JPS588112Y2 - 吊り棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物または家具等にネジ等の傷を付けることな
く、棚受枠１を垂直に掛けることが出来れば、どこにも
容易に設置できる吊り棚に関するもので、以下本考案の
実施例を図に拠り説明する。

第１図は、棚受枠１をあまり太くない丸棒材を使用し、
上部を直角に折曲し折曲片３を形成するとともに、更に
曲げ戻して折曲部３′を形成し、その先端を下面に向け
て折曲しストッパー４を突設し下部にも前記の折曲片３
と同方向に当接材５を折曲げにより突接し、この当接材
５は更に側方に折曲げられている。

この丸棒による実施例の場合は二本の所要間隔をおいた
縦桟２は、所要個所で端部を接合された一体物で構成さ
れている。

しかし特に限定されるものではなく、第３図の実施例に
示すようにそれぞれ別体の縦桟２を二本所要間隔をおい
て並列し、複数の横桟６により連継されたものであって
も良い。

また縦桟２と横桟６の連継は固着でも、又は第４図のよ
うに縦桟２に等間隔をもって通孔９を列設し、この孔に
横桟６の両端を直角に折曲げ、その端部１１に雄ネジを
設け、該端部を縦桟２の通孔９に差し込み螺着すること
により枢着連継としても良い。

当接材５は、第１図に示すように縦桟２を折曲して形成
しても良く、第３図のように縦桟２の下部に雌ネジ孔を
設けて、ボルトを螺合し、調整を可能なものとすればよ
り具合が良い。

こおした棚受枠を第２図の実施例のように、二つを対向
させて、それぞれ家具または建物の壁面に添って上部の
折曲片３を家具の上部または建物の鴨居等にストッパー
４の位置まで掛け、下部の当接材５の端部を壁面７に当
接させて、縦桟２との間隔を有するものとし、各棚受枠
１の横桟６間に棚板１０を渡して吊り棚を設置する。

第５図は、棚板１０裏面に左右の棚受枠１の横桟６に当
接し、位置きめの役割を果すための左右方向への摺動が
可能な長孔１３と、その−側にＬ型に折曲された位置決
め片１４を有し、棚板１０に埋設された雌ネジ１５に長
孔１３を介して、雄ネジ１６により止着し、棚受枠を所
定の位置に突張り保持されるものである。

しかし、上部の折曲片３を長いものとすれば特に棚板１
０により突張り位置決めをしなくとも使用し得るが、折
曲片３が短いときは、棚板の少くとも一枚により棚受枠
１の中央部で位置決めしておけば安全である。

本考案は上記構成のものであるから例えば、室内に並べ
置かれた量子等の絹物間に容易に棚が設置できるだけで
なく、和物等の高さが一定の高さでなくとも設置でき、
また下部の当接材５を調整可能にすることにより、壁面
に若干の段差があっても安定した設置ができる。

更に縦桟と横桟の連継を枢着し連継すれば折った・み可
能となり、不使用時は小さく収納できるなど、実用上有
用な、きわめて便利な吊り棚を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、丸棒を用いた本考案の実施例斜視図である。 第２図は、第１図の使用状態を示す正面図である。 第３図は他の実施例の側面図、第４図は第３図の上部斜
視図、第５図は棚板の一部拡大正面図、第６図は位置決
め金具の底面図、なを符号１７はネジ間座である。 符号 １・・・・・・棚受枠、２・・・・・・縦桟、３
・・・・・・折曲片、４・・・・・・ストッパー、５・
・・・・・当接材、６・・・・・・横桟、７・・・・・
・家具等の側面、８・・・・・・家具等の上部、９・・
・・・・通孔、１０・・・・・・棚板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部を直角に折曲げ折曲片３を設けるとともに該折曲片
   ３の下面適所にストッパー４を突設し、下部に前記折曲
   片３と同方向に、当接材５を突設した縦桟２を、二本所
   要間隔をおいて並列し、複数の横桟６をもって連継した
   棚受枠１を二つ対向させて、それぞれ家具等の側面７に
   かつ、上部折曲片３を家具等の上部８に掛けて対設し、
   各棚受枠１の横桟６間に棚板１０を渡してなる吊り棚。