JPWO2003026898A1 - 液晶シャッタ装置 - Google Patents

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Abstract

第1の基板(1)と第2の基板(21)との間に液晶を挟持して液晶セルを構成し、第1の基板(1)には信号電極である画素電極(11,12)と引き出し電極(15)とを設け、第2の基板(21)には、上記画素電極と対向する共通電極である対向電極を設け、上記画素電極と上記対向電極との重なり部を画素(2,3,4等)とする複数の画素列(200,300,400)を設け、その画素列と直交する方向に連続的に相対移動する感光部材への光の照射を制御する液晶シャッタ装置において、上記対向電極を各画素列毎に分離して設ける。さらに、各画素列毎の対向電極を電気的に接続するためのRGB連結電極(46)を設けるとよい。

Description

技 術 分 野
この発明は、電気信号によって画素毎に光の透過率を制御する液晶シャッタ装置に関し、特に、連続的に相対移動する感光部材への光の照射を制御することにより感光部材にカラー画像を形成する光プリンタ装置に使用する液晶シャッタ装置に関する。
背 景 技 術
近年、デジタル処理されディスプレイに表示された画像をシート上にプリントするビデオプリンタが普及してきている。そして、ビデオプリンタのプリント方式にはサーマル方式、インクジェット方式、レーザビーム走査方式、液晶シャッタ方式等があるが、中でも液晶シャッタ方式は、小型化,軽量化に適していることから注目されている。
液晶シャッタ方式とは、液晶層への電圧の印加の有無により1行または複数行に配列された複数の画素をオン/オフすなわち開閉させて画素毎に光の透過率を制御する液晶シャッタ装置を用い、連続的に相対移動する感光部材への光の照射を制御することにより感光部材に画像を形成する方式であり、このような方式を用いたプリンタは光プリンタと呼ばれる。
このような液晶シャッタ装置を用いて画像を感光紙上にフルカラープリントする方法は、例えば特開昭62−134624号公報に記載されている。この方法は、液晶シャッタ装置と白色光源とを用い、赤,緑,青色のカラーフィルタを取り付けたタレットをモータを用いて回転させ、光源からの光を赤色光、緑色光、青色光として液晶シャッタ装置を通して選択的に感光紙に照射することにより、フルカラー画像を感光紙上へ形成することを特徴としている。
また、特開平6−186581号公報には、液晶シャッタ装置の構造として、3色の光の各色に対応した画素列を設け、その画素列を構成する画素が、感光紙の移動方向に直交する方向に各色毎に2行に、画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列され、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とがその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置され、各画素の引き出し電極は、画素同士の間隙を通り感光紙の移動方向に引き出されている構造を提案している。
後者の公報に記載の液晶シャッタ装置を用いて光プリンタを構成すると、前者の公報に記載の方式のようにカラーフィルタの回転と液晶シャッタの画素の開閉と感光紙の移動とのタイミングを一致させる必要がないため、精度よく画像を形成することができる。また、配線のために必要な画素間の間隙にも、もう一方の行の画素によって画像を形成することができるので、すじのない高品質な画像を形成することができる。
しかし、後者の公報に記載された液晶シャッタ装置の構成を利用する場合には、中央の画素列、つまり第2色に配置した画素列についての引き出し電極を、外側に配置した第1色あるいは第3色の画素の画素電極の周囲を迂回して配線するため、第2色の画素に対する駆動波形が、第1色または第3色の画素の開閉に影響を及ぼし、感光紙の相対的移動方向に直交する帯状の画像ムラが発生してしまうという問題があった。
そこで、従来の液晶シャッタ装置の構造及びこの問題点について、第28図乃至第30図及び第7図を用いて説明する。第28図は従来の液晶シャッタ装置の平面図、第29図は第28図に示した液晶シャッタ装置おける電極の配線について説明するための平面図、第30図は第29図の30−30線における断面図、第7図はその液晶シャッタ装置の特性について説明するためのグラフである。なお、これらの図において、図示の都合上画素は実際よりも非常に大きく示している。
この液晶シャッタ装置は、第28図乃至第30図に示すように、透明な第1の基板1と透明な第2の基板21とをシール材33によって所定の間隙を設けて接着し、その間隙にシール材33と封孔材34とによって液晶を封入し、液晶層32として挟持したものである。そして、この液晶シャッタ装置を用いる光プリンタでは、感光体に照射する光として赤(R),緑(G),青(B)の3色を用い、液晶シャッタ装置に各色に対応して画素列を第28図のように配置する。中央の1列の画素列をG画素列300とし、外側にはR画素列200、B画素列400の2列の画素列を配置し、各画素列は上述のように2行に配列した複数の画素で構成されている。
各画素に注目すると、第29図及び第30図に示すように、第1の基板1上には、透明導電膜からなる信号電極として、R1a画素2とそこから画素の配列方向の寸法分離れた位置のR1b画素4を初めとするR画素列200の1行目の画素と、1行目の画素から少し離れた位置に1行目と1画素分ずらして同じピッチで配置する、R2a画素3を初めとするR画素列200の2行目の画素とを構成するための画素電極を配置している。第29図では、R1a画素2を構成するR1a画素電極に代表して符号11を付しており、図示の都合上一部の画素のみを示している。
また、例えばR1a画素電極11は、R1a引き出し電極15によってR1a接続電極16と接続され、R1a接続電極16によって第1の駆動集積回路(IC)61と接続してこの第1の駆動IC61からR1a画素電極11に駆動信号を印加ですることができる。他の画素電極についても同様であり、画素電極毎に第1の駆動IC61から駆動信号を印加することができる。また、第1の駆動IC61は、第1の基板1上に設けた図示しない異方性導電性フィルムにより第1のFPC63に接続し、第1のFPC63が外部から第1の駆動IC61に必要な信号を印加する。
さらに、R画素列200の2行目からR画素列200の行間隔よりも離れた位置には、G画素列300の1行目の画素を構成するための画素電極を配置している。そして、例えばG1a画素7を構成するG1a画素電極13は、G1a引き出し電極18によってG1a接続電極17と接続され、G1a接続電極17によって第1の駆動IC61と接続している。他の画素電極についても同様であり、R画素列200の画素を構成する各画素電極を迂回し、その間隙を通して引き出し電極を各接続電極まで引き回し、引き出し電極と接続電極とによって第1の駆動IC61と接続している。
さらに、G2a画素8を初めとするG画素列300の2行目の画素を構成する画素電極を配置し、さらにそこからG画素列300の1行目とR画素列200の2行目との距離と同じだけ隔てた位置に、B1a画素9を初めとするB画素列400の1行目の画素とB2a画素10を初めとするB画素列400の2行目の画素とを構成する画素電極を配置している。
これらの画素電極は、R画素列200の1,2行目及びG画素列300の1行目の画素を構成する画素電極と概ね対称な配置であり、画素電極の配列方向と直交する方向に引き出された引き出し電極と接続電極とにより、第1の駆動IC61と反対側に設けた第2の駆動IC62に接続している。そしてここでも、中央側に設けたG画素列300の2行目の画素を構成する画素電極から引き出された引き出し電極は、B画素列400の画素を構成する各画素電極を迂回し、その間隙を通して各接続電極まで引き回している。また、第2の駆動IC62は、第1の基板1上に設けた図示しない異方性導電性フィルムにより第2のFPC64に接続し、第2のFPC64が外部から第2の駆動IC62に必要な信号を印加する。
一方、第2の基板21の液晶層32側の面には、透明導電膜からなる共通電極として、対向電極28を設けている。この対向電極28は、シール材33の内側に、各画素列の画素を構成する全ての画素電極と対向するように長方形の形状で設け、シール材33の外側のRGBパッド電極47に接続する。
この液晶シャッタ装置においては、このような画素電極と対向電極28とを用い、高いコントラスト比を達成し、液晶層32の応答速度を大きくする液晶の駆動方法であるスタティック駆動を行っている。
また、対向電極28上には、遮光膜としてブラックマトリクス(BM)24を設ける。このブラックマトリクス24は、シール材33の内側に、対向電極28よりわずかに内側に設け、対向電極28とブラックマトリクス24とは、直接接するように設けている。従って、ブラックマトリクス24に金属膜等の導電性遮光膜を用いた場合には、対向電極28とブラックマトリクス24とは、同電位となる。さらに、ブラックマトリクス24には、第1の基板1上に設けた各画素電極と対応する部分に画素電極より小さい面積のBM開口部29を設けており、画素電極とBM開口部29とが重なる部分が、実際に透過光量が制御される画素となる。
また、第1の基板1の液晶層32と反対側の面には、第1の偏光板71を設け、第2の基板21の液晶層32と反対側の面には、第2の偏光板73を設ける。そして、各画素電極と対向電極28とによって液晶層32に印加する電圧を変化させることにより、第1の偏光板71と第2の偏光板73と液晶層32によって、画素部を透過する光線75の透過状態を制御し、図示しない感光部材への照射光量を制御している。
以上説明したような従来の液晶シャッタ装置においては、画素列の配置に関係無く、第2の基板21上のシール材33の内側のほぼ全面に対向電極28を形成していた。そのため、画素電極のみならず引き出し電極も対向電極と対向することとなり、各画素電極と対向電極28との間に電圧を印加する場合、その画素電極に対応する引き出し電極と対向電極28との間にも、同電位の電圧が印加されることとなっていた。そしてこのため、ある画素に対する駆動信号が、対向電極28を介して他の画素において液晶層32に印加される電圧に影響を与え、ひいては他の画素の透過率に影響を与えてしまうのである。
ここで説明した例のように3色の光に対応して3列の画素列を設けた場合、内側の画素列(ここではG画素列300)の画素に対応する引き出し電極は、長い距離を引き回すため対向電極28と対向する面積が大きく、かつ外側の画素列(ここではR画素列200及びB画素列400)に対応する画素電極や引き出し電極の近傍を通して引き回している。このため、内側の画素列の画素に対する駆動信号が、外側の画素列の画素における透過率に大きな影響を与えてしまう。
この点についてさらに説明する。上述したような従来の液晶シャッタ装置において、0階調では液晶層32に絶対値の大きい電圧を印加する期間が最小で透過量最大、255階調では液晶層32に絶対値の大きい電圧を印加する期間が最大で透過量最小、127階調を中間とすることができる。このとき、例えばR1a画素2に印加する信号を127階調の信号に固定し、引き出し電極がR画素列側に引き回されるG画素列の1行目の各画素を、全て127階調の状態から1画素ずつ順に255階調に切り換えていくと、R1a画素2に印加する電圧を固定しているにもかかわらず、透過量が徐々に変化してしまう。この変化を示したものが第7図に曲線Xで示すグラフである。
第7図では、横軸に127階調から255階調に変化させたG画素列の1行目の画素の個数を示し、縦軸には、着目するR1a画素2の透過量変化を示している。このグラフに示すように、まず1行目のR1a画素2とR1b画素4との間に設けた引き出し電極に接続するG画素1つを127階調から255階調に変化させると、着目するR1a画素2における透過率は目的の値からずれる。同様に、このG画素と同一行の隣の画素も127階調から255階調に変化させると、着目するR1a画素2における透過率は目的の値からさらに大きくずれる。この127階調から255階調に変化させるG画素の個数を10画素まで増やすと、着目するR1a画素2は、最初の127階調の透過率から3%程度変化し、これは、感光体を露光したときに、その画素における露光量が目的の露光量からそれだけずれた状態となることを意味する。
さらに、R画素列の他の画素についても、その画素近傍を通る引き出し電極と接続されたG画素列の画素の階調を変化させた場合には、同様に透過率が目的の値からずれる。このようなずれは、印画紙上では、帯状の画像ムラとなる。また、第2色の画素(G画素)と第3色の画素(B画素)との間にも同様な問題が発生し、こちらも同様に帯状のムラとなる。
この帯状の画像ムラは、各色の画素が離れている場合に特に目立ち、近接させた場合には目立ちにくくなるが、依然としてムラは残る。しかも、各色の画素を近接して設けると、色分離が難しく、光学系が複雑になってしまう。特に光量を大きくする場合には、光源が大型化するため近接して設けることが難しい。
つまり、第28図乃至第30図に示したような従来の液晶シャッタ装置においては、中央の画素列の画素に信号を印加すると、外側の2列の画素列における画素の光透過率に大きな影響を与えてしまうという問題があった。
ここで、マトリクス型の液晶シャッタ装置を採用すれば上述のようなムラの影響は低減できるが、応答速度やコントラスト比が低下し、プリント時間の増大、画像品質の低下の原因となる。さらに、各色の光源を近接して設ける必要があり、光源の干渉、混色が発生する。混色を防止するために、光源をシーケンシャルに点灯するとしても、例えば、赤,緑,青と時分割に点灯するため、同時に光源を点灯してプリントする場合に比較し、プリント時間や、光源の光量の不安定さが増してしまう。
この発明は、このような問題を解決し、複数の画素列を設けた液晶シャッタ装置において、各画素列を構成する画素における光透過率を好みの値に制御し、感光部材への光の照射を適切に制御してムラのない高品質な画像を形成できるようにすることを目的とする。
発 明 の 開 示
この発明は、上記の目的を達成するために、第1の基板と第2の基板との間に液晶を挟持して液晶セルを構成し、上記第1の基板には信号電極である画素電極と引き出し電極とを設け、上記第2の基板には上記画素電極と対向する共通電極である対向電極を設け、上記画素電極と上記対向電極との重なり部を画素とする複数の画素列を設け、その画素列と直交する方向に連続的に相対移動する感光部材への光の照射を制御する液晶シャッタ装置において、上記対向電極を各画素列毎に分離して設けたものである。
このような液晶シャッタ装置において、上記各画素列毎の対向電極を電気的に接続するための接続手段を設けるとよい。このとき、上記接続手段を、上記各画素列が配設された液晶シャッタ機能部の外側に設けるとよい。
また、上記対向電極が、上記画素電極のそれぞれに対応した画素対向電極とその各画素対向電極を電気的に接続するための共通接続電極とを有するようにするとよい。さらに、上記共通接続電極が、上記画素列に沿って設けられた束ね電極と、上記画素対向電極と上記束ね電極とを接続する取り出し電極とを有するようにするとよい。また、上記画素対向電極を、上記画素電極とほぼ同形状に形成するとよい。
また、上記各画素列を構成する画素を、該画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列し、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とをその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置するとよい。
あるいは、上記各画素列を構成する画素を、該画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列し、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とをその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置し、上記対向電極を、その2行の画素を構成する画素電極に対応して共通の1本の帯状に設けるとよい。
あるいは、上記対向電極を、その各行の画素を構成する画素電極に対応して2本の分離した帯状に設けるとよい。
また、上記の液晶シャッタ装置において、上記共通接続電極が、上記画素列に沿って設けられた束ね電極と、上記画素対向電極と上記束ね電極とを接続する取り出し電極とを有するようにし、上記束ね電極を、2行に配列された上記画素対向電極の両側に設け、その2行に配列された画素対向電極からの上記取り出し電極を、各々対応する側の上記束ね電極に接続するとよい。
あるいは、上記束ね電極を2行に配列された上記画素対向電極の片側に設け、上記取り出し電極を、その2行に配列された画素対向電極を構成する各対の画素対向電極を共通接続すると共に上記束ね電極への接続を行う電極とするとよい。
さらに、これらの液晶シャッタ装置において、上記引き出し電極と上記束ね電極とが重なる部分において上記引き出し電極又は上記束ね電極の線幅を他の部分より細くするとよい。
また、上記の液晶シャッタ装置において、上記複数の画素列として3列の画素列を設けるとよい。さらに、その3列の画素列を赤(R),緑(G),青(B)の各色に対応した画素列とするとよい。また、上記3列の画素列のうち外側2列の画素列では、上記対向電極は上記画素電極のそれぞれに対応した画素対向電極とその各画素対向電極を電気的に接続するための共通接続電極とを有する構成とし、中央の画素列では、上記対向電極はその画素列の各画素電極に対向する帯状に形成するとよい。
さらにまた、上記の液晶シャッタ装置において、上記対向電極の上記画素電極に対向する部分を除く部分に金属メッキ層を設けるとよい。
あるいは、上記第2の基板上に上記対向電極との間に絶縁膜を介して金属性の遮光膜を設けるとよい。さらに、その遮光膜を上記各画素列毎に分離して設けるとよい。さらにまた、上記各画素列毎に分離した遮光膜を電気的に接続するための遮光膜接続手段を設けるとよい。
これらの液晶シャッタ装置において、上記第2の基板上に、上記遮光膜に電気信号を供給するためのパッド電極を設けるとよい。さらに、上記第2の基板上に、上記パッド電極と絶縁膜を介して対向する接続電極を設けるとよい。さらにまた、上記パッド電極と上記接続電極との間の絶縁膜に導通領域を形成するとよい。そして、上記接続電極に遮光膜駆動信号を供給するための遮光膜駆動回路を設けるとよい。さらに、上記遮光膜駆動回路を上記接続電極から上記導通領域を介して上記パッド電極に上記遮光膜駆動信号を供給する回路とするとよい。
あるいは、上記接続電極に遮光膜駆動信号を供給するための遮光膜駆動回路を設け、その遮光膜駆動回路を上記接続電極から上記絶縁膜を介して上記パッド電極に交流の遮光膜駆動信号を供給する回路としてもよい。
これらの場合において、上記遮光膜駆動信号を、上記画素電極と上記対向電極とによって上記液晶に印加する電圧範囲の中央の電圧の信号あるいは中央の電圧を中心とした信号とするとよい。
また、上記第1の基板あるいは上記第2の基板の上記液晶側と反対側の面に外付遮光部材を設けてもよい。
以上のような液晶シャッタ装置においては、対向電極を各画素列毎に分離して設けているので、対向電極が引き出し電極と対向する面積を小さくすることができる。よって、共通電極である対向電極と引き出し電極との間に印加される電圧の影響を小さくすることができる。従って、ある画素に対する駆動信号が他の画素の透過率に与える影響を低減することができる。そして、対向電極として画素対向電極と共通接続電極と設けたり、さらに共通接続電極として束ね電極と取り出し電極とを設けたりすれば、一層効果的である。
発明を実施するための最良の形態
この発明をより詳細に説明するために、添付図面にしたがって、この発明の実施例を説明する。
〔第1の実施形態:第1図乃至第7図〕
まず、この発明の液晶シャッタ装置の第1の実施形態、およびその液晶シャッタ装置を備えた光プリンタについて説明する。第1図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための平面図、第2図は第1図における楕円A内の一部を拡大して示す部分平面図、第3図は第2図の3−3線における断面の一部を示す部分断面図、第4図は上記の光プリンタの動作について説明するための模式図、第5図は第4図の5−5線における断面模式図、第6図は第1図に示した液晶シャッタ装置を駆動するための駆動信号を示す図、第7図はその液晶シャッタ装置の特性について説明するためのグラフである。なお、これらの図において、図示の都合上画素は実際よりも非常に大きく示している。また、これらの図において、背景技術の項で用いた第28図乃至第30図に示した構成と対応する部分には同一の符号を付した。
この実施形態の液晶シャッタ装置を用いた光プリンタは、第4図に示すように、液晶シャッタ装置を備えた露光装置である液晶シャッタアレイ102を感光部材である感光紙101に対して移動方向103に相対移動させながら感光紙101を露光させることにより、感光紙101の表面に対して画像104を形成する装置である。ここで、上記の相対移動は、感光紙101を移動させて行っても液晶シャッタアレイ102を移動させて行ってもよい。実際の光プリンタには、液晶シャッタアレイ102を保持する部材や上記の相対移動を行うための機構を備えているが、ここでは図示を省略している。
液晶シャッタアレイ102においては、第5図に示す通り、外装体125の内側上部にR,G,Bの各光源基板がそれぞれ取りつけ位置の調節が可能なように取り付けられており、これらのうち第1実装基板であるR基板107は一方の側面に、第2実装基板であるG基板113は上方の下面に、第3実装基板であるB基板117は他方の側面にそれぞれ取り付けられている。
そして、R基板107には、LEDであるR発光素子108とR散乱部材109とRレンズ部材110とによって構成される第1の発光手段を、液晶シャッタアレイ102の移動方向103と直交する方向に複数個配列して固着している。また、G基板113には、白色光を発光するG用白色灯114と、Gレンズ部材115と、G色フィルタ116とによって構成され、移動方向103と直交する方向に長く形成された第2の発光手段を固着している。さらに、B基板117には、白色光を発光するB用白色灯118と、Bレンズ部材119と、B色フィルタ120とによって構成され、移動方向103と直交する方向に長く形成された第3の発光手段を固着している。そして、第1,第2,第3の発光手段によって液晶シャッタアレイ102の光源を構成している。
また、Rレンズ部材110の前面には、第1の発光手段が発光した第1カラー光であるR光線112を感光紙101に向けて反射するためのR反射部材111を配置し、Bレンズ部材119の前面には、第3の発光手段が発光した第3カラー光であるB光線124を同じく感光紙101に向けて反射するためのB反射部材121を配置している。第2の発光手段が発光した第2カラー光であるG光線123は、Gレンズ部材115によって適当な照射位置に向けて集光される。
一方、外装体125内部の下部には、電気信号により光の透過率を制御するための光シャッタである液晶シャッタ105及び、液晶シャッタ105を透過した光を感光紙101上に焦点を結ぶように集光するためのレンズアレイ106を取り付けている。
感光紙101の上面を上述のようにこのような液晶シャッタアレイ102に対して相対移動させながら各発光手段を発光させ、発光手段から照射される各色の光を液晶シャッタ105によって適宜透過あるいは遮断してその光の照射を制御しながら感光紙101を露光することによって、感光紙101の上面に画像104をプリントすることができる。
このような光プリンタに用いる液晶シャッタ105が、この発明の液晶シャッタ装置である。その概略構成と画素の配置は、背景技術の項で第28図を用いて説明したものと同様であり、透明な第1の基板1と透明な第2の基板21とをシール材33によって所定の間隙を設けて接着し、その間隙に液晶層32を挟持したものである。特に、シール材33については、第1の実施形態の説明に用いる第1図乃至第7図では図示を省略しているが、ここでも第28図及び第29図に示した従来の場合と同様に設けている。
そして、照射される3色の光に対応してR画素列200、G画素列300、B画素列400の3列の画素列が設けられている。また、各画素列を構成する画素は、画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列され、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とがその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置されている。
画素をこのように配置することにより、各行の画素の間隙を通して他の行や他の画素列の画素からの引き出し電極を引き回すことができる。さらに、画素列同士の間隔を、同一画素列内の行間隔よりも広くすると、画素列毎に異なる色の光を照射する場合の光の分離が容易になる。
また、第1の基板1上に設けた信号電極である画素電極と引き出し電極の配置、接続電極及び各駆動IC61,62の配置も、背景技術の項で第28図乃至第30図を用いて説明したものと同様である。すなわち、第1の基板1上の、各画素列の各行の画素と対応する位置にその画素を構成する画素電極を配置し、その画素電極から駆動ICと接続する接続電極まで引き出し電極を引き回し、引き出し電極と接続電極とによって各画素電極を第1の駆動IC61又は第2の駆動IC62に接続し、各駆動IC61,62から各画素電極に駆動信号を印加できる構成としている。
しかし、この液晶シャッタ装置においては、遮光膜及び対向電極の配置は、第1図乃至第3図に示すものである。なお、第1図及び第2図においては、図面を見やすくするため、遮光膜及びその接続電極は一点鎖線で示し、シール材及び偏光板,位相差板の図示は省略している。また、引き出し電極と対向電極とが重なる部分においては、上下関係を判り易くするために下側の対向電極を破線で示している。特に断らない限り、以後の説明に用いる平面図でも同様とする。また、第1図においては、画素電極及び画素対向電極等は端部の一部のもののみを示し、他のものについては図示を省略している。
この液晶シャッタ装置においては、第2の基板21上には、導電性遮光膜として金属膜であるクロム膜からなるRブラックマトリクス25,Gブラックマトリクス26,Bブラックマトリクス27を、各色の画素列に対応して設けている。すなわち、各画素列に対応するブラックマトリクスの間にブラックマトリクス(BM)間隙31を設け、画素列を配設し、配線電極を引き回した液晶シャッタ機能部においては、ブラックマトリクスをR,G,Bの各画素列毎に分割して3行に設けている。そして、各ブラックマトリクス25,26,27には、第1の基板1上に設けた各画素電極と対応する部分に画素電極より小さい面積のBM開口部29を設けており、画素電極とBM開口部29とが重なる部分が、実際に透過光量が制御される画素となる。
さらに、液晶シャッタ機能部の外側の第1図で左側に遮光膜接続手段であるBM連結部49を設けて各ブラックマトリクス25,26,27を電気的に接続すると共に、シール材33の外部で第2の基板21が第1の基板1から張り出した部分にBMパッド電極50を設け、ここから各ブラックマトリクス25,26,27に電気信号を印加できるようにしている。なお、各ブラックマトリクス25,26,27とBM連結部49及びBMパッド電極50は、別々の名称としたが、同一の材料で同一の工程でパターニング等によって設けることができる。
なお、図では画素を大きく示しているためにBM間隙31はブラックマトリクスの幅に比べて狭くなっているが、実際には画素は基板に比べて極めて小さく、画素列も細いものであるので、ブラックマトリクスは画素列に集光される光が回り込まない程度の幅で設ければよく、BM間隙31を広く取ってブラックマトリクスの面積を低減することができる。
このようなブラックマトリクスは、必ずしも導電性材料で形成する必要はないが、樹脂等の絶縁材料で形成するよりも、クロム膜等の金属膜を用いた方が、薄い膜で高い遮光性を得ることができて好ましい。そして、この場合には必然的に導電性材料を用いることになってしまうのである。
また、各ブラックマトリクス25,26,27上を含む第2の基板21上のシール材33の内側のほぼ全面には、感光性アクリル樹脂からなる絶縁膜30を設け、絶縁膜30上に、透明導電膜からなる共通電極として対向電極を設けている。なお、絶縁膜30をシール材33の内側のみに設けたのは、絶縁膜30は透明導電膜等と比較して機械的強度が弱いため、絶縁膜30をシール材33と重なる位置にも設けてしまうと、シール材33と第2の基板21との密着が確保できないからである。また、このようにすれば、BMパッド電極50上に厚い絶縁膜30を設けることがないので、この上の絶縁膜を除去する必要がない。
この液晶シャッタ装置において、対向電極は、外側2列のR画素列200とB画素列400については、画素電極のそれぞれに対応し、画素電極と対向する位置に画素電極とほぼ同形状に形成した画素対向電極と、各画素対向電極を電気的に接続するための共通接続電極とを有し、さらに、共通接続電極は、画素列に沿って設けた束ね電極と、各画素対向電極と束ね電極とを接続する取り出し電極とを有する構成である。
具体的には、例えば、R1a画素2については、第2図に示すように、R1a画素電極11と対向する位置にR1a画素対向電極35を設け、これをR1a取り出し電極36によってR1束ね電極37に接続している。そして、R1a画素電極11とR1a画素対向電極35とが対向する部分が画素を形成するが、上述した通り、実際に画素として機能するのは、このうちBM開口部29と重なる部分のみである。
R画素列200の1行目の画素を構成する他の画素電極についても、同様に画素対向電極を設け、取り出し電極によってR1束ね電極37に接続している。また、R2a画素3を初めとするR画素列200の2行目の画素を構成する画素電極と対向する位置にも画素対向電極を設け、取り出し電極によりR2束ね電極40と接続している。すなわち、画素対向電極は、画素電極と同様な配列となっている。
ここで、R1束ね電極37とR2束ね電極40は、液晶シャッタ機能部では、相互に独立する帯状の電極であり、画素電極と同様に2行に配列した画素対向電極の両側に設けられ、R画素列200に平行に配置している。そして、画素対向電極からの取り出し電極は、各々対応する側の束ね電極に接続している。
B画素列400の画素について設けたものも同様であり、1行目と2行目の画素を構成する画素電極と対向する位置に設けた画素対向電極は、それぞれ取り出し電極により帯状のB1束ね電極43及びB2束ね電極44と接続する。
一方、中央のG画素列300については、対向電極は画素電極に対向した帯状に形成している。具体的には、G画素列300の1行目の各画素を構成する全ての画素電極と対向するように帯状の対向電極をG1束ね電極41として設け、R画素列200やB画素列400の場合における画素対向電極と束ね電極とを兼ねさせている。従って、取り出し電極に相当するものは設けていない。2行目についても、同様にG2束ね電極42を設けている。このG画素列300においては、画素電極と各束ね電極とが対向する部分が画素を形成する。
このように、液晶シャッタ機能部では、3列の画素列にそれぞれ2本ずつの、相互に独立する6本の束ね電極を設けている。
そして、液晶シャッタ機能部の外側の第1図で左側に接続手段であるRGB連結電極46を設けてこれら6本の束ね電極37,40,41,42,43,44を電気的に接続すると共に、シール材33の外部で第2の基板21が第1の基板1から張り出した部分にRGBパッド電極47を設け、ここから各束ね電極に電気信号を印加できるようにしている。なお、各束ね電極や画素対向電極を含む対向電極とRGB連結電極46及びRGBパッド電極47は、別々の名称としたが、同一の材料で同一の工程でパターニング等によって設けることができる。
この液晶シャッタ装置においては、以上のように、対向電極とブラックマトリクスとは、間に絶縁膜30を介して設けている。従って、対向電極を構成する各電極とブラックマトリクスとは絶縁膜30により電気的に絶縁され、対向電極とブラックマトリクスとは、絶縁膜30を挟んでコンデンサを構成することになる。
また、BMパッド電極50及びRGBパッド電極47には第3のFPC65が接続し、第3のFPC65によってこれらの電極を、ブラックマトリクスに印加する遮光膜駆動信号を生成する外部の遮光膜駆動回路と接続している。また、遮光膜駆動回路を第2の基板21上に設け、FPCを介さずにBMパッド電極50と接続するようにしてもよい。
さらに、この液晶シャッタ装置には、第3図に示すように、第1の基板1の液晶層32と反対側の面に位相差板72と第1の偏光板71とを設け、第2の基板21の液晶層32と反対側の面に第2の偏光板73を設ける。そして、各画素電極と対向電極とによって液晶層32に印加する電圧を変化させることにより、第1の偏光板71と位相差板72と第2の偏光板73と液晶層32によって、画素部を透過する光線75の透過状態を制御し、感光紙101への照射光量を制御している。
この液晶シャッタ装置は、対向電極を上記のような構成としたことにより、その面積を低減し、引き出し電極と対向電極とが対向する部分の面積を極めて小さくすることができる。従って、引き出し電極を介して画素電極に印加される信号が対向電極を介して他の画素の透過率に与える影響を低減することができる。特に、中央の第2色の画素列の画素電極に印加する駆動波形が及ぼす両側の第1色及び第3色の画素への影響を低減することが可能となる。また、引き出し電極における電圧変化が対向電極に多少影響を与えたとしても、対向電極とブラックマトリクスとが形成するコンデンサによってその影響を吸収することができるので、画素の透過率に及ぶ影響はわずかとなる。
また、ブラックマトリクスは、引き出し電極に対して、液晶層32及び絶縁膜30を介して容量結合している。そして対向電極も、ブラックマトリクスに対して絶縁膜30を介して形成している。そのため、ブラックマトリクスを介して引き出し電極の電圧変化が対向電極に及ぼす影響を極めて小さくすることができる。
また、液晶シャッタ機能部とシール材33との間でRGBの各ブラックマトリクスをBM連結部49により相互に接続し、また各束ね電極もRGB連結電極46により接続したので、これらと外部回路との接続をBMパッド電極50とRGBパッド電極47の一箇所ずつとすることが可能となった。従って、パッド電極の個数が少なくて済み、第2の基板21が第1の基板1から張り出す部分の面積を小さく、かつパッド電極の面積を大きくできるため、接続が安定する。それぞれのパッド電極上の絶縁膜30を除去して図示しない外部回路との接続を行うことも、パッド電極数が少なく、接続面積を大きく取れ、絶縁膜30の除去部を集中でき、かつ低抵抗接続が可能であるため、簡単である。
以上のような構成の液晶シャッタ装置を駆動するための駆動信号としては、例えば第6図に示すものを用いることができる。第6図においては、横軸が時間、縦軸が電圧を示す。そして、横軸に示すT1,T2,T3がそれぞれ1つの位置に露光を行うフレーム期間である。そして、各フレーム期間は、画素の透過率を一旦一定の値に揃えるための液晶リフレッシュ期間Tr1と、画素の透過率を形成すべき画像に応じた信号によって制御する前半選択期間Ts1及び後半選択期間Ts2によって構成される。
また、符号127が対向電極に印加する対向電極駆動信号、符号128が画素電極に印加する画素電極駆動信号、符号129が対向電極駆動信号127と画素電極駆動信号128の差分で液晶層32に印加される合成信号をそれぞれ示す。符号130と131は、ブラックマトリクスに印加する遮光膜駆動信号である第1のBM駆動信号と第2のBM駆動信号とをそれぞれ示す。
この液晶シャッタ装置においては、液晶層32に印加される電圧が0の場合に透過率が大きく(白く)なり、絶対値が大きい電圧を印加した場合に透過率が小さく(黒く)なるいわゆるノーマリホワイトモードを採用している。そして、液晶リフレッシュ期間Tr1においては、対向電極駆動信号127と画素電極駆動信号128とにより、液晶層32にV5−V1とV1−V5の電圧を交互に印加し、全ての画素を黒状態にする。このようにするのは、一旦画素を黒状態にした方が、その後白状態にしたときに高い透過率が得られるためである。
その後の選択期間Ts1においては、対向電極にはV5の電圧を印加し、画素電極には階調に応じてV1またはV5の電圧を印加時間の割合を変化させて印加するパルス幅変調の駆動を行っている。T1のように全てV1を印加すればその画素は透過率最小、T3のように全てV5を印加すれば透過率最大、T2のように両方を印加すれば中間調となる。そして、選択期間Ts2では、Ts1に印加した信号と電圧V3に対して対称な電圧の信号を同一の時間印加することにより、液晶層32への直流電圧の印加を防止している。
ところで、この液晶シャッタ装置においては、ブラックマトリクスも導電性であるため、ブラックマトリクスと対向する引き出し電極における電圧変化が、ブラックマトリクスを介して他の電極の電圧に影響を与え、それによって画素の透過率が変化することも考えられる。ブラックマトリクスは引き出し電極からは遠く、間に比誘電率の低い絶縁膜30が存在するためその影響はあまり大きくないが、ブラックマトリクスには光が回り込まない程度の幅が必要であり、対向電極ほど配置面積を低減することができないため、ブラックマトリクスの電位を所定の電位に固定することにより、この影響の低減を図っている。
このための信号が、第1のBM駆動信号130と第2のBM駆動信号131である。これらの信号を印加することにより、ブラックマトリクスを液晶セルの駆動信号の中間電位である0Vに保って、引き出し電極における電圧変化がブラックマトリクスを介して他の電極に影響を与えることを防止している。なお、第1のBM駆動信号130は、遮光膜駆動回路あるいはFPCとブラックマトリクスとがBMパッド電極50において低抵抗接続している場合に用いる信号であり、第2のBM駆動信号131は、薄膜絶縁膜を介した容量結合をしている場合に用いる信号である。後者の場合、中間電位である0Vを中心にV5−V1とV1−V5の電圧の矩形波を交流の駆動信号として印加することにより、容量結合で時間と共に0Vに落ち着く。これらのBM駆動信号130,131は、基準電圧発生回路や基準クロック発生回路、分周回路等によって構成される簡単な回路によって発生させることができる。
なお、BM駆動信号によって印加する電圧は中間電圧に限られないが、中間からずれた電圧であると、液晶層に印加される電圧が反対側にずれた電圧となった場合に効果が落ちるので、中間電圧が好ましい。
このような液晶シャッタ装置において、背景技術の項で第7図を用いて説明した場合と同様に、R1a画素2に印加する信号を127階調の信号に固定し、引き出し電極がR画素列200側に引き回されるG画素列300の1行目の各画素を、全て127階調の状態から1画素ずつ順に255階調に切り換えていくと、R1a画素2の透過率変化は、第7図に曲線Yで示すグラフのようになる。
この液晶シャッタ装置においても、やはり若干の透過率変化は生じるが、G画素列の画素を10画素切り換えた場合でも透過率変化は0.5%程度であり、曲線Xで示す従来の場合よりも透過率変化を大幅に低減できていることがわかる。
従って、この液晶シャッタ装置によれば、各画素列を構成する画素における光透過率を望み通りの値に制御することができ、この液晶シャッタ装置を用いて光プリンタを構成すれば、感光部材への光の照射を適切に制御してムラのない高品質な画像を形成できるようにすることができる。
なお、この液晶シャッタ装置においては、画素対向電極と束ね電極とを取り出し電極により接続し、束ね電極の位置を画素に対して感光紙の移動方向に異なる位置として画素列とほぼ平行に設けているので、画素対向電極、取り出し電極あるいは束ね電極が、画素の近傍で異なる画素列の画素に対応する引き出し電極と対向することがなく、異なる画素列の画素間での印加電圧の影響を防止することが可能となる。また、束ね電極を各画素列の画素の行毎に設けているので、異なる画素列の束ね電極を介して印加電圧の影響が及ぶことを防止できる。さらに、束ね電極を各画素列の各行毎に6本設けたことにより、同一画素列内での影響も低減できる。すなわち、行毎のムラの発生がなく、画像により発生する行方向のムラを非常に低減できる。
ここで、束ね電極は、第1の基板1上に設ける引き出し電極と対向する面積を小さくするため、なるべく対向する引き出し電極の本数が少なくなるような位置に設けるとよい。例えば、第1図に示したR2束ね電極40の場合には、R画素列200とG画素列300との間に設けるようにするとよい。このようにすれば、束ね電極が、対応する行の画素や同一色の別の行の画素からの引き出し電極と対向することがないので、束ね電極の電位の変動がそれらの引き出し電極の電位に影響されないようにすることができる。
また、対向電極の構成について、ここでは、中央のG画素列300を横切る引き出し電極はないので、G画素列300についての対向電極は帯状に形成しているが、R画素列200やB画素列400の場合と同様に画素対向電極と共通接続電極によって構成してもよい。
また、BMパッド電極50と第3のFPC65等の接続構造として、次の第2の実施形態で説明する接続構造を適用してもよい。
〔第2の実施形態:第8図乃至第11図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第2の実施形態について説明する。第8図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための部分平面図、第9図は第8図の一部をシール材や絶縁膜も含めて拡大して示す部分平面図、第10図は第9図に含まれるシール材と絶縁膜の図示を省略した図、第11図は第9図の11−11線における断面の一部を示す部分断面図である。なお、第8図において、液晶シャッタ装置に接続するFPCは図示を省略している。また、これらの図において、第1の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。
また、この液晶シャッタ装置は、対向電極の構成と、絶縁膜30上に薄膜絶縁膜23を設けた点、およびBMパッド電極50上に第1及び第2のBM接続電極58,59を設けた点が第1の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、これらの点のみについて説明する。
まず、対向電極について、この液晶シャッタ装置においては、中央のG画素列300に対応するものは第1の実施形態の場合と同じく2本の帯状のG1,G2束ね電極41,42であるが、外側2列のR画素列200とB画素列400については、画素電極のそれぞれに対向するように2行に配列された画素対向電極を設け、その片側に束ね電極を設け、取り出し電極が、2行に配列された画素対向電極を構成する各対の画素対向電極を共通接続すると共にその束ね電極への接続を行う構成としている。
具体的には、例えば第9図に示すように、R画素列200のR1a画素2を構成するR1a画素電極11と対向するR1a画素対向電極35とR2a画素3を構成するR2a画素電極12と対向するR2a画素対向電極38とを設け、これらを対として取り出し電極の一部であるR1aR2a画素間電極52によって共通接続し、R2a取り出し電極39によってR束ね電極51に接続している。R画素列の画素を構成する他の画素電極についても、同様に画素対向電極を設け、1行目と2行目の画素対向電極を対として取り出し電極によって共通接続すると共にR束ね電極51に接続している。
B画素列400の画素について設けたものも同様であり、各画素対向電極は、それぞれ取り出し電極により帯状のB束ね電極83に接続する。
このように、液晶シャッタ機能部では、R,B画素列200,400に各1本,G画素列300に2本の相互に独立する4本の束ね電極を設けている。
そして、液晶シャッタ機能部の外側の第1図で左側に接続手段であるRGB連結電極46を設けてこれら4本の束ね電極51,41,42,83を電気的に接続すると共に、第1の実施形態の場合と同様にRGBパッド電極47を設け、ここから各束ね電極に電気信号を印加できるようにしている。
この液晶シャッタ装置においては、このようにR,B画素列200,400の束ね電極を1本としたため、2本設けた第1の実施形態の場合よりも、束ね電極がG画素列300の画素電極から引き出された引き出し電極と対向する部分の面積を小さくすることができる。従って、G画素列300に対する駆動信号がR,B画素列200,400の画素の透過率に及ぼす影響を、第1の実施形態の場合よりもさらに低減することができる。
また、この液晶シャッタ装置では、絶縁膜30はアクリル樹脂の有機膜を利用しているため、有機膜上に共通電極である対向電極の透明導電膜を直接設けると、密着力が弱く、パターン形成に好ましくない。そのため、有機膜からなる絶縁膜30上にさらに厚さ100から200Åの酸化シリコン膜(SiO)を薄膜絶縁膜23として設け、その上に対向電極を設けている。このことにより、透明導電膜の密着力向上とパターン形成精度向上を図ることができる。
なお、絶縁膜30はシール材33より内側に設けており、BMパッド電極50上には設けていないが、薄膜絶縁膜23は第2の基板21上の全面に設け、BMパッド電極50上にも設けている。薄膜絶縁膜23であれば、シール材33の密着力にも悪影響がないので、シール材33と重なる位置に設けてもよいためである。
また、この液晶シャッタ装置のようにブラックマトリクスにクロム膜を用いる場合には、クロム膜に非導電性の自然酸化膜が形成されるため、BMパッド電極50において単純にFPC等の回路と電気的導通を確保することは難しい。
この電気的導通を確保するため、この液晶シャッタ装置では、BMパッド電極50上に設けた薄膜絶縁膜23の上に、第1のBM接続電極58と第2のBM接続電極59とを設けている。これらの電極は、対向電極と同一の材料で同一の工程で設けることができる。なお、第1のBM接続電極58と第2のBM接続電極59との間には所定の間隙を設けており、薄膜絶縁膜23が電気的絶縁性を保持している間は、これらの電極は互いに絶縁されている。
しかし、第1のBM接続電極58と第2のBM接続電極59との間にパルス電圧あるいは20ボルト(V)程度の直流電圧を短時間印加することにより、第1のBM接続電極58とBMパッド電極50、あるいは第2のBM接続電極59とBMパッド電極50との間の薄膜絶縁膜23を電気破壊し、導通領域として電気導通部70を容易に形成することができる。第11図には、BMパッド電極50と第2のBM接続電極59との間の薄膜絶縁膜23が電気破壊を起こし、一部取り除かれ電気導通部70となった状態を示している。
第1,第2のBM接続電極58,59と第3のFPC65とは、第11図に示すように、FPCベースフィルム85上に設ける金属電極86とポリイミド樹脂81に導電粒82を混合した異方性導電性フィルムとを使用し、加熱圧縮により、第3のFPC65上の金属電極86とBM接続電極とを導電粒82により電気的に接続すると共にポリイミド樹脂81により加圧状態を固定化している。また、第3のFPC65の金属電極86上には、金属電極の腐蝕を防止し、ゴミによる金属電極間の電気的短絡を防止するために、FPCカバーフィルム87を設けている。
このように、電気導通部70を設け、第1,第2のBM接続電極58,59によって第3のFPC65と接続するようにすることにより、低抵抗で確実な電気接続が可能となる。また、電気導通部70においては、ブラックマトリクスに電圧を印加する場合、またブラックマトリクスと画素電極や引き出し電極あるいは画素対向電極との間で電荷のやり取りが起こる場合等に、定常的に電荷移動が起こり、電流が流れている。従って、結果的に電気導通部70では定常的に電気処理を実施していることになる。従って、例えばブラックマトリクスにクロムを使用し、電気導通部70で自然酸化膜ができてしまう場合でも、その電気処理によって瞬時に絶縁を破壊し、導通状態を安定的に保つことができる。そして、このことにより、装置の信頼性を高めることができる。
なお、電気導通部70を設けずに、BM接続電極58,59とBMパッド電極50とその間の薄膜絶縁膜23によって形成される容量を介してブラックマトリクスに交流の駆動信号を印加するようにしてもよい。また、遮光膜駆動回路を第2の基板21上に設け、FPCを介さずにBMパッド電極50と接続するようにしてもよい。
〔第3の実施形態及びその変形例:第12図乃至第14図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第3の実施形態及びその変形例について説明する。第12図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第9図と対応する部分平面図、第13図は第12図の13−13線における断面の一部を示す部分断面図、第14図は変形例における引き出し電極と束ね電極の構成を示す第12図と対応する部分平面図である。これらの図において、第1及び第2の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。
また、これらの液晶シャッタ装置は、絶縁膜30にスリット状絶縁膜間隙79を設け、ここに色間シール材66を設けた点と、束ね電極または引き出し電極の形状とが第2の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、これらの点のみについて説明する。
この実施形態の液晶シャッタ装置においても、ブラックマトリクス上を含む第2の基板21上のシール材33の内側のほぼ全面に絶縁膜30を設けているが、第12図に示すように、BM間隙31上の一部を、絶縁膜30を設けないスリット状絶縁膜間隙79としている。そして、スリット状絶縁膜間隙79には、第13図に示すように、第1の基板1と第2の基板21とを所定の間隙を保持して接着する色間シール材66を設ける。
この色間シール材66は、エポキシ樹脂にガラスファイバ、ガラスビーズ、あるいはプラスチックビーズからなるスペーサを混入したものであり、シール材33と同様に第1の基板1と第2の基板21とを接着する。絶縁膜30を設けた部分では第1の実施形態で説明したようにシール材の密着性が悪くなるが、色間シール材66は絶縁膜30のないスリット状絶縁膜間隙79に設けているので、第1の基板1及び第2の基板21との間の密着力を確保できる。
なお、シール材33と色間シール材66以外の部分、特に画素内にはスペーサを設けていない。画素内にスペーサがあると液晶層32への電圧印加による透過率制御に影響があるためである。
また、対向電極については、この液晶シャッタ装置においても、第2の実施形態と同様、G画素列300について設けるものは2本の帯状の、画素対向電極を兼ねる束ね電極とし、R,B画素列200,400について設けるものは、各対の画素対向電極を取り出し電極によって共通接続すると共に片側に設けた束ね電極への接続を行う構成としている。
しかし、各束ね電極について、引き出し電極と対向する部分は線幅を他の部分より細くしている。
具体的には、例えば第12図に示すように、R束ね電極51のうち、G画素列300の画素電極から引き出された引き出し電極と対向する部分を幅の狭い幅狭部54、それ以外の部分を幅の広い幅広部53としている。図示は省略しているが、B画素列400の束ね電極についても同様である。また、G1束ね電極41やG2束ね電極42についても、画素電極から引き出し電極を引き出す部分では幅狭部68とし、それ以外の部分では幅広部67としている。
このように、引き出し電極と対向する部分で束ね電極の幅を狭くすることにより、引き出し電極と束ね電極とが対向する面積を低減し、引き出し電極における電圧変化が他の画素の透過率に与える影響を低減することができる。また、引き出し電極と対向しない部分では束ね電極の幅を広くすることにより、束ね電極における抵抗の増加を防止することができる。なお、G画素列の束ね電極にも幅広部67を設けたのはR束ね電極51やB束ね電極とバランスをとるためであり、全て幅狭部68の幅としてもよい。
なお、ここでは束ね電極に幅広部と幅狭部を設ける例について説明したが、第14図に示すように、束ね電極の線幅を一定とし、束ね電極と対向する部分について、引き出し電極の線幅を他の部分より狭くして幅狭部92を設けるようにしてもよい。この場合でも、引き出し電極と束ね電極とが対向する面積を低減し、引き出し電極における電圧変化が他の画素の透過率に与える影響を低減することができる。
〔第4の実施形態:第15図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第4の実施形態について説明する。第15図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第12図と対応する部分平面図である。この図において、第1乃至第3の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。
また、この液晶シャッタ装置は、シール材33の近傍に外形際シール材93を設けた点と、束ね電極と引き出し電極の双方に幅狭部を設けた点とが第3の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、これらの点のみについて説明する。
この液晶シャッタ装置においては、シール材33よりも内側でかつ絶縁膜30を設けた領域よりは外側の部分に、外形際シール材93を設けている。第1の基板1と第2の基板21とを接着し、液晶層32内への汚染物、例えば水分の浸透を防止するため、シール材33にはスペーサは混入していないが、外形際シール材93は、色間シール材66と同様、液晶層32の厚みを一定にし、液晶層32の液晶シャッタ機能部でムラのない状態を保持するためのものであるので、多くの量のスペーサーを混入する。
あるいはシール材33は、エポキシ樹脂のように熱収縮が大きいが接着力が強く、水分の浸透性が少ない材料とし、色間シール材66と外形際シール材93とは、アクリル樹脂のように弾力性を有し応力の小さいものを使用してもよい。あるいは、シール材33には導電粒を混入し、第2の基板21上に設けた対向電極やブラックマトリクスと第1の基板1上の電極とを電気的に接続して配置転換を行い、色間シール材66と外形際シール材93には絶縁体からなるスペーサを使用して液晶シャッタ機能部の多くの配線、あるいはブラックマトリクスと配線との電気的短絡の発生をなくすこともできる。
また、束ね電極及び引き出し電極については、概ね第3の実施形態で第12図を用いて説明した構成と同様であるが、束ね電極と引き出し電極とが対向する部分では、束ね電極と引き出し電極の双方の線幅を他の部分より細くしている。すなわち、第15図に示すように、束ね電極には幅狭部54を設け、引き出し電極にも幅狭部92を設けている。
このようにすれば、第3の実施形態の場合よりもさらに引き出し電極と束ね電極とが対向する面積を低減し、引き出し電極における電圧変化が他の画素の透過率に与える影響を低減することができる。
〔第5の実施形態:第16図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第5の実施形態について説明する。第16図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第8図と対応する部分平面図である。この液晶シャッタ装置は、対向電極の構成が第2の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、この点のみについて説明する。
この液晶シャッタ装置においては、対向電極は、各画素列毎に分離した1本の帯状に設けている。すなわち、R,G,Bの画素列に対応してR対向電極164,G対向電極165,B対向電極166を設けている。そして、これらの各対向電極を液晶シャッタ機能部の外側でRGB連結電極46によって電気的に接続すると共に、シール材33にRGBパッド電極47を設け、ここから各束ね電極に電気信号を印加できるようにしている。
このような構成とした場合、上述した第1乃至第4の実施形態の場合よりは引き出し電極と対向電極とが対向する面積が大きくなるが、それでも、従来のように対向電極を全面に設けた構成と比較した場合には、引き出し電極における電圧変化が他の画素の透過率に与える影響を低減する効果をかなり得ることができる。
〔第6の実施形態及びその変形例:第17乃至第19図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第6の実施形態及びその変形例について説明する。第17図はその液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第1図と対応する平面図、第18図及び第19図はそれぞれその変形例における電極と遮光膜の配置について説明するための第1図と対応する平面図である。これらの図において、第1の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。また、第18図及び第19図にはシール材を図示している。
これらの液晶シャッタ装置は、ブラックマトリクス及び対向電極をFPCと接続するための電極の配置及びそれに関連する部分の構成が第1の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、これらの点のみについて説明する。
この実施形態の液晶シャッタ装置においては、まず、第2の基板21を図で右側でも第1の基板から張り出させ、BMパッド電極50をRブラックマトリクス25と接続させてこの部分にも設けている。なお、図で右側にはBM連結部49は設けていない。また、対向電極についても、RGBパッド電極47を図で右側にも設けている。さらに、図で右側にも液晶シャッタ機能部の外側にRGB連結電極46を設け、各束ね電極を接続している。
従って、この液晶シャッタ装置においては、図で左側と右側の両方からBMパッド電極50とRGBパッド電極47を介してブラックマトリクスと対向電極に電気信号をそれぞれ印加することができる。そして、両側から信号を印加するため、第1のFPC63を第1の実施形態とは異なる形状として、第1の駆動IC61だけでなく両側のBMパッド電極50とRGBパッド電極47にも接続するようにしている。そして、第3のFPCは設けていない。
また、液晶の注入孔は第1の実施形態と同様な位置に設けることはできないので、第1の基板1と第2の基板21との重なり部の右下隅に設け、この場所を封孔材34で封止している。
この液晶シャッタ装置では、このようにブラックマトリクスと対向電極に両側から給電を行うようにしたことにより、ブラックマトリクスや対向電極の抵抗による電圧ドロップや液晶容量による印加波形の遅延を防止し、各画素部や引き出し電極との対向部において、印加した信号に極めて近い実効電圧を得ることができる。
また、BMパッド電極50において第2の実施形態で説明したような接続構造を用いる場合には、左右のBMパッド電極50に接続する第1のFPC63を介してパルス電圧を印加することにより薄膜絶縁膜23を溶融して電気導通部70を形成することができるので、非常に都合がよい。
ブラックマトリクスと対向電極は、このような構成のほか、第18図に示すようにFPCと接続することもできる。
この図に示す変形例においては、シール材133を導電粒を混合した異方性導電シール材(ACS)とし、図で右側の上下のシール材133と重なる部分にブラックマトリクスをFPCと接続するためのACS用BM電極95を設け、第1の基板上のACS用BM電極95と対向する位置に透明導電膜によるACS用BM接続電極96を設けている。そして、シール材133中の導電粒によって第2の基板21上のACS用BM電極95と第1の基板上のACS用BM接続電極96とを接続している。さらに、ACS用BM接続電極96を第1の基板1上で第1のFPC63あるいは第2のFPC64と接続することにより、図で右側でも、ブラックマトリクスとFPCとを電気的に接続している。
なお、図で左側のBMパッド電極50及びRGBパッド電極47は第1の実施形態の場合と同様に設け、対向電極はRGBパッド電極47のみでFPCと接続している。
このような構成によれば、第2の基板21が第1の基板1からはみ出す部分が一方側のみであるので、液晶シャッタ装置のサイズを小さくすることができる。また、FPCのサイズも小さくすることができるので、FPCの圧着工程が容易になる。そして、このような構成であってもブラックマトリクスに複数箇所から電圧を印加することができ、ブラックマトリクスについては第17図に示した構成と同様な効果を得ることができる。特に、BMパッド電極50において第2の実施形態で説明したような接続構造を用いる場合には、複数箇所の電極を介してパルス電圧を印加することにより容易に電気導通部70を形成することができるので、非常に都合がよい。
ブラックマトリクスと対向電極は、さらに、第19図に示すようにFPCと接続してもよい。
この図に示す変形例においては、図で右側の上下のACSによるシール材133と重なる部分にACS用BM電極95に加えて対向電極をFPCと接続するためのACS用対向電極97を設け、ACS用BM接続電極96に加えて第1の基板上のACS用対向電極97と対向する位置に透明導電膜によるACS用対向電極接続電極98を設けている。そして、シール材133の導電粒によって第2の基板21上のACS用対向電極97と第1の基板上のACS用対向電極接続電極98とを接続している。さらに、ACS用対向電極接続電極98を第1の基板1上で第1のFPC63あるいは第2のFPC64と接続することにより、図で上側と下側で、対向電極とFPCとも電気的に接続している。
なお、この液晶シャッタ装置にはBMパッド電極50及びRGBパッド電極47は設けず、第2の基板21が第1の基板1からはみ出す部分は設けていない。
このような構成によれば、第2の基板21が第1の基板1からはみ出す部分がないので、液晶シャッタ装置のサイズを第18図に示した構成の場合よりさらに小さくすることができる。また、FPCのサイズも小さくすることができるので、FPCの圧着工程が容易になる。そして、このような構成であってもブラックマトリクス及び対向電極に複数箇所から電圧を印加することができ、第17図に示した構成と同様な効果を得ることができる。
特に、ブラックマトリクス上に薄膜絶縁膜23を設ける場合には、2つのACS用BM接続電極96に接続するFPCを通してパルス電圧を印加することにより、薄膜絶縁膜23を容易に溶融して電気導通部70を形成できるので非常に都合がよい。また、対向電極とFPCとの間の接続抵抗が大きかったりACS部での接続抵抗が大きかったりする場合でも、FPCを通してパルス電圧を印加することにより、抵抗部を電気破壊して接続抵抗を低下させることができる。
〔第7の実施形態:第20図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第7の実施形態について説明する。第20図はその液晶シャッタ装置の断面の一部を示す第13図と対応する部分断面図である。なお、この図において、液晶シャッタ装置に接続するFPCは図示を省略し、第1乃至第3の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。また、この液晶シャッタ装置は、外付遮光部材74を設けた点が第3の実施形態の液晶シャッタ装置と異なるのみであるので、この点のみについて説明する。
この液晶シャッタ装置には、第1の基板1の液晶層32と反対側の面の第1の偏光板71の上に、ブラックマトリクスと一部重なるように外付遮光部材74を設けている。この外付遮光部材74は、液晶シャッタ装置を光プリンタの液晶シャッタとして使用する場合に、レンズ等からの反射光がブラックマトリクスを設けていないBM間隙31から侵入するのを防止するために設けたものである。そして、各画素に対応したBM開口部29を覆わないように、それよりも大きな開口部を有する。ここでは、画素列毎に、その画素列の全ての画素を含むような開口部を設けているものとする。また、外付遮光部材74は、薄型にしてつや消し黒に表面を塗装し、表面反射を防止している。
光源からの光についてはブラックマトリクスのみで十分遮光できるようにしているが、このような外付遮光部材74を設けたことにより、光源以外からの余計な反射光等も遮断でき、感光紙101に画素以外を通った光が照射されないようにすることができるので、液晶シャッタ装置を光プリンタに用いた場合に、形成する画像の画質を向上させることができる。
なお、外付遮光部材74は第2の基板21の液晶層と反対側の面に設けてもよいし、第1の基板1上と第2の基板21上の両方に設けてもよい。
〔第8の実施形態:第21図,第22図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第8の実施形態について説明する。第21図はその液晶シャッタ装置の構成を示す第9図と対応する部分平面図、第22図は第21図の22−22線における断面の一部を示す部分断面図である。これらの図において、液晶シャッタ装置と接続するFPCの図示は省略し、第1及び第2の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。また、この実施形態の特徴は、ブラックマトリクスを設けず、メッキ層77と外付遮光部材74とによって遮光機能を実現するようにした点が特徴であるので、これらの点を中心に、第1の実施形態の液晶シャッタ装置と異なる点のみを説明する。
まず、この液晶シャッタ装置においては、第1の実施形態の場合と異なり、R,G,Bブラックマトリクス25,26,27及びBM連結部49等からなるブラックマトリクスを設けていない。また、対向電極の形状は、各画素列の各行毎に分離した1本の帯状に設けている。すなわち、例えばR画素列200については、1行目の画素に対応してR1対向電極161、2行目の画素に対応してR2対向電極162を設けている。G,B画素列300,400についても同様に対向電極を設け、全体として6本の帯状の対向電極を設けてRGB連結電極46によってこれらを電気的に接続すると共に、シール材33の外部にRGBパッド電極47を設け、ここから各束ね電極に電気信号を印加できるようにしている。
そして、RGB連結電極46上やRGBパッド電極47上も含め、対向電極上には、金属メッキによるメッキ層77を設けている。このメッキ層77は例えば金メッキやニッケルメッキによって形成するとよい。また、各画素電極に対向する画素に相当する部分はメッキ層開口部78とし、この部分にはメッキ層77は設けていない。
また、第22図に示すように、第2の基板21に厚さ0.3mmの薄ガラスを用いると共に、第2の基板21の液晶層32側と反対側の面には、外付遮光部材74を設けている。メッキ層77は対向電極上に設けるため、画素列と直交する方向の幅が狭いことから、メッキ層77のみではこの方向から回り込む光の遮光を十分に行うことができないので、外付遮光部材74も設けたものである。従って、外付遮光部材74は、画素列の画素の各行に対応する部分に開口部74aを設け、それ以外の部分は第2の基板21上の全面を覆う構成としている。
このような構成とすれば、外付遮光部材74とメッキ層77とによって画素周辺の遮光を行うことができるので、ブラックマトリクスが不要となる。また、メッキ層77によって対向電極の抵抗値を低減することができるので、引き出し電極における電圧変化が液晶層32と対向電極とによる容量を介して画素部の液晶層32に印加される電圧に与える影響を低減し、その電圧変化が画素部の透過率に与える影響を低減できる。
〔第9の実施形態:第23図,第24図〕
次に、この発明の液晶シャッタ装置の第9の実施形態について説明する。第23図はその液晶シャッタ装置の構成を示す第9図と対応する部分平面図、第24図は第23図の24−24線における断面の一部を示す部分断面図である。これらの図において、液晶シャッタ装置と接続するFPCの図示は省略し、第1及び第2の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。また、この実施形態の特徴は、ブラックマトリクスを絶縁性材料によって設けた点が特徴であるので、この点を中心に、第1の実施形態の液晶シャッタ装置と異なる点のみを説明する。
まず、この液晶シャッタ装置においては、遮光膜として、黒色顔料を混合した樹脂等による絶縁性ブラックマトリクス22を、第2の基板上の液晶層32側のシール材33に囲まれた部分のほぼ全面に設けている。ただし、各画素電極に対向する画素に相当する部分はBM開口部29とし、この部分には絶縁性ブラックマトリクス22は設けていない。また、絶縁性ブラックマトリクス22には電圧を印加する必要がないので、BMパッド電極50も設けていない。
そして、絶縁性ブラックマトリクス22上には絶縁膜30を設けず、直接対向電極を設けている。対向電極は、第8の実施形態の場合と同様な各画素列の各行毎に分離した1本の帯状のものである。
この液晶シャッタ装置のように、遮光膜を絶縁性ブラックマトリクス22とすれば、引き出し電極と遮光膜とが対向する部分で液晶層32を介しての容量カップルが起こらないので、遮光膜の面積を大きくしても表示に影響がない。
なお、対向電極と絶縁性ブラックマトリクス22との間を絶縁する必要はないのでここでは絶縁膜30は設けていないが、絶縁性ブラックマトリクス22の段差を平坦化するために、絶縁性ブラックマトリクス22上に平坦化絶縁膜を設け、その上に対向電極を設けるようにしてもよい。
〔各実施形態の変形例;第25図乃至第27図〕
次に、上述した各実施形態の変形例について説明する。第25図は第1の実施形態の液晶シャッタ装置に第1の変形例を適用した構成を示す第8図と対応する部分平面図、第26図は同じく第2の変形例を適用した構成を示す部分平面図、第27図は同じく第3の変形例を適用した構成を示す第2図と対応する部分平面図である。これらの図において、第1の実施形態で説明した構成と対応する部分には同一の符号を付している。ここでは変形例を第1の実施形態の液晶シャッタ装置に適用した場合を例として説明するが、他の実施形態の構成に適用してもよいことはもちろんである。
まず、第1の変形例においては、各画素列に対応した束ね電極を接続するRGB連結電極46は設けず、R,G,Bの各画素列毎に、Rパッド電極88,Gパッド電極89,Bパッド電極90と、ここにそれぞれ接続するR信号接続部135,G信号接続部136,B信号接続部137を設け、これらを介して、R,G,Bの各束ね電極や画素対向電極等からなる対向電極を共通のRGB独立信号制御部140に接続している。そして、RGB独立信号制御部140から、各信号接続部135,136,137を介して対向電極に駆動信号を印加する。
このように、第2の基板21上にRGB連結電極46を設けず、RGB独立信号制御部140等の外部ユニットによって各画素列毎の対向電極を電気的に接続するようにしてもよい。このようにしても、第1の実施形態のようにRGB連結電極46を設けた場合と同様な効果を得ることができる。この場合において、液晶シャッタ装置側では、R,G,Bの各パッド電極88,89,90が、対向電極を電気的に接続するための接続手段である。また、遮光膜であるブラックマトリクスについても、同様な構成とすることができる。
次に、第2の変形例においては、R,G,Bの各信号接続部135,136,137に接続するR独立信号制御部148,G独立信号制御部149,B独立信号制御部150を設け、これらをRGB信号制御部141に接続している。そして、各独立信号制御部148,149,150が、RGB信号制御部141からの制御信号に従って、R,G,Bの各画素列の対向電極に独立の駆動信号を印加している。従って、各画素列の対向電極は電気的に接続していない。このような構成とすると、画素列毎に駆動回路が必要になって構成が複雑になるが、このような構成であっても対向電極と引き出し電極とが対向する部分の面積の低減による効果を得ることができる。
また、この変形例においては、第1,第2のBM接続電極58,59とそれぞれ接続する第1の信号接続部151と第2の信号接続部152とを設け、これらとそれぞれ接続する第1のBM信号制御部146,第2のBM信号制御部147を設け、さらにこれらを遮光膜駆動回路であるBM信号制御部153と接続している。そして、BM信号制御部153からこれらを介してBMパッド電極50にブラックマトリクスに駆動信号を印加する。第1,第2のBM信号制御部146,147は、薄膜絶縁膜23に電圧を印加して絶縁破壊し、第1,第2のBM接続電極58,59とBMパッド電極50との間に電気導通部70を形成する際に使用する。
このように、ブラックマトリクスに駆動信号を印加する回路と絶縁破壊用の電圧を印加する回路とを別々に設けてもよい。
次に、第3の変形例においては、各画素電極に接続する引き出し電極と各画素対向電極に接続する取り出し電極とが対向しないような配置としている。
第2図等に示した例においては、例えばR1a画素電極11に接続するR1a引き出し電極15とR1a画素対向電極35に接続したR1a取り出し電極36とが対向した配置となっている。しかし、取り出し電極も対向電極の一部であり、引き出し電極と対向電極とが対向する部分の面積を低減する観点からは、第27図に示すように引き出し電極と取り出し電極とが対向しなようにすることが好ましい。
実際には、引き出し電極や取り出し電極をあまり細くすると抵抗の増加や断線等の問題が生じ、ある程度の太さにしなければならない一方、画素を微細化すると配線可能な幅は狭くなるので、第2図では対向した状態の取り出し電極と引き出し電極を第27図に示したようにずらして配置するスペースが取れないことも考えられる。また、取り出し電極と引き出し電極をずらして配置した場合でも、第1の基板1と第2の基板21との位置合わせ精度の問題でこれらが重なってしまうことも考えられる。
これらの点を考慮して、上述した実施形態では第2図のような電極配置としており、これでこの発明の効果は十分得られるが、実際には第27図に示した配置が理想的である。ただし、第27図の配置を用いる場合、多少位置ずれが起きた場合でも取り出し電極が他の画素列からの引き出し電極と重ならないように(例えばR画素列のR1a取り出し電極36がG画素列からのG1引き出し電極18と重ならないように)するのが好ましい。
これらの他にも、各実施形態に示した液晶シャッタ装置では、R,G,Bの各画素列をそれぞれ2行に配列した画素によって構成したが、1行に配列した構成の場合であっても、この発明による効果を得ることができる。
また、位相差板72を第1の基板1の上面に設ける例について説明したが、第2の基板21上に設けたり、あるいは第1の基板1と第2の基板21の両基板上に設けたりする場合であっても、この発明による効果を得ることができる。さらに、位相差板を設けない装置にこの発明を適用することも可能である。
また、上述した各実施形態の特徴を組み合わせることも可能である。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明による液晶シャッタ装置によれば、対向電極を画素列毎に分離して設けたことにより、その面積を低減し、引き出し電極と対向電極とが対向する部分の面積を小さくすることができる。そしてこのことにより、引き出し電極を介して画素電極に印加される信号が対向電極を介して他の画素の透過率に与える影響を低減し、各画素の透過率を好みの値に制御し、感光部材への光の照射を適切に制御することができる。そして、このような液晶シャッタ装置を用いることにより、ムラのない高品質な画像を形成可能な光プリンタを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための平面図である。
第2図は、第1図における楕円A内の一部を拡大して示す部分平面図である、
第3図は、第2図の3−3線における断面の一部を示す部分断面図である。
第4図は、第1図に示した液晶シャッタ装置を備えた光プリンタの動作について説明するための模式図である。
第5図は、第4図の5−5線における断面模式図である。
第6図は、第1図に示した液晶シャッタ装置を駆動するための駆動信号を示す図である。
第7図は、その液晶シャッタ装置及び従来の液晶シャッタ装置の特性について説明するためのグラフである。
第8図は、この発明の第2の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための部分平面図である。
第9図は、第8図の一部をシール材や絶縁膜も含めて拡大して示す部分平面図である。
第10図は、第9図に含まれるシール材と絶縁膜の図示を省略した図である。
第11図は、第9図の11−11線における断面の一部を示す部分断面図である。
第12図は、この発明の第3の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第9図と対応する部分平面図である。
第13図は、第12図の13−13線における断面の一部を示す部分断面図である。
第14図は、この発明の第3の実施形態の変形例における引き出し電極と束ね電極の構成を示す第12図と対応する部分平面図である。
第15図は、この発明の第4の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第12図と対応する部分平面図である。
第16図は、この発明の第5の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第8図と対応する部分平面図である。
第17図は、この発明の第6の実施形態の液晶シャッタ装置における電極と遮光膜の配置について説明するための第1図と対応する平面図である。
第18図は、その変形例における電極と遮光膜の配置について説明するための第1図と対応する平面図である。
第19図は、その別の変形例における電極と遮光膜の配置について説明するための第1図と対応する平面図である。
第20図は、この発明の第7の実施形態の液晶シャッタ装置の断面の一部を示す第13図と対応する部分断面図である。
第21図は、この発明の第8の実施形態の液晶シャッタ装置の構成を示す第9図と対応する部分平面図である。
第22図は、第21図の22−22線における断面の一部を示す部分断面図である。
第23図は、この発明の第9の実施形態の液晶シャッタ装置の構成を示す第9図と対応する部分平面図である。
第24図は、第23図の24−24線における断面の一部を示す部分断面図である。
第25図は、この発明の第1の実施形態の液晶シャッタ装置に第1の変形例を適用した構成を示す第8図と対応する部分平面図である。
第26図は、同じく第2の変形例を適用した構成を示す部分平面図である。
第27図は、同じく第3の変形例を適用した構成を示す第2図と対応する部分平面図である。
第28図は、従来の液晶シャッタ装置の平面図である。
第29図は、第28図に示した液晶シャッタ装置おける電極の配線について説明するための平面図である。
第30図は、第29図の30−30線における断面図である。

Claims (28)

  1. 第1の基板と第2の基板との間に液晶を挟持して液晶セルを構成し、前記第1の基板には信号電極である画素電極と引き出し電極とを設け、前記第2の基板には前記画素電極と対向する共通電極である対向電極を設け、前記画素電極と前記対向電極との重なり部を画素とする複数の画素列を設け、該画素列と直交する方向に連続的に相対移動する感光部材への光の照射を制御する液晶シャッタ装置において、
    前記対向電極が各画素列毎に分離して設けられていることを特徴とする液晶シャッタ装置。
  2. 前記各画素列毎の対向電極を電気的に接続するための接続手段を設けたことを特徴とする請求の範囲第1項記載の液晶シャッタ装置。
  3. 前記接続手段は、前記各画素列が配設された液晶シャッタ機能部の外側に設けられていることを特徴とする請求の範囲第2項記載の液晶シャッタ装置。
  4. 前記対向電極は、前記画素電極のそれぞれに対応した画素対向電極と該各画素対向電極を電気的に接続するための共通接続電極とを有することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  5. 前記共通接続電極は、前記画素列に沿って設けられた束ね電極と、前記画素対向電極と前記束ね電極とを接続する取り出し電極とを有することを特徴とする請求の範囲第4項記載の液晶シャッタ装置。
  6. 前記画素対向電極は、前記画素電極とほぼ同形状に形成されていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の液晶シャッタ装置。
  7. 前記各画素列を構成する画素は、該画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列され、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とがその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置されていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  8. 前記各画素列を構成する画素は、該画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列され、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とがその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置され、前記対向電極は、該2行の画素を構成する画素電極に対応して共通の1本の帯状に設られていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  9. 前記各画素列を構成する画素は、該画素の配列方向の寸法と同じ間隙を隔てたピッチで2行に配列され、その2行の一方の行の各画素と他方の行の各画素とがその各配列方向に1画素分ずつずれた位置に配置され、前記対向電極は、その各行の画素を構成する画素電極に対応して2本の分離した帯状に設られていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  10. 前記共通接続電極は、前記画素列に沿って設けられた束ね電極と、前記画素対向電極と前記束ね電極とを接続する取り出し電極とを有し、
    前記束ね電極は、2行に配列された前記画素対向電極の両側に設けられ、該2行に配列された画素対向電極からの前記取り出し電極は、各々対応する側の前記束ね電極に接続されていることを特徴とする請求の範囲第7項記載の液晶シャッタ装置。
  11. 前記共通接続電極は、前記画素列に沿って設けられた束ね電極と、前記画素対向電極と前記束ね電極とを接続する取り出し電極とを有し、
    前記束ね電極は2行に配列された前記画素対向電極の片側に設けられ、前記取り出し電極は、該2行に配列された画素対向電極を構成する各対の画素対向電極を共通接続すると共に前記束ね電極への接続を行う電極であることを特徴とする請求の範囲第7項記載の液晶シャッタ装置。
  12. 前記引き出し電極と前記束ね電極とが重なる部分において前記引き出し電極又は前記束ね電極の線幅を他の部分より細くしたことを特徴とする請求の範囲第5項記載の液晶シャッタ装置。
  13. 前記複数の画素列として3列の画素列を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  14. 前記3列の画素列が赤(R),緑(G),青(B)の各色に対応した画素列であることを特徴とする請求の範囲第13項記載の液晶シャッタ装置。
  15. 前記3列の画素列のうち外側2列の画素列では、前記対向電極は前記画素電極のそれぞれに対応した画素対向電極と該各画素対向電極を電気的に接続するための共通接続電極とを有する構成であり、中央の画素列では、前記対向電極は該画素列の核画素電極に対向する帯状に形成されていることを特徴とする請求の範囲第13項記載の液晶シャッタ装置。
  16. 前記対向電極の前記画素電極に対向する部分を除く部分に金属メッキ層を設けたことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  17. 前記第2の基板上に前記対向電極との間に絶縁膜を介して金属性の遮光膜を設けたことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶シャッタ装置。
  18. 前記遮光膜は前記各画素列毎に分離して設けていることを特徴とする請求の範囲第17項記載の液晶シャッタ装置。
  19. 前記各画素列毎に分離した遮光膜を電気的に接続するための遮光膜接続手段を設けたことを特徴とする請求の範囲第18項記載の液晶シャッタ装置。
  20. 前記第2の基板上に、前記遮光膜に電気信号を供給するためのパッド電極を設けたことを特徴とする請求の範囲第17項記載の液晶シャッタ装置。
  21. 前記第2の基板上に、前記パッド電極と絶縁膜を介して対向する接続電極を設けたことを特徴とする請求の範囲第20項記載の液晶シャッタ装置。
  22. 前記パッド電極と前記接続電極との間の絶縁膜に導通領域を形成したことを特徴とする請求の範囲第21項記載の液晶シャッタ装置。
  23. 前記接続電極に遮光膜駆動信号を供給するための遮光膜駆動回路を設けたことを特徴とする請求の範囲第22項記載の液晶シャッタ装置。
  24. 前記遮光膜駆動回路は前記接続電極から前記導通領域を介して前記パッド電極に前記遮光膜駆動信号を供給する回路であることを特徴とする請求の範囲第23項記載の液晶シャッタ装置。
  25. 前記接続電極に遮光膜駆動信号を供給するための遮光膜駆動回路を設け、該遮光膜駆動回路は前記接続電極から前記絶縁膜を介して前記パッド電極に交流の遮光膜駆動信号を供給する回路であることを特徴とする請求の範囲第21項記載の液晶シャッタ装置。
  26. 前記遮光膜駆動信号は、前記画素電極と前記対向電極とによって前記液晶に印加する電圧範囲の中央の電圧の信号であることを特徴とする請求の範囲第24項記載の液晶シャッタ装置。
  27. 前記遮光膜駆動信号は、前記画素電極と前記対向電極とによって前記液晶に印加する電圧範囲の中央の電圧を中心とした信号であることを特徴とする請求の範囲第25項記載の液晶シャッタ装置。
  28. 前記第1の基板あるいは前記第2の基板の前記液晶側と反対側の面に外付遮光部材を設けたことを特徴とする請求の範囲第18項記載の液晶シャッタ装置。
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