JPS5822025Y2 - ウインドフアン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はウィンドファン軸受部分、モーターベースの支
持構造に関するものである。

従来のウィンドファンを図によって説明する。

第１図・第２図・第３図・第４図に従来のウィンドファ
ンを示すが、モーター１に直結したファン２は軸受２１
とモーターベース２２とによって前パネル５に取付ネジ
２３．２４によって固定されている。

前パネル５には化粧グリル６と風向調節フィン１４、ス
イッチ７、リヤーガイドウオール４がそれぞれ取付けら
れている。

フィルター９とフィルターグリル１０を有する後パネル
８は前パネル５と組合わせて締付ネジ１１．１２で固定
され、゛円筒形のウィンドファンが構成されている。

ウィンドファンは窓に取付けて外気を室内に導入するた
めにモーター１とファン２は欠く事の出来ない要素であ
り、この２つでその性能がほぼ決定されるものである。

前パネル５にモーター１とファン２を取付ける為には軸
受２１部分とモーターベース２２を利用して取付ネジ２
３．２４により前パネル５にネジ止め方式によって固定
をしていた。

従来はこの方法が、モーター１とファン２とを確実に固
定する方法としては最も簡単で取付けに対する寸法の微
調節も可能であるということで、すべてこの方法が用い
られていた。

後パネル８は前パネル５に部品をすべて取付けたあと締
付ネジ１１．１２により前パネル５と組み合わせて組み
立てられた円筒形ウィンドファンとなる。

しかし、この方法は取付ネジ２３．２４を数多く用いる
為に組み立てに要する時間（ネジ締め時間＋ドライバー
にネジを準備する時間）がかかり、固定を確実にするほ
どネジの数は増し、それに要する組立時間も増加する為
に、組立費用の関係からは決して良い方法ではなかった
。

本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、軸受２１
部分とモーターベース２２をネジ止め以外の手段でパネ
ルに固定することにより、組み立てを簡単にし、ひいて
は、安価なウィンドファンを提供することを目的とする
ものである。

以下、本考案の実施例を図により説明する。

即ち、第５図および第６図において、モーター１に一端
が直結したファン２は、他端が軸受２１により、上記一
端が、モーターを取付けるモーターベース２２によって
それぞれ支持されている。

前パネル５および後パネル８には第６図ａ、ｂに示す短
冊状のリブ２３．２４を相互間のすきまｔ（但しこのｔ
は軸受の板厚およびモーターベースの板厚と同一もしく
は、リブと軸受あるいはモーターベースとの間に０．５
（ｍ／ｍ）程度のすき間を有する寸法とする）だけを
もたせた間かくで配夕１ル、軸受２１とモーターベース
２２の入る位置のそれぞれに設けられている。

前パネル５には化粧グリル６、フィン１４、スイッチ７
、リヤーガイドウオール４がそれぞれ取付けられており
、後パネル８にはフィルター９、フィルターグリル１０
がある。

なお、リブ２３゜２４は前パネル５と、樹脂により一体
成形してあり、何れのリブも第６図すに示すように先端
の厚さＴ１が根元の厚さＴ２より薄くなるように、また
はＴ３くＴ４となるように抜き勾配が設けられている。

また、これらリブ２３．２４は、後パネル８にも設けら
れており（図示せず）軸受２１．モーターベース２２の
何れに対しても第６図ａに示すように、Ｘ方向（ファン
２の軸方向）、Ｙ方向（前パネル５の分割下端面５ａと
平行な方向）、Ｚ方向（Ｘ、Ｙと直角の方向）の３方向
の位置決めおよび支持を、前パネル５と後パネル８のリ
ブ２３゜２４とで行なっている。

但し、前パネル５、後パネル８の内周面をＹ、Ｚ方向の
位置決めおよび支持に使用することもでき、この場合は
、リブ２３゜２４はＸ方向の位置決めおよび支持のみを
行なえばよい。

更に、組み立ての容易さを考慮して、前パネル５と後パ
ネル８の、上記リブ２３．２４相互間隔隙間ｔを異なら
しめて、倒れか一方へは、軸受２１の取付板２１ａ、モ
ーターベース２２の取付板２２ａが容易に挿入できるよ
うにするのが好ましい。

また、前パネル５の深さＨ２と、リブ２３゜２４の上記
深さ方向の高さＨｌ との関係はＨｌ＜Ｈ２としである
。

この関係は、後パネル８においても同じである。

以上のように構成された本考案によるウィンドファンは
、第５図に示す様にファン２を支持する軸受部分２１と
モーターベース２２とを平板、もしくは「１形に作り、
前パネル５に設けたリブ２３．２４のすきまｔに挿入し
位置を固定する。

但し、この状態において軸受２トモ−ターベース２２は
挿入されているだけであり確実な固定はなされている。

さらにリヤーガイドウオール４、フィン１４、スイッチ
７を取付けたあとフィルター９と、フィターグリル１０
、リブ２３，２４（第６図におけるリブ２３，２４と同
じ故図示せず）を有する後パネル８を、軸受２１．モー
ターベース２２の平板もしくは肥１形部分に後パネル８
のリブ２３゜２４が噛み合うように挿入し、前パネル５
と後パネル８とを組み合わせ、しかる後、前パネル５と
後パネル８とをネジあるいは、弾性嵌合等の手段により
結合する。

この状態において軸受２１およびモーターベース２２は
後パネル８、前パネル５のリブ２３゜２４により完全に
保持され、前後のパネル５゜８を、上記の如くネジ（例
えば第２図に示すネジ１１．１２部等）や弾性嵌合等に
より結合固定する事により確実に固定される。

なお、本実施例ではリブ２３．２４の形状は第６図のも
のに限らず、第７図、第８図でも同様な効果を奏するし
、また、これらリブは突起でなく、凹穴にしても上記と
同様な効果を奏する。

しかし、この凹穴のものは突起のものに比べて成形し難
く、幾分高価となる難点はある。

本考案は、窓に取付けて、ファンを支持する軸受と、モ
ーターを支持するモーターベースとを有する構造のウィ
ンドファンにおいて、軸受とモーターベースとを、ファ
ン、モーター等を収納するパネルに形成したリブ等の嵌
め辺部に取付板を介して嵌み込み支持させ、パネルの組
み立てを行なうことによって、軸受、モーターベースを
取付板を介してパネルの所定の位置に固定するようにし
たので、組立時間の大幅な短縮を可能にし、原価低減の
効果を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウィンドファンを示す分解斜視図、第２
図は第１図のものの平面断面図、第３図は第１図のもの
の前パネルを示す平面断面図、第４図は第１図のものの
後パネルを示す平面断面図、第５図は本考案によるウィ
ンドファンの一実施例を示す分解斜視図、第６図は第５
図のものの前パネルおよびリブを示す拡大斜視図、第７
図および第８図はそれぞれ第６図に相当する本考案の他
の実施例を示す拡大斜視図である。 図において、１はモーター、２はファン、５゜８はパネ
ルを横取する分割パネルとなる前パネルおよび後パネル
、２１は軸受、２２はモーターベース、２１ ａ 、２
２ａは取付板、２３．２４は嵌め込み部を横取するリブ
である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ファン２、このファンを駆動するモータ１等を収納する
   パネルを、複数個の分割パネル５，８を組み合わせて構
   成したウィンドファンにおいて、上記パネルに、上記モ
   ータを支持するモーターベース２２を設けた取付板２２
   ａと、軸受２１を設けた取付板２１ａとを嵌め込むリブ
   ２３．２４等の嵌め込み部を設け、この嵌め込み部に上
   記軸受２１の取付板２１ａとモーターベース２２の取付
   板２２ａとをそれぞれ嵌め込み、かつ上記分割パネル５
   ，８を組み立てることにより、上記軸受２１、モーター
   ベース２２を上記パネルに固定するようにしたことを特
   徴とするウィンドファン。