JPS64322B2 - - Google Patents

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JPS64322B2
JPS64322B2 JP58217530A JP21753083A JPS64322B2 JP S64322 B2 JPS64322 B2 JP S64322B2 JP 58217530 A JP58217530 A JP 58217530A JP 21753083 A JP21753083 A JP 21753083A JP S64322 B2 JPS64322 B2 JP S64322B2
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JP
Japan
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acicular
particles
iron carbide
feooh
iron
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JP58217530A
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JPS60108309A (ja
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Yoshuki Shibuya
Shigeo Daimon
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化鉄を含有する針状粒子の製造方法
に関する。
本発明者らは炭化鉄を含有する針状粒子、その
製法等について特許出願(特願昭58−171765号)
したが、本発明はその関連発明であり、その要旨
は表面のPHが5以上である針状のα−またはγ−
FeOOHから脱水せずに又は脱水してこれにCO
又はこれとH2との混合物を接触させることを特
徴とする炭化鉄を含有する針状粒子の製造方法で
ある。本発明において重要なことは原料に表面の
PHが5以上である針状のα−またはγ−FeOOH
を使用することである。これにより炭化鉄の含有
量が大きく、高保磁力を有する針状粒子が得られ
る。
針状のα−またはγ−FeOOH及びその製法は
知られており、一般に、FeOOH(オキシ水酸化
鉄)はFe()塩の加水分解又はFe()塩を含
む水溶液に空気を吹き込んで、これをFe()塩
に変換しながら加水分解を行うことにより得られ
る。しかして、得られるFeOOHの結晶形及び表
面のPHは例えば(株)総合技術センター発行の「磁性
材料の開発と磁粉の高分散化技術」、第4頁の表
からも明らかな様に、原料鉄塩の種類、アルカリ
の量、反応温度等に依存することが知られてい
る。
本発明においては針状のα−またはγ−
FeOOHは合成法のいかんを問わず、その表面の
PHが5以上のものであれば使用することができ
る。即ち製造された当初から表面のPHが5以上で
あるもの及び当初PHが5未満であつても、これを
アルカリ(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化アンモニウム)水溶液、アミン(例
えばトリエチルアミン、ジエタノールアミン)又
はその水溶液等と接触させてPHを5以上としたも
のを使用することができる。
本発明において、針状のα−またはγ−
FeOOHは、平均軸比が3以上のものが通常であ
り、3〜20のものが好適であり、平均粒径(長
軸)は、通常2μm以下、好適には0.1〜2μm、最
適には0.1〜1.0μmである。後にも述べるように、
製造される針状粒子は、平均軸比及び平均粒径
が、これらの原料のそれらと比較して若干小さく
なるが殆ど変らず、本発明の針状粒子一般につい
て通常このようなものが好適であるからである。
針状のα−またはγ−FeOOHの表面のPHは、
一般の固体表面のPHの測定方法により測定され
る。例えば日刊工業新聞社発行の「塗料顔料」第
159頁に記載されている。具体的には、本発明で
は、5gのオキシ水酸化鉄を蒸留水100c.c.で1時
間煮沸し、室温まで冷却後、1時間放置し、その
上澄液のPHをPHメーターで測定したものである。
本発明においては、針状のα−またはγ−
FeOOHの表面のPHが5以上のものは、CO又は
これとH2との混合物に接触させる前に、脱水し
ても同じ効果を得ることができる。脱水するに
は、針状のα−またはγ−FeOOHを通常250〜
800℃で空気、窒素等の非還元性雰囲気中で加熱
すればよい。このようにすれば針状のα−
FeOOHは、α−Fe2O3となり、針状のγ−
FeOOHは、約300℃より低い温度ではγ−
Fe2O3、約300℃より高い温度ではα−Fe2O3とな
る。
CO又はこれとH2との混合物は、希釈してある
いは希釈せずに使用することができ、希釈剤とし
ては、例えばN2、CO2、アルゴン、ヘリウム等
を挙げることができる。COとH2の混合物を用い
るとき、その混合比は適宜に選択することができ
るが、通常はCO/H2(容量比)=1/0.05〜1/
5とするのが好ましい。また希釈率は任意に選択
でき、例えば約1.1〜10倍(容量比)に希釈する
のが好ましい。接触温度、接触時間、CO又はこ
れとH2との混合物の流速等の接触条件は、例え
ば針状のα−またはγ−FeOOHの製造履歴、平
均軸比、平均粒径、比表面積、CO又はこれとH2
との混合物の希釈比等に応じ変動するため、適宜
選択するのがよい。好ましい接触温度は、約300
〜400℃、好ましい接触時間は、針状のα−また
はγ−FeOOHがFe3O4に還元された後、更に約
1〜10時間、好ましいCO又はこれとH2との混合
物の流速は、原料の針状のα−またはγ−
FeOOH1g当り約1〜1000mlS.T.S./分である。
なお、接触圧力は、希釈されたCO又はこれとH2
との混合物を用いる場合は希釈剤をも含めて、1
〜2気圧が常用されるが、特に制限はない。
本発明により得られる粒子は、電子顕微鏡で観
察すると、平均的に一様な針状粒子であり、原料
の針状のα−またはγ−FeOOHと同形状で、こ
れらの形骸粒子であり、これが一次粒子となつて
存在している。また、得られる針状粒子は、元素
分析により炭素を含有し、更にX線回折パターン
により炭化鉄を含有することが明らかである。X
線回折パターンは面間隙が2.28Å、2.20Å、2.08
Å、2.05Å及び1.92Åを示す。かかるパターン
は、Fe5C2に相当し、本発明の炭化鉄は通常は主
としてFe5C2からなるが、Fe2C、Fe20C9(Fe2
2C)、Fe3C等が共存することがある。従つて本発
明の針状粒子に含有される炭化鉄は、FexC(2≦
x<3)と表示するのが適切である。
また、炭化が不完全な場合、本発明で得られる
針状粒子は酸化鉄、主としてFe3O4をも含有す
る。一般に、酸化鉄については、FeO、Fe3O4
びγ−Fe2O3が構造的に関連があり、これら3者
とも酸素原子は、立方最密詰込み構造を有してお
り、現実に存在するFe3O4は、これらの幅で変動
することから上記の酸化鉄は、FeOy(1<y≦
1.5)で示すのが適切である。
また、得られる針状粒子は、炭化鉄又は場合に
より酸化鉄を含有するが、C、H及びNの元素分
析値を参照すると、通常、X線回折パターンで確
認される炭化鉄の化学式で計算される炭素量より
も炭素を過剰に含有する。かかる過剰の炭素は、
鉄と結合して存在するか遊離の炭素として存在す
るか不明である。この意味において、得られる針
状粒子には、元素炭素が存在することがある。従
つて、得られる粒子は、一次粒子としての形状が
平均軸比3以上の、実質的に炭化鉄から成る針状
粒子又は炭化鉄と、酸化鉄及び/又は元素炭素で
ある針状粒子である。
また、得られる針状粒子の平均軸比及び平均粒
径は、原料の針状のα−またはγ−FeOOHのそ
れらと比較して若干小さくなるが殆ど差はない。
従つて、この製法で得られる針状粒子の平均軸比
は、通常3以上、好適には3〜20であり、平均粒
径(長軸)は、通常2μm以下、好適には0.1〜2μ
m、最適には0.1〜1.0μmである。
得られる針状粒子は、酸化鉄が存在する場合、
針状オキシ水酸化鉄をCO又はこれとH2との混合
物と一様に接触させるという固気反応の結果生成
したものであり、生成針状粒子の形状が原料の針
状オキシ水酸化鉄の形状と殆ど変らないことか
ら、該生成針状粒子においては、炭化鉄又は炭化
鉄及び元素炭素は、表面部分に全部ないし大部分
存在し、酸化鉄は全部ないし大部分が内部に存在
するものと推定される。
本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は、前述の
特徴等から明らかなとおり、磁気記録用磁性材料
として用いることができるが、これに限られるも
のではなく、低級脂肪族炭化水素のCOとH2とか
らの合成のための触媒として用いることもでき
る。
以下に実施例を挙げて説明する。
実施例 1 表面のPHが6.5、平均粒径0.7μm(長軸)、平均
軸比10の針状のレピドクロサイト粒子2gを磁製
ボートに入れて管状炉に挿入し、窒素を流して空
気を置換した後、340℃に昇温し、その温度で
CO/N2(30/70容量比)の混合ガスを毎分75ml
の流速で流しながら、5時間処理し、その後室温
まで放冷して黒色の針状粉末を得た。
生成物のX線回折パターンは、ASTMのX−
Ray Powder Data File 20−509のFe5C2 Iron
Carbideと一致した。
得られた針状粉末の炭化鉄(Fe5C2換算)含有
量は81.2重量%であり、Hc単位Oe、以下同様)
は810であつた。
実施例 2 表面のPHが8.0、平均粒径0.6μm(長軸)、平均
軸比8の針状のゲーサイトを使用した以外は実施
例1と同様にして炭化鉄含有量70.3重量%、
Hc798の針状粉末を得た。
実施例 3 酸性側で合成され、その表面PHが3.4の平均粒
径0.8μm(長軸)、平均軸比10の針状のレピドク
ロサイト粒子50gを水2リツトル中に分散し、そ
の分散液に6N−NaOHを加えて一昼夜攪拌し、
その後、ロ過、水洗、乾燥して表面PHが5.0のレ
ピドクロサイトを調製した。
このレピドクロサイト粒子及びCOガスを使用
した以外は実施例1と同様にして炭化鉄含有量
80.8重量%、Hc808の針状粉末を得た。
実施例 4 実施例3と同様の方法により得られた表面のPH
が10.6のレピドクロサイト粒子を使用した以外は
実施例3と同様にして炭化鉄含有量82.4重量%、
Hc823の針状粉末を得た。
参考例 1 実施例3の表面PHが3.4のレピドクロサイト粒
子をアルカリで処理することなく、そのまま使用
した以外は実施例3と同様にして針状粒子を得
た。炭化鉄の含有量は21重量%、Hcは453であつ
た。
実施例 5 表面PHが3.0の平均粒径0.8μm(長軸)、平均軸
比8の針状のゲートサイト粒子を実施例3と同様
に処理して、表面PHがそれぞれ5.0、8.8、9.5、
10.0のゲートサイトを調製した。
このゲートサイトを使用して実施例3と同様に
したところ、下記の針状粒子を得た。
PH 炭化鉄(重量%) Hc 5.0 62.25 885 8.8 70.65 895 9.5 71.54 900 10.0 72.91 915 参考例 2 実施例5の表面PHが3.0のゲーサイト粒子をア
ルカリで処理することなく、そのまま使用した以
外は実施例5と同様にして針状粒子を得た。炭化
鉄の含有量は22.34重量%、Hcは431であつた。
実施例 6 酸性側で合成され、その表面PHが3.4の平均粒
径0.8μm(長軸)、平均軸比10の針状のレピドク
ロサイト粒子50gを水2リツトル中に分散し、そ
の分散液に6N−NaOHを加えて一昼夜攪拌し、
その後、ロ過、水洗、乾燥して表面PHが10.6のレ
ピドクロサイト粒子を調製した。
このレピドクロサイト粒子をマツフル炉に入
れ、600℃で1時間加熱して針状のα−Fe2O3
子を得た。
次にこの粒子2gを磁製ボートに入れて管状炉
に挿入し、CO/N2(30/70容量比)の混合ガス
を毎分75mlの流速で流しながら、340℃で3時間
接触させ、その後室温まで放冷して黒色の針状粒
子を得た。
得られた針状粒子の炭化鉄含有量は54.08重量
%であり、Hcは802であつた。
参考例 3 実施例6において、表面PHを3.4から10.6に変
換せずに、実施例6と同様にして、レピドクロサ
イト粒子を針状のα−Fe2O3粒子とし、これに
CO/N2混合ガスを接触させ、その後放冷して黒
色の針状粒子を得た。
得られた針状粒子の炭化鉄含有量は23.4重量%
であり、Hcは484であつた。
実施例 7 実施例6において調製した表面PHが10.6のレピ
ドクロサイト粒子をマツフル炉に入れ、250℃で
1時間加熱してγ−Fe2O3粒子を得た。
次にこの粒子2gを磁製ボートに入れて管状炉
に挿入し、CO/N2(30/70容量比)の混合ガス
を毎分75mlの流速で流しながら、340℃で5時間
接触させ、その後室温まで放冷して黒色の針状粒
子を得た。
得られた針状粒子のHcは820であつた。
参考例 4 参考例3において使用した表面PHが3.4のレピ
ドクロサイト粒子(実施例7とはレピドクロサイ
トの表面PHの点のみが異なる)を実施例7と同様
に加熱し、次に実施例7と同様にしてCO/N2
接触させ、放冷して黒色の針状粒子を得た。
得られた針状粒子のHcは541であつた。
実施例 8 表面PHが3.0の平均粒径0.7μm(長軸)、平均軸
比10の針状のゲーサイト粒子50gを水2リツトル
中に分散し、その分散液に6N−NaOHを加えて
一昼夜攪拌し、その後、ロ過、水洗、乾燥して表
面PHが9.5のゲーサイト粒子を調製した。
このゲーサイト粒子をマツフル炉に入れ、600
℃で1時間加熱して針状のα−Fe2O3粒子を得
た。
次に実施例7と同様にしてCO/N2と接触さ
せ、放冷して黒色の針状粒子を得た。
得られた針状粒子の炭化鉄含有量は61.8重量%
であり、Hcは855であつた。
参考例 5 実施例8において、表面PHを3.0から9.5に変換
せずに、実施例8と同様にしてゲーサイト粒子を
針状のα−Fe2O3粒子とし、これにCO/N2混合
ガスを接触させ、その後放冷して黒色の針状粒子
を得た。
得られた針状粒子の炭化鉄含有量は27.9重量%
であり、Hcは525であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面のPHが5以上である針状のα−またはγ
    −FeOOHにCO又はこれとH2との混合物を接触
    させることを特徴とする炭化鉄を含有する針状粒
    子の製造方法。
JP58217530A 1983-04-25 1983-11-17 炭化鉄を含有する針状粒子の製造方法 Granted JPS60108309A (ja)

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KR1019840002220A KR900005686B1 (ko) 1983-04-25 1984-04-25 탄화철을 함유하는 침상입자물질
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BE0/213877A BE900884A (fr) 1983-11-17 1984-10-24 Materiau sous forme de particules aciculaires contenant du carbure de fer.
US06/918,783 US4842759A (en) 1983-04-25 1986-10-14 Acicular process for producing particulate material
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