JPS64114Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、お好み焼きなどに使用されるテーブ
ルなど調理用燃焼器付きテーブルに関するもので
ある。

従来のこの種調理用燃焼器付きテーブルは、テ
ーブルの中央部に嵌めた鉄板などの焼き板をその
下方に設置したガスバーナーなどの燃焼器具で熱
するように構成され、燃焼器具はテーブルの上か
らは見えない。

そのため、点火器を操作したり、点火後の燃焼
を確認したり、炎の大きさを調整したりする場
合、いちいちテーブルの下側を覗き込む姿勢をと
らなければならず、面倒であり、テーブルが座敷
で使えるように低く作られている場合には、余計
面倒であるという欠点があつた。

本考案は、上記従来の欠点を解消しうる調理用
燃焼器付きテーブルを提供しようとするものであ
る。

このような欠点を解決するため、実開昭48−
66802号公報に掲載の考案が提案されているけれ
ども、この考案では、バーナーの点火を確認する
覗き窓が設けられているだけであるから、テーブ
ルの上からバーナーに点火するための点火器自体
を見ることはできない。従つてテーブルの上から
点火器の操作を見ることはできない。

以下図面にもとずいて本考案の実施例を説明す
ると、１はテーブルで、天板２と、その裏面の四
隅に折り畳み可能に取付けた支脚３とから成る。
４は天板２の中央部に設けた窓孔、５は窓孔４に
嵌合固定したステンレス製など金属製の箱体で、
上端が開口し、側壁６を箱体５の中央寄りに傾斜
させ、その側壁６には、熱気を逃がすための通孔
群７が設けてある。８は箱体５の底部９の上に設
置したガスバーナー、１０は箱体５の開口縁の内
側に設けた係止縁、１１は焼き板で、箱体５の上
端開口部を被い、かつ係止縁１０で係止されてい
る。１２は焼き板１１の一方の短辺中央部に寄せ
た個所を任意の面積切欠して設けた覗き窓で、そ
の周縁には立上り縁１３が設けてある。１４は覗
き窓１２を被う耐熱ガラスで、立上縁１３に着脱
自在に嵌合するように成形されたステンレス製の
額縁状フレーム１５に抜き取り自在に挿入してあ
る。１６は天板２の裏面において、箱体５をその
外周から一定の間隔をおいて囲撓するように固定
した木製の火傷防止用カバーで、熱気を逃がすた
めの通孔群１７を有する。１８は箱体５の底部と
火傷防止用カバー１６の間の隙間へ引き出し自在
に挿入したステンレス製の焼きかす受板で、水を
入れておくこともできる。１９は窓孔４の孔縁か
ら天板２の裏面にかけて固定した防熱カバー、２
０はガスバーナー８の点火器、２１は箱体５の底
部にその周縁を残して切欠した焼きかす落し孔で
ある。

上記の構成より成る調理用燃焼器付きテーブル
は、焼き板１１を覗き窓１２が点火器２０の直上
に位置するようにして窓孔４に嵌合させ、覗き窓
１２にフレーム１５により耐熱ガラス１４を被せ
れば、テーブル１の上から耐熱ガラス１４を通し
て点火器２０が見えるので、テーブル１の下側を
覗き込まなくても点火器２０を操作することがで
き、点火後ガスバーナー８が燃焼を続けると、そ
の炎あるいは箱体５の傾斜した側壁６の内面及び
焼きかす受板１８で反射した炎の反射光が耐熱ガ
ラス１４を通して見えるので、点火後の燃焼を確
認したり、炎の大きさを調整したりする場合にも
テーブル１の下側を覗き込まなくて済み、それだ
け使いやすい調理用燃焼器付きテーブルを提供す
ることができる。しかも、焼き板の使用時には、
覗き窓１２の周縁に設けられている立上り縁１３
によつて焼き板上の焼き汁や焼きかすなどが覗き
窓１２へ落ち込むのを防止することができ、焼き
板の着脱時には、覗き窓１２の孔縁に手が掛けら
れるので、着脱が容易であり、耐熱ガラスが破損
した時には、フレーム１５から抜き取り新しい耐
熱ガラスと容易に交換できる利点がある。また箱
体５の側壁６を同箱体５の中央寄りに傾斜させれ
ば、ガスバーナーなどの調理用燃焼器の燃焼時に
発生する熱気は、同側壁に設けられた通孔群７及
び火傷防止用カバー１６の通孔群１７を通つて斜
め下方に向つて逃げ出すため、天板２の局部を集
中的に熱することがなく、テーブルを長期間使用
しても、天板に設けられた窓孔の孔縁の炭化や同
孔縁の燃焼による火災の発生を防止することがで
き、また熱気が斜め下方に逃げるため、箱体５の
底を浅くすることができることと、火傷防止用カ
バーの角張りを除去できることから、テーブルを
座敷で使用する場合、利用者が足をテーブルの下
へ入れられるスペースが得られる利点もある。ま
た箱体５の底部下側に焼きかす受板を引き出し自
在に挿入すれば、使用中や使用後の清掃が容易で
あるなどの利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る調理用燃焼器付きテーブ
ルの上面図、第２図は側面図、第３図は焼き板を
取外した上面図、第４図は焼き板を取外した状態
の斜視図、第５図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面
図、第６図は第１図のＢ−Ｂ線一部拡大断面図、
第７図は第３図のＣ−Ｃ線一部拡大断面図であ
る。 １……テーブル、２……天板、４……窓孔、５
……箱体、８……ガスバーナー、１１……焼き
板、１２……覗き窓、１４……耐熱ガラス、２０
……点火器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) テーブルの天板中央部に窓孔を設け、その窓
   孔に、上端が開口し、かつ側壁に熱気を逃がす
   ための通孔を有する金属性など耐熱材料製の箱
   体を嵌合し、同箱体の底部には、ガスバーナー
   と点火器からなる調理用燃焼器を設置し、上記
   箱体の上端開口部を上記調理用燃焼器で熱せら
   れる焼き板で被つてなる調理用燃焼器付きテー
   ブルにおいて、焼き板のうち上記点火器と対応
   する部分を切欠し、その切欠部の周縁に立上り
   縁を有する覗き窓を設けてなる調理用燃焼器付
   きテーブル。 (2) 覗き窓が耐熱ガラスなど透視可能な耐熱材料
   で被われてなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の調理用燃焼器付きテーブル。