JPWO2003000170A1 - 混注処理用口部材およびそれを用いた輸液容器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、薬液容器の外部に取り付けられて混注処理用の口部を区画する口部材であって、(i)薬液容器の外部側に向けて配置される略円筒状の差込み口30と、(ii)差込み口30よりも輸液容器の内部側に配置されて薬液の流通を閉鎖しかつ差込み口30側から流体圧Pを受けると薬液の流通を許容する逆止弁21と、(iii)逆止弁21よりも輸液容器の内部側に配置されるフィルタ41とを具備する混注処理用部材20、およびそれを用いた輸液容器に関する。本発明によると、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して異物や細菌などが混入する恐れがなく、混注処理をした後においても輸液容器の密封性を確保できる。
Description
技術分野
本発明は、輸液容器に取り付けて用いられる混注処理用口部材と、混注および排出を別々の口部から行う輸液容器とに関する。
背景技術
従来公知の輸液容器には、いわゆる1口型と2口型とが知られている。前者は、混注処理と排出処理とを同一の口部から行うものであって、後者は、それぞれの処理を別個の口部を用いて行うものである。
いずれの場合も、輸液容器の口部は弾性体や薄膜で封止されているため、混注処理を行う際には前記弾性体を刺通するか、前記薄膜を突き破った上で行われる。それゆえ、混注処理の際に、弾性体の切り屑や薄膜の破片が輸液容器内に混入するおそれがあるが、通常の輸液回路にはフィルタが備えられていることから、たとえ輸液容器内に前記切り屑等が混入したとしても、人体内に誤って入ってしまう事態は未然に防止されている。
しかしながら、フィルタで除去することを期待して、前記切り屑等が混入することに対して何らの対策を講じないのは好ましいことではない。
また、前記1口型の輸液容器の場合には、混注処理を行うことによって口部に医療用注入針の穿刺痕が残存し、この穿刺痕に起因して、輸液容器の密封性が損なわれて液漏れ等を招くおそれが生じるという問題もある。
そこで本発明の目的は、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して弾性体の切り屑や薄膜の破片といった異物等が混入するおそれを除去するとともに、混注処理を施した後においても輸液容器の密封性を確保することのできる輸液容器用の混注口と、それを用いた輸液容器とを提供することである。
発明の開示
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、輸液容器の混注口を形成するための部材として、混注処理に用いる注射器等の注入部材を保持、繋止または螺合する略円筒状の差込み口を備え、さらにその内部に薬液容器から薬液が流出するのを防止するための逆止弁と、薬液容器の外部から異物が混入するのを防止するためのフィルタとを備えるものを用いたときは、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して弾性体の切り屑や薄膜の破片が混入するおそれを除去することができ、しかも、混注処理を施した後においても輸液容器の密封性を確保することができるという全く新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決するための本発明に係る混注処理用口部材は、
薬液容器に取り付けられて混注処理用の口部を区画するものであって、
(i)薬液容器の外部側に向けて配置される略円筒状の差込み口と、
(ii)当該差込み口よりも輸液容器の内部側に配置されて薬液の流通を閉鎖しかつ前記差込み口側から流体圧を受けると薬液の流通を許容する逆止弁と、
(iii)フィルタと、
を備えることを特徴とする。
上記本発明に係る混注処理用口部材によれば、弾性体を刺通したり、薄膜を突き破ったりする操作を経ることなく混注処理を行うことができる。従って、混注処理時に弾性体の切り屑や薄膜の破片が発生せず、それゆえかかる切り屑等を誤って混入するおそれも生じない。しかも、逆止弁とともにフィルタを備えていることから、外部から薬液容器の内部に異物や細菌などが混入するのを防止することもできる。
さらに、本発明の混注処理用口部材は、前述の逆止弁を備えていることから、混注処理後においてのみならず、滅菌処理時等の輸液容器を製造する際、輸液容器を保管・輸送する際においても、薬液等の漏出防止を図ることができる。
以上の理由により、本発明に係る混注処理用口部材は、輸液容器の混注口を区画する部材として極めて好適である。
本発明に係る混注処理用口部材は、
前記(ii)の逆止弁が、前記(i)の差込み口に連通する筒体と、弾性体からなる弁体と、当該弁体に対して前記差込み口側から当接する弁座と、を備えるものであり、
前記弁体は、前記筒体の内部に配置されて薬液の流通を閉鎖し、前記差込み口側から流体圧を受けると容易に圧縮変形して前記弁座との間に薬液流入用の空隙部を形成するものであり、かつ当該弁体に前記輸液容器の内部側から当接する係止部によって当該薬液容器の内部側への移動が規制されてなるものであり、
前記弁座は薬液流通孔を備えており、
当該薬液流通孔は、前記弁体が前記差込み口側から流体圧を受けていないときに当該弁体によって閉鎖され、かつ前記弁体が前記流体圧を受けているときに開放されて、前記空隙部と連通するものであり、
前記弁体と前記弁座とは、当該弁体に前記流体圧がかかる方向と前記空隙部において薬液が流れる方向とが交差するように配置されてなるものであるのが好ましい。
上記の好適態様によれば、すなわち、本発明に係る輸液容器用混注口において上記の逆止弁を備えるものについては、逆止弁自体の構造が簡易で、その製造も容易であるにもかかわらず、混注処理を施した後における輸液容器の密封性をより一層優れたものとすることができ、混注処理を施した後や輸液容器の製造時等における優れた密封性を得ることができる。
上記混注処理用口部材の好適態様において、前記弁体を形成する弾性体は、硬度(JIS A)0〜20、引張応力0.05〜2.0MPa、圧縮永久歪み率30%以下の熱可塑性エラストマーであるのが好ましい。弁体を上記熱可塑性エラストマーによって形成することで、逆止弁の圧縮変形性と復元性とを良好なものとすることができる。
本発明に係る混注処理用口部材において、前記略円筒状の差込み口は、その外周面に突起またはねじ山を備えており、めねじを備えた外筒部および嵌挿用の内筒部を備えたルアーロック型注入具と螺合可能なものであるのが好ましい。差込み口の外周面に突起またはねじ山を設けることによって、混注処理に用いる注射器等の注入部材がいわゆるルアーロック型の繋止部を備えている場合に、当該注入部材を前記差込み口に螺合することができ、その保持および繋止を容易なものとすることができる。
さらに、本発明に係る混注処理用口部材において、前記フィルタの孔径は0.1〜10μmであるのが、薬液容器の混注処理をスムーズに達成しつつ、外部からの異物の混入を確実に防止するという観点から好ましい。前記フィルタの孔径は、前記範囲の中でも0.15〜0.25μmであるのがより好適である。この場合、弾性体の切り屑といった異物の混入を防止するだけでなく、外部からの細菌の混入をも確実に防止することができる。
本発明に係る輸液容器は、上記本発明に係る混注処理用口部材のいずれかと、内容液の排出用口部と、を備えてなるものである。
かかる輸液容器によれば、混注処理と排出処理とを異なる口部で達成することができる。しかも、混注処理用の口部が本発明の混注処理用口部材によって区画されてなるものであることから、弾性体を刺通したり、薄膜を突き破ったりする操作を経ることなく混注処理を行うことができる。従って、混注処理時に弾性体の切り屑や薄膜の破片が発生せず、それゆえかかる切り屑等を誤って混入するおそれも生じない。さらに、逆止弁とともにフィルタを備えていることから、外部から薬液容器の内部に異物や細菌が混入するのを防止することができる。
また、本発明の輸液容器は、前述の逆止弁を備えていることから、混注処理後においてのみならず、滅菌処理時等の輸液容器を製造する際や、輸液容器を保管・輸送する際においても、内容液の漏出防止を図ることができる。
以上の理由により、本発明に係る輸液容器は、混注処理時および処理後における内容液の漏出を防止することができ、かつ、異物が混入するおそれのない、安全な投与を実現できる輸液容器として極めて好適である。
前記輸液容器は、開通可能な隔壁で仕切られた複数の室を備えることにより、複数の輸液を隔離して保存し、用事に隔壁を開通して混和して供することができる。
本発明に係る輸液容器には、例えば脂肪乳剤が収容されたものが挙げられる。脂肪乳剤は乳濁液であって、すなわち不透明であることから、内部に弾性体の切り屑といった異物が混入した場合には、それを目で確認することが極めて困難である。しかし、本発明の輸液容器では、混注処理用口部材にフィルタが備えられており、そもそも、混注処理時および処理後における当該混注口からの異物の混入のおそれがない。それゆえ、本発明の輸液容器は脂肪乳剤を収容する用途にも好適である。
前記の開通可能な隔壁で仕切られた輸液容器としては、該隔壁で仕切られた2室を有し、一方の室に糖および脂肪乳剤を含有する輸液を収容し、他方の室にアミノ酸および電解室を含有する輸液が収容されてなる輸液容器が挙げられる。これによって、両輸液を用時
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明に係る混注処理用口部材およびそれを用いた輸液容器について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本発明に係る混注処理用口部材を用いた輸液容器10は、例えば図1に示すように、内溶液の排出処理用口部11と、本発明の混注処理用口部材20を備える混注処理用口部12との、2つの口部を備えたものである。かかる輸液容器10は、収容室が1つであるいわゆる単室の輸液容器であってもよく、2以上の収容室を備えるいわゆる複室の輸液容器であってもよい。図1に示す場合において、収容室14は、開通可能な隔壁13によって分離された2つの室(上部収容室14a,下部収容室14b)からなる。
該隔壁の形態としては、特に限定されず、公知の種々の手段を採用し得る。特に、押圧により剥離可能な熱溶着したものは、既に市販の2室輸液にも採用されており、好適である。
上記の2室容器には、例えば一方の室に糖および脂肪乳剤を含有する輸液を収容し、他方の室にアミノ酸および電解質を含有する輸液を収容する。それによって、糖とアミノ酸によるメイラード反応や電解質による脂肪乳剤の凝集を回避できる。
(逆止弁)
本発明の混注処理用口部材20における逆止弁21は、前述のように、差込み口30よりも輸液容器10の内部側に配置される。この逆止弁21は、混注処理用口部材20における薬液の流通を閉鎖するものであって、差込み口30側から流体圧Pを受けたときには薬液の流通を許容するものである。
本発明に係る混注処理用口部材20の断面構造を図2に示す。図2は、逆止弁21の弁体23に対して差込み口30側から流体圧Pをかけていない状態であって、当該逆止弁21が混注処理用口部材20における薬液の流通を閉鎖している状態を示すものである。逆止弁21に差込み口30側から流体圧Pをかけて、混注処理用口部材20における薬液の流通を許容させている状態(すなわち、使用状態)における断面構造は、図3(a),(b)に示すとおりである。なお、図2および図3は、後述する図4(a),(b)のA−A矢視断面図である。
図2および図3に示す逆止弁21は、差込み口30と連通する筒体22と、弾性体からなる弁体23と、を備えている。
弁体23は、筒体22の内部に配置されて薬液の流通を閉鎖し、差込み口30側から流体圧Pを受けると容易に圧縮変形して弁座24との間に薬液流入用の空隙部26を形成する。この弁体23は、当該弁体23に輸液容器10の内部側から当接する係止部27によって、当該内部側への移動が規制されている。
弁座24は、差込み口30側から弁体23に当接するものである。弁座24は薬液流通孔25を備えており、この薬液流通孔25は、弁体23が差込み口30側から流体圧Pを受けていないときに弁体23によって閉鎖され、一方、差込み口30側から流体圧Pを受けると開放されて、前述の空隙部26と連通する。
弁体23と弁座24とは、当該弁体23に流体圧Pがかかる方向と空隙部26において薬液が流れる方向(図3(b)に矢印で示す方向)とが交差するように配置されている。
この弁体23は、圧縮変形によって図3(a),(b)に示す状態となる。すなわち、差込み口30側からの流体圧Pの負荷に伴う弁体23の圧縮変形によって、弁体23と弁座24との間に空隙部26が形成され、薬液流通孔25と空隙部26とを通じて、混注液等の流入が可能となる。弁体23への流体圧Pの負荷を止めると、弁体23は元の状態(すなわち、図2に示す状態)に戻り、空隙部26が消滅するとともに、薬液流通孔25が弁体23によって閉鎖される。
弁体23に係る流体圧Pの方向は、弁体23が圧縮変形する際の動作の方向に一致し、かつ弁体23が復元する際の動作の方向と同軸(軸方向x)上にある。これに対し、弁体23の圧縮変形によって生じた空隙部26に薬液が流入する方向yは、弁体23に流体圧Pがかかる方向と同軸上にはなく、互いに交差(好ましくは、直交)している(図3b参照)。
このため、弁体が元の形状(位置)に戻る復元動作に伴って薬液等の流体までもが逆流するといった、従来の逆止弁において顕著な問題は解決されている。また、混注処理用の口部12から流体圧を負荷しない以上、当該口部12における薬液の流通は閉鎖されることから、混注処理時や混注処理後において、薬液の漏出を防止することができる。
(弁体)
逆止弁21の弁体23を形成する弾性体としては、例えば注射器のピストンを押圧することなどによって生じる混注液の流体圧Pによって容易に変形可能な程度に柔らかく、かつ、流体圧Pを負荷しない状態ではその形状が維持されるもの(例えば、ゲルとしての性状を示すもの)であることが求められる。
かかる弾性体としては、具体的には、天然ゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム等のゴム;ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック;各種熱可塑性エラストマー、といった弾性部材のうち、硬度が十分に低く、ゲルとしての性状を十分に示すものが挙げられる。中でも、熱可塑性エラストマーが好適である。
上記熱可塑性エラストマーとしては、さらに詳しくは、例えばスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、マレイン酸変性等の変性SEBS、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン/ブチレンブロック共重合体(SEB)、スチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体(SEP)等のスチレン系エラストマー;エチレン−プロピレンブロック共重合体等のオレフィン系エラストマー;ポリウレタン系エラストマー等、およびこれらの混合物が挙げられる。
弁体23の大きさは特に限定されるものではなく、筒体22の内径等に応じて適宜設定すればよい。なお、弁体23が大きすぎると、圧縮時の膨らみが大きくなりすぎて、空隙部26が塞がれてしまうおそれがある。逆に、弁体23が小さすぎると、薬液の流通が妨げられるおそれがある。このため、弁体23の大きさは、圧縮変形の程度をも考慮して設定する必要がある。
弁体23の、流体圧Pによる変形性を示す指標としては、例えば弁体23を形成する弾性体の硬さ、引張応力、圧縮弾性率等が挙げられる。
弁体23を形成する弾性体の硬さは、JIS A硬度〔JIS K 6301−5.2「スプリング式硬さ試験」に記載の方法にて測定したスプリング硬さHs(A形)〕が0〜20であるのが好ましく、0〜10であるのがより好ましい。弾性体の硬度が上記範囲を超えると(弾性体が硬くなりすぎると)、流体圧Pによって十分な圧縮変形を生じさせることができなくなるおそれがある。流体圧Pを負荷しない状態で弁体23の形状を維持するには、硬度の下限を上記の値とするのが限度である。
弁体23を形成する弾性体の引張応力は、100%伸び時における引張応力M100(MPa)〔JIS K 6251〕が0.05〜2.0MPaであるのが好ましく、0.05〜0.5MPaであるのがより好ましい。弾性体の引張応力が上記範囲を超えると、流体圧で変形しなくなるおそれがある。逆に、弾性体の引張応力が上記範囲を下回ると、流体圧を取り除いた後に、弾性体が十分に復元しなくなるおそれがある。
弁体23を形成する弾性体の圧縮永久歪み率CS(%)〔JIS K 6301,測定条件:70℃×22時間〕は、流体圧Pの負荷、除圧を繰り返し行っても弁体23が破損することのないように、30%以下に設定するのが好ましい。
さらに、上記弾性体としては、前述の性質を満たすものであれば、発泡体(但し、孔が不連続で、液漏れを生じさせることがないもの)や、添加物によって前述の性質を満たすように調整した素材を採用することもできる。かかる素材の具体例としては、市販のシリコーン−ウレタン系ゲルである商品名「ケミテックゲル」(ケミテック社製)に、汎用の添加剤を適宜添加したものを挙げることができる。
(口部材)
本発明の混注処理用口部材20は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン〔例えば、三井化学(株)の商品名「TPX」〕等のポリオレフィン;エチレン−テトラシクロドデセン共重合体〔三井化学(株)の商品名「アペル」〕等のポリ環状オレフィン;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS);ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアリレート等のポリエステル;ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のベンゼン系重合体などの、種々のプラスチックによって作製することができる。
混注処理用口部材20は、例えば、フィルタ41を載置する台座部分40を射出成形、押出成形等の方法にて形成し、この台座部分40と、あらかじめ射出成形、押出成形等の方法にて形成しておいた筒体22および差込み口30を含む部材とを合わせて、双方を熱溶着、超音波溶着、嵌合、組立て等の方法にて固着することによって製造することができる。
弁体23は、あらかじめ成形された台座部分40に配置しておいた上で、この台座部分40に筒体22と差込み口30とを含む部材を合わせればよい。
(差込み口)
略円筒状の差込み口30は、混注用の薬液等を注入すべく、種々の注入具等を挿入、固定する部位である。
差込み孔30の外周面には、特に限定されるものではないが、突起31またはねじ山を設けておくのが好ましい。この場合、例えばめねじを備えた外筒部と嵌挿用の内筒部とを備えた、いわゆるルアーロック型の注入具(図示せず)を差込み口30に固定することができ、混注作業の操作性を良好なものとすることができる。
(フィルタ)
本発明の混注処理用口部材20におけるフィルタ41は、従来公知の輸液回路に設けられているフィルタ(すなわち、輸液セットに組み込まれているもの)と同一のものを採用することができる。かかるフィルタの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)等の樹脂からなるメンブランフィルタや、前記樹脂の繊維を用いた不織布からなる平膜型フィルタなどが挙げられる。
フィルタの孔径は、異物や細菌等の通過を阻止し、かつ混注液のスムーズな流入を達成するという観点から、0.1〜10μm、好適には0.1〜0.3μmとなるように設定するのが好ましい。当該孔径は、前記範囲の中でも0.15〜0.25μmであるのが好ましく、0.2μm程度であるのがより好ましい。
フィルタは、混注処理用口部材内であれば、特にその配置位置について限定されるものではない。従って、逆止弁よりも輸液容器の内部側に配置されていてもよく、外部側に配置されていてもよい。
(台座部分)
図2および図3に示す混注処理用口部材20においては、フィルタ41を載置する台座として、および弁体23の係止部27としての、台座部分40が使用されている(図4(b)参照)。なお、図4(b)は当該口部材20の底面図である。
この台座部分40は、フィルタ41を載置するとともに、当該フィルタ41を通過した薬液を輸液容器10内に流入させるための流路42を備えるものである(図4(b)および図5参照)。なお、図5は、図2に示す混注処理用口部材20のうち台座部分40のみについて示す平面図である。
弁体23と弁座24との間(空隙部分26)を通過した混注液は、フィルタ41と筒体22との間の流路28を流れ、フィルタ41を通過した後、台座部分40に設けられた流路42を通過することによって薬液容器10の収容室14(図1に示す輸液容器10の場合は、下部収容室14b)へと流入する。
台座部分40の表面には、例えば多数の凸部43と溝部44とを設けることによって凹凸を形成するのが好ましい(図2,図3および図5参照)。これにより、フィルタ41内を薬液が通過し易くなり、薬液の混注処理の操作性を高めることができる。
(キャップ)
差込み口30の先端部分は、外部からの異物や細菌の混入を防止すべく、薬液容器10を使用するまで(混注処理を行うまで)の間、取り外し可能な封止手段による封止、例えばキャップ35を取り付けておくか、ピールシールで保護しておくのが好ましい。
図1,図2および図4(a)に示すキャップは、内部にめねじ38を備えるものであることから、差込み口30の外周面に設けられた突起31に螺合させて固定することができる。なお、図4(a)は、図2に示す混注処理用口部材20の平面図である。
(輸液容器本体および排出処理用口部)
本発明の輸液容器10において、輸液容器の本体部分をなす収容室14や、排出処理用口部11については特に限定されるものではなく、従来公知のものを採用することができる。
以上、本発明の混注処理用口部およびそれを用いた輸液容器について詳述したが、本発明は上記のものに(とりわけ、図1〜図5に記載したものに)限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更を施すことができる。
産業上の利用可能性
本発明の混注処理用部材20とそれを用いた輸液容器は、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して異物や細菌などが混入する恐れがなく、混注処理をした後においても輸液容器の密封性を確保できるので、医療用分野において実用上有利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る輸液容器の一実施形態を示す正面図である。
図2は、本発明に係る混注処理用口部材の一実施形態を示す断面図である。
図3は、(a)は図2に示す混注処理用口部材20の使用状態を示す断面図であって、(b)は(a)の部分拡大図である。
図4は、(a)は図2に示す混注処理用口部材20の平面図であって、(b)は底面図である。
図5は、図2に示す混注処理用口部材20のうち、台座部分40についての平面図である。
符号の説明
10 輸液容器, 11 排出処理用口部, 12 混注処理用口部, 20 混注処理用口部材, 21 逆止弁, 22 筒体, 23 弁体, 24 弁座, 25 薬液流通孔, 26 空隙部, 27 係止部, 30 差込み口, 41 フィルタ, P 流体圧.
本発明は、輸液容器に取り付けて用いられる混注処理用口部材と、混注および排出を別々の口部から行う輸液容器とに関する。
背景技術
従来公知の輸液容器には、いわゆる1口型と2口型とが知られている。前者は、混注処理と排出処理とを同一の口部から行うものであって、後者は、それぞれの処理を別個の口部を用いて行うものである。
いずれの場合も、輸液容器の口部は弾性体や薄膜で封止されているため、混注処理を行う際には前記弾性体を刺通するか、前記薄膜を突き破った上で行われる。それゆえ、混注処理の際に、弾性体の切り屑や薄膜の破片が輸液容器内に混入するおそれがあるが、通常の輸液回路にはフィルタが備えられていることから、たとえ輸液容器内に前記切り屑等が混入したとしても、人体内に誤って入ってしまう事態は未然に防止されている。
しかしながら、フィルタで除去することを期待して、前記切り屑等が混入することに対して何らの対策を講じないのは好ましいことではない。
また、前記1口型の輸液容器の場合には、混注処理を行うことによって口部に医療用注入針の穿刺痕が残存し、この穿刺痕に起因して、輸液容器の密封性が損なわれて液漏れ等を招くおそれが生じるという問題もある。
そこで本発明の目的は、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して弾性体の切り屑や薄膜の破片といった異物等が混入するおそれを除去するとともに、混注処理を施した後においても輸液容器の密封性を確保することのできる輸液容器用の混注口と、それを用いた輸液容器とを提供することである。
発明の開示
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、輸液容器の混注口を形成するための部材として、混注処理に用いる注射器等の注入部材を保持、繋止または螺合する略円筒状の差込み口を備え、さらにその内部に薬液容器から薬液が流出するのを防止するための逆止弁と、薬液容器の外部から異物が混入するのを防止するためのフィルタとを備えるものを用いたときは、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して弾性体の切り屑や薄膜の破片が混入するおそれを除去することができ、しかも、混注処理を施した後においても輸液容器の密封性を確保することができるという全く新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決するための本発明に係る混注処理用口部材は、
薬液容器に取り付けられて混注処理用の口部を区画するものであって、
(i)薬液容器の外部側に向けて配置される略円筒状の差込み口と、
(ii)当該差込み口よりも輸液容器の内部側に配置されて薬液の流通を閉鎖しかつ前記差込み口側から流体圧を受けると薬液の流通を許容する逆止弁と、
(iii)フィルタと、
を備えることを特徴とする。
上記本発明に係る混注処理用口部材によれば、弾性体を刺通したり、薄膜を突き破ったりする操作を経ることなく混注処理を行うことができる。従って、混注処理時に弾性体の切り屑や薄膜の破片が発生せず、それゆえかかる切り屑等を誤って混入するおそれも生じない。しかも、逆止弁とともにフィルタを備えていることから、外部から薬液容器の内部に異物や細菌などが混入するのを防止することもできる。
さらに、本発明の混注処理用口部材は、前述の逆止弁を備えていることから、混注処理後においてのみならず、滅菌処理時等の輸液容器を製造する際、輸液容器を保管・輸送する際においても、薬液等の漏出防止を図ることができる。
以上の理由により、本発明に係る混注処理用口部材は、輸液容器の混注口を区画する部材として極めて好適である。
本発明に係る混注処理用口部材は、
前記(ii)の逆止弁が、前記(i)の差込み口に連通する筒体と、弾性体からなる弁体と、当該弁体に対して前記差込み口側から当接する弁座と、を備えるものであり、
前記弁体は、前記筒体の内部に配置されて薬液の流通を閉鎖し、前記差込み口側から流体圧を受けると容易に圧縮変形して前記弁座との間に薬液流入用の空隙部を形成するものであり、かつ当該弁体に前記輸液容器の内部側から当接する係止部によって当該薬液容器の内部側への移動が規制されてなるものであり、
前記弁座は薬液流通孔を備えており、
当該薬液流通孔は、前記弁体が前記差込み口側から流体圧を受けていないときに当該弁体によって閉鎖され、かつ前記弁体が前記流体圧を受けているときに開放されて、前記空隙部と連通するものであり、
前記弁体と前記弁座とは、当該弁体に前記流体圧がかかる方向と前記空隙部において薬液が流れる方向とが交差するように配置されてなるものであるのが好ましい。
上記の好適態様によれば、すなわち、本発明に係る輸液容器用混注口において上記の逆止弁を備えるものについては、逆止弁自体の構造が簡易で、その製造も容易であるにもかかわらず、混注処理を施した後における輸液容器の密封性をより一層優れたものとすることができ、混注処理を施した後や輸液容器の製造時等における優れた密封性を得ることができる。
上記混注処理用口部材の好適態様において、前記弁体を形成する弾性体は、硬度(JIS A)0〜20、引張応力0.05〜2.0MPa、圧縮永久歪み率30%以下の熱可塑性エラストマーであるのが好ましい。弁体を上記熱可塑性エラストマーによって形成することで、逆止弁の圧縮変形性と復元性とを良好なものとすることができる。
本発明に係る混注処理用口部材において、前記略円筒状の差込み口は、その外周面に突起またはねじ山を備えており、めねじを備えた外筒部および嵌挿用の内筒部を備えたルアーロック型注入具と螺合可能なものであるのが好ましい。差込み口の外周面に突起またはねじ山を設けることによって、混注処理に用いる注射器等の注入部材がいわゆるルアーロック型の繋止部を備えている場合に、当該注入部材を前記差込み口に螺合することができ、その保持および繋止を容易なものとすることができる。
さらに、本発明に係る混注処理用口部材において、前記フィルタの孔径は0.1〜10μmであるのが、薬液容器の混注処理をスムーズに達成しつつ、外部からの異物の混入を確実に防止するという観点から好ましい。前記フィルタの孔径は、前記範囲の中でも0.15〜0.25μmであるのがより好適である。この場合、弾性体の切り屑といった異物の混入を防止するだけでなく、外部からの細菌の混入をも確実に防止することができる。
本発明に係る輸液容器は、上記本発明に係る混注処理用口部材のいずれかと、内容液の排出用口部と、を備えてなるものである。
かかる輸液容器によれば、混注処理と排出処理とを異なる口部で達成することができる。しかも、混注処理用の口部が本発明の混注処理用口部材によって区画されてなるものであることから、弾性体を刺通したり、薄膜を突き破ったりする操作を経ることなく混注処理を行うことができる。従って、混注処理時に弾性体の切り屑や薄膜の破片が発生せず、それゆえかかる切り屑等を誤って混入するおそれも生じない。さらに、逆止弁とともにフィルタを備えていることから、外部から薬液容器の内部に異物や細菌が混入するのを防止することができる。
また、本発明の輸液容器は、前述の逆止弁を備えていることから、混注処理後においてのみならず、滅菌処理時等の輸液容器を製造する際や、輸液容器を保管・輸送する際においても、内容液の漏出防止を図ることができる。
以上の理由により、本発明に係る輸液容器は、混注処理時および処理後における内容液の漏出を防止することができ、かつ、異物が混入するおそれのない、安全な投与を実現できる輸液容器として極めて好適である。
前記輸液容器は、開通可能な隔壁で仕切られた複数の室を備えることにより、複数の輸液を隔離して保存し、用事に隔壁を開通して混和して供することができる。
本発明に係る輸液容器には、例えば脂肪乳剤が収容されたものが挙げられる。脂肪乳剤は乳濁液であって、すなわち不透明であることから、内部に弾性体の切り屑といった異物が混入した場合には、それを目で確認することが極めて困難である。しかし、本発明の輸液容器では、混注処理用口部材にフィルタが備えられており、そもそも、混注処理時および処理後における当該混注口からの異物の混入のおそれがない。それゆえ、本発明の輸液容器は脂肪乳剤を収容する用途にも好適である。
前記の開通可能な隔壁で仕切られた輸液容器としては、該隔壁で仕切られた2室を有し、一方の室に糖および脂肪乳剤を含有する輸液を収容し、他方の室にアミノ酸および電解室を含有する輸液が収容されてなる輸液容器が挙げられる。これによって、両輸液を用時
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明に係る混注処理用口部材およびそれを用いた輸液容器について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本発明に係る混注処理用口部材を用いた輸液容器10は、例えば図1に示すように、内溶液の排出処理用口部11と、本発明の混注処理用口部材20を備える混注処理用口部12との、2つの口部を備えたものである。かかる輸液容器10は、収容室が1つであるいわゆる単室の輸液容器であってもよく、2以上の収容室を備えるいわゆる複室の輸液容器であってもよい。図1に示す場合において、収容室14は、開通可能な隔壁13によって分離された2つの室(上部収容室14a,下部収容室14b)からなる。
該隔壁の形態としては、特に限定されず、公知の種々の手段を採用し得る。特に、押圧により剥離可能な熱溶着したものは、既に市販の2室輸液にも採用されており、好適である。
上記の2室容器には、例えば一方の室に糖および脂肪乳剤を含有する輸液を収容し、他方の室にアミノ酸および電解質を含有する輸液を収容する。それによって、糖とアミノ酸によるメイラード反応や電解質による脂肪乳剤の凝集を回避できる。
(逆止弁)
本発明の混注処理用口部材20における逆止弁21は、前述のように、差込み口30よりも輸液容器10の内部側に配置される。この逆止弁21は、混注処理用口部材20における薬液の流通を閉鎖するものであって、差込み口30側から流体圧Pを受けたときには薬液の流通を許容するものである。
本発明に係る混注処理用口部材20の断面構造を図2に示す。図2は、逆止弁21の弁体23に対して差込み口30側から流体圧Pをかけていない状態であって、当該逆止弁21が混注処理用口部材20における薬液の流通を閉鎖している状態を示すものである。逆止弁21に差込み口30側から流体圧Pをかけて、混注処理用口部材20における薬液の流通を許容させている状態(すなわち、使用状態)における断面構造は、図3(a),(b)に示すとおりである。なお、図2および図3は、後述する図4(a),(b)のA−A矢視断面図である。
図2および図3に示す逆止弁21は、差込み口30と連通する筒体22と、弾性体からなる弁体23と、を備えている。
弁体23は、筒体22の内部に配置されて薬液の流通を閉鎖し、差込み口30側から流体圧Pを受けると容易に圧縮変形して弁座24との間に薬液流入用の空隙部26を形成する。この弁体23は、当該弁体23に輸液容器10の内部側から当接する係止部27によって、当該内部側への移動が規制されている。
弁座24は、差込み口30側から弁体23に当接するものである。弁座24は薬液流通孔25を備えており、この薬液流通孔25は、弁体23が差込み口30側から流体圧Pを受けていないときに弁体23によって閉鎖され、一方、差込み口30側から流体圧Pを受けると開放されて、前述の空隙部26と連通する。
弁体23と弁座24とは、当該弁体23に流体圧Pがかかる方向と空隙部26において薬液が流れる方向(図3(b)に矢印で示す方向)とが交差するように配置されている。
この弁体23は、圧縮変形によって図3(a),(b)に示す状態となる。すなわち、差込み口30側からの流体圧Pの負荷に伴う弁体23の圧縮変形によって、弁体23と弁座24との間に空隙部26が形成され、薬液流通孔25と空隙部26とを通じて、混注液等の流入が可能となる。弁体23への流体圧Pの負荷を止めると、弁体23は元の状態(すなわち、図2に示す状態)に戻り、空隙部26が消滅するとともに、薬液流通孔25が弁体23によって閉鎖される。
弁体23に係る流体圧Pの方向は、弁体23が圧縮変形する際の動作の方向に一致し、かつ弁体23が復元する際の動作の方向と同軸(軸方向x)上にある。これに対し、弁体23の圧縮変形によって生じた空隙部26に薬液が流入する方向yは、弁体23に流体圧Pがかかる方向と同軸上にはなく、互いに交差(好ましくは、直交)している(図3b参照)。
このため、弁体が元の形状(位置)に戻る復元動作に伴って薬液等の流体までもが逆流するといった、従来の逆止弁において顕著な問題は解決されている。また、混注処理用の口部12から流体圧を負荷しない以上、当該口部12における薬液の流通は閉鎖されることから、混注処理時や混注処理後において、薬液の漏出を防止することができる。
(弁体)
逆止弁21の弁体23を形成する弾性体としては、例えば注射器のピストンを押圧することなどによって生じる混注液の流体圧Pによって容易に変形可能な程度に柔らかく、かつ、流体圧Pを負荷しない状態ではその形状が維持されるもの(例えば、ゲルとしての性状を示すもの)であることが求められる。
かかる弾性体としては、具体的には、天然ゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム等のゴム;ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック;各種熱可塑性エラストマー、といった弾性部材のうち、硬度が十分に低く、ゲルとしての性状を十分に示すものが挙げられる。中でも、熱可塑性エラストマーが好適である。
上記熱可塑性エラストマーとしては、さらに詳しくは、例えばスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、マレイン酸変性等の変性SEBS、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン/ブチレンブロック共重合体(SEB)、スチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体(SEP)等のスチレン系エラストマー;エチレン−プロピレンブロック共重合体等のオレフィン系エラストマー;ポリウレタン系エラストマー等、およびこれらの混合物が挙げられる。
弁体23の大きさは特に限定されるものではなく、筒体22の内径等に応じて適宜設定すればよい。なお、弁体23が大きすぎると、圧縮時の膨らみが大きくなりすぎて、空隙部26が塞がれてしまうおそれがある。逆に、弁体23が小さすぎると、薬液の流通が妨げられるおそれがある。このため、弁体23の大きさは、圧縮変形の程度をも考慮して設定する必要がある。
弁体23の、流体圧Pによる変形性を示す指標としては、例えば弁体23を形成する弾性体の硬さ、引張応力、圧縮弾性率等が挙げられる。
弁体23を形成する弾性体の硬さは、JIS A硬度〔JIS K 6301−5.2「スプリング式硬さ試験」に記載の方法にて測定したスプリング硬さHs(A形)〕が0〜20であるのが好ましく、0〜10であるのがより好ましい。弾性体の硬度が上記範囲を超えると(弾性体が硬くなりすぎると)、流体圧Pによって十分な圧縮変形を生じさせることができなくなるおそれがある。流体圧Pを負荷しない状態で弁体23の形状を維持するには、硬度の下限を上記の値とするのが限度である。
弁体23を形成する弾性体の引張応力は、100%伸び時における引張応力M100(MPa)〔JIS K 6251〕が0.05〜2.0MPaであるのが好ましく、0.05〜0.5MPaであるのがより好ましい。弾性体の引張応力が上記範囲を超えると、流体圧で変形しなくなるおそれがある。逆に、弾性体の引張応力が上記範囲を下回ると、流体圧を取り除いた後に、弾性体が十分に復元しなくなるおそれがある。
弁体23を形成する弾性体の圧縮永久歪み率CS(%)〔JIS K 6301,測定条件:70℃×22時間〕は、流体圧Pの負荷、除圧を繰り返し行っても弁体23が破損することのないように、30%以下に設定するのが好ましい。
さらに、上記弾性体としては、前述の性質を満たすものであれば、発泡体(但し、孔が不連続で、液漏れを生じさせることがないもの)や、添加物によって前述の性質を満たすように調整した素材を採用することもできる。かかる素材の具体例としては、市販のシリコーン−ウレタン系ゲルである商品名「ケミテックゲル」(ケミテック社製)に、汎用の添加剤を適宜添加したものを挙げることができる。
(口部材)
本発明の混注処理用口部材20は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン〔例えば、三井化学(株)の商品名「TPX」〕等のポリオレフィン;エチレン−テトラシクロドデセン共重合体〔三井化学(株)の商品名「アペル」〕等のポリ環状オレフィン;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS);ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアリレート等のポリエステル;ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のベンゼン系重合体などの、種々のプラスチックによって作製することができる。
混注処理用口部材20は、例えば、フィルタ41を載置する台座部分40を射出成形、押出成形等の方法にて形成し、この台座部分40と、あらかじめ射出成形、押出成形等の方法にて形成しておいた筒体22および差込み口30を含む部材とを合わせて、双方を熱溶着、超音波溶着、嵌合、組立て等の方法にて固着することによって製造することができる。
弁体23は、あらかじめ成形された台座部分40に配置しておいた上で、この台座部分40に筒体22と差込み口30とを含む部材を合わせればよい。
(差込み口)
略円筒状の差込み口30は、混注用の薬液等を注入すべく、種々の注入具等を挿入、固定する部位である。
差込み孔30の外周面には、特に限定されるものではないが、突起31またはねじ山を設けておくのが好ましい。この場合、例えばめねじを備えた外筒部と嵌挿用の内筒部とを備えた、いわゆるルアーロック型の注入具(図示せず)を差込み口30に固定することができ、混注作業の操作性を良好なものとすることができる。
(フィルタ)
本発明の混注処理用口部材20におけるフィルタ41は、従来公知の輸液回路に設けられているフィルタ(すなわち、輸液セットに組み込まれているもの)と同一のものを採用することができる。かかるフィルタの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)等の樹脂からなるメンブランフィルタや、前記樹脂の繊維を用いた不織布からなる平膜型フィルタなどが挙げられる。
フィルタの孔径は、異物や細菌等の通過を阻止し、かつ混注液のスムーズな流入を達成するという観点から、0.1〜10μm、好適には0.1〜0.3μmとなるように設定するのが好ましい。当該孔径は、前記範囲の中でも0.15〜0.25μmであるのが好ましく、0.2μm程度であるのがより好ましい。
フィルタは、混注処理用口部材内であれば、特にその配置位置について限定されるものではない。従って、逆止弁よりも輸液容器の内部側に配置されていてもよく、外部側に配置されていてもよい。
(台座部分)
図2および図3に示す混注処理用口部材20においては、フィルタ41を載置する台座として、および弁体23の係止部27としての、台座部分40が使用されている(図4(b)参照)。なお、図4(b)は当該口部材20の底面図である。
この台座部分40は、フィルタ41を載置するとともに、当該フィルタ41を通過した薬液を輸液容器10内に流入させるための流路42を備えるものである(図4(b)および図5参照)。なお、図5は、図2に示す混注処理用口部材20のうち台座部分40のみについて示す平面図である。
弁体23と弁座24との間(空隙部分26)を通過した混注液は、フィルタ41と筒体22との間の流路28を流れ、フィルタ41を通過した後、台座部分40に設けられた流路42を通過することによって薬液容器10の収容室14(図1に示す輸液容器10の場合は、下部収容室14b)へと流入する。
台座部分40の表面には、例えば多数の凸部43と溝部44とを設けることによって凹凸を形成するのが好ましい(図2,図3および図5参照)。これにより、フィルタ41内を薬液が通過し易くなり、薬液の混注処理の操作性を高めることができる。
(キャップ)
差込み口30の先端部分は、外部からの異物や細菌の混入を防止すべく、薬液容器10を使用するまで(混注処理を行うまで)の間、取り外し可能な封止手段による封止、例えばキャップ35を取り付けておくか、ピールシールで保護しておくのが好ましい。
図1,図2および図4(a)に示すキャップは、内部にめねじ38を備えるものであることから、差込み口30の外周面に設けられた突起31に螺合させて固定することができる。なお、図4(a)は、図2に示す混注処理用口部材20の平面図である。
(輸液容器本体および排出処理用口部)
本発明の輸液容器10において、輸液容器の本体部分をなす収容室14や、排出処理用口部11については特に限定されるものではなく、従来公知のものを採用することができる。
以上、本発明の混注処理用口部およびそれを用いた輸液容器について詳述したが、本発明は上記のものに(とりわけ、図1〜図5に記載したものに)限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更を施すことができる。
産業上の利用可能性
本発明の混注処理用部材20とそれを用いた輸液容器は、輸液容器内への薬液等の混注処理に際して異物や細菌などが混入する恐れがなく、混注処理をした後においても輸液容器の密封性を確保できるので、医療用分野において実用上有利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る輸液容器の一実施形態を示す正面図である。
図2は、本発明に係る混注処理用口部材の一実施形態を示す断面図である。
図3は、(a)は図2に示す混注処理用口部材20の使用状態を示す断面図であって、(b)は(a)の部分拡大図である。
図4は、(a)は図2に示す混注処理用口部材20の平面図であって、(b)は底面図である。
図5は、図2に示す混注処理用口部材20のうち、台座部分40についての平面図である。
符号の説明
10 輸液容器, 11 排出処理用口部, 12 混注処理用口部, 20 混注処理用口部材, 21 逆止弁, 22 筒体, 23 弁体, 24 弁座, 25 薬液流通孔, 26 空隙部, 27 係止部, 30 差込み口, 41 フィルタ, P 流体圧.
Claims (10)
- 薬液容器に取付けられて混注処理用の口部を区画する口部材であって、
(i)薬液容器の外部側に向けて配置される略円筒状の差込み口と、
(ii)当該差込み口よりも輸液容器の内部側に配置されて薬液の流通を閉鎖しかつ前記差込み口側から流体圧を受けると薬液の流通を許容する逆止弁と、
(iii)フィルタと、
を備える混注処理用口部材。 - 前記(ii)の逆止弁が、前記(i)の差込み口に連通する筒体と、弾性体からなる弁体と、当該弁体に対して前記差込み口側から当接する弁座と、を備えるものであり、
前記弁体は、前記筒体の内部に配置されて薬液の流通を閉鎖し、前記差込み口側から流体圧を受けると容易に圧縮変形して前記弁座との間に薬液流入用の空隙部を形成するものであり、かつ当該弁体に前記輸液容器の内部側から当接する係止部によって当該薬液容器の内部側への移動が規制されてなるものであり、
前記弁座は薬液流通孔を備えており、
当該薬液流通孔は、前記弁体が前記差込み口側から流体圧を受けていないときに当該弁体によって閉鎖され、かつ前記弁体が前記流体圧を受けているときに開放されて、前記空隙部と連通するものであり、
前記弁体と前記弁座とは、当該弁体に前記流体圧がかかる方向と前記空隙部において薬液が流れる方向とが交差するように配置されてなるものである請求項1記載の輸液容器用混注口。 - 前記弁体を形成する弾性体が、硬度(JIS A)0〜20、引張応力0.05〜2.0MPa、圧縮永久歪み率30%以下の熱可塑性エラストマーである請求項2記載の混注処理用口部材。
- 前記略円筒状の差込み口が、その外周面に突起またはねじ山を備えており、めねじを備えた外筒部および嵌挿用の内筒部を備えたルアーロック型注入具と螺合可能なものである請求項1〜3のいずれかに記載の混注処理用口部材。
- 前記フィルタの孔径が0.1〜10μmである請求項1〜4のいずれかに記載の混注処理用口部材。
- 差込み口の先端が、取り外し可能な封止手段により封止されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の混注処理用口部材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の混注処理用口部材と、内容液の排出用口部と、を備えてなる輸液容器。
- 開通可能な隔壁で仕切られた複数の室を備えてなる請求項7記載の輸液容器。
- 脂肪乳剤が収容されたものである請求項7または8記載の輸液容器。
- 開通可能な隔壁で仕切られた2室を有し、一方の室に糖および脂肪乳剤を含有する輸液が収容されてなる請求項9記載の輸液容器。
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