JPS642847Y2 - - Google Patents

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JPS642847Y2
JPS642847Y2 JP11817083U JP11817083U JPS642847Y2 JP S642847 Y2 JPS642847 Y2 JP S642847Y2 JP 11817083 U JP11817083 U JP 11817083U JP 11817083 U JP11817083 U JP 11817083U JP S642847 Y2 JPS642847 Y2 JP S642847Y2
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blade
wiper
roof rail
lift
pivot shaft
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Publication of JPS642847Y2 publication Critical patent/JPS642847Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、リア・ワイパを備えた自動車に関
する。
近年、乗用車、バン型トラツクなどの各種の自
動車は、リア・ワイパを備えるものが多く、雨天
走行時のリア・ガラスにおける視界を良好にする
ように構成されてきている。
さらに、キヤブの後方にリア・ボデイ、いわゆ
る、カバー・トツプを配置したピツク・アツプに
おいては、雨天走行時のリア・ガラスにおける視
界を良好にするため、そのようなリア・ワイパを
備えることが望まれてきている。
しかし、そのリア・ガラスが昇降可能に構成さ
れる自動車にあつては、そのリア・ワイパのブレ
ードはブレード押圧スプリングによつて、そのリ
ア・ガラスに押し付けられているので、そのリ
ア・ガラスが開放されるとそのブレードが車室内
に押し込められ、再びそのリア・ガラスを閉じる
ときに、そのブレードが干渉する傾向にあつた。
また、そのようなリア・ガラスにおけるブレー
ドの干渉を考慮して、そのリア・ワイパの不使用
時、そのブレードを電気的にそのリア・ガラスか
ら離すリフト機構を備えるものが提案されてきて
いるが、この種のリフト機構は構造が一般的に複
雑であり、生産コストが比較的高く、しかも、そ
のブレードはリア・ウインド・フレームの範囲内
でリフトされるので、リア・ウインド・フレーム
からの荷物の出し入れを行なう際、そのブレード
がその出し入れ作業に干渉する虞れがあり、その
リア・ウインド・フレームにおける窓開口を十分
に利用することが困難であつた。
この考案の目的は、リア・ボデイに昇降可能に
配置されたリア・ガラスの払拭を確実に行ない、
雨天走行時のそのリア・ガラスにおける視界を良
好にし、しかも、リア・ワイパの不使用時、その
リア・ワイパのブレードをそのリア・ガラスから
離して、そのリア・ガラスの昇降に対するそのブ
レードの干渉を回避し、さらに、そのリア・ガラ
スが開放された状態でリア・ウインド・フレーム
における窓開口を十分に利用し、荷物の出し入れ
を容易にし、そのブレードによる開放感の阻害を
回避し、加えて、そのブレードがそのリア・ガラ
スから離されて格納状態に置かれるとき、そのブ
レードとそのリア・ボデイとの接触を回避し、そ
のリア・ボデイの損傷を防止するところのリア・
ワイパを備えた自動車の提供にある。
それらを課題として、この考案の自動車は、ル
ーフ・パネルおよびリア・パネルを含むリア・ボ
デイをキヤブの後方に配置し、そのリア・パネル
に形成されたリア・ウインド・フレームにリア・
ガラスを昇降可能に配置し、そのリア・ガラスを
払拭するブレードを連結したアームを保持するピ
ボツト・シヤフトをそのリア・ボデイの後方かつ
上方部分に位置させるリア・ワイパを備え、しか
も、リフト・アツプ・ガイドがそのブレードが使
用状態から不使用状態に移行されるとき、そのブ
レードをそのリア・ガラスから離すカム面を備
え、かつ、そのリア・ウインド・フレームに近接
したそのリア・ボデイの上方部分に配置され、そ
して、スライダがそのブレードが使用状態から不
使用状態に移行されるとき、そのカム面上を移動
可能にするように、そのブレード側に配置され、
さらに、保護モールがそのブレードが使用状態か
ら不使用状態に移行されるとき、そのブレードと
そのリア・ボデイとの接触を回避するように、そ
のリア・ボデイの上方部分に配置される構成にし
ている。
以下、この考案に係るリア・ワイパを備えた自
動車の望ましい具体例について、図面を参照して
説明する。
第1ないし11図は荷台12上にリア・ボデイ
14、いわゆる、カバー・トツプを配置したピツ
ク・アツプとして具体化されたこの考案のリア・
ワイパを備えた自動車10を示している。
そのピツク・アツプ10は、リア・ボデイ14
をキヤブ11の後方に連続するようにして荷台1
2上に配置し、そのリア・ボデイ14が、また、
ルーフ・パネル15、一対のサイド・パネル1
6,17、リア・ウインド・フレーム45を備え
たリア・パネル18、および中空状のサイドおよ
びリア・ルーフ・レール19,20および21を
含み、また、リア・ウインド・フレーム45に沿
つて昇降されるように、テール・ゲート13に配
置されたリア・ガラス22のためのワイパ28の
ピボツト・シヤフト30をそのリア・ルーフ・レ
ール21の外側面に貫通させ、さらには、ボツク
ス開口25がそのピボツト・シヤフト30付近に
おけるそのリア・ルーフ・レール21の内側面に
形成され、かつ、ワイパ・モータ・カバー27が
そのボツクス開口25によつて開放されたそのリ
ア・ルーフ・レール21内の空間の一部に協働さ
れて、ワイパ・モータ・ボツクス26を形成する
ように、そのリア・ルーフ・レール21に配置さ
れ、さらに、ワイパ・モータ31がそのピボツ
ト・シヤフト30を回転させるように、そのワイ
パ・モータ・ボツクス26に配置される構成にし
ている。
また、そのリア・ガラス22は、そのワイパ・
モータ31の動作時、ワイパ・ブレード60によ
つて払拭されるが、さらに、そのピツク・アツプ
10は、そのリア・ボデイ14においてそのリ
ア・ルーフ・レール21の外側面に配置された合
成ゴム製のリフト・アツプ・ガイド62、およ
び、そのブレード60が使用状態から不使用状態
に移行されるとき、そのリフト・アツプ・ガイド
62のカム面63に載せられてそのワイパ・ブレ
ード60をそのリア・ガラス22から離すよう
に、そのワイパ・ブレード60側に配置されたス
ライダ72をそれぞれ備え、そのワイパ28の不
使用時においてそのワイパ・ブレード60がその
リア・ガラス22の昇降に干渉しないように構成
され、しかも、そのリア・ルーフ・レール21の
外側面には保護モール90が配置され、そのブレ
ード60が使用状態から不使用状態に移行される
とき、そのブレード60とそのリア・ルーフ・レ
ール21との接触を回避し、そのリア・ルーフ・
レール21の損傷を防止するように構成されてい
る。
すなわち、そのピツク・アツプ10は、そのリ
ア・ルーフ・レール21の内側面にボツクス開口
25を形成し、そのボツクス開口25からそのリ
ア・ルーフ・レール21内にワイパ・モータ31
を部分的に収め、さらに、そのワイパ・モータ3
1をワイパ・モータ・カバー27で被うことによ
つて、そのワイパ・モータ31によるそのリア・
ボデイ14の内側への突出量を最小限にし、ま
た、上述のリフト・アツプ・ガイド62およびス
ライダ72によつて、そのワイパ28の不使用
時、そのワイパ・ブレード60の格納を確実に
し、そのリア・ガラス22の昇降を円滑にする構
成にしている。
そのリア・ボデイ14は、合成樹脂からなり、
ルーフ・パネル15、一対のサイド・パネル1
6,17、および、リア・パネル18より構成さ
れている。それらパネル15,16,17,18
は互いに組まれるようにして接着され、そのルー
フ・パネル15とその一対のサイド・パネル1
6,17との連結部分には中空状のサイド・ルー
フ・レール19,20を、そのルーフ・パネル1
5とそのリア・パネル18との連結部分には同様
に中空状のリア・ルーフ・レール21がそれぞれ
形成されている。
すなわち、そのルーフ・パネル15の両側に一
対のサイド・パネル16,17を組み付ける場合
には、その一対のサイド・パネル16,17の上
方の縁をそのルーフ・パネル15の内側面に、そ
のルーフ・パネル15の両側の縁をそれらサイ
ド・パネル16,17の外側面にそれぞれ接着す
ることにより、そのルーフ・パネル15とそれら
サイド・パネル16,17との連結部分にサイ
ド・ルーフ・レール19,20がそれぞれ形成さ
れる。
また、そのルーフ・パネル15の後方にリア・
パネル18を組み付ける場合には、そのリア・パ
ネル18の上方の縁をそのルーフ・パネル15の
内側面に、そのルーフ・パネル15の後方の縁を
そのリア・パネル18の外側面にそれぞれ接着す
ることにより、そのルーフ・パネル15とそのリ
ア・パネル18との連結部分にリア・ルーフ・レ
ール21が形成される。その際、そのリア・パネ
ル18の両側の縁はそのサイド・パネル16,1
7の内側面に、また、そのサイド・パネル16,
17の後方の縁はそのリア・パネル18の外側面
にそれぞれ接着され、そのリア・パネル18とそ
のサイド・パネル16,17との連結部分に中空
状の支柱(図示せず)をそれぞれ形成している。
従つて、そのリア・ボデイ14は、上述のよう
にして、ルーフ・パネル15、一対のサイド・パ
ネル16,17、および、リア・パネル18を互
いに組み付ける際、中空状のサイド・ルーフ・レ
ール19,20、リア・ルーフ・レール21、お
よび、支柱をそれぞれ形成しているので、十分な
強度が得られ、そのピツクアツプ10の荷台12
に取り付けられるもの、いわゆる、カバー・トツ
プとして適するように構成されている。
勿論、そのリア・ボデイ14における一対のサ
イド・パネル16,17のほぼ中央の位置には、
第1図に示されるように、サイド・ウインド・ガ
ラス23,24がそれぞれ取り付けられている。
また、そのリア・ボデイ14におけるリア・パ
ネル18は、そのピツク・アツプ10のテール・
ゲート13に昇降可能に配置されたリア・ガラス
22のためのリア・ウインド・フレーム45を形
成し、そのリア・ウインド・フレーム45には、
ガラス・ラン46を内側に嵌め込んだチヤンネ
ル・フレーム47が取り付けられている。
ボツクス開口25は、そのリア・ボデイ14に
おけるリア・ルーフ・レール21の内側面のほぼ
中央の位置に形成され、リア・ワイパ28におけ
るピボツト・シヤフト30、ワイパ・モータ31
および、リンク機構33をそのボツクス開口25
からそのリア・ルーフ・レール21内に部分的に
収めるようにしている。すなわち、そのボツクス
開口25は、リア・ワイパ28における駆動ユニ
ツト29として、ブラケツト36により一体化さ
れたピボツト・シヤフト30、ワイパ・モータ3
1、および、そのピボツト・シヤフト30とその
ワイパ・モータ31とを連結するリンク機構33
を、そのボツクス開口25からそのリア・ルー
フ・レール21内に容易に収め得るようにしてい
る。
勿論、そのリア・ルーフ・レール21の外側面
のほぼ中央の位置には、そのピボツト・シヤフト
30を貫通させるための貫通孔41が形成されて
いる(第2および5図参照)。
ワイパ・モータ・カバー27は、そのボツクス
開口25によつて開放されたそのリア・ルーフ・
レール21内の空間の一部に協働されて、ワイ
パ・モータ・ボツクス26を形成するように、そ
のリア・ルーフ・レール21の内側面側に配置さ
れている(第2および3図参照)。
換言するならば、そのワイパ・モータ・カバー
27は、そのリア・ルーフ・レール21の内側面
側において、そのボツクス開口25から部分的に
僅かに突出された駆動ユニツト29を陰蔽するよ
うに、そのリア・ルーフ・レール21の内側面側
に配置されている。
そのワイパ・モータ・ボツクス26内に収めら
れる駆動ユニツト29は、第2ないし4図から理
解されるように、ピボツト・シヤフト30と、ワ
イパ・モータ31と、そのピボツト・シヤフト3
0とそのワイパ・モータ31とを連結するリンク
機構33と、そのピボツト・シヤフト30および
ワイパ・モータ31を一体的に支持するブラケツ
ト36とより構成されている。
すなわち、そのブラケツト36において、一方
の側にピボツト・シヤフト30を回転可能に支持
し、他方の側にワイパ・モータ31を固定し、そ
のワイパ・モータ31とそのピボツト・シヤフト
30とをリンク機構33で連結している。
そのワイパ・モータ31は、既存のフル・コン
シールド型ワイパに使用されるライズ機構付きワ
イパ・モータと実質的に同一に構成されるもの
で、通常の動作時、所定の払拭角が得られるよう
に、そのピボツト・シヤフト30を回転させるこ
とはもとより、ワイパの不使用時、通常の払拭の
折り返し位置をさらに越えた位置で、後述するワ
イパ・ブレード60を停止させるように、そのピ
ボツト・シヤフト30の回転角を変えることを可
能にしている。
また、そのワイパ・モータ31は、第3および
4図から理解されるように、そのブラケツト36
に対して傾斜して取り付けられ、その駆動ユニツ
ト29がそのボツクス開口25からそのリア・ル
ーフ・レール21内に収められるとき、そのリ
ア・ルーフ・レール21の内側面からの突出量を
少なくするようにしている。
そのリンク機構33は、そのワイパ・モータ3
1における減速機32のシヤフトに取り付けられ
るクランク・アーム(図示せず)と、そのピボツ
ト・シヤフト30に取り付けられるピボツト・シ
ヤフト側リンク34と、そのクランク・アームと
そのピボツト・シヤフト側リンク34とを連結す
るリンク・ロツド35とより構成されている。そ
のピボツト・シヤフト側リンク34には交叉リン
クが使用され、そのワイパ・モータ31の駆動に
よるそのピボツト・シヤフト30の回転角を大き
くし、十分な払拭角を得るようにしている。
また、そのリンク機構33において、そのワイ
パ・モータ31の減速機32のシヤフトとそのピ
ボツト・シヤフト30との間の距離が、そのクラ
ンク・アームの有効長さの6ないし10倍に設定さ
れ、換言するならば、そのリンク・ロツド35が
そのクランク・アームの有効長さの5ないし9倍
の長さに設定され、その駆動ユニツト29をコン
パクト化し、しかも、十分な払拭角が得られるよ
うに構成されることが望ましい。
そのような駆動ユニツト29において、そのワ
イパ・モータ31の減速機32のシヤフトは、そ
のブラケツト36の外側に突出されて、そのシヤ
フトにそのクランク・アームを取り付け、また、
そのピボツト・シヤフト30に取り付けられるピ
ボツト・シヤフト側リンク34は、そのブラケツ
ト36の内側に位置されているので、そのブラケ
ツト36のほぼ中央の位置には、開口37が形成
され、そのクランク・アームとそのピボツト・シ
ヤフト側リンク34とを連結するリンク・ロツド
35はその開口37に通されている。
上述のように構成された駆動ユニツト29は、
そのピボツト・シヤフト30をそのリア・ルー
フ・レール21の外側面に形成された貫通孔41
に通すようにして、そのボツクス開口25からそ
のリア・ルーフ・レール21内に収められてい
る。
その際、その駆動ユニツト29において、その
ワイパ・モータ31およびピボツト・シヤフト3
0を支持しているブラケツト36は、そのリア・
ルーフ・レール21の内側面にボルト締めされて
いる。
勿論、そのブラケツト36をそのリア・ルー
フ・レール21の内側面にボルト締めする場合、
そのリア・ルーフ・レール21の内側面で締め付
けられる部分には、金属製のクリツプ44を挾み
付け、ボルド締めによるそのリア・ルーフ・レー
ル21の破損を防止している。
そのようなボルト締めは、そのブラケツト36
の両側および上方の側のフランジ38,39,4
0のそれぞれの部分においてなされる。
また、その上方の側のフランジ40をそのリ
ア・ルーフ・レール21の内側面にボルト締めす
る際、ワイパ・モータ・カバー27のためのステ
ー42も同時にそのリア・ルーフ・レール21に
固定している。
そのワイパ・モータ・カバー27は、上方部分
において、そのピボツト・シヤフト30側の部分
を第2図に示されるように、フアスナー48を使
用してそのステー42に取り付け、また、そのワ
イパ・モータ31側の部分を第3図に示されるよ
うに、そのワイパ・モータ31の減速機32に固
定されたステー43にフアスナー49を使用して
取り付け、さらに、そのカバー27の下方部分を
そのブラケツト36に取り付けている。
勿論、その駆動ユニツト29を陰蔽するように
取り付けられたそのワイパ・モータ・カバー27
において、そのカバー27の縁はそのリア・ルー
フ・レール21の内側面から僅かに離されてい
る。
従つて、そのワイパ・モータ・カバー27は、
そのリア・ルーフ・レール21側に直接的に取り
付けられることなく、その駆動ユニツト29側に
直接的に取り付けられているので、その駆動ユニ
ツト29がワイパ・モータ31の駆動によつて振
動するとき、そのワイパ・モータ・カバー27も
その駆動ユニツト29と一体的に振動し、その駆
動ユニツト29、殊に、ワイパ・モータ31とそ
のワイパ・モータ・カバー27との隙間を極めて
小さくしても、そのワイパ・モータ・カバー27
がその駆動ユニツト29に干渉することが回避さ
れる。
換言するならば、そのワイパ・モータ・カバー
27をそのリア・ルーフ・レール21に直接的に
取り付ける場合のように、そのワイパ・モータ3
1の振動を考慮して、そのワイパ・モータ・カバ
ー27をそのワイパ・モータ31から所定の間隔
をもつて離す必要がなく、そのワイパ・モータ・
カバー27をそのワイパ・モータ31に近接させ
ることができ、極端な場合には、そのワイパ・モ
ータ・カバー27をそのワイパ・モータ31に接
するようにすることもでき、そのリア・ボデイ1
4内の装飾的効果を低下させることなく、その駆
動ユニツト29を配置することによるリア・ボデ
イ14の内側への突出量を小さくすることが可能
になる。
また、上述の駆動ユニツト29におけるピボツ
ト・シヤフト30はそのリア・ルーフ・レール2
1の外側面の貫通孔41に通されているが、その
ピボツト・シヤフト30とその貫通孔41との間
には、スライド型ピボツト・ホルダ50が配置さ
れている(第5図参照)。
そのピボツト・ホルダ50は、そのピボツト・
シヤフト30のまわりに嵌め合わせられるように
して、その貫通孔41に通され、内側端において
フランジ52を備えるスリーブ51と、そのスリ
ーブ51の外側端側にねじ込まれるナツト53と
を基本的な構成にし、さらに、そのフランジ52
とそのナツト53間に配置される一対のワツシヤ
54,55および一対のパツキン56,57を含
んでいる。
また、そのピボツト・シヤフト30の先端寄り
の外周にはOリング溝78が形成され、そのOリ
ング溝78にはOリング79が嵌め込まれてい
る。
さらに、そのスリーブ51のフランジ52は、
そのブラケツト36側に伸長されたストツパ・バ
ー80を備えることが望ましく、そのストツパ・
バー80は、そのブラケツト36に形成された案
内穴81に往復摺動可能に嵌め込まれ、そのスリ
ーブ51の軸方向の摺動を許容し、回転を規制し
ている。
そのように構成されたピボツト・ホルダ50で
そのピボツト・シヤフト30をそのリア・ルー
フ・レール21の外側面に回転可能に支持するに
は、予め、ワツシヤ54およびパツキン56を通
したスリーブ51をそのピボツト・シヤフト30
に通しておき、その駆動ユニツト29の取り付け
の際、そのスリーブ51をそのリア・ルーフ・レ
ール21の貫通孔41に通す。次いで、そのリ
ア・ルーフ・レール21の外側からパツキン57
およびワツシヤ55をそのスリーブ51に通し、
さらに、そのスリーブ51端にナツト53を締め
付ける。
そのナツト53を締め付けると、そのリア・ル
ーフ・レール21は固定側であるので、そのスリ
ーブ51のフランジ52がそのナツト53側に引
き寄せられ、そのフランジ52とそのナツト53
によつてそのリア・ルーフ・レール21に挾み付
けられる。その際、その貫通孔41とそのスリー
ブ51との間のシール性はそれらパツキン56,
57によつて保持され、また、そのスリーブ51
とそのピボツト・シヤフト30とのシール性はそ
のOリング79によつて保持されている。
従つて、上述の駆動ユニツト29をそのリア・
ルーフ・レール21に取り付ける際、ばらつきを
生じ、その駆動ユニツト29とそのリア・ルー
フ・レール21の外側面との間の距離が変わつて
も、そのスライド型ピボツト・ホルダ50によつ
て、そのピボツト・シヤフト30がそのリア・ル
ーフ・レール21の外側面に回転可能にして確実
に支持され、しかもそのピボツト・シヤフト30
まわりの高いシール性が保持される。
そのピボツト・シヤフト30には、先端にアー
ム・ピース59を備えるワイパ・アーム58が取
り付けられ、そのアーム・ピース59端にワイ
パ・ブレード60が取り付けられている。
さらに、上述のピツク・アツプ10は、そのリ
ア・ワイパ28の不使用時、そのワイパ・ブレー
ド60をそのリア・ガラス22から離し、かつ、
そのリア・ルーフ・レール21の外側面側におい
てそのワイパ・ブレード60を格納する手段とし
て、リフト・アツプ・ガイド62およびスライダ
72を備えしかも、そのリア・ルーフ・レール2
1の外側面には保護モール90が配置され、その
ブレード60によるそのリア・ルーフ・レール2
1の損傷を防止している。
そのリフト・アツプ・ガイド62は、合成ゴム
からなり、リフト・アツプ面64およびそのリフ
ト・アツプ面64に連続された平坦面65を有す
るカム面63を備えている。
また、その平坦面65において、そのリフト・
アツプ面64側の部分を除く周囲には倒U字状の
突出部分66が一体的に形成され、そのリフト・
アツプ面64側でのその突出部分66の両側の縁
に、ストツパ面67,68をそれぞれ形成してい
る。
さらに、その平坦面65にはボルト孔69が形
成されている。勿論、そのリフト・アツプ・ガイ
ド62は合成ゴムから形成されるので、そのボル
ト孔69内には硬質合成樹脂、もしくは、金属製
のワツシヤ71を嵌め込み、ボルトによる締め付
けの際のそのボルト孔69まわりの極端な変形や
亀裂を回避することが望ましい。
上述のように構成されたリフト・アツプ・ガイ
ド62は、後述する保護モール90上において、
そのリア・ルーフ・レール21の外側面の所定の
位置にボルト締めされる。
勿論、そのリフト・アツプ・ガイド62は、下
面に位置決め突起70を備え、また、そのリア・
ルーフ・レール21の外側面の所定の位置には位
置決め穴(図示せず)を予め形成し、その突起7
0をその穴に嵌め込むことにより、そのリフト・
アツプ・ガイド62の取付けを容易にし、しか
も、そのリフト・アツプ・ガイド62の適正な向
きを保持するようにしている。
そのスライダ72は、そのリフト・アツプ・ガ
イド62のリフト・アツプ面64および平坦面6
5に載せられる当り面74を先端側に備えるスラ
イダ本体73と、そのスライダ本体73の後端に
一体的に形成され、ねじ穴76,77を備える断
面L字状のフランジ75とより構成されている。
そのスライダ72は、第6図に示されるよう
に、ワイパ・アーム58に固定されたアーム・ピ
ース59端とワイパ・ブレード60のクリツプ6
1との連結部分にねじ止めされている。
勿論、そのスライダ72は、上述のように、そ
のアーム・ピース59端とクリツプ61との連結
部分にねじ止めされているので、新たに、そのワ
イパ・アーム58やアーム・ピース59側に穴あ
け加工を施したり溶接したりすることなく、その
ワイパ・アーム58やアーム・ピース59の強度
を低下させることなく、容易に取り付けられる。
また、そのブレード60が使用状態から不使用
状態に移行されるとき、そのスライダ72はその
リフト・アツプ・ガイド62のカム面63に載せ
られ、その結果、そのワイパ・ブレード60がそ
のリア・ガラス22から離され、そのリア・ルー
フ・レール21の外側面側において、そのワイ
パ・ブレード60が格納されるが、そのリフト・
アツプ・ガイド62およびスライダ72は、通常
の払拭角を越える3ないし10度の範囲で、そのス
ライダ72がそのリフト・アツプ・ガイド62の
カム面63に載せられてそのワイパ・ブレード6
0のリフトが開始されるように、互いに関連づけ
られている。
そのように構成することにより、上述の駆動ユ
ニツト29の取り付けの際にばらつきを生じ、本
来の払拭角の範囲が僅かに変えられても、通常の
払拭時において、そのスライダ72がそのリフ
ト・アツプ・ガイド62に接触したり、また、そ
のワイパ・ブレード60がリフトされたりするこ
とが回避され、そのワイパ・ブレード60による
適正な払拭、および、そのワイパ・ブレード60
の確実な格納が可能になる。
その保護モール90は、合成樹脂からなり、所
定の幅およびそのブレード60よりも僅かに長い
長さをもつて略方形状に形成されている。その保
護モール90は一方の縁のほぼ中央の位置に位置
決め溝91を備え、その溝91に上述したリフ
ト・アツプ・ガイド62が配置されるようにして
いる。
そのように構成された保護モール90は、その
ブレード60が格納される位置において、そのリ
ア・ルーフ・レール21にねじ止めされ、そのリ
ア・ルーフ・レール21の外側面および下方の縁
を保護している。
勿論、その保護モール90はそのようにリア・
ルーフ・レール21を保護し得るものであれば、
その使用材料は任意であり、例えば、ステンレス
板をプレス成形してその保護モール90を形成す
るものでも良い。
また、その保護モール90はそのリフト・アツ
プ・ガイド62と別体で形成されるものとして説
明したが、そのリフト・アツプ・ガイド62と一
体的に形成することもでき、その際、その保護モ
ール90の表面上に、そのブレード60をリフ
ト・アツプさせるためのカム面を形成することも
可能である。
勿論、上述の駆動ユニツト29におけるワイ
パ・モータ31は、リア・ワイパ・スイツチ(図
示せず)に電気的に接続されている。
次に、上述のピツク・アツプ10におけるリ
ア・ワイパ28の動作について説明するに、先
ず、そのリア・ワイパ・スイツチが消勢されてい
るとき、そのスライダ72はそのリフト・アツ
プ・ガイド62のカム面63に載せられ、そのワ
イパ・ブレード60がリフト・アツプされた状態
に置かれている。
そのリア・ワイパ・スイツチが付勢されるなら
ば、ワイパ・モータ31が駆動し、そのワイパ・
ブレード60がリア・ガラス22に接触するよう
に移動され、その後、通常の払拭動作を行なう。
勿論、そのような払拭動作は、予め定められた
払拭角の範囲内で行なわれる。
次いで、そのリア・ワイパ・スイツチが消勢さ
れるならば、そのワイパ・ブレード60は払拭を
終え、通常の払拭角を起えた3ないし10度の範囲
で、そのスライダ72がそのリフト・アツプ・ガ
イド62のリフト・アツプ面64に接し(第7図
参照)、そのブレード60のリフト・アツプが開
始される。
そのスライダ72がそのリフト・アツプ面64
に載せられ、さらに、平坦面65に載せられるな
らば、そのブレード60のリフトは停止し、その
スライダ72のフランジ75がそのリフト・アツ
プ・ガイド62のストツパ面67,68に当たる
まで、そのブレード60が回転する。そのスライ
ダ72のフランジ75がそのストツパ面67,6
8に当たると、そのブレード60の格納が完了す
る。
その際、そのリア・ルーフ・レール21の外側
面には、保護モール90が配置されているので、
そのブレード60とそのリア・ルーフ・レール2
1との接触が回避され、そのブレード60による
そのリア・ルーフ・レール21の損傷が防止され
る。
また、そのリフト・アツプ・ガイド62は、合
成ゴムから形成されているので、そのスライダ7
2が接触するときの打音が減衰され、そのブレー
ド60が円滑かつ確実に格納状態に置かれる。
従つて、そのリア・ワイパ28の不使用時、そ
のワイパ・ブレード60がリフト・アツプされて
そのリア・ガラス22から離され、そのリア・ル
ーフ・レール21の外側面側に格納されるので、
そのリア・ガラス22の昇降が自由になされ、ま
た、そのリア・ガラス22の開放して荷物を出し
入れするとき、そのワイパ・ブレード60がその
荷物の出し入れに干渉することもなく、作業能率
が向上する。
如上のこの考案によれば、ルーフ・パネルおよ
びリア・パネルを含むリア・ボデイをキヤブの後
方に配置し、そのリア・パネルに形成されたリ
ア・ウインド・フレームにリア・ガラスを昇降可
能に配置し、そのリア・ガラスを払拭するブレー
ドを連結したアームを保持するピボツト・シヤフ
トをそのリア・ボデイの後方かつ上方部分に位置
させるリア・ワイパを備え、しかも、リフト・ア
ツプ・ガイドがそのブレードが使用状態から不使
用状態に移行されるとき、そのブレードをそのリ
ア・ガラスから離すカム面を備え、かつ、そのリ
ア・ウインド・フレームに近接したそのリア・ボ
デイの上方部分に配置され、そして、スライダが
そのブレードが使用状態から不使用状態に移行さ
れるとき、そのカム面上を移動可能にするよう
に、そのブレード側に配置され、さらに、保護モ
ールがそのブレードが使用状態から不使用状態に
移行されるとさ、そのブレードとそのリア・ボデ
イとの接触を回避するように、そのリア・ボデイ
の上方部分に配置される構成にしているので、そ
のリア・ガラスの払拭が確実に行なわれ、雨天走
行時のそのリア・ガラスにおける視界が良好にな
ることはもとより、そのリア・ワイパの不使用
時、そのブレードがそのリア・ガラスから離され
て、そのリア・ガラスの昇降に対するそのブレー
ドの干渉が回避され、さらに、そのリア・ガラス
が開放された状態で、リア・ウインド・フレーム
における窓開口が十分に利用され、荷物の出し入
れが容易になり、そのブレードによつて開放感が
阻害されることが回避され、加えて、その保護モ
ールによつてそのブレードとそのリア・ボデイと
の接触が回避され、そのリア・ボデイの損傷が防
止され極めて実用的になる。
先のように、図面を参照しながら説明されたこ
の考案の具体例からして、この考案の属する技術
の分野における通常の知識を有する者にとつて、
種々の設計的修正や変更は容易に行なわれること
であり、さらには、この考案の構成が、その考案
と本質的に同一の課題を充足し、この考案と同一
の効果を達成するところのこの考案と本質的に同
一の態様に容易に置き換えられるでしよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は荷台上にリア・ボデイを配置したピツ
ク・アツプとして具体化されたこの考案のリア・
ワイパを備えた自動車を後方から見た斜視図、第
2図は第1図に示された自動車の2−2線に沿つ
て示した部分縦断面図、第3図はワイパ・モータ
付近におけるリア・ルーフ・レールの部分縦断面
図、第4図は、リア・ワイパの駆動ユニツトにお
けるワイパ・モータ、リンク・ロツドおよびブラ
ケツトを示す斜視図、第5図はピボツト・シヤフ
トにおけるスライド型ピボツト・ホルダを示す縦
断面図、第6図はリフト・アツプ・ガイドおよび
スライダによりワイパ・ブレードがリフト・アツ
プされた状態を示す斜視図、第7図はリフト・ア
ツプ・ガイドおよびスライダによりワイパ・ブレ
ードのリフト・アツプが開始される状態を示す縦
断面図、第8図はリフト・アツプ・ガイドの正面
図、第9図は第8図に示されたリフト・アツプ・
ガイドの9−9線に沿つて示した縦断面図、第1
0図はスライダの正面図、および、第11図は第
10図に示されたスライダの11−11線に沿つ
て示した縦断面図である。 10……リア・ワイパを備えた自動車、11…
…キヤブ、12……荷台、14……リア・ボデ
イ、15……ルーフ・パネル、18……リア・パ
ネル、22……リア・ガラス、28……リア・ワ
イパ、30……ピボツト・シヤフト、60……ワ
イパ・ブレート、62……リフト・アツプ・ガイ
ド、63……カム面、72……スライダ、90…
…保護モール。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ルーフ・パネルおよびリア・パネルを含むリ
    ア・ボデイをキヤブの後方に配置し、そのリア・
    パネルに形成されたリア・ウインド・フレームに
    リア・ガラスを昇降可能に配置し、そのリア・ガ
    ラスを払拭するブレードを連結したアームを保持
    するピボツト・シヤフトをそのリア・ボデイの後
    方かつ上方部分に位置させるリア・ワイパを備え
    るものにおいて、 リフト・アツプ・ガイドが、そのブレードが使
    用状態から不使用状態に移行されるとき、そのブ
    レードをそのリア・ガラスから離すカム面を備
    え、かつ、そのリア・ウインド・フレームに近接
    したそのリア・ボデイの上方部分に配置され、そ
    して、 スライダが、そのブレードが使用状態から不使
    用状態に移行されるとき、そのカム面上を移動可
    能にするように、そのブレード側に配置され、さ
    らに、 保護モールが、そのブレードが使用状態から不
    使用状態に移行されるとき、そのブレードとその
    リア・ボデイとの接触を回避するように、そのリ
    ア・ボデイの上方部分に配置されている ことを特徴とするリア・ワイパを備えた自動車。
JP11817083U 1983-07-29 1983-07-29 リア・ワイパを備えた自動車 Granted JPS6025562U (ja)

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