JPS645903Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電子機器用シエルフに入出力される
フラツトケーブルの保持装置に関するものであ
る。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の装置は、例えば第１図に示すよ
うに電子機器用シエルフ１のコネクターパネル２
に入出力コネクター３に隣接してフツク状のピン
４を突設し、一方、フラツトケーブル５を入出力
コネクター６の近傍でクランプ７により把持し、
このクランプ７に連結したフツク８を前記ピン４
に係合し、フラツトケーブル５を保持していた。
この保持装置では、入出力コネクター３に隣接し
てピン４を突設するので、入出力コネクター３の
取付間隔が大きくなり、部品の実装を高密度で行
うことができず、しかも機能表示に制約を受ける
等の欠点があつた。また従来の他の例として第２
図に示すように電子機器用シエルフ１より一対の
補助金具９を突設し、これら補助金具９，９間に
支持棒１０をネジ１１により架設し、この支持棒
１０にフラツトケーブル５を把持したクランプ１
２を挿通させてフラツトケーブル５を保持するよ
うにしたものがある。この保持装置では、フラツ
トケーブル５の増設、若しくは交換の際、ネジ１
１を外さなければならず、また増設、交換の度毎
に再整線作業を行わなければならない等の欠点が
あつた。

考案の目的 本考案は、部品の実装を高密度で行うことがで
き、しかも機能表示を行い易くすることができ、
またフラツトケーブルの増設、若しくは交換の際
に再整線作業を不要とすることができ、更にフラ
ツトケーブルの保守及び増設を容易に行うことが
できるようにしたフラツトケーブルの保持装置を
提供しようとするものである。

考案の構成 本考案は、前記目的を達成するため、電子機器
用シエルフのコネクターパネルにおける入出力コ
ネクターの下方に位置して設けられ、フラツトケ
ーブルの通過を許す枠状のケーブルホルダーと、
前記コネクターパネルの入出力コネクターに接続
される入出力コネクターを備えたフラツトケーブ
ルを把持するクランプと、このクランプと前記ケ
ーブルホルダーに設けられた着脱可能な係合部と
よりなり、フラツトケーブルを把持したクランプ
の係合部をケーブルホルダーの係合部に係合する
ことによりフラツトケーブルを電子機器用シエル
フに対し保持するように構成したことを特徴とす
るものである。

実施例の説明 第３図及び第４図に示すように電子機器用シエ
ルフ１のコネクターパネル２には入出力コネクタ
ー３が備えられ、電子機器用シエルフ１の両側よ
りコネクターパネル２におけるコネクター３の下
方に位置して一対の腕１３が突設され、これら腕
１３，１３の間にケーブルホルダー１４が架設さ
れている。ケーブルホルダー１４はアングル材に
より枠状に形成され、その内側の開放部１５にフ
ラツトケーブル５を通過させることができ、対向
する長手方向のアングル材が保持部１６となり、
その垂直部が係合部１７となつている。クランプ
１８はクランプ部材１９とビス２０よりなり、ク
ランプ部材１９は把持板２１の両側に側板２２が
連設され、側板２２，２２の内側に、把持板２１
に対向して接近、離隔可能に把持板２３が挿入さ
れ、把持板２１と２３の対向面には緩衝材２４が
固着されている。把持板２１と２３の両側部には
ビス２０が螺合され、このビス２０の回転により
把持板２３を把持板２１に対し接近させ、若しく
は離隔させることができる。クランプ部材１９に
おける把持板２１と２３の両側部の下側には前記
ケーブルホルダー１４の係合部１７に係合し得る
係合部２５として切欠が形成されている。

前記構造の本考案の保持装置によりフラツトケ
ーブル５を保持するには、クランプ１８の把持板
２１，２３における緩衝材２４の間にフラツトケ
ーブル５を挿通させ、ビス２０を回転させて把持
板２３を把持板２１に対し接近させ、フラツトケ
ーブル５の所望個所を把持板２１，２３により緩
衝材２４を介して把持する。次いでクランプ１８
をその把持板２１，２３がケーブルホルダー１４
の長手方向の保持部１６と平行になるようにして
ケーブルホルダー１４の開放部１５に下方より上
方に通過させる。通過後、クランプ１８をその把
持板２１，２３がケーブルホルダー１４の長手方
向の保持部１６に跨るように向け、フラツトケー
ブル５の入出力コネクター６をコネクターパネル
２の入出力コネクター３に接続し、クランプ１８
の係合部２５をケーブルホルダー１４の係合部１
７に係合することによりフラツトケーブル５を電
子機器用シエルフ１に対し保持することができ
る。これとは逆に任意のフラツトケーブル５の入
出力コネクター６をコネクターパネル２の入出力
コネクター３より外すと共にクランプ１８の係合
部２５をケーブルホルダー１４の係合部１７より
離脱させ、クランプ１８をその把持板２１，２３
がケーブルホルダー１４の長手方向の保持部１６
と平行となるように向け、その間の開放部１５に
上方より下方に通過させることによりフラツトケ
ーブル５を外すことができる。

第５図は、本考案の他の実施例を示すものであ
る。本実施例にあつては、ケーブルホルダー１４
の保持部１６をチヤンネル材により形成し、その
溝を係合部１７とし、クランプ１８の側板２２の
下部に係合部２５として突起を突設したものであ
り、その他の構成は前記実施例と同様である。

なお、ケーブルホルダー１４を支持する腕１３
は電子機器用シエルフ１と一体に形成してもよ
く、またケーブルホルダー１４は電子機器用架に
支持してもよい。

考案の効果 以上の説明より明らかなように本考案によれ
ば、フラツトケーブルを電子機器用シエルフのコ
ネクターパネルにおける入出力コネクターの下方
に位置して設けたケーブルホルダーに保持させる
ので、入出力コネクター附近に障害物が無く、部
品の実装を高密度で行うことができ、しかも機能
表示を行い易くすることができる。またフラツト
ケーブルを把持したクランプを前記枠状のケーブ
ルホルダーに離脱可能に係合するだけでフラツト
ケーブルを保持することができる。従つてフラツ
トケーブル交換時に再整線を不要とすることがで
き、またフラツトケーブルの保守及び増設を容易
に行うことができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々従来の保持装置の斜視
図、第３図は本考案の保持装置の一実施例を示す
斜視図、第４図はその要部の拡大斜視図、第５図
は本考案の他の実施例を示す要部の拡大斜視図で
ある。 １……電子機器用シエルフ、２……コネクター
パネル、３……入出力コネクター、５……フラツ
トケーブル、６……入出力コネクター、１４……
ケーブルホルダー、１７……係合部、１８……ク
ランプ、２５……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子機器用シエルフのコネクターパネルにおけ
   る入出力コネクターの下方に位置して設けられ、
   フラツトケーブルの通過を許す枠状のケーブルホ
   ルダーと、前記コネクターパネルの入出力コネク
   ターに接続される入出力コネクターを備えたフラ
   ツトケーブルを把持するクランプと、このクラン
   プと前記ケーブルホルダーに設けられた着脱可能
   な係合部とより構成したことを特徴とするフラツ
   トケーブルの保持装置。