JPWO2002103444A1 - 液晶表示パネルの構造 - Google Patents

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Abstract

メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを有する液晶表示パネルにおいて、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部の液晶をはさむ2枚のガラス板の外側に、位相差板、偏光板をそれぞれ積層配置し、更に、反射層を、メインディスプレイ部では裏面側のガラス板の内側に設け、サブディスプレイ部では正面側の偏光板の外側に設ける。また、メインディスプレイ部でカラー表示を行う場合は、液晶層の厚さを均一にするために、サブディスプレイ部にはカラーフィルタの厚さを補正するための厚さ補正部材を配置する。この構成により、反射モードにおけるカラー表示図形のにじみを取り去ることができ、光学特性が向上する。

Description

技術分野
本発明は、液晶表示パネルの構造に関し、さらに詳しくは、1つのパネルに正面側から見るメインディスプレイ部と、裏面側から見るサブディスプレイ部とを有する液晶表示パネルの積層構造に関するものである。
背景技術
携帯電話器のメインディスプレイとして液晶表示パネルが広く使用されている。特に数十桁を越える(スキャン電極の本数が数十本を越える)パッシブマトリクス型の液晶表示パネルでは、捻り角が90°を越えるスーパーツイステッドネマッティク(以下STNと称する)が一般的に使用されている。
これは、スキャン電極数の増加に伴って画素を駆動するために利用できる電圧範囲が狭くなるためであり、スキャン電極数が数十本を越え、画素に印加できる電圧範囲が狭くなっても、僅かな電圧差で光の透過率制御が可能なSTN液晶が広く利用されるのである。
このような液晶表示パネルの中で、薄型化と低コストを目的として、一枚の液晶表示パネルに、正面側から見るメインディスプレイ部に加えて、裏面側から見るサブディスプレイ部を形成した両面液晶表示パネルが製品化されている。
ところで、本体部と蓋部とから構成される折り畳み式の携帯電話は、これを折り畳んだ状態では本体部を覆う蓋部に取り付けられた液晶表示パネルによる情報の表示画面(メインディスプレイ)は外部から見えなくなる。そこで、折り畳み式の携帯電話の中には、正面から見るメインディスプレイに加えて、折り畳んだ時にも外部から見えるサブディスプレイを蓋部に備えたものがある。前述の両面液晶表示パネルは、このような折り畳み式の携帯電話に使用される。また一般に、折り畳み式の携帯電話では、蓋部が閉じている時には省電力のために、メインディスプレイ部の表示が行われないようになっている。
従来の両面液晶表示パネルのメインディスプレイ部には、正面側から偏光板、位相差板、拡散層、上ガラス板、液晶層、下ガラス板、偏光板、半透過型の反射層、バックライトがこの順に積層配置されている。同様にサブディスプレイ部には、正面側からバックライト、半透過型の反射層、偏光板、位相差板、拡散層、正面側のガラス板(上ガラス板)、液晶層、裏面側のガラス板(下ガラス板)、偏光板が積層配置されている。ここで、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部においては、偏光板、位相差板、拡散層、上ガラス板、液晶層、下ガラス板、偏光板は共通部材となっている。
外光を利用して液晶表示パネルのメインディスプレイ部を見る場合、液晶表示パネルの各画素に電圧を印加していないときに偏光板で直線偏光となった光は、位相差板と液晶層を通過すると偏光板の透過軸と平行な直線偏光になっているので、半透過型の反射層で反射され、同じ経路を戻り偏光板を通過する。一方、画素に閾値以上の電圧を印加すると偏光板で直線偏光となった光は、位相差板と液晶層を通過すると、偏光板の吸収軸と平行な直線偏光になっているため、偏光板で吸収されてしまう。この結果、画素に電圧が印加されていない(又は閾値以下の電圧が印加されている)場合は画素表示が白となり、画素に閾値以上の電圧が印加される場合は画素表示が黒となる。液晶表示パネルのこのような表示モードはノーマリホワイトと呼ばれる。
バックライトを利用して液晶表示パネルのメインディスプレイ部を正面から見る場合、液晶表示パネルの各画素に電圧を印加していないときに偏光板で直線偏光となった光は、液晶層と位相差板を通過後、偏光板において偏光板の透過軸と平行な直線偏光になっているので偏光板を通過する。一方、画素に閾値以上の電圧を印加すると偏光板で直線偏光となった光は偏光板で吸収されてしまう。このようにバックライト使用時でも液晶表示パネルはノーマリホワイトモードになる。
また、外光或いはバックライトを利用して液晶表示パネルのサブディスプレイを裏面から見る場合も同様にノーマリホワイトモードになる。なお、常光と異常光の位相変化量は、位相差板と液晶層での位相変化量の和となるので、位相差板と液晶層に対し光が通過する順番は無関係である。
しかしながら、以上のような構造の液晶表示パネルでは、正面側から外光を利用して液晶表示パネルのメインディスプレイ部を見る場合、偏光の制御により様々な図形を表示する液晶層と受動的な反射層との間に下ガラスと偏光板が存在するため、この大きな光路長による表示図形の「にじみ」が発生するという課題がある。なお、サブディスプレイ部を見る場合にも同様な「にじみ」が発生するが、通常はサブディスプレイ部の情報表示は精細ではないことが多いので問題は少ない。
また、最近では携帯電話器の高機能化にともない、液晶表示パネルのカラー化が進んできており、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えた両面液晶表示パネルでもカラー化が進んでいる。このようなカラー液晶表示パネルでは、消費電力を低減するために、カラー表示であっても反射型液晶表示パネルが使用できるほうが好ましい。しかしながら、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えた反射型のカラー両面液晶表示パネルでは、反射層を上ガラス板と下ガラス板のそれぞれの外側に貼り付けてしまうと、2枚のガラス板の内側にあるカラーフィルタと反射層との距離が大きくなり、白黒の液晶表示パネルと同様に、「にじみ」が発生するという課題がある。
発明の開示
発明の第1の目的は、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えた両面液晶表示パネルにおいて、正面側から反射光を利用して液晶表示パネルを見た場合に表示図形がにじまず、かつ構造が簡単な液晶表示パネルの構造を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えた反射型の両面液晶表示パネルにおいて、カラー表示を行った際に、正面側から反射光を利用して液晶表示パネルを見た場合であっても、色がにじまず、かつ良好な表示品質を保つことが出来る液晶表示パネルの構造を提供することである。
前記の第1の目的を達成するため本発明は、液晶層を挟んで対向する2枚の基板を備え、正面側から見るメインディスプレイ部と裏面側から見るサブディスプレイ部とを有する液晶表示パネルの構造において、メインディスプレイ部の裏面側に位置する基板の内側に反射層を設け、サブディスプレイ部の正面側に位置する偏光板の外側には反射層を設けたことを特徴とする。この場合、2枚の基板のそれぞれの外側に、位相差板と偏光板を積層配置することができる。この位相差板は1/4λ板でも良い。また、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部の反射層を半透過型とし、バックライトからの光を透過させるようにすることができる。
上記の第2の目的を達成するため本発明は、第1の目的を達成する液晶表示パネルの構造において、メインディスプレイ部の基板にカラーフィルタを設けたことを特徴としている。この場合、サブディスプレイ部の基板には、液晶層の厚さを補正する厚さ補正部材を設けることができる。そして、厚さ補正部材は、透明なフィルムを使用する、メインディスプレイ部に設けたカラーフィルタのうちの1色を兼用させる、メインディスプレイ部に設けたカラーフィルタのうちの1色を兼用させると共に透明なフィルムを併用する、又は、反射層の表面被覆層を使用する、の何れかとすることができる。
発明を実施するための最良の態様
本発明を実施するための最良の形態を説明する前に、本発明を適用する正面側から見るメインディスプレイと裏面側から見るサブディスプレイとを備えた液晶表示パネルの構造について図1Aを用いて説明する。
図1Aは正面側から見るメインディスプレイ52と、裏面側から見るサブディスプレイ53を備えた一般的な液晶表示パネル51の正面図である。この液晶表示パネル51が蓋部54と本体部55とから構成される折り畳み式携帯電話50に組み込まれた場合、液晶表示パネル51の正面から見るメインディスプレイ部52は、図1Bに示すように開いた蓋部54の内側に位置する。また、液晶表示パネル51の裏面から見るサブディスプレイブ53は、図1Cに示すように、蓋部54が閉じた状態の蓋部54の外側に位置する。なお、蓋部54を閉じている状態では、メインディスプレイ部52は表示を行わない低消費電力モードになっている。
図2は、図1Aに示される液晶表示パネル51の従来例の一般的な構成を示すものであり、図1AのW−W線における部分的な断面を示すものである。図2の左側がメインディスプレイ部52の構造を示しており、右側がサブディスプレイ部53の構造を示している。この図2では、図の上側が液晶表示パネル51の正面側(蓋部54の内側)、下側が裏面側(蓋部54の外側)となっている。
メインディスプレイ部52は、正面側から偏光板63、位相差板64、拡散層65、正面側の基板である上ガラス板66、液晶層67、裏面側の基板である下ガラス板68、偏光板69、半透過型の反射層70、及びバックライト71がこの順に積層配置されて構成されている。なお,厚さに関する尺度は、説明図を分かりやすくするため各部材毎に異なっており、図2の各板の厚さが実際の部材の厚さの比率を表すものではない。
一方、裏面から見るサブディスプレイ部53は、偏光板63、位相差板64、拡散層65、上ガラス板66、液晶層67、下ガラス板68、及び偏光板69が、メインディスプレイ部52と共通であり、正面側の偏光板63の上に、半透過型の反射層62とバックライト61がこの順に積層された構造をしている。なお、図2には、データ電極、スキャン電極、配向膜は図示されていない。
外光を利用して液晶表示パネルを正面側から見る場合、液晶表示パネルの各画素に電圧が印加されていない時に偏光板63で直線偏光となった光は、位相差板64と液晶層67を通過すると偏光板69の透過軸と平行な直線偏光になっているので、半透過型の反射層70で反射され、同じ経路を戻って偏光板63を通過する。一方、図示されていない画素に閾値以上の電圧が印加されると、偏光板63で直線偏光となった光は、位相差板64と液晶層67を通過すると、偏光板69の吸収軸と平行な直線偏光になっているため、偏光板69で吸収されてしまう。この結果、画素に電圧が印加されていない(又は閾値以下の電圧が印加されている)場合は画素表示が白となり、画素に閾値以上の電圧が印加される場合は画素表示が黒となる。このような表示モードはノーマリホワイトと呼ばれる。
バックライト71を点灯させて液晶表示パネル51を正面側から見る場合、液晶表示パネル51の各画素に電圧を印加していないときに偏光板69で直線偏光となった光は、液晶層67と位相差板64を通過後、偏光板63において偏光板63の透過軸と平行な直線偏光になっているので、偏光板63を通過する。一方、画素に閾値以上の電圧が印加された状態では、偏光板70で直線偏光となった光は、偏光板63で吸収されてしまう。このようにバックライト使用時でも液晶表示パネル51はノーマリホワイトモードになる。
また、外光或いはバックライト61を点灯させて液晶表示パネル51を裏面から見る場合も同様にノーマリホワイトモードになる。なお、常光と異常光の位相変化量は、位相差板64と液晶層67での位相変化量の和となるので、位相差板64と液晶層67に対し光が通過する順番は無関係である。
しかしながら、以上のような従来構造の液晶表示パネル51では、正面側から外光を利用して液晶表示パネルを見る場合、偏光の制御により様々な図形を表示する液晶層67と受動的な反射層70との間に下ガラス68と偏光板69が存在するため、この大きな光路長による表示図形の「にじみ」が発生するという課題がある。なお、裏面から液晶表示パネル51を見る場合にも同様な「にじみ」が発生するが、普通この領域の情報表示は精細ではないことが多いので問題は少ない。
また、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えたカラー両面液晶表示パネルでは、消費電力を低減するために、カラー表示であっても反射型パネルが使用できるほうが好ましい。しかしながら、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを備えたカラー両面液晶表示パネルでは、反射層を上ガラス板と下ガラス板のそれぞれの外側に貼り付けてしまうと、2枚のガラス板の内側にあるカラーフィルタと反射層との距離が大きくなり、白黒の液晶表示パネルと同様に、「にじみ」が発生するという課題がある。
本発明はこれらの課題を解消するものであり、以下に本発明の実施の形態を具体的な実施例に基づいて説明する。
図3Aは本発明の第1の形態における白黒表示の液晶表示パネル15の形状を示すものである。本発明の第1形態の液晶表示パネル15は、図1Aに示したものと同様に、正面側から見るメインディスプレイ部13と裏面から見るサブディスプレイ部14とを備えている。図3Bはメインディスプレイ部13とサブディスプレイ部14の境界部付近における液晶表示パネル15の断面を示す模式図であり、図3AのV−V線における断面図である。図3Bの上側が正面側、下側が裏面側となっている。
メインディスプレイ13は、正面側から偏光板3、捻れ位相差板4、拡散層5、上ガラス板6、液晶層7、半透過型の反射層8、下ガラス板9、1/4λ板10、偏光板11、及びバックライト12がこの順に積層配置されたものである。本発明においても、厚さに関する尺度は、説明図を分かりやすくするため各部材毎に異なっている。
一方、サブディスプレイ14は、正面側から、バックライト1、半透過型の反射層2、偏光板3、捻れ位相差板4、拡散層5、上ガラス板6、液晶層7、下ガラス板9、1/4λ板10、偏光板11がこの順に積層配置されたものである。ここで、メインディスプレイ13とサブディスプレイ14において、偏光板3、捻れ位相差板4、拡散層5、上ガラス板6、液晶層7、下ガラス板9、1/4λ板10、偏光板11は共通部材となっている。なお、データ電極、スキャン電極、配向膜は図示されていない。
捻れ位相差板4は、螺旋状に配列した液晶分子をポリマーで固めたものであり、常光と異常光に対する位相差が螺旋角等で広い範囲にわたり調整できる位相差板である。1/4λ板10も捻れ位相差板であり、位相差を1/4λ(λは光の波長)としたものである。
外光を利用して液晶表示パネル15を正面から見る場合、液晶表示パネル15の各画素に電圧が印加されていないときに偏光板3で直線偏光となった光は、捻れ位相差板4と液晶層7を通過して半透過型の反射層8に達すると円偏光となる。次に、この円偏光が反射層8で反射すると偏光の回転方向が反転する。このため、この光が同じ経路をたどって偏光板3に戻っても、はじめの直線偏光に対し直交したものとなるため、偏光板3で吸収される。
一方、画素に閾値以上の電圧が印加されている場合は、偏光板3で直線偏光となった光は、捻れ位相差板4と液晶層7を通過しても、液晶層7では位相変化しないので、反射層8で反射して偏光板3に戻ってきたときには通過軸成分が残っており、これが戻り光として見える。この結果、画素に電圧が印加されていない(又は閾値以下の電圧が印加されている)場合は画素表示が黒となり、画素に閾値以上の電圧が印加される場合は画素表示が白となる。このような表示モードはノーマリブラックモードと呼ばれる。
バックライト12を点灯させて液晶表示パネル15のメインディスプレイ部13を正面から見る場合、液晶表示パネル15の各画素に電圧が印加されていないと、バックライト12から出て偏光板11で直線偏光となった光は、1/4λ板10を通過すると円偏光となる。円偏光のまま半透過型の反射層8を通過した光は、液晶層7と位相差板4を通過後、偏光板3において偏光板3の吸収軸と平行な直線偏光になっているので、偏光板3で吸収される。一方、画素に閾値以上の電圧が印加されていると、バックライト12から出て偏光板11で直線偏光となった光には、偏光板3を通過する成分が残る。このようにバックライト12の点灯時でもノーマリブラックモードになる。
また、外光又はバックライト1を点灯させて液晶表示パネル15のサブディスプレイ部14を裏面から見る場合も、同様にノーマリブラックモードになる。裏面から見る場合は半透過型の反射層2で光が反射する場合でも、点灯させたバックライト1から出た光が半透過型の反射層2を透過する場合でも、捻れ位相差板4を光が通過することが必要である。よってサブディスプレイ部14では、半透過型の反射層2は正面側の基板である上ガラス板6より外側に設置するのが望ましい。
図4、5、6は第1の形態における液晶表示パネル15の各部材の分子配向と吸収軸の関係を説明するものである。説明の中で使用している符号は、図3A,3Bと同じ番号の部材であることを示している。また各図の横軸は偏光板11の透過軸20である。また、図4,5,6は図3Bの液晶表示パネル15を上側から見た図を示している。
図4は液晶層7の液晶分子配向を説明するものである。点線で示した下側の液晶分子22は、実線で示した上側の液晶分子21から左周りで240°回転しており、偏光板11の透過軸20に対して30°傾いている。
図5は捻れ位相差板4の分子方向と偏光板3の吸収軸の関係を説明するものである。前述のように、捻れ位相差板4は液晶分子をポリマーで固めたものであるので、ここに示す捻れ位相差板4の液晶分子とは、ポリマー中の液晶分子のことである。点線で示した下側の捻れ位相差板の液晶分子32は、実線で示した上側の液晶分子31から右周りで178°回転しており、偏光板11の透過軸20に対し57°傾いている。このとき偏光板3の吸収軸33は、偏光板11の透過軸20に対し35°傾いている。
図6は1/4λ板10の分子方向と偏光板11の吸収軸の関係を説明するものである。第1の形態では、1/4λ板10についても、液晶分子をポリマーで固めた液晶ポリマーの位相差板を用いたので、前述の捻れ位相差板4の液晶分子と同様、1/4λ板10の液晶分子とは、ポリマー中の液晶分子のことである。点線で示した下側の1/4λ板10の液晶分子42は、実線で示した上側の液晶分子41から右周りで65°回転し、偏光板11の透過軸20に対し−5°傾いている。このとき偏光板11の吸収軸43は、偏光板11の透過軸20と直交している。
なお、メインディスプレイ13を反射モードのみで使用する場合は、図7に示すように、例えば、その手段として反射層8の厚さを増すことにより、半透過型の反射層8の透過率を0にする。図3Bに示したメインディスプレイ13の1/4λ板10、偏光板11、及びバックライト12は必要ない。サブディスプレイ部14を反射モードのみに限定する場合も同様に、半透過型の反射層2を反射率の高い反射層に交換し、図3Bに示したバックライト1を取り去ればよい。第1の形態では、位相差板として捻れ位相差板4で説明してきたが、位相値が同じであればどのような位相板を使用してもよい。例えば一軸延伸フィルムを使用したものや、複数の位相板を積層して位相差値を調整する方法はよく知られている。
一方、液晶表示パネルがカラー液晶表示パネルの場合は、反射層を2枚のガラス板のそれぞれ外側に設置すると、裏面側のガラス板の内側に設けたカラーフィルタと反射層との距離が大きくなり、表示したカラー色がにじんでしまう現象が起きてしまう。この現象を避けるためには、半透過型の反射層を第1の形態と同様に、2枚のガラス板の内側に形成し、カラーフィルタと隣接させればよい。
このように、正面から見るメインディスプレイ部の2枚のガラス板の間に反射層を設けた本発明の第2の形態におけるカラー液晶表示パネルについて、図8を用いて説明する。図8はメインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24との境界部付近におけるカラー液晶表示パネル25の断面を示すものであり、第1の形態における図3Bや図7と同じ部位の断面を示すものである。この図でも、図の上側が正面側、下側が裏面側となっている。
なお、説明を分かりやすくするために、第1の形態の液晶表示パネル15を構成する各層の部材で、第2の形態のカラー液晶表示パネル25にも使用されている同じ名称の部材には、同じ符号を付して説明する。
メインディスプレイ部23は、正面側から偏光板3、位相差板4、上ガラス板6、液晶層7、カラーフィルタ17、反射層8、下ガラス板9、位相差板10、偏光板11、バックライト12が積層配置されたものである。ここでも厚さに関する尺度は、説明図を分かりやすくするため各部材毎に異なっている。
一方、サブディスプレイ部24は、正面側から、反射層2、偏光板3、位相差板4、上ガラス板6、液晶層7、下ガラス板9、位相差板10、偏光板11が積層配置されたものである。ここで、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24において、偏光板3、位相差板4、上ガラス板6、液晶層7、下ガラス板9、位相差板10、偏光板11は共通部材となっている。なおデータ電極、スキャン電極、配向膜は図示していない。
また、反射層11と反射層2は散乱性がある。一般に散乱性は、反射層が有する反射用金属層の表面に凹凸を形成することで反射層に付与できる。この結果、図8に示す液晶表示パネルには、図3に示した液晶パネルの拡散層5が備えられていない。
このように共通部材を用いた構成の液晶表示パネル25では、サブディスプレイ部24において、反射層2は正面側の基板である上ガラス板6より外側に設置するのが望ましい。
この図8のように、メインディスプレイ部23の下ガラス板9の内側だけに反射層8を設けていると、メインディスプレイ部23の液晶層7が、サブディスプレイ部24の液晶層7に比べて、反射層8の分だけ薄くなってしまう。また反射層8として、下ガラス板9と反射用金属との密着力を高めるための下地層、反射用の金属層、反射用の金属層の保護と反射率向上のための被覆層の3層からなる反射層が一般に知られているが、これら3層の総厚は、厚いものでは0.2μmにも達する。またメインディスプレイ部23でカラー表示を行う場合は、メインディスプレイ部23にのみ、カラーフィルタ17を設置することになり、この結果、さらにメインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における液晶層7の厚さに差が生じてしまう。
一般に、STN液晶を用いたカラー液晶表示パネルでは、表示均一性を確保するため、液晶層7の厚さ変動を0.1μm以内に抑えなければならない。よって、反射層8の有無により液晶層7の厚さに差があると、表示品質に大きな影響が出てしまう。
そこで、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における、液晶層7の厚さの違いを極力抑える必要がある。よって、第2の形態では、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における液晶層7の厚さを均一にするため、メインディスプレイ部23にはカラーフィルタ17と反射層8を設置し、サブディスプレイ部24には、例えば、図8に符号19で示す厚さ補正部材19を下ガラス板9の上に配置する。この厚さ補正部材19の厚さは、カラーフィルタ17と反射層8との和と同じである。この厚さ補正部材19を、第1の実施例から第3の実施例として以下に説明する。
因みに、以下に説明する液晶層7の厚さは4〜10μm、反射層8の厚さは0.1〜2μm、カラーフィルタの厚さは0.5〜2μm、厚さ補正部材の厚さは0.7〜4μm程度である。
(第1の実施例)
図8及び図9Aから図9Cを用いて第1の実施例を説明する。図9Aは第1の実施例における液晶表示パネル25の正面図であり、図9Bは図9Aの符号Xで示す要部を拡大した図である。また、図9Cは図9Bの部位の断面を示すものである。図8は液晶表示パネル25における断面の全体構成を示すものである。なお、これらの図における厚さ方向の寸法は説明しやすいように拡大縮小を行っているので、これらの図には前述の寸法が正確に表れている訳ではない。
図9Aに示すように、液晶表示パネル25の画像表示部は、メインディスプレイ部23と、サブディスプレイ部24とから構成されている。ここで、図9Bにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の平面的な構造の違いを説明する。メインディスプレイ部23には赤のカラーフィルタ(第1色目)R、緑のカラーフィルタ(第2色目)G、青のカラーフィルタ(第3色目)Bが設けられている。一方、サブディスプレイ部24には、透明なフィルムCが設けられている。
次に、図9Cにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の断面の構造の違いを説明する。図9Cにおいて、液晶表示パネル25の基板となる2枚のガラス6,9の間の液晶層7を含む領域は、実際には数μm程度の大きさである。メインディスプレイ部23は、図の下から下ガラス板9、反射層8、第1から第3色目の何れかのカラーフィルタ17(R,G,B)、スキャン電極16、配向膜27、液晶層7、配向膜26、データ電極18、上ガラス板6がこの順に積層されて構成されている。
サブディスプレイ部24の断面はメインディスプレイ部23とほぼ同じであり、異なる点は、反射層8とカラーフィルタ17(R,G,B)の代わりに、厚さ補正部材として透明なフィルム19(C)が設けられている点のみである。この透明なフィルム19(C)は、他色のカラーフィルタ17(R,G,B)よりも反射層8の分だけ厚くなっている。この結果、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における液晶層7の厚さは均一になっている。
ガラス6,9に狭持された領域以外の部材については、図8で説明した構成と同じである。メインディスプレイ部23には、正面側から上ガラス板6までの間に偏光板3と位相差板4があり、下ガラス板9の外側には、位相差板10、偏光板11、及びバックライト12が積層されて構成されている。一方、サブディスプレイ部24は、正面側から上ガラス板6までの間に反射層2、偏光板3、及び位相差板4があり、下ガラス板9の外側には、位相差板10と偏光板11が積層さている。反射層8は、ハーフミラー、又は画素部に穴を開けた半透過型の反射層であり、散乱性を有する。同様に、反射層2も散乱性を有する。明るい環境下では、液晶表示パネル25は反射型パネルとして使用することができる。一方、暗い環境下では液晶表示パネルはそのバックライト12を点灯させ、メインディスプレイ部23を透過型パネルとして使用することができる。メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24で位相差板4、10と偏光板3、11が共通になっている。この簡単な構造は、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24で液晶層7の厚さが等しいため、それぞれの領域における光学特性も等しくなることにより、実現できたものである。
(第2の実施例)
図10A〜10Dにより第2の実施例を説明する。図10Aは液晶表示パネル25の正面図、図10Bは図10AのY部の拡大図、図10Cは図11Bの部位の断面図であり、図10Dは図10Cの変形例である。厚さ方向の寸法は拡大縮小を行っている。
図10Aに示すように、液晶表示パネル25の画像表示部は、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24とから構成されている。図10Bにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の平面的な構造の違いを説明する。メインディスプレイ部23には、赤のカラーフィルタ(第1色目)R、緑のカラーフィルタ(第2色目)G、青のカラーフィルタ(第3色目)Bが設けられている。一方、サブディスプレイ部24には第2色目(緑)のカラーフィルタGが設けられている。これは、メインディスプレイ部23で用いた第2色目の緑のカラーフィルタGと同等のもので、同じ工程で形成されたものであるため、色と厚さは共通である。
図10Cにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の断面構造の相違を説明する。メインディスプレイ部23は、図の下から下ガラス板9、反射層8、第1色目から第3色目の何れかのカラーフィルタ17、スキャン電極16、配向膜27、液晶層7、配向膜26、データ電極18、及び上ガラス板6がこの順に積層されて構成されている。
サブディスプレイ部24は、メインディスプレイ部23とほぼ同じ構成であり、異なる点は、反射層8の代わりに厚さ補正部材として、透明なフィルム19が設けられている点のみである。この透明なフィルム19は、反射層8と厚さが等しい。
なお、サブディスプレイ部24に透明なフィルム19を設ける代わりに、図11Dに示すように、サブディスプレイ部24の第2色目(緑)のカラーフィルタ17(G)の厚さを、反射層8の厚さ分だけ増やすようにしても良い。
また通常のカラーフィルタに比べて反射層8の厚さは0.1μm〜0.2μm程度と、薄くなっているので、透明なフィルム19はスピンナー塗布に際し低粘度に調合して薄膜化を達成している。この結果、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における、下ガラス板9から配向膜27までの距離が等しくなり、液晶層7の厚さは均一になっている。
(第3実施例)
図11Aから11Dにより第3の実施例を説明する。第3の実施例では、反射層8としてハーフミラーが用いられている。図11Aは液晶表示パネル25の正面図、図11Bは図11AのZ部の拡大図、図11Cは図11Bの部位の断面図、そして、図11Dは反射層の部分の拡大図である。この実施例でも厚さ方向の寸法は拡大縮小を行っている。
図11Aに示すように、液晶表示パネル25の画像表示部は、メインディスプレイ部23と、サブディスプレイ部24とから構成されている。図11Bにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の平面的な構造の違いを説明する。メインディスプレイ部23には赤のカラーフィルタ(第1色目)R、緑のカラーフィルタ(第2色目)G、青のカラーフィルタ(第3色目)Bが設けられている。一方、サブディスプレイ部24には第2色目(緑)のカラーフィルタGが設けられている。これは、メインディスプレイ部23における第2色目のカラーフィルタGと同等のもので、同じ工程で形成されたものであるため、色と厚さは共通である。
図11Cにより、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24の図11Bの部位における断面の相違を説明する。メインディスプレイ部23は、図の下から下ガラス板9、下地層と金属層からなる反射層8、反射層8の表面被覆層28、第1色目から第3色目の何れかのカラーフィルタ17、スキャン電極16、配向膜27、液晶層7、配向膜26、データ電極18、及び上ガラス板6がこの順に積層されて構成されている。
一方、サブディスプレイ部24の構造はメインディスプレイ部23の構造と略同じであり、異なる点は、反射層8の下地層と金属層がなくなっており、表面被覆層28のみになっている点、及び、カラーフィルタ17が第2色目のカラーフィルタ17(G)になっている点である。よって、厚さ補正部材は第2色目のカラーフィルタ17(G)と表面被覆層28で構成されている。ここで、サブディスプレイ部24には、カラーフィルタ17(G)を用いたが、カラーフィルタを使用せずに透明フィルムを設置しても構わない。
反射層8は半透過型のハーフミラーであるため、図11Dに拡大して示すように、金属層29は薄く、表面被覆層28と同程度の厚さとなっている。また、下地層30は極めて薄いものとなっている。下地層30と金属層29と表面被覆層28まで含めた反射層8の総厚は0.1μmを越えている。しかしながら下地層30と金属層29だけの厚さの合計は略0.1μm未満である。第3の実施例ではサブディスプレイ部24にも表面被覆層28が形成されているので、メインディスプレイ部23とサブディスプレイ部24における液晶層7の厚さの差が0.1μm未満に納まっている。0.1μmという値は、液晶層7の厚さの偏差に対する許容値なので、概ね液晶層7の厚さは均一であると言える。
産業上の利用可能性
本発明に示される、液晶表示パネルの構造の第1の形態によれば、メインディスプレイ部において液晶層に隣接させるように反射層が配置されているので、液晶層と反射層が離れていることで発生するにじみを除去できる。さらに液晶表示パネルのメインディスプレイ部とサブディスプレイ部で偏光板や位相差板の共通化を図ることができるので、液晶表示パネルの構造を簡素にすることができる。また、位相差板と液晶層の位相差条件を変更すればノーマリホワイトモードも可能となる。
また、本発明の液晶表示装置の構造の第2の形態によれば、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とを有する液晶表示パネルを反射型として使用してカラー表示を行うことを考慮して、サブディスプレイ部の下ガラス板の内側に部材を追加し、反射層の厚さを補正した。この結果、メインディスプレイ部とサブディスプレイ部とにおける液晶層の厚さが均一になり、光学的な特性が一致するために良好な表示品質を保つことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
本発明の従来技術、本発明の特徴、利点等を以下に添付図面に示す実施例に従って詳細に説明するが、図中において、
図1Aは本発明を適用する液晶表示パネルの正面図である。
図1Bは本発明を適用する折り畳み式携帯電話の蓋部を開けた使用状態を示す斜視図である。
図1Cは図1Bに示す折り畳み式携帯電話を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図2は図1AのW−W線における液晶表示パネルの断面を示す模式図である。
図3Aは本発明の第1の形態における液晶表示パネルの正面図である。
図3Bは図3AのV−V線における液晶表示パネルの断面を示す模式図である。
図4は本発明の第1の形態における液晶表示パネルの液晶層の分子配向を示す図である。
図5は本発明の第1の形態における液晶表示パネルの捻れ位相差板の分子方向と偏光板の吸収軸の関係を示す図である。
図6は本発明の第1の形態における液晶表示パネルの1/4λ板の分子方向と偏光板の吸収軸の関係を示す図である。
図7は本発明の第1の形態の変形例を示すものであり、図3AのV−V線における液晶表示パネルの断面を示す模式図である。
図8は本発明の第2の形態における図3Aと同じ部位の液晶表示パネルの断面を示す模式図である。
図9Aは本発明の第2の形態における第1の実施例の液晶表示パネルを示す正面図である。
図9Bは図9AのX部の部分拡大図である。
図9Cは図9AのX部の部分拡大断面図である。
図10Aは本発明の第2の形態における、第2の実施例の液晶表示パネルを示す正面図である。
図10Bは図10AのY部の部分拡大図である。
図10Cは図10AのY部の部分拡大断面図である。
図10Dは図10Cの構成の変形例の断面図である。
図11Aは本発明の第2の形態における、第3の実施例の液晶表示パネルを示す正面図である。
図11Bは図11AのZ部の部分拡大図である。
図11Cは図10AのZ部の部分拡大断面図である。
図11Dは図10CのE部の部分拡大断面図である。

Claims (12)

  1. 液晶層を挟んで対向する2枚の基板を備え、正面側から見るメインディスプレイ部と裏面側から見るサブディスプレイ部とを有する液晶表示パネルの構造であって、
    前記メインディスプレイ部の裏面側に位置する基板の内側に反射層が設けられており、
    前記サブディスプレイ部の正面側に位置する偏光板の外側には反射層が設けられていることを特徴とする液晶表示パネルの構造。
  2. 前記2枚の基板のそれぞれの外側に、位相差板と偏光板が積層配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネルの構造。
  3. 裏面側の前記基板に積層配置された位相差板が1/4λ板であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示パネルの構造。
  4. 前記メインディスプレイ部に設けられた反射層が半透過型の反射層であり、この反射層の裏面側に位置する前記偏光板の外側には、バックライトが設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の液晶表示パネルの構造。
  5. 前記サブディスプレイ部の正面側にある反射層が半透過型の反射層であり、この反射層の外側にバックライトが設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の液晶表示パネルの構造。
  6. 前記正面側の基板の外側に、位相差板と偏光板が積層配置されており、
    前記反射層の光の透過率が0であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネルの構造。
  7. 前記メインディスプレイ部の基板には、カラーフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液晶表示パネルの構造。
  8. 前記サブディスプレイ部の基板には、前記液晶層の厚さを補正する厚さ補正部材が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示パネルの構造。
  9. 前記厚さ補正部材が、透明なフィルムから構成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示パネルの構造。
  10. 前記厚さ補正部材が、前記メインディスプレイ部に設けられたカラーフィルタのうちの1色から構成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示パネルの構造。
  11. 前記厚さ補正部材が、前記メインディスプレイ部に設けられたカラーフィルタのうちの1色と、透明なフィルムとから構成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示パネルの構造。
  12. 前記厚さ補正部材が前記反射層の表面被覆層を有することを特徴とする請求項8に記載の液晶表示パネルの構造。
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