JPH0341032Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、家屋の外壁より突出して施工される
出窓に関するものである。

〔背景技術〕

出窓Ａ内にカウンター板２を設けてカウンター
板２に洗面ボール５などを取り付け、出窓Ａに洗
面などの機能を付与したものがある。すなわち第
２図ａに示すように窓６を設けた平断面略コ字型
に出窓外壁１を形成してこの出窓外壁１を外壁４
の開口部内に取り付けた固定枠７で外壁４より突
出するように固定し、また洗面ボール５などを設
けたカウンター板２に出窓外壁１の内面形状に添
う外形で突出部３を設けて、このカウンター板２
を外壁４の開口部内に取り付けると共に突出部３
を出窓外壁１内にはめ込んで取り付けることによ
つて、出窓Ａを施工するようにするものである。
この場合、出窓外壁１やカウンター板２は通常は
工場おいて組み立てて作成され、建築現場におい
て家屋に組み付けることによつて施工ができるよ
うにしてある。

しかしながらこのように形成される出窓Ａにあ
つて、第２図ｂのように洗面ボール５を複数設け
るなどして幅寸法が大きく形成されるカウンター
板２を用いる場合においては、このカウンター板
２の寸法に適合した幅寸法に形成される出窓外壁
１を取り付けるようにする必要があり、、カウン
ター板２の大きさに合わせた複数種の出窓外壁１
を準備しなければならず、品種の増加に伴う生産
性の問題などが生じると共に、しかも第２図ｂの
ように大きく形成される出窓外壁１は重量が重く
なり、屋外側において出窓外壁１の重量を支えな
がら出窓外壁１を取り付ける施工が困難になると
いう問題を有するものであつた。

〔考案の目的〕

本考案は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、カウンター板に合わせて出窓外壁の品種を多
くする必要がなく、しかもカウンターに合わせて
出窓外壁を大きくするような必要なく出窓外壁の
施工性が悪くなるおそれのない出窓を提供するこ
とを目的とするものである。

〔考案の開示〕

しかして本考案に係る出窓は、平面形状を屋内
側が開口する断面コ字型に出窓外壁１を形成し、
カウンター板２の屋外側縁部に出窓外壁１の内面
形状に外形を適合させて形成した突出部３を複数
設け、家屋の外壁４の開口部に屋外側へ突出して
固定される複数の各出窓外壁１内にカウンター板
２の突出部３をはめ込んで取り付けて成ることを
特徴とするものであり、カウンター板２の大きさ
が変わつても出窓外壁１の取り付け個数を調整す
ることで出窓外壁１の品種を多くする必要がない
ようにし、さらにカウンター板２が大きくなつて
もこれに合わせた大きな出窓外壁１を用いるよう
な必要をなくして施工性が悪くならないようにし
たものであつて、以下本考案を実施例により詳述
する。

出窓外壁１は前面板１ａの両側端に側板１ｂ，
１ｂを設けて平面形状を屋内側に開口する略コ字
型に形成されるもので、各側板１ｂには窓６が設
けてあり、出窓外壁１の上端と下端には必要に応
じて天井板と地板とが取り付けてある。この出窓
外壁１は第２図ａに示すものと同寸法に形成され
るものである。一方、カウンター板２は、例えば
洗面ボール５を複数個設ける場合には第１図に示
す届ように各洗面ボール５に対応する枚数でカウ
ンター板部２ａを形成すると共に、各カウンター
板部２ａを屋内側の端部において連結板部２ｂで
一体に連結することによつて作成されるものであ
り、このカウンター板２において各カウンター板
部２ａの屋外側の縁部には突出部３が一体に突設
してある。この突出部３は出窓外壁１の内面形状
に外形が等しくなるように形成してある。

しかして出窓Ａの施工にあたつては、まず家屋
の外壁４に開口部を形成する。この開口部はカウ
ンター板２におけるカウンター板部２ａの個数及
びその間隔に適合した個数と間隔で形成されるも
のである。次に各開口部内に固定枠７を取り付
け、さらに各開口部の固定枠７に出窓外壁１を固
定して出窓外壁１を外壁４から屋外側に突出させ
て取り付けると共に、カウンター板２の各カウン
ター板部２ａを外壁４の各開口部内に屋内側から
挿入して各カウンター板部２ａの突出部３を各出
窓外壁１内にはめ込んで取り付ける。このように
して第１図に示すような出窓Ａの施工をおこなう
ことができるものである。

第１図の実施例では洗面ボール５を二個設ける
大きさのカウンター板２を示したが、洗面ボール
５を三個、四個というように増やす場合にはこの
個数に合わせてカウンター板部２ａを増やすと共
に突出部３の個数を増やしてカウンター板２を大
型化し、突出部３の個数に合わせて出窓外壁１の
個数を増やすようにすればよく、出窓外壁１はカ
ウンター板２の大きさに関係なく同じ寸法形状に
形成したものを用いることができることになる。
しかもこのとき、このように出窓外壁１はカウン
ター板２の大きさに合わせて大型化するような必
要がないために、出窓外壁１の重量が重くなるよ
うなことがなく、出窓外壁１の取付施工が困難に
なるようなこともない。尚、カウンター板２にお
いて連結板部２ｂの長さ寸法Ｌの調整によつて外
壁４の開口部間の間隔寸法に容易に対応すること
ができる。

〔考案の効果〕

上述のように闘本考案にあつては、平面形状を
屋内側が開口する断面コ字型に出窓外壁を形成
し、カウンター板の屋外側縁部に出窓外壁の内面
形状に外形を適合させて形成した突出部を複数設
け、家屋の外壁の開口部に屋外側へ突出して固定
される複数の各出窓外壁内にカウンター板の突出
部をはめ込んで取り付けるようにしたので、カウ
ンター板の大きさに合わせてカウンター板に設け
る突出部の個数を調整することによつて、出窓外
壁はカウンター板の大きさに関係なく同じ寸法形
状に形成したものを用いることができることにな
り、出窓外壁の品種を多くするような必要がない
ものであり、しかもこのように出窓外壁はカウン
ター板の大きさに合わせて大型化するような必要
がなく、出窓外壁の重量が重くなるようなことが
ないものであつて、出窓外壁の取付施工が困難に
なるようなこともないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平断面図、第２図
ａ，ｂは従来例の平断面図である。 １は出窓外壁、２はカウンター板、３は突出
部、４は外壁である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面形状を屋内側が開口する断面コ字型に出窓
   外壁を形成し、カウンター板の屋外側縁部に出窓
   外壁の内面形状に外形を適合させて形成した突出
   部を複数設け、家屋の外壁の開口部に屋外側へ突
   出して固定される複数の各出窓外壁内にカウンタ
   ー板の突出部をはめ込んで取り付けて成る出窓。