JPS641110B2 - - Google Patents

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JPS641110B2
JPS641110B2 JP54121459A JP12145979A JPS641110B2 JP S641110 B2 JPS641110 B2 JP S641110B2 JP 54121459 A JP54121459 A JP 54121459A JP 12145979 A JP12145979 A JP 12145979A JP S641110 B2 JPS641110 B2 JP S641110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soy sauce
hollow fiber
membrane
fiber membrane
pasteurization
Prior art date
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Expired
Application number
JP54121459A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5645173A (en
Inventor
Osamu Kusudo
Yoshito Hamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP12145979A priority Critical patent/JPS5645173A/ja
Publication of JPS5645173A publication Critical patent/JPS5645173A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は醤油おり下げの処理方法に関するもの
であり、さりに詳しくは多孔質中空糸膜を用いた
過方法に関する。
代表的調味料の一つである醤油は、大豆又は脱
脂大豆と小麦又はフスマとを原料とし、これらの
植物性蛋白質及び炭水化物をこうじ菌酵素によつ
て分解し発酵させ、及び熟成させて製造されてい
る。概略の工程は原料処理、製麹、仕込みによる
もろみ製造、圧搾、火入れ、後処理となり、この
工程の後半部分についてくわしく説明すれば次の
様である。
圧搾過された生醤油は比重差により発生すれ
ば油脂分を分離し、5〜10日間静置して上おり、
下おりを除き、火入殺菌する。火入れの目的は微
生物の殺菌と酵素の不活性化にあるが、このほか
に香気の低い生醤油に火香を与え、醤油らしい強
い香にすることも含まれている。以前は低温火入
れが好まれたが、現在は使用する防微剤の溶解に
関連があるので、80℃の温度まで昇温し火入れを
するのを普通とする。
火入れの方法はジヤケツト式の二重釜、連続式
パイプ火入機およびプレートヒーターがある。
火入れ前に予め火入れによる減少率を計算した
り、安息香酸誘導体を添加したり、カラメル、甘
草、人工甘味料を添加したりするが、火入れを終
了したならば、火入桶に移し自然冷却を待つ。お
よそ5日にして気温に達するが、蛋白質系統の凝
固したものならびに燐酸塩類等が沈降して火入れ
おりとなる。これを除去して透明な製品とする。
以前はこのおり引きだけであつたが、今日では透
明度をよくするために、または微細な固形物を除
去するために珪藻土過を行うのが普通である。
このような工程を経て醤油は製造されているわ
けであるが、一番問題となるのは火引桶に沈降し
た火入れおりの処理である。火入れおり中に生成
した蛋白質系統の凝固物、燐酸塩類等は通常は硅
藻土でプレコートした過処理装置により分離さ
れ、醤油は回収されているが、多量に発生する腐
敗成分を含有する廃棄珪藻土は捨て場所の問題で
大変であるのみらならず、回収された醤油におい
ても除菌性は不充分であるので珪藻土処理は好ま
しい処理方法とは云えない。
本発明者等は珪藻土処理によるかかる問題につ
いて研究の結果、従来使用されていた珪藻土処理
では除去できなかつた微生物も火入れおり成分と
共に除去できる方法として、醤油おり下げを平均
孔径0.01〜0.5μの微細孔を有する多孔質中空糸膜
により過して精製し、該多孔質中空糸膜を100
℃以下40℃以上に加温された水で洗浄することを
特徴とする醤油おり下げの処理方法を見出し本発
明を完成した。
本発明にて用いられる多孔質中空糸膜は平均孔
径0.01〜0.5μの微細孔構造を有し、中空糸の外径
として500〜3000μ、膜厚として50〜500μ程度の
ものが使用できる。多孔質中空糸膜としては通常
ポリビニルアルコール系膜が用いられるが、他の
耐薬品性に優れた膜、例えばポリスルホンなどを
用いてもよい。該PVA系中空糸膜は、PVAから
成るものの外、エチレン等他の共重合しうるモノ
マーとの共重合体、及びそれらをホルムアルデヒ
ド、グリオキザール、グルタルアルデヒド、
PVAジアルデヒド等で架橋処理した誘導体から
なるものを含む。かゝるPVA系多孔質中空糸膜
としては、本出願人が特開昭52―123385や53―
31580で開示したものが好適に使用できる。この
ように比較的大きな微細孔構造の中空糸膜により
醤油中のおり下げ及び微生物が除去できるのみな
らず、醤油中の成分組成、味、香気等が全く変化
せず限外過による処理とは異つた結果を与える
事は非常に好ましい事であつた。
該多孔質中空糸膜は透水量が400/hr・m2
Kg/cm2と大きいので全過方式も可能であるが、
フラツクスの安定性から云つて循環過方式が好
ましい。循環過方式の線速度は2m/sec以下
であればよいが、好ましくは1.5m/secである。
本発明に用いる多孔質中空糸膜は耐酸、耐アル
カリ、耐薬品性にすぐれていることが必要であ
り、かゝる薬剤を用いて膜の再生が容易にできる
ことである。本発明においては該薬剤を使用して
膜面に付着している有機物、無機物を溶解したり
分解したりして除去するよりも、100〜40℃に加
温された、好ましくは60℃前後の温水で洗浄する
だけで、膜が容易に再生できると共に湯殺菌可能
な事であり、特に危険な薬剤、操作を行う事なく
実施できるのみならず、温水は醤油そのものの媒
体である事より、膜再生後はそのまゝ再び過可
能である。
本発明で処理される醤油は淡口、濃口、溜り醤
油のみならず化学醤油等においても適応可能であ
る。
本発明で濃縮されたおり成分は、基本的には蛋
白質凝固物、塩類等であり、食品分野における新
調味料として展開可能であり、つけ物分野などに
使用できるし場合によつては化学醤油の原料とし
て塩酸分解してもかまれない。いずれにせよ硅藻
土の如く廃棄に困るようなものではない。
循環過は中空糸の外側を流す外圧方式と中空
糸の中を流す内圧方式の2通りがあるが、醤油お
り処理の場合には濃縮倍率を大きくとれる点で外
圧方式が好ましい方式と云える。また処理液の粘
度が比較的低い場合は内圧方式が好ましい。膜表
面にスケールが付着し、透過能力が低下したら膜
を空気逆洗もしくは透過液逆洗によりスケールの
剥離を行う事が出来るが、醤油の場合には香気の
逸散防止及び着色防止の観点より透過液逆洗を行
う事が望ましい。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1 平均孔径0.1μの多孔質構造をもち、外径800μ、
内径400μ、長さ100cmのPVA中空糸46本(0.11
m2)を用いて一端フリー構造の外圧式外圧循環式
モジユールを作成した。この中空糸に1000Å球形
粒子1%水溶液を通水したところ、粒子の50%が
排除された。またこのモジユールの透水量は160
/hr・m2・Kg/cm2であつた。
次にこのモジユールを用いて淡口醤油おり下げ
6.2(30℃における粘度BL型粘度計による、
5.3cp(60rpm),8.8cp(12rpm),12.5cp(6rpm))
を外圧循環過方式により循環線速度1m/sec、
過圧力0.85Kg/cm2、温度28〜32℃、透過液逆洗
1回/30分0.25/m2にて過した。実験結果で
は約2.2時間にて5倍濃縮したが、この時の平均
フラツクスは10/hr・m2であつた。過液の性
状は透明であり1週間放置しても沈澱物は全く生
じなかつた。一方菌数は1ml中に2個であつた。
5倍濃縮液はかなり粘稠であり、30℃60rpmで
200cp、12rpmで600cp、6rpmで1200cpの構造粘
性をもつており、菌数は1ml中に105個であつた。
次に膜再生として25℃の水を使つて1m/sec
で60分間外圧循環したが水のフラツクスは70/
hr・m2・Kg/cm2であり、回復はいまひとつ不足で
あつた。
実施例 2 初期透水性240/hr・m2・Kg/cm2のモジユー
ルを用いて、濃口醤油のおりさげ10を外圧循環
過方式により循環線速度1m/sec、過圧力
0.9Kg/cm2、温度29℃〜33℃、透過液逆洗なしで
過した。初期フラツクスは120/hr・m2であ
つたが、5.5倍濃縮した時点で15.6/hr・m2
低下した。過液は透明であり1週間放置しても
沈澱物は全く生じなかつた。
次に膜の再生として濃縮液を系外に排出した
後、40℃の水を使用して1m/secで10分間外圧
循環したところ水のフラツクスは120/hr・
m2・Kg/cm2に回復していた。次いで60℃の温水を
用いて1m/secで30分間外圧循環したところフ
ラツクスは170/hr・m2・Kg/cm2に回復してい
た。
実施例 3 平均孔径0.1μの多孔質構造をもち、外径2.4mm、
内径1.4mm、長さ90cmのPVA中空糸51本(0.20m2
を用いて、両端に開口部を有する内圧循環式モジ
ユールを作成した。このモジユールの純水の透水
性は25℃において400/hr・m2・Kg/cm2であつ
た。
次にこのモジユールを用いて濃口醤油おり下げ
10(BL型粘度計による粘度は30℃,60rpmに
おいて3.4cp)を内圧循環過方式により、入口
圧力1.3Kg/cm2、出口圧力0.5Kg/cm2で過し、
過液7.5と濃縮液2.5とを得た。濃縮液の粘度
はBL型粘度計、60rpm,30℃において15cpであ
つた。過実験終了後の純水の透水性は25℃にお
いて50/hr・m2・Kg/cm2に低下していたが、60
℃の温水で10分間中空糸内を循環洗浄したとこ
ろ、純水の透水性は25℃において350/hr・m2
にまで回復していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生醤油を火入れして生成したおり下げを平均
    孔径0.01〜0.5μの微細孔を有する多孔質中空糸膜
    により過し、該多孔質中空糸膜を40〜100℃の
    温水で洗浄することを特徴とする醤油おり下げの
    処理方法。
JP12145979A 1979-09-19 1979-09-19 Treating method of deposited soy sauce sediment Granted JPS5645173A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12145979A JPS5645173A (en) 1979-09-19 1979-09-19 Treating method of deposited soy sauce sediment

Applications Claiming Priority (1)

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JP12145979A JPS5645173A (en) 1979-09-19 1979-09-19 Treating method of deposited soy sauce sediment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5645173A JPS5645173A (en) 1981-04-24
JPS641110B2 true JPS641110B2 (ja) 1989-01-10

Family

ID=14811649

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JP12145979A Granted JPS5645173A (en) 1979-09-19 1979-09-19 Treating method of deposited soy sauce sediment

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JPH03127963A (ja) * 1989-10-13 1991-05-31 Nitto Denko Corp 火入れ醤油の処理方法
CN106722774B (zh) * 2016-11-15 2020-11-13 加加食品集团股份有限公司 一种酶解酱油脚快速压滤工艺
JP7182960B2 (ja) * 2017-09-07 2022-12-05 旭化成株式会社 多孔質膜を用いた醤油の製造方法

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JPS5032563A (ja) * 1973-07-27 1975-03-29
JPS52123385A (en) * 1976-04-09 1977-10-17 Kuraray Co Ltd Polyvinyl alcohol membrane of selective permeability and its production
JPS5331580A (en) * 1976-09-06 1978-03-24 Kuraray Co Ltd Selective permeable membrane of polyvinylalcohol group and its manufacture

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