JPWO2003032303A1 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2003032303A1
JPWO2003032303A1 JP2003535187A JP2003535187A JPWO2003032303A1 JP WO2003032303 A1 JPWO2003032303 A1 JP WO2003032303A1 JP 2003535187 A JP2003535187 A JP 2003535187A JP 2003535187 A JP2003535187 A JP 2003535187A JP WO2003032303 A1 JPWO2003032303 A1 JP WO2003032303A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical head
optical
transfer
gear
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003535187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4272523B2 (ja
Inventor
江澤 弘造
弘造 江澤
武生 三東
武生 三東
佐治 義人
義人 佐治
滝沢 輝之
輝之 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2003032303A1 publication Critical patent/JPWO2003032303A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272523B2 publication Critical patent/JP4272523B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/0857Arrangements for mechanically moving the whole head
    • G11B7/08582Sled-type positioners

Abstract

本発明の光ディスク装置は、複数の光ヘッドと、光ヘッドをディスクの半径方向に移送可能に案内するガイド構造と、光ヘッドをガイド構造に沿って移送させるための光ヘッド移送機構と、ディスク回転機構、ガイド構造、及び光ヘッド移送機構を支持する移送ベースとを含む移送ユニットと、複数の光ヘッドのそれぞれを支持し格納するための複数の格納支持ガイドを有する光ヘッド格納部と、光ヘッド格納部から移送ユニットへ、又は移送ユニットから光ヘッド格納部へ光ヘッドのそれぞれを移送する光ヘッド装抜機構とを備えており、光ヘッド格納部に格納された各光ヘッドは格納された位置から直線的に移動することによって移送ユニットに移送される。

Description

技術分野
本発明は、光ディスクにデータを記録および/または再生するための光ヘッドを複数個備える光ディスク装置に関する。
背景技術
CD(Compact Disc)や、DVD(Digital Versatile Disc)など、複数の規格のディスク状記録媒体(以下ディスクと称する)が広く普及している。これらのディスクでは、記録密度が異なるため、記録および/または再生を行うために用いる光ビームの波長が異なる。また、記録密度が同じであっても、再生専用型、追記型、書き換え型等、記録再生形態の異なるディスクが存在し、異なる記録再生方式が採用されている。このため、記録密度および記録再生方式の差異に対応した種々の光ディスク装置が用いられている。
光ディスク装置が1つの記録密度および記録再生方式のディスクにしか対応していない場合、ユーザは、ディスクの種類ごとに光ディスク装置を用意しなければならない。このような不都合を解消するため、複数の種類のディスクに対応した光ディスク装置が求められている。
このような複数種類のディスクに対応した光ディスク装置では、光ディスク装置を小型化できるという観点から、多様な記録密度および記録再生方式に対応できる光ヘッドを1つ備えていることが理想である。しかし、記録および/または再生に用いる光ビームの波長は記録密度によって異なるため、このような光ディスク装置は光ビームを出射する発光素子を複数備えている必要がある。また、ディスクの規格や記録再生方式によって光学系が異る。このため、複数の発光素子および複数の光学系をそれぞれの素子や光学系に求められる特性を満たすよう1つの光ヘッドに配置することは困難である。特に、それぞれの素子や光学系に求められる特性の信頼性を保つために必要な十分な空間を確保しようとした場合、1つの光ヘッドに構成することは難しい。
このため、光ビームの波長あるいは光学系ごとに光ヘッドを分け、複数のヘッドのそれぞれを用いて対応するディスクに対してデータの記録および/または再生を行うほうが、各光ヘッドの寸法を小さくでき、各光ヘッドの信頼性を確保することができる。また、製造・調整コストおよび部品コストを低くすることも可能である。
一方、上述したように、ディスクの記録密度や記録再生方式は異なっているものの、ディスクの外形は一般的にほぼ同型状である場合が多い。したがって、複数種類のディスクに対応した光ディスク装置において、光ヘッド以外の要素や構造は、配置空間や装置コストの観点から、できるだけ共通化することが好ましい。
これらを考慮すると、多種多様な光ディスクの記録および/または再生を可能とする光ディスク装置は、ディスクに対応した複数の光ヘッドと、光ヘッド以外の共通に使用する構造とを備えていることが望ましい。
このような光ディスク装置として、例えば日本国特許第2943918号は、複数の光ヘッドと1つの光ディスク回転機構を備えた光ディスク装置を開示している。以下、この光ディスク装置を説明する。図37に示すように、この光ディスク装置は、記録および/または再生が可能な光ディスクに対応した第1光ヘッド501aおよび第2光ヘッド502bと、第1光ヘッド501aおよび第2光ヘッド501bを格納時にそれぞれ支持する第1小ガイドシャフト502aL、502aRおよび第2小ガイドシャフト502bL、502bRと、回転板503および支持台504を有する光ヘッド格納部551とを備える。
回転板503は支持台504に対して、回動支軸503Aを中心に回動可能に支持され、図示しない回動機構により矢印801方向に回動される。また、第1小ガイドシャフト502aL、502aRおよび第2小ガイドシャフト502bL、502bRは互いに平行になるよう配置され、かつ、第1小ガイドシャフト502aL、502aRを含む平面から回動支軸503Aまでの距離と、第2小ガイドシャフト502bL、502bRを含む平面から回動支軸503Aまでの距離は等しく設定されている。
光ディスク505は、ディスクモータ506により駆動される。光ディスク505に対して記録および/または再生を行う際、第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bは、ガイドシャフト507L、507Rによって、光ディスク505の半径方向にガイドされる。ディスクモータ506およびガイドシャフト507L、507Rは移送台508に一体的に支持されている。また、支持台504および移送台508は共にベース台509に支持されている。第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bは、移送駆動機構(不図示)により、ガイドシャフト507Lおよび507Rに沿って移送され、光ディスク505を半径方向に走査してデータの記録および/または再生を行う。
第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bは、それぞれの対物レンズ501aA、501bAが互いに対向するよう、小ガイドシャフト502aL、502aRおよび502bL、502bRにそれぞれ支持された状態で、光ヘッド格納部551に格納されている。図37では、小ガイドシャフト502aLおよびガイドシャフト507L、ならびに、小ガイドシャフト502aRおよびガイドシャフト507Rが一直線上に配置されている。この状態では、第1光ヘッド501aが格納部551から矢印802方向に移送台508へ移動可能である。第1光ヘッド501aが移送台508のガイドシャフト507L、507Rに装入されると、第1光ヘッド501aはガイドシャフト507L、507Rに沿って移動しながら、ディスク505に対してデータの記録および/または再生を行う。
また、回転板503が回転駆動機構(不図示)により矢印801方向のうち何れかの方向に180度回転すると、小ガイドシャフト502bRおよびガイドシャフト507L、ならびに、小ガイドシャフト502bLおよびガイドシャフト507Rが一直線上に配置される。この状態では、第2光ヘッド501bが格納部551から矢印802方向に移送台508へ移動可能である。第2光ヘッド501bが移送台508のガイドシャフト507L、507Rに装入されると、第2光ヘッド501bはガイドシャフト507L、507Rに沿って移動しながら、ディスク505に対してデータの記録および/または再生を行う。
光ヘッドを交換する場合には、上述の手順を逆におこなう。具体的には、移送台508にある第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bの一方を格納部551へ戻し、回転板503を180度回転させる。その後、他方の光ヘッドを移送台508へ移動させる。光ヘッドの交換は、移送台508にある光ヘッドが、ディスクモータ506に載置された光ディスク505の種類と対応していない場合に行う。たとえば、移送台508にある光ヘッドにて、ディスクモータ506に載置された光ディスク505の種類を検出した結果、その光ヘッドでは記録および/または再生が不可能であることが判明した場合などである。
上述したように、この光ディスク装置では、光ヘッドを交換したり、移送台508のガイドシャフト507L、507Rに隣接した位置にない光ヘッドを装着したりする場合、回転板503を180度回転させる必要がある。このため、回転板503の回転支軸503Aと直交する面における第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bの幅WaまたはWbのうちの何れか大きほうの値をWとすれば、格納部551の高さHは、少なくともWよりも大きくする必要がある。このことは、光ディスク装置の高さが、第1光ヘッド501aまたは第2光ヘッド501bの幅による制約をうけ、光ディスク装置の高さをWよりも小さくできないという問題となる。
また、第1光ヘッド501aおよびは第2光ヘッド501bへの給電線および信号線には、FPC(フレキシブルプリントケーブル)あるいはFFC(フレキシブルフラットケーブル)のようなフレキシブルケーブル510aが用いられる。たとえば図38示すように、第1光ヘッド501aにフレキシブルケーブル510aを接続し、フレキシブルケーブル510aを対物レンズ501Aの裏面側に湾曲させる。あるいは、図39に示すように、フレキシブルケーブル510aを対物レンズ501A側に湾曲させる。そして、第1光ヘッド501aに接続されていないフレキシブルケーブル510aの一端が図示しないプリント基板へコネクタ等により接続される。
この場合、図38および図39に示す矢印803方向あるいは804方向へ第1光ヘッド501aが移動しても、フレキシブルケーブル510aは、無理なく湾曲することができる。このため、第1光ヘッド501aおよびは第2光ヘッド501bがガイドシャフト507Lおよび507R上で移送される際、フレキシブルケーブル510aは無理なく湾曲する。
一方、第1光ヘッド501aを矢印805方向あるいは矢印806方向へ回転させる場合、フレキシブルケーブル510aが湾曲することのできない力が働く。このため、第1光ヘッド501aおよびは第2光ヘッド501bが格納部551に格納されている状態で、格納部551を図37に示す矢印801方向に回転した場合、フレキシブルケーブル510aは適切な湾曲状態をとることができず、フレキシブルケーブル510aが破損したり、フレキシブルケーブル510aと第1光ヘッド501aとの接続部分あるいは、フレキシブルケーブル510aと図示しないプリント基板との接続部分に大きな力がかかり、これらの接続部分が破壊するという問題が生じる。
発明の開示
本発明は、このような従来の問題点を解決し、装置全体の高さを小さくすることが可能であり、複数個の光ヘッドに対して無理な力が働かないように給電線および信号線を接続することのできる光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、ディスクを載置し、回転させるディスク回転機構と、前記ディスクに対してデータの記録および/または再生を行うために光ビームを出射する複数の光ヘッドと、前記光ヘッドを前記ディスクの半径方向に移送可能に案内するガイド構造と、前記光ヘッドを前記ガイド構造に沿って移送させるための光ヘッド移送機構と、前記ディスク回転機構、前記ガイド構造、および前記光ヘッド移送機構を支持する移送ベースとを含む移送ユニットと、前記複数の光ヘッドのそれぞれを支持し格納するための複数の格納支持ガイドを有する光ヘッド格納部と、前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記光ヘッドのそれぞれを移送する光ヘッド装抜機構とを備え、前記光ヘッド格納部に格納された各光ヘッドは格納された位置から直線的に移動することによって前記移送ユニットに移送される。
ある好ましい実施形態において、前記複数の光ヘッドは、それぞれから出射する光ビームが同じ方向となるような姿勢で前記光ヘッド格納部に格納されている。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド格納部の前記格納支持ガイドに支持された複数の光ヘッドから出射する光ビームの光軸とディスク回転機構の回転軸とが実質的に同一平面上となるよう、各格納支持ガイドは垂直方向に配列されている。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドの1つを前記移送ユニットへ装入するよう、前記光ヘッド格納部と前記移送ユニットとの相対位置が設定された状態において、前記ディスク回転機構に載置された前記光ディスクに対して、データの記録および/または再生を行う。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド装抜機構は、前記移送ユニットに設けられており、前記光ヘッド装抜機構と前記光ヘッド移送機構とは単一の駆動源を共有している。
ある好ましい実施形態において、前記複数の光ヘッドのそれぞれは、前記ガイド構造により案内される方向と直交する方向の歯すじの歯形をもつ移送ラックを有し、前記光ヘッド装抜機構および前記光ヘッド移送機構は各光ヘッドの移送ラックとかみ合い得る装入ギアおよび移送ギアをそれぞれ有し、前記移送ユニットと前記光ヘッド格納部とが、前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドの1つを装入または排出が可能な位置にある場合に前記1つの光ヘッドの移送ラックと装入ギアがかみ合って、前記1つの光ヘッドが光ヘッド格納部から移送ユニットへ装入され、前記移送ユニットにおいて、前記1つの光ヘッドの移送ラックと移送ギアがかみ合って前記1つの光ヘッドが前記ガイド構造に沿って移送される。
ある好ましい実施形態において、前記装入ギアまたは移送ギアのうち少なくとも一方の回転中心は、前記光ヘッドの移送ラックとの距離が変化するように揺動し、前記装入ギアまたは前記移送ギアのうち回転中心が揺動するギアを前記移送ラック側へ付勢するギア付勢機構を前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構が有する。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構は、前記揺動するギアを駆動する前段ギアを有し、前記揺動するギアは、前記前段ギアの回転中心を支軸として揺動する。
ある好ましい実施形態において、前記複数の光ヘッドは第1光ヘッドおよび第2光ヘッドを含み、前記光ヘッド格納部の前記複数の格納支持ガイドは、前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドを支持するための第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドを含み、前記第1格納支持ガイドは前記第2支持ガイドより上に位置している。
ある好ましい実施形態において、前記移送ユニットを第1位置および第2位置へ移動させるための移送ユニット昇降機構を更に備え、前記第1位置において、前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記第1光ヘッドを移送し、前記第2位置において、前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記第2光ヘッドを移送する。
ある好ましい実施形態において、前記移送ユニットが前記第1位置にあるとき、前記ディスク回転機構に載置された前記光ディスクに対して、データの記録および/または再生を行う。
ある好ましい実施形態において、前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドはそれぞれ対物レンズを有し、前記第2光ヘッドの対物レンズの開口値は前記第1の光ヘッドの対物レンズよりも大きくなっている。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド装抜機構は、前記移送ユニットに設けられており、前記光ヘッド装抜機構と前記光ヘッド移送機構とは単一の駆動源を共有している。
ある好ましい実施形態において、前記第1および第2光ヘッドのそれぞれは、前記ガイド構造により案内される方向と直交する方向の歯すじの歯形をもつ移送ラックを有し、前記光ヘッド装抜機構および前記光ヘッド移送機構は各光ヘッドの移送ラックとかみ合い得る装入ギアおよび移送ギアをそれぞれ有し、前記移送ユニットと前記光ヘッド格納部とが、前記光ヘッド格納部に格納された光ヘッドの1つを装入または排出が可能な位置にある場合に前記1つの光ヘッドの移送ラックと装入ギアがかみ合って、前記1つの光ヘッドが光ヘッド格納部から移送ユニットへ装入され、前記移送ユニットにおいて、前記1つの光ヘッドの移送ラックと移送ギアがかみ合って前記1つの光ヘッドが前記ガイド構造に沿って移送される。
ある好ましい実施形態において、前記装入ギアまたは移送ギアのうち少なくとも一方の回転中心は、前記光ヘッドの移送ラックとの距離が変化するように揺動し、前記装入ギアまたは前記移送ギアのうち回転中心が揺動するギアを前記移送ラック側へ付勢するギア付勢機構を前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構が有する。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構は、前記揺動するギアを駆動する前段ギアを有し、前記揺動するギアは、前記前段ギアの回転中心を支軸として揺動する。
ある好ましい実施形態において、前記第2光ヘッドが前記移送ユニットに装入されているとき、前記移送ユニットが前記第1の位置において、前記光ヘッド格納部に格納された第1光ヘッドの移送ラックが、前記装入ギアとかみ合わないよう、前記装入ギアを揺動させる、かみ合い回避機構を更に備える。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド装抜機構は、前記装入ギアを揺動させるための付勢部を有し、前記かみ合い回避機構は、前記光ヘッド格納部に前記第2光ヘッドが存在しない場合に前記光ヘッド装抜機構の付勢部を付勢し、前記光ヘッド格納部に前記第2光ヘッドが存在する場合には、前記第2光ヘッドと当接することにより、光ヘッド装抜機構の付勢部を付勢しないように移動するかみ合い回避レバーを有する。
ある好ましい実施形態において、前記複数の光ヘッドの少なくとも1つは、前記ガイド構造と係合するガイド受け部を有するアダプタと、前記ガイド構造の少なくとも一部と係合しないガイド受け部を有し、前記アダプタに載置される光ピックアップとを含む。
ある好ましい実施形態において、前記アダプタは、前記光ピックアップから出射する光ビームの光軸を調整するために、前記アダプタに対する前記光ピックアップの姿勢を調整する機構を備える。
ある好ましい実施形態において、前記光ピックアップは第1突起および一対の第2突起を備え、前記光ピックアップの姿勢を調整する機構は、前記第1突起および一対の第2突起のそれぞれを前記アダプタへ付勢する付勢バネと、前記付勢バネに抗して前記第1突起および一対の第2突起をそれぞれアダプタから押し上げる調整ビスとを含む。
ある好ましい実施形態において、前記光ピックアップは第1突起および一対の第2突起を備え、前記光ピックアップの姿勢を調整する機構は、前記第1突起および一対の第2突起のそれぞれを前記アダプタへ付勢する付勢バネと、前記付勢バネに抗して前記第1突起および一対の第2突起のうちの一方をそれぞれアダプタから押し上げる調整ビスと、前記一対の第2突起の中間付近に位置し、光ピックアップの底面と接触するようにアダプタに設けられた凸部とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドのうち少なくとも1つが対応する格納支持ガイドから移動するのを防ぐ光ヘッドロック機構を更に有する。
ある好ましい実施形態において、前記光ヘッドロック機構は、複数の光ヘッドのそれぞれに対して独立して移動を防止し、移送ユニットと光ヘッド格納部とがいずれの光ヘッドを移送しない位置にある場合には全ての光ヘッドの移動を防止する。
ある好ましい実施形態において、前記装入ギアは、移送ユニット昇降機構に連動して揺動する。
ある好ましい実施形態において、前記装入ギアおよび前記移送ギアの位相差を吸収する機構を更に有する。
ある好ましい実施形態において、前記複数の光ヘッドの移送ラックは、少なくとも一端近傍において端部から中央に向かって段階的に歯丈が高くなり、中央部において正規の歯丈に達する歯を有する。
ある好ましい実施形態において、前記第2光ヘッドにおいて前記光ビームを出射する部分は凸部に形成されており、前記第1光ヘッドは、前記第1光ヘッドおよび前記第2光ヘッドが前記光ヘッド格納部に格納されているとき、前記第2光ヘッドの凸部の少なくとも一部を受ける凹部を有する。
ある好ましい実施形態において、前記ガイド構造、前記第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドはそれぞれ等しい間隔で配置された一対の平行なシャフトであり、前記第1位置および前記第2位置において、前記ガイド構造のシャフトと前記第1格納支持ガイドのシャフトならびに前記ガイド構造のシャフトと前記第2格納支持ガイドのシャフトがそれぞれ一直線になるよう配置される。
ある好ましい実施形態において、前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドは、前記シャフトと係合する一対のガイド受け部を有し、第1格納支持ガイドまたは第2格納支持ガイドから前記ガイド構造へ前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドが移送されるとき、前記一対のガイド受け部の一方が完全にガイド構造へ移動するまで、前記一対のガイド受け部の他方は第1格納支持ガイドまたは第2格納支持ガイドに支持されるよう、前記前記ガイド構造、前記第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドの一対のシャフトの長さが異なっている。
ある好ましい実施形態において、前記装入ギアが前記移送ラックとかみ合う領域は前記移送ギアが前記移送ラックとかみ合う領域とは異なっている。
ある好ましい実施形態において、前記移送ラックの前記装入ギアとかみ合う領域および前記移送ギアとかみ合う領域は、独立した部品から構成されている。
ある好ましい実施形態において、転がり接触部分または滑り接触部分を有し、前記移送ラックの歯が設けられていない面と前記転がり接触部分または滑り接触部分が接触して、前記移送ラックを前記装入ギアまたは移送ギアの方向へ付勢する付勢手段をさらに備え、前記移送ラックは前記光ヘッドのガイド方向と直交する方向に移動可能な自由度を有する。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しながら本発明の光ディスク装置の一実施形態を説明する。
図1は光ディスク装置301の全体の構造を概念的に示す断面図である。光ディスク装置301は、ディスク回転機構となるディスクモータ2と、第1光ヘッド6と、第2光ヘッド7と、移送ユニット52および光ヘッド格納部53とを備える。光ディスク1は、ディスクモータ2のロータと一体的に回転するターンテーブル2Aの上に載置され、クランパ3によりチャッキングされる。
移送ユニット52は、移送ベース5および一対のシャフトからなるガイド構造4を含む。ガイド構造4は、第1光ヘッド6または第2光ヘッド7を光ディスク1の半径方向に移送するための案内を行う。図1は、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7がガイド構造4に装入されていない状態を示している。各ガイド構造4は、支持部材4A、4Bによって移送ベース5に支持されている。また、ディスクモータ2も移送ベース5に支持されている。
第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、異なる記録密度あるいは記録再生方式の光ディスクのためのものであってもよいし、同一のものであってもよい。第1光ヘッド6と第2光ヘッド7とが同一である場合には、例えば、第1光ヘッド6を通常使用し、第2光ヘッド7を予備の光ヘッドとしてもよい。また、2つの光ヘッドが異なる記録密度あるいは記録再生方式の光ディスク1に対して、記録および/または再生を行うためのものである場合には、例えば、第1光ヘッド6を長い波長の光を出射する低密度記録再生用光ヘッドとし、第2光ヘッド7を短い波長の光を出射する高密度記録再生用光ヘッドとしてもよい。なお、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の両方を示す場合には、以下の説明において単に光ヘッドと称する場合がある。
第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、給電線および信号線を一括して束ねた第1フラットケーブル12および第2フラットケーブル13の一端に電気的に接続されている。これらのフラットケーブルの他端は、第1プリント基板14の第1コネクタ12Aおよび第2プリント基板15の第2コネクタ13Aにそれぞれ接続されている。
光ヘッド格納部53は、それぞれ一対のシャフトからなる第1格納支持ガイド8および第1格納支持ガイド8より下方に設けられた第2格納支持ガイド9とこれらを支持するための格納支持ベース10とを有する。第1格納支持ガイド6および第2格納支持ガイド9は、それぞれ、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7を支持して格納する。図1は、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が光ヘッド格納部53に格納されている状態を示している。図1において、矢印6Aおよび7Aは第1光ヘッド6および第2光ヘッド7から出射する光ビームの方向を示している。図1に示すように、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、同じ方向に光ビームを出射するよう光ヘッド格納部53内において格納されている。つまり、それぞれから出射する光ビームが同じ方向となるような姿勢で第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は光ヘッド格納部53内に格納されている。
第1光ヘッド6は、光ヘッド格納部53の第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、および移送ユニット52のガイド構造4と係合し、これらに沿って移動しうるような構造を備えている。たとえば、第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4が、円形の断面を持つ2つのシャフトである場合には、第1光ヘッド6は第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4を共通に受ける2つの溝あるいは孔を備えている。
本実施形態では、第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4はそれぞれ2つのシャフトを有するが、3つ以上のシャフトを有していてもよい。また、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7がガイド構造4に沿って移動する際、第1光ヘッド6から出射される光ビームの光軸と光ディスク1のデータ記録面との傾きが常に一定に保たれるのであれば、ガイド構造4は1つシャフトを有する構造であってもかまわない。
さらに、第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4が有するシャフトの数やシャフト間の間隔は異なっていてもよい。移送方向の案内が可能であれば、第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4は、シャフト以外の案内構造を有していてもよい。ただしこの場合には、それぞれのシャフトを受ける構造あるいは案内構造を第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が備えている必要がある。
移送ユニット52は、図1において矢印69および71で示すように、以下において詳述する移送ユニット昇降機構(図1では示されていない)によって上下に昇降する。図1に示す第1位置において、以下において詳述する光ヘッド装抜移送機構(図1では示されていない)は、矢印72に示すように光ヘッド格納部53の第1格納支持ガイド8に支持された第1光ヘッド6を移送ユニット52のガイド構造4に移動させる。また、矢印70に示すように移送ユニット52のガイド構造4上にある第1光ヘッド6を光ヘッド格納部53の第1格納支持ガイド8へ移動させる。
また、移送ユニット52が第1位置にあるとき、光ディスク装置301は光ディスク1に対してデータを記録および/または再生することができる。具体的には、ディスクモータ2のターンテーブル2Aに光ディスク1を載置し、光ディスク1を回転駆動する。また、移送ユニット52のガイド構造4上にある第1光ヘッド6または第2光ヘッドをガイド構造4に沿って移動させることにより、第1光ヘッド6を光ディスク1の半径方向に移動させ光ディスク1に対してデータを記録および/または再生する。
移送ユニット昇降機構によって、移送ユニット52が図2に示す第2位置に移動した場合、矢印72に示すように光ヘッド格納部53の第2格納支持ガイド9に支持された第2光ヘッド7を移送ユニット52のガイド構造4に移動させる。また、矢印70に示すように移送ユニット52のガイド構造4上にある第2光ヘッド7を光ヘッド格納部53の第2格納支持ガイド9へ移動させる。
光ディスク装置301は、筐体11、および、筐体11に設けられた開口11Aから装入および排出されるディスクトレイ16をさらに備えている。ディスクトレイ16は、光ディスク1を装置外より装置内へ装入する際に光ディスク1を載置して、矢印73方向に移動し、また光ディスクを装置内より装置外へ排出する際に光ディスク1を載置して矢印74方向に移動する。ディスクトレイ16が矢印73の方向あるいは矢印74の方向に移動している間、移送ユニット52は図2に示すように、第2位置にある。
図1に示すように、ディスクトレイ16に載置された光ディスク1が、光ディスク装置301内に装入されると、移送ユニット52が矢印71方向に上昇して、ターンテーブル2Aとクランパ3とにより光ディスク1を挟持する。これにより、光ディスク1をターンテーブル2Aと一体化して回転可能に保持する。ターンテーブル2Aとクランパ3とによる光ディスク1の挟持は、具体的には、ディスクモータ2のロータを磁性体で構成し、クランパ3に磁石を組み込むことにより、双方の磁力による吸引力を利用して光ディスク1をターンテーブル2Aに固定することができる。あるいは、光ディスク1に直接磁性体を固定し、ロータには磁石を組み込むことによって、クランパ3を用いずに、光ディスク1とターンテーブル2Aとが互いに引きつけ合うようにしてもよい。また、クランパ3をバネ力等により光ディスク1をターンテーブル2Aに押しつけてもよい。
図1および図2は、ディスクトレイ16に光ディスク1が直接載置されるように示しているが、光ディスク1はカートリッジに装入されていてもよい。この場合、光ディスク1の記録密度あるいは記録再生方式の差異に応じて異なる形状のカートリッジに光ディスク1が収納されるようにし、カートリッジの形状の差異および光ディスク1がカートリッジに収納されているか否かを検知する検出器をディスクトレイ16に設けてもよい。
以下、図1および図2を参照して、光ディスク装置301において、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7を用いて光ディスク1に対してデータを記録およびまたは再生する手順を説明する。以下の説明において、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、記録密度が異なる第1光ディスクおよび第2光ディスクに対して、データを記録およびまたは再生するものとする。また、第1光ディスクおよび第2光ディスクはそれぞれ対応する第1カートリッジおよび第2カートリッジに通常収納されているものとする。ただし、第1カートリッジおよび第2カートリッジはそれぞれ第2光ディスクおよび第1光ディスクを収納することも可能であるとする。光ディスク装置301が初期状態にあるとき、あるいは待機状態にあるとき、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、光ヘッド格納部53に格納されており、移送ユニット52にはいずれの光ヘッドも装着されていないものとする。また、移送ユニット52は、図2に示すように第2位置にあるものとする。
図3は、光ディスク装置301の制御の手順を示すフローチャートである。上述したように光ディスク装置301はステップ201の状態にある。まず、ディスクトレイ16にカートリッジに収められた光ディスクを載置し、光ディスク装置301内にディスクトレイ16が装填されると(ステップ202)、ディスクトレイ16に設けられた検出器がディスクトレイ16に載置された光ディスクがカートリッジに収められているかどうかを検出する(ステップ203)。さらにカートリッジが第2カーリッジかどうかを検出し(ステップ204)、第2カートリッジ7であると判断した場合には、光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ第2光ヘッド7を移動させ、移送ユニット52を矢印71にしたがって上昇させる(ステップ206)。
移送ユニット52が上昇して第1位置に達すると、カートリッジ内の光ディスクがターンテーブル2Aに載置される。これにより、第2光ヘッド7を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生が可能な状態となる。第2光ヘッド7から光ディスク光ビームを出射して光ディスクが第2光ディスクかどうかを判別し(ステップ208)、光ディスクが第2光ディスクである場合には、引き続き、第2光ヘッド7を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生を行う(ステップ209)。
第2光ヘッド7を用いた判別の結果、光ディスクが第2光ディスクでないとわかった場合には、第2位置にまで、移送ユニット52を矢印69に示すように降下させる(ステップ210)。この時、移送ユニット52の下降に伴って、光ディスクはターンテーブル2Aから脱離する。移送ユニット52から第2光ヘッド7を光ヘッド格納部53へ移動させた後(211)、移送ユニット52を第1位置まで上昇させる(212)。
移送ユニット52が上昇して第1位置に達すると、カートリッジ内の光ディスクがターンテーブル2Aに再び載置される。続いて、光ヘッド格納部53から第1光ヘッド6を移送ユニット52へ移動させる(ステップ213)。これにより、第1光ヘッド6を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生が可能な状態となる(ステップ214)。
ディスクトレイ16に載置された光ディスクがカートリッジに収められていない場合、あるいは、第1カートリッジに光ディスクが収納されている場合(ステップ203)、移送ユニット52を第1位置まで上昇させる(ステップ215)。移送ユニット52が上昇して第1位置に達すると、カートリッジ内の光ディスクがターンテーブル2Aに載置される。続いて、光ヘッド格納部53から第1光ヘッド6を移送ユニット52へ移動させる(ステップ216)。これにより、第1光ヘッド6を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生を可能な状態になる。
第1光ヘッド6から光ディスク光ビームを出射して光ディスクが第1光ディスクかどうかを判別し(ステップ217)、光ディスクが第1光ディスクである場合には、引き続き、第1光ヘッド6を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生を行う(ステップ219)。
一方、第1光ヘッド6を用いた判別の結果、光ディスクが第1光ディスクでないとわかった場合には、第1光ヘッド6を光ヘッド格納部53へ移動させる(ステップ220)。その後、第2位置まで、移送ユニット52を矢印69に示すように降下させる(ステップ221)。この時、移送ユニット52の下降に伴って、光ディスクはターンテーブル2Aから脱離する。第2位置において、光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ第2光ヘッド7を移動させた後(222)、再び、移送ユニット52を第1位置まで上昇させる(223)。移送ユニット52が上昇して第1位置に達すると、カートリッジ内の光ディスクがターンテーブル2Aに載置される。これにより、第2光ヘッド7を用い、光ディスクに対してデータの記録および/または再生を行うことができる(ステップ224)。
このように、光ディスク装置301によれば、光ヘッド格納部53に格納された第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、光ヘッド格納部53に格納されたときの向きと同じ向きで移送ユニット52のガイド構造4に装入され、光ディスク1に対してデータの記録および/または再生を行う。つまり、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、光ディスク装置301内において、直線運動のみを行い、自転あるいは公転等の回転運動は行わない。このため、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7に接続されたフラットケーブル12および13がねじれたり、適切な湾曲状態をとることができないような力がフラットケーブル12および13にはたらくことがない。このため、フラットケーブル12および13の破損やフラットケーブル12および13の両端における接続部分の破損を防止することができる。
また、光ヘッド格納部53が回転しないため、光ヘッドの光ディスクと平行な面における幅が、光ヘッド格納部53の高さや光ディスク装置301の高さに影響することがない。このため、光ヘッドの幅による制限を受けることなく光ディスク装置301の高さを小さくすることが可能となる。
なお、本実施形態では、移送ユニット52が第1位置にあるとき、光ディスク1に対してデータの記録および/または再生をおこなうことができる構造を備えていたが、データの記録および/または再生は、移送ユニット52が他の位置にあるときに行ってもよい。たとえば、図2に示すように移送ユニット52が第2位置にあるとき、光ディスクを載置したディスクトレイ16が下降し、データの記録および/または再生をおこなってもよい。また、移送ユニット52が第1位置および第2位置以外の位置にあるときに、データの記録および/または再生をおこなってもよい。しかし、光ヘッド格納部53と移送ユニット52との間で光ヘッドの移動を行う第1位置または第2位置において、データの記録および/または再生を行った方が、少なくとも一方の光ヘッドは移送ユニット52へ移動するだけで、直ちにデータの記録および/または再生を行うことができる。このため、光ディスク装置301が記録および/または再生を開始するまでの時間が短くてすむという利点がある。
また、図1に示すように、ディスクトレイ16を昇降させるためには、ディストレイ16を矢印73、74および矢印69、71の方向へ移動させる機構が必要となる。このような機構は一般に複雑である。このため、光ディスク装置301の製造コストを抑え、装置の信頼性を高めるためには、図1に示すように、第1位置においてデータの記録および/または再生を行った方が好ましい。この場合、第1光ヘッド6は、光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ光ディスク1と平行な面に沿って水平に移動する。
上述したように、第1の位置でデータの記録および/または再生を行う場合において、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が記録密度の異なる光ディスクに対応している場合を考える。
一般に光ディスクの記録密度が高くなると、その光ディスクに対して記録および/または再生を行う光ヘッドに設けられた対物レンズのNA(開口値)も大きくなり、光ディスクと光ヘッドの対物レンズとの距離(ワーキングディスタンス)も小さくなる。また、光ディスクを収納するカートリッジは、収納した光ディスクに対応する光ヘッドのワーキングディスタンスを確保するような構造を備える。具体的には、カートリッジの側面等のディスクの厚さ方向の構造体が、光ヘッドの移動領域において、光ヘッドの対物レンズと接触しないよう設計される。このため、記録密度の低い光ディスクを収納するカートリッジと記録密度の高い光ディスクを収納するカートリッジとを比較した場合、記録密度の低い光ディスクを収納するカートリッジのほうがワーキングディスタンスは長いので、光ディスクから光ヘッドの移動領域におけるディスクの厚さ方向の構造体の端部までの距離も長くなっていることが多い。
第1光ヘッド6が記録密度の高い光ディスクである場合、光ディスク1と第1光ヘッド6の対物レンズとの距離は小さくなる。この場合において、記録密度の高い光ディスクが誤って記録密度の低い光ディスク対応するカートリッジに収納され、ディスクトレイ16に載置されると、第1の光ヘッド6を用いてデータの記録および/または再生を行う必要がある。しかし、この場合、カートリッジは、記録密度の低いディスクに対応しているので、第1光ヘッド6が光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ移動し、光ディスク1に対してデータの記録および/または再生を行うことのできる位置まで移動する間、カートリッジの側面等のディスクの厚さ方向の構造体と第1光ヘッド6の対物レンズとが接触し、第1光ヘッド6を破損してしまう可能性がある。
一方、第2光ヘッド7が、そのような大きな値のNAを有するレンズを備えている場合、第2光ヘッド7が、光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ移動際に第2光ヘッド7の対物レンズに接触しうる障害物はない。また、移送ユニット52に第2光ヘッド7が移動した後、第2光ヘッド7は垂直に移動して光ディスクに接近するため、上述したような問題が生じない。
このため、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の記録密度が異なり、それぞれのレンズのNAが異なる場合には、NAの大きなレンズを有する光ピックアップを第2光ヘッド7とすることが好ましい。つまり、第1光ヘッド6よりも、第2光ヘッド7は、大きなNAのレンズを有し、高記録密度に対応していることが好ましい。
次に、移送ユニット昇降機構の具体的な一例を説明する。図4は移送ユニット昇降機構311を示す斜視図である。図4に示すように、移送ユニット昇降機構311は、移送ベース5を挟んだ両側に配置された昇降カム17Lおよび17R、および、移送ベース5のディスクモータ2を挟んだ両端部に設けられた移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dを含む。昇降カム17Lおよび17Rには、移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dがそれぞれ案内されるカム溝17LA、17LB、17RA、17RBが設けられている。図4に示すように、カム溝17LA、17LB、17RA、17RBは、高さH1およびH2を斜めに結ぶ領域を含んでいる。このため、昇降カム17Lおよび17Rが図4の矢印75の方向に移動すると、相対的にカム溝17LA、17LB、17RA、17RBに沿って、移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dが移動し、移送ベース5は矢印71の方向へ上昇する。また、昇降カム17Lおよび17Rが図4の矢印76の方向に移動すると、相対的にカム溝17LA、17LB、17RA、17RBに沿って、移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dが移動し、移送ベース5は矢印69の方向へ下降する。
なお、光ディスク装置301を運搬することを考慮すると、光ヘッド格納部53に格納された第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が、移送ユニット52へ装入される場合以外は確実に光ヘッド格納部53に保持されていることが好ましい。このために、図5に示すように光ディスク装置301は光ヘッドロック機構315を備えていてもよい。光ヘッドロック機構315は、ロック当接面315Bおよびロックボス315Cを有し、軸315Aを中心に揺動可能なように光ディスク装置301に設けられている。また、昇降カム17Rには、ロックボス315Cと係合するロックカム17RCが設けられている。
昇降カム17Rが矢印76の方向へ移動し、移送ユニット52が第2位置にあるとき、ロックボス315Cは、ロックカム17RCの位置h2にある。このため、光ヘッドロック機構315が軸315Aを中心として矢印81の方向へ回転し、ロック当接面315Bが第1光ヘッド6と当接し得る位置にあり、第1格納支持ガイド8から第1光ヘッド6が移動するのを阻止する。この時、ロック当接面315Bは、第2光ヘッド7とは当接しない位置にあるため、第2光ヘッド7は移送ユニット52へ移動することができる。
昇降カム17Rが矢印75の方向へ移動し、移送ユニット52が第2位置から上昇すると、ロックボス315Cはロックカム17RCの位置h3に移動する。この時、光ヘッドロック機構315は上述の状態から軸315Aを中心として矢印82の方向へ回転し、図5に示す状態となる。図5に示すように、ロック当接面315Bは第1光ヘッド6および第2光ヘッド7と当接し得る位置にあり、第1格納支持ガイド8から第1光ヘッド6が移動するのを阻止し、また、第2格納支持ガイド9から第2光ヘッド7が移動するのを阻止する。
昇降カム17Rがさらに矢印75の方向へ移動し、移送ユニット52が第1位置に達するとき、ロックボス315Cは、ロックカム17RCの位置h1にある。このため、光ヘッドロック機構315が軸315Aを中心として矢印82の方向へ回転し、ロック当接面315Bが第2光ヘッド7と当接し得る位置にあり、第2格納支持ガイド9から第2光ヘッド7が移動するのを阻止する。この時、ロック当接面315Bは、第1光ヘッド6とは当接しない位置にあるため、第1光ヘッド6は移送ユニット52へ移動することができる。
このように、光ヘッドロック機構315は、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7を独立にロックすることが可能である。また、移送ユニット52がいずれの光ヘッドを移送する位置にない場合には全ての光ヘッドをロックする。
図6は、昇降カム17Lおよび17Rを矢印75方向および76方向へ移動させる駆動系の一例を示す斜視図である。移送ユニット昇降機構311は、昇降カム17Lと昇降カム17Rを連結する連結プレート18を含む。連結プレート18には昇降ラック19が取り付けられている。昇降ラック19は、段付きのギアである昇降中間ギア20とかみ合い、昇降駆動力の駆動源となる昇降モータ21が昇降モータギア22を矢印77または矢印78の方向へ回転することにより、昇降カム17Lおよび昇降カム17Rが、矢印75あるいは矢印76方向へそれぞれ移動する。このようにして、移送ユニット昇降機構311が移送ベース5を矢印71および矢印69の方向に移動させる。
移送ユニット昇降機構311において、移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dと、カム溝17LA、17LB、17RA、17RBとの間には、動作に必要なクリアランスを設けるため、移送ベース5は昇降カム17Lおよび17Rに対して完全には固定されていない。このため、例えばディスクモータ2の回転等により、移送ベース5に不要共振が発生する可能性がある。これを防止するために、移送ベース5を昇降カム17Lおよび17Rに対して、例えば板バネのような部材で付勢し、移送ベース昇降ボス5A、5B、5C、5Dとカム溝17LA、17LB、17RA、17RBとの間のクリアランスを除去してもよい。
次に、図7および図13を参照して、各光ヘッドを光ヘッド格納部53と移送ユニット52との間で移動させる装抜機構と、移送ユニット52のガイド構造4において光ヘッドを移送する移送機構とを備えた光ヘッド装抜移送機構312を説明する。本実施形態では装抜機構と移送機構とにおいて、1つの駆動源を共用する。このため、装抜機構と移送機構とを1つの機構として説明するが、これらの機構は分離していてもよい。図7に示すように第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、第1移送ラック23および第2移送ラック24を有する。第1移送ラック23および第2移送ラック24は、第1格納支持ガイド8、第2格納支持ガイド9、およびガイド構造4と同じ方向に伸びており、それぞれの歯車が対向するよう配置されている。
光ヘッド装抜移送機構312の装抜機構は、移送ベース5に配置された装入ギア25と、装入ギア25を回転させるための移送モータ27とを有する。図7に示すように、移送ベース5が矢印69または矢印71の方向に昇降する際、装入ギア25が第1光ヘッド6の第1移送ラック23または第2光ヘッド7の第2移送ラック24と接触し、第1移送ラック23および第2移送ラック24とかみ合う。装入ギア25は、ガイド構造4の伸びる方向と垂直な水平面内に回転軸を中心として回転する。なお本願明細書において「垂直」とは光ディスク1の回転軸と平行な方向を意味し、「水平」とはこの方向と直交する方向を意味する。
第1光ヘッド6を光ヘッド格納部53より移送ユニット52へ装入する場合、まず移送ユニット52を矢印71の方向へ上昇させ、図1に示した第1位置に移送ユニット52を配置する。この第1位置において、移送ユニット52のガイド構造4と光ヘッド格納部53の第1格納支持ガイド8とはそれぞれの2本のシャフトがほぼ一直線になるよう配置される。移送ユニット52がはじめから第1位置にある場合には、移送にユニット52を移動させる必要はない。
移送ユニット52が第1位置に達すると、第1装入ラック23に装入ギア25がかみ合う。光ヘッド装抜移送機構312の移送モータ2によって、装入ギア25を矢印79方向へ回転すると、第1光ヘッド6は矢印81方向へ移動して、ガイドシャフト4により支持される。これにより、第1光ヘッド6が光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ装入される。
第2光ヘッド7を光ヘッド格納部53より移送ユニット52へ装入する場合、移送ユニット52を矢印69の方向へ下降させ、移送ユニット52を図2に示す第2位置に配置する。この第2位置において、移送ユニット52のガイド構造4と光ヘッド格納部53の第2格納支持ガイド9とはそれぞれの2本のシャフトがほぼ一直線になるよう配置される。移送ユニット52がはじめから第2位置にある場合には、移送にユニット52を移動させる必要はない。
移送ユニット52が第2位置に達すると、第2装入ラック24に装入ギア25がかみ合う。光ヘッド装抜移送機構312の移送モータ2によって、装入ギア25を矢印80方向へ回転すると、第1光ヘッド6は矢印81方向へ移動して、ガイド構造4により支持される。これにより、第2光ヘッド7が光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ装入される。
なお、光ディスク装置301において、光ヘッドが移動するガイド構造4のシャフトとターンテーブル2Aとの傾角の精度は、装置の性能に大きく影響する。このため、組立工程等にてガイドシャフト4の位置を調整することができるよう、支持部材4Aおよび支持部材4Bはガイド構造4の位置を調整することができる構造を備えていることが好ましい。また、移送ユニット52が第1位置および第2位置にあるとき、ガイド構造4と光ヘッド格納部53の第1格納支持ガイド8および第2格納支持ガイド9がそれぞれ一直線になるよう、第1格納支持ガイド8および第2格納支持ガイド9も調節可能なように光ヘッド格納部53に固定されていることが好ましい。ガイド構造4、第1格納支持ガイド8および第2格納支持ガイド9に上述したような位置調節構造を設けない場合には、光ヘッドから出射する光ビームの光軸とターンテーブル2Aとの傾角の精度を確保することができるよう、光ビームの光軸を調整する構造を光ヘッドに設けてよい。
また、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、移送ユニット52に設けられた光ヘッド装抜移送機構312の装入ギア25が第1装入ラック23および第2装入ラック24とかみ合い得るように、光ヘッド格納部53に格納されている。このため、移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入された状態で、移送ユニット52が第1位置にある場合、光ヘッド装抜移送機構312の装入ギア25が第1光ヘッド6の第1装入ラック23とかみ合い、第1光ヘッド6に不用な動作を引き起こす。このため光ディスク装置301は、このよう場合に装入ギア25が第1装入ラック23とかみ合わないよう、かみ合い回避機構を備えている。かみ合い回避機構の具体的な構造の一例は以下において詳述する。
なお、図7において、第1格納支持ガイド8および第2格納支持ガイド9をそれぞれ構成する一対のシャフトは同じ長さを備えていた。しかし、一対のシャフトの長さが異なるようにして、光ヘッド格納部53と移送ユニットとの間で光ヘッドの受け渡しがより確実に行われるようにしてもよい。
たとえば、図8に示すように、第1格納支持ガイド8は第1シャフト8Bおよび第2シャフト8Eとから構成されている。図示していないが、第2格納支持ガイド9も同じ構造を備えている。また、移送ユニット52のガイド構造4も第1シャフト4Dおよび4Eとから構成されている。第1格納支持ガイド8の第2シャフト8Eは第1シャフト8BよりL1だけ長い。したがって、移送ユニット52の第2シャフト4Eは第1シャフト4DよりもL1だけ短い。
一方、第1光ヘッド6は、第1シャフト4Dおよび第1シャフト8Dを受ける溝または孔を備えた第1ガイド受け部6Dおよび第2ガイド受け部6Eを備えている。この時、移送ユニット52側から見て、第2ガイド受け部6Eの先端と第1ガイド受け部6Dの後端との距離をL2とする。図示しないが、第2光ヘッド7も同じ構造を備えている。
図8に示すように、距離L1と距離L2とがL1>L2を満たす場合、光ヘッド格納部53から移送ユニット52へ第1光ヘッド6が移動するとき、第1ガイド受け部6Dが完全に移送ユニット52の第1シャフト4Dへ移動するまで、第2ガイド受け部6Eは光ヘッド格納部53の第2シャフト8Eに支持される。また逆に、移送ユニット52から光ヘッド格納部53へ第1光ヘッド6が移動するとき、第2ガイド受け部6Eが完全に光ヘッド格納部53の第2シャフト8Eへ移動するまで、第1ガイド受け部6Dは移送ユニット52の第1シャフト4Dに支持される。図示しないが、第2光ヘッド7を同様に移動する。
このようにすることによって、光ヘッドの2つのガイド受け部が同時に、光ヘッド格納部53のシャフトと移送ユニット52シャフトの境目を跨ぐことがなくなり、光ヘッド格納部53と移送ユニットとの間で光ヘッド姿勢が大きく乱れることを防止することができる。その結果、光ヘッド装抜移送機構312による光ヘッドの駆動を安定させることができる。
図9に示すように、第1格納支持ガイド8の第1シャフト8Dの方が第2シャフト8EよりもL3だけ長い場合には、第1光ヘッド6において、第1ガイド受け部6Dの先端と第2ガイド受け部6Eの後端との距離をL4として、L3>L4を満たすようにすればよい。
また、図10に示すように、第2光ヘッド7の光ビームを出射する部分が図に示すように凸部7Gを形成している場合には、第1光ヘッド6の底部に凸部7Gの少なくとも一部を収納する凹部6Gを設けてもよい。このような構造にすることによって、図11に示すように、光ヘッド格納部53に第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が格納されているとき、第2光ヘッド7の凸部7Gの先端部分に埃等が堆積することを防止することができ、光ビームの出射部分および受光部分に埃が付着して、記録・再生エラーが生じるのを防止することができる。また、光ヘッド格納部53において、第1光ヘッド6と第2光ヘッド7との垂直方向の間隔を狭くすることができ、光ディスク装置301の高さを小さくすることができる。
続いて、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7が移送ユニット52へ装入された後、ガイドシャフト4に案内されて移送される動作を説明する。図13は、第1光ヘッド6が移送ユニット52に装入された状態を示す斜視図である。光ヘッド装抜移送機構312の移送機構は、第1移送ラック18とかみ合って第1光ヘッド6を移送させる移送ギア26を有しており、移送ギア26が矢印82または83の方向へ回転すると、第1移送ラック23と第1光ヘッド6は矢印84または矢印85の方向へ移動する。移送ギア26は、ガイド構造4の伸びる方向と垂直な水平面内に回転軸を中心として回転する。このようにして、第1光ヘッド6は移送ユニット52に装入された後、光ディスク1の一半径方向に移動することができる。
図13は、第2光ヘッド7が移送ユニット52に装入された状態を示す斜視図である。図12と同様、光ヘッド装抜移送機構312の移送ギア26が矢印82または83の方向へ回転すると、第2移送ラック24と第2光ヘッド7は矢印85または矢印84の方向へ移動する。このようにして、第2光ヘッド7は移送ユニット52に装入された後、光ディスク1の一半径方向に移動することができる。
図7、図12、図13に示すように、ディスクモータ2の回転中心軸201および第1光ヘッド6から出射される光ビームの光軸202を含む平面と、ディスクモータ2の回転中心軸201および第2光ヘッド7より出射される光ビームの光軸203を含む平面とは、互いに実質的に同一であり、かつガイド構造4の軸心と実質的に平行である。これにより、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は単にガイド構造4に直線的に装入されるだけで、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の各光ビームの光軸中心202および203が、ターンテーブル2Aに載置された光ディスク1の半径方向に沿って移送され得る。なお、「実質的に」とは、通常の設計誤差の範囲内においてという意味である。
図14は、光ヘッド装抜移送機構312の具体的な構造の一例を示す斜視図である。光ヘッド装抜移送機構312は、上述した移送の駆動源移送モータ27に加え、移送モータ27の駆動軸と一体的に回転する移送モータギア28、移送モータギア28と平行に軸線を持ってこれとかみ合う移送初段ギア29、移送初段ギア29と一体的に回転するウォームギア30、ウォームギア30と離間して直交したねじれの位置に軸線を持ってこれとかみ合うウォームホイール31を含む。また、光ヘッド装抜移送機構312は、ウォームホイール31と同一軸心で一体的に回転する中央ギア32、中央ギア32と平行に軸線を持ってこれとかみ合い、装入ギア25を駆動する装入中間ギア(前段ギア)33、中央ギア32と平行に軸線を持ってこれとかみ合い、移送ギア26を駆動する移送中間ギア(前段ギア)34を含む。
図14においては装入ギア25、移送ギア26、移送モータギア28、移送初段ギア29、中央ギア32、装入中間ギア33および移送中間ギア34は平歯ギアで表しているが、例えばハスバギアのように、かみ合うギア同士が平行な軸線を持つギアの形態であれば、他のギアを用いてもよい。また、図14においてはウォームギア30の進み方向およびウォームホイール31のねじれ方向はともに右であるが、進み方向およびねじれ方向は左であってもよい。
移送モータ27が矢印87の方向に回転すると、移送初段ギア29およびウォームギア30は矢印89の方向に回転し、ウォームギア30とかみ合うウォームホイール31は矢印90の方向に回転する。これにより、装入ギア25は矢印92の方向に、移送ギア26は矢印94の方向にそれぞれ回転する。
このとき、第1光ヘッド6が移送ユニット52に装入されていれば、第1移送ラック23が移送ギア26とかみ合う。移送ギア26が矢印94の方向に回転することにより、第1光ヘッド6は、矢印96の方向へ移動する。また、第1光ヘッド6が移送ギア26により矢印96の方向へ移動されて、第1移送ラック23が装入ギア25とかみ合う位置に達すると、第1移送ラック23は装入ギア25より駆動力を受けて、装入ギア25が矢印92方向に回転することにより、第1ヘッド6が矢印96方向のへ移動して、第1光ヘッド6は移送ユニット52から排出される。
一方、第2光ヘッド7が、移送ユニット52に装入されていれば、第2移送ラック24が移送ギア26とかみ合う。移送ギア26が矢印94の方向に回転することにより、第2光ヘッド7は、矢印97の方向へ移動する。また、第2光ヘッド7が光ヘッド格納部53に格納されていれば、第2移送ラック24が装入ギア25とかみ合う。このため、装入ギア25が矢印92の方向に回転することにより、第2光ヘッド7は矢印97の方向へ移動して、第2光ヘッド7は移送ユニット52へ装入される。
移送モータ27が矢印86方向に回転すると、移送初段ギア29およびウォームギア30は矢印88方向に回転し、ウォームギア30とかみ合うウォームホイール31は矢印91の方向に回転する。これにより、装入ギア25は矢印93の方向に、移送ギア26は矢印95の方向にそれぞれ回転する。
このとき、第1光ヘッド6が移送ユニット52に装入されていれば、第1移送ラック23が移送ギア26とかみ合い、移送ギア26が矢印95方向に回転することにより、矢印97方向へ移動する。また、第1光ヘッド6が光ヘッド格納部53に格納されていれば、第1移送ラック23が装入ギア25とかみ合う状態にある。この状態で装入ギア25が矢印93の方向に回転することにより、第1光ヘッド6は、矢印97の方向へ移動して、第1光ヘッド6は移送ユニットへ装入される。
一方、第2光ヘッド7は、移送ユニット52に装入されていれば、第2移送ラック24が移送ギア26とかみ合う。この状態で移送ギア26が矢印95の方向に回転することにより、第2光ヘッド7は、矢印96方向へ移動する。また、第2光ヘッド7が移送ギア26により矢印96の方向へ移動されて、第2移送ラック24が装入ギア25とかみ合う位置に達すると、第2移送ラック24は装入ギア25より駆動力を受けて、装入ギア25が矢印93方向に回転することにより、矢印96方向へ移動して、第2光ヘッド7は移送ユニット52より排出される。
以上のようにして、第1光ヘッドあるいは第2光ヘッド7の何れかが適宜選択されて、光ディスク1に対してデータを記録あるいは再生されることが可能となる。
なお、図14に示すように、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の矢印97の方向への移動が進むと、第1移送ラック23および第2移送ラック24のそれぞれが、装入ギア25および移送ギア26の両方と同時にかみ合う状態をとり得る。このとき装入ギア25および移送ギア26の位相がずれていると第1移送ラック23および第2移送ラック24を正しく移動することができず、停止してしまう可能性がある。このような不具合を避けるためには、装入ギア25と移送ギア26との相対的な位相差を吸収する機構を光ヘッド装抜移送機構312に設けることが好ましい。位相差を吸収する機構は、例えば装入ギア25または移送ギア26に設けることができる。図15は、位相差を吸収する機構を備えた装入ギア25’を示している。装入ギア25’は、第1移送ラック23または第2移送ラック24とかみ合う第1部分25Aと、装入中間ギア33とかみ合う第2部分25Bと、第1部分25Aおよび第2部分25Bを弾性的に連結するバネ25Cを含む。このような構造を備えた装入ギア25’において、バネ25Cは、第1部分25Aと第2部分25Bと位相差を吸収しながら回転力を相互に伝達することができる。このため、装入ギア25’の第2部分25Bと移送ギア26との間で位相差が生じても、バネ25Cのはたらきにより、装入ギア25’の第1部分25Aと移送ギア26との間で位相差は解消され、第1移送ラック23および第2移送ラック24を正しく移動させることができる。
次に、図16を参照して、光ヘッド装抜移送機構312において、装入ギア25および移送ギア26を支持する構造について説明する。光ヘッド装抜移送機構312は、装入ギア25を支持する装入ギアホルダ35および移送ギア26を支持する移送ギアホルダ36を有する。装入ギアホルダ35は装入ギア25を装入ギア回転軸35Aにて回転可能なように支持する。また、移送ギアホルダ36は、移送ギア26を移送ギア回転軸36Aにて回転可能なように支持する。光ヘッド装抜移送機構312は、装入ギアホルダ35および移送ギアホルダ36を揺動支持するギアホルダ支持台37をさらに有し、装入ギアホルダ35および移送ギアホルダ36にそれぞれ設けられた支持穴をそれぞれ、装入ギアホルダ支持軸37Dおよび移送ギアホルダ支持軸37Eにて、回動可能なように支持する。
本実施形態では、装入ギアホルダ支持軸37Dおよび移送ギアホルダ支持軸37Eはそれぞれ、装入中間ギア33および移送中間ギア34の回転中心も兼ねる。このような構造により、装入ギア25および移送ギア26はそれぞれ、装入中間ギア33および移送中間ギア34を回動中心として揺動可能なように支持される。
また、装入ギア25および移送ギア26は、装入ギア付勢バネ(ギア付勢機構)38および移送ギア付勢バネ(ギア付勢機構)39によってそれぞれの揺動方向に付勢されている。装入ギア付勢バネ38および移送ギア付勢バネ39は、ギアホルダ支持台37に設けられた付勢バネ支持棒37Aにバネのコイル部が通されて支持される。装入ギアホルダ支持軸37Dおよび移送ギアホルダ支持軸37Eにより、各々のバネの足部分を図16に示すように係止している。装入ギア回転軸35Aおよび移送ギア回転軸36A、装入ギアホルダ支持軸37Dおよび移送ギアホルダ支持軸37Eの外径寸法は、それぞれ、装入ギア付勢バネ38および移送ギア付勢バネ39のバネの両足間隔寸法と実質的に等しい。
また、装入ギア付勢バネ38および移送ギア付勢バネ39は、装入ギアホルダ支持軸37Dおよび移送ギアホルダ支持軸37Eにそれぞれ係止されている。装入ギア回転軸35A、移送ギア回転軸36Aおよび付勢バネ支持棒37Aが同一平面上にある位置から外れて装入ギア回転軸35Aおよび移送ギア回転軸36Aが揺動しようとすると、装入ギア付勢バネ38および移送ギア付勢バネ39の付勢により揺動の方向とは反対の方向に装入ギア回転軸35Aおよび移送ギア回転軸36Aが付勢される。装入ギア回転軸35Aおよび移送ギア回転軸36Aが付勢バネ支持棒37Aと同一平面を構成する位置において、装入ギア回転軸35Aおよび移送ギア回転軸36Aは揺動の中心となる。
図17から図20を参照して、装入ギア25および移送ギア26の動作をさらに説明する。
まず、第1移送ラック23あるいは第2移送ラック24が、装入ギア25により移送ユニット52側へ装入される場合の装入ギア25の動作を説明する。
図17は第1移送ラック23が装入ギア25にかみ合っている状態を示している。図17において、装入ギア25が揺動中心位置にあると想定した場合、第1移送ラック23の基準ピッチ線は、装入ギア25の基準ピッチ円の上側の水平接線に対して、装入ギア25の歯丈よりも小さい寸法で下側にずれて位置するよう構成されている。これにより、第1移送ラック23が実際に装入ギア25とかみ合っている間、装入ギア25は第1移送ラック23により矢印98の方向へ付勢されモーメントを受ける。
この際、装入ギア付勢バネ38は、装入ギア回転軸35Aとの接点において、第1移送ラック23により付勢された反力として、装入ギア付勢バネ38の足部38Lで装入ギア回転軸35Aを矢印99方向へ付勢する。また装入ギアホルダ支持軸37Dとの接点においては、装入ギア付勢バネ38の足部38Hが装入ギアホルダ支持軸37Dを矢印98方向へ付勢する。これにより、装入ギア25は装入ギア付勢バネ38により第1移送ラック23に対してかみ合い方向に適切に付勢される。
図18は第2移送ラック24が装入ギア25にかみ合っている状態を示している。図17を参照して説明したように、図18において、装入ギア25が揺動中心位置にあると想定した場合は、第2移送ラック24の基準ピッチ線は、装入ギア25の基準ピッチ円の下側の水平接線に対して、装入ギア25の歯丈よりも小さい寸法で上側にずれて位置するよう構成されている。これにより、第2移送ラック24が実際に装入ギア25とかみ合っている間、装入ギア25は第2移送ラック24により矢印99方向へ付勢されモーメントを受ける。
この際、装入ギア付勢バネ38は、装入ギア回転軸35Aとの接点において、第2移送ラック24により付勢された反力として、装入ギア付勢バネ38の足部38Hで矢印98方向へ付勢する。また、装入ギアホルダ支持軸37Dとの接点においては、装入ギア付勢バネ38の足部38Lが装入ギアホルダ支持軸37Dを矢印99方向へ付勢する。これにより、装入ギア25は装入ギア付勢バネ38により第2移送ラック24に対してかみ合い方向に適切に付勢される。
図19は第1移送ラック23が移送ギア26にかみ合っている状態を示している。図19において、移送ギア26が揺動中心位置にあると想定した場合は、第1移送ラック23の基準ピッチ線は、移送ギア26の基準ピッチ円の上側の水平接線に対して、移送ギア26の歯丈よりも小さい寸法で下側にずれて位置するよう構成されている。これにより、第1移送ラック23が実際に移送ギア26とかみ合っている間、移送ギア26は第1移送ラック23により矢印100方向へ付勢されモーメントを受ける。
この際、移送ギア付勢バネ39は、移送ギア回転軸36Aとの接点において、第1移送ラック23により付勢された反力として、移送ギア付勢バネ39の足部39Lで移送ギア回転軸36Aを矢印101方向へ付勢する。また移送ギアホルダ支持軸37Eとの接点においては、移送ギア付勢バネ39の足部39Hが移送ギアホルダ支持軸37Eを矢印100方向へ付勢する。これにより、移送ギア26は移送ギア付勢バネ39により第1移送ラック23に対してかみ合い方向に付勢される。
図20は第2移送ラック24が移送ギア26にかみ合っている状態を示している。図20において、移送ギア26が揺動中心位置にあると想定した場合は、第2移送ラック24の基準ピッチ線は、移送ギア26の基準ピッチ円の下側の水平接線に対して、移送ギア26の歯丈よりも小さい寸法で上側にずれて位置するよう構成されている。これにより、第2移送ラック24が実際に移送ギア26とかみ合っている間、移送ギア26は第2移送ラック24により矢印101方向へ付勢されモーメントを受ける。
この際、移送ギア付勢バネ39は、移送ギア回転軸36Aとの接点において、第2移送ラック24により付勢された反力として、移送ギア付勢バネ39の足部39Hで矢印100方向へ付勢している。また移送ギアホルダ支持軸37Eとの接点においては、移送ギア付勢バネ39の足部39Lが移送ギアホルダ支持軸37Eを矢印101方向へ付勢している。これにより、移送ギア26は移送ギア付勢バネ39により第2移送ラック24に対してかみ合い方向に付勢される。
以上のように、装入ギア25および移送ギア26がそれぞれ装入中間ギア33および移送中間ギア34の回動支点を中心に揺動することにより、装入ギア25および移送ギア26は、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7のうち何れのラックが移送ユニット52へ装入される際、または、装入された後においても、第1移送ラック23あるいは第2移送ラック24とかみ合い誤差を吸収して正規にかみ合うことが可能となる。
また、装入ギア25と第1移送ラック23および第2移送ラック24との組み合わせ、ならびに、移送ギア26と第1移送ラック23および第2移送ラック24との組み合との組み合わせのそれぞれにおいて、装入ギア25および移送ギア26付勢される。このため、たとえば、図21に示すように、第1移送ラック23と移送ギア26とがかみ合い場合、バックラッシュがない状態で第1移送ラック23と移送ギア26との配置が保たれる。したがって、かみ合いにロスが生じることなく、移送ギア26の回転に対する第1移送ラック23の移送の追従にずれが生じることを防止することが可能となる。
なお、第1移送ラック23および第2移送ラック24が装入ギア25あるいは、移送ギア26とかみ合うとき、図22に示すように、装入ギア25または移送ギア26の歯と第1移送ラック23または第2移送ラック24の歯が接触し、それぞれに大きな負荷が生じる場合がある。この不具合を解消するためには、図23に示すように、第1移送ラック23および第2移送ラック24の少なくとも一端において、好ましくは、両端において、端部から中央に向かって段階的に歯丈が高くなり、中央部において正規の歯丈に達するようにそれぞれのラックの歯を形成することが好ましい。この構造を採用することによって、図24に示すように、第1移送ラック23(または第2移送ラック24)の装入ギア25(または移送ギア26)と最初に接する歯の歯丈が低くなっているため、第1移送ラック23の歯と、装入ギア25の歯が接触する可能性は小さくなる。また、歯と歯が接触した場合でも第1移送ラック23の歯丈は低くなっているため、生じる負荷は小さい。また、装入ギア25はバネ38、39によって付加が加えられるため、第1移送ラック23と装入ギア25とのかみ合いが進み、第1移送ラック23の歯丈が高くなっても、バネ38、39によって適切なかみ合いの状態が保たれる(図25)。
また、装入ギア25および移送ギア26は、第1移送ラック23および第2移送ラック24の同じ部分とかみ合うように構成されていたが、装入ギア25および移送ギア26が第1移送ラック23および第2移送ラック24の異なる部分とかみ合うようにしてもよい。例えば図26に示すように、第2移送ラック24を第1部分24Aおよび第2部分24Bに分割し、光ヘッド装抜移送機構312の移送ギア26および装入ギア25が第1部分24Aおよび第2の部分24Bとのみそれぞれかみ合うようにしてもよい。この場合、第1部分24Aおよび第2の24Bはそれぞれ独立して交換ができるよう、分離した2つの部品で構成されていることが好ましい。
各光ヘッドの装入回数と移送回数とは、必ずしも等しくないので、このようにすることによって、装入頻度あるいは移送頻度に応じて、第1部分24Aおよび第2部分24Bのうち摩滅等の損傷が生じた方のみを新しいものと交換することも可能となる。また、装入ギア25および移送ギア26が第1移送ラック23および第2移送ラック24の同じ部分とかみ合う場合には、第1移送ラック23および第2移送ラック24の損傷は、装入回数と移送回数との合計の回数に依存する。これに対して、第1移送ラック23および第2移送ラック24を第1部分24Aおよび第2部分24Bに分割した場合には、第1部分24Aおよび第2部分24Bは、それぞれ、装入および移送による損傷は生じない。このため、第1移送ラック23および第2移送ラック24の劣化を抑制することができる。
また、図17および図19を用いて説明したように、第1光ヘッド6の第1移送ラック23が装入ギア25および移送ギア26とかみ合う場合、装入ギア付勢バネ38および移送ギア付勢バネ39によって、矢印99および矢印101の方向に装入ギア25および移送ギア26は付勢される。このため、図27に示すように、第1光ヘッド6は矢印71の方向に付勢され、ガイド構造4を受ける受け部は、ガイド構造4と均等に接触することができず、受け部の6Jで示される部分に大きな負荷がかかる。この場合、第1光ヘッド6の移送が円滑かつ安定して行えないこともある。このような不具合を避けるためには、図29に示すように、ローラやベアリングなどのころがり接触部分またはすべり接触部分を有し、第1移送ラック23の歯車の設けられていない面と接触する勢部材121と付勢部材121を装入ギア25および移送ギア26の方向(矢印69の方向)へ付勢するバネ122とを備えた付勢機構314を設ける。また、第1光ヘッド23の移動方向とは垂直な方向に自由度を有するように第1移送ラック23を第1光ヘッド23に取り付ける。図には示していないが、同様の構造を移送ギア26の近傍にも設ける。このような構造を採用することによって、図30に示すように、装入ギア25および移送ギア26と第1移送ラック23とは適切なかみ合い状態を保ちながら、第1光ヘッド6のガイド構造4を受ける部分がガイド構造4と均等に接触し得るようになる。これにより、第1光ヘッド6をガイド構造4に沿って安定して移送させることができる。
次に、図32を参照して、かみ合い回避機構313を説明する。図32に示すように、かみ合い回避機構313は、かみ合い回避レバー40を有する。かみ合い回避レバー40は、第2光ヘッド7が光ヘッド格納部53に存在しない場合に、装入ギアホルダ35の装入ギアホルダ付勢部35Cを矢印102の方向に付勢し、装入ギア25を揺動させる。かみ合い回避レバー40は、レバーバネ41により、矢印103の方向に付勢されている。図32においては、かみ合い回避レバー40をレバーバネ41の付勢方向に案内するガイド(かみ合い回避ガイド)等の構造は省略している。
図32に示すように、第2光ヘッド7が光ヘッド格納部53(不図示)にある場合、第2光ヘッド7はかみ合い回避レバー40のレバー付勢部40Aを矢印104方向に押圧する。これにより、二点鎖線で示すように、レバー作動部40Bが装入ギアホルダ付勢部35Cから外れて位置するようにかみ合い回避レバー40が移動し、装入ギア25は第1移送ラック23とかみ合うことが可能な中立位置を保つ。このため、移送ユニット52が第1位置まで上昇したとき、装入ギア25が第1移送ラック23とかみ合い、第1光ヘッド6が移送ユニット52へ移動することができる。
一方、第2位置において、移送ユニット52が光ヘッド格納部53から第2光ヘッド7を受け取ると、レバー付勢部40Aの押圧が解除される。その結果、かみ合い回避レバー40は、図32の実線で示すように、レバーバネ41によって矢印103の方向に引っ張られ、レバー作動部40Bが装入ギアホルダ付勢部35Cを矢印102の方向に付勢する。これにより、装入ギア25は矢印102方向へ押し下げられる。
このため、移送ユニット52が第1位置まで上昇しても、装入ギア25が押し下げられているため、光ヘッド格納部53に格納された第1光ヘッド6の第1移送ラック23はギア25とかみ合うことがない。つまり、移送ユニット52に第1光ヘッド7が装入されている場合には、光ヘッド格納部53の第1光ヘッド6に装入ギア25による駆動力が伝達されず、第1光ヘッド6が不要に移送されることを回避することができる。
なお、上述したように複数のギアを用いて光ヘッド装抜移送機構312を構成した場合、それらの回転あるいは軸方向の振動などによりギアから騒音が発生する場合がある。このような騒音の発生を防止する、あるいは、騒音を抑制するためには、各ギアのトルク伝達系の一部に、摩擦クラッチやダンパ等の過負荷防止装置を導入してもよい。
次に、光ヘッドの構造を説明する。上述したように第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は、少なくともガイド構造4と共通に係合し得る形状を備えている必要がある。このためには、ガイド構造4と係合する構造を備えた、光ディスク装置301専用の第1光ヘッド6および第2光ヘッド7を製造することが考えられる。しかし、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7は必ずしもそれぞれ一体に形成されている必要はなく、ガイド構造4と係合し得るベース部分とベース部分に載置される光ピックアップ部分とから第1光ヘッド6および第2光ヘッド7を構成してもよい。このような構造にすれば、光ピックアップは光ディスク装置301専用の構造を備えている必要はなく、たとえば、他の機種に対応した光ピックアップを光ディスク装置301に用いることができる。これによって、コストの低減をはかることも可能となる。
図33および図34は、このような光ヘッドの一例であり、たとえば、第1光ヘッド6は光ピックアップ60およびアダプタ42から構成される。光ピックアップ60は、第1突起62Dと一対の第2突起62Cとを備え、光ビーム62Bを出射する。第1突起62Dには光ピックアップ60を単体で光ヘッドとして用いる場合に、副ガイドを受ける受け部が設けられている。また、第2突起62Cは、光ピックアップ60に設けられた主ガイドを受ける受け部に装入されたガイドシャフトである。
図34に示すように、アダプタ42は、ガイド構造4と係合するガイド受け部62Aと、ピックアップ60を受ける凹部42Bとを有し、凹部42Bにピックアップ60が、収納される。付勢板バネ42Fが、ピックアップ60の第1突起62Dおよび第2突起62Cにおいて、ピックアップ60を凹部42Bの底部側へ押し付けている。アダプタ62には、付勢板バネ42Fに抗してピックアップ60を押し上げる調整ビス42Gがそれぞれ第1突起62Dおよび一対の第2突起62Cに接触し得るように設けられている。3つの付勢板バネ42Fおよび3つの調整ビス42Gは、それぞれ同一形状を有していてもよいし、異なっていてもよい。また、調整ビス42Gは必ずしも第1突起62Dおよび一対の第2突起62Cに接触し得る位置に設けられていなくてもよく、第1突起62Dおよび一対の第2突起62Cの近傍においてピックアップ60と接触し得る位置に設けてもよい。
図34に示す第1光ヘッド6において、ガイドシャフト4と光ピックアップ60から出射される光ビームの光軸62Bとの傾きを調整するために、調整ビス42Gを回転させ、アダプタ42に対する光ピックアップ60の姿勢を調整する。図34に示すように、ピックアップ60は調整ビス42Gによってのみ支持されるので、光軸62Bの調整に加えて、アダプタ42に対するピックアップ60の高さを調整することも可能である。
また、アダプタ42に対するピックアップ60の高さを調整する必要がなければ、2つの調整ビス42Gを用いることによって光軸62Bを調整することも可能である。図35に示す第1光ピックアップ6において、アダプタ42’は、凹部42Bの底部に突起42Hを備えている。突起42Hは、ピックアップ60の1対の第2突起62C受ける一対の凹部の中間付近に位置しており、ピックアップ60が凹部42Bに装入されるとき、ピックアップ60の底部と接触する。調整ビス42Gは、第1突起62Dの下方および一対の第2突起62Cの一方の下方にのみ設けられる。第2突起62Cに設けられた調整ビス42Gを回転させると、ピックアップ60は突起42Hを支点として凹部42B内で傾く。このため、図34の第1光ヘッド6と同様ガイド構造4に対する光軸62Bの傾きを調整することができる。図34に示す構造によれば、調整ビス42Gの数を減らすことができるので、光ヘッドから出射する光ビームの光軸を調整する作業の短縮し、また、調整作業を容易にすることができる。
なお、上記実施形態において、光ヘッド装抜移送機構312の装入ギア25および移送ギア26の回転軸は水平方向に配置されていた。しかし、装入ギア25および移送ギア26の回転軸を垂直方向に配置してもよい。
例えば図36に示すように、垂直方向に回転軸を有する装入ギア25および移送ギア26を有する光ヘッド装抜移送機構312’を移送ユニット52に設けてもよい。この場合、第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の側面に光ヘッド装抜移送機構312’の装入ギア25および移送ギア26とかみ合う第1移送ラック23’および第2移送ラック(不図示)を設ける。また、上記実施形態と同様、装入ギア25を装入中間ギア33の回転軸を中心として揺動し得る構造を採用し、装入ギアホルダ35’にカムフォロア35D設ける。一方、移送ユニット52が第1位置にあるときに、カムフォロア35Dと係合するカム17LDを昇降カム17Lに設ける。また、フォロア35Dがカム17LDと当接するよう、バネなどの付勢機構35Eを設ける。図36には示していないが、移送ユニット52が第2位置にあるときにカムフォロア35Dと係合するカムも昇降カム17Lに設ける。
このような構造によれば、第1移送ラック23’および第2移送ラックは、装入ギア25および移送ギア26と水平方向にかみ合う。この時、装入ギア25および移送ギア26と第1移送ラック23’との位置関係は装入ギア25および移送ギア26と第2移送ラックとの位置関係と等しく、第1移送ラック23’および第2移送ラックは、装入ギア25および移送ギア26と同じ条件でかみ合うすることができる。したがって第1光ヘッド6および第2光ヘッド7の移送を安定させることができる。
また、装入ギアホルダ35’に設けたカムフォロア35Dおよび昇降カムに設けたカム17LDによって装入ギア25を装入中間ギア33の回転軸を中心として揺動させることができる。このため、従って、カム17LDの形状を適切に設計することによって、装入ギア25と第1移送ラック23とのかみ合い状態を調節することができる。
また、カム17LDおよびカムフォロア35Dがかみ合い回避機構としても機能するよう構成してもよい。具体的には、昇降カム17Lに設けられたカム溝17LA、17LBの水平部分を長くし、移送ユニット52が第1位置をとる場合に、光ヘッド装抜移送機構312’のカムフォロア35Dがカム17LDの第1部分P1と当接する状態および第2部分P2と当接する状態をとることができるようにする。
カム17LDの第1部分P1がカムフォロア35Dと当接する場合には、第1移送ラック23’とかみ合う位置に装入ギア25が配置される。また、カム17LDの第2部分P2がカムフォロア35Dと当接する場合には、第1移送ラック23’とかみ合わない位置に装入ギア25が配置される。
また、光ヘッド格納部53の第2格納支持ガイド9に第2光ヘッド7が格納されているかどうかを検出する検出器または、移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入されているかどうかを検出する検出器を設ける。
このような構造を用いて光ディスク装置を以下のように制御する。移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入されていない場合には、移送ユニット52に設けた検出器あるいは光ヘッド格納部53に設けた検出器が、移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入されていないことを検出する。この場合、カム17LDの第1部分P1がカムフォロア35Dと当接するように移送ユニット52を第1位置に移動させる。装入ギア25は第1移送ラック23’とかみ合う位置にあるので、光ヘッド装抜移送機構312’によって移送ユニット52に第1光ヘッド6を装入することができる。
一方、移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入されている場合、移送ユニット52に設けた検出器あるいは光ヘッド格納部53に設けた検出器が、移送ユニット52に第2光ヘッド7が装入されていることを検出する。この場合、カム17LDの第2部分P2がカムフォロア35Dと当接するように移送ユニット52を第1位置に移動させる。装入ギア25は第1移送ラック23’とかみ合わない位置にあるので、光ヘッド装抜移送機構312’によって移送ユニット52に既に装入されている第2光ヘッド7を移動させても、装入ギア25が第1光ヘッド6の第1移送ラック23’を移動させることはない。このようにして、第2光ヘッドが移送ユニット52に装入されている場合には、第1光ヘッド6の第1移送ラック23’とかみ合うことを回避することができる。
なお、上述したように本実施形態の光ディスク装置は、裸のディスク、および、例えばDVD−RAMのようにカートリッジに収納された形態のディスクのいずれに対しても記録および/または再生をおこなうことができる。ただし、カートリッジに収納されたディスクを扱うためには、カートリッジを移送ベース5に対して位置決めする必要があり、そのための位置決め部材を移送ベース5あるいはその他の部分に設けることが好ましい。裸のディスクやカートリッジに収納されるディスクの大きさに特に限定はない。
また、複数の光ヘッドの各々に対応した光ディスクを収納するカートリッジの形態が異なる場合には、各カートリッジの形態に対応した保持機構が必要である。特に位置決めの位置が異なる場合には、それぞれに応じた位置決め部材を切り替えるための切り替え機構も必要である。たとえば、このような機構として、カートリッジの外形形状の違いをセンサあるいは機械的に識別して、位置決め部材を切り替えてもよい。
また、光ディスクがカートリッジに収納された場合、カートリッジには、ディスク面を露出させるためのシャッタが設けられる。したがって、カートリッジに収納されたディスクに対して記録/再生を行う場合には、本発明の光ディスク装置にシャッタを開閉するための機構を設ける必要がある。このようなシャッタの開閉機構は、たとえば、ミニディスクやDVD−RAM用のディスクドライブ装置に採用されているシャッタ開閉機構として公知である。複数の光ヘッドの各々に対応したカートリッジのシャッタ形態が異なる場合には、それぞれのカートリッジに対応したシャッタ開閉機構が必要である。シャッタの開閉操作位置が近接している場合には、共通のシャッタ開閉機構を設けてもよい。これらのシャッタ開閉機構は、カートリッジを装入する動作、いわゆるローディングに同期させてもよく、ローディング機構と連動したシャッタ開閉機構を設けてもよい。
また本実施形態の光ディスク装置において、光ヘッドの移送ユニット52と光ヘッド格納部53との間の移動に用いる駆動構造、および、光ヘッドが光ディスク1に対して記録あるいは再生を行う場合の駆動構造として、ギアにより駆動される光ヘッド装抜移送機構を用いている。しかし、ギア以外の他の駆動機構、例えば、タイミングベルト等を少なくとも一部に用いた駆動構造を用いてもよい。さらに、ギアによる駆動としてラックアンドピニオン方式を採用したが、リードスクリューを用いたネジ送り方式を用いても、同様の効果をえることができる。
また本実施の形態の光ディスク装置においては、ガイドシャフト4により案内される方向と直交する方向の歯すじの歯形を第1移送ラック23および第2移送ラック24が備え、これにかみ合う装入ギア25および移送ギア26により、光ヘッドの移送を行っていた。第1移送ラック23および第2移送ラック24の歯すじ方向はこれ以外の構成であっても同様の効果を得ることが可能である。
また、装入ギア25を第1移送ラック23あるいは第2移送ラック24に付勢する方法として、ねじりコイルバネである装入ギア付勢バネ38あるいは移送ギア付勢バネ39を用いたが、揺動中心位置にて付勢力が発生せず、上側あるいは下側の何れかより変位を受けた場合に付勢力を発する構成であれば、他の付勢機構を用いてもよい。
また、装入ギア25あるいは移送ギア26と第1移送ラック23および第2移送ラック24とのかみ合いにおいて、両かみ合い間のバックラッシュを除去する機構を採用したが、これ以外のギアかみ合い部、例えば移送ギア26と移送中間ギア34のかみ合い等においても、公知のバックラッシュ除去機構を用いることで、さらなる移送精度の向上を得ることが可能である。
また、光ヘッド装抜移送機構に装入中間ギア33および移送中間ギア34を用いたが、空間的制約や、要求される構造上の制約等を考慮して、これらのギアを省略して、中央ギア32と、装入ギア25および移送ギア26を直接かみ合わせても、同様の効果を得ることが可能である。
また本実施形態の光ディスク装置において、第1光ヘッドは、アダプタ42とアダプタ42よりも小さい光ピックアップ60とから構成されていた。しかし、ガイドシャフト4に対して適合可能なアダプタを用いればよく、光ピックアップ60はアダプタ40より大きくてもよい。また、光ピックアップ60のシャフト62Cは、光ピックアップ60と一体に形成されていてもよい。また、光ピックアップ60がガイド構造4の2つのシャフトのうちの一つを直接受ける受け部を有していてもよい。
また、複数の光ヘッドは、垂直方向に配列して光格納部に収納されていたが、複数の光ヘッドが水平方向に配列されて光ヘッド格納部に収納されていてもよい。またさらに、各光ヘッドが光ヘッド格納部53へ格納された状態で、一方の光ヘッドが移送ユニット52へ装入されて、記録あるいは再生に寄与している間、ディスクモータ2の回転動作、あるいはその光ヘッド自体の移送動作により、装置全体に動作振動が伝達される。この動作振動は、光ヘッド格納部53にも及んで、格納されている側の光ヘッドに不要共振が発生する可能性がある。この場合、装置の共振が増幅されて、記録あるいは再生に対して悪影響を及ぼすことがある。また、光ヘッド格納部53に格納された光ヘッドの損傷にもつながる。このため、各光ヘッドが光ヘッド格納機構53に格納された状態においては、各光ヘッドの第1格納支持ガイド8あるいは第2格納支持ガイド9に対する自由度を除去しておくことが好ましい。たとえば、第1光ヘッド6あるいは第2光ヘッド7を第1格納支持ガイド8あるいは第2格納支持ガイド9に対して固定、あるいは付勢等を行う、自由度除去部材を設けておくことが好ましい。
本発明の光ドライブ装置は複数の光ヘッドを備え、これらを必要に応じて、光ディスクへの記録あるいは再生が可能となる状態に、適宜、簡便に交換することができる。例えば、複数の方式で、各方式に対応した光ヘッドにより光ディスクへ記録あるいは再生したり、通常使用する光ヘッドが故障等で使用不能となった場合のための予備の光ヘッドを備えることができる。
また、移送ユニットまたは光ヘッド格納機構が互いに相対的に、光ヘッドが案内機構により光ヘッドが案内される方向と直交する方向に移動して、所望の光ヘッドを選択する際に光ヘッドや光ヘッド格納機構が回転することはないため、光ヘッドへの給電線あるいは信号線が適切に湾曲することが可能となり、簡便に、各線に無理な機械的な負荷がかからない構成をとることができる。また、光ヘッドの水平方向の寸法とは無関係に光ディスク装置の高さを設計することができる。
また、特定の光ヘッドを記録あるいは再生が可能となる位置へ装入する際、単に案内機構に沿って移送ユニットへ装入するだけで、実質的にその光ヘッドの光軸は設置された光ディスクの半径方向に移送され得る。このため、光ディスクの周方向成分への光軸の移動を行わせる必要なく光ディスクへの記録あるいは再生が可能となる。
また、記録および/または再生が可能な位置において、複数の光ヘッドのうちの1つの光ヘッド格納機構と移送ユニットとの間の移送が行われる場合には、光ヘッドの交換動作速度を向上させることが可能となる。
また、光ヘッド格納機構より移送ユニットへ各光ヘッドを装入する際の駆動源と、各光ヘッドを移送ユニットへ装入した後に移送動作させる際の駆動源が共通であるので、例えばモータのような駆動源が一つで両機能を満たすことができ、部品点数およびコストを抑えることが可能となる。
また、各光ヘッドにラックを設け、これにかみ合い、光ヘッド格納機構より移送ユニットへ各光ヘッドを装入するギアおよび移送ユニットにて各光ヘッドを移送させる移送ギアを備え、これらにより各々駆動力を光ヘッドに伝達する。このため、簡便な構成で円滑に、光ヘッド格納機構に格納された複数の光ヘッドのうち選択された特定の光ヘッドの駆動力伝達系を接続し、光ヘッド格納機構より移送ユニットへの各光ヘッドの装入動作から移送ユニットでの移送動作へ移行することが可能となる。
また、本発明の光ディスク装置によれば、各光ヘッドの移送ラックと装入ギアあるいは移送ギアとのかみ合いバラツキによる誤差を吸収して、安定したかみ合い状態を維持することが可能である。また、何れの移送ラックと装入ギアあるいは移送ギアとのかみ合いにおいても歯と歯の間のクリアランス即ちバックラッシュを除去することが可能である。このため、装入時あるいは移送時の、駆動源の動作に対する各光ヘッドの移送方向の移動追従の誤差を低減することが可能となる。
また本発明の光ディスク装置によれば、移送ユニットに光ヘッドが装入され、ディスクへの記録あるいは再生が可能な状態では、他の光ヘッドを移動させないよう、他の光ヘッドの移送ラックと装入ギアとのかみ合いを回避させることができる。
また本発明の光ディスク装置によれば、複数の光ヘッド全てが互いに共通のガイド構造による案内が可能な受け部を具備しなくとも、特定の光ヘッドにのみ整合したガイド構造に整合するアダプタに、他の光ヘッドを載置して使用することが可能である。例えば、他機種に対応するものの、この特定の光ヘッドに整合したガイド構造に整合しない光ヘッドであっても、支障なく使用することが可能である。
また本発明の光ディスク装置によれば、特定の光ヘッドにのみ整合するガイド構造と、アダプタに載置された光ヘッドの光軸とのなす傾きが適正でない場合に、その傾きを矯正することが可能である。
また本発明の光ディスク装置によれば、光ヘッド格納部にて光ヘッドを待避させている間、各光ヘッドを筐体の内壁に、直接あるいは介在物を介して接触させることにより、各光ヘッドから発生する熱を放出することも可能となる。さらには、光ヘッド6または光ヘッド7を待避させている位置において、各々の光ヘッドに付加するレンズあるいは光学系部材を覆うカバーを設けておけば、待避中にそれらに対して、塵埃等の不要物が付着するのを防止することも可能となる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、装置全体の高さを小さくすることが可能であり、複数個の光ヘッドに対して無理な力が働かないように給電線および信号線を接続することのできる光ディスク装置を提供することができる。したがって、たとえば、複数の方式で、各方式に対応した光ヘッドにより光ディスクに対して記録および/または再生が可能な光ディスク装置や、通常使用する光ヘッドが故障等で使用不能となった場合のための予備の光ヘッドを備えた光ディスク装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明による光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す断面図である。
図2は、本発明による光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す他の断面図である。
図3は、光ディスク装置の動作を説明するフローチャートである。
図4は、光ディスク装置の移送ユニット昇降機構を示す斜視図である。
図5は、移送ユニット昇降機構の変形例を示す斜視図である。
図6は、移送ユニット昇降機構の駆動源近傍を示す斜視図である。
図7は、光ディスク装置の光ヘッド装抜移送機構を示す斜視図である。
図8は、ガイド構造の変形例を示す平面図である。
図9は、ガイド構造の他の変形例を示す平面図である。
図10は、光ヘッドの変形例を示す斜視図である。
図11は、図10の断面図である。
図12は、第1光ヘッドが移送ユニットへ装入される様子を示す斜視図である。
図13は、第2光ヘッドが移送ユニットへ装入される様子を示す斜視図である。
図14は、光ヘッド装抜移送機構の主要部を拡大して示す斜視図である。
図15は、光ヘッド装抜移送機構の変形例を示す斜視図である。
図16は、光ヘッド装抜移送機構の詳細な構造を示す斜視図である。
図17は、第1移送ラックが装入ギアにて駆動される様子を示す図である。
図18は、第2移送ラックが装入ギアにて駆動される様子を示す図である。
図19は、第1移送ラックが移送ギアにて駆動される様子を示す図である。
図20は、第2移送ラックが移送ギアにて駆動される様子を示す図である。
図21は、第1移送ラックと移送ギアとのかみ合い状態を示す図である。
図22は、第1移送ラックと移送ギアとが適切にかみ合わない状態を示す図である。
図23は、第1移送ラックの変形例を示す図である。
図24は、図23に示す第1移送ラックと移送ギアとのかみ合い状態を示す図である。
図25は、図23に示す第1移送ラックと移送ギアとのかみ合い状態を示す他の図である。
図26は、第2移送ラックの変形例を示す斜視図である。
図27は、ガイド構造を移動する第1光ヘッドの様子を説明する断面図である。
図28は、第1移送ラックと装入ギアとのかみ合い状態を説明する図である。
図29は、付勢機構を示す斜視図である。
図30は、付勢機構設けた場合のガイド構造を移動する第1光ヘッドの様子を説明する断面図である。
図31は、付勢機構設けた場合の第1移送ラックと装入ギアとのかみ合い状態を説明する図である。
図32は、かみ合い回避機構を示す斜視図である。
図33は、第1光ヘッドの光ピックアップを示す斜視図である。
図34は、第1光ヘッドの構造を示す斜視図である。
図35は、第1光ヘッドの変形例の構造を示す斜視図である。
図36は、光ヘッド装抜移送機構の変形例を示す斜視図である。
図37は、複数光ヘッドを有する従来の光ディスク装置を示す斜視図である。
図38は、図37の光ディスク装置に用いられる光ヘッドへの給電線あるいは信号線を示す斜視図である。
図39は、図37の光ディスク装置に用いられる他の光ヘッドへの給電線あるいは信号線を示す斜視図である。

Claims (33)

  1. ディスクを載置し、回転させるディスク回転機構と、
    前記ディスクに対してデータの記録および/または再生を行うために光ビームを出射する複数の光ヘッドと、
    前記光ヘッドを前記ディスクの半径方向に移送可能に案内するガイド構造と、前記光ヘッドを前記ガイド構造に沿って移送させるための光ヘッド移送機構と、前記ディスク回転機構、前記ガイド構造、および前記光ヘッド移送機構を支持する移送ベースとを含む移送ユニットと、
    前記複数の光ヘッドのそれぞれを支持し格納するための複数の格納支持ガイドを有する光ヘッド格納部と、
    前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記光ヘッドのそれぞれを移送する光ヘッド装抜機構と、を備え、前記光ヘッド格納部に格納された各光ヘッドは格納された位置から直線的に移動することによって前記移送ユニットに移送される光ディスク装置。
  2. 前記複数の光ヘッドは、それぞれから出射する光ビームが同じ方向となるような姿勢で前記光ヘッド格納部に格納されている請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ヘッド格納部において、前記格納支持ガイドに支持された複数の光ヘッドから出射する光ビームの光軸とディスク回転機構の回転軸とが実質的に同一平面上となるよう、各格納支持ガイドは垂直方向に配列されている請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドの1つを前記移送ユニットへ装入するよう、前記光ヘッド格納部と前記移送ユニットとの相対位置が設定された状態において、前記ディスク回転機構に載置された前記光ディスクに対して、データの記録および/または再生を行う請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記光ヘッド装抜機構は、前記移送ユニットに設けられており、前記光ヘッド装抜機構と前記光ヘッド移送機構とは単一の駆動源を共有している請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 前記複数の光ヘッドのそれぞれは、前記ガイド構造により案内される方向と直交する方向の歯すじの歯形をもつ移送ラックを有し、前記光ヘッド装抜機構および前記光ヘッド移送機構は各光ヘッドの移送ラックとかみ合い得る装入ギアおよび移送ギアをそれぞれ有し、
    前記移送ユニットと前記光ヘッド格納部とが、前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドの1つを装入または排出が可能な位置にある場合に前記1つの光ヘッドの移送ラックと装入ギアがかみ合って、前記1つの光ヘッドが光ヘッド格納部から移送ユニットへ装入され、前記移送ユニットにおいて、前記1つの光ヘッドの移送ラックと移送ギアがかみ合って前記1つの光ヘッドが前記ガイド構造に沿って移送される請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 前記装入ギアまたは移送ギアのうち少なくとも一方の回転中心は、前記光ヘッドの移送ラックとの距離が変化するように揺動し、前記装入ギアまたは前記移送ギアのうち回転中心が揺動するギアを前記移送ラック側へ付勢するギア付勢機構を前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構が有する請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構は、前記揺動するギアを駆動する前段ギアを有し、前記揺動するギアは、前記前段ギアの回転中心を支軸として揺動する請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記複数の光ヘッドは第1光ヘッドおよび第2光ヘッドを含み、前記光ヘッド格納部の前記複数の格納支持ガイドは、前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドを支持するための第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドを含み、前記第1格納支持ガイドは前記第2支持ガイドより上に位置している請求項3に記載の光ディスク装置。
  10. 前記移送ユニットを第1位置および第2位置へ移動させるための移送ユニット昇降機構を更に備え、前記第1位置において、前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記第1光ヘッドを移送し、前記第2位置において、前記光ヘッド格納部から前記移送ユニットへ、または、前記移送ユニットから前記光ヘッド格納部へ前記第2光ヘッドを移送する請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 前記移送ユニットが前記第1位置にあるとき、前記ディスク回転機構に載置された前記光ディスクに対して、データの記録および/または再生を行う請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドはそれぞれ対物レンズを有し、前記第2光ヘッドの対物レンズの開口値は前記第1の光ヘッドの対物レンズよりも大きくなっている請求項11に記載の光ディスク装置。
  13. 前記光ヘッド装抜機構は、前記移送ユニットに設けられており、前記光ヘッド装抜機構と前記光ヘッド移送機構とは単一の駆動源を共有している請求項11に記載の光ディスク装置。
  14. 前記第1および第2光ヘッドのそれぞれは、前記ガイド構造により案内される方向と直交する方向の歯すじの歯形をもつ移送ラックを有し、前記光ヘッド装抜機構および前記光ヘッド移送機構は各光ヘッドの移送ラックとかみ合い得る装入ギアおよび移送ギアをそれぞれ有し、
    前記移送ユニットと前記光ヘッド格納部とが、前記光ヘッド格納部に格納された光ヘッドの1つを装入または排出が可能な位置にある場合に前記1つの光ヘッドの移送ラックと装入ギアがかみ合って、前記1つの光ヘッドが光ヘッド格結部から移送ユニットへ装入され、前記移送ユニットにおいて、前記1つの光ヘッドの移送ラックと移送ギアがかみ合って前記1つの光ヘッドが前記ガイド構造に沿って移送される請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 前記装入ギアまたは移送ギアのうち少なくとも一方の回転中心は、前記光ヘッドの移送ラックとの距離が変化するように揺動し、前記装入ギアまたは前記移送ギアのうち回転中心が揺動するギアを前記移送ラック側へ付勢するギア付勢機構を前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構が有する請求項14に記載の光ディスク装置。
  16. 前記光ヘッド装抜機構または前記光ヘッド移送機構は、前記揺動するギアを駆動する前段ギアを有し、前記揺動するギアは、前記前段ギアの回転中心を支軸として揺動する請求項15に記載の光ディスク装置。
  17. 前記第2光ヘッドが前記移送ユニットに装入されているとき、前記移送ユニットが前記第1の位置において、前記光ヘッド格納部に格納された第1光ヘッドの移送ラックが、前記装入ギアとかみ合わないよう、前記装入ギアを揺動させる、かみ合い回避機構を更に備える請求項16に記載の光ディスク装置。
  18. 前記光ヘッド装抜機構は、前記装入ギアを揺動させるための付勢部を有し、前記かみ合い回避機構は、前記光ヘッド格納部に前記第2光ヘッドが存在しない場合に前記光ヘッド装抜機構の付勢部を付勢し、前記光ヘッド格納部に前記第2光ヘッドが存在する場合には、前記第2光ヘッドと当接することにより、光ヘッド装抜機構の付勢部を付勢しないように移動するかみ合い回避レバーを有する請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 前記複数の光ヘッドの少なくとも1つは、前記ガイド構造と係合するガイド受け部を有するアダプタと、前記ガイド構造の少なくとも一部と係合しないガイド受け部を有し、前記アダプタに載置される光ピックアップとを含む請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  20. 前記アダプタは、前記光ピックアップから出射する光ビームの光軸を調整するために、前記アダプタに対する前記光ピックアップの姿勢を調整する機構を備える請求項19に記載の光ディスク装置。
  21. 前記光ピックアップは第1突起および一対の第2突起を備え、前記光ピックアップの姿勢を調整する機構は、前記第1突起および一対の第2突起のそれぞれを前記アダプタへ付勢する付勢バネと、前記付勢バネに抗して前記第1突起および一対の第2突起をそれぞれアダプタから押し上げる調整ビスとを含む請求項20に記載の光ディスク装置。
  22. 前記光ピックアップは第1突起および一対の第2突起を備え、前記光ピックアップの姿勢を調整する機構は、前記第1突起および一対の第2突起のそれぞれを前記アダプタへ付勢する付勢バネと、前記付勢バネに抗して前記第1突起および一対の第2突起のうちの一方をそれぞれアダプタから押し上げる調整ビスと、前記一対の第2突起の中間付近に位置し、光ピックアップの底面と接触するようにアダプタに設けられた凸部とを含む請求項20に記載の光ディスク装置。
  23. 前記光ヘッド格納部に格納された複数の光ヘッドのうち少なくとも1つが対応する格納支持ガイドから移動するのを防ぐ光ヘッドロック機構を更に有する請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  24. 前記光ヘッドロック機構は、複数の光ヘッドのそれぞれに対して独立して移動を防止し、移送ユニットと光ヘッド格納部とがいずれの光ヘッドを移送しない位置にある場合には全ての光ヘッドの移動を防止する請求項23に記載の光ディスク装置。
  25. 前記装入ギアは、移送ユニット昇降機構に連動して揺動する請求項15に記載の光ディスク装置。
  26. 前記装入ギアおよび前記移送ギアの位相差を吸収する機構を更に有する請求項14に記載の光ディスク装置。
  27. 前記複数の光ヘッドの移送ラックは、少なくとも一端近傍において端部から中央に向かって段階的に歯丈が高くなり、中央部において正規の歯丈に達する歯を有する請求項6に記載の光ディスク装置。
  28. 前記第2光ヘッドにおいて前記光ビームを出射する部分は凸部に形成されており、前記第1光ヘッドは、前記第1光ヘッドおよび前記第2光ヘッドが前記光ヘッド格納部に格納されているとき、前記第2光ヘッドの凸部の少なくとも一部を受ける凹部を有する請求項9に記載の光ディスク装置。
  29. 前記ガイド構造、前記第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドはそれぞれ等しい間隔で配置された一対の平行なシャフトであり、前記第1位置および前記第2位置において、前記ガイド構造のシャフトと前記第1格納支持ガイドのシャフトならびに前記ガイド構造のシャフトと前記第2格納支持ガイドのシャフトがそれぞれ一直線になるよう配置される請求項10に記載の光ディスク装置。
  30. 前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドは、前記シャフトと係合する一対のガイド受け部を有し、第1格納支持ガイドまたは第2格納支持ガイドから前記ガイド構造へ前記第1光ヘッドおよび第2光ヘッドが移送されるとき、前記一対のガイド受け部の一方が完全にガイド構造へ移動するまで、前記一対のガイド受け部の他方は第1格納支持ガイドまたは第2格納支持ガイドに支持されるよう、前記前記ガイド構造、前記第1格納支持ガイドおよび第2格納支持ガイドの一対のシャフトの長さが異なっている請求項29に記載の光ディスク装置。
  31. 前記装入ギアが前記移送ラックとかみ合う領域は前記移送ギアが前記移送ラックとかみ合う領域とは異なっている請求項6に記載の光ディスク装置。
  32. 前記移送ラックの前記装入ギアとかみ合う領域および前記移送ギアとかみ合う領域は、独立した部品から構成されている請求項31に記載の光ディスク装置。
  33. 転がり接触部分または滑り接触部分を有し、前記移送ラックの歯が設けられていない面と前記転がり接触部分または滑り接触部分が接触して、前記移送ラックを前記装入ギアまたは移送ギアの方向へ付勢する付勢手段をさらに備え、前記移送ラックは前記光ヘッドのガイド方向と直交する方向に移動可能な自由度を有する請求項7に記載の光ディスク装置。
JP2003535187A 2001-10-03 2002-10-02 光ディスク装置 Expired - Lifetime JP4272523B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307248 2001-10-03
JP2001307248 2001-10-03
PCT/JP2002/010307 WO2003032303A1 (fr) 2001-10-03 2002-10-02 Dispositif de disque optique

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2003032303A1 true JPWO2003032303A1 (ja) 2005-01-27
JP4272523B2 JP4272523B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=19126743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003535187A Expired - Lifetime JP4272523B2 (ja) 2001-10-03 2002-10-02 光ディスク装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7188349B2 (ja)
JP (1) JP4272523B2 (ja)
KR (1) KR20040034586A (ja)
CN (1) CN1224017C (ja)
WO (1) WO2003032303A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050027277A (ko) * 2002-08-16 2005-03-18 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 광 디스크 드라이브와, 그것의 조립방법
WO2004061840A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ディスク装置
JP2004310933A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Sony Corp ディスクドライブ装置
US7334234B2 (en) * 2003-04-28 2008-02-19 International Business Machines Corporation Method and apparatus for transferring data to virtual devices behind a bus expander
US7260041B2 (en) * 2003-05-20 2007-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive
JP2005116036A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Sony Corp ディスクドライブ装置
TWI276069B (en) * 2005-11-02 2007-03-11 Lite On It Corp Actuator module for a thin optical disk drive
US7616650B2 (en) * 2007-02-05 2009-11-10 Cisco Technology, Inc. Video flow control and non-standard capability exchange for an H.320 call leg
JP2008276862A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi Ltd 光ディスク装置
US8325229B2 (en) * 2008-11-26 2012-12-04 Robert Bosch Gmbh Camera having a slip ring and pan-tilt mechanism
KR101045522B1 (ko) * 2009-01-07 2011-06-30 김준수 4방향 개폐 서랍장
US8407729B2 (en) * 2009-06-10 2013-03-26 Panasonic Corporation Optical disk record and playback apparatus and pickup protecting method thereof
CN108735236B (zh) * 2017-04-13 2021-01-12 光宝电子(广州)有限公司 具有多个光学读写头的光碟机
CN108735237B (zh) * 2017-04-24 2020-06-16 光宝电子(广州)有限公司 具有多个光学读写头的光驱

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610548Y2 (ja) 1988-06-29 1994-03-16 株式会社ケンウッド 光ピックアップ保持部材
JPH08297909A (ja) 1995-02-27 1996-11-12 Sanyo Electric Co Ltd 光学式情報記録または再生装置
JPH0917157A (ja) 1995-06-28 1997-01-17 Aiwa Co Ltd ディスクプレーヤ
JPH0917155A (ja) 1995-06-28 1997-01-17 Aiwa Co Ltd ディスクプレーヤ
KR970012351A (ko) * 1995-08-21 1997-03-29 김광호 영상반주기용 멀티 플레이어
JP3480633B2 (ja) * 1995-11-13 2003-12-22 パイオニア株式会社 ディスク再生装置
JP3409953B2 (ja) * 1995-11-13 2003-05-26 パイオニア株式会社 ディスク再生装置
JPH09259514A (ja) 1996-03-22 1997-10-03 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2943918B2 (ja) * 1997-07-10 1999-08-30 日本電気株式会社 光ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7188349B2 (en) 2007-03-06
KR20040034586A (ko) 2004-04-28
CN1224017C (zh) 2005-10-19
WO2003032303A1 (fr) 2003-04-17
CN1481552A (zh) 2004-03-10
US20040216152A1 (en) 2004-10-28
JP4272523B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4272523B2 (ja) 光ディスク装置
KR100772364B1 (ko) 슬림형 광 디스크 드라이브
JPH1031827A (ja) 光ディスクドライブ
JP4232115B2 (ja) ディスク保持装置及びディスク記録再生機器
JP4702005B2 (ja) 光ディスク装置
US7856641B2 (en) Disk drive device and centering members therefor
JP3086154B2 (ja) ディスク再生装置
US20050034142A1 (en) Apparatus for transferring a pickup of a disc drive
US6807672B2 (en) Optical disk drive having a skew adjustment function
US7143425B2 (en) Disc drive apparatus
CN101188125A (zh) 光拾取单元和盘驱动单元
JP2002295641A (ja) 駆動ギヤおよび該駆動ギヤを備えたディスク装置
WO2019069480A1 (ja) ディスク装置
US20050286359A1 (en) Disc device
JP4490755B2 (ja) 光ディスク装置
JPWO2002025654A1 (ja) ディスク装置
JP2003331435A (ja) 光ディスク装置
WO2020144819A1 (ja) 光ディスク装置
JP3585102B2 (ja) カートリッジ挿入排出装置
JP2002298380A (ja) ディスク装置におけるピックアップのスキュー調節機構および該スキュー調節機構を備えたディスク装置
JP2007220176A (ja) 光ディスク装置
JPWO2002025660A1 (ja) ディスク装置
JPWO2002025659A1 (ja) ディスク装置
JPH10134358A (ja) ディスク再生装置
JP2003217155A (ja) 光ディスク装置におけるチルト補正機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4