JPS646116Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は組立て棚の構造に係り、一対の両脚
枠間に数個の掛け棚を数段に掛止架設した組立て
棚において、架設された各掛け棚が両側掛止片の
掛合により両脚枠に確実に固定され、前後左右に
横振れが起らないような堅固な置き棚を組立て分
解自在に構成するを目的とする。

本考案の実施例を図面により説明すると、第１
図及び第２図は本考案に係る組立て棚２例の全容
を示す斜視図であり、第３図以降においてそれら
の掛け棚の掛止構造の詳細を示しているものであ
つて、図中の１は左右一対の脚枠であり並行させ
た２本の縦杆１ａ，１ａの各上端間を連続させて
逆Ｕ字形に形成し、前後両縦杆間に複数の横棧１
ｂ…を適宜間隔で平行架設し両縦杆下端に帽体１
ｃを冠着させている。

２，２′は上段掛け棚で多数の線材と帯板片と
を前後左右方向へ直交状に組合わせて網板状にな
し、第１図に示す棚２は平面扇形状に形成し、第
２図に示す棚２′は平面長方形状に形成してあり、
夫夫棚の両側縁前端部には左右方向の線材２ａ，
２′ａの端部を外側方へ突出させた上で下向きに
折曲げた掛止片２ｂ及び２′ｂを形成し、後端部
には左右方向の帯板片２ｃ，２′ｃの突出端部に
前後二又状２片を形成し、その後片２ｄを下方と
外側方とへＬ形に屈曲すると共に、前片２ｅを前
者と対称に外側方と下方とへＬ形に屈曲し、前後
両片を上下対向した嘴状の掛止片となし、前端掛
止片２ｂ，２′ｂを上段横棧の上側から外側に掛
合させ、嘴状掛止片の前片２ｅと後片２ｄとで脚
枠の上段横棧を上下から噛合させて挾持させてい
る（第３図参照）。

３，３′は中段掛け棚で平板３ａ，３′ａの周縁
に沿つて夫夫立上り縁３ｂ，３′ｂを設けて全体
を箱状に形成し、該箱状掛け棚の左右両側立上り
縁３ｂ，３′ｂの上下両縁に沿つて上向きと下向
きで先端部を外側方へ僅かに膨出させた上下両掛
止片３ｃ，３ｄ，３′ｃ，３′ｄを突設し、該上下
両掛止片を脚枠内の２本の平行横棧外側に夫夫掛
止させている（第８図、第９図参照）。

４，４′は下段掛け棚で前記中段掛け棚と同様
に、平板４ａ，４′ａの周縁に沿つて夫夫立上り
縁４ｂ，４′ｂを設けて全体を箱状に形成し、該
箱状掛け棚の左右両側立上り縁４ｂ，４′ｂの上
下両縁に沿つて上向きと下向きとに突設させた両
掛止片４ｃ，４ｄ，４′ｃ，４′ｄの内、下縁掛止
片４ｄ，４′ｄを外側方へ僅かに膨出させた上で
下向きに折曲げ、上縁掛止片４ｃ，４′ｃを外側
方へ水平状に折曲げて形成し、前記下縁掛止片を
脚枠内の２平行横棧の下側横棧外側へ掛入した上
で上縁掛止片を上側横棧の下面側へ圧入し、上下
両掛止片で両横棧を上下方向に押圧するようにし
て掛け棚を固定している（第１０図、第１１図参
照）。

尚、前述した上・中・下段の各掛け棚は、第１
図に示すものは夫夫平面扇形状に形成してあり、
第２図に示すものは平面長方形状に形成してあ
る。

本考案の組立て棚は上述のような構成であり、
各掛け棚の両側縁に突設した掛止片を夫夫両側脚
枠内の横棧へ掛入してゆき両脚枠間に架設するこ
とにより、第１図に示すものでは、各掛け棚を平
面扇形状に形成されているので、両脚枠が平面直
角状に連結されて部屋隅部に沿つて据付けられる
形態の隅置き棚が組立てられ、第２図に示すもの
では、各掛け棚を平面長方形状に形成しているの
で、両脚枠が左右対向状に連結されて一壁面に沿
つて据付けられる形態の置き棚が組立てられる。
この棚の上段掛け棚では嘴状掛止片で横棧を噛合
させることにより横棧との掛合が強力であるから
衝撃に対して外れ難く、中段掛け棚では上下反対
向きの両掛止片が上下両横棧の外側に圧入されて
いるから衝撃による離脱がなく、下段の掛け棚で
は上下対設の両掛止片により上下両横棧を突張る
ことにより強力嵌合している。そして両者共に、
各掛止片が掛止部において両掛合部材の弾性によ
り横棧に圧接しているので両側脚枠と各掛け棚と
の連結部においてガタツキがないから、組立てら
れた置き棚が前後左右に横振れしないよう構成で
きる。そして又、各掛け棚の掛合部において部材
の弾性に抗して各掛止片を脚枠横棧から離脱さす
ことにより、各掛け棚を両脚枠から容易に分離す
ることができるので組立て分解が自在な置き棚と
成すことができ、取扱い上において便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案組立て棚の一例を示す斜視図、
第２図は同じく他例を示す斜視図、第３図は本考
案中の上段掛け棚の掛止状態を示す要部斜視図、
第４図は同要部の平面図、第５図は第４図中のＡ
部における縦断面図、第６図は同じくＢ部におけ
る縦断面図、第７図は同じくＣ部における縦断面
図、第８図は中段掛け棚の掛止部を内側から示し
た一部破断の説明図、第９図は同じ掛止部におけ
る縦断面図でその掛止手法をイ，ロの手順で示す
ものであり、第１０図は下段掛け棚の掛止部を内
側から示した一部破断の説明図、第１１図は同じ
掛止部における縦断面図でその掛示手法をハ，ニ
の手順で示している。 １……脚枠、１ａ……縦杆、１ｂ……横棧、１
ｃ……帽体、２，２′……上段掛け棚、２ｂ……
後片、２ｅ……前片、３，３′…中段掛け棚、３
ｃ，３′ｃ……上掛止片、３ｄ，３′ｄ……下掛止
片、４，４′……下段掛け棚、４ｃ，４′ｃ……上
縁掛止片、４ｄ，４′ｄ……下縁掛止片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 並立させた前後両縦杆の間に複数の横棧を適
   宜間隔で平行段設した一対の脚枠を左右に対峙
   させ、両脚枠間に横棧により掛け棚を適数段に
   架設した組立て棚において、上段掛け棚の両側
   縁には上下対向状の嘴状掛止片を設けて該掛止
   片で上段横棧を噛合させ、中段及び下段の掛け
   棚の両側縁には上下相反する向きの上下両掛止
   片を対設し、該上下両掛止片を相隣る上下両横
   棧の外側に夫夫挿入掛合させることにより各掛
   け棚を両脚枠間に掛止した組立て棚。 (2) 帯板と複数線材との交差結合により扇形状又
   は矩形状に形成した掛け棚の前記帯板両端部を
   二又状２片に分割し、該２片を互に上下対向状
   に折曲げて嘴状掛止片を形成した実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の組立て棚。 (3) 周囲に立上り縁を設けて扇形状又は矩形状の
   箱状に形成した掛け棚の両側立上り縁の外面に
   沿つて上下相反する向きの両掛止片を突設し、
   該両掛止片を夫夫脚枠の相隣る上下両横棧外側
   に圧入させた実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の組立て棚。 (4) 箱状掛け棚の左右両立上り縁外側に突設した
   上下両掛止片の内、下掛止片は下向きにし、上
   掛止片は外側向き水平掛止片に曲成し、該水平
   掛止片を上横棧の下側に圧接させた実用新案登
   録請求の範囲第３項記載の組立て棚。