JPWO2002047318A1 - 通信制御装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
無線基地局装置1内において、現用系制御部29がTRX25,BB26,有線伝送路インタフェース部28から一定時間ごとに通知される測定データを共有メモリ31に格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には、格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断し、データ消失が発生した場合には、その消失された測定データを補完するようにする。
Description
技術分野
この発明は、通信制御装置およびその制御方法に関し、特に無線基地局装置に用いられる通信制御装置およびその制御方法に関するものである。
背景技術
通信制御装置を有する装置として無線基地局装置がある。無線基地局装置は、通信可能範囲であるセル内に存在する移動端末との間で通信を行い、基地局制御装置を介して接続された交換機に受信情報を伝送するとともに、交換機から伝送された送信情報を対応する移動端末に送信する。セル内に複数の移動端末が存在する場合には、それらの移動端末と多元接続による通信を行う。したがって、無線基地局装置内には、受信増幅器、送信増幅器、無線部、ベースバンド信号処理部等からなる情報処理部とともに、無線基地局装置を制御する通信制御装置としての制御部が設けられている。
特に、制御部の役割は重要であり、故障に対する種々の対策が講じられている。例えば、2系統の同じ制御部を設けて、一方の系統を現用系(アクティブモード)とし、他方の系統を予備系(スタンバイモード)として、現用系の制御部に故障が発生した場合には、予備系の制御部が現用系に切り替えられて、故障した制御部の動作を引き継ぐことで、支障なく通信を継続することができる。
また、現用系の制御部は、円滑な通信を実現するために、情報処理部で測定された種々のデータを受信してメモリに格納する。例えば、セルの周辺部に存在する移動端末からの電波状況が悪く受信レベルが低い場合には、その移動端末への送信電力を上げるとともに、その移動端末に対して送信電力を上げる指示を行う。このような電力制御のためにCRC−NG数(誤り回数の検出)の測定データを定期的に受信してメモリに格納している。
しかしながら、現用系の制御部が故障して予備系の制御部に切り替わったときに、情報部から送られた測定データについては受信することができずデータ消失が発生するという課題があった。しかも予備系から現用系に切り替えられた制御部はそのデータ消失を認識できないので、切替後に最初に受信した測定データを故障した制御部が最後にメモリに格納した測定データの次に格納するので、メモリに格納された測定データ群を用いて電力制御やその他の制御をする場合に誤差が発生するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、制御部に対して通知される測定データの消失を認識するとともに、データ消失に対する対策を講じることのできる通信制御装置およびその制御方法を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る通信制御装置は、外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能であって、現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段によって受信された測定データを所定のデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、予備系から現用系への切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するデータ消失判断手段と、このデータ消失判断手段によって測定データの消失が検出された場合にはデータ消失に対する補償を行うデータ消失補償手段とを備えたものである。
このことによって、通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ格納手段は、データ受信手段が受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納するようにしたものである。
このことによって、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、消失した測定データを容易に補完できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置は、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置は、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法は、外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能な通信制御装置において、現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するステップと、この受信するステップで受信された測定データを所定のデータ記憶手段に格納するステップと、予備系から現用系への切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するステップと、この判断するステップで測定データの消失が検出された場合にはデータ消失に対する補償を行うステップとを有するようにしたものである。
このことによって、通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データを格納するステップは、データを受信するステップにおいて受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納するようにしたものである。
このことによって、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、消失した測定データを容易に補完できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第1図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置(以下、「基地局」という)を用いたW−CDMA(広帯域符号分割多元接続)システムの構成図であり、図において、1(1a,1b…1n)は複数の基地局、2(2a,2b)は基地局1と通信する移動端末、3は複数の基地局1に接続された基地局制御装置、4は複数の基地局制御装置3を収容するとともに通信網に接続される移動交換機である。
第2図は基地局の内部構成を示すブロック図であり、図において、21,22はアンテナ、23は送信増幅器(AMP)、24は低雑音受信増幅器(LNA)、25は送信及び受信を行う無線部(TRX)、26はベースバンド信号処理部(BB)、27は制御部、28は制御部27内の有線伝送路インタフェース部、29(29a,29b)は制御部27内の現用系制御部、30(30a,30b)は制御部27内の予備系制御部、31は制御部27内の共有メモリ(データ記憶手段)である。
第2図において、現用系制御部29及び予備系制御部30はそれぞれ呼処理制御部29a,30aと保守管理制御部29b,30bとで構成され、呼処理バス及び保守バスによって無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28からなる情報部に接続されている。また、現用系制御部29及び予備系制御部30はそれぞれ共有メモリバスによって共有メモリ31に接続されている。
また、無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28は、複数構成になっていて、複数の移動端末を収容することができる。そして、制御対象としての移動端末に対する電波の電力制御やその他の制御を行うために、制御対象カード(基板)が基地局に装着されている。また、故障時の交換やメモリ容量の増加に対応できるように、現用系制御部29、予備系制御部30及び共有メモリ31もカード構造になっている。第3図はそのカード構成図を示している。
なお、第3図には示していないが、現用系制御カード29及び予備系制御カード30のそれぞれは、上記したように呼処理を制御する呼処理カード及び対象カードを監視する保守監視制御カードで構成されている。呼処理制御カード(第2図における29a,30a)は呼に関する処理制御を行う。呼の情報には、ベースバンド信号処理部26のリソース情報である通信速度、無線部25のリソース情報であるセル情報、有線伝送路インタフェース部28のリソース情報である回線情報がある。
保守管理制御カード(第2図における29b,30b)は対象カードの状態を監視する。カード状態には、現用すなわち正常運用状態(アクティブ)、予備すなわち正常待機状態(スタンバイ)、アラーム状態、エラー状態、閉塞状態、リセット状態がある。
正常運用状態では信号の入力、内部処理、出力が可能である。正常待機状態では信号の入力及び内部処理は可能であるが、出力することはできない。アラーム状態又はエラー状態は正常に動作できない状態である。閉塞状態はカード交換時に使用する状態である。リセット状態は電源立ち上げと同様の状態であり、バスに対して影響を与えない状態である。
第4図は共有メモリ31の構成図である。第5図は制御対象カードから現用系制御カードに送信される測定データ通知タイミングを示す図である。また、第6図は基地局の制御方法の動作を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28からなる情報部は、移動端末2との間の通信状況を測定して、その測定データを一定時間ごとに現用系制御部29に通知する。すなわち、第3図において、複数の制御対象カードは制御バスを介してそれぞれあらかじめ設定された一定時間ごとに測定データを現用系カードに通知する。
測定データとしては、ベースバンド信号処理部26からのチャネル状態の測定データ、有線伝送路インタフェース部28からのセル廃棄率の測定データ、無線部25からの総送信電力の測定データ等がある。例えば、チャネル状態の測定では、隣接セルの受信電界レベル比(受信Eb/I0)、誤り検出数であるCRC−NG数及びその他が測定される。
隣接セルの受信電界レベル比を定期的に測定した結果、隣接セルの電界レベル比が自セルの電界レベル比を超えた場合にハンドオーバーを開始する。また、CRC−NG数を定期的に測定した結果、ある下限の規定値を超えた場合には電波状況が悪いと判断して、送信電力の基準を上げる制御をする。逆に測定結果がある上限の規定値以下の場合には電波状況が十分すぎるほど良好と判断して、送信電力の基準を下げる制御をする。
測定周期すなわち測定データ通知タイミングは測定項目ごとにあらかじめ設定され、第4図に示すように、その測定項目における測定周期Pが共有メモリ31の測定データ格納領域の対応する項目領域に設定される。したがって、第3図におけるこの測定項目に対応する制御対象カードは、測定周期Pごとにその項目の測定データを現用系制御カード29に通知する。実際には時間的に誤差があるので、最大誤差時間幅をαとすると、第5図に示すように、P±αの測定周期となる。
第6図は、現用系制御カード29又は予備系制御カード30(厳密には、予備系から現用系に切替後の制御カード30)の制御方法を示すフローチャートである。なお、これら制御カード内の制御プログラム(又はハードウェア)には、測定データ受信部(ステップ又はデータ受信手段)、測定データ格納部(ステップ又はデータ格納手段)、測定データ消失判断(ステップ又はデータ消失判断手段)、測定データ補完(ステップ又はデータ補完手段)からなるソフトウェアモジュール又はハードウェアモジュールが組み込まれている。
第6図のフローチャートにおいて、現用系制御カードは、測定データ受信部の起動により、測定データを受信したか否かを判別し(ステップST1)、データを受信しない場合には他の処理を実行し(ステップST2)、データ受信を待つ。データを受信したときは、測定データ格納部を起動して、共有メモリにデータを格納する(ステップST3)。また、データ受信の時刻を測定時刻として共有メモリに格納する(ステップST4)。
例えば、第5図において、時刻Tn−3に測定データDn−3を受信した場合には、第4図の対応する測定データ格納領域に測定データDn−3を格納し、測定タイミング格納領域に測定時刻Tn−3を格納する。
次に、このフローチャートを動作している現用系制御カードが故障して予備系制御カードが現用系制御カードに切り替えられ、このフローチャートの動作を開始した場合には、受信データがその切替後の最初の受信であるか否かを判別する(ステップST5)。最初の受信でない場合には、データ消失がないのでステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
受信データがその切替後の最初の受信である場合には、第5図に示すように、切替タイミングとデータ受信タイミングとが重なることが考えられる。このような場合には、制御カードは通知された測定データを受信することができない。したがって、データ消失判断部を起動し(ステップST6)、切替後の最初の測定データ(これをDnとする)の測定時刻Tnから、共有メモリの前回の測定データDn−1の測定時刻T−1を減算し、その減算値からさらに測定周期Pを減算して、その減算値の絶対値をΔTとする演算を行う(ステップST7)。そして、ΔTが最大誤差時間幅αより大きいか否かを判別する(ステップST8)。
ΔTがα以下である場合には、現用/予備の切替前の測定時刻Tn−1と現用/予備の切替後の測定時刻Tnとの間隔がほぼ測定周期に合致していることになる。したがって、現用/予備の切替タイミングと測定データの受信タイミングとは重なっていないので、データ消失は発生してはいない。この場合には、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
一方、ΔTがαより大きい場合には、現用/予備の切替前の測定時刻Tn−1と現用/予備の切替後の測定時刻Tnとの間隔が測定周期よりもかなり大きいことになる。この場合には、第5図に示すように、現用/予備の切替タイミングと測定データの受信タイミングとは重なって、データ消失が発生したことになる。
したがってこの場合には、データ補完部を起動して(ステップST9)、補完データを作成する(ステップST10)。例えば、切替前の測定データと切替後の測定データの平均を採って補完データとする。そして、作成した補完データを共有メモリに格納する(ステップST11)。この後は、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
以上で明らかなように、この実施の形態1における通信制御装置及びその制御方法によれば、基地局内において制御対象カードから一定時間ごとに通知される測定データを共有メモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には、格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断する。そして、データ消失が発生した場合には、その消失された測定データを補完する。したがって、制御部に対して通知される測定データの消失を認識できるという効果が得られるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果が得られる。
またこの場合において、受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともに共有メモリに格納するようにしたので、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果が得られる。
またこの場合において、切替直前に共有メモリに格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたので、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
またこの場合において、切替直前に共有メモリに格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたので、消失した測定データを容易に補完できるという効果が得られる。
また、制御カードが呼処理制御カードである場合には、共有メモリに格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたので、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
また、制御カードが保守監視制御カードである場合には、共有メモリに格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたので、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、消失した測定データを補完するようにしたが、共有メモリに蓄積された測定データ群を用いて電力制御等を行う際に、必要な補完処理を行うようにしてもよい。
第7図は、実施の形態2における制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップST1〜ステップST8までは実施の形態1の場合と同じであるが、ステップST8においてΔTがαより大きい場合、すなわちデータ消失が発生した場合には、ブランクデータを作成する(ステップST9)。例えば、測定データとしてあり得ない値を作成する。そして、そのブランクデータを共有メモリに格納する(ステップST10)。この後は、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
そして、電力制御等を行う際に、データ補完が必要な場合にデータ補完部を起動する。測定データの種類やそのときの通信状況によりデータ補完が必要でない場合には、データ補完部の起動は行わない。いずれの場合にも、データ消失がブランクデータの有無によって認識できる。
この実施の形態2においても、基地局内において制御対象カードから一定時間ごとに通知される測定データを共有メモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には、格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断する。そして、データ消失が発生した場合には、その消失された事実をブランクデータで示す。したがって、制御部に対して通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができる。
なお、上記実施の形態1,2においては、現用系の制御カードが故障して予備系制御カードが現用系制御カードに切り替えられた際にデータ消失を判断する構成としたが、データ消失は他の原因によっても発生することが考えられる。そこで、測定データを受信するたびにデータ消失の有無を判別する構成にしてもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る無線基地局装置及びその制御方法は、一定時間ごとに通知される測定データをメモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断し、データ消失が発生した場合にはそのデータ消失に対する対策を講じるので、メモリに蓄積された測定データ群を用いて電力制御等の通信制御を実行するシステムに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置を用いたW−CDMAシステムの構成図である。
第2図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
第3図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の構成を示すブロック図である。
第4図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の共有メモリの格納領域を示す図である。
第5図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置における測定データ受信の推移を示す図である。
第6図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
第7図はこの発明の実施の形態2による通信制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
この発明は、通信制御装置およびその制御方法に関し、特に無線基地局装置に用いられる通信制御装置およびその制御方法に関するものである。
背景技術
通信制御装置を有する装置として無線基地局装置がある。無線基地局装置は、通信可能範囲であるセル内に存在する移動端末との間で通信を行い、基地局制御装置を介して接続された交換機に受信情報を伝送するとともに、交換機から伝送された送信情報を対応する移動端末に送信する。セル内に複数の移動端末が存在する場合には、それらの移動端末と多元接続による通信を行う。したがって、無線基地局装置内には、受信増幅器、送信増幅器、無線部、ベースバンド信号処理部等からなる情報処理部とともに、無線基地局装置を制御する通信制御装置としての制御部が設けられている。
特に、制御部の役割は重要であり、故障に対する種々の対策が講じられている。例えば、2系統の同じ制御部を設けて、一方の系統を現用系(アクティブモード)とし、他方の系統を予備系(スタンバイモード)として、現用系の制御部に故障が発生した場合には、予備系の制御部が現用系に切り替えられて、故障した制御部の動作を引き継ぐことで、支障なく通信を継続することができる。
また、現用系の制御部は、円滑な通信を実現するために、情報処理部で測定された種々のデータを受信してメモリに格納する。例えば、セルの周辺部に存在する移動端末からの電波状況が悪く受信レベルが低い場合には、その移動端末への送信電力を上げるとともに、その移動端末に対して送信電力を上げる指示を行う。このような電力制御のためにCRC−NG数(誤り回数の検出)の測定データを定期的に受信してメモリに格納している。
しかしながら、現用系の制御部が故障して予備系の制御部に切り替わったときに、情報部から送られた測定データについては受信することができずデータ消失が発生するという課題があった。しかも予備系から現用系に切り替えられた制御部はそのデータ消失を認識できないので、切替後に最初に受信した測定データを故障した制御部が最後にメモリに格納した測定データの次に格納するので、メモリに格納された測定データ群を用いて電力制御やその他の制御をする場合に誤差が発生するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、制御部に対して通知される測定データの消失を認識するとともに、データ消失に対する対策を講じることのできる通信制御装置およびその制御方法を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る通信制御装置は、外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能であって、現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段によって受信された測定データを所定のデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、予備系から現用系への切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するデータ消失判断手段と、このデータ消失判断手段によって測定データの消失が検出された場合にはデータ消失に対する補償を行うデータ消失補償手段とを備えたものである。
このことによって、通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ格納手段は、データ受信手段が受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納するようにしたものである。
このことによって、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置において、データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、消失した測定データを容易に補完できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置は、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る通信制御装置は、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法は、外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能な通信制御装置において、現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するステップと、この受信するステップで受信された測定データを所定のデータ記憶手段に格納するステップと、予備系から現用系への切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するステップと、この判断するステップで測定データの消失が検出された場合にはデータ消失に対する補償を行うステップとを有するようにしたものである。
このことによって、通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データを格納するステップは、データを受信するステップにおいて受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納するようにしたものである。
このことによって、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたものである。
このことによって、消失した測定データを容易に補完できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
この発明に係る制御方法において、データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたものである。
このことによって、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第1図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置(以下、「基地局」という)を用いたW−CDMA(広帯域符号分割多元接続)システムの構成図であり、図において、1(1a,1b…1n)は複数の基地局、2(2a,2b)は基地局1と通信する移動端末、3は複数の基地局1に接続された基地局制御装置、4は複数の基地局制御装置3を収容するとともに通信網に接続される移動交換機である。
第2図は基地局の内部構成を示すブロック図であり、図において、21,22はアンテナ、23は送信増幅器(AMP)、24は低雑音受信増幅器(LNA)、25は送信及び受信を行う無線部(TRX)、26はベースバンド信号処理部(BB)、27は制御部、28は制御部27内の有線伝送路インタフェース部、29(29a,29b)は制御部27内の現用系制御部、30(30a,30b)は制御部27内の予備系制御部、31は制御部27内の共有メモリ(データ記憶手段)である。
第2図において、現用系制御部29及び予備系制御部30はそれぞれ呼処理制御部29a,30aと保守管理制御部29b,30bとで構成され、呼処理バス及び保守バスによって無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28からなる情報部に接続されている。また、現用系制御部29及び予備系制御部30はそれぞれ共有メモリバスによって共有メモリ31に接続されている。
また、無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28は、複数構成になっていて、複数の移動端末を収容することができる。そして、制御対象としての移動端末に対する電波の電力制御やその他の制御を行うために、制御対象カード(基板)が基地局に装着されている。また、故障時の交換やメモリ容量の増加に対応できるように、現用系制御部29、予備系制御部30及び共有メモリ31もカード構造になっている。第3図はそのカード構成図を示している。
なお、第3図には示していないが、現用系制御カード29及び予備系制御カード30のそれぞれは、上記したように呼処理を制御する呼処理カード及び対象カードを監視する保守監視制御カードで構成されている。呼処理制御カード(第2図における29a,30a)は呼に関する処理制御を行う。呼の情報には、ベースバンド信号処理部26のリソース情報である通信速度、無線部25のリソース情報であるセル情報、有線伝送路インタフェース部28のリソース情報である回線情報がある。
保守管理制御カード(第2図における29b,30b)は対象カードの状態を監視する。カード状態には、現用すなわち正常運用状態(アクティブ)、予備すなわち正常待機状態(スタンバイ)、アラーム状態、エラー状態、閉塞状態、リセット状態がある。
正常運用状態では信号の入力、内部処理、出力が可能である。正常待機状態では信号の入力及び内部処理は可能であるが、出力することはできない。アラーム状態又はエラー状態は正常に動作できない状態である。閉塞状態はカード交換時に使用する状態である。リセット状態は電源立ち上げと同様の状態であり、バスに対して影響を与えない状態である。
第4図は共有メモリ31の構成図である。第5図は制御対象カードから現用系制御カードに送信される測定データ通知タイミングを示す図である。また、第6図は基地局の制御方法の動作を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
無線部25、ベースバンド信号処理部26及び有線伝送路インタフェース部28からなる情報部は、移動端末2との間の通信状況を測定して、その測定データを一定時間ごとに現用系制御部29に通知する。すなわち、第3図において、複数の制御対象カードは制御バスを介してそれぞれあらかじめ設定された一定時間ごとに測定データを現用系カードに通知する。
測定データとしては、ベースバンド信号処理部26からのチャネル状態の測定データ、有線伝送路インタフェース部28からのセル廃棄率の測定データ、無線部25からの総送信電力の測定データ等がある。例えば、チャネル状態の測定では、隣接セルの受信電界レベル比(受信Eb/I0)、誤り検出数であるCRC−NG数及びその他が測定される。
隣接セルの受信電界レベル比を定期的に測定した結果、隣接セルの電界レベル比が自セルの電界レベル比を超えた場合にハンドオーバーを開始する。また、CRC−NG数を定期的に測定した結果、ある下限の規定値を超えた場合には電波状況が悪いと判断して、送信電力の基準を上げる制御をする。逆に測定結果がある上限の規定値以下の場合には電波状況が十分すぎるほど良好と判断して、送信電力の基準を下げる制御をする。
測定周期すなわち測定データ通知タイミングは測定項目ごとにあらかじめ設定され、第4図に示すように、その測定項目における測定周期Pが共有メモリ31の測定データ格納領域の対応する項目領域に設定される。したがって、第3図におけるこの測定項目に対応する制御対象カードは、測定周期Pごとにその項目の測定データを現用系制御カード29に通知する。実際には時間的に誤差があるので、最大誤差時間幅をαとすると、第5図に示すように、P±αの測定周期となる。
第6図は、現用系制御カード29又は予備系制御カード30(厳密には、予備系から現用系に切替後の制御カード30)の制御方法を示すフローチャートである。なお、これら制御カード内の制御プログラム(又はハードウェア)には、測定データ受信部(ステップ又はデータ受信手段)、測定データ格納部(ステップ又はデータ格納手段)、測定データ消失判断(ステップ又はデータ消失判断手段)、測定データ補完(ステップ又はデータ補完手段)からなるソフトウェアモジュール又はハードウェアモジュールが組み込まれている。
第6図のフローチャートにおいて、現用系制御カードは、測定データ受信部の起動により、測定データを受信したか否かを判別し(ステップST1)、データを受信しない場合には他の処理を実行し(ステップST2)、データ受信を待つ。データを受信したときは、測定データ格納部を起動して、共有メモリにデータを格納する(ステップST3)。また、データ受信の時刻を測定時刻として共有メモリに格納する(ステップST4)。
例えば、第5図において、時刻Tn−3に測定データDn−3を受信した場合には、第4図の対応する測定データ格納領域に測定データDn−3を格納し、測定タイミング格納領域に測定時刻Tn−3を格納する。
次に、このフローチャートを動作している現用系制御カードが故障して予備系制御カードが現用系制御カードに切り替えられ、このフローチャートの動作を開始した場合には、受信データがその切替後の最初の受信であるか否かを判別する(ステップST5)。最初の受信でない場合には、データ消失がないのでステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
受信データがその切替後の最初の受信である場合には、第5図に示すように、切替タイミングとデータ受信タイミングとが重なることが考えられる。このような場合には、制御カードは通知された測定データを受信することができない。したがって、データ消失判断部を起動し(ステップST6)、切替後の最初の測定データ(これをDnとする)の測定時刻Tnから、共有メモリの前回の測定データDn−1の測定時刻T−1を減算し、その減算値からさらに測定周期Pを減算して、その減算値の絶対値をΔTとする演算を行う(ステップST7)。そして、ΔTが最大誤差時間幅αより大きいか否かを判別する(ステップST8)。
ΔTがα以下である場合には、現用/予備の切替前の測定時刻Tn−1と現用/予備の切替後の測定時刻Tnとの間隔がほぼ測定周期に合致していることになる。したがって、現用/予備の切替タイミングと測定データの受信タイミングとは重なっていないので、データ消失は発生してはいない。この場合には、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
一方、ΔTがαより大きい場合には、現用/予備の切替前の測定時刻Tn−1と現用/予備の切替後の測定時刻Tnとの間隔が測定周期よりもかなり大きいことになる。この場合には、第5図に示すように、現用/予備の切替タイミングと測定データの受信タイミングとは重なって、データ消失が発生したことになる。
したがってこの場合には、データ補完部を起動して(ステップST9)、補完データを作成する(ステップST10)。例えば、切替前の測定データと切替後の測定データの平均を採って補完データとする。そして、作成した補完データを共有メモリに格納する(ステップST11)。この後は、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
以上で明らかなように、この実施の形態1における通信制御装置及びその制御方法によれば、基地局内において制御対象カードから一定時間ごとに通知される測定データを共有メモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には、格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断する。そして、データ消失が発生した場合には、その消失された測定データを補完する。したがって、制御部に対して通知される測定データの消失を認識できるという効果が得られるとともに、データ消失に対する対策を講じることができるという効果が得られる。
またこの場合において、受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともに共有メモリに格納するようにしたので、格納した測定時刻に基づいて測定データの消失の有無を容易に判断することができるという効果が得られる。
またこの場合において、切替直前に共有メモリに格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完するようにしたので、データ消失が発生しても電力制御等の通信制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
またこの場合において、切替直前に共有メモリに格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完するようにしたので、消失した測定データを容易に補完できるという効果が得られる。
また、制御カードが呼処理制御カードである場合には、共有メモリに格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うようにしたので、測定データの消失が発生しても呼処理制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
また、制御カードが保守監視制御カードである場合には、共有メモリに格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うようにしたので、測定データの消失が発生しても保守監視制御を支障なく実行できるという効果が得られる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、消失した測定データを補完するようにしたが、共有メモリに蓄積された測定データ群を用いて電力制御等を行う際に、必要な補完処理を行うようにしてもよい。
第7図は、実施の形態2における制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップST1〜ステップST8までは実施の形態1の場合と同じであるが、ステップST8においてΔTがαより大きい場合、すなわちデータ消失が発生した場合には、ブランクデータを作成する(ステップST9)。例えば、測定データとしてあり得ない値を作成する。そして、そのブランクデータを共有メモリに格納する(ステップST10)。この後は、ステップST1に移行して次のデータ受信を待つ。
そして、電力制御等を行う際に、データ補完が必要な場合にデータ補完部を起動する。測定データの種類やそのときの通信状況によりデータ補完が必要でない場合には、データ補完部の起動は行わない。いずれの場合にも、データ消失がブランクデータの有無によって認識できる。
この実施の形態2においても、基地局内において制御対象カードから一定時間ごとに通知される測定データを共有メモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には、格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断する。そして、データ消失が発生した場合には、その消失された事実をブランクデータで示す。したがって、制御部に対して通知される測定データの消失を認識できるとともに、データ消失に対する対策を講じることができる。
なお、上記実施の形態1,2においては、現用系の制御カードが故障して予備系制御カードが現用系制御カードに切り替えられた際にデータ消失を判断する構成としたが、データ消失は他の原因によっても発生することが考えられる。そこで、測定データを受信するたびにデータ消失の有無を判別する構成にしてもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る無線基地局装置及びその制御方法は、一定時間ごとに通知される測定データをメモリに格納する際にその測定時刻を格納し、データ消失のおそれがある場合には格納した測定時刻を参照してデータ消失の有無を判断し、データ消失が発生した場合にはそのデータ消失に対する対策を講じるので、メモリに蓄積された測定データ群を用いて電力制御等の通信制御を実行するシステムに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置を用いたW−CDMAシステムの構成図である。
第2図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置を有する無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
第3図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の構成を示すブロック図である。
第4図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の共有メモリの格納領域を示す図である。
第5図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置における測定データ受信の推移を示す図である。
第6図はこの発明の実施の形態1による通信制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
第7図はこの発明の実施の形態2による通信制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
Claims (12)
- 外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能であって、
前記現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するデータ受信手段と、
このデータ受信手段によって受信された前記測定データを所定のデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
前記予備系から前記現用系への切替直前に前記データ記憶手段に格納された測定データと当該切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するデータ消失判断手段と、
このデータ消失判断手段によって測定データの消失が検出された場合には当該データ消失に対する補償を行うデータ消失補償手段と、
を備えた通信制御装置。 - データ格納手段は、データ受信手段が受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納することを特徴とする請求の範囲第1項記載の通信制御装置。
- データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完することを特徴とする請求の範囲第1項記載の通信制御装置。
- データ消失補償手段は、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完することを特徴とする請求の範囲第3項記載の通信制御装置。
- データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うことを特徴とする請求の範囲第1項記載の通信制御装置。
- データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うことを特徴とする請求の範囲第1項記載の通信制御装置。
- 外部との間でデータの授受を行う現用系又は外部との間でデータの授受を行わない予備系に切替可能な通信制御装置において、
前記現用系において一定時間ごとに通知される通信制御に関する測定データを受信するステップと、
この受信するステップで受信された前記測定データを所定のデータ記憶手段に格納するステップと、
前記予備系から前記現用系への切替直前に前記データ記憶手段に格納された測定データと当該切替直後に受信した測定データとの間に消失した測定データがあるか否かを判断するステップと、
この判断するステップで測定データの消失が検出された場合には当該データ消失に対する補償を行うステップと、
を有する通信制御装置の制御方法。 - データを格納するステップは、データを受信するステップにおいて受信したときの時刻を測定時刻として測定データとともにデータ記憶手段に格納することを特徴とする請求の範囲第7項記載の通信制御装置の制御方法。
- データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとによって消失した測定データを補完することを特徴とする請求の範囲第1項記載の通信制御装置の制御方法。
- データの補償を行うステップは、切替直前にデータ記憶手段に格納された測定データと切替直後に受信した測定データとを平均することによって消失した測定データを補完することを特徴とする請求の範囲第9項記載の通信制御装置の制御方法。
- データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の呼処理制御を行うことを特徴とする請求の範囲第7項記載の通信制御装置の制御方法。
- データ記憶手段に格納された測定データ群を用いて無線基地局装置内の保守監視を行うことを特徴とする請求の範囲第7項記載の通信制御装置の制御方法。
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