JPH0636433U - ラック装着機器支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラックに装着する機器を支持する構造におい
て、棚板の構造を共通化し部材のコストを低減する。 【構成】 ラックの前面側の両側に一対の穴を設け、該
穴を介し棚板１の一方端をネジ８にて締着すると共に、
前記棚板取付部６の上方に一対の穴を設け、前記棚板１
の他端に一対のネジ穴２を設けてなり、この棚板１の他
端の間に補強板３を架け渡し、前記棚板取付部６の上方
の一対の穴と棚板１の他端の一対の穴２とを支持アーム
５にて、前記棚板取付部６に棚板１を支持固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はラック装着機器等に係わり、機器の支持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のラック装着機器の支持構造は、図２の（Ａ）の側面図及び（Ｂ）の斜視 図に示すように、ラックの両側の棚板取付部２１のネジ穴Ａ２２に、機器１１を 載せるコ字形状の棚板２３の４個所の穴２４にネジ２５により締着しているのが 一般的である。これらの方法によれば、棚板２３は棚板取付部２１の前面側より 取付られる一体の構造であるため、機器１１の縦寸法並びに重量の変化によって は、棚板２３の縦寸法並びに板の厚さを変える必要があり、その結果、機器１１ を棚板に載せ装着穴２６に装着ネジ７にて締着した状態で、前面側に板の厚さに のバラツキによる凸凹が生じる。この対策として、棚板２３の板の厚さを機器１ １の縦寸法若しくは重量の最も大きなものに合わせて揃える必要があり、全体の 重量を増すことになる。従って、材料コストの上昇及び縦方向に寸法の異なるも のを製作する等共通化の妨げの要因となっている。

【０００３】 その他の方法として、図示していないが、ラックの両側の棚板取付部２１の裏 面方向から棚板２３をネジとナットを用いて締着する方法もあるが、棚板取付部 ２１と棚板２３の側部の隙間が狭いため専用の工具等を必要とし一般的ではない 。また、棚板２３は一体構造であるためラック全体の重量がかさむこととあいま って、機器１１間が棚板によって遮蔽されるため機器１１から発生する熱を排出 するのに妨げになる等の欠点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、各構成部材を共通化するととも に全体の重量を軽減し、かつ、ラック内の熱の排出を向上せしめるラック装着機 器の支持構造を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するため、ラックの前面側の両側に一対の穴を設け 、該穴を介し棚板の一方端をネジにて締着すると共に、前記棚板取付部の上方に 一対の穴を設け、前記棚板の他端に一対のネジ穴を設けてなり、前記棚板取付部 の上方の一対の穴と棚板の他端の一対の穴とを支持アームにて支持固定するよう にしたことを特徴とするラック装着機器支持構造を提供するものである。

【０００６】

【作用】

以上のように構成したので、本考案によるラック装着機器の支持構造によれば 、棚板取付部の一対の穴に棚板の一方端をネジにて締着されると共に、前記棚板 取付部の上方の一対の穴と、前記棚板の他端の一対のネジ穴との間に支持アーム が取付られ、前記棚板が前記ラックに固定され機器が装着できる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案によるの実施例を詳細に説明する。図１（Ａ）は 本考案に適用したラック装着機器支持構造を示す側面図で、（Ｂ）はその斜視図 である。図１（Ａ）及び（Ｂ）において、１は棚板で、例えば、前後対象の形状 を有し、前後方向の片辺に沿ってＬ字形状に折曲げを形成し、また、前後の両端 は同一方向に折曲げ、この中央にネジ切り加工をしたネジ穴２を設けている。３ は補強板で、例えば、左右対象の形状を有し、左右方向の片辺に沿ってＬ字形状 に折曲げを形成し、この両端の一側には、前記棚板１のネジ穴２に係合する穴（ 図示せず）を設けている。５は支持アームで、前後に点対象の形状を有し、この 両端は広角のＬ字形状に折曲げ、前記棚板１のネジ穴２に係合する穴４を設けて いる。

【０００８】 ６はラックの前面側の両側の棚板取付部を示した図で、該棚板取付部６には、 前記棚板１のネジ穴２と、前記支持アーム５の両端の穴４とに係合する穴（図示 せず）を設け、また、この棚板取付部の同一面には、ネジ穴（図示せず）を設け 装着ネジ７により機器１１が装着される。この棚板取付部６の下方の穴にネジＡ ８を挿通して棚板１の一方端のネジ穴２を締着し、もう一方の上方の穴にはネジ Ａ８を挿通してナット９を用いて、前記支持アーム５の一方端の穴４を棚板取付 部６に締着する。そして、この棚板１の他方端のネジ穴２に、前記補強板３の穴 （図示せず）と、支持アーム５の他方端の穴４を合わせネジＢ１０により締着す る。

【０００９】 また、装着される機器１１の縦寸法若しくは重量が特別に大きい場合には、前 記支持アーム５の全長と、棚板取付部６の穴の位置とを変えることのみで、その 他の部材は共通に使用できるものである。なお、本考案による実施例では、２個 の板材による支持アーム板５と、２個の棚板１と、補強板３を組合わせをしたも のであるが、本実施例のみに限定されるものではなく、例えば、支持アーム５の 両端をネジで固定できるように加工した針金等の材質であっても適用されること は言うまでもない。

【００１０】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によるラック装着機器の支持構造によれば、従 来方法による、棚板をラックに装着する機器の縦寸法に合わせ製作していたもの に対して、各構成部材を共通化することがてき、かつ、板状若しくは針金による 支持アームは加工が容易であることから、部材の管理コスト並びに製作コストを 低減できるものである。また、ラック内の熱の排出を向上せしめると共に全体の 重量を軽減できる効果をも有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１（Ａ）は本考案に適用したラック装着機器
支持構造を示す側面図で、（Ｂ）はその斜視図である。

【図２】図２（Ａ）は従来のラック装着機器支持構造を
示す側面図で、（Ｂ）はその斜視図である。

【符号の説明】

１ 棚板 ２ ネジ穴 ３ 補強板 ４ 穴 ５ 支持アーム ６ 棚板取付部 ７ 装着ネジ ８ ネジＡ ９ ナット １０ ネジＢ １１ 機器

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラックの前面側の両側に一対の穴を設
   け、該穴を介し棚板の一方端をネジにて締着すると共
   に、前記棚板取付部の上方に一対の穴を設け、前記棚板
   の他端に一対のネジ穴を設けてなり、前記棚板取付部の
   上方の一対の穴と棚板の他端の一対の穴とを支持アーム
   にて支持固定するようにしたことを特徴とするラック装
   着機器支持構造。
2. 【請求項２】 前記支持アームが針金のアームからなる
   ことを特徴とする請求項１記載のラック装着機器支持構
   造。
3. 【請求項３】 前記支持アームが板状のアームからなる
   ことを特徴とする請求項１記載のラック装着機器支持構
   造。