JPS6414B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は循環器系疾病治療効果を有する飲食品
に関する。

血液中にグルコースが蓄積し、尿に糖が排出さ
れる糖尿病、血液の過機能に障害をきたし尿中
に蛋白が排出される腎臓病、肛門において痛みを
伴う腫脹を起こす痔疾、末シヨウ血管の抵抗の増
大或いは昇圧物質の生成により起こる高血圧症、
血液中の尿酸値の上昇及び変動が原因とされる痛
風等はいずれも循環器の機能障害と密接な関連を
有し、循環器系疾病ということができる。

これらの循環器系疾病に対する有効な医薬の開
発はなされておらず、食餌療法、インシユリンの
投与による対症的療法、副腎皮質ホルモン系の薬
の投与、人工腎臓の取付け、手術による痔核の除
去等が行われているのが現状である。

ただ一部でクエン酸が糖尿病、腎臓病等に有効
であるとされ服用されているが、その効果は不十
分なものであり且つその効果発現までに時間がか
かるため、服用困難なことも相俟つて途中で服用
を中止してしまうのが通常である。

本発明者は斯かる現状に鑑み上記の糖尿病等の
循環器系疾病に有用な医薬について鋭意研究した
結果、クエン酸に酵素の１種であるパパインを併
用した場合に驚くべきことに極めて迅速に且つ顕
著に各種の循環器系疾病の治療に有効であること
を見い出した。

即ち本発明者自らも高血圧であつたが、上記パ
パインとクエン酸の混合物を服用したところ、短
期間で正常な血圧にまで降下し、頭痛もなくなつ
た。そこで多くの人にこの薬を試したところ、何
十年も糖尿病や腎臓病、高血圧症等の循環器系疾
患に罹つていた人が、驚くべきことに服用後僅か
４日〜１週間位で尿に糖が排出されなくなつた
り、足の腫れが引き、血圧が正常値にまで降下す
ることが見い出された。

従来クエン酸単独を服用していた場合に比し、
クエン酸とパパインを併用して服用する場合、ク
エン酸独特の酸味が緩和され遥かに飲み易いので
あるが、更にこれを各種の飲食品に配合して摂取
するときには、殆どその存在を意識することなく
極く自然に何ら薬という意識なしに服用できるこ
とを見い出した。

本発明はパパイン及びクエン酸を含有したこと
を特徴とする循環器系疾病治療効果を有する飲食
品に係る。

本発明の飲食品は糖尿病、腎臓病、痔疾、高血
圧症、心臓疾患、痛風、肩こり、便秘、ゼンソ
ク、皮膚病等の各種の循環器系疾病の治療に有効
である。

本発明の飲食品を摂取するときは上記各種の循
環器系疾病治療効果が極めて短時間で発現し、し
かもクエン酸単独はもとより、クエン酸とパパイ
ンを単に混合粉剤、錠剤あるいは水溶液等の形態
で服用する場合に比し、遥かに飲み易いという効
果を有している。また本発明の飲食品を摂取する
と人や動物の体臭、口臭が消失し、例えば排泄物
の特有の臭いが消え、犬や猫に飲ますと、犬、猫
に特有の臭い及びその排泄物の臭いが消失すると
いう効果も有している。

本発明で使用されるパパインはパパヤの果実か
ら採取される酵素で、通常粒末状又は顆粒状のも
のが有利に使用される。クエン酸も通常市販のも
のを使用することができる。

本発明の飲食品としては各種の広範囲の中から
選択することができる。例えば、ジユース、サイ
ダー、牛乳、アルカリ性飲料などのイオン飲料、
粉ミルク、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ、は
ちみつ、ヨーグルト、ゼリー、アイスクリーム、
豆乳、茶、味噌汁、うどん、ラーメン、焼きめ
し、すし、料理用添加物、その他を例示でき、こ
れらに限定されるものではない。

また本発明の飲食品にはビタミンＣ等の各種ビ
タミン類などを添加することもできる。

本発明の飲食品中に含有される有効成分化合物
であるパパインとクエン酸の割合は広い範囲から
選定可能であるが、特に前者の１重量部に対して
後者を0.05〜20重量部、更には前者の１重量部に
対して後者を0.5〜５重量部使用するのが好まし
い。飲食品中の有効成分の合計量は特に限定され
ず広範囲に選択可能であるが、通常は飲食品全体
において約0.5〜20重量％、好ましくは約５〜10
重量％である。

本発明の飲食品の摂取量は、用法、患者の年
令、疾患の程度などにより適宜選択されるが、通
常有効成分を１日当り約50mg〜10ｇの範囲とする
のが好ましく、これを通常１日１〜10回程度に分
けて摂取するのが好ましい。

以下に本発明飲食品の製造例及びこれを摂取し
たときの効果について述べる。

製造例 １ 牛乳180ml中にパパイン３ｇ、クエン酸５ｇ及
び砂糖５ｇを加えてよく撹拌して本発明の飲食品
を得る。

製造例 ２ ヨーグルト100ｇ中にパパイン２ｇ及びクエン
酸５ｇを加えてよく撹拌して本発明の飲食品を得
る。

製造例 ３ 豆乳100ml中にパパイン５ｇ及びクエン酸10ｇ
を加えてよく撹拌して本発明の飲食品を得る。

治療効果 (1) 患者H.K.60才、男 長年心臓が悪かつた。昭和55年４月に心臓発
作を起こし入院治療を受ける。その後退院する
も心臓疾患特有の如く足が重く毎日が憂うつで
あつた。昭和57年５月より牛乳を用いた本発明
飲食品を１日に２〜３回摂取開始したところ、
約１ケ月で足の重いのが治つた。

(2) 患者Z.N.57才、男 過去に手術により片肺2/3を切除している。
それが原因か否かは不明ながら長年ひどい肩こ
りに悩まされており、毎日片手に一杯程度の多
量のもぐさを用いて灸をしたり、その他クロレ
ラ等の色々の薬を服用したが効果はなかつた。
昭和57年４月頃より牛乳とはちみつを用いた本
発明飲食品を１日３回摂取開始したところ、約
20日〜１ケ月で肩こりは治瘉した。（以上） 比較試験データ (1) 患者K.I.62才、男（糖尿病） 30才位より尿に糖が降りて血糖値は160〜200
位であつた。何も薬剤を服用しないとこの状態
は変わらなかつた。

昭和50年頃パパインを飲んでいたが変わらな
かつた。昭和53年頃にクエン酸を飲んだが胃が
熱くなり、胃が痛み飲みづらく続けることがで
きなくなり、血糖値の方は変わらなかつた。

(2) 患者K.N.57才、女（低血圧） 仕事中に時々倒れる。朝が起きられず、クエ
ン酸を友人より教えられ飲むが胃が痛くなり、
やはりフラフラした。パパインを昭和50年頃に
飲むが全然効果がなかつた。悪い時最大血圧
85、最小血圧50〜30であつた。

(3) 患者R.K.56才、女（高血圧） 最大血圧が170と高血圧で心臓も弱く常に動
悸、息切れ、全身のはれ、むくみがあつた。何
も薬剤を服用しないとこの状態は変わらなかつ
た。パパインを昭和43年頃より飲むが、変わり
なかつた。昭和52年頃クエン酸を飲むが飲みに
くく余り変わらず頭の痛みはとれなかつた。

(4) 患者K.N.62才、女（便秘） 昭和42年子宮の手術を受ける。

昭和52年頃よりひどい便秘となる。新聞配達
をして身体を動かしても10日に１度位しか出な
くなる。

パパインを飲んだが変わりなく効果がない。
クエン酸を飲んだが効果がなかつた。病院に行
き、下剤を２錠づつ飲むが３錠〜４錠とだんだ
ん多くしていく必要があつた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パパイン及びクエン酸を含有したことを特徴
   とする環循器系疾病治療効果を有する飲食品。 ２ パパイン１重量部に対してクエン酸を0.05〜
   20重量部含有せしめた請求の範囲第１項に記載の
   飲食品。