JPS645710Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は設備ユニツトの改良に係るものであ
る。

（従来の技術） 従来よりホテル用の設備ユニツト、所謂浴室ユ
ニツト・洗面所ユニツト・便所ユニツト等の天井
換気口には丸形及び角形のレジスターもしくはガ
ラリ等が一般的に多く使用され、レジスターもし
くはガラリ等は設備ユニツトを組み立てた後別種
の業者が天井裏でチヤンバーを取付けダクトを接
続していた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら前記のホテル用の換気構造におい
ては、レジスター及びガラリの吸排気部は格子状
または入り組んだ複雑な構造になつており、また
一日中吸気を行つているため塵、埃等が付着しや
すく、清掃が大変困難であるという欠点を有する
ものであつた。また、レジスター、ガラリの取付
構造上フランジ部が天井面より突出しさらに取付
ビスの頭も見え見栄えが悪いという欠点もあつ
た。さらに、天井の材質とレジスターもしくはガ
ラリ等の材質は異なることが多く、色相の統一が
計れなくホテル入室者に対して違和感を与える欠
点を有するものであつた。

そして、レジスターもしくはガラリ等は設備ユ
ニツトを組立てた後、別種に業者がレジスターも
しくはガラリにチヤンバーを取付けダクトに接続
していたので長期間を要する欠点があつた。

本考案は叙上の欠点に鑑みてなされたものであ
り、清掃性の向上、違和感の解消及び見栄えが良
好でしかも短期間で完成できる換気装置を備えた
設備ユニツトを提供することを目的としたもので
ある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第１図〜第３図を用いて説明する
と、本考案は、防水床、壁面１、天井２等を組み
立ててなる浴室、洗面所及び便所等の設備ユニツ
トにおいて、方形の板状体の四周を上方へ折曲し
て立ち上り部１２を、そしてその先端を水平折曲
させて、平面部１３を、さらにその先端に接続部
１４を設けるとともに平面部１３に開口部４を設
けて皿状の天井２を一体に形成し、該天井２の四
周接続部１４を防水床周囲に立設させた壁面１上
部に固定させ、天井２の立ち上り部１２と壁面１
上部との間に凹部３を形成させるとともに開口部
４裏面に換気ダクト用チヤンバー６を接続させた
技術手段を講じている。

（実施例） 本考案の実施例を第１図〜第５図に基づき以下
説明する。

１は、F.R.P等の合成樹脂によつて一体成形さ
せた防水床（図示せず）四周の壁付面に立設させ
た壁パネルである。２は、方形の板状体の四周を
上方へ折曲して立ち上り部１２を設け、その先端
を水平折曲させて平面部１３を設け、さらにその
先端に壁パネル１のフランジ部と接続するための
接続部１４を設けるとともに一側辺の平面部１３
に四周に折り返し部５を上方に向つて設けた長円
形状の開口部４を１個又は複数個設け合成樹脂に
より一体成形させた天井パネルである。そして天
井パネル２は、接続部１４によつて四周の壁パネ
ル１上方のフランジ部にシール材８を介してボル
ト等で固定される。３は、天井パネル２を壁パネ
ル１に固定した状態において、天井パネル２の立
ち上り部１２と壁パネル１上部との間に形成され
た凹部であり、凹部３は設備ユニツト室内の壁パ
ネル１上部全周に亘つて均一幅で形成されてい
る。６は、天井２裏面に突出させた開口部４の折
り返し部５一帯を覆い且つ排気ダクト接続口７を
有し、一端を壁パネル１フランジ部上方の天井２
の接続部１４にシール材８を介して、また他端を
天井２凹部３の開口部４裏面に設けた取付台９に
シール材８を介してビス１０によつて固定させた
チヤンバーである。

尚、凹部３は上記実施例に限定されることな
く、第４図に示すごとく天井の四周に天井裏面に
向かう凹部を一体又は一体的に形成してもよく、
また設ける位置及びその形状は特に限定しない。
また、開口部の位置は凹部内であればいずれの位
置であつてもよく、開口部の形状は換気に必要な
面積を確保できればいずれの形状であつてもよ
い。さらに、開口部周囲に天井裏に向かう折り返
し部を設けた構成としているが、折り返し部は天
井と一体でもまた第５図に示すごとく別体に形成
してもよい。また、チヤンバーは第３図に示すご
とく２分割したものを一体的に組合わせた構成と
しているが一体に形成したものを用いてもよい。
さらに、チヤンバーは工場出荷時又は現地ユニツ
トの組立時のいずれかの場所に於いて組立てして
も良いものである。

（考案の効果） 従つて、本考案は上記構成よりなるので、換気
の吸気部のレジスター、ガラリ等は必要なく開口
部のみとなり塵、埃の付着がなくなり設備ユニツ
ト室内の清掃性が向上した。また、開口部を目立
ちにくい天井周囲の凹部内に設けてあるので、天
井にレジスター、ガラリ等を取付けたものに比べ
違和感はなく意匠的に数段優れたものになつた。
さらに、換気用チヤンバーを設備ユニツトに一体
的に固定し現地据付けを行うものであるから、設
備ユニツトとは別種の業者のダクト現地作業は接
続のみでよく大幅に作業時間の短縮が計れるとと
もに、天井と壁パネルとの間に凹部を天井周囲に
亘つて設けたので凹部いずれの場所にも開口部を
設けてチヤンバーを取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す部分断面図、第
２図は本考案の実施例を示す一部破断斜視図、第
３図は第２図のＡ−Ａ断面図、第４図及び第５図
は本考案の他の実施例を示す部分断面図である。 符号の説明、１……壁パネル、２……天井、３
……凹部、４……開口部、５……折り返し部、６
……チヤンバー、７……排気ダクト接続口、８…
…シール材、９……取付台、１０……ビス、１１
……排気ダクト、１２……立ち上り部、１３……
平面部、１４……接続部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防水床、壁面、天井等を組立ててなる浴室、洗
   面所及び便所等の設備ユニツトにおいて、方形の
   板状体の四周を上方へ折曲して立ち上り部を、そ
   してその先端を水平折曲させて平面部を、さらに
   その先端に接続部を設けるとともに平面部に開口
   部を設けて皿状の天井を一体に形成し、該天井の
   四周接続部を防水床周囲に立設させた壁面上部に
   固定させ、天井の立ち上り部と壁面上部との間に
   凹部を形成させるとともに開口部裏面に換気ダク
   ト用チヤンバーを接続させたことを特徴とする設
   備ユニツト。