されない部分2bが2種類の網点印刷であることでも実施可能である(第1の実施の形態の実施例1参照)。網点印刷は、その網点の割合が約60%以上によってはインクの量が多くなり(ベタ印刷に近くすることができ)、その網点の割合が約40%以下によってはインクの量が少なくなり、糊等の接着剤を介して開封用舌片と接着状態とすることが可能である。さらに、剥離処理が施された部分2は、網点の割合が同じ1種類の網点印刷であることでも実施可能である。網点印刷は、網版を使用して点の大小により濃淡を表現することをいうが、この点の大小の濃淡により、Fig3のように、「インクによる剥離処理が施された部分」2aと、「剥離処理が施されない部分」2bの区分けができ、上記仮の接着状態と実際の接着状態とを区分けしたり、グラデーション(濃い部分から薄い部分に徐々に移ってゆく様子、又は、これと逆の様子)としたりすることが可能である。なお、インキに含まれる成分と同じように剥離処理が可能な合成樹脂剤やニス等を使用することは実施に応じ可能である。また、近年、大豆インクなどの植物性の成分を含むインク(環境にやさしいことからエコインクと呼ばれる)を使用しても良い。また、剥離処理が施された部分2としては、インクによる印刷や、ヒートシール加工や強圧着等でも可能である。ヒートシールは、秘密性を保つための手段としてハガキに既に使用されているが、粘着タイプや、熱圧着によりシールするタイプが知られている。ヒートシール加工や強圧着加工を施し、剥離可能にしてある両面テープやシート状のものを使用しても良い。いずれも剥離性のシールフィルム等のシート状やテープ状のものを用いる。粘着タイプのものとしては、例えばハガキ用のような、感圧接着剤層、透明インキ層、PEフィルム層、粘着加工剤層、着色合成樹脂層等の多層構造で構成され、情報量を多くする利点を有してもいる。
開封用舌片5における封筒裏面(内側)5b、つまり開封用舌片5が折り返されたときに内側となる面5bには、糊等の接着剤を塗布する塗布領域3が帯状に形成されている。この塗布領域3に塗布される接着剤は、通常の糊等の接着剤でよく、特に大量に使う場合はアラビヤ糊やアドヘア糊が使用される。また、アドヘヤ糊や両面テープRや、熱を利用した簡便な瞬間接着剤の一種であるホットメルト接着剤(加熱することにより液状となり流動性を示し、冷却すると元の固体に戻る特徴を持った接着剤)等を塗布しても良い。なお、この塗布領域3は、糊等の接着剤を塗布するときの目安として形成されている。塗布の仕方は、塗布領域3の全面に塗布しても、所定間隔ごとや散点状等に塗布しても良く、塗布の仕方は問われない。
ここで、Fig3に示すように、開口部4に差し込まれる開封用舌片5に、両面テープRが配されていても良い。すなわち、開口部4の下方の内容物Nが入れられる側の中面、つまり、返信用の封止において開封用舌片5が開口部4に差し込まれたときに表側シート1bと開封用舌片5とが接し合う部分のうち表側シート1bの側に両面テープRが配されている。これは、返信用における開口部4の封止を行うときの接着剤として使用されるもので、この両面テープRを配することにより、糊等の接着剤を使用しなくとも良くするため設けられている。
次に、本実施の形態の封筒F1の実際の使用の仕方について説明する。まず、往信用として使用するときは、開口部4から内容物Nを封入させてから(Fig1(a))、開封用舌片5を表側シート1bの外側に折り畳んで上記剥離処理が施された部分2に接着剤を介して重ね合わせる(Fig1(b))。接着剤は、上記塗布領域3に塗布して上記剥離処理が施された部分2と貼り合わせても、上記剥離処理が施された部分2に直接塗布しても良い。なお、これらの対応する位置に両面テープRを使用しても良い。すると、開封用舌片5と剥離処理が施された部分2は剥離可能になる仮の接着状態となる。すなわち、インクによる剥離処理が施された部分2では接着剤が油や樹脂等の印刷用のインクの成分との関係で剥離可能な仮の接着状態となる。
この往復封筒(封書)F1を受け取った者は、開封用舌片5のつまみ部Tを指で挟んで開封する。すなわち、開封用舌片5のつまみ部Tを指で挟んで開くようにすると、剥離処理が施された部分2は接着剤との剥離が可能となっているために、接着剤と剥離処理が施された部分2とが容易に剥離され、開封用舌片5と表側シート1bとの連結が解除されて往復封筒F1が開封される(Fig1(a))。そして、開放された状態の開口部4から内容物Nを取り出す。
往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、Fig2(a)(b)に示すように、剥離された開封用舌片5を開口部4内に差し込んで(Fig2(a))、開封用舌片5を開口部4の中面(往復封筒の表側の内容物N側)、すなわち表側シート1bの内側の面と接着させる(Fig2(b))。接着に際しては、糊等の接着剤を使用しても良い。また、Fig3に示すように、返信用の封止において、開口部4に差し込まれる開封用舌片5と表側シート1bとの接合面のうち表側シート1bの側又は開封用舌片5の側に、両面テープRが配されている場合は、両面テープRの剥離紙Rcを剥離して、差し込まれる開封用舌片5と表側シート1bとを接合させれば、接着剤を塗布しなくとも返信用の封筒の封止が可能になる。したがって、本実施の形態の往復封筒F1を一つ使用すれば、はさみ等の切断具を使用しなくとも開封することができ、一方、返信用の封筒として使用するときも糊等の接着剤を使用しなくとも返信用の封筒や、再度封書として利用可能となる。なお、上記両面テープRの代わりに、接着剤の上に剥離可能な剥離紙が設けられているものでも良い。
ここで、本実施の形態の往復封筒F1には、開封用舌片5の外側(開封用舌片が折り畳まれる側の反対側)5a、つまり返信用の封止状態において開封用舌片5のうち表側シート1bに隠れる位置には、往信用の宛先、具体的には送り先人の氏名或いは名称、住所の表示、バーコードや「料金後納」、郵便局の局承認、料金受取り人払いの表示が施される欄9Bが設けられている。他方、往復封筒F1の開口部4の側、つまり、往信用の封止状態において表側シート1bのうち開封用舌片5に隠れる位置(開封用舌片5が折り返えされる開口部4の下方位置)には、返信用の際の送り先人(受取人)の宛先(氏名又は名称、住所又は居所)や「往復封筒」の表示、郵便局の局承認、料金受取り人払いの表示やバーコードが施される欄9Aが設けられている。「料金受取り人払い」等の表示が施された欄9Aに切手を貼着するようにしても良い。このようにして、郵便局の消し印も上記符号9A,9Bの位置になるようにする。これらは封筒のデザインの印刷と同時に行えば足りる。本実施の形態では、いずれも通常の表側シート1bのみ使用する。以下、本明細書中において、返信用としての印刷等される住所又は居所、氏名又は名称、バーコードや「料金受取り人払い」等の郵便局の局承認の表示が施された欄を返信用の欄9Aとし、往信用として印刷等される住所、氏名・名称、バーコードや「料金受取り人払い」、「料金後納」、「料金別納」等の郵便局の局承認の表示が施された欄を往信用の欄9Bとして説明する。
往信用の封止に際しては、開封用舌片5が表側シート1bの外側に折り返され、往信用の欄9Bの宛先や局承認等が認識されると同時に、返信用の欄9Aの宛先や局承認等は開封用舌片5に隠れた状態となる。他方、返信用に際しては、開封用舌片5が開口部4内に差し込まれて封止されるため、往信用の欄9Bの宛先(住所又は居所、氏名又は名称)や局承認等は表側シート1bに隠された状態となり、返信用の欄9Aの宛先(住所又は居所や氏名又は名称)や局承認等が表面に表れることとなる。したがって、往信用と返信用とで宛先(住所又は居所や氏名又は名称)や局承認等が混同されることがなくなる。なお、「料金受取り人払い」の表示が施された欄9A,9Bに、秘密性を保つための手段としてハガキに既に使用されているヒートシール加工や強圧着加工等を施しても良い。また、これらの加工を施した剥離可能な両面テープやシート状等のものを、返信用の欄9Aと往信用の欄9Bのうちいずれか一方のみ設け、他方の欄に記載されるべき事項(宛先等)が表側シート1bの他の位置や裏側シート1aに記載されても良い。
(第1の実施の形態の他の実施例1)
本実施の形態は、Fig4(a)(b)に示すように、紙製の横長の往復封筒F1aで、その長手方向に開封用舌片5が設けられた往復封筒F1aであり、基本的な構成は、第1の実施の形態の往復封筒F1と同じであるが、この往復封筒F2の剥離処理が施された部分2は、第1の実施の形態における往信用の封止において、開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち開封用舌片5の側5bであり、開封用舌片5における封筒裏面(つまり、開封用舌片5が折り返えされたときに内側となる面5bであり、通常の封筒の接着剤が塗布される面)5bに設けられている。したがって、本実施の形態では、この剥離処理が施された部分2の上に糊等の接着剤を直接塗布するか、表側シート1bの剥離処理が施された部分2と対応する位置に糊等の接着剤を塗布して、往信用の封止が行われる。なお、糊等の接着剤の代わりに両面テープを使用しても良い(Fig3参照)。
本実施例の往復封筒F1aの剥離処理が施された部分2は、インクによる剥離処理が施された部分2aと、剥離処理が施されない部分2bとが印刷により施されている。本実施例の封筒F1aの剥離処理が施された部分2には、インクによる剥離処理が施された部分2aがベタ印刷である中に、円形状の剥離処理が施されない部分2bでありインクが施されず封筒紙面がそのままであるとされたものが所定の間隔(等間隔)で部分的に形成されている。円形状を斜めの楕円形状に形成して、開封用舌片5を開く方向に対応させてスムーズな剥離を行うようにしたり、この円形状や楕円形状等を散点させたりすることも可能である。剥離処理が施されない部分2bの形状としては、後述する各実施の形態の他、三角形状や菱形形状等でも良く、種々の形状が考えられる。また、剥離処理が施されない部分2bがインクによる剥離処理が施された部分2aよりも小さな面積で形成されている。これにより、開封用舌片5を開くときに、軽い力で剥離処理が施されない部分2bを除去するためである(開封用舌片5を表側シート1bから剥離させることができる。)。このような剥離処理が施された部分2は、開封用舌片5や表側シート1bの糊等の接着剤の接着箇所(塗布領域)よりも広くなるように形成されている。特につまみ部Tから摘んでの剥離が容易に行われる。したがって、接着剤と剥離処理が施された部分2のインクによる剥離処理が施された部分2aでは剥離可能になる仮の接着状態とされ、剥離処理が施されない部分2bでは、接着剤が実際に接着される。すなわち、インクによる剥離処理が施された部分2aでは接着剤が油や樹脂等の印刷用のインクの成分との関係で剥離可能な仮の接着状態となり、剥離処理が施されない部分2bでは、紙製の封筒の表側シート1bと開封用舌片5の内側表面5bの紙との紙同士の実際の接着状態になる。したがって、剥離処理が施されない部分2bがなくベタ状の剥離処理が施された部分2を有する第1の実施の形態の往復封筒F1と比較して、外見からは(部分的に)開封用舌片5は強固に接着される。
(第1の実施の形態の他の実施例2)
本実施の形態は、Fig5(a)(b)に示すように、紙製の横長の往復封筒F1bで、その長手方向に開封用舌片5が設けられた往復封筒F1bであり、基本的な構成は、第1の実施の形態の往復封筒F1と同じであるが、この往復封筒F1bの開口部4側からその下方にかけて左右一対の切り込み8A,8Bが形成されている。すなわち、表側シート1bの上側には、左右の切り込み8A,8Bを介して表側シート1bと裏側シート1aとが分離されて折り曲げ部6が形成されており、開封用舌片5と表側シート1bとの連結を解除した状態で、折り返されて裏側シート1aから離すことが可能になっている。このように折り曲げ部6の裏側シート1aから接離する構成は、切り込み8A,8Bの代わりにミシン目が形成されていたり、後述する裏側シート1aの外周に設けられた外周舌片13,14が表側シート(封筒表面)1bと開口部4に近い箇所のみ接着されていないものでも良い。なお、封筒の封止(つまり、開封用舌片5と表側シート1bとの連結)については、両面テープRが配される位置に、接着剤を塗布する目安として塗布領域を明示して、糊等の接着剤で封止させるようにしても良い。開封用舌片5には、接着剤等による接合個所よりも上側にミシン目Ma1が形成されている。
したがって、往信用の封筒を受領した者は、ミシン目Ma1を引き裂くとこで封筒F1bを容易に且つ破損なく開封することができる。一方、往信用の差出入に返信する等(まったく別人への封書として使用する場合を含む。)、再度この封筒を使用するときは、剥離された開封用舌片5を開口部4内に差し込むが、切り込み8A,8Bやミシン目等により表側シート1bの上側に形成された折り曲げ部6が裏側シート1aや外周舌片13,14から接離可能に設けられているので、この折り曲げ部6を裏側シート1aや外周舌片13,14から離れる方向に折り曲げて、開口部4を広げるようにしながら開封用舌片5を開口部4内に差し込んで、差し込んだ開封用舌片5を接着剤や両面テープR等を介して表側シート1bと連結することにより、開口部4を封止することができる。すなわち、上記切り込み8A,8Bにより、開封用舌片5を開口部4に差し込む際に、差し込みやすくなり、また、差し込むに際して開口部4から切断等の損傷を生じさせることが防止される。また、往信用の封止状態において開封用舌片5が開口部4から挿入されて表側シート1bに貼り付けられている場合は、折り曲げ部6にミシン目Ma2を形成しても良い。また、剥離処理が施された部分2の上方に沿うように、ミシン目Ma2が形成されていても良い。このミシン目Ma2は、開封用舌片5を剥離処理が施された部分2から剥離するときに、この剥離がうまく行かずに(表面が薄く剥がれて)、折り曲げ用部6の外側表面に印刷された「料金受取り人払い」等の表示が施された欄9Aが剥離されることを防止するものである。したがって、この封筒F1bを受領した者が開封用舌片5の端部を指で挟んで開封する際に、開封用舌片5を剥離処理が施された部分2から剥離するときに、この剥離がうまく行かなくても、折り曲げ用舌片6の外部表面に印刷された「料金受取り人払い」等の表示が施された欄9Aが剥離されることを防止される。
(本実施の形態の他の実施例3)
ここで、本実施の形態の他の実施例3として、実施例2を応用して、上記切り込み8A,8Bに、Fig6(a)(b)に示すように、剥離処理が施された部分10A,10Bを左右に設けることも可能である。この往復封筒F1cは、裏側シート1aの左右に設けられた外周舌片13,14を介して表側シート(封筒表面)1bと裏側シート1aとが貼り合わされるもので、外周舌片13,14の上方には剥離処理が施された部分10A,10Bが設けられ、折り曲げ部6の左右側と表側シート1bの左右上側とは、左右の剥離処理が施された部分10A,10Bを介して接合されている。裏側シート1aの左右に形成された外周舌片13,14が内側に折り曲げられその上に表側シート1bが重ね合わされるタイプ(「カマス張り」とも呼ばれる。)と、表側シート1bの左右の上に外周舌片13,14が折り曲げられ重ね合わされるタイプ(「逆カマス張り」とも呼ばれる。)があるが、外周舌片13,14と表側シート1bとを一部貼り合わせることなく表側シート1bと裏側シート1aとを分離させて折り曲げ部6を形成する構成は、前者のカマス張りに適用され、裏側シート1aから離れる箇所の重ね合わせ部分に剥離処理が施されて剥離可能となっており、折り曲げ用舌片6を折り返えすことが可能になっている。上記剥離処理が施された部分10A,10Bとしては、上記剥離処理が施された部分2と同様に形成し、上記ヒートシール加工や圧着加工等が適用可能である。また、逆カマス張りや、貼り合わせが中央であり左右に外周舌片を有しない中貼や、左側又は右側のいずれか一方で貼り合わされ他方には外周舌片を有しない左横貼・右横貼等の場合には、折り曲げ部6の形成に際して、表側シート1bと裏側シート1aとの境界の左右上部に所定幅でミシン目を設けても良いし、又は、境界の左右上部を切断して表側シート1bと裏側シート1aとを所定幅で分離させ、折り曲げ部6の左右側又は裏側シート1bの左右上部に剥離処理10A,10Bを施し、折り曲げ部6と裏側シート1bとを剥離処理が施された部分10A,10Bを介して接着剤により接着させても良い。
したがって、本実施の形態では、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、剥離された開封用舌片5を開口部4内に差し込むが(本体内側に識り込むが)、剥離処理が施された部分10A,10Bにより外周舌片13,14から接離可能な折り曲げ用部6が設けられているので、この折り曲げ部6を外周舌片13,14から剥離して裏側シート1aから離れる方向に折り曲げ、開口部4を広げることにより、容易に開封用舌片5を開口部4に差し込むことが可能である。そして、折り曲げ部5を折り曲げることにより表れる両面テープRの剥離紙Rc(Fig3参照)を剥離して、接着剤を露呈させて、折り返される開封用舌片5の折り返し側表面(開封用舌片5が折り畳まれる側の反対側)、つまり開封用舌片5が折り返されたときに外側となる面5aと接着させると、返信用の封止となる。
(第1の実施の形態の他の実施例4)
Fig7(a)は本実施例の封筒F1dを展開した図であり、Fig7(b)は封筒F1dの裏面図である。本実施例は、紙製の横長の封筒F1dで、その長手方向に開封用舌片5が設けられた往復封筒F1dであり、基本的な構成は、第1の実施の形態の往復封筒F1と同じであるが、裏側シート1aの左右には外周舌片13,14が設けられておらず、表側シート1bの左右に外周舌片13,14が設けられている。この往復封筒F1dは、表側シート1bの左右に設けられた外周舌片13,14が折り曲げられ、裏側シート1aの外側の面に外周舌片13,14が配されて貼り合わせられており、裏側シート1aの外側に外周舌片13,14が現れている。したがって、一般的に封筒は外周舌片が現れる側が裏側であると認識され、封筒の表側に宛先や郵便局の局承認や切手が表示されているが、本発明によれば、封筒の配送者などに対して、外周舌片13,14が現れる裏側シート1aの側が封筒の裏面であり、その反対側が封筒の表側であることを認識させることができる。そして、往復封筒F1dは、往信用の封止状態において表側シートのうち開封用舌片に隠れる位置や、返信用の封止状態において開封用舌片のうち表側シートに隠れる位置のように、一般的な封筒とは異なる位置に宛先や局承認等が印刷されているが、外周舌片13,14を手掛かりとして往復封筒F1dの裏側と表側とを区別して認識させることで、即座に宛先等を見つけさせることができ、宛先等を見落とすことが防止される。表側シート1bの左右のみならず下方にも外周舌片を設け、裏側シート1aの外側に外周舌片を配して貼り合わせることにより、裏側シート1aの左右のみならず下方にも外周舌片が認識され、裏側であることをより強く印象付けるようにしても良い。
(第1の実施の形態の他の実施例5)
本実施例の往復封筒F1eは、Fig8(a)(b)及びFig9(a)(b)に示すように、紙製の縦長の封筒(長形3号とか長形4号とも呼ばれる)F1eに本発明を適用したもので、上記第1の実施の形態の横型の往復封筒F1とは、縦型であること以外は同様の構成である。ただし、通常の縦型の封筒よりも開封用舌片5が大きく形成されている。これは、往信及び返信に際しての住所や氏名・名称や「料金受取り人払い」等の表示が施された欄9A,9Bを大きくとるためである。この往復封筒F1eを開封するときは、開封用舌片5の左右の角部に指や爪で挟み、左右のいずれかの方向に開くようにすると、剥離処理が施された部分2によって綺麗に剥離され、往復封筒F1eが開封される。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、Fig10(a)(b)及びFig11(a)(b)に示すように、紙製の横長の封筒F2で、その長手方向に開封用舌片5が設けられた往復封筒F2であり、第1の実施の形態の往復封筒F1と異なり、往信用に際して、上方の開口部4から内容物Nが挿入された後に、開封用舌片5が開口部4に差し込まれるとともに表側シート1bと連結されて開口部4が塞がれ(Fig10(a)(b))、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片5と表側シート1bとの連結が解除されて上方の開口部4が開放された後に(Fig11(a))、開封用舌片5が表側シート1bの外側に折り返されるとともに表側シート1bと連結されて開口部4が塞がれ(Fig11(b))、返信用の封止が行われる。
開封用舌片5における封筒表面(折り返したときに外側となる面)5a、つまり往復封筒F2は、往信用の封止において開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち開封用舌片5の側には、接着剤との剥離が可能となっており開封用舌片5を表側シート1bから剥離する剥離処理が施された部分2が設けられているとともに、この往復封筒F2の表側シート1bの上側には折り曲げ部6が設けられ、開封用舌片5と折り曲げ部6とが剥離処理が施された部分2を介して糊等の接着剤により接着されると、往信用の封止が行えるようになっている。ここで、折り曲げ部6の裏面(開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち表側シート1bの側)6cに接着剤との剥離可能な剥離処理が施された部分2が設けられ、剥離処理が施された部分2を介して開封用舌片5が表側シート1bに接着剤により接着されていても良い。折り曲げ部6は、折り畳み線6dを境にして裏側シート1aや外周舌片13,14から離れさすことができるように、左右両側6e,6eは糊付け等が施されていない。折り曲げ部6の外側の面の上部中央には、開封のためのOPENの文字が記載されている。往信用の封止状態において開封用舌片5のうち表側シート1bに隠れる位置5aであり、剥離処理が施された部分2の上(Fig11(b)参照)には、返信用の「料金受取り人払い」等の表示が施された返信用の欄9Aが設けられている。折り曲げ部6は、この往復封筒F2の表側シート1bの左右上方に切り込み8A,8Bやミシン目を施したり、左右の剥離処理が施された部分10A,10Bが施されるものでも良い。また、開封用舌片5における封筒裏面(開口部4の裏面上方であり、返信用の封止において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側(開封用舌片5の折り返されたときに内側となる面)5bに両面テープRが配されているが(Fig11(a))、両面テープRが配される位置に、接着剤を塗布する目安として塗布領域を明示して、糊等の接着剤で封止させるようにしても良い。
また、この封筒F2の開封用舌片5における封筒表側5a、つまり往信用の封止状態において開封用舌片5のうち表側シート1bに隠れる位置には返信用の住所又は氏名或いは名称や返信用の郵便局の局承認が設けられる返信用の欄9Aが設けられており、折り曲げ部6における封筒裏面5b、つまり返信用の封止状態において表側シート1bのうち開封用舌片5に隠れる位置には、往信用の住所又は氏名或いは名称や返信用の郵便局の局承認が設けられる往信用の欄9Bとされている。
したがって、本実施の形態では、上記第1の実施の形態とは異なり、開封用舌片5を開口部4内(本体内側)に差し込むようにして往信用として使用し(Fig10(a)(b))、返信用に際しては、差し込まれていた開封用舌片5を外に取り出してから表側シート1bの外側に折り返して使用する(Fig11(a)(b))。すなわち、往信用として使用するときは、開封用舌片5を開口部4内に差し込むようにし、上記剥離処理が施された部分2を介して上記開封用舌片5が開口部4の下側裏面(表側シート1bに形成された折り曲げ部6の内側の面)6cと重ね合わされて往信用の封止が行われ、往信用の差出入に郵送する。このとき、往信用の差し出しに必要な往信用の住所又は氏名或いは名称や返信用の郵便局の局承認が設けられる欄9Bに必要事項を記載したり印刷したりして郵送する。一方、往信用の送り先人がこの往復封筒F2を受領したときは、折り曲げ用舌片6の上部中央のOPENの文字の箇所において、折り曲げ部6と開封用舌片5とを開くようにして折り曲げ部6を開封用舌片5から剥離させる。折り曲げ部6と開封用舌片5とは剥離処理が施された部分2を介して接着剤により接着されているので、折り曲げ部6と開封用舌片5とを開くようにすると、剥離処理が施された部分2から接着剤が剥離し、往復封筒F2は容易に開封される。
返信するときは、開封用舌片5を折り曲げ部6の外部に取り出して、開封用舌片5を接着剤や両面テープR等を介して開口部4を封止する(Fig11(a)(b))。開封用舌片5の取り出しに際しては、表側シート1bから接離可能な折り曲げ部6が設けられているので、この折り曲げ部6を折り曲げて開口部4を広げるようにしながら(折り返すようにしながら)開封用舌片5を外部に取り出し、接着剤か両面テープRにより折り曲げ部6と接着させる。開封用舌片5を取り出して表側シート1bの外側の面に配すると、往信用の宛先等の表示の欄9Bは開封用舌片5に隠された状態となり、返信用の「料金受取り人払い」等の郵便局の局承認の表示が施された欄9Aが表れる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の往復封筒F3は、紙製の縦長の封筒であり、Fig12(a)(b)及びFig13(a)(b)に示すように、往復封筒F3の表側を構成する表側シート1bと往復封筒F3の裏側を構成する裏側シート1aを有し、表側シート1bと裏側シート1aの内側が上方に第1の開口部4aを有する袋状となっている。裏側シート1aの上方には折り返されて第1の開口部4aを塞ぐ開封用舌片5が設けられ、この開封用舌片5が表側シート1bの外側に折り返されるとともに表側シート1bと連結されて第1の開口部4aが塞がれており、往復封筒F3の左方には別途第2の開口部4bが設けられている。裏側シート1aの左側には、折り返されて第2の開口部4bを塞ぐ封緘用舌片7が設けられている。第2の開口部4bは、封緘用舌片7が設けられることなく、表側シート1bと裏側シート1aの端部を直接貼り合わせることにより塞がれるようにしても良い。また、第2の開口部4bは封筒F3の左方に設けられているが、右方や下方に設けられても良い。往信用の封止状態において開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち表側シート1bの側に剥離処理が施された部分2が設けられる点や、宛先などが表記される返信用の欄9A,往信用の欄9Bが設けられる点は第1の実施の形態の他の実施例5の往復封筒F1eと同様である。
この往復封筒F3は、往信用に際しては、第2の開口部4bから内容物Nが挿入され(Fig12(a))、その後に封緘用舌片7が折り返されて第2の開口部4bに差し込まれ(Fig12(b))、封緘用舌片7と表側シート1bとが糊付けや接着テープ等により連結されることで、第2の開口部4bが塞がれて往信用の封止が行われる(Fig12(b))。往信用の往復封筒F3を受け取った受取人は、開封用舌片5をめくって開封用舌片5と表側シート1bとの連結を解除させることにより第1の開口部4aを開封した後、第1の開口部4aから内容物Nを取り出す。一方、返信用の封止に際しては、開封用舌片5が第1の開口部4aに差し込まれるとともに表側シート1bと接着剤や接着テープ等により連結されて第1の開口部4aが塞がれることで、返信用の封止が行われる(Fig13(b))。
往信用に際しては、第1の開口部4aとは異なる第2の開口部4bを封止するため、開封用舌片5と剥離処理が施された部分2との関係で接着剤や接着テープ等の厳密な位置決めや接着剤の塗布量の調節が不要である。すなわち、第1の実施の形態の封筒F1のように開口部4が一つであり往信用の封止に際して開封用舌片5を糊付け等で連結して封止する場合は、開封用舌片5が返信用に使用可能な程度に綺麗な状態で開封されるように、剥離処理が施された部分2から接着剤がはみ出さないように接着剤の位置決めや接着剤の塗布量に注意を払わなければならない。接着剤の位置や塗布量が不適切な場合は、往信時の受取人の開封作業が困難となったり、無理に開封しようとして開封用舌片5を破損させ、返信時に開封用舌片5が使用不可能な状態となってしまう。これに対して本実施の形態の封筒F3によれば、往信用の封止に際して、封緘用舌片7を折り返して第2の開口部4bを封止するので、剥離処理が施された部分2との関係で接着剤等の位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片5が破損して返信用として使用不可能となる事態も生じない。往復封筒として使用できる点は第1の実施の形態と同様である。
なお、第3の実施の往復封筒F3は、第1の実施の形態の実施例1のように剥離処理が施された部分2が開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち開封用舌片5の側(開封用舌片5の折り返されて内側となる面)5bに設けられても良いし、両面テープR若しくは接着剤の上に剥離可能な剥離紙が配されたものが、返信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側に設けられても良い。
(第4の実施の形態)
Fig14,15は本実施の形態の往復封筒F4の正面図であり、Fig16は開封用舌片5と表側シート1bとの連結を解除して第1の開口部4aを開放した状態を示す図である。本実施の形態の往復封筒F4は、紙製の縦長の封筒であり、本実施の形態の往復封筒F3とほぼ同様の構成であるが、往信用の封止状態において、開封用舌片5が第1の開口部4aに差し込まれるとともに表側シート1bと接着剤や接着テープ等により連結されて第1の開口部4aが塞がれている。具体的には、開封用舌片5の折り返されたときに外側となる面5aの下方端部には剥離処理が施された部分2が設けられており、開封用舌片5と表側シート1bとが剥離処理が施された部分2を介して接着剤により連結されており、剥離処理が施された部分2よりも上方部分は連結されていない状態となっている。表側シート1bの上端は所定幅で切り欠かれ、その切り欠きから開封用舌片5が見えるようになっており、表側シート1bと開封用舌片5の上部中央には開封個所を示すマーク(矢印とOPENの文字)が印刷されている。その他の点については、第3の実施の形態の往復封筒F3とほぼ同様である。
この往復封筒F4は、往信用に際しては、第2の開口部4bから内容物Nが挿入され(Fig14(a))、その後に封緘用舌片7が折り返されて第2の開口部4bに差し込まれ(Fig14(b))、封緘用舌片7と表側シート1bとが接着剤等により連結されることで、第2の開口部4bが塞がれて往信用の封止が行われる(Fig14(b))。往信用の封筒を受け取った受取人は、開封用舌片5の上端部5cと表側シート1bの上端部を摘み、矢印のマークに従って開封用舌片5と表側シート1bとを引き剥がすように引っ張ることで、第1の開口部4aを開放する(Fig16)。開封用舌片5と表側シート1bとは剥離処理が施された部分2を介して接着剤により接着されているため、開封用舌片5が表側シート1bから綺麗な状態で剥離される。一方、返信用の封止に際しては、開封用舌片5が第1の開口部4aから引き出され(Fig15(a))、その後に、開封用舌片5の折り返したときに内側となる面5bと表側シート1bの外側の面とを接着剤等により連結させて第1の開口部4aが塞がれることで、返信用の封止が行われる(Fig15(b))。
本実施の形態の往復封筒F4によれば、第3の実施の形態の往復封筒F3と同様に、往信用に際しては、開封用舌片5により塞がれる上方の第1の開口部4aとは異なる第2の開口部4bを封止するため、往信用に際して、接着剤等の厳密な位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片5が破損して返信時に使用不可能となる事態も生じない。
(第5の実施の形態)
本実施の形態の往復封筒F5は、封筒を開封するためのミシン目Mが施された往復封筒F5である。本実施の形態の往復封筒F5は、Fig17(a)(b)及びFig18(a)(b)に示すように、紙製の縦長の往復封筒F5で、基本的には第1の実施の形態の実施例5の往復封筒F1eと同様の構成であるが、剥離処理が施された部分2は設けられておらず、開封用舌片5の長手方向に切断用のミシン目Mが形成されている点のみ相違する。このミシン目Mは、開封用舌片5を封筒F5の開口部4に差し込み易くすることを目的として(本体内側に折込み易くすることを目的として)、開封用舌片5の長さを短くするために形成されている。また、開封の際にこのミシン目Mを切断することで開封される。したがって、開封用舌片5が長い場合には、上記した開封用舌片5の剥離した後に、ミシン目Mに沿って開封用舌片5の長さが調整されることとなる(Fig17(b))。往信用の封止においては、開封用舌片5が折り返されたときにミシン目Mよりも下側となる部分のみに接着剤が塗布され、表側シート1bに接着されて連結される。あらかじめミシン目Mよりも下側にのみ剥離紙付きの両面テープを貼着させておき、剥離紙を剥離して往信用の封止が行われるようにしておいても良い。開封用舌片5をミシン目Mに沿って切断すると、開封用舌片5の切断片5fが表側シート1bに接着されたままの状態で残ることとなる(Fig18(a)(b))。この往復封筒F5の使用の仕方は、Fig17(a)とFig17(b)が、往信用の封筒を受領した者が開封するときの動作を順に示すもので、Fig18(a)とFig18(b)の順で、返信用としての封筒F5を作成する。すなわち、往信用の封筒を受け取った受取人はミシン目Mに沿って開封用舌片5を切断することで開口部4を開放する(Fig17(b))。往信用の封止と返信用の封止の開封用舌片5の折り返しに関しては、第1の実施の形態の封筒F1と同様である。
Fig19(a)は実施の形態の他の例の往復封筒F5aの正面図であり、(b)は開封状態を示す図であり、Fig20は返信用の封止状態を示す図である。往復封筒F5aは、第4の実施の形態の往復封筒F4とほぼ同様であるが、往信用の封止において封緘用舌片7は表側シート1bの外側に貼り付けられ、開封用舌片5にはミシン目Mが設けられている。表側シート1bの右上には往信用の宛先や仕分け用のカスタマバーコード等が記載されている。
往信用の封筒を受け取った受取人は、開封用舌片5の上端部5cと表側シート1bの上端部を摘み、矢印のマークに従って開封用舌片5と表側シート1bとを引き剥がすように引っ張ると、ミシン目Mが引き裂かれて第1の開口部4aが開放される(Fig19(b))。開封用舌片5を第1の開口部4aから引き出して表側シート1bの外面に貼り付けて返信用の封止を行うと(Fig20)、開封用舌片5により往信用の「料金後納」印とカスタマバーコードの一部が隠され、往信用の宛先は氏名の敬称「様」が隠されて返信用の宛先となり、また、開封用舌片5に施された返信用の宛先や仕分け用のカスタマバーコード等が記載される返信用の欄9Aが現れる。郵便局の仕分け用の機械では、一部が隠された往信用のカスタマバーコードは読み取られず、全体が現れている返信用のカスタマバーコードが読み取られて仕分けされることとなる。
(第6の実施の形態)
Fig21(a)(b)及びFig22(a)(b)は、実施の形態の往復封筒F6の正面図であり、Fig23は開封用舌片5と表側シート1bとの連結を解除して第1の開口部4aを開放した状態を示す図である。本実施の形態の往復封筒F6は、紙製の縦長の往復封筒F6であり、第4の実施の形態の往復封筒F4とほぼ同様の構成であるが、開封用舌片5には剥離処理が施された部分2は設けられておらず、開封用舌片5と表側シート1bとが散点状に配置された糊などの接着剤Pによって接着されている。接着剤Pは、往信用の封止状態において開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち開封用舌片5の側に形成されており、折り返されたときに下側となる端部5dに沿って一直線状に点を並べた状態で塗布されている。接着剤Pは、規則性なく散りばめられていても良い。また、接着剤Pの各点の大きさ(つまり接着剤Pの各点の塗布量)は任意であるが、封筒の配送途中等において開封しない程度の接着力を有し且つ開封用舌片5と表側シート1bとを引き剥がすように引っ張ったときに剥離する程度の接着力となるように調節される必要がある。
開封用舌片5と表側シート1bとは散点状の接着剤Pにより糊付けされているため接着力が弱く、往信用の封筒を受け取った受取人が表側シート1bと開封用舌片5とを引き剥がすように引っ張ると、開封用舌片5が表側シート1bから綺麗な状態で剥離される。
Fig24に示すように、往信用の封止において接着剤Pに対応する位置、すなわち開封用舌片5と表側シート1bとが接し合う部分のうち表側シート1bの側に剥離処理が施された部分2が設けられていても良い。散点状の接着剤Pは剥離処理が施された部分2を介して表側シート1bに接着されるので、接着剤Pが剥離処理が施された部分2から更に剥離され易くなり、開封時に開封用舌片5や表側シート1bが破れる事態が生じにくくなる。散点状の接着剤Pは第1の実施の形態乃至第4の実施の形態のいずれにも適用可能である。
(第7の実施の形態)
Fig25及びFig26は第7の実施の形態の往復封筒F7の正面図であり、Fig27は本実施の形態の往復封筒F7を展開した状態の図であり、Fig28は本実施の形態の往復封筒F7の使用状態を示す図である。本実施の形態の往復封筒F7は、紙製の横長の封筒であり、第1の実施の形態の往復封筒F1に情報記載シート11を設けたものである。
往復封筒F7の表側シート1bの上方(つまり開口部4の側)には、情報が記載される情報記載シート11が表側シート1bと一体となって連続して設けられている。情報記載シート11は、折り込むための折り位置t1,t2,t3を数箇所有し数回折り畳まれるものであり、情報が記載された面11aを内側にして折り位置t1,t2,t3で収納空間Sの下方に向かって折り畳まれて収納空間Sに収納されている(Fig27(a)(b))。
情報記載シート11は、往復封筒F7の外形の横幅w1よりも一回り狭幅であり、往復封筒F7の外形の縦幅w2よりも短く、全体として横長の長方形状を呈している。この情報記載シート11は、折り込むための折り位置を数箇所有し数回折り畳まれるものであるが、展開状態では長方形状を呈している。また、情報記載シート11には、後述する折り畳み状態において少なくとも内側となる面11aに情報が記載されている。情報記載シート11に記載される情報としては、企業から個人宛に送付するカード入会の返信用申込書やダイレクトメール、成績通知表、請求書、税務署からの納税書等の内容や、手紙の内容などである。すなわち情報記載シート11は、従来において封筒とは別途用意される手紙等の内容物に相当する部分である。
情報記載シート11には、情報記載シート11をほぼ三等分した位置に表側シート1bの側から順に所定間隔で折り位置t1,t2,t3が定められている。折り位置t1,t2,t3は表側シート1bと情報記載シート11との境界線と平行になっている。
情報記載シート11は、情報記載シート11の一部分11bが突出するように下方に折り畳まれている。すなわち、表側シート1bに隣接する折り位置t1は表側シート1bと情報記載シート11との境界線から情報記載シート11の側に所定間隔をおいた位置となっている。本実施の形態の往復封筒F7は、情報記載シート11が表側シート1bよりも狭幅であるため、情報記載シート11の突出する部分11bは表側シート1bの左右両側には現れず中央付近にのみ現れているが、表側シート1bと情報記載シート11との横幅が同一である場合は表側シート1bの上側の左右全体に渡って情報記載シート11の突出する部分11bが現れる。また、情報記載シー11の突出する部分11bの高さは任意であるが、受取人が指で摘み易い程度の高さを有することが望ましい。
情報記載シート11は、折り位置t1で折り畳んだときに折り畳み状態において内側となる面5aを内側にして収納空間S内でさらに折り位置t2,t3で折り畳まれている。すなわち、情報記載シート11は往復封筒F7の外形よりも縦長であるが、折り畳んだ際に往復封筒F7の収納空間Sに収まる必要があるため、往復封筒F7の外形よりも少し小さい長方形状となるように、収納空間Sにおいてこの二箇所の折り位置t2,t3でさらに折り畳まれて収納されている。本実施の形態では、収納空間S内において折り位置t2,t3で2回折り畳まれているが、収納空間S内において折り畳まれる回数はそれ以上でも以下でもよい。
なお、情報記載シート11の折り畳み状態において外側となる面11cに情報を記載することは必要に応じて任意であるが、本発明の秘密保持の観点からは、情報記載シート11の折り畳み状態において内側となる面11aにできるだけ情報を記載することが好ましい。また、秘密保持の必要のある情報については、情報記載シート11の内側11aに記載しておき、秘密保持の必要のない情報については、従来の手紙などのように独立した内容物の状態で収納空間Sに開口部4から入れて使用したり、情報記載シート11の外側の面11cに記載するようにしてもよい。
情報記載シート11には、情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に二本のミシン目12a,12bが設けられ、この二本のミシン目12a,12bを同時に切断することにより、当該ミシン目12a,12bよりも上側部分である一部突出する部分11bが切取り可能となっている。具体的には、情報記載シート11には、この一部突出する部分(ミシン目よりも上側部分)11bが往復封筒F7から切取り可能になるように、情報記載シート11が下方に折り畳まれることにより一部突出する部分(ミシン目よりも上側部分)11bの上端に形成される稜線(すなわち表側シート1bに隣接する折り位置t1に対応する稜線)を挟んで互いに接し合う位置に同時切断用の二本のミシン目12a、12bが設けられている。一方のミシン目12aは情報記載シート11と表側シート1bとの境界に形成されており、他方のミシン目12bは折り位置t1で下方に折り畳まれた側において一方のミシン目12aに接し合う位置に形成されている。
この往復封筒F7の情報記載シート11の内側の面11aに記載された情報を見るには、剥離処理が施された部分2を介して接着されている開封用舌片5をめくり、往復封筒F7を開封した後に、表側シート1bの上側から一部突出する部分11bを摘みながら重なり合う二本のミシン目12a,12bを同時に切断することにより一部突出する部分(ミシン目よりも上側部分)11bを切取ると、表側シート1bから情報記載シート11が切り離される(Fig28(b))。したがって、封筒の受取人はハサミやナイフ等の切断具を使用しなくとも情報記載シート11を切り離すことが可能となるだけでなく、一部突出する部分(ミシン目よりも上側部分)11bを指で摘んでミシン目12a,12bを切断できるため切り離し作業が容易となる。また、情報記載シート11が切り離された往復封筒F7の状態は、第1の実施の形態の往復封筒F1と同じになる。
情報記載シート11は、表側シート1bと隣接する折り位置t1で下方に折り畳まれた状態において内側となる面11aを内側にして収納空間S内でさらに折り位置t2、t3で折り畳まれているため、封筒F7を開封用舌片5から開封しても、内側の面11aに記載された情報は隠された状態となる。したがって、本実施の形態の往復封筒F7は、剥離処理を施した部分を設けて開封用舌片5が剥離されやすくなっているが、配送途中等において往復封筒F7が開封状態となっても、手紙や申込書等の情報を他人に見られる事態が生じにくい。情報記載シート11は収納空間S内で折り畳まれることにより厚みが生じ収納空間Sがいっぱいになるため、情報記載シート11を切り離すことなく湾曲させる等して開口部4から引き出すことが困難になり、情報記載シート11に記載された情報の秘密が保たれ易くなる。また、情報記載シート11が封筒F7の外形より大きくても、収納空間S内においてさらに折り畳まれることにより収納空間Sに収納することができる。したがって、記載する情報が多いため情報記載シート11の大きさが大きくなる場合にも、本実施の形態のように収納空間S内でさらに折り畳めば良い。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、同一箇所は同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。また、往信用の封止及び返信用の封止についても、第1の実施の形態と同様である。
なお、前記情報記載シート11は前記第1の実施の形態の各実施例の往復封筒や、第2の実施の形態乃至第6の実施の形態の往復封筒に設けることも可能である。
以上、各実施の形態の説明では、返信用のあて先が往信用の封筒を使用する差し出し人である場合について説明したが、この往復封筒の往信用の封筒を受領した者は、往信用の封筒を使用した差し出し人以外の第三者に郵送する、つまり、通常の封筒のように使用することも可能である。また、各実施の形態の説明では、紙製の封筒を用いて説明したが、封筒の材料は厚紙や通常の封筒に使用される薄紙、ボール(段ボール)紙等の紙のほか、フィルムなどでも良く、表面側に透明フィルムが貼着される窓部を有し、住所・氏名が印刷された内容物を外部から認識される種類の封筒やその他の封筒にもその種類を問わず幅広く使用することが可能である。さらに、大量の封書を郵送するときに行われる内容物の自動封入においては、開口部4から内容物を入れる場合に限らず、上記外周舌片13,14のいずれかの側や、開口部4と反対側の外周舌片等から自動封入する場合にも適用可能である。また、開封用舌片5と表側シート1bとの連結を解除する手段としては、ミシン目M、散点状の接着剤P、剥離処理が施された部分2のいずれを使用しても良い。折り曲げ部6、折り曲げ部6に形成される剥離処理が施された部分10A,10B、宛先等の往信用又は返信用の欄9A,9B、外周舌片13,14を裏側シート1aの外側に張り合わせる構成、情報記載シート11については、任意に組み合わせて適用可能である。
産業上の利用可能性
したがって、本発明の請求の範囲1又は請求の範囲3記載の往復封筒によれば、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、連結が解除された開封用舌片を開口部内に差し込み、接着剤等を介して開口部を封止することで、一つの封筒を返信用の封筒としても使用することが可能になる。
本発明の請求の範囲2又は請求の範囲4記載の往復封筒によれば、往信用の差出入に返信する等、再度この封筒を使用するときは、連結が解除された開封用舌片を開口部内から外部に出して接着剤等を介して開口部を封止することで、はさみ等の切断具を使用しなくとも、一つの封筒を返信用の封筒としても使用することが可能になる。
請求の範囲3又は請求の範囲4記載の往復封筒によれば、往信用に際しては、開封用舌片により塞がれる上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、接着剤や接着テープ等の厳密な位置決めや接着剤の塗布量の調節が不要となる。
本発明の請求の範囲5乃至請求の範囲8記載の往復封筒によれば、剥離処理が施された部分やミシン目や散点状の接着剤により、はさみ等の切断具を使用しなくとも、開封用舌片と表側シートとの連結を解除して封筒を開封することができ、開封作業が容易となる。往信時の受取人が往復封筒を開封する際に開封用舌片を根本から切断したり開封用舌片が破れる等して、返信用の封止の際に開封用舌片が使用できなくなるという事態も生じない。
本発明の請求の範囲9又は請求の範囲10記載の往復封筒によれば、開封用舌片を開口部から引き出したり、開口部内に差し込むに際しては、折り曲げ部を表側シートから離れる方向に折り曲げることにより開口部を広くすることができ、開封用舌片を引き出したり差し込む作業が容易となる。また、折り曲げ部と裏側シートとを剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着させておくことで、折り曲げ部を表側シートから剥離しない限り折り曲げ部が封筒本体から離れる事態を防止することができる。
本発明の請求の範囲11記載の往復封筒によれば、返信用の封止を行う場合に、両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離すれば、開口部の封止を行うときの接着が可能になり、糊等の接着剤をあらためて塗布しなくとも返信用の封止が可能になる。
本発明の請求の範囲12乃至請求の範囲15の往復封筒によれば、往信又は返信するときは、開封用舌片を開口部内に差し込んだり、又は、外に出したりして封止すると、往信用や返信用の住所等が隠れたり現れたりするため、従来のように、住所又は氏名や、郵便局の局承認等が往信用と返信用のものであるか否かの混同を防止することが可能になる。
本発明の請求の範囲16記載の往復封筒によれば、剥離処理が施された部分に宛先等が映るようになっているため、宛先等と剥離処理が施された部分とが重なっても、宛先等が認識可能となる。
本発明の請求の範囲17記載の往復封筒によれば、裏側シートの外側に外周舌片が現れるため、封筒の配送者などに対して、外周舌片が現れる裏側シートの側が封筒の裏面であり、その反対側が封筒の表側であることを認識させることができる。そして、たとえ開封用舌片の外側の面や表側シートの開封用舌片に隠れる位置などのように一般的な封筒とは異なる位置に宛先や局承認等が印刷されていても、外周舌片の有無を手掛かりとして封筒の裏側と表側とを区別して認識させることで、即座に宛先等を見つけさせることができ、宛先等を見落とすことが防止される
本発明の請求の範囲18又は請求の範囲19記載の往復封筒によれば、配送途中等において封筒が開封用舌片側から開封された状態となっても、内側の面に記載された情報は隠された状態であり見えにくくなっている。したがって、剥離処理が施された部分やミシン目や散点状の接着剤により、開封用舌片と表側シートとの連結が解除され易くなっていても、封筒の内容物である情報記載シートに記載された情報は秘密状態が保持され易い。
【図面の簡単な説明】
Fig1(a)は本発明の第1の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig2(a)は前記第1の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig3は、前記第1の実施の形態の応用例の往復封筒を示す正面図である。Fig4(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例1の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig5(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例2の往復封筒の開封用舌片の開封状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig6(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例3の往復封筒の開封用舌片の開封状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig7(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例4の往復封筒の展開状態を示す図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す背面図である。Fig8(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例5の往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す正面図である。Fig9(a)は前記第1の実施の形態の実施例5の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig10(a)は本発明の第2の実施の形態の往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封途中の状態を示す正面図である。Fig11(a)は前記第2の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig12(a)は本発明の第3の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の封緘用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig13(a)は前記第3の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig14(a)は本発明の第4の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の封緘用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig15(a)は前記第4の実施の形態の往復封筒の返信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig16前記第4の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す図である。Fig17(a)は本発明の第5の実施の形態の往復封筒の往信時の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す正面図である。Fig18(a)は前記第5の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig19(a)は前記第5の実施の形態の他の例の往復封筒の正面図であり、(b)は開封状態を示す図である。Fig20は、前記第5の実施の形態の他の例の往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig21(a)は本発明の第6の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig22(a)は前記第6の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig23は、前記第6の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す図である。Fig24は、前記第6の実施の形態の往復封筒の他の例の開封状態を示す図である。Fig25(a)は本発明の第7の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig26(a)は前記第7の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig27(a)は前記第7の実施の形態の往復封筒を展開した状態を示す図であり、(b)は前記往復封筒の折り畳み状態を示す図である。Fig28(a)は前記第7の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す図であり、(b)は前記往復封筒の情報記載シートを切り離す状態を示す図である。
【0002】
いる(特願2000−268637、PCT/JP01/07705)。
しかしながら、上記実開平6−59233号公報の往復封筒は、切り込み線にはさみ等を入れる必要があるばかりか、仮に、この往復封筒を受領した者(往信用の受取り人)が開封用舌片の根元の部分からはさみ等で切断した場合には、もはや往復封筒としての使用ができなくなる。
また、この往復封筒を返信用として使用するときには、往信用のあて先と返信用のあて先が同じ封筒に記載されるが、両方が記載されると、いずれのものか不明になる不便があり、あて先が記載されているシールを同封しなければならない(上記実開平6−59233号公報の説明参照)。同じように、上記往復封筒では、往信用の封筒として使用すると、郵便局の局承認や消し印等が付され、この郵便局の局承認が付された往復封筒を返信用として使用するとき、再度郵便局の局承認が付されるが、前の郵便局の局承認や消し印等が残っていると、使用されたものであるか否かが不明となる。
そこで本発明の目的は、一つの封筒を往信用のみならず返信用の封筒としても使用可能な往復封筒であって、はさみ等を使用しなくとも開封でき、返信用の封筒として使用するときに往信用と返信用の住所や氏名或いは名称や郵便局の局承認等が混同することがない往復封筒を提供することにある。
発明の開示
本発明の請求の範囲1記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、往信用に際して、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われ、往信用の封止状態において開封用舌片に隠れる 位置であり開口部の下方近傍位置には、返信用の郵便局の局承認が印刷される欄、
【0003】
又は、返信用の切手が貼着される欄、又は、返信用のバーコードが施される欄が 設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、内容物を上方の開口部から収納し、前記開封用舌片を折り返して表側シートの外側の面に重ね合わせ、接着剤等により開封用舌片と表側シートとを連結させて上方の開口部を塞ぐことで、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、前記開封用舌片をめくる等することにより表側シートとの連結を解除して上方の開口部を開放し、内容物を取り出す。往信用の封止状態では返信用の局承認等 が隠される。
本発明の請求の範囲2記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、
往信用に際して、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われ、返信用の封止状態において開 封用舌片に隠れる位置であり開口部の下方近傍位置には、往信用の郵便局の局承 認が印刷される欄、又は、往信用の切手が貼着される欄、又は、往信用のバーコ ードが施される欄が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、内容物を上方の開口部から収納し、前記開封用舌片を上方の開口部に差し込み、接着剤等により開封用舌片と表側シートとを連結して上方の開口部を塞ぐことで、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、開封用舌片を表側シートから引き剥がす等することにより連結を解除して上方の開口部を開放し、内容
【0004】
物を取り出す。そして、往信用の差出人に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を折り返して表側シートの外側の面に重ね合わせ、接着剤等により開封用舌片を表側シートに連結して上方の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。往信用の封止状態では往信用の局承認等が現れ、返信用の 封止状態では、往信用の局承認等が隠される。
本発明の請求の範囲3記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放され、往信用の封止状態において開封用舌片に隠れる位置であり開口部の下方近傍位 置には、返信用の郵便局の局承認が印刷される欄、又は、返信用の切手が貼着さ れる欄、又は、返信用のバーコードが施される欄が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、第2の開口部から内容物を収納した後に、接着剤や接着テープ等により第2の開口部を塞ぎ、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、開封用舌片をめくる等することにより連結を解除して上方の第1の開口部を開放し、内容物を取り出す。往信用に際しては、上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、接着剤や接着テープ等の厳密な位置決めや接着剤の塗布量の調節が不要である。すなわち、開口部が一つであり往信時の封止に際して前記開封用舌片を連結して封止する場合は、返信時に開封用舌片が使用可能な程度に綺麗な状態で開封されるように接着剤や接着テープの位置決めや接着剤の塗布量に注
【0005】
意を払わなければならない。これに対して本発明によれば、往信用の封止に際して第2の開口部を塞ぐため、接着剤等の厳密な位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片が破損して返信用として使用不可能となる事態も生じない。往信用の 封止状態では返信用の局承認等が隠される。
本発明の請求の範囲4記載の往復封筒は、封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われ、返信用の封止状態に おいて開封用舌片に隠れる位置であり開口部の下方近傍位置には、往信用の郵便 局の局承認が印刷される欄、又は、往信用の切手が貼着される欄、又は、往信用 のバーコードが施される欄が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、この往復封筒を往信用として使用するときは、第2の開口部から内容物を収納した後に、接着剤や接着テープ等により第2の開口部を塞ぎ、往信用の封止が行われる。一方、この往復封筒を受け取ったときは、上方の第1の開口部内に差し込まれて表側シートと連結された状態の開封用舌片を表側シートから引き剥がす等することにより連結を解除して上方の第1の開口部を開放し、内容物を取り出す。そして、往信用の差出人に返信する等、再度この封筒を使用するときは、開封用舌片を第1の開口部から引き出し、表側シートの外側に配するとともに表側シートと連結して上方の第1の開口部を塞ぐことで、返信
【0006】
用の封止が行われる。請求の範囲3と同様に、往信用に際しては、上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、往信用の封止に際して、接着剤等の厳密な位置決めや塗布量の調節が不要であり、往信用の封止における接着剤等の位置決めや塗布量のミスにより開封時に開封用舌片が破損して返信用として使用不可能となる事態も生じない。往信用の封止状態では往信用の局承認等が 現れ、返信用の封止状態では往信用の局承認等が隠される。
さらに、往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤との剥離が可能となる剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されて連結されていることが好まし 。この発明によれば、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されて連結されているため、開封用舌片をめくるだけで開封用舌片が容易且つ綺麗に剥離される。なお、返信用の封止においても同様に剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着させて連結させるように、剥離処理が施された部分を設けるのは、実施に応じて任意である。
さらに、前記開封用舌片には切断されて表側シートとの連結を解除するための切断用のミシン目が設けられていることが好ましい。この発明によれば、切断用のミシン目が設けられているため、往信用の受取人がミシン目を切断するだけで開封用舌片と表側シートとの連結が容易に解除されて封筒が開封される。なお、返信用においても同様に、開封用舌片に表側シートとの連結を解除するためのミシン目を設けるのは、実施に応じて任意である。
さらに、往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤が散点状に塗布されており、開封用舌片と表側シートとは散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されることが好ましい。この発明によれば、開封用舌片と表側シートとは散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されているため、接着剤をベタ状に
【0007】
塗布する場合と比較して開封用舌片と表側シートとの接着が弱くなる。また、返信用においても同様に、開封用舌片と表側シートとが散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されるようにするのは、実施に応じて任意である。
さらに、往信用の封止において散点状の接着剤に対応する位置に接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されていることが好ましい。この発明によれば、請求の範囲7と同様に開封用舌片と表側シートとの連結が弱くなり、さらに、開封用舌片と表側シートとを連結する散点状の接着剤が剥離処理が施された部分から剥離可能となっている。なお、返信用の封止においても同様に、開封用舌片と表側シートとが散点状に塗布された接着剤により剥離処理が施された部分を介して接着されて連結されるようにするのは、実施に応じて任意である。
さらに、前記表側シートの上側には、開封用舌片と表側シートとの連結が解除された状態において裏側シート又は裏側シートの外周に設けられる外周舌片と離れる方向に折り曲げ可能な折り曲げ部が設けられていることが好ましい。この発明によれば、開封用舌片を開口部から引き出したり開口部に差し込むときに、折り曲げ部を裏側シート又は裏側シートの外周に設けられる外周舌片から離れる方向に折り曲げることにより開口部を広くすることができるため、往信用や返信用の封止・開封作業が容易となる。
さらに、前記折り曲げ部は表側シートと裏側シート又は表側シートと外周舌片とを左右上側において所定幅で分離させて形成されており、前記折り曲げ部の左右側又は裏側シートの左右上側又は外周舌片の左右上側には接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられ、折り曲げ部と裏側シート又折り曲げ部と外周舌片とは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されていることが好ましい。この発明によれば、折り曲げ部と裏側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されているため、折り曲げ部を裏側シー
【0008】
トから剥離しない限り折り曲げ部が裏側シートから離れる事態を防止することができる。
さらに、返信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、両面テープ若しくは接着剤の上に剥離可能な剥離紙が配され、この両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離して前記返信用の封止を行うときの接着とされることが好ましい。この発明によれば、返信用の封止を行う場合に、両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離すれば、開封用舌片と表側シートとの接着が可能になり、糊等の接着剤をあらためて塗布しなくとも返信用の封止が可能になる。
さらに、剥離処理が施された部分と返信用の宛先や局承認や切手とが重なり合っており、返信用の宛先や局承認や切手は剥離処理が施された部分に映るようになっていることが好ましい。この発明によれば、前記剥離処理が施された部分に、返信用の宛先や局承認や切手が映るようになっていることから、開封用舌片を剥離させたりミシン目を切断する等して開封用舌片と表側シートとの連結を解除すると、返信用の宛先等が表れ、そのまま返信用の住所等として使用することができる。宛先や局承認や切手と剥離処理が施された部分とが重なっても、返信用の宛先や局承認や切手が認識可能となる。
さらに、表側シートの左方、右方又は下方のうち少なくとも一方には外周舌片が設けられており、外周舌片は裏側シートの外側に折り返されて裏側シートと貼り合わせられていることが好ましい。この発明によれば、外周舌片は裏側シートの外側に折り返されて裏側シートと貼り合わせられているため、外周舌片が裏側シートの外側の面に現れる。したがって、一般的に封筒は外周舌片が現れる側が裏側であると認識され、封筒の表側に宛先や郵便局の局承認や切手が表示されているが、本発明によれば、封筒の配送者などに対して、外周舌片が現れる裏側シートの側が封筒の裏面であり、その反対側が封筒の表側であることを認識させることができる。
【0009】
本発明の請求の範囲20記載の往復封筒は、前記請求の範囲1記載の発明を前 提として、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方 の開口部が開放された後に、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表 側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われ、返信用の封 止状態において開封用舌片の表側シートに隠れる位置には、往信用の郵便局の局 承認が印刷される欄、又は、往信用の切手が貼着される欄、又は、往信用のバー コードが施される欄が設けられていることを特徴とする。この発明によれば、往 信用の差出人に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を 上方の開口部内に差し込み、接着剤を塗布する等して開封用舌片と表側シートを 連結させて上方の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。往信用の封止 状態では往信用の局承認等が現れ、返信用の封止状態では往信用の局承認等が隠 される。
本発明の請求の範囲21記載の往復封筒は、前記請求の範囲2記載の発明を前 提として、往信用の封止状態において開封用舌片の表側シートに隠れる位置には、 返信用の郵便局の局承認が印刷される欄、又は、返信用の切手が貼着される欄、 又は、返信用のバーコードが施される欄が設けられていることを特徴とする。こ の発明によれば、往信用の封止状態では返信用の局承認等が隠され、返信用の封 止状態では返信用の局承認等が現れる。
本発明の請求の範囲22記載の往復封筒は、前記請求の範囲3記載の発明を前 提として、開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結 されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われ、返信用の封止状 態において開封用舌片の表側シートに隠れる位置には、往信用の郵便局の局承認 が印刷される欄、又は、往信用の切手が貼着される欄、又は、往信用のバーコー ドが施される欄が設けられていることを特徴とする。この発明によれば、往信用 の差出人に返信する等、再度この封筒を使用するときは、前記開封用舌片を上方 の第1の開口部内に差し込み、接着剤や接着テープ等により開封用舌片と表側シ
【0010】
ートを連結させて上方の第1の開口部を塞ぐことで、返信用の封止が行われる。 往信用の封止状態では往信用の局承認等が現れ、返信用の封止状態では、往信用 の局承認等が隠される。
本発明の請求の範囲23記載の往復封筒は、前記請求の範囲4記載の発明を前 提として、往信用の封止状態において開封用舌片の表側シートに隠れる位置には、 返信用の郵便局の局承認が印刷される欄、又は、返信用の切手が貼着される欄、 又は、返信用のバーコードが施される欄が設けられていることを特徴とする。こ の発明によれば、往信用の封止状態では返信用の局承認等が隠され、返信用の封 止状態では返信用の局承認等が現れる。
本発明の請求の範囲24記載の往復封筒は、封筒の内容物となる情報記載シートが前記開封用舌片に塞がれる開口部の側で表側シートと一体となっており、この情報記載シートが下方に向かって折り畳まれて封筒内に収納されるとともに、情報記載シートの折り畳み収納状態において少なくとも内側となる面に情報が記載されていることを特徴とする。本発明によれば、前記情報が記載される情報記載シートは従来の手紙等の内容物に相当する部分であるが、表側シートと一体となった情報記載シートの内側の面に情報が記載されているので、配送途中等において往復封筒が開封用舌片側から開封された状態となっても、内側の面に記載された情報は隠された状態であり見えにくくなっている。情報記載シートの内側の面を見るときは、情報記載シートを表側シートから切り離して取り出すか、又は情報記載シートを切り離すことなく湾曲させる等して開口部から引き出して取り出す。なお、情報記載シートが切り離されることなく引き出されて他人に見られる事態をも防止するためには、情報記載シートの大きさが、情報記載シートを切り離さずに湾曲させる等しても開口部から引き出され難い程度の大きさで封筒内に収納されていることが好ましく、さらには封筒内と同程度の大きさで収納されていることが好ましい。この場合に情報記載シートの内側の面を見るときは、情報記載シートを表側シートから切り離して取り出す必要があり、他人に盗
【0011】
み見み等された場合は情報記載シートが表側シートから切り離された状態となるため、その痕跡が残ることとなる。封筒製造時においては、封筒が展開された状態の略長方形状の展開状シート材を使用して、手紙の内容などの情報を予め情報記載シートに印刷等した後に、情報記載シートが表側シートと裏側シートとの間に配されるように封筒を折り畳むことにより、手紙等の内容物に相当する情報記載シートが収納空間に収納された状態で封筒が完成するため、別途手紙等の内容物を用意して封筒に収納する手間が生じない。そして、外観上は従来の一般の通常と何ら異ならない封筒が製造される。
本発明の請求の範囲25記載の往復封筒は、前記請求の範囲24記載の発明を前提として、情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に二本のミシン目が設けられ、この二本のミシン目を同時に切断することにより当該ミシン目よりも上側部分が切取り可能となっていることを特徴とする。本発明によれば、ミシン目よりも上側部分を摘みながら重なり合う二本のミシン目を同時に切断することにより、ミシン目よりも上側部分を封筒から切取ると、情報記載シートが表側シートから切り離されるため、情報記載シートの切り離し作業が容易となる。すなわち、折り畳み収納状態の情報記載シートを表側シートから切り離すときに、折り位置やその近傍位置に一条のミシン目のみが形成されているだけでは切断は容易ではないが、情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に設けられた二本のミシン目を同時に切断することで、情報記載シートが折り畳み収納状態でも、情報記載シートが表側シートから容易に切り離される。
図面の簡単な説明
Fig1(a)は本発明の第1の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig2(a)は前記第1の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を説
【0012】
明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig3は、前記第1の実施の形態の応用例の往復封筒を示す正面図である。Fig4(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例1の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図である。Fig5(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例2の往復封筒の開封用舌片の開封状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig6(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例3の往復封筒の開封用舌片の開封状態を説明する正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig7(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例4の往復封筒の展開状態を示す図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す背面図である。Fig8(a)は本発明の第1の実施の形態の実施例5の往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す正面図である。Fig9(a)は前記第1の実施の形態の実施例5の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig10(a)は本発明の第2の実施の形態の往復封筒の往信用の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封途中の状態を示す正面図である。Fig11(a)は前記第2の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig12(a)は本発明の第3の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の封緘用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig13(a)は前記第3の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig14(a)は本発明の第4の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の封緘用舌片の差し込み状態を示す正面図である。Fig15(a)は前記第4の実施の形態の往復封筒の返信時の開封状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig16前記第4の実施の形態の往復封筒の開封状態を示す図である。Fig17(a)は本発明の第5の実施の形態の往復封筒の往信時の封止状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の開封状態を示す正面図である。Fig18(a)は前記第5の実施の形態の往復封筒の開封用舌片の差し込み状態を示す正面図であり、(b)は前記往復封筒の返信用の封止状態を示す正面図である。Fig19(a)は前記第5の実施の形態の他の例の往復封筒の正面図であり、(b)は開封状態を示す図である。Fig20は、前記第5の実施の形態の他の例の往復封筒の返信用の封止状態を示す図である。Fig21(a)は本発明の第6の実施の形態の往復封筒の往信時の開封状態を示す
【0039】
た開封用舌片を開口部内に差し込む等してから、接着剤等を介して開口部を封止することで、一つの封筒を返信用の封筒としても使用することが可能になる。 信用の封止状態では返信用の局承認等が隠される。
本発明の請求の範囲2又は請求の範囲4記載の往復封筒によれば、往信用の差出人に返信する等、再度この封筒を使用するときは、連結が解除された開封用舌片を開口部内から外部に出して接着剤等を介して開口部を封止することで、はさみ等の切断具を使用しなくとも、一つの封筒を返信用の封筒としても使用することが可能になる。往信用の封止状態では往信用の局承認等が現れ、返信用の封止 状態では往信用の局承認等が隠される。
請求の範囲3又は請求の範囲4記載の往復封筒によれば、往信用に際しては、開封用舌片により塞がれる上方の第1の開口部とは異なる第2の開口部を封止するため、接着剤や接着テープ等の厳密な位置決めや接着剤の塗布量の調節が不要となる。
剥離処理が施された部分やミシン目や散点状の接着剤により、はさみ等の切断具を使用しなくとも、開封用舌片と表側シートとの連結を解除して封筒を開封することができ、開封作業が容易となる。往信時の受取人が往復封筒を開封する際に開封用舌片を根本から切断したり開封用舌片が破れる等して、返信用の封止の際に開封用舌片が使用できなくなるという事態も生じない。
開封用舌片を開口部から引き出したり、開口部内に差し込むに際しては、折り曲げ部を表側シートから離れる方向に折り曲げることにより開口部を広くすることができ、開封用舌片を引き出したり差し込む作業が容易となる。また、折り曲げ部と裏側シートとを剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着させておくことで、折り曲げ部を表側シートから剥離しない限り折り曲げ部が封筒本体から離れる事態を防止することができる。
返信用の封止を行う場合に、両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離すれば、開口部の封止を行うときの接着が可能になり、糊等の接着剤をあ
【0040】
らためて塗布しなくとも返信用の封止が可能になる。
往信又は返信するときは、開封用舌片を開口部内に差し込んだり、又は、外に出したりして封止すると、往信用や返信用の住所等が隠れたり現れたりするため、従来のように、住所又は氏名や、郵便局の局承認等が往信用と返信用のものであるか否かの混同を防止することが可能になる。
剥離処理が施された部分に宛先等が映るようになっているため、宛先等と剥離処理が施された部分とが重なっても、宛先等が認識可能となる。
裏側シートの外側に外周舌片が現れるため、封筒の配送者などに対して、外周舌片が現れる裏側シートの側が封筒の裏面であり、その反対側が封筒の表側であることを認識させることができる。そして、たとえ開封用舌片の外側の面や表側シートの開封用舌片に隠れる位置などのように一般的な封筒とは異なる位置に宛先や局承認等が印刷されていても、外周舌片の有無を手掛かりとして封筒の裏側と表側とを区別して認識させることで、即座に宛先等を見つけさせることができ、宛先等を見落とすことが防止される
配送途中等において封筒が開封用舌片側から開封された状態となっても、内側の面に記載された情報は隠された状態であり見えにくくなっている。したがって、剥離処理が施された部分やミシン目や散点状の接着剤により、開封用舌片と表側シートとの連結が解除され易くなっていても、封筒の内容物である情報記載シートに記載された情報は秘密状態が保持され易い。

Claims (19)

  1. 封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、
    往信用に際して、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方の開口部が開放された後に、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われることを特徴とする往復封筒。
  2. 封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられた封筒において、
    往信用に際して、開封用舌片が当該開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて上方の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて当該開口部が塞がれ、返信用の封止が行われることを特徴とする往復封筒。
  3. 封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、
    往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放された後に、開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われることを特徴とする往復封筒。
  4. 封筒の表側を構成する表側シートと封筒の裏側を構成する裏側シートを有し、表側シートと裏側シートの内側が上方に第1の開口部を有する袋状となっており、裏側シートの上方には折り返されて第1の開口部を塞ぐ開封用舌片が設けられ、この開封用舌片が第1の開口部に差し込まれるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれており、封筒の左方、右方又は下方には別途第2の開口部が設けられた封筒であり、
    往信用に際して、第2の開口部が塞がれて往信用の封止が行われる一方、返信用に際して、開封用舌片と表側シートとの連結が解除されて第1の開口部が開放された後に、開封用舌片が表側シートの外側に折り返されるとともに表側シートと連結されて第1の開口部が塞がれることで、返信用の封止が行われることを特徴とする往復封筒。
  5. 往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤との剥離が可能となる剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されて連結されていることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の往復封筒。
  6. 前記開封用舌片には表側シートとの連結を解除するためのミシン目が設けられていることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の往復封筒。
  7. 往信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、接着剤が散点状に塗布されており、開封用舌片と表側シートとは散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲4記載の往復封筒。
  8. 往信用の封止において散点状の接着剤に対応する位置に接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられており、開封用舌片と表側シートとは剥離処理が施された部分を介して散点状に塗布された接着剤により接着されて連結されていることを特徴とする請求の範囲7記載の往復封筒。
  9. 前記表側シートの上側には、開封用舌片と表側シートとの連結が解除された状態において、裏側シート又は裏側シートの外周に設けられる外周舌片と離れる方向に折り曲げ可能な折り曲げ部が設けられていることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲8記載の往復封筒。
  10. 前記折り曲げ部は表側シートと裏側シート又は表側シートと外周舌片とを左右上側において所定幅で分離させて形成されており、前記折り曲げ部の左右側、裏側シートの左右上側又は外周舌片の左右上側には接着剤との剥離が可能な剥離処理が施された部分が設けられ、折り曲げ部と裏側シート又は折り曲げ部と外周舌片とは剥離処理が施された部分を介して接着剤により接着されていることを特徴とする請求の範囲9記載の往復封筒。
  11. 返信用の封止状態において開封用舌片と表側シートとが接し合う部分のうち開封用舌片の側又は表側シートの側には、両面テープ若しくは接着剤の上に剥離可能な剥離紙が配され、この両面テープの剥離紙若しくは接着剤の上の剥離紙を剥離して前記返信用の封止を行うときの接着とされることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲10記載の往復封筒。
  12. 往信用の封止状態において表側シートのうち開封用舌片に隠れる位置には、返信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする請求の範囲1又は請求の範囲3記載の往復封筒。
  13. 返信用の封止状態において開封用舌片のうち表側シートに隠れる位置には、往信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする請求の範囲1又は請求の範囲3記載の往復封筒。
  14. 往信用の封止状態において開封用舌片のうち表側シートに隠れる位置には、返信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする請求の範囲2又は請求の範囲4記載の往復封筒。
  15. 返信用の封止状態において表側シートのうち開封用舌片に隠れる位置には、往信用の宛先が表記される欄、郵便局の局承認が印刷される欄、又は切手が貼着される欄のうち少なくとも一つの欄が設けられていることを特徴とする請求の範囲2又は請求の範囲4記載の往復封筒。
  16. 剥離処理が施された部分と返信用の宛先や局承認や切手とが重なり合っており、返信用の宛先や局承認や切手は剥離処理が施された部分に映るようになっていることを特徴とする請求の範囲5記載の往復封筒。
  17. 表側シートの左方、右方又は下方のうち少なくとも一方には外周舌片が設けられており、外周舌片は裏側シートの外側に配されて裏側シートと貼り合わせられていることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲16記載の往復封筒。
  18. 封筒の内容物となる情報記載シートが前記開封用舌片に塞がれる開口部の側で表側シートと一体となっており、この情報記載シートが下方に向かって折り畳まれて封筒内に収納されるとともに、情報記載シートの折り畳み収納状態において少なくとも内側となる面に情報が記載されていることを特徴とする請求の範囲1乃至請求の範囲17記載の往復封筒。
  19. 情報記載シートが下方に折り畳まれた状態で互いに重なり合う位置に二本のミシン目が設けられ、この二本のミシン目を同時に切断することにより当該ミシン目よりも上側部分が切取り可能となっていることを特徴とする請求の範囲18記載の往復封筒。
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