JPS641850B2 - - Google Patents
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- JPS641850B2 JPS641850B2 JP13512482A JP13512482A JPS641850B2 JP S641850 B2 JPS641850 B2 JP S641850B2 JP 13512482 A JP13512482 A JP 13512482A JP 13512482 A JP13512482 A JP 13512482A JP S641850 B2 JPS641850 B2 JP S641850B2
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- film
- tape
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Description
本発明はオーデイオ用、ビデオ用、電子計算機
用などの磁気テープの両端部に設けられているリ
ーダーテープに関するものであり、特に基材フイ
ルムを紫外線または電子線の照射によつて硬化す
ることの出来る樹脂組成物で処理して磁気ヘツド
および/または駆動キヤプスタンを常に清浄に保
つクリーニング適性を付与した磁気テープ用リー
ダーテープに係るものである。 周知の様に磁気テープは記録再生装置のキヤプ
スタンとピンチローラーの間に挾まれて駆動さ
れ、記録媒体が磁気ヘツドと接することによつ
て、記録時には情報に応じた磁化パターンを生
じ、再生時には磁化パターンに応じた信号を生ず
る。しかし磁気テープを多数回走行させると、磁
気テープに付着している塵埃や磁性層及び基材等
の微粉末が次第にキヤプスタンや磁気ヘツドなど
に蓄積し、磁気テープの走行や記録再生の性能に
支障を来たす様になる。このためキヤプスタンや
磁気ヘツドは常に清浄に保つて置くことが必要で
ある。 キヤプスタンや磁気ヘツドを清浄に保つ一つの
方法として磁気テープの両端部にリーダーテープ
を取付け、このテープによつて記録再生の度毎に
キヤプスタンや磁気ヘツドから塵埃や微粉末を除
去することが行なわれている。リーダーテープは
磁気テープと同じ幅を持ち、接着テープによつて
磁気テープの両端に接続して設けられる。クリー
ニングは駆動キヤプスタンまたは磁気ヘツドの
各々に対して行う場合と両者を同時に行なう場合
とがある。リーダーテープの具備すべき性質とし
てはこのクリーニング適性の他に、接着テープと
の接合が充分で、磁気テープの走行に支障を来た
さないこと、耐スクラツチ性があることなどが挙
げられる。また、磁気テープの最初の位置と最後
の位置とを感知するために設けられているテープ
エンドセンサーが充分な機能を果たすため、充分
な透明性が必要である。 この様なリーダーテープとして、従来サンドブ
ラスト法やケミカルエツチング法で得られる粗面
化フイルムや、無機或いは有機マツト化剤を塗工
したフイルムが提案されている。 之等のリーダーテープはその表面に設けられた
微細な凹凸によつてクリーニング効果を得ようと
するものである。 一方、磁気テープによるキヤプスタンや磁気ヘ
ツドの汚れることの機構として摩擦による帯電が
考えられる。この観点からリーダーテープとして
帯電防止処理を施した透明フイルムが用いられて
おり、帯電防止剤または導電剤を塗布したフイル
ム或は酸化インジウムを蒸着したフイルムなどが
知られている。 しかしながら帯電防止処理を行なつたリーダー
テープであつても決して満足なものではなく、テ
ープの走行時に機械部との接触或いは摩擦によつ
て帯電防止剤が離脱し、静電気防止性能が著しく
低減したり、高湿度の雰囲気では吸湿によつてブ
ロツキングや塗膜の軟化を生じ、テープの走行性
に支障を生じるという欠点がある。また酸化イン
ジウムなどの金属蒸着フイルムは帯電防止には有
効で持続性耐久性もあるが極めて高価である。 以上の様な既存リーダーテープ用フイルムの欠
点に鑑み本発明者等は静電気防止性能が充分で持
続性、耐久性にも優れ、なお且つ安価に製造出来
ることを念頭に鋭意研究に努めた結果、高分子電
解物質であつて電子線および紫外線によつて硬化
する性質のある第4級アンモニウム塩基を付加し
たアクリルカチオン樹脂を主成分とする樹脂組成
物の硬化塗膜が目的に合致することを発見するに
至つた。この塗膜を具備したフイルムは表面固有
電気抵抗値108〜1014Ω(65%RH20℃)を示し、
優れた静電気防止性能を持つ許りでなく耐水性と
耐摩擦性のある塗膜硬度をも有することから帯電
防止性能の耐久性が極めて良好である。 図はポリエステルフイルム(厚さ14μm)を基
材にして第4級アンモニウム塩基を付加したアク
リルカチオン樹脂を主成分とする樹脂組成物を塗
工し硬化させた場合の静電気帯電特性と時間の関
係を示したものである。図において曲線Aは樹脂
組成物の非塗工面、曲線BおよびCは樹脂組成物
塗工面の帯電特性を示し、特に曲線Cは硬化塗膜
の摩擦堅牢度試験を行なつた後のものである。ま
た点Pは印加電圧を切つた点を示し、電圧印加開
始後20秒の値である。 図から明らかな様に、非塗工面(曲線A)にお
いては電圧の印加と共に帯電電位が著しく上昇
し、20秒後には0.73KVに達するのに対し、塗工
面(曲線B)においては電圧印加によつて最初
0.24KVまで上昇するが爾後はほぼこの線を保持
し、非塗工面に見られる様な著しい電位の上昇は
ない。従つて曲線Bは曲線Aに比して帯電防止性
能が格段に優れている訳であるが、更にこの硬化
塗膜の摩擦堅牢性を試験する意味で荷重500gを
掛けて100回往復擦過した後の帯電特性を測定し
てみても(曲線C)、電位の上昇は全く見られず
加えて極めて良好な耐水性と耐摩擦性を具備して
いることが認められた。このことはリーダーテー
プとして使用する場合、帯電防止性能に耐久性が
あることを示すもので、従来の帯電防止剤塗布型
リーダーテープには全く見られない特性である。 更に本発明においては電子線或いは紫外線を照
射して常温で硬化塗膜を形成する方法であるた
め、耐熱性の低いフイルムを使用することが可能
であり、例えば現在ビデオテープ、オーデイオテ
ープなどに主として用いられているポリエステル
フイルムを耐熱性の低い延伸ポリプロピレンフイ
ルム、ポリ塩化ビニールフイルムなどに替えるこ
とも出来る。勿論ポリエステルフイルムを使用す
るにしてもより薄手のフイルムを使用することが
可能となり、熱硬化による従来技術では到底望め
なかつた厚さ25μm以下の薄物フイルムの加工が
出来、最近のテープカセツトの小型化などの要求
に応えることが可能となつた。 本発明の第4級アンモニウム塩基を付加した光
重合性アクリルカチオン樹脂は、第4級アンモニ
ウム塩基がアクリル主鎖に対してペンダント状に
付加されたもので、例えばグリシジルトリメチル
アンモニウムクロライド、クロロヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、クロロ
ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモニウム
クロライドなどの第4級アンモニウム塩類をジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの光重
合性アクリル単量体若しくは共単量体、またはオ
リゴマーと反応せしめて該アクリレート樹脂を第
4級アンモニウム塩基で付加変性し、更に必要と
あればヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ア
クリルアミドなどの光重合性の水溶性アクリレー
トと共重合若しくは混合したものである。 本発明の第4級アンモニウム塩基付加型のアク
リルカチオン樹脂を紫外線硬化する場合には必須
条件として光重合開始剤を配合する必要がある。
光重合開始剤としてはベンゾフエノン類、ベンゾ
インエーテル類、ハロゲン化アセトフエノン類な
ど公知の開始剤を0.1〜10.0重量%(対アクリル
カチオン樹脂)、望ましくは2.0〜5.0重量%配合
し、必要に応じてアミン系、ケトン系の増感剤を
0.1〜3.0重量%添加配合する。電子線硬化する場
合には、之等の光重合開始剤や増感剤を配合する
必要はない。 本発明のアクリルカチオン樹脂を主成分とする
塗膜にはリーダーテープとしての良好な滑り性を
付与するために少量の滑り剤を添加するのが望ま
しい。この様な滑り剤としては例えば二酸化ケイ
素、炭酸カルシウム、タルク、焼成アルミナ、二
酸化チタン、カオリンなどの無機微粉、或いはポ
リエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、エポキシ樹脂などの有機微粒子を挙げるこ
とが出来る。之等滑り剤の添加はフイルムの透明
性を損なわない程度に止めることが肝要で、0.01
〜10.0重量%(対アクリルカチオン樹脂)が好適
である。 その他樹脂配合物としては濡れ向上剤、レベリ
ング剤、着色剤などがあるが、之等は必要に応じ
て使用することが出来る。 本発明のリーダーテープ用基材としては透明な
プラスチツクフイルムを使用する。フイルムの種
類としては上述の様にポリエステルフイルム、ポ
リカーボネート、アセテートフイルム、延伸ポリ
プロピレンフイルム、ポリ塩化ビニールフイルム
などが使用出来、特に本発明の紫外線または電子
線による硬化方式では塗膜形成時の低温加工によ
つてフイルムの変形、熱収縮などによる波打ちを
生じないため比較的薄手のフイルムでも加工が容
易である。 本発明においてはアクリルカチオン樹脂と基材
フイルムとの密着性を向上させるためにアンカー
コート処理を施すことがある。リーダーテープを
磁気テープの両端部にスプライシングテープで接
続する場合、該テープの走行時にかかる引張り抗
力に耐えるに充分な塗工層の基材フイルムへの接
着性が必要である。基材がポリエステルフイルム
の場合にはアンカー剤としてポリ塩化ビニリデン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂或いは
カゼインなどが有効で0.5〜1.5g/m2程度の塗工
によつて充分な接着を得ることが出来る。また、
アクリルカチオン樹脂に直接水溶性ナイロンやカ
ゼインを添加することによつてアンカコートを施
すことなくポリエステルフイルムに良好な密着性
を付与することも可能である。ただしこの場合に
は非光重合性ポリマーの配合量が多過ぎると紫外
線或いは電子線による硬化性の悪化を招き、硬化
塗膜の強度や帯電防止性能が損われるので、配合
量は1.0〜40重量%(対全樹脂量)の範囲内、望
ましくは5.0〜20.0重量%配合することが好まし
い。 かくして得られる樹脂組成物は全固形分比率
1.0〜30%の範囲内で塗工粘度を調整し、マイヤ
ーバーコート法、ナイフコート法、ロールコート
法などで基材フイルム上に0.5〜5.0g/m2(固形
分)塗工し、低温(100℃以下)で乾燥して溶媒
を除去した後に紫外線または電子線を照射して硬
化塗膜を形成させる。キヤプスタンが磁気ヘツド
の何れか一方をクリーニングするリーダーテープ
では塗工はフイルムの片面でよいが、キヤプスタ
ンと磁気ヘツドの両方を同時にクリーニングする
場合には両面塗工を行なう。片面塗工のものでも
磁気テープの両端で塗工面を一方はキヤプスタン
側、他方は磁気ヘツド側になる様に連結すればク
リーニング作業は可能であるが、塗工面判別ミス
の危険もあるので両面塗工が望ましい。 本発明のリーダーテープは帯電防止性能延いて
はクリーニング効果において従来の粗面化型リー
ダーテープに比べて抜群の成績を示し、更に耐水
性、耐摩擦性に優れているため従来の帯電防止剤
塗布型リーダーテープでは達せられなかつた帯電
防止効果の耐久性をも兼備し、しかも安価に製造
出来るという数々の利点を有するものである。 以下実施例を挙げて説明する。実施例中の各種
試験は次の様にして行なつた。塗膜の硬化度の評
価は硬化塗膜の上に所定量の水滴を滴下し、晒木
綿で100回擦過したとき塗膜状態に損傷などの変
化の無いものを〇、損傷の有るものを×とした。
塗工層と基材フイルムとの接着性はクロスハツチ
(1.0mm幅のゴバン目、100個)のセロハンテープ
剥離テストにより、接着したゴバン目数/100で
示した。透明度および霞度はそれぞれ東洋精機(株)
製透明度測定器162型(波長入=450nm)、ヘイ
ズメーター(JIS K6717)を用いて測定した。摩
擦係数は東洋テスター(株)製の摩擦係数測定装置に
より荷重1.0Kg試料速度150mm/minで静摩擦係数
と動摩擦係数を求めた。表面固有電気抵抗は川口
電気(株)製テラオームメーターR−503型を用いて
65%RH20℃の条件下で測定した。 静電気帯電防止性はスタテイツクオネストメー
ター(宍戸商会)を用い印加電圧−5KVでコロ
ナ帯電させた塗工層の表面帯電位とその減衰性を
測定し評価した。また静電気帯電防止性の摩擦に
対する耐久性を観るために学振式摩擦堅牢度測定
機を用いて荷重500gで100回、往復擦過した後の
静帯電位と減衰性を測定した。 実施例 1 ポリエステルフイルム(厚さ:25μ、14μ)を
基材とし、ポリ塩化ビニリデン系樹脂の商品名ク
レハロンSOA(クレハ化学社製)を塗工量が1.0
g/m2になる様にマイヤバーコート法でアンカコ
ート処理を行なつた。このフイルムに下表の樹脂
組成物(固形分10%)をマイヤバー法で塗工量が
1.5g/m2になる様に塗工し、ドライヤー温度90
℃、速度10m/minで乾燥し、直ちに紫外線照射
装置(ウシオ電機160W/cm、高圧水銀灯)で該
塗工層を硬化させ片面塗工フイルムの試料を作成
した。塗工フイルムの物性を表−2に示す。表−
2において試料番号1は厚さ14μm、試料番号2
は厚さ25μmのポリエステルフイルムにそれぞれ
塗工したものである。
用などの磁気テープの両端部に設けられているリ
ーダーテープに関するものであり、特に基材フイ
ルムを紫外線または電子線の照射によつて硬化す
ることの出来る樹脂組成物で処理して磁気ヘツド
および/または駆動キヤプスタンを常に清浄に保
つクリーニング適性を付与した磁気テープ用リー
ダーテープに係るものである。 周知の様に磁気テープは記録再生装置のキヤプ
スタンとピンチローラーの間に挾まれて駆動さ
れ、記録媒体が磁気ヘツドと接することによつ
て、記録時には情報に応じた磁化パターンを生
じ、再生時には磁化パターンに応じた信号を生ず
る。しかし磁気テープを多数回走行させると、磁
気テープに付着している塵埃や磁性層及び基材等
の微粉末が次第にキヤプスタンや磁気ヘツドなど
に蓄積し、磁気テープの走行や記録再生の性能に
支障を来たす様になる。このためキヤプスタンや
磁気ヘツドは常に清浄に保つて置くことが必要で
ある。 キヤプスタンや磁気ヘツドを清浄に保つ一つの
方法として磁気テープの両端部にリーダーテープ
を取付け、このテープによつて記録再生の度毎に
キヤプスタンや磁気ヘツドから塵埃や微粉末を除
去することが行なわれている。リーダーテープは
磁気テープと同じ幅を持ち、接着テープによつて
磁気テープの両端に接続して設けられる。クリー
ニングは駆動キヤプスタンまたは磁気ヘツドの
各々に対して行う場合と両者を同時に行なう場合
とがある。リーダーテープの具備すべき性質とし
てはこのクリーニング適性の他に、接着テープと
の接合が充分で、磁気テープの走行に支障を来た
さないこと、耐スクラツチ性があることなどが挙
げられる。また、磁気テープの最初の位置と最後
の位置とを感知するために設けられているテープ
エンドセンサーが充分な機能を果たすため、充分
な透明性が必要である。 この様なリーダーテープとして、従来サンドブ
ラスト法やケミカルエツチング法で得られる粗面
化フイルムや、無機或いは有機マツト化剤を塗工
したフイルムが提案されている。 之等のリーダーテープはその表面に設けられた
微細な凹凸によつてクリーニング効果を得ようと
するものである。 一方、磁気テープによるキヤプスタンや磁気ヘ
ツドの汚れることの機構として摩擦による帯電が
考えられる。この観点からリーダーテープとして
帯電防止処理を施した透明フイルムが用いられて
おり、帯電防止剤または導電剤を塗布したフイル
ム或は酸化インジウムを蒸着したフイルムなどが
知られている。 しかしながら帯電防止処理を行なつたリーダー
テープであつても決して満足なものではなく、テ
ープの走行時に機械部との接触或いは摩擦によつ
て帯電防止剤が離脱し、静電気防止性能が著しく
低減したり、高湿度の雰囲気では吸湿によつてブ
ロツキングや塗膜の軟化を生じ、テープの走行性
に支障を生じるという欠点がある。また酸化イン
ジウムなどの金属蒸着フイルムは帯電防止には有
効で持続性耐久性もあるが極めて高価である。 以上の様な既存リーダーテープ用フイルムの欠
点に鑑み本発明者等は静電気防止性能が充分で持
続性、耐久性にも優れ、なお且つ安価に製造出来
ることを念頭に鋭意研究に努めた結果、高分子電
解物質であつて電子線および紫外線によつて硬化
する性質のある第4級アンモニウム塩基を付加し
たアクリルカチオン樹脂を主成分とする樹脂組成
物の硬化塗膜が目的に合致することを発見するに
至つた。この塗膜を具備したフイルムは表面固有
電気抵抗値108〜1014Ω(65%RH20℃)を示し、
優れた静電気防止性能を持つ許りでなく耐水性と
耐摩擦性のある塗膜硬度をも有することから帯電
防止性能の耐久性が極めて良好である。 図はポリエステルフイルム(厚さ14μm)を基
材にして第4級アンモニウム塩基を付加したアク
リルカチオン樹脂を主成分とする樹脂組成物を塗
工し硬化させた場合の静電気帯電特性と時間の関
係を示したものである。図において曲線Aは樹脂
組成物の非塗工面、曲線BおよびCは樹脂組成物
塗工面の帯電特性を示し、特に曲線Cは硬化塗膜
の摩擦堅牢度試験を行なつた後のものである。ま
た点Pは印加電圧を切つた点を示し、電圧印加開
始後20秒の値である。 図から明らかな様に、非塗工面(曲線A)にお
いては電圧の印加と共に帯電電位が著しく上昇
し、20秒後には0.73KVに達するのに対し、塗工
面(曲線B)においては電圧印加によつて最初
0.24KVまで上昇するが爾後はほぼこの線を保持
し、非塗工面に見られる様な著しい電位の上昇は
ない。従つて曲線Bは曲線Aに比して帯電防止性
能が格段に優れている訳であるが、更にこの硬化
塗膜の摩擦堅牢性を試験する意味で荷重500gを
掛けて100回往復擦過した後の帯電特性を測定し
てみても(曲線C)、電位の上昇は全く見られず
加えて極めて良好な耐水性と耐摩擦性を具備して
いることが認められた。このことはリーダーテー
プとして使用する場合、帯電防止性能に耐久性が
あることを示すもので、従来の帯電防止剤塗布型
リーダーテープには全く見られない特性である。 更に本発明においては電子線或いは紫外線を照
射して常温で硬化塗膜を形成する方法であるた
め、耐熱性の低いフイルムを使用することが可能
であり、例えば現在ビデオテープ、オーデイオテ
ープなどに主として用いられているポリエステル
フイルムを耐熱性の低い延伸ポリプロピレンフイ
ルム、ポリ塩化ビニールフイルムなどに替えるこ
とも出来る。勿論ポリエステルフイルムを使用す
るにしてもより薄手のフイルムを使用することが
可能となり、熱硬化による従来技術では到底望め
なかつた厚さ25μm以下の薄物フイルムの加工が
出来、最近のテープカセツトの小型化などの要求
に応えることが可能となつた。 本発明の第4級アンモニウム塩基を付加した光
重合性アクリルカチオン樹脂は、第4級アンモニ
ウム塩基がアクリル主鎖に対してペンダント状に
付加されたもので、例えばグリシジルトリメチル
アンモニウムクロライド、クロロヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、クロロ
ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモニウム
クロライドなどの第4級アンモニウム塩類をジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの光重
合性アクリル単量体若しくは共単量体、またはオ
リゴマーと反応せしめて該アクリレート樹脂を第
4級アンモニウム塩基で付加変性し、更に必要と
あればヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ア
クリルアミドなどの光重合性の水溶性アクリレー
トと共重合若しくは混合したものである。 本発明の第4級アンモニウム塩基付加型のアク
リルカチオン樹脂を紫外線硬化する場合には必須
条件として光重合開始剤を配合する必要がある。
光重合開始剤としてはベンゾフエノン類、ベンゾ
インエーテル類、ハロゲン化アセトフエノン類な
ど公知の開始剤を0.1〜10.0重量%(対アクリル
カチオン樹脂)、望ましくは2.0〜5.0重量%配合
し、必要に応じてアミン系、ケトン系の増感剤を
0.1〜3.0重量%添加配合する。電子線硬化する場
合には、之等の光重合開始剤や増感剤を配合する
必要はない。 本発明のアクリルカチオン樹脂を主成分とする
塗膜にはリーダーテープとしての良好な滑り性を
付与するために少量の滑り剤を添加するのが望ま
しい。この様な滑り剤としては例えば二酸化ケイ
素、炭酸カルシウム、タルク、焼成アルミナ、二
酸化チタン、カオリンなどの無機微粉、或いはポ
リエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、エポキシ樹脂などの有機微粒子を挙げるこ
とが出来る。之等滑り剤の添加はフイルムの透明
性を損なわない程度に止めることが肝要で、0.01
〜10.0重量%(対アクリルカチオン樹脂)が好適
である。 その他樹脂配合物としては濡れ向上剤、レベリ
ング剤、着色剤などがあるが、之等は必要に応じ
て使用することが出来る。 本発明のリーダーテープ用基材としては透明な
プラスチツクフイルムを使用する。フイルムの種
類としては上述の様にポリエステルフイルム、ポ
リカーボネート、アセテートフイルム、延伸ポリ
プロピレンフイルム、ポリ塩化ビニールフイルム
などが使用出来、特に本発明の紫外線または電子
線による硬化方式では塗膜形成時の低温加工によ
つてフイルムの変形、熱収縮などによる波打ちを
生じないため比較的薄手のフイルムでも加工が容
易である。 本発明においてはアクリルカチオン樹脂と基材
フイルムとの密着性を向上させるためにアンカー
コート処理を施すことがある。リーダーテープを
磁気テープの両端部にスプライシングテープで接
続する場合、該テープの走行時にかかる引張り抗
力に耐えるに充分な塗工層の基材フイルムへの接
着性が必要である。基材がポリエステルフイルム
の場合にはアンカー剤としてポリ塩化ビニリデン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂或いは
カゼインなどが有効で0.5〜1.5g/m2程度の塗工
によつて充分な接着を得ることが出来る。また、
アクリルカチオン樹脂に直接水溶性ナイロンやカ
ゼインを添加することによつてアンカコートを施
すことなくポリエステルフイルムに良好な密着性
を付与することも可能である。ただしこの場合に
は非光重合性ポリマーの配合量が多過ぎると紫外
線或いは電子線による硬化性の悪化を招き、硬化
塗膜の強度や帯電防止性能が損われるので、配合
量は1.0〜40重量%(対全樹脂量)の範囲内、望
ましくは5.0〜20.0重量%配合することが好まし
い。 かくして得られる樹脂組成物は全固形分比率
1.0〜30%の範囲内で塗工粘度を調整し、マイヤ
ーバーコート法、ナイフコート法、ロールコート
法などで基材フイルム上に0.5〜5.0g/m2(固形
分)塗工し、低温(100℃以下)で乾燥して溶媒
を除去した後に紫外線または電子線を照射して硬
化塗膜を形成させる。キヤプスタンが磁気ヘツド
の何れか一方をクリーニングするリーダーテープ
では塗工はフイルムの片面でよいが、キヤプスタ
ンと磁気ヘツドの両方を同時にクリーニングする
場合には両面塗工を行なう。片面塗工のものでも
磁気テープの両端で塗工面を一方はキヤプスタン
側、他方は磁気ヘツド側になる様に連結すればク
リーニング作業は可能であるが、塗工面判別ミス
の危険もあるので両面塗工が望ましい。 本発明のリーダーテープは帯電防止性能延いて
はクリーニング効果において従来の粗面化型リー
ダーテープに比べて抜群の成績を示し、更に耐水
性、耐摩擦性に優れているため従来の帯電防止剤
塗布型リーダーテープでは達せられなかつた帯電
防止効果の耐久性をも兼備し、しかも安価に製造
出来るという数々の利点を有するものである。 以下実施例を挙げて説明する。実施例中の各種
試験は次の様にして行なつた。塗膜の硬化度の評
価は硬化塗膜の上に所定量の水滴を滴下し、晒木
綿で100回擦過したとき塗膜状態に損傷などの変
化の無いものを〇、損傷の有るものを×とした。
塗工層と基材フイルムとの接着性はクロスハツチ
(1.0mm幅のゴバン目、100個)のセロハンテープ
剥離テストにより、接着したゴバン目数/100で
示した。透明度および霞度はそれぞれ東洋精機(株)
製透明度測定器162型(波長入=450nm)、ヘイ
ズメーター(JIS K6717)を用いて測定した。摩
擦係数は東洋テスター(株)製の摩擦係数測定装置に
より荷重1.0Kg試料速度150mm/minで静摩擦係数
と動摩擦係数を求めた。表面固有電気抵抗は川口
電気(株)製テラオームメーターR−503型を用いて
65%RH20℃の条件下で測定した。 静電気帯電防止性はスタテイツクオネストメー
ター(宍戸商会)を用い印加電圧−5KVでコロ
ナ帯電させた塗工層の表面帯電位とその減衰性を
測定し評価した。また静電気帯電防止性の摩擦に
対する耐久性を観るために学振式摩擦堅牢度測定
機を用いて荷重500gで100回、往復擦過した後の
静帯電位と減衰性を測定した。 実施例 1 ポリエステルフイルム(厚さ:25μ、14μ)を
基材とし、ポリ塩化ビニリデン系樹脂の商品名ク
レハロンSOA(クレハ化学社製)を塗工量が1.0
g/m2になる様にマイヤバーコート法でアンカコ
ート処理を行なつた。このフイルムに下表の樹脂
組成物(固形分10%)をマイヤバー法で塗工量が
1.5g/m2になる様に塗工し、ドライヤー温度90
℃、速度10m/minで乾燥し、直ちに紫外線照射
装置(ウシオ電機160W/cm、高圧水銀灯)で該
塗工層を硬化させ片面塗工フイルムの試料を作成
した。塗工フイルムの物性を表−2に示す。表−
2において試料番号1は厚さ14μm、試料番号2
は厚さ25μmのポリエステルフイルムにそれぞれ
塗工したものである。
【表】
【表】
形分溶液
表−2から明らかな様に何れの試料においても
塗工層と基材フイルムの接着性は良好で、充分な
塗膜硬度を有していた。また透明性、滑り性も良
好で(摩擦係数が小)、帯電防止性能に優れ(表
面固有抵抗値が小)、しかも摩擦試験によつても
表面固有抵抗の変化は無かつた。また静電気帯電
圧と減衰性も摩擦堅牢度試験の前と後で全く変化
が認められず静電気除去の耐久性が極めて優れて
いた。更に基材フイルムの厚さが14μmのもので
も本発明により紫外線硬化を行なつた場合はフイ
ルムに波打ちなどの熱歪は全く認められなかつ
た。
表−2から明らかな様に何れの試料においても
塗工層と基材フイルムの接着性は良好で、充分な
塗膜硬度を有していた。また透明性、滑り性も良
好で(摩擦係数が小)、帯電防止性能に優れ(表
面固有抵抗値が小)、しかも摩擦試験によつても
表面固有抵抗の変化は無かつた。また静電気帯電
圧と減衰性も摩擦堅牢度試験の前と後で全く変化
が認められず静電気除去の耐久性が極めて優れて
いた。更に基材フイルムの厚さが14μmのもので
も本発明により紫外線硬化を行なつた場合はフイ
ルムに波打ちなどの熱歪は全く認められなかつ
た。
【表】
実施例 2
実施例1の樹脂組成物から光重合開始剤、商品
名イルガキユア184を除いた組成物を実施例1に
記載と同じ予めアンカーコートしたポリエステル
フイルム(14μm)に塗工量1.5g/m2となる様に
マイヤーバー法で塗工し、乾燥(80℃2分)した
後に電子線照射装置(CB−150エナージーサイエ
ンス社)を用い窒素による酸素置換下において照
射速度30m/minで3Mradの電子線を照射した。
塗工層は良好な硬化性を示し、耐水性基材フイル
ムへの接着性も良く静電気防止性も実施例1と同
様に耐久性に優れVTR用リーダーテープとして
最適であつた。
名イルガキユア184を除いた組成物を実施例1に
記載と同じ予めアンカーコートしたポリエステル
フイルム(14μm)に塗工量1.5g/m2となる様に
マイヤーバー法で塗工し、乾燥(80℃2分)した
後に電子線照射装置(CB−150エナージーサイエ
ンス社)を用い窒素による酸素置換下において照
射速度30m/minで3Mradの電子線を照射した。
塗工層は良好な硬化性を示し、耐水性基材フイル
ムへの接着性も良く静電気防止性も実施例1と同
様に耐久性に優れVTR用リーダーテープとして
最適であつた。
図は本発明樹脂組成物によるポリエステルフイ
ルム(厚さ14μm)の塗工面と非塗工面に電圧を
印加した場合の静電気帯電量と時間の関係を示し
たもので曲線Aは非塗工面、曲線Bは塗工面、曲
線Cは摩擦堅牢度試験後の塗工面の帯電特性であ
る。Pは印加電圧を打切つた点で試験開始後20秒
である。
ルム(厚さ14μm)の塗工面と非塗工面に電圧を
印加した場合の静電気帯電量と時間の関係を示し
たもので曲線Aは非塗工面、曲線Bは塗工面、曲
線Cは摩擦堅牢度試験後の塗工面の帯電特性であ
る。Pは印加電圧を打切つた点で試験開始後20秒
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 第4級アンモニウム塩基が付加された光重合
性アクリルカチオン型の水溶性樹脂がフイルムの
片面若しくは両面に塗工、硬化されている磁気テ
ープ用リーダーテープ。 2 光重合開始剤が添加され紫外線によつて硬化
せしめられたものである特許請求の範囲第1項記
載の磁気テープ用リーダーテープ。 3 電子線によつて硬化せしめられたものである
特許請求の範囲第1項記載の磁気テープ用リーダ
ーテープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13512482A JPS5928279A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 磁気テ−プ用リ−ダ−テ−プ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13512482A JPS5928279A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 磁気テ−プ用リ−ダ−テ−プ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5928279A JPS5928279A (ja) | 1984-02-14 |
| JPS641850B2 true JPS641850B2 (ja) | 1989-01-12 |
Family
ID=15144378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13512482A Granted JPS5928279A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 磁気テ−プ用リ−ダ−テ−プ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5928279A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19911468A1 (de) * | 1998-03-13 | 1999-10-07 | Quantum Corp | Kratzfester Bandvorlauf |
-
1982
- 1982-08-04 JP JP13512482A patent/JPS5928279A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5928279A (ja) | 1984-02-14 |
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