JPS648662B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS648662B2
JPS648662B2 JP1589683A JP1589683A JPS648662B2 JP S648662 B2 JPS648662 B2 JP S648662B2 JP 1589683 A JP1589683 A JP 1589683A JP 1589683 A JP1589683 A JP 1589683A JP S648662 B2 JPS648662 B2 JP S648662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
weight
chloride resin
plasticizer
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1589683A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59142241A (ja
Inventor
Kazumichi Shudo
Shigehiro Koga
Tetsuya Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP1589683A priority Critical patent/JPS59142241A/ja
Publication of JPS59142241A publication Critical patent/JPS59142241A/ja
Publication of JPS648662B2 publication Critical patent/JPS648662B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、塩化ビニル樹脂組成物に関する。更
に詳しくは、本発明は、塩化ビニル樹脂90〜99重
量%、塩化ビニルとポリアルキレングリコールジ
アクリレート及び/又はポリアルキレングリコー
ルジメタクリレートの一定の共重合物10〜1重量
%および可塑剤30〜200重量%からなる該組成物
に関する。 塩化ビニル樹脂は適量の可塑剤を配合すること
により、軟質フイルム、シート若しくは成型品と
して使用される。これらの中特にフイルム若しく
はシートは、透明性、柔軟性の自由な調整可能お
よび耐候性により農業用フイルム、ラツプフイル
ム若しくは雨具類等として大量に使用されてい
る。 しかし、これらの用途における該成形品の最大
の欠点は、可塑剤のにじみ出しによる表面のベタ
ツキである。更にこのにじみ出しが進行すると該
シート若しくはフイルムが相互に付着して固化な
いし塊化するいわゆるブロツキング現象を惹きお
こしこれら成形品の商品価値は失われる。 この現象を防止するためつぎの3種類の方法が
知られている。すなわち、a微粉状無機物例えば
シリカゲル若しくはカオリン等若しくはbアンチ
ブロツキング剤例えばシリコーンオイル若しくは
ワツクス等を塩化ビニル樹脂組成物に少量添加す
るまたは、cシート若しくはフイルムの表面にで
んぷん等を散布する方法が知られている。 しかし、前記aの微粉状無機物の添加は、成形
品の透明性を損うと共にフイツシユアイの原因に
なる。前記bのアンチブロツキング剤の添加は、
成形品から可塑剤がにじみ出し(註.ブリード)
若しくは安定剤が吹き出す(註.ブルーム)原因
となることがあり、適当な添加条件の発見が困難
である。また、前記cのでんぷん等の散布は、該
シート若しくはフイルムの後加工例えばウエルダ
ー接着、印刷若しくは真空加工等の際の障害にな
る。 本発明者等は、これら公知方法の欠点のない軟
質塩化ビニル樹脂シート若しくはフイルムにおけ
る可塑剤のブリードおよびブロツキング防止方法
について発明すべく鋭意検討した。その結果、塩
化ビニル樹脂に少量の一定組成の塩化ビニル―ポ
リアルキレングリコールジアクリレート(若しく
はジメタアクリレート)共重合樹脂を配合した組
成物を使用すると前述の欠点の全くないシート若
しくはフイルムが得られることを知つて本発明を
完成した。 以上の記述から明らかなように、本発明は、軟
質シート若しくはフイルム用として成形後の成形
品について可塑剤のブリードないし成形品のブロ
ツキングの防止された塩化ビニル樹脂組成物を提
供することを目的とする。他の目的は、該組成物
によつて製造された品質の良好な塩化ビニルフイ
ルム若しくはシートを提供することである。 本発明は、下記(1)の構成を有する。 (1) 塩化ビニル樹脂90〜99重量%、塩化ビニ
ル99.95〜95.0重量%とイ.下式()のポリ
アルキレングリコールジアクリレート及び/又
はロ.下式()のポリアルキレングリコール
ジメタクリレート0.05〜5.0重量%からなるラ
ンダム共重合樹脂10〜1重量%および可塑剤
30〜200重量%からなる塩化ビニル樹脂組成物。 CH2=CH―COO(―CH2―CHR―O)―oCO―
CH=CH2 () CH2=C(CH3)―COO(―CH2―CHR―O)―oCO
―CH=CH2 () (たゞし、RはHまたはCH3、nは2〜50) 本発明の構成と効果につき以下に詳述する。 イ 塩化ビニル樹脂; 単独重合体のみならず塩化ビニル単量体50重量
%以上と他のビニル単量体例えば、エチレン、プ
ロピレンのようなα―オレフイン、酢酸ビニル、
酪酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチルのようなアクリル酸
(若しくはメタクリル酸エステル)若しくはスチ
レンとの共重合物が使用できる(たゞし、後述
ロ.の共重合樹脂を除く)。好ましい重合度は、
単独重合体として500〜2000である。本発明の組
成物には該樹脂を90〜99重量%(以下%は凡て重
量%)配合する。 ロ 塩化ビニルとポリアルキレングリコールアク
リレート(若しくはジメタクリレート)との共
重合樹脂; 前述(1)ののように大部分(95〜99.95%)の
塩化ビニルと少部分(5〜0.05%)の前記単量体
とをランダムに共重合させた樹脂である。このも
のの製法および用途については特開昭55―5843に
記載されている。該共重合樹脂において前記単量
体の割合が5%を超えると本発明の組成物のゲル
化挙動が悪化し、成形品にフイツシユアイが発生
し易くなり、0.05%未満では成形品のアンチブロ
ツキング効果が失われる。因にこの共重合樹脂を
用いた塩化ビニル樹脂組成物は艷消しの成形品を
与えるが、本発明のような用法においては好まし
い重合度の範囲は、上述イ.の塩化ビニル樹脂の
場合と同様である。本発明の組成物には、該樹脂
を10〜1%配合する。配合量が10%を超えるとア
ンチブロツキング若しくはブルーミング、ブリー
ド防止の効果は向上しない反面成形品の不透明性
(艷消)が増すので好ましくない。配合量が1%
未満であると上述の諸効果が大巾に減退し若しく
は失われる。 ハ 可塑剤; 塩化ビニル樹脂の成形用として使用できる可塑
剤であれば、使用できる。たとえば、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレートのようなフタル
酸エステル、ジブチルアジペート、ジオクチルア
ジペートのようなアジピン酸エステル、トリメリ
ツト酸エステルのようなトリメリツト酸系可塑剤
およびポリエステル可塑剤のいづれも使用でき
る。配合量は、前述イの塩化ビニル樹脂およびロ
の共重合樹脂の合計量に対し、外割りで30〜200
%である。30%未満では成形困難(註.軟質成形
品として)であり、200%を超えると成形品とし
て必要な強度を得られなくなる。 ニ 其他; 本発明の組成物には、その成形前に必要な安定
剤および必要に応じて顔料、紫外線吸収剤等を配
合する。それらの種類および配合量の選択若しく
は決定の基準は、本発明の組成物を用いて成形し
た成形品の透明性を損なわないことである。 本発明に係る共重合樹脂の製造に用いる共単量
体であるポリアルキレングリコールジアクリレー
ト(若しくはジメタクリレート)は、類似の他の
単量体では置換不可能のものである。これらの共
単量体に代えて他の多官能性単量体例えばジアリ
ルフタレート若しくはトリアリルシアヌレートを
使用して共重合体を製造し、塩化ビニル樹脂およ
び可塑剤と混合し、シート若しくはフイルムに成
形しても商品としてすつきりした透明感は得られ
ず、フイツシユアイが多発するので本発明の目的
は達成できない。 以下実施例および比較例をもつて本発明を説明
する。 実施例1〜4,比較例1〜2 ポリエチレングリコールジアクリレート(n=
4)を1.0%含有する塩化ビニル共重合体A3及び
塩化ビニル樹脂(B)(商品名 ニポリツトSLチツ
ソ(株)製重合度1030)の所定割合の配合物をベース
に可塑剤DOP50PHR及び安定剤としてBa―Zn
系安定剤(共同薬品(株)製複合安定剤)2pHR,エ
ポキシ大豆油3pHR75ベンシエルミキサー(三
井三池製作所(株)製)にて混合し40m/mTダイ押
出機にて厚み100μのフイルムを製造した。結果
を第1表に示す。なお、試験方法については、下
記に拠つた。すなわち、 透明性については曇価(ヘイズ価)で評価し
た(ASTM―D1003)。測定器はヘイズメータ
ー(カードナー社製AUX―10型)を用いた。 ブロツキング性はフイルム(20m/m×70m/
m)二枚を20m/mだけ重ね合せ、重ね合せ面
に2Kgの荷重をのせて50℃恒温槽中、24時間放
置後荷重を除去、室温にて引張試験機(速度50
m/m/min)で引張テストを行つた。
【表】 実施例5〜7,比較例3〜4 ポリエチレングリコールジアクリレート(n=
4)を0.03,0.30,1.0,3.0,10.0%含有する塩化
ビニル共重合体A1A2A3A4A5,及び塩化ビニル樹
脂(B)(商品名ニポリツトSL)をベースに可塑剤
DOP50pHR及びBa―Zn系安定剤(共同薬品製複
合安定剤)2pHR、エポキシ化大豆油3pHRを前
述の方法にて100μのフイルムを製造しそのヘイ
ズ、ブロツキング度を測定した。 比較例 5〜6 ジアリルフタレート0.5%含有する塩化ビニル
共重合体(C)、トリアリルジアヌレート0.25%含有
する塩化ビニル共重合体(D)及び塩化ビニル樹脂(B)
をベースに前述と同一配合物同一方法で100μの
フイルムを製造した。そして前述の方法にてその
ヘイズ、ブロツキング度を測定した。 上記実施例5〜7および比較例3〜6の結果を
第2表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル樹脂90〜99重量%、塩化ビニ
    ル99.95〜95.0重量%とイ.下式()のポリア
    ルキレングリコールジアクリレート及び/又は
    ロ.下式()のポリアルキレングリコールジメ
    タクリレート0.05〜5.0重量%からなるランダム
    共重合樹脂10〜1重量%および可塑剤30〜200
    重量%からなる塩化ビニル樹脂組成物。 CH2=CH―COO(―CH2―CHR―O)―oCO―
    CH=CH2 () CH2=C(CH3)―COO(―CH2―CHR―O)―oCO
    ―CH=CH2 () (たゞし、RはHまたはCH3、nは2〜50)
JP1589683A 1983-02-02 1983-02-02 塩化ビニル樹脂組成物 Granted JPS59142241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1589683A JPS59142241A (ja) 1983-02-02 1983-02-02 塩化ビニル樹脂組成物

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JP1589683A JPS59142241A (ja) 1983-02-02 1983-02-02 塩化ビニル樹脂組成物

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JPS59142241A JPS59142241A (ja) 1984-08-15
JPS648662B2 true JPS648662B2 (ja) 1989-02-14

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JP1589683A Granted JPS59142241A (ja) 1983-02-02 1983-02-02 塩化ビニル樹脂組成物

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KR20030002350A (ko) * 2001-06-28 2003-01-09 삼진프라스틱공업 주식회사 식품 포장용 피이,브이,씨이 필름의 제조방법과 이에 의해제조 한 식품 포장용 피이,브이,씨이 필름
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5578045A (en) * 1978-12-08 1980-06-12 Mitsubishi Monsanto Chem Co Polyvinyl chloride resin composition

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