JPS6411106B2 - - Google Patents

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JPS6411106B2
JPS6411106B2 JP17908484A JP17908484A JPS6411106B2 JP S6411106 B2 JPS6411106 B2 JP S6411106B2 JP 17908484 A JP17908484 A JP 17908484A JP 17908484 A JP17908484 A JP 17908484A JP S6411106 B2 JPS6411106 B2 JP S6411106B2
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JP17908484A
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Kiichi Saito
Takeshi Yoshida
Hisashi Kondo
Noboru Naruo
Hideyuki Oohashi
Hidesato Kawanishi
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 この発明は、垞枩・高枩間の熱サむクルが頻繁
に加わる䞊、比范的高濃床の塩化物含有物質が接
觊したり付着したりし易い環境䞋にあ぀おも、優
れた耐食性を瀺すこずはもちろん、溶接性や成圢
加工性等も良奜で、発熱被芆管に䜿甚しお優れた
性胜を発揮する鋌に関するものである。 近幎、防灜察策等のために燃料甚ガスの䜿甚を
芏制した集合型䜏宅が増加しおおり、これらを䞭
心ずしお調理甚電気機噚類や電気枩氎噚類が目芚
しい勢で普及しおきた。 ずころで、電気コンロや魚焌噚等の調理甚電気
機噚類の発熱源には、埓来、「ぜんたい状」に成
圢されたニクロム線をそのたた䜿甚する堎合が倚
か぀たが、このような圢匏のものは感電の危険性
が高く、たた断線を起こしやすい等の指摘がなさ
れおいたこずもあ぀お、近幎では、前蚘発熱䜓を
耐熱性金属材料のパむプに挿入するずずもに、そ
の䞡者間にマグネシア等の無機絶瞁粉末を充填し
お完党密閉したずころの、所謂“シヌズヒヌタ”
の採甚が目立぀ようになり、発熱源の安党性や安
定性は飛躍的に向䞊しおいる。 しかし䞀方では、䞊述のような調理甚電気機噚
類に䜿甚されるシヌズヒヌタは、倧気䞭での衚面
枩床が玄800℃皋床にも達するこずに加え、醀油、
マペネヌズ或いは食塩氎等の付着する機䌚が倚い
こずもあ぀お因に、醀油やマペネヌズには、通
垞、以䞊のNaClが含たれおいる、シヌズヒ
ヌタの発熱被芆管ずしお通垞の鋌材等を䜿甚した
のでは予想倖の腐食により比范的短時間に孔が発
生し、発熱䜓の断線を招くず蚀う問題があ぀た。
もちろん、このような塩化物の存圚する高枩環境
䞋での腐食問題は調理甚電気機噚類に限られるも
のではなく、䟋えば氎道氎を加熱する枩氎噚䜿
甚期間が長くなるず、その䌝熱面等に氎アカが生
成しお枩床が予想以䞊に䞊昇し易くなるず同時
に、該箇所に塩分の濃瞮が生ずる機䌚も倚くな
るやその他の熱亀換甚発熱被芆管等に共通する
問題でもあ぀た。 埓来の技術 そこで、埓来、シヌズヒヌタの被芆管に代衚さ
れる発熱被芆管材には、䟋えばJIS芏栌の
SUS309S鋌、SUS310S鋌、或いはNCF800材ず
蚀぀たようなNi含有量の高い材料が䜿甚され、
塩化物の存圚する高枩環境での鋌の耐食性にNi
の添加が有効であるずの埓来の報告の通り、良奜
な成瞟を収めるものず期埅されおいた。 発明が解決しようずする問題点 しかしながら、これらの材料のうち、
SUS309S鋌やSUS310S鋌等の比范的Ni含有量の
䜎いものは、発熱被芆管の䜿甚環境における腐食
圢態が前述の劂くに埓来の予想を越えたものであ
぀たこずから、耐食性の点で十分に満足できるも
のでないこずが明らかずなり、䞀方、Ni含有量
の比范的高いNCF800材は、耐熱性・耐食性の点
で埓来材䞭最も良奜な郚類のものではあ぀たが、
それでも、 (a) Cl-むオンを倚量に含む氎溶液による垞枩䞊
びに高枩腐食に察しおの抵抗性が今䞀歩十分で
はなく、Cr系炭化物の粒界析出に起因する粒
界型の腐食を発生し易い。 (b) 特にシヌズヒヌタの発熱被芆管ずしお電気補
品に組み蟌たれる堎合、シヌズヒヌタの絶瞁砎
壊電圧にどうしおも悪圱響が及んでしたう。 ぀たり、シヌズヒヌタの絶瞁砎壊電圧は、発
熱被芆管に充填する無機絶瞁粉末の特性以倖
に、該発熱被芆管内郚の気圧によ぀お倧きく倉
化する性質のものであるが、前蚘NCF800材で
あ぀おも高枩加熱時に酞化が起こ぀お密封され
た発熱被芆管内郚の空気を消費し、その内郚圧
を䞋げるので、絶瞁砎壊電圧の䜎䞋を逞れな
い。 ずの問題を有しおいるこずが長期に亘る実䜿甚
によ぀お次第に明らかずな぀おきた䞊、 (c) 溶接性や成圢加工性に難点があ぀お、玠管補
造時の溶接に際しおビヌド郚に割れを生じた
り、発熱被芆管の断面成圢時シヌズヒヌタ等
の発熱被芆管は、通垞、䞊郚に偏平蟺が䜍眮す
るような䞉角圢断面に成圢加工され、熱効率の
向䞊が図られるや、スパむラル圢状等ぞの成
圢加工時に割れを発生したりし易い。 即ち、NCF800材は、宀枩から溶融枩床たで
オヌステナむトヌ盞組織であり、このため、フ
゚ラむト生成元玠であ぀おか぀溶融枩床の䜎い
及びが溶接凝固時に地金䞭ぞ固溶しないで
セル状デンドラむト境界に濃化するので、凝固
収瞮応力がこの郚分に集䞭し、割れを発生す
る。この堎合、含有量は高い方が溶接割れ感
受性を抑えるのに有効であるが、含有量を高
くするず発熱被芆管ずしおの性胜が劣化するの
で量含有量はどうしおも0.04以䞋以降、
成分割合を衚わすは重量基準ずするに抑え
ざるを埗ず、溶接割れ感受性は必然的に高くな
぀おしたう。そしお、䟋えこの溶接郚の割れ欠
陥が極めお小さい内郚欠陥であ぀たずしおも、
その埌の偏平加工時や、スパむラル状又は字
型ぞの成圢時に補品割れずしお顕化しおした
う。 ず蚀う、発熱被芆管の補造䞊極めお䞍利な問題点
をも抱えおいたのである。 問題点を解決するための手段 この発明は、䞊述のような各皮の問題点を解消
し、垞枩・高枩間の熱サむクルが頻繁に加わる
䞊、比范的高濃床の塩化物含有物質ず接觊し易い
環境䞋にあ぀おも優れた耐食性を瀺すこずはもち
ろん、溶接性や成圢加工性等も良奜で、䟋えばシ
ヌズヒヌタの発熱被芆管に適甚したずしおも該シ
ヌズヒヌタの絶瞁砎壊電圧に悪圱響を及がすこず
のない金属材料を比范的安䟡に提䟛すべく、詊行
錯誀を繰り返しながらなされた本発明者等の研究
の結果なされたものであり、 発熱被芆管甚材料を、  0.015〜0.04Si0.2〜1.0 Mn1.0以䞋Cr19〜23 Ni30超〜35Mo0.2〜5.0 Cu0.2〜1.0Al0.15〜0.60 Ti0.15〜0.60 を含有し、 残郚Fe及び䞍可避䞍玔物 から成るずずもに、前蚘䞍可避䞍玔物䞭の
及びの含有量を、それぞれ、 0.020以䞋0.002以䞋、 0.02以䞋0.01以䞋 に抑えた鋌で構成するこずにより、通垞の高枩甚
鋌ずしおの必芁特性を有するこずはもちろんのこ
ず、塩化物の存圚する高枩環境䞭での栌段に改善
された耐食性、シヌズヒヌタの発熱被芆管ずしお
䜿甚した際にも絶瞁砎壊電圧に悪圱響を及がさな
い特性、優れた溶接性、そしお優れた成圢性等を
も兌ね備えしめ、発熱被芆管を備えた各皮高枩機
噚類寿呜の飛躍的延長を可胜ならしめた点、 に特城を有するものである。 次に、この発明の鋌においお、その組成成分の
割合を前蚘の劂くに限定した理由を詳述する。 ○  成分の含有量が0.015未満では溶接時にビ
ヌド割れを発生し易くなり、䞀方、0.04を越え
おを含有させるず、発熱被芆管ずしお䜿甚され
る際にCr系炭化物が析出しお高枩耐食性を劣化
するこずから、含有量は0.015〜0.04ず定め
た。 ○ Si Si成分は鋌の脱酞剀ずしお有効なものである
が、その含有量が0.2未満では溶解工皋におい
お脱酞䞍良を惹起し、地金䞭に倚量の酞化物系介
圚物が残存するようにな぀お補品板衚面の地疵欠
陥を誘発する恐れがでおくる。䞀方、1.0を越
えおSiを含有させるず、溶接時のビヌド割れを発
生するようになるこずから、Si含有量が0.2〜1.0
ず定めた。 ○ Mn Mn成分も溶解工皋における脱酞剀ずしお䜿甚
されるものであるが、この意味からも鋌䞭に残存
するMn量は1.0以内で十分であるので、Mn含
有量を1.0以䞋ず定めた。 ○ Cr Cr成分には、塩化物の存圚する環境で䜿甚さ
れる発熱被芆管甚鋌の高枩及び垞枩での耐食性を
改善する䜜甚があるが、その含有量が19未満で
は前蚘䜜甚に所望の効果が埗られず、䞀方、Cr
含有量が高いほど高枩耐酞化性には有効であるけ
れども、あたり倚量に含有させるず、オヌステナ
むト単盞を維持しお長時間時効による劣化を防止
したり溶接性を確保するのにNiの倚量添加を必
芁ずしおコスト䞊昇をもたらす䞊、23を越える
添加ではそれ以䞊の特性向䞊効果が埗られないば
かりか、組織的にσ盞を析出するようになるこず
から、Cr含有量は19〜23ず定めた。 ○ Ni Ni成分は、塩化物の存圚する環境で䜿甚され
る発熱被芆管甚鋌の耐食性を改善するのに極めお
重芁な元玠であり、たたオヌステナむト単盞を維
持するためにも重芁なものであるが、その含有量
が30以䞋では塩化物付着䞋での高枩耐食性改善
䜜甚やオヌステナむト単盞維持䜜甚に所望の効果
が埗られない䞊、加工性の面からも奜たしくな
く、䞀方、Ni含有量が高いほど発熱被芆管ずし
おの耐食性向䞊効果は顕著であるが、35を越え
おNiを含有させるこずは鋌材䟡栌の著しい䞊昇
に぀ながるこずから、Ni含有量は30を越える
倀〜35ず定めた。 ○ Mo Mo成分は、塩化物の存圚する環境で䜿甚され
る発熱被芆管甚鋌の耐食性向䞊に有効な元玠であ
るが、その含有量が0.2未満では所望の耐食性
向䞊効果が埗られず、䞀方、5.0を越えお含有
させるず、耐食性向䞊効果は増進するものの発熱
被芆管補䜜工皋での曲げ加工性を害するようにな
るこずから、Mo含有量は0.2〜5.0ず定めた。 ○ Cu Cu成分にも、塩化物存圚䞋で䜿甚される発熱
被芆管甚鋌の耐食性改善䜜甚があるが、その含有
量が0.2未満では前蚘䜜甚に所望の効果が埗ら
れず、䞀方、1.0を越えお含有させるず玠管溶
接時に割れの発生をみるようになるこずから、
Cu含有量は0.2〜1.0ず定めた。 ○ Al及びTi これらの各成分には、発熱被芆管甚鋌の高枩匷
床を向䞊する䜜甚があるが、それぞれの含有量が
0.15未満では所望のクリヌプ・ラプチダヌ匷床
を確保するこずができず、䞀方、各々0.60を越
えお含有させるず、玠管溶接時AlTiの酞化物
や窒化物が溶接ビヌド郚ぞ浮䞊し、溶接郚のビヌ
ド割れを惹起するようになるこずから、Al及び
Tiの含有量は、それぞれ0.15〜0.60ず定めた。 ○  は、溶接時にビヌド割れを誘発する有害な䞍
玔物元玠であるが、その含有量を0.020以䞋䜎
枛するず前蚘ビヌド割れ発生が抑えられるこずか
ら、含有量を0.020以䞋ず定めた。 ○  も、ず同様、溶接時にビヌド割れを誘発す
る有害な䞍玔物元玠であるが、やはりその含有量
を0.002以䞋にたで䜎枛するず前蚘ビヌド割れ
発生が抑えられるこずから、含有量を0.002
以䞋ず定めた。 ○  この発明の鋌は、窒化物圢成傟向の高いAl及
びTiを含有するため、含有量が倚くなるずAl
Tiの窒化物を倚量に圢成し、溶接性溶接曲げ
性を害するようになる。しかしながら、その含
有量が0.02以䞋であれば溶接性に察する悪圱響
はそれほど著しくないこずから、含有量を0.02
以䞋ず定めた。 ○  前蚘Al及びTiは酞化物圢成傟向の高い元玠で
もあるので、やはり溶接性の芳点から鋌䞭の含
有量を䜎枛する必芁がある。しかしながら、皮々
の実隓の結果、含有量が0.01以䞋であれば実
甚䞊の栌別な問題を生じないこずから、含有量
は0.01以䞋ず定めた。 さお、この発明は、これたで説明しおきたよう
に、塩化物含有物質ずの接觊を避けるこずが困難
な発熱被芆管に適甚する鋌を、䞊述のような成分
組成にお構成した点に倧きな特城を有するもので
あるが、適甚察象である発熱被芆管には栌別な制
限はなく、いずれの型匏のものであ぀おも十分に
満足し埗る効果が埗られる。しかしながら、最近
特にその普及が著しい、被芆管内郚に発熱コむル
を挿入するずずもにマグネシア等の無機絶瞁粉末
を充填しおなる構造を有し、か぀倧気䞭で600℃
以䞊の赀熱状態ずされるか、或いは氎䞭にお加熱
状態ずされるシヌズヒヌタの発熱被芆管に適甚す
るこずで䞀局優れた性胜が発揮される。 次いで、この発明を、実斜䟋により比范䟋ず察
比しながら曎に具䜓的に説明する。 実斜䟋 実斜䟋  たず、第衚に瀺される劂き成分組成の鋌を、
真空溶解を経おむンゎツトずし、熱間鍛造、熱間
圧延及び冷間圧延にお0.46mm厚の鋌板ずした。 続いおこれらの鋌板を玠材ずしお、通垞の方法
にお造管・溶接溶接は「なめ付TIG溶接」を採
甚し、溶接速床はminずmin以䞊ず
の
【衚】
【衚】 皮ずしたを行い、盎埄がmmφの発熱被芆管
を補造した。 このようにしお埗られた各発熱被芆管に぀い
お、溶接郚欠陥の有無超音波探傷詊隓によ぀お
調査䞊びに曲げ加工性を調べ、その結果を第
衚に䜵せお瀺した。なお、曲げ加工性は、発熱被
芆管を半埄11mmで曲げ加工したずきの割れ発生
の有無によ぀お評䟡した。 第衚に瀺される結果からも明らかなように、
本発明鋌〜は玠管の溶接性及び発熱被芆管ず
したずきの曲げ加工性のいずれもが良奜な結果を
瀺したのに察しお、比范材及び以倖の比
范材に぀いおは、玠管の溶接でビヌド割れを起し
たり或いはスカム浮䞊による欠陥が発生し、曲げ
加工性を劣化するこずがわかる。 実斜䟋  実斜䟋においお良奜な溶接性䞊びに曲げ加工
性を瀺した材料の䞭から、本発明鋌及
び䞊びに比范材及びを遞んで、Cl-
むオンに察する耐孔食性ず、加熱枩床800℃の
熱サむクル詊隓を実斜した。 なお、耐孔食性詊隓はJISG0577に基づいお実
斜し、熱サむクル詊隓は、実斜䟋におけるず同
様に補䜜した発熱被芆管に発熱コむルを挿入し、
か぀マグネシアを充填しお埗たシヌズヒヌタに、
20分間通電及び10分間止電の熱サむクルを䞎える
ずずもに、初回及び回目毎にNaCl氎溶接
䞭ぞ浞挬し、腐食の有無、䞊びに圢状倉圢の有無
を調査する方法を採甚した。 埗られた結果を第衚に瀺す。
【衚】 第衚においお、「耐孔食性」の評䟡は、 ○  孔食電䜍が0.12V以䞊察S.C.E.のも
の、 △  孔食電䜍が0.1V以䞋察S.C.E.のも
の、 で衚わし、たた「熱サむクル詊隓結果」の評䟡
は、 ○  熱サむクル300回以䞊で異垞なし、 ×  熱サむクル300回未満で粒界腐食又は圢
状倉圢あり、 で衚わしおいるが、該第衚からも、本発明鋌は
いずれも良奜な結果が埗られおいるのに察しお、
比范材及びは、発熱被芆管の補䜜䞊は䜕
の問題もなか぀たけれども実甚面での性胜に劣぀
おいるこずが明癜である。 実斜䟋  たず、第衚の本発明鋌及び、䞊びにJIS
芏栌のNCF800材から成る板厚0.46mmの垯鋌を
甚い、シヌム溶接にお倖埄mmφの発熱被芆管
を䜜補した。 次いで、第図に瀺されるように、前蚘発熱被
芆管に、䞡端郚に電気取り出し端子を接続し
たJIS芏栌NCHWから成る発熱コむルを挿入
し、マグネシアを䞻成分ずする無機絶瞁粉末を
充填した埌、そのたたで倖埄6.6mmφにたで瞮
埄圧延した。 続いお、これに固溶化熱凊理を斜し、「うず巻
き状」に曲げ加工し、曎にプレス加工を行぀た
埌、発熱被芆管の端郚をガラス及びシリコヌ
ンゎムで封口しお、第図の平面図で、そし
お第図の正面図でそれぞれ瀺されるような電
気コンロ甚シヌズヒヌタを䜜補した。なお、第
図においお笊号及びで瀺されるものは、シヌ
ズヒヌタ取付金具である。 このようしお埗られたシヌズヒヌタの電気特性
を調べ、その結果を第図及び第図に瀺した。 第図は、通電䞭の熱時絶瞁抵抗を瀺すグラフ
であり、第図は、シヌズヒヌタ完成埌の絶瞁砎
壊電圧を瀺したグラフである。なお、これらは、
それぞれシヌズヒヌタ本に぀いお枬定した倀の
範囲で瀺されおいる。 第図に瀺される結果からは、熱時絶瞁抵抗に
぀いおは、本発明鋌及びずNCF800材ずの間
に殆んど差がなく、いずれも電気甚品取締法に芏
定された1MΩより倧きな倀を瀺しおいるこずが
わかるが、これは、熱時絶瞁抵抗が、本来、無機
絶瞁粉末の電気抵抗によ぀お決定されるものであ
るこずを考慮すれば十分に理解できるこずであ
る。 䞀方、絶瞁砎壊電圧に぀いおは、第図からも
明らかなように、NCF800材ず比范しお本発明鋌
及び䞀段ず高い倀を瀺すず蚀う結果が埗られ
た。 このように、絶瞁砎壊電圧は、無機絶瞁粉末の
特性以倖にシヌズヒヌタ内郚の気圧によ぀お倧き
く倉化する性質のものであるが、本発明鋌及び
耐酞化性に優れるためシヌズヒヌタ内郚の空気
の消費が少なく、埓぀おシヌズヒヌタ内郚圧を高
く保持し続けるため、絶瞁砎壊電圧が高くるず蚀
う奜結果を埗るこずができたわけである。 曎に、以䞊のシヌズヒヌタを電気コンロに組蟌
み、実䜿甚に近い条件で耐久テストを行぀た。 即ち、20分間通電−10分間䌑止をサむクルず
し、48サむクル毎に味噌汁及び醀油のそれぞれ20
mlをシヌズヒヌタ党䜓塗垃しお、定栌電圧で熱サ
むクル詊隓を実斜したわけである。なお、この時
のシヌズヒヌタの衚面枩床は玄760℃であ぀た。 この耐久テストの結果を第衚に瀺す。
【衚】 (泚) 衚䞭に瀺す数倀は、発熱被芆管に孔が
あき、絶瞁劣化に至぀たサむクル数であ
る。
第衚に瀺される結果からも、味噌汁に比べお
醀油の方が食塩濃床が高いため耐久性は悪くなる
が、いずれにおいおも、NCF800材に比べお本発
明鋌及びの方が耐久性に優れおいるこずは明
癜である。これは、鋌䞭の含有量を䜎枛し、塩
化物の存圚する高枩環境䞋での腐食に倧きく圱響
する炭化クロム量を䜎枛するずずもに、MoやCu
の含有量を高めた効果が珟われたものである。 たた、第衚に瀺した本発明鋌及び
䞊びにJIS芏栌のNCF800材を甚いお同様のシヌ
ズヒヌタを䜜補し、電気コンロに組み蟌んで、空
気䞭空焌による耐久テストを行぀た。 即ち、“20分間通電―10分間䌑止”をサむク
ルずし、定栌電圧の20アツプの電圧にお空気䞭
空焌による熱サむクル詊隓を実斜したわけであ
る。この時のシヌズヒヌタの衚面枩床は、玄870
℃であ぀た。 この耐久テストの結果を第衚に瀺す。 第衚に瀺される結果からも、本発明鋌
及びは、NCF800材に比べお䞀段ず耐久性に優
れおいるこずが明癜である。 これは、本発明鋌䞭のMoがシヌズヒヌタの加
工工皋における焌鈍工皋や陀湿工皋等での加熱工
【衚】 (泚) 衚䞭に瀺す数倀は、通電䞭の熱時絶瞁
抵抗が1MΩ未満になるサむクル数であ
る。
皋を経る際に酞化され、酞化モリブデンを生成す
るので、シヌズヒヌタ通電䞭に該シヌズヒヌタ内
郚が枛圧傟向にな぀た堎合でも酵玠を解離しお枛
圧を防止する䜜甚を発揮するためであるず考えら
れる。 第図は、鋌䞭のMo含有量ずシヌズヒヌタの
耐久寿呜ずの関係を瀺すグラフであるが、第図
からも、鋌䞭のMo含有量増加に䌎぀お耐久寿呜
が増加しおいるこずが明らかである。 たた、第図は、シヌズヒヌタの耐久テスト䞭
の熱時絶瞁抵抗の倉化を瀺すグララフであり、熱
時絶瞁抵抗の枬定を定栌電圧シヌズヒヌタの衚
面枩床玄760℃で行぀た堎合のものを瀺しお
いるが、第図からは、本発明鋌を甚いたシヌズ
ヒヌタの方が熱時絶瞁抵抗の劣化が少ないこずが
わかり、曎に鋌䞭のMo含有量の増加に埓぀お熱
時絶瞁抵抗の劣化が少なくなるこずも明らかであ
る。そしお、これも、前蚘したように、酞化モリ
ブデンの枛圧防止䜜甚に起因した効果であるず考
えられる。 䞊述のように、本発明鋌を甚いたシヌズヒヌタ
の耐久特性はJIS芏栌のNCF800材を甚いたシヌ
ズヒヌタに比べお非垞に優れおおり、高い信頌性
の埗られるこずがわか぀た。 このように、本発明鋌から成る発熱被芆管を甚
いたシヌズヒヌタは、埓来のNCF800材を䜿甚し
たものに比范しお、電気特性及び実䜿甚䞋での耐
久性のいずれにも優れおいるこずが明らかであ
り、特に、食塩等の塩化物含有物質調味料等
が付着する恐れのある電気コンロ、ロヌスタヌ、
オヌブン、或いはオヌブンレンゞ等の耐久性を栌
段に向䞊できるこずが明癜である。 総括的な効果 以䞊説明したように、この発明によれば、塩化
物の存圚する垞枩・高枩熱サむクル付加環境䞋に
おいおも優れた耐食性を瀺す䞊、溶接性及び曲げ
加工性にも優れた発熱被芆管甚鋌を比范的安䟡に
埗るこずができ、高枩機噚類の性胜や耐久性を䞀
段ず向䞊するこずが可胜ずなるなど、産業䞊極め
お優れた効果がもたらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第図は、シヌズヒヌタの構造の䟋を瀺す抂
略暡匏図、第図は、電気コンロ甚シヌズヒヌタ
の䟋を瀺す抂略図であり、第図はその平面
図、第図はその正面図、第図は、シヌズヒ
ヌタの通電䞭の熱時絶瞁抵抗を比范したグラフ、
第図は、シヌズヒヌタの絶瞁砎壊電圧を比范し
たグラフ、第図は、鋌䞭のMo含有量ずシヌズ
ヒヌタの耐久寿呜ずの関係を瀺すグラフ、第図
は、シヌズヒヌタの耐久テスト䞭の熱時絶瞁抵抗
の倉化を瀺すグラフである。 図面においお、 発熱被芆管、 電気取り
出し端子、 発熱コむル、 無機絶瞁粉末、
 ガラス、 シリコヌンゎム、 シヌ
ズヒヌタ取付金具。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  重量割合で、  0.015〜0.04、Si0.2〜1.0、 Mn1.0以䞋、Cr19〜23、 Ni30超〜35、Mo0.2〜5.0、 Cu0.2〜1.0、Al0.15〜0.60、 Ti0.15〜0.60 を含有し、 残郚Fe及び䞍可避䞍玔物 から成るずずもに、前蚘䞍可避䞍玔物䞭の
    及びの含有量を、それぞれ、 0.020以䞋、0.002以䞋、 0.02以䞋、0.01以䞋 に抑えたこずを特城ずする発熱被芆管甚鋌。  鋌の甚途が、無機絶瞁粉末充填材ずずもに内
    郚に封入された発熱コむルによ぀お、600℃以䞊
    の倧気䞭赀熱状態、若しくは氎䞭加熱状態に眮か
    れるシヌズヒヌタの発熱被芆管甚である、特蚱請
    求の範囲第項に蚘茉の発熱被芆管甚鋌。
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