JPS6041149Y2 - 棚受具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は棚受具に関し、特に両側に立設した枠体間に
棚を連続して取付ける際に使用する棚受具に関するもの
である。

この考案は枠体の横桟を利用して所定の間隔をもって横
方向に多数立設された枠体間に棚を取付けることのでき
る棚受具を提供することを目的とするもので、以下図面
に示す実施例に基づいてこの考案を説明すると、１はこ
の考案による棚受具の本体であって、この本体１は長尺
の鋼板をその長手方向に沿って折曲して水平部２と垂直
部３とを形威し、この垂直部３の上端に、前記水平部２
と平行であってかつ反対方向に延び、そして先端部が垂
直部３と平行に下方に延びている屈曲する引掛部４，４
′を、前記垂直部３の一端から所要の間隔１をおいた位
置と、前記垂直部３の他端から前記所定の間隔と引掛部
４，４′の巾との合計に相当する間隔１′をおいた位置
とにそれぞれ一体に連設し、また前記水平部２にはその
両端から一定の間隔をおいて突起５を設けである。

なお、前記棚受具が取付けられる枠体１０は一対の前後
角柱６，６′間に上下方向に所定の間隔をおいて横桟７
が架設されると共に、各横桟７間には上下方向に延びる
縦桟８が固着され、これによって枠体１０が構成されて
いる。

そして上記のような枠体間に前記棚受具を用いて棚を取
付けるに際しては枠体の角柱６，６′間に架設された横
桟７に本体１の引掛部４，４′を引掛ける。

この場合垂直部３の一端側に設けた引掛部４に一方の角
柱６の内側面が当接し、また垂直部３の他端側に設けた
引掛部４′からはその引掛部４，４′の巾に相当する距
離をおいて他の角柱６′が位置することになる。

上記のようにして一対の枠体の横桟７に引掛けた状態で
それぞれ取付け、そして下面の両端部に前記本体１の水
平部２の突起５が挿入可能な孔が穿設された棚板９をそ
の孔内に突起５が挿入することにより２つの棚受具の水
平部２間に架設する。

第３〜５図に示すものは枠体１０の両側に棚板９を取付
ける場合の各棚受具の取付関係が示されており、この場
合にあっては各棚受具の一方の引掛部４が角柱６，６′
の内側面と当接する共に、他方の引掛部４′は前記一方
の引掛部４の内側に位置した状態すなわち各他方の引掛
部４′と角柱６，６′の内面との間に他の棚受具の各一
方の引掛部４が位置することによって両側受具は互いに
水平方向すなわち横桟方向の移動が制限された状態で取
付けられている。

そしてこのように各枠体の両側に棚受具を取付けたのち
前記と同様に対向する棚受具間に棚板を架設するもので
ありこのようにした場合には枠体の両側に棚が連続する
ものである。

なお、前記のように枠体の一側のみ棚受具１を設けた場
合において第６，７図に示すように垂直部３の一部を突
出させて突出片１１を形威し、該突出片１１が角柱６′
と当接するように構成すれば横桟７方向の移動は阻止し
得るものである。

さらにこのように横桟方向への移動阻止用の突出片１１
を設けた棚受具を用いて枠体の両側に連続する棚が形成
できるという事は勿論である。

この考案は前記のように構成したことにより、単に対向
する一対の枠体の内側において横桟に引掛ける操作のみ
で棚を架設することができ、特に枠体の左右側方向に棚
を連続して架設する場合に、同一の横桟に対し引掛部を
喰違い状に引掛けることができ、従って共通の棚受金具
により各枠体間に連続する棚を形成できて使用に便利で
あるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示腰第１図はこの考案のものを枠体に取
付けた状態を示す正面図、第２図は平面図、第３図は枠
体の両側に取付けた状態を示す斜視図、第４図は平面図
、第５図は側面図、第６．７図は他の実施例を示す正面
図および平面図である。 図面において、１は棚受具の本体、２は水平部、３は垂
直部、４，４′は引掛部、５は突起、６．６′は角柱、
７は横桟、８は縦桟、９は棚板、１０は枠体、１１は突
出片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺の鋼板を長手方向に折曲して垂直部および水平部と
   により断面り字形状に形威した本体の前記垂直部の上端
   に、前記水平部と反対方向に屈曲されて一対の主柱間に
   架設した横桟に引掛かる２つの引掛部を所定の間隔をお
   いて一体的に連設し、また前記水平部の上面に、棚板係
   止用の突起を配設し、前記２つの引掛部の外側と本体外
   端との間隔を一方が他方の間隔よりも１つの引掛部の巾
   だけ長く形威したことを特徴とする棚受具。