JPH021042B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、小さな部品などのための貯蔵および
取出し装置に関し、さらに詳しくは本発明は、遠
隔場所から制御できる小さな部品などの物品のた
めの貯蔵および取出し装置に関する。

［従来技術］ 倉庫用において用いられる在庫品のたの自動貯
蔵および取出し装置は、多数あり、すべての貯蔵
および取出し装置に対しては、所望の在庫品を貯
蔵所に置くのに要する時間を短くし、かつ所望の
在庫品を貯蔵所から取出すに要する時間を短くす
ることが要望されている。この場合、小さな部品
は、小さくて取扱が不便なため、または、破損し
易いためにパレツトで貯蔵されず、通常容器、コ
ンテナで貯蔵されている。

従来の貯蔵および取出し装置は、固定された貯
蔵棚を利用し、取出し器すなわち取出し機構を所
望の在庫品がある棚まで移動させて部品の貯蔵ま
たは取出しを行う構造となつている。また、取出
し器は貯蔵または取出しの一方の作業しか行えな
い構造となつている。

このため、従来の装置によると、取出し器が作
動したとき、つまり、一回の作動の際には、部品
の貯蔵または取出しの一方の作業しか行えず、部
品を貯蔵所から取出し又は貯蔵所に貯蔵する時間
を短くする要望に応じれていなかつた。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、取出し機構が棚まで移動するのでは
なく、取出し機構が垂直に移動するときに、この
動きと同期して棚の区分の水平に移動して両者が
整列することによつて部品の貯蔵または取出しが
短時間で行え、またさらに、取出し機構が一回作
動したときに物品の貯蔵と取出しとが一度で行え
る物品貯蔵および取出し装置を提供することを目
的とし、その特徴とするところは、連続軌道と、
軌道から支持され、かつ水平方向に移動できる連
続物品貯蔵装置と、物品貯蔵装置に設けられ、水
平方向に間隔を置きかつ垂直方向に連続する多数
のバスケツトであつて、バスケツトの各々が、垂
直方向に間隔を置いて仕切られた区画を有してい
るバスケツトと、物品貯蔵装置を軌道に沿つて駆
動するための装置と、軌道の外側に隣接する位置
に固定されたデリツクと、予め選定された区画に
物品を置き、または予め選定された区画から物品
を引出すために、デリツク上にある垂直移動可能
の物品係合装置であつて、多数のローラから成る
２組のローラシヤツトルと、ローラシヤツトルの
間に設けられた移動アームと、アームを移動する
ための装置と、所与の物品と係合するためにアー
ムに設けられた真空ポンプ吸引装置と、ローラシ
ヤツトルと移動アームとの間でそれぞれ設けられ
て所定の物品を移動するためのコンベヤ装置とを
備える物品係合装置と、所与の物品を貯蔵しまた
は引出す要求に応じて、デリツク上の所定の垂直
場所へ物品係合合装置を移動する垂直移動装置
と、物品貯蔵装置を所定程度移動して物品係合装
置と予め選定されたバスケツトとを整列する駆動
装置とからなる点にある。

［実施例］ 図面を詳細に参照すると、第１図ないし第４図
は、遠隔装置をもつ小部品などの自動貯蔵および
取出し装置１０を示している。小部品は、コンテ
ナすなわち運搬容器に貯蔵できる。この装置は、
自動車部品およびコンピユータ部品などの多数の
種々のものに利用でき、小売用および卸売用とし
て用いられる。

第１図に明示されているように、耐久的に支持
された剛直なデリツク１２は、後述する物品貯蔵
装置の駆動装置である小部品貯蔵回動機構１４お
よび１６とともに用いられるように設計されてい
る。物品係合装置である運送器１８は、支持デリ
ツク１２内側で垂直に移動し、同時に２つの別々
のコンテナすなわち運搬容器１１を収容すること
ができる。運送器１８は、水平面に整列された２
組のローラを包含している。２つの垂直柱２０が
運送器を支持し、運送器は垂直柱に滑動自在に取
付けられている。運送器は電動機によつて垂直方
向に移動し、チエーンに取付けられた重り（図示
せず）が釣合い重りとして用いられる。運送器１
８への供給は、腰の高さの作業所またはコンベヤ
２２から行われる。

第３図に基づいて運送器１８を詳述すると、２
組のローラシヤツトル２４，２６は、チエン駆動
装置２８に取付けられ、かつ遠隔操作される。ロ
ーラシヤツトルの各組は、多数の個々のローラ３
０を包含している。これらの２組のローラシヤツ
トルは、デリツクの基礎近くに置かれたコンベヤ
２２または作業所によつて送られる。本発明によ
れば、１つのシヤツトル２４は、入つて来る運搬
容器のために用いられ、他のシヤツトル２６は、
出て行く運般容器のために用いられる。ガードレ
ール３２は、シヤツトル２４および２６の部分を
囲んでいる。２つのシヤツトル２４および２６の
間で、２組の小さい移動自在ローラ３４および３
６が、シヤツトル２４，２６と同じ水平面に整列
されている。移動自在ローラの各組は、多数の
個々のローラ３８を包含している。

これら移動自在ローラ３４および３６の組の間
に、移動アーム４２を移動させるための移動装置
である１対の軌道４０がある。第６および７図に
見られるように、真空ポンプ吸引装置として働く
真空ポンプ吸引リング４３が、移動アームに支持
されている。移動アーム４２の操作は、遠隔制御
される。判るように、移動アームと所望のコンテ
ナすなわち運搬容器との接触が検知されると、リ
ング４３に連結された真空ポンプ（図示されてい
ない）が作動される。移動自在ローラ３４および
３６に置かれた運搬容器は、チエンコンベヤ４４
および４６の組によつてローラシヤツトル２４お
よび２６のどちらの上にも移動できる。使用しな
いときには、チエンコンベヤは、第４図に明示し
たように、運送器上のローラの面の少し下に置か
れる。指令があると、チエンコンベヤ４４および
４６は、コンベヤの下に置かれた膨張自在ゴム袋
４８および５０によつて少し上昇される。

本発明に係る装置は、少なくとも１つ貯蔵回動
機構を有すればよいが、好ましい実施例に示す貯
蔵および取出し装置は、一方が他方の上に支持さ
れている少なくとも２つの別々に作動する回動機
構１４および１６を包含している。注目に値する
のは、単一のデリツクに整列された２つの個々に
作動する回動機構が、本装置作動を非常に迅速に
することである。一方の回動機構は、デリツク所
望の運搬容器を持つて行くためめに移動し、他方
の回動機構は、デリツクから所望の運搬容器を取
り出すために移動できる。したがつて、判るよう
に、本装置は、運送器の各垂直サイクルごとに２
つの処理を行なうことができる。

各回動機構の構造は、連続軌道である頂部軌道
５２および底軌道５４を包含している。各回動機
構の軌道は、平行かつ同一のものであり、第２図
に見られるように、楕円形の丸い端と平行側部を
もつている。デリツク１２は、回動機構の丸い端
の一方に隣接して整列されている。

各回動機構は、軌道に沿つて移動する物品貯蔵
装置を備えており、物品貯蔵装置は区画バスケツ
ト５６の列を包含している。バスケツト５６は、
互いに平行し、かつ運送器ローラの組にほぼ直角
である。バスケツトは、構造上軽量のものであ
り、例えば針金のかごである。貯蔵のとき、運搬
容器１１は、バスケツトの種々の区画高さに載置
されている。貯蔵のとき運搬容器は、バスケツト
から少し突出していてもよい。バスケツトは、頂
部軌道に置かれた電気的または流体圧によつて作
動されるモータ６０によつて、軌道上に移動され
る。任意の１つの回動機構のバスケツトは、任意
の他の回動機構のバスケツトと別個に作動され
る。

本装置は、多方面に用いられるものであり、
種々の雑役を行なうことができる。本装置は、道
具入れとして用いることができ、これによつて部
品を組立てるべき腰の高さの場所に連続的に送る
ことができる。通常の作動状態では、運送器１８
の各垂直サイクル中に、１つの運搬容器１１が、
貯蔵所から取出され、他の運搬容器が貯蔵所に戻
される。本装置の全体作動は、遠隔のデジタルキ
ーボードが置かれた作業者用の操作室（図示せ
ず）から制御される。操作室にあるコンピユータ
装置は、運搬容器１１の外側に表示されたバーコ
ード６１を検知する遠隔レーザ走査装置（図示せ
ず）に応答して作動する。貯蔵所から取出したい
運搬容器のコード番号は、操作室のコンピユータ
装置に入力される。作業者の操作室から適当な指
令を受けたとき、１つの回動機構のバスケツト５
６は、必要なバスケツトがデリツク１２に対面し
て整列するまで、回動機構の軌道の周りを移動す
る。その間に、運送器は、腰の高さの場所または
コンベヤ２２から所定の高さまでデリツク１２を
上昇したとき、運送器は停止し、移動アームが停
止位置から移動して所望の運搬容器に接触する。
所望の運搬容器は、移動アーム４２上の真空ポン
プ吸引リング４３に吸引されて引出される。作業
者の操作室におけるコンピユータメモリーは、各
運搬容器が本装置のどこにあるかを記憶し、指令
によつて所望の符号をつけられた運搬容器を取出
す。最後に、運搬容器は、チエンコンベヤ４６に
よつて、移動自在ローラ３４，３６から、搬出用
のシヤツトル２６へ移動される。

所望の運搬容器が取出された後に、貯蔵所に置
かれるべき作業場所またはコンベヤから持ち来た
らされた他の運搬容器は、搬入用のローラシヤツ
トル２４から移動自在ローラ３４および３６へ移
動される。バスケツト５６は、軌道の周りに移動
され、運送器１８は、同時に、空の区画に置くた
めに垂直に移動する。移動アーム４２は、移動自
在ローラ３４および３６から空の区画中へ運搬容
器を移動する。運搬容器はどのような高さの区画
バスケツト内にも任意に配置できる。コンピユー
タメモリーは、運搬容器が本装置のどこに貯蔵さ
れていたかを記憶している。

本発明の利点は、本装置に取り入れられた在庫
品管理の改善にある。コンピユータは、常に、本
装置における運搬容器の自動記録を記録してい
る。

部品が種々の大きさの運搬容器に貯蔵されてい
る場合、本装置は、バスケツトにおける種々の大
きさの区画へ種々の大きさの運搬容器を送るよう
にプログラムできる。

本発明の別の実施例は、第５図に示されてい
る。第２デリツク６４と別個に作動する第１のデ
リツク６２は、反対側の丸い端に置かれている。
第１のデリツク６２は、回動機構へ運搬容器を搬
入するために作動するとともに、第２デリツク６
４は、回動機構から所望の運搬容器を搬出するた
めに作動する。デリツク６２および６４の別個の
作動は、さらに、本発明の速度能力を増加する。

第１デリツクに供給されるコンベヤ６６は、任
意の回動機構に格納されるために入つて来る運搬
容器を整列させるための区域６８を有する。これ
は、１つ以上の運搬容器が同じ回動機構に搬入さ
れる場合に、デリツク６２に供給するコンベヤ６
６が後押しするのを防止する。

本発明は、添附した図面を参照して説明した
が、図示したものから離れて本発明の他の変形
を、本発明の技術的思想および範囲内において、
つくることができることは、了解されるべきもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例によつて構成され
た小部品貯蔵および取出し装置の平面図であり、
２つの回動機構に隣接整列されたデリツクを示
し、第２図は、第１図に示された小部品貯蔵およ
び取出し装置の平面図であり、第３図は、第１図
に示された小部品貯蔵および取出し装置のデリツ
ク内にある運送器の斜視図であり、第４図は、判
り易くするために切欠いた運送器の部分を示す第
３図の運送器の側面図であり、第５図は、本発明
の別の実施例によつて構成された小部品貯蔵およ
び取出し装置の平面図であり、第６図は、第３図
に示された運送器に置かれた吸引リングを取付け
た移動アームの平面図であり、第７図は、第６図
に示された移動アームおよび吸引リングの立面図
である。 １２……デリツク、２４，２６……ローラシヤ
ツトル装置、４０……軌道、４２……移動アー
ム、４３……真空ポンプ吸引リング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続軌道と、 該軌道から支持され、かつ水平方向に移動でき
   る連続物品貯蔵装置と、 該物品貯蔵装置に設けられ、水平方向に間隔を
   置きかつ垂直方向に連続する多数のバスケツトで
   あつて、該バスケツトの各々が、垂直方向に間隔
   を置いて仕切られた区画を有しているバスケツト
   と、 上記物品貯蔵装置を上記軌道に沿つて駆動する
   ための装置と、 上記軌道の外側に隣接する位置に固定されたデ
   リツクと、 予め選定された区画に物品を置き、または予め
   選定された区画から物品を引出すために、上記デ
   リツク上にある垂直移動可能の物品係合装置であ
   つて、多数のローラから成る２組のローラシヤツ
   トルと、該ローラシヤトルの間に設けられた移動
   アームと、該アームを移動するための装置と、所
   与の物品と係合するために該アームに設けられた
   真空ポンプ吸引装置と、上記ローラシヤツトルと
   上記移動アームとの間でそれぞれ所定の物品を移
   動するためのコンベヤ装置とを備える物品係合装
   置と、 所与の物品を貯蔵しまたは引出す要求に応じ
   て、上記デリツク上の所定の垂直場所へ上記物品
   係合装置を移動する垂直移動装置と、 上記物品貯蔵装置を所定程度移動して前記物品
   係合装置と予め選定されたバスケツトとを整列す
   る駆動装置とからなる物品貯蔵および取出し装
   置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の物品貯蔵および
   取出し装置において、 上記連続軌道と同一の多数の軌道であつて、軌
   道の各々が隣接する軌道に平行でかつ間隔を置い
   て配置されている軌道と、 上記連続物品貯蔵装置と同一の多数の物品貯蔵
   装置であつて、該貯蔵装置の各々が別の軌道から
   支持され、かつ他の物品貯蔵装置と別個に移動で
   きる物品貯蔵装置とを備えることを特徴とする物
   品貯蔵および取出し装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の物品貯蔵および
   取出し装置において、 軌道の外側に隣接する他の固定位置に支持され
   た付加デリツクと、 予め選定された区画に物品を置きまたはその区
   画から引出すために、該付加デリツク上にある垂
   直に移動可能な付加物品係合装置と、 所与の物品を挿入しまたは引出すために要求に
   応じて上記付加デリツク上の所定の垂直場所へ該
   付加物品係合装置を移動するための装置とを含有
   している物品貯蔵および取出し装置。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の物品貯蔵および
   取出し装置において、物品は、区画内に挿入する
   ことができる符号をつけた多数の運搬容器に貯蔵
   される物品貯蔵および取出し装置。