JPWO2002099827A1 - 温度ヒューズおよびそれを用いた電池 - Google Patents

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謙治 仙田
河野 篤司
篤司 河野
和田 達也
達也 和田
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Abstract

温度ヒューズは、開口部を有する有底筒状の絶縁ケースと、絶縁ケース内に配設された可溶合金と、可溶合金に一端部が接続され、かつ他端部を絶縁ケースの開口部より絶縁ケース外に導出されたリード導体と、可溶合金に塗布されたフラックスと、絶縁ケースの開口部を封口する封口体とを備える。絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間体積はフラックスの体積よりも大きい。その温度ヒューズは高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも密封の劣化や絶縁ケースの破損が起こりにくい。

Description

技術分野
本発明は、温度ヒューズおよびそれを用いた電池に関する。
背景技術
図32は従来の温度ヒューズの断面図である。従来の温度ヒューズは、図32に示すように、錫を含有する可溶合金2とその両端部に接続された一対のリード導体3とを備える。そしてこの接続は溶接、超音波溶着、リード導体3と可溶合金2への通電などによって、可溶合金2を溶融することによって行われる。また、可溶合金2の表面にはフラックス14が塗布され、かつ可溶合金2は開口部を有する絶縁ケース1内に収納されている。そしてこの絶縁ケース4の開口部は硬化性樹脂からなる封口体5により封口されている。
上記従来の温度ヒューズは、周囲温度の上昇に伴って、フラックス3が溶融し、可溶合金2の表面酸化膜の除去を行う。その後、周囲温度が更に上昇して可溶合金2の融点を越えると、可溶合金2が溶断し、通電を遮断する。溶断を確実に行うためには可溶合金2の表面のできるだけ多くの部分、もしくは全体にフラックス4を塗布する必要がある。温度ヒューズの溶断時には、溶断した可溶合金2の先端間にアークが発生し、特に、遮断時の電流、または遮断する電圧が大きい場合、アークのエネルギーは大きくなる。そしてこのアークのエネルギーにより、可溶合金2の表面に塗布されているフラックス4が気化または分解し、これにより、封口体5で密封された絶縁ケース1内の気体分子数が急増し、温度ヒューズ内部の空間の圧力が上昇する。この場合、アークのエネルギーが特に大きい場合は、密封の劣化や、温度ヒューズを構成する絶縁ケース1が破損する場合がある。したがって従来の温度ヒューズは、高電圧・大電流遮断用の温度ヒューズとしては使用できない。
発明の開示
温度ヒューズは、開口部を有する有底筒状の絶縁ケースと、絶縁ケース内に配設された可溶合金と、可溶合金に一端部が接続され、かつ他端部を絶縁ケースの開口部より絶縁ケース外に導出させたリード導体と、可溶合金に塗布されたフラックスと、絶縁ケースの開口部を封口する封口体とを備え、絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間体積を、フラックスの体積よりも大きくしたものである。
この温度ヒューズでは、絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間の体積は、可溶合金に塗布されたフラックスの体積よりも大きくしているため、周囲温度の上昇によりフラックスが溶融した場合、このフラックスはほとんどが絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間に移動する。この結果、可溶合金の表面に存在するフラックスは少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金の融点を越えて可溶合金が溶断した場合に可溶合金の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックスの気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でもその温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケースの破損が起こりにくい。
発明を実施するための最良の形態
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるラジアル形温度ヒューズの断面図である。図2はフラックス溶融後のラジアル形温度ヒューズの断面図である。開口部を有する有底円筒状あるいは有底角筒状の絶縁ケース11は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂、セラミック、ガラス等のいずれかで構成される。絶縁ケース11内に略円柱状あるいは略角柱状の可溶合金12が配設される。可溶合金12は、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいは複数の金属を合金化したもので構成されている。可溶合金12の両端部には一対のリード導体13の一端部が接続され、かつリード導体13の他端部は絶縁ケース11の開口部より絶縁ケース11外に導出されている。一対のリード導体13は、銅、鉄、ニッケル等の単一の金属あるいはそれらの合金で線状に構成され、かつその表面には錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいはこれらを有する合金からなる金属めっきが施されている。可溶合金12にはフラックス14が塗布され、フラックス14は周囲温度が上昇した時溶融し、可溶合金12の酸化膜を除去する。フラックス14はステアリン酸アミドが20重量%以上、好ましくは30重量%含有されているものを使用するのが好ましい。ステアリン酸アミドによってフラックス14の溶融時の粘度が低くなるため、周囲温度が上昇してフラックス14が溶融した時にはフラックス14が確実に移動する。絶縁ケース11の開口部は、エポキシ、シリコン等の硬化性樹脂により構成された封口体15で封口されている。また可溶合金12と一対のリード導体13とは溶接、超音波溶着により接続されるか、あるいはリード導体13と可溶合金12への通電により可溶合金12が溶融される。
実施の形態1においては、図1に示すように、絶縁ケース11内における可溶合金12と封口体15との間の空間体積をフラックス14の体積よりも大きくしている。
実施の形態1におけるラジアル形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図2に示すように、可溶合金12と封口体15との間の空間が、可溶合金12から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス14が溶融した場合、実施の形態1においては、絶縁ケース11内における可溶合金12と封口体15との間の空間体積をフラックス14の体積よりも大きくしているため、溶融したフラックス14は重力によりほとんどが絶縁ケース11内における可溶合金12と封口体15との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金12の表面に存在するフラックス14は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金12の融点を越えて可溶合金12が溶断した場合に可溶合金12の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス14の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態1の温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケース11の破損が起こりにくい。なお、フラックス14として、ステアリン酸アミドが20重量%以上、好ましくは30重量%含有されているものを使用した場合は、フラックス14の溶融時の粘度が低くなって、フラックス14の溶融時の移動が確実になる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2におけるラジアル形温度ヒューズの断面図である。図4はフラックス溶融後のラジアル形温度ヒューズの断面図である。実施の形態2におけるラジアル形温度ヒューズは図1、図2に示した実施の形態1におけるラジアル形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態1と異なる点は、図3に示すように、絶縁ケース11内における可溶合金12と絶縁ケース11の内底部との間の空間体積を、フラックス14の体積よりも大きくした点である。
実施の形態2におけるラジアル形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図4に示すように、可溶合金12と絶縁ケース11の内底部との間の空間が、可溶合金12から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス14が溶融した場合、実施の形態2においては、絶縁ケース11内における可溶合金12と絶縁ケース11の内底部との間の空間体積がフラックス14の体積よりも大きいので、溶融したフラックス14は重力によりほとんどが絶縁ケース11内における可溶合金12と絶縁ケース11の内底部との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金12の表面に存在するフラックス14は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金12の融点を越えて可溶合金12が溶断した場合に可溶合金12の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス14の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態2の温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケース11の破損が起こりにくい。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。図6はフラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。開口部を有する円筒状あるいは角筒状の絶縁ケース21は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂、セラミック、ガラス等のいずれかで構成される。絶縁ケース21内に略円柱状あるいは略角柱状の可溶合金22が配設される。可溶合金22は、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいは複数の金属を合金化したもので構成されている。可溶合金22の両端部には一対のリード導体23の一端部が接続され、かつリード導体23の他端部は絶縁ケース21の開口部より絶縁ケース21外に導出されている。一対のリード導体23は、銅、鉄、ニッケル等の単一の金属あるいはそれらの合金で線状に構成され、かつその表面には錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいはこれらを有する合金からなる金属めっきが施されている。可溶合金22にはフラックス24が塗布され、フラックス24は周囲温度が上昇した時溶融し、可溶合金22の酸化膜を除去する。絶縁ケース21の両端開口部は、エポキシ、シリコン等の硬化性樹脂により構成された封口体25で封口されている。また可溶合金22と一対のリード導体23とは溶接、超音波溶着により接続されるか、あるいはリード導体23と可溶合金22への通電により可溶合金22が溶融される。
実施の形態3においては、図5に示すように、絶縁ケース21内における可溶合金22の下面側と絶縁ケース21の下方の内面部との間の空間体積をフラックス24の体積よりも大きくしている。
実施の形態3におけるアキシャル形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図6に示すように、可溶合金22の下面側と絶縁ケース21の下方の内面部との間の空間が、可溶合金22から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス24が溶融した場合、実施の形態3においては、絶縁ケース21内における可溶合金22の下面側と絶縁ケース21の下方の内面部との間の空間体積をフラックス24の体積よりも大きくしているため、溶融したフラックス24は重力によりほとんどが絶縁ケース21内における可溶合金22の下面側と絶縁ケース21の下方の内面部との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金22の表面に存在するフラックス24は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金22の融点を越えて可溶合金22が溶断した場合に可溶合金22の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス24の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態3の温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケース21の破損が起こりにくい。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。図8はフラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。実施の形態4におけるアキシャル形温度ヒューズは、図5、図6に示した実施の形態3におけるアキシャル形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態3と異なる点は、図7に示すように、絶縁ケース21内における可溶合金22の上面側と絶縁ケース21の上方の内面部との間の空間体積を、フラックス24の体積よりも大きくした点である。
実施の形態4におけるアキシャル形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図8に示すように、可溶合金22の上面側と絶縁ケース21の上方の内面部との間の空間が、可溶合金22から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス24が溶融した場合、実施の形態4においては、絶縁ケース21内における可溶合金22の上面側と絶縁ケース21の上方の内面部との間の空間体積がフラックス24の体積よりも大きいので、溶融したフラックス24は重力によりほとんどが絶縁ケース21内における可溶合金22の上面側と絶縁ケース21の上方の内面部との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金22の表面に存在するフラックス24は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金22の融点を越えて可溶合金22が溶断した場合に可溶合金22の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス24の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態4の温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケース21の破損が起こりにくい。
(実施の形態5)
図9は本発明の実施の形態5におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。図10はフラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。実施の形態5におけるアキシャル形温度ヒューズは、図5、図6に示した実施の形態3におけるアキシャル形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態3と異なる点は、図9に示すように、絶縁ケース21内における可溶合金22の一方の端部と一対の封口体25における一方の封口体25との間の空間体積を、フラックス24の体積よりも大きくした点である。
実施の形態5におけるアキシャル形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図10に示すように、可溶合金22の一方の端部と一対の封口体25における一方の封口体25との間の空間が、可溶合金22から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス24が溶融した場合、実施の形態5においては、絶縁ケース21内における可溶合金22の一方の端部と一対の封口体25における一方の封口体25との間の空間体積がフラックス24の体積よりも大きいので、溶融したフラックス24は重力によりほとんどが絶縁ケース21内における可溶合金22の一方の端部と一対の封口体25における一方の封口体25との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金22の表面に存在するフラックス24は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金22の融点を越えて可溶合金22が溶断した場合に可溶合金22の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス24の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態5の温度ヒューズでは密封の劣化や絶縁ケース21の破損が起こりにくい。
(実施の形態6)
図11は本発明の実施の形態6における薄形温度ヒューズの上面図である。図12は図11の12−12線断面図である。図13は図11の13−13線断面図である。図14はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の樹脂により構成されたシート状の第1の絶縁フィルム31に、一対の金属端子32の各端子の一部が下面から上面に表出するように一対の金属端子32が取り付けられている。一対の金属端子32は帯状または線状をなし、かつ銅、ニッケル等の導電性の良好な金属の表面にはんだ、錫、銅等のめっきを施すことにより構成されている。第1の絶縁フィルム31の上方に位置して金属端子32の先端部間には可溶合金33が接続される。可溶合金33は、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいは複数の金属を合金化したもので構成されている。可溶合金33の周囲にはフラックス34が塗布され、フラックス34は主成分がロジンからなる樹脂により構成され、かつフラックス34の色数は4〜16となっている。第1の絶縁フィルム31には、可溶合金33の上方に位置し、かつ第1の絶縁フィルム31との間に空間を形成するように、シート状の第2の絶縁フィルム35が封止により取り付けられている。第2の絶縁フィルム35を構成する材料は前記第1の絶縁フィルム31と同じものが好ましい。このように第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35とで可溶合金33が覆われ、かつ可溶合金33が設けられた部分を除いた箇所において第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35とが封止によって固着されている。これにより、可溶合金33を密閉し、可溶合金33の劣化を防止している。
そして実施の形態6においては、図12に示すように、可溶合金33の下面側と第1の絶縁フィルム31の上面との間の空間体積をフラックス34の体積よりも大きくしている。
実施の形態6における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図14に示すように、可溶合金33の下面側と第1の絶縁フィルム31の上面との間の空間が、可溶合金33から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス34が溶融した場合、実施の形態6においては、可溶合金33の下面側と第1の絶縁フィルム31の上面との間の空間体積がフラックス34の体積よりも大きくしているため、溶融したフラックス34は重力によりほとんどが可溶合金33の下面側と第1の絶縁フィルム31の上面との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金33の表面に存在するフラックス34の量は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金33の融点を越えて可溶合金33が溶断した場合に可溶合金33の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス34の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態6の温度ヒューズでは、密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態7)
図15は本発明の実施の形態7における薄形温度ヒューズの断面図である。図16はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。実施の形態7における薄形温度ヒューズは、図11〜図14に示した実施の形態6における薄形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態6と異なる点は、図15に示すように、可溶合金33の上面側と第2の絶縁フィルム35の下面との間の空間体積を、フラックス34の体積よりも大きくした点である。
実施の形態7における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図16に示すように、可溶合金33の上面側と第2の絶縁フィルム35の下面との間の空間が、可溶合金33から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス34が溶融した場合、実施の形態7においては、可溶合金33の上面側と第2の絶縁フィルム35の下面との間の空間体積がフラックス34の体積よりも大きいので、溶融したフラックス34は重力によりほとんどが可溶合金33の上面側と第2の絶縁フィルム35の下面との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金33の表面に存在するフラックス34は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金33の融点を越えて可溶合金33が溶断した場合に可溶合金33の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス34の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態7の温度ヒューズでは密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態8)
図17および図18は本発明の実施の形態8における薄形温度ヒューズの断面図である。図19および図20はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。実施の形態8における薄形温度ヒューズは、図11〜図14に示した実施の形態6における薄形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態6と異なる点は、図17および図18に示すように、可溶合金33の一方の側面と第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35の封止部との間に形成される空間体積を、フラックス34の体積よりも大きくした点である。
実施の形態8における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図19および図20に示すように、可溶合金33の一方の側面と第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35の封止部との間に形成される空間が、可溶合金33から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス34が溶融した場合、実施の形態8においては、可溶合金33の一方の側面と第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35の封止部との間に形成される空間体積がフラックス34の体積よりも大きいので、溶融したフラックス34は重力によりほとんどが可溶合金33の一方の側面と第1の絶縁フィルム31と第2の絶縁フィルム35の封止部との間に形成される空間に確実に移動する。この結果、可溶合金33の表面に存在するフラックス34は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金33の融点を越えて可溶合金33が溶断した場合に可溶合金33の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス34の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態8の温度ヒューズでは密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態9)
図21は本発明の実施の形態9における薄形温度ヒューズの上面図である。図22は図21の22−22線断面図である。図23は図21の23−23線断面図である。図24はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の樹脂により構成されたシート状の第1の絶縁フィルム41に、第1の絶縁フィルム41より幅が狭い一対の金属端子42が取り付けられている。金属端子42は帯状または線状をなし、かつ銅、ニッケル等の導電性の良好な金属の表面にはんだ、錫、銅等のめっきを施すことにより構成されている。第1の絶縁フィルム41の上方に位置して一対の金属端子42の先端部間には可溶合金43が接続される。可溶合金43は、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジュウム、カドミウム、銀、銅のいづれか1つの金属あるいは複数の金属を合金化したもので構成されている。可溶合金43の周囲にはフラックス44が塗布され、フラックス44は主成分がロジンからなる樹脂により構成され、かつこのフラックス44の色数は4〜16となっている。第1の絶縁フィルム41には、可溶合金43の上方に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルム41との間に空間を形成するように、シート状の第2の絶縁フィルム45が封止により取り付けられている。第2の絶縁フィルム45を構成する材料は前記第1の絶縁フィルム41と同じものが好ましい。このように第1の絶縁フィルム41と第2の絶縁フィルム45とで可溶合金43が覆われ、かつ可溶合金43が設けられた部分を除いた箇所において、第1の絶縁フィルム41の外周部と第2の絶縁フィルム45の外周部が封止によって固着されている。これにより、可溶合金43を密閉し、可溶合金43の劣化を防止している。
そして実施の形態9においては、図22に示すように、可溶合金43の下面側と第1の絶縁フィルム41の上面との間の空間体積をフラックス44の体積よりも大きくしている。
実施の形態9における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図24に示すように、可溶合金43の下面側と第1の絶縁フィルム41の上面との間の空間が、可溶合金43から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス44が溶融した場合、実施の形態9においては、可溶合金43の下面側と第1の絶縁フィルム41の上面との間の空間体積をフラックス44の体積よりも大きくしているため、溶融したフラックス44は重力によりほとんどが可溶合金43の下面側と第1の絶縁フィルム41の上面との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金43の表面に存在するフラックス44は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金43の融点を越えて可溶合金43が溶断した場合に可溶合金43の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス44の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態9の温度ヒューズでは密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態10)
図25は本発明の実施の形態10における薄形温度ヒューズの断面図である。図26はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。実施の形態10における薄形温度ヒューズは、図21〜図24に示した実施の形態9における薄形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態9と異なる点は、図25に示すように、可溶合金43の上面側と第2の絶縁フィルム45の下面との間の空間体積を、フラックス44の体積よりも大きくした点である。
実施の形態10における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図26に示すように、可溶合金43の上面側と第2の絶縁フィルム45の下面との間の空間が、可溶合金43から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス44が溶融した場合、実施の形態10においては、可溶合金43の上面側と第2の絶縁フィルム45の下面との間の空間体積がフラックス44の体積よりも大きいので、溶融したフラックス44は重力によりほとんどが可溶合金43の上面側と第2の絶縁フィルム45の下面との間の空間に確実に移動する。この結果、可溶合金43の表面に存在するフラックス44は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金43の融点を越えて可溶合金43が溶断した場合に可溶合金43の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス44の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態10の温度ヒューズでは密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態11)
図27および図28は本発明の実施の形態11における薄形温度ヒューズの断面図である。図29および図30はフラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。実施の形態11における薄形温度ヒューズは、図21〜図24に示した実施の形態9における薄形温度ヒューズと同じ構成部品からなる。実施の形態9と異なる点は、図27および図28に示すように、可溶合金43の一方の側面と第1の絶縁フィルム41と第2の絶縁フィルム45の封止部との間に形成される空間体積を、フラックス44の体積よりも大きくした点である。
実施の形態11における薄形温度ヒューズを各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けて使用する場合は、図29および図30に示すように、可溶合金43の一方の側面と第1の絶縁フィルム41と第2の絶縁フィルム45の封止部との間に形成される空間が、可溶合金43から見て重力方向と略同一の方向になるように、各種電子機器やトランス、モータ等の発熱部品に取り付けられる。この使用状態において、周囲温度の上昇によりフラックス44が溶融した場合、実施の形態11においては、可溶合金43の一方の側面と第1の絶縁フィルム41と第2の絶縁フィルム45の封止部との間に形成される空間体積がフラックス44の体積よりも大きいので、溶融したフラックス44は重力によりほとんどが可溶合金43の一方の側面と第1の絶縁フィルム41と第2の絶縁フィルム45の封止部との間に形成される空間に確実に移動する。この結果、可溶合金43の表面に存在するフラックス44は少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金43の融点を越えて可溶合金43が溶断した場合に可溶合金43の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックス44の気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも、実施の形態11の温度ヒューズでは密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12における温度ヒューズは、実施の形態6〜11における温度ヒューズにおいて、可溶合金を収納した第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体の長手方向の長さL1と、温度ヒューズ本体の幅L2と、温度ヒューズ本体の厚さL3が以下の関係を満たす。
2.0mm≦L1≦5.0mm
1.5mm≦L2≦3.5mm
0.4mm≦L3≦1.5mm
この関係により、温度ヒューズが薄く小さくなり、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも密封の劣化や破損が起こりにくい。
(実施の形態13)
図31は本発明の実施の形態13における電池の斜視図である。その電池は、電池本体51と、電池本体51が異常発熱した際に電流を遮断するように電池本体51に電気的に接続された温度ヒューズ52と、電池本体51の側面に設けられた外部電極53と、電池本体51と電気的に接続された保護回路54とを備えている。温度ヒューズ52は上記の実施の形態6〜12で説明した温度ヒューズのいずれかである。温度ヒューズ52は、その一方の端子55が電池本体51の外部電極53に接続部56においてスポット溶接等により電気的に接続され、他方の端子57が保護回路54に接続部58においてスポット溶接等により電気的に接続されている。温度ヒューズ52は電池本体51から発生する熱が所定以上になる、すなわち、異常発熱を起こすと電流を遮断する。
実施の形態13における電池は、使用状態において周囲温度の上昇により温度ヒューズ52内のフラックスが溶融した場合は、溶融したフラックスが温度ヒューズ52内の内部空間に確実に移動するため、可溶合金の表面に存在するフラックスを少量にすることができる。これにより周囲温度がさらに上昇して可溶合金の融点を越えて可溶合金が溶断した場合に可溶合金の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックスの気化量を少なくすることができる。その結果、温度ヒューズ52の内部空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも温度ヒューズ52の密封の劣化や破損が起こりにくい電池が得られるものである。
産業上の利用可能性
本発明による温度ヒューズは、開口部を有する有底筒状の絶縁ケースと、絶縁ケース内に配設された可溶合金と、可溶合金に一端部が接続され、かつ他端部を絶縁ケースの開口部より絶縁ケース外に導出させたリード導体と、可溶合金に塗布されたフラックスと、絶縁ケースの開口部を封口する封口体とを備える。絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間体積はフラックスの体積よりも大い。
このような構成とすることにより、周囲温度の上昇によりフラックスが溶融した場合、このフラックスはほとんどが絶縁ケース内における可溶合金と封口体との間の空間に移動する。この結果、可溶合金の表面に存在するフラックスは少量になるため、周囲温度がさらに上昇して可溶合金の融点を越えて可溶合金が溶断した場合に可溶合金の先端間にアークが発生したとしても、アーク発生時におけるフラックスの気化量を少なくすることができる。これにより、温度ヒューズ内部の空間の圧力上昇を小さくすることができるため、高電圧・大電流の遮断用に用いた場合でも密封の劣化や絶縁ケースの破損が起こりにくい温度ヒューズが得られる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の実施の形態1におけるラジアル形温度ヒューズの断面図である。
図2は実施の形態1における、フラックス溶融後のラジアル形温度ヒューズの断面図である。
図3は本発明の実施の形態2におけるラジアル形温度ヒューズの断面図である。
図4は実施の形態2における、フラックス溶融後のラジアル形温度ヒューズの断面図である。
図5は本発明の実施の形態3におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図6は実施の形態3における、フラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図7は本発明の実施の形態4におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図8は実施の形態4における、フラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図9は本発明の実施の形態5におけるアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図10は実施の形態5における、フラックス溶融後のアキシャル形温度ヒューズの断面図である。
図11は本発明の実施の形態6における薄形温度ヒューズの上面図である。
図12は図11の12−12線における断面図である。
図13は図11の13−13線における断面図である。
図14は実施の形態6における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図15は本発明の実施の形態7における薄形温度ヒューズの断面図である。
図16は実施の形態7における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図17は本発明の実施の形態8における薄形温度ヒューズの断面図である。
図18は実施の形態8における薄形温度ヒューズの断面図である。
図19は実施の形態8における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図20は実施の形態8における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図21は本発明の実施の形態9における薄形温度ヒューズの上面図である。
図22は図21の22−22線断面図である。
図23は図21の23−23線断面図である。
図24は実施の形態9における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図25は本発明の実施の形態10における薄形温度ヒューズの断面図である。
図26は実施の形態10における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図27は本発明の実施の形態11における薄形温度ヒューズの断面図である。
図28は本発明の実施の形態11における薄形温度ヒューズの断面図である。
図29は実施の形態11における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図30は実施の形態11における、フラックス溶融後の薄形温度ヒューズの断面図である。
図31は本発明の実施の形態13における電池の斜視図である。
図32は従来の温度ヒューズの断面図である。
参照番号の一覧
1 可溶合金
2 リード導体
3 フラックス
4 絶縁ケース
5 封口体
11 絶縁ケース
12 可溶合金
13 リード導体
14 フラックス
15 封口体
21 絶縁ケース
22 可溶合金
23 リード導体
24 フラックス
25 封口体
31 絶縁フィルム
32 金属端子
33 可溶合金
34 フラックス
35 絶縁フィルム
41 絶縁フィルム
42 金属端子
43 可溶合金
44 フラックス
45 絶縁フィルム
51 電池本体
52 温度ヒューズ
53 外部電極
54 保護回路
55 端子
56 接続部
57 端子
58 接続部

Claims (54)

  1. 開口部を有する有底筒状の絶縁ケースと、
    前記絶縁ケース内に配設された可溶合金と、
    前記可溶合金に一端部が接続され、かつ他端部が前記絶縁ケースの開口部より前記絶縁ケース外に導出されたリード導体と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記絶縁ケースの開口部を封口する封口体と、
    を備え、前記絶縁ケース内における前記可溶合金と前記封口体との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  2. 前記可溶合金と前記封口体との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第1項に記載の温度ヒューズ。
  3. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第1項に記載の温度ヒューズ。
  4. 開口部を有する有底筒状の絶縁ケースと、
    前記絶縁ケース内に配設された可溶合金と、
    前記可溶合金に一端部が接続され、かつ他端部が前記絶縁ケースの開口部より前記絶縁ケース外に導出されたリード導体と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記絶縁ケースの開口部を封口する封口体と、
    を備え、前記絶縁ケース内における前記可溶合金と前記絶縁ケースの内底部との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  5. 前記可溶合金と前記絶縁ケースの内底部との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第4項に記載の温度ヒューズ。
  6. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第4項に記載の温度ヒューズ。
  7. 両端に開口部を有する筒状の絶縁ケースと、
    前記絶縁ケース内に配設された可溶合金と、
    前記可溶合金の両端部にそれぞれの一端部が接続され、かつそれぞれの他端部が前記絶縁ケースの開口部より前記絶縁ケース外に導出された一対のリード導体と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記絶縁ケースの両端開口部を封口する封口体と、
    を備え、前記絶縁ケース内における前記可溶合金の表面と、前記可溶合金の前記表面に対向する前記絶縁ケースの内面部との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  8. 前記可溶合金の前記表面と前記絶縁ケースの前記内面部との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第4項に記載の温度ヒューズ。
  9. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第4項に記載の温度ヒューズ。
  10. 両端に開口部を有する筒状の絶縁ケースと、
    前記絶縁ケース内に配設された可溶合金と、
    前記可溶合金の両端部にそれぞれの一端部が接続され、かつそれぞれの他端部が前記絶縁ケースの開口部より前記絶縁ケース外に導出された一対のリード導体と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記絶縁ケースの両端開口部を封口する一対の封口体と、
    を備え、前記絶縁ケース内における前記可溶合金の一方の端部と前記一対の封口体の一方との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  11. 前記可溶合金の前記一方の端部と前記一対の封口体の前記一方との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第10項に記載の温度ヒューズ。
  12. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第11項に記載の温度ヒューズ。
  13. 第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記第1の絶縁フィルムの第1の方向の面と前記第1の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  14. 前記第1の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第13項に記載の温度ヒューズ。
  15. 前記可溶合金を収納した前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第13項に記載の温度ヒューズ。
  16. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第13項に記載の温度ヒューズ。
  17. 第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記第2の絶縁フィルムの面と前記第2の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  18. 前記第2の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第17項に記載の温度ヒューズ。
  19. 前記可溶合金を収納した前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第17項に記載の温度ヒューズ。
  20. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第17項に記載の温度ヒューズ。
  21. 第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに封止部で取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記可溶合金の一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  22. 前記可溶合金の前記一方の端と前記第1の絶縁フィルムおよび前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される前記空間は前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第21項に記載の温度ヒューズ。
  23. 前記可溶合金を収納した前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第21項に記載の温度ヒューズ。
  24. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第21項に記載の温度ヒューズ。
  25. 第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記第1の絶縁フィルムの面と前記第1の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  26. 前記第1の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第25項に記載の温度ヒューズ。
  27. 前記可溶合金を収納した前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第25項に記載の温度ヒューズ。
  28. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第25項に記載の温度ヒューズ。
  29. 第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記第2の絶縁フィルムの面と前記第2の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  30. 前記第2の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第29項に記載の温度ヒューズ。
  31. 前記可溶合金を収納する前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第29項に記載の温度ヒューズ。
  32. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第29項に記載の温度ヒューズ。
  33. 第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続された可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに封止部で取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を備え、前記可溶合金の一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい、温度ヒューズ。
  34. 前記可溶合金の前記一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される前記空間は、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第33項に記載の温度ヒューズ。
  35. 前記可溶合金を収納した前記第1と第2の絶縁フィルムで形成される温度ヒューズ本体をさらに備え、
    前記温度ヒューズ本体の長手方向の長さ(L1)と幅(L2)と厚さ(L3)とが、
    2.0mm≦L1≦5.0mm
    1.5mm≦L2≦3.5mm
    0.4mm≦L3≦1.5mm
    の関係を満たす、請求の範囲第33項に記載の温度ヒューズ。
  36. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第33項に記載の温度ヒューズ。
  37. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記第1の絶縁フィルムの前記第1の方向の面と前記第1の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと、
    を備えた電池。
  38. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第37項に記載の電池。
  39. 前記第1の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第37項に記載の電池。
  40. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記第2の絶縁フィルムの面と前記第2の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと、
    を備えた電池。
  41. 前記第2の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第40項に記載の電池。
  42. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第40項に記載の電池。
  43. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    それぞれの一部が前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に突出するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから前記第1の方向に位置して前記一対の金属端子の前記一部の間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに封止部で取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記可溶合金の一方の端と前記第1の絶縁フィルムと第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと
    を備えた電池。
  44. 前記可溶合金の前記一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第43項に記載の電池。
  45. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第43項記載の電池。
  46. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記第1の絶縁フィルムの面と前記第1の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと、
    を備えた電池。
  47. 前記第1の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第46項に記載の電池。
  48. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第46項に記載の電池。
  49. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記第2の絶縁フィルムの面と前記第2の絶縁フィルムの前記面に対向する前記可溶合金の面との間の空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと、
    を備えた電池。
  50. 前記第2の絶縁フィルムの前記面と前記可溶合金の前記面との間の前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第49項に記載の電池。
  51. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第49項に記載の電池。
  52. 電池本体と、
    第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムに取り付けられた一対の金属端子と、
    前記第1の絶縁フィルムから第1の方向に位置して前記一対の金属端子の先端部間に接続され、前記電池本体からの熱により溶断する可溶合金と、
    前記可溶合金に塗布されたフラックスと、
    前記可溶合金から前記第1の方向に位置し、かつ前記第1の絶縁フィルムとの間に空間を形成するように前記第1の絶縁フィルムに封止部で取り付けられる第2の絶縁フィルムと、
    を有し、前記可溶合金の一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される空間の体積が前記フラックスの体積よりも大きい温度ヒューズと、
    を備えた電池。
  53. 前記可溶合金の前記一方の端と前記第1の絶縁フィルムと前記第2の絶縁フィルムの前記封止部との間に形成される前記空間が、前記可溶合金から見て重力方向と略同一の方向に位置する、請求の範囲第52項に記載の電池。
  54. 前記フラックスはステアリン酸アミドを20重量%以上含有する、請求の範囲第52項に記載の電池。
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