JPS647923B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水平に配置された長円形環状の棚台
に複数の定形物品収納容器を、該棚台によつて定
められる環状の移動経路に沿つて回動し得るよう
に格納した所謂回転棚に関するものである。

従来技術 このような回転棚に各種の定形物品を格納する
場合には、これらの定形物品を前記棚台上の単位
棚を構成する収納容器に収納して格納する。従来
の回転棚においては、前記収納容器は、棚台上に
おける該収納容器の移動方向に沿つた前面を開口
面とし、この開口面を回転棚の外方に向けて棚台
上に配置し、これらの収納容器を回動させて、取
り出そうとする定形物品が収納されている収納容
器を取り出し位置まで移動させ、この収納容器の
外を向いている前記開口面から所要の定形物品を
取り出していた。

この場合、棚台を上下に複数段設け、各段の収
納容器がそれぞれ段毎に独立して回動する回転棚
では、その運転を自動化した場合、或る段の定形
物品を取り出している間に、他の段が回動して、
次に取り出し度い定形物品を収納した収納容器が
取り出し位置に来ているので、回転の待時間がほ
とんどなく、多数の定形物品を続けて取り出す作
業に適している。

解決しようとする課題 しかし前記のように、回転棚に格納した収納容
器から直接所望の定形物品をピツキング（収納容
器から所望の定形物品を取り出す作業を以下ピツ
キングと呼ぶ）する方式においては、収納容器の
取り出し口すなわち前記開口面（以下間口面と言
う）を棚の外側に向け、かつこの収納容器に収納
する各定形物品は少くともその一端が前記間口面
に露出するように整列して収納されなければなら
ない。例えば収納定形物品が文書類のフアイルの
場合には、各フアイルの背が収納容器の間口面、
従つて棚の外縁に沿つて一列に横に並ぶようにし
なければならない。定形物品を収納容器に上記の
ように整列させて収納する場合には、収納定形物
品数を多くしようとすると必然的に間口巾を広く
しなければならず、奥行を利用することはできな
い。一般の定形物品の場合でも容器の奥行を深く
することは著しく作業性を損う。このことは回転
棚全体についても同様で、１台の回転棚に多量の
定形物品を格納しようとすると、棚台の総延長を
長くして収納容器の数を増すか、棚台の段数を増
すかしなければならない。

従つて、長さに制限のある場所や、高さに制限
のある場所では、回転棚の台数を増して対処しな
ければならないが、回転棚の台数を増すと、人手
でピツキングする場合には台数に応じた人数を必
要とするか、または１人の人間が各回転棚を歩き
まわつて処理しなければならない。自動取り出し
機を用いて自動的にピツキングする場合には、回
転棚の台数に応じた数のピツキング装置を必要と
し、さらに、各回転棚から取り出した定形物品を
搬出して１箇所でまとめる装置もしくは手数を要
する。

本発明はこのような従来の回転棚を改良して、
ピツキングが容易で、しかも設置場所の長さや高
さに余り制限されず１台で多量の定形物品を保管
でき、設置場所に適したレイアウトが可能な定形
物品保管装置を提供することを目的とするもので
ある。

課題を解決するための手段および作用 この目的を達成するため、本発明は、水平に配
置された長円形環状の棚台に複数の定形物品収納
容器支持部材を、該棚台によつて定められる長円
形環状の移動経路に沿つて回動し得るように設
け、前記各支持部材上にそれぞれ定形物品収納容
器を格納して成り、保管しようとする定形物品を
前記定形物品収納容器に出し入れする定形物品保
管装置において、前記支持部材はその前記移動経
路に直角方向の長さが該移動経路に沿う方向の長
さより長く、該支持部材上に前記定形物品収納容
器を前記移動経路に対し直角方向に引き出せるよ
うに格納し、該定形物品収納容器は前記引き出し
方向に平行な一側面を定形物品出入用の開口面と
するとともに、該定形物品収容器は定形物品を前
記開口面に沿い複数個配列して収納できるように
構成され、かつ前記棚台に接して、前記支持部材
から引き出された前記定形物品収納容器を前記開
口面を引き出し方向に対して側方に向けて支持す
る受け台を設け、この受け台には前記定形物品収
納容器を支持部材から引き出しあるいは受け台か
ら支持部材に格納する移載装置を設けたことを特
徴とする。

本発明によれば、ピツキング作業は定形物品収
納容器を受け台上に引き出して行われるので、各
定形物品収納容器をその取り出し間口面を棚の外
側に向けて格納する必要がなく、該間口面を棚台
の奥行方向に向け、比較的狭い側面を棚台の長さ
方向に配して格納することにより、１台の回転棚
に多数の定形物品収納容器を格納することができ
る。また棚の奥行を有効に利用して、各収納容器
の取り出し間口巾を広くし、収納する定形物品の
量を増すことができる。

従つて、本発明によれば、保管量を充分満足さ
せながら、棚台の奥行を任意に設計することによ
り、設置場所に合つたレイアウトが１台で可能に
なり、取り出し後の定形物品の処理が容易であ
り、自動ピツキング装置を設置する場所も１セツ
トでよく、低コストで自動化ができる。また、一
般に、棚台の奥行寸法に拘らず棚台背部すなわち
環状の棚台に包囲されている内部のデツドスペー
スの巾は一定であるので、棚台の奥行を増すこと
によりデツドスペースの割合が減じ、所謂スペー
スセービング効果も生ずる。

本発明においては、棚台の単位長さ当りの保管
定形物品数量を多くし得るので、換言すれば保管
定形物品数量に比較して棚の長さが従来より短く
なるので、回転棚の移送時間を短縮することがで
きる。

また、本発明においては、定形物品収納容器を
受け台上へ引き出してピツキングが行われ、しか
もこの受け台は引き出し方向と直角な方向から接
近可能となつており、かつ定形物品収納容器は該
直角方向に面した側面が定形物品出入用の開口面
となつているので、通常の据置棚からピツキング
するのと同様な作業となり容易である。

さらに、本発明によれば定形物品収納容器は受
け台に支持されながら引き出され、棚台の支持部
材から片持ち状に張り出すことがないので、棚台
の定形物品収納容器支持部分の構造を複雑で頑丈
なものにする必要がなく、簡潔な設計が可能にな
る。

実施例 以下添付図面により本発明を説明する。

第１図は本発明による定形物品保管装置全体の
平面配置を示す略図である。１は回転棚、３は棚
台で、本実施例においては棚台３は上下に複数段
設けられている。各棚台３は長円形状の環状をな
し、その内周側の長軸の両端位置にそれぞれスプ
ロケツトホイール１１が設けられている（図面右
側のスプロケツトホイールは形状を省略して示し
てある）。このスプロケツトホイール１１は各段
毎に設けられており、それぞれチエン３７を介し
てモータＭにより駆動され、スプロケツトホイー
ル１１間にはチエン１０が掛け渡されている。

各棚台３にはまた環状のレール部材６，７が設
けられており、後述するように、これらのレール
部材６，７によつて規定される移動経路に沿い前
記チエン１０に駆動されて棚台３上を回動する複
数の支持部材が設置されている。そしてこれらの
各支持部材上に定形物品収納容器４が格納され、
該支持部材とともに棚台３上を回動できるように
なつている。

定形物品収納容器４は前記支持部材上に摺動可
能に載置され、前記移動経路に対し直角方向に外
側へ引き出せるようになつており、引き出した定
形物品収納容器４を支持する受け台２が棚台３の
長軸方向の端面に接して設けられている。受け台
２には上記引き出し方向と直角の方向（矢印Ｐ）
から接近可能で、この方向からピツキングが行わ
れる。従つて定形物品収納容器４は受け台２上に
おいてその広い取り出し間口面がピツキング方向
Ｐに面すればよいので、棚台３に格納する時に
は、図に示すように、前記広い取り出し間口面を
棚台３の奥行方向に向け、比較的狭い側面を棚台
の長さ方向に配して格納することができ、１台の
回転棚に多数の定形物品収納容器４を格納するこ
とができる。

受け台２は、この定形物品保管装置を設置する
場所の周囲の状況、例えばピツキングした定形物
品のその後の搬出の難易等の事情によつては、第
１図に２′で示すように、棚台３の長軸に沿つた
側面に接して設けてもよい。また受け台２を可搬
式にして任意の場所にセツトするようにしてもよ
い。

第２図は従来の回転棚０１を示す第１図と同様
な図面で、０３は棚台、０４は定形物品収納容
器、０１０，０３７はチエン、０１１はスプロケ
ツトホイール、Ｍはモータである。従来の回転棚
０１は本発明のように定形物品収納容器を引き出
して支持する受け台を備えておらず、棚台０３上
に設置された収納容器０４から直接定形物品を取
り出す。従つて収納容器０４を、その取り出し用
の間口面を棚台０３の外縁部に平行に外側に向け
て棚台０３上に配置しなければならないので、第
１図と第２図を比較すればよく分るように、回転
棚の長さを一定とすれば、従来の回転棚０１に格
納できる収納容器の個数は、本発明の回転棚１に
格納できる収納容器の個数より少ない。例えば、
収納容器の間口巾と奥行の比が２：１であつたと
すると、従来の回転棚０１には本発明の回転棚の
半分の個数の収納容器しか格納できず、同数の収
納容器を格納するためには、従来の回転棚０１は
２台を必要とする。

さらに、従来の回転棚０１においても、また本
発明における回転棚１においても、チエン０１０
または１０によつて囲まれた内部の空間０６１，
６１はデツドスペースとなるが、このデツドスペ
ースは一定の巾を必要とし、かつ各回転棚に必要
なものである。従つて回転棚を２台にすると、こ
のデツドスペースも２倍になり、かつ各回転棚の
周囲に必要な最小限の空間も考慮すると、本発明
においては従来のものに比しはるかに設置面積が
少なくてすみ、逆に設置面積が同じ場合にははる
かに多量の定形物品を格納することができる。

第３図は本発明の一実施例としてのフアイル保
管装置を示す。１は回転棚で、この回転棚に接し
て受け台２が定置され、ピツキングステーシヨン
となつている。回転棚１には、水平な環状の棚台
３，３…が上下に複数段設けられており、各棚台
３上には多数の定形物品収納容器４，４…が格納
されている。各定形物品収納容器４は、第４図に
示すような、棚台３の上面に走行可能に設けられ
た支持部材５上に載置されている。支持部材５の
下面には、棚台３の外縁部と内縁部に沿つてそれ
ぞれ設けられた環状のレール部材６，７によつて
案内される走行輪８，９が設けられている。支持
部材５の内縁部はチエン１０に連結されている。
チエン１０は棚台３の内縁部に沿つて次々に支持
部材５を直列に連結しながら環状に延び、かつス
プロケツトホイール１１と係合し、このスプロケ
ツトホイール１１によつて駆動される（第３図に
はチエン１０の図示を省略してある）。従つて支
持部材５上に載置された定形物品収納容器４は、
スプロケツトホイール１１により、チエン１０お
よび支持部材５を介して駆動され、棚台３に沿つ
て環状に回動するので、スプロケツトホイール１
１を駆動するモータＭ（第１図）を制御すること
により、所望の定形物品収納容器４を受け台２の
位置まで回動させて停止させることができる。

１２は支持部材５の両側部に沿つて設けられた
案内部材で、第５図に示すように、定形物品収納
容器４はこの案内部材１２に案内されて支持部材
５上に格納され、または支持部材５から引き出さ
れる。定形物品収納容器４は直方体状をなし、そ
の１面が開口して開口面１３となつている。そし
て多数のフアイル１４，１４…が間口面１３に背
を並べ整列して収納されている。第３図および第
５図に示すように、収納容器４は間口面１３を棚
台３の奥行方向に指向させて格納されているの
で、前述のように棚台３の奥行を利用して１個の
収納容器４に収納できるフアイルの数を増すとと
もに、１つの棚台３上に格納できる収納容器４の
数を増すことができる。間口面１３に整立してい
る各フアイル１４の背の下部は、前記案内部材１
２の直立部分１２₀（第５図）により押えられて、
各フアイル１４が収納容器４から飛び出すのを防
止されている。すなわち、直立部分１２₀は開口
面１３を横断する定形物品飛出し防止部材を構成
している。また収納容器４の、格納した時外方に
面する壁面には下方に屈曲したかぎ形の取手１６
が設けられている。

図示の収納容器４にはフアイル１４が一段に整
列して収納されるが、出し入れ頻度があまり高く
ない場合には、１つの収納容器４を上下複数段に
区画し、これらの各段にそれぞれフアイル１４を
整列させて収納するようにしてもよい。

受け台２は、第３図に示すように、棚台３と同
じ段数の収納容器取り出し場所１７，１７…を備
えた書棚状の構造を有し、その前面と１つの側面
が開口している。そしてこの開口した１側面を回
転棚１に接して設置され、該開口を通じて回転棚
１の支持部材５上の収納容器４を収納容器取り出
し場所１７に引き出すことができるようになつて
いる。各取り出し場所１７には、第５図に詳細に
示すように、引き出した収納容器４を案内し支持
する支持部材１８と、収納容器４を引き出したり
押戻したりする引き出し押戻し装置１９とが設け
られている。引き出し押戻し装置１９はガイドレ
ール２０と、このガイドレール２０上を摺動案内
されて往復するフツク２１とから成り、フツク２
１に設けた爪部片２２が収納容器の前記取手１６
と係合し、収納容器４を支持部材１８上に引き出
す。この収納容器４を回転棚１に戻す時には、フ
ツク２１の前端で収納容器４の側面を押して戻
す。２３はフツク駆動モータで、このモータの出
力軸は図示してないスプロケツトホイールおよび
チエンを介してフツク２１に連結され、指令信号
に応じて適宜フツク２１を移動させる。フツク２
１はガイドレール２０に沿う往復運動のほかに、
爪部片２２と取手１６の係脱に際して上下運動を
しなければならない。第５図の実施例において
は、リンク機構２４により支持部材１８と引き出
し押戻し装置１９とを共に上下させるようにして
あるが、もちろん、引き出し押戻し装置１９だけ
を上下させるようにしてもよい。

このようにして回転棚１から受け台２の収納容
器取り出し場所１７に引き出された収納容器４
は、第３図に示すように、間口面１３が正面を向
き、この間口面１３に背を並べて整列されたフア
イル１４に容易に接近してピツキングすることが
できる。収納容器４からフアイル１４を取り出す
作業すなわちピツキングは人が手動で行つてもよ
いし、自動ピツキング装置によつて自動的に行わ
せてもよい。ピツキングを人が手で行う場合、受
け台２の各段に、収納容器４を引き出した時の各
フアイルの位置に合わせて多数の取り出し支持ラ
ンプ２５を配列しておき、必要とするフアイルの
収納位置をコンピユータ等を通じて検索し、該当
する取り出し支持ランプ２５を点灯するようにし
ておけば、ピツキングする人は単に点灯している
支持ランプ２５の位置に在るフアイルを取り出す
だけでよく、作業が迅速かつ正確に行われる。２
６は各段に設けた押釦スイツチで、これによつて
ピツキング終了を制御装置に知らせ、引き出し押
戻し装置１９により収納容器４を棚台に戻させ
る。収納フアイル数が膨大で、取り出し、返還の
頻度が多い場合には自動装置を使うこともでき
る。

第６図は他の実施例を示す。なお、以下の各実
施例を通じ同様な部分は同じ参照数字で示すこと
にする。第６図に示す実施例においては、受け台
２は裏面も開放され、３面が開放されている。そ
して開放された裏面に接して引き出し押戻し装置
１９が昇降自在に設けられている。すなわち本実
施例における引き出し押戻し装置１９は、受け台
２のフレーム構造に設けられた鉛直方向のガイド
レール２７に摺動自在に取り付けられ、チエン２
８によつて駆動され、ガイドレール２７に沿つて
上下に昇降できるようになつている。従つてこの
引き出し押戻し装置１９は受け台２に唯１つだけ
設けられ、この１つの装置で各段の収納容器を処
理する。２９はチエン２８をスプロケツトホイー
ル３０を介して駆動し、引き出し押戻し装置１９
を昇降させる昇降モータである。引き出し押戻し
装置１９には、第３図ないし第５図の実施例にお
けるガイドレール２０と同様な摺動ガイド３１が
設けられており、この摺動ガイド３１に摺動台３
２が摺動自在に装架されている。摺動台３２は駆
動モータ３３によつ駆動されるチエン３４に連結
されており、該モータ３３により駆動されて摺動
ガイド３１に沿い往復運動する。摺動台３２上に
はフツク部片３５が、摺動ガイド３１に平行な軸
線のまわりに回動自在に設けられている。そして
このフツク部片３５はフツク回転モータ３６によ
り駆動されて前記軸線のまわりに回動し、図に示
すように、摺動台３２の前端位置において、回転
棚１上の収納容器４の取手１６と係合する。この
場合、取手１６は前記実施例とは逆に上方へ屈曲
したかぎ形をなしており、フツク部片３５は前記
回動運動により上方から落ちて来て取手１６と係
合する。従つて本実施例においては前記実施例の
ように引き出し押戻し装置１９を取手１６との係
合のために上下させる必要はない。

前記実施例では、定形物品収納容器は枠状体で
あつたが、トレー状の容器であつていもよい。

第７図は受け台の支持部材１８上に引き出され
た上記複数個（本実施例においては４個）の定形
物品４０とトレー状の定形物品収納容器たる引き
出し台４１と棚台３上の支持部材５とを示す斜視
図である。同図に示すように、支持部材５上に複
数の定形物品４０，４０…を格納する場合には、
これらの定形物品４０，４０…を１個の引き出し
台４１上に載置し、この引き出し台４１とともに
支持部材５上に格納し、引き出し台４１とともに
支持部材１８上に引き出す。引き出し台４１に
は、前記各実施例において定形物品収納容器４に
設けられている取手１６と同様な取手４２が設け
られており、この取手４２に第５図と同様な爪部
片２２が係合するようになつている。

従つて本実施例においては、引き出し台４１が
前記各実施例における定形物品収納容器４に相当
し、各定形物品４０は定形物品収納容器４に収納
された定形物品と解することができる。棚台３上
の支持部材５、レール部材６，７、チエン１０等
は前記実施例のものと実質的に同じである。各定
形物品４０には棚台３からの引き出し方向に平行
な側面に取手４３が設けられており、この取手４
３にピツキング装置の爪を引掛けて、または人手
によつて、前記引き出し方向と直角な方向に該４
０を１個ずつ引き出すことにより、容器単位のピ
ツキングを行うことができるようになつている。

第８図は、第７図に示すように複数個の定形物
品４０を引き出し台４１上に載置して棚台３の支
持部材５上に格納するようにした定形物品保管装
置の一例を示すが、回転棚１の構成は第３図の実
施例と実質的に同一である。回転棚１の端面に接
して受け台２が設けられているが、この受け台２
は第３図と同様な書棚状の構造を有し、回転棚１
の棚台３と同じ段数の収納容器取り出し場所１
７，１７…を備えている。各収納容器取り出し場
所１７には、第８図には図示されていないが、第
７図に示した支持部材１８が設けられている。支
持部材１８は第５図に示した支持部材１８と同じ
ものでよく、第５図に示すように引き出し押戻し
装置１９を備え、前述のようにその爪部片２２が
引き出し台４１の取手４２と係合し、引き出し台
４１をその上の定形物品４０とともに支持部材１
８上に引き出す。

受け台２の前面にはガイドレール４４に沿つて
上下に移動可能なピツキング装置４５が設けられ
ており、該ピツキング装置４５上には、左右へ摺
動して所望の定形物品４０の位置に停止する取り
出し台４６が設けられている。取り出し台４６は
前記支持部材１８とほぼ同様な構造を有し、前記
爪部片２２と同様な爪部片４７が定形物品４０の
取手４３と係合して該定形物品４０を前記引き出
し方向と直角に取り出し台４６上に取り出す。受
け台２の前方には取り出したを載置する定形物品
載置台４８が設置されており、ピツキング装置４
５は取り出し台４６上の定形物品４０を前記定形
物品載置台４８の所望の場所へ搬送し、該載置台
４８上へ移送する。この移送は、例えば取り出し
台４６に設けた上下装置により定形物品４０を爪
部片４７の上方位置へ持上げ、該爪部片４７を越
えて移送するとか、あるいは爪部片４７を上下動
ができるようにし、定形物品４０の下方を通過し
て反対側に移動させて該定形物品４０を背後から
押させる等の方法により行われる。

定形物品４０内の定形物品の取り出しまたは収
納は定形物品載置台４８上で行つてもよいし、定
形物品載置台４８からさらに他の場所へ、場合に
よつては載置台４８とともに、定形物品４０を転
送するようにしてもよい。なお、本実施例におい
ては定形物品４０は図に示すように上方が開口し
ており、この上方の開口から定形物品の出し入れ
が行われる。定形物品４０の回転棚１への格納は
上記と逆の手順により行われる。

本実施例においては、受け台２およびピツキン
グ装置４５は、図に鎖線で輪郭を示してあるよう
に、回転棚１と一体のハウジング内に納められて
おり、自動操作により所望の定形物品４０がハウ
ジング外側の定形物品載置台４８上に取り出され
て来るようになつている。

第９図および第１０図の実施例は、２列に配列
された定形物品４０，４０…が１単位となつて棚
台３上を回動するようにしたもので第９図は定形
物品保管装置全体の平面図、第１０図は棚台３上
に１単位として格納された定形物品と受け台の一
部を示す斜視図である。受け台２は棚台３の長軸
に沿つた側面に接して設けられており、支柱５０
と、摺動部材４９と、支持部材１８とから成つて
いる。そしてこの受け台２に隣接してピツキング
装置４５および定形物品載置台４８が設けられて
いる。

棚台３上には、第１０図に示すように、支持部
材５が２個ずつ一体に連結されて配置されてお
り、各支持部材５上にそれぞれ定形物品４０が引
き出し台４１に載置されて格納されている。そし
てこれらの定形物品４０は、支持部材１８上の爪
部片２２を引き出し台４１の取手４２と係合させ
て、１列ずつ支持部材１８上に引き出される。

第１１図は、棚台上に複数の定形物品４０，４
０…を奥行方向に配列するとともに、このように
配列した定形物品４０，４０…を上下方向にも数
段重ねて格納した例を示す。図においては棚台３
の奥行方向に４個の定形物品を配列するととも
に、これを上下に３段重ねてある。すなわち３個
の支持部材５₀，５₁，５₂を上下に間隔を置いて
連結部材５４で一体に連結固定し、これらの各支
持部材５₀，５₁，５₂上にそれぞれ定形物品４０
を引き出し台４１に載置して格納してある。定形
物品４０を各棚台毎に独立に回転させる必要のな
い場合には、このようにすることにより棚台の段
数を減らすことができ、場合によつては棚台を１
段とすることもできる。

以上、本発明の各種の実施例を説明したが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内において他に幾多の変形が可
能であり、また上記各実施例のそれぞれの部分を
適宜組合せた実施例も可能である。

発明の効果 本発明によれば、定形物品収納容器が棚台上に
おける移動経路に対し直角方向に、該棚台に接し
て設けられた受け台上に引き出され、この状態で
該引き出し方向に対し側方に向かつて開口してい
る開口面から容器内の定形物品のピツキングが行
われるので、ピツキング作業が極めて容易であ
る。

これと相俟つて、各定形物品収納容器は定形物
品出入用の開口面を棚台の外側に向けて格納する
必要がなく、該開口面を棚台の奥行方向に向け、
比較的狭い側面を棚台の長さ方向に配して格納す
ることにより、１台の回転棚に多数の定形物品収
納容器を格納することができ、また棚の奥行を有
効に利用して各収納容器の定形物品保管容量を大
きくすることができる。

さらに、定形物品収納容器は前記定形物品を前
記開口面に沿つて複数個収納できるように構成さ
れているため、該開口面を広くして定形物品のピ
ツキングを一層容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による定形物品保管装置全体を
示す平面図、第２図は従来の回転棚の平面図、第
３図は本発明の一実施例を示す斜視図、第４図は
同実施例の回転棚上の保持部材を示す斜視図、第
５図は同収納容器引き出し押戻し装置の斜視図、
第６図は他の実施例の受け台を示す斜視図、第７
図以下は棚台の１つの支持部材上に複数個の定形
物品を格納した実施例を示し、第７図は受け台上
に引き出された上記複数個の定形物品と棚台上の
支持部材を示す斜視図、第８図は他の実施例を示
す斜視図、第９図はさらに他の実施例を示す平面
図、第１０図はその部分斜視図、第１１図は他の
実施例を示す斜視図である。 １…回転棚、２…受け台、３…棚台、４…定形
物品収納容器、５…支持部材、６，７…レール部
材、８，９…走行輪、１０…チエン、１１…スプ
ロケツトホイール、１２…案内部材、１２₀…物
品飛出し防止部材、１３…間口面、１４…フアイ
ル、１６…取手、１７…収納容器取り出し場所、
１８…支持部材、１９…引き出し押戻し装置、２
０…ガイドレール、２１…フツク、２２…爪部
片、２３…フツク駆動モータ、２４…リンク機
構、２５…取り出し支持ランプ、２６…押釦スイ
ツチ、２７…ガイドレール、２８…チエン、２９
…昇降モータ、３０…スプロケツトホイール、３
１…摺動ガイド、３２…摺動台、３３…駆動モー
タ、３４…チエン、３５…フツク部片、３６…フ
ツク駆動モータ、３７…チエン、４０…定形物
品、４１…引き出し台、４２，４３…取手、４４
…ガイドレール、４５…ピツキング装置、４６…
取り出し台、４７…爪部片、４８…定形物品載置
台、４９…摺動部材、５０…支柱、５４…連結部
材、６１…デツドスペース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水平に配置された長円形環状の棚台に複数の
   定形物品収納容器支持部材を、該棚台によつて定
   められる長円形環状の移動経路に沿つて回動し得
   るように設け、前記各支持部材上にそれぞれ定形
   物品収納容器を格納して成り、保管しようとする
   定形物品を前記定形物品収納容器に出し入れする
   定形物品保管装置において、前記支持部材はその
   前記移動経路に対する直角方向の長さが該移動経
   路に沿う方向の長さより長く、該支持部材上に前
   記定形物品収納容器を前記移動経路に対し直角方
   向に引き出せるように格納し、該定形物品収納容
   器は前記引き出し方向に平行な側面を定形物品出
   入用の開口面とするとともに、該定形物品収納容
   器は前記定形物品を前記開口面に沿い複数個配列
   して収納できるように構成され、かつ前記棚台に
   接して、前記支持部材から引き出された前記定形
   物品収納容器を前記開口面を引き出し方向に対し
   て側方に向けて支持する受け台を設け、この受け
   台には前記定形物品収納容器を支持部材から引き
   出しあるいは受け台から支持部材に格納する移載
   装置を設けたことを特徴とする定形物品保管装
   置。