JPS641090B2 - - Google Patents

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JPS641090B2
JPS641090B2 JP13103080A JP13103080A JPS641090B2 JP S641090 B2 JPS641090 B2 JP S641090B2 JP 13103080 A JP13103080 A JP 13103080A JP 13103080 A JP13103080 A JP 13103080A JP S641090 B2 JPS641090 B2 JP S641090B2
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JP
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torque
rank
speed
vehicle speed
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Shigeo Sato
Hiroshi Kishida
Toshio Tominaga
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPS641090B2 publication Critical patent/JPS641090B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、脱穀装置がエンジンに連動連結さ
れ、走行装置が走行用変速装置を介して前記エン
ジンに連動連結されたコンバインの自動車速制御
装置に関する。
コンバインでは、脱穀装置に過負荷を与えるこ
とを回避しながら、エンジンの動力を有効に使用
するように、車速制御が行われている。
従来の車速制御は、例えば特開昭53―87779号
公報や特開昭53―92221号公報に開示されている
ように、脱穀装置の扱胴の駆動トルク(以下にお
いて扱胴トルクと記載する)に対する目標車速
を、扱胴トルクが大なるほど車速が小さくなる所
定の関係に予め設定し、検出した扱胴トルクに対
応する目標車速に維持するように車速を変速して
いた。
この従来の車速制御は、エンジンの動力が、主
として脱穀装置の駆動と走行装置の駆動とに消費
され、しかも、車速が大なるほど走行装置の駆動
にエンジン動力が大きく消費される点と、車速が
大なるほど脱穀装置への穀稈供給量が増大するに
伴つて扱胴トルクが増大し、且つ、車速の単位量
増加に伴う扱胴トルクの増加量が穀稈の条件(種
類、湿り具合、生育状況等)によつて変化する点
とに鑑みて、扱胴トルクと目標車速とを前述の如
く所定の関係に設定することによつて、穀稈の条
件の変化に拘らず適切な車速に維持できるように
したものである。
つまり、乾いている等の負荷が軽い穀稈の場合
における、エンジンの動力を有効利用できる車速
や扱胴トルクは、湿つている等の負荷が重い穀稈
の場合における、エンジン動力を有効利用できる
車速や扱胴トルクに較べると、車速が高速とな
り、扱胴トルクが小となるものであり、これに鑑
みて、扱胴トルクに対する目標車速を上述の如く
予め設定しながら車速制御を行うことにより、脱
穀装置に過負荷を与えることを回避しながらも、
エンジン動力を有効に使用できるようにしたもの
である。
従来の車速制御は、扱胴トルクのみを検出しな
がら、その検出された扱胴トルクに対する目標車
速に単に変速させるようにしていたため、走行装
置の駆動負荷(以下において走行負荷と略記す
る)の変動に起因して、エンジンに過負荷を与
え、場合によつてはエンストを発生する虞れもあ
り、改善が望まれていた。
すなわち、走行負荷は、車速によつて変動する
他、地面条件によつても変動する。つまり、湿田
では、標準的な圃場に較べて、走行装置の駆動負
荷は増大するものとなる。
そして、従来の車速制御においては、標準的な
圃場を対象として扱胴トルクと目標車速との関係
を設定するため、湿田ではエンジンに過負荷を与
えるものであつた。尚、湿田での作業時に、局所
的に存在する超湿田箇所を走行するに伴つて走行
負荷によりエンジン回転数が低下すると、車速の
低下に伴つて脱穀装置への穀稈供給量が少なくな
り、扱胴トルクも減少するものとなる。その結
果、不必要な増速が行われ、これによりエンジン
の負荷が一層増大し、場合によつては、エンスト
を発生することになる。
ちなみに、従来の車速制御において、大きな走
行負荷が作用する圃場を基準にして、扱胴トルク
と目標車速との関係を設定すれば、上述のトラブ
ルは回避できるが、その場合には、大半を占める
標準的な圃場での作業時にエンジン動力を有効利
用できないものとなり、実用し難いものであつ
た。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであ
つて、その目的は、標準的な圃場及び走行負荷が
大なる圃場のいずれにおいても、エンジンに過負
荷を与えることを回避しながら、しかも、制御の
安定化を図りながら、エンジン動力を有効利用し
た作業を行えるようにする点にある。
本発明によるコンバインの自動車速制御装置の
特徴は、 (イ) 脱穀装置がエンジンに連動連結され、 (ロ) 走行装置が走行用変速装置を介して前記エン
ジンに連動連結され、 (ハ) 車速を検出する車速検出手段、 (ニ) 前記エンジンの回転速度を検出する速度検出
手段、 (ホ) 前記脱穀装置の扱胴の駆動トルクを検出する
トルク検出手段 夫々が設けられ、 (ヘ) 上記(ハ),(ニ),(ホ)の検出情報に基づいて、 車速が実質的に零である、 エンジン回転速度が規定値以上である、 扱胴トルクが設定値以下である、 との3条件が満たされた無負荷状態を判別する
無負荷状態判別手段が設けられ、 (ト) 前記無負荷状態判別手段が無負荷状態を判別
した時に検出されたエンジン回転速度を、基準
回転速度として記憶する基準回転速度設定手段
が設けられ、 (チ) 前記基準回転速度と設定された基準トルクと
の情報、並びに、上記(ニ),(ホ)の検出情報に基づ
いて、車速修正量を判別する車速修正量判別手
段が設けられ、 (リ) 前記車速修正量判別手段の判別情報に基づい
て、車速を設定修正量で変更するように前記走
行用変速装置を操作する変速操作手段が設けら
れ、 前記車速修正量判別手段は、詳しくは a○ エンジン回転速度の変動域を前記基準回転
速度を基準にして複数段階の回転速度ランク
に区分けし、 b○ 扱胴トルク変動域を前記基準トルクを基準
にして複数段階のトルクランクに区分けし、 c○ 適正回転速度ランクの回転速度が検出
され、且つ、適正トルクランクのトルクが
検出されると、車速修正量を零に設定し、 ′ 適正回転速度ランクよりも1段階低速
側の回転速度ランクの回転速度が検出さ
れ、且つ、適正トルクランクよりも1段階
低い側のトルクランクのトルクが検出され
ると、車速修正量を零に設定し、 ″ 適正回転速度ランクよりも1段階高速
側の回転速度ランクの回転速度が検出さ
れ、且つ、適正トルクランクよりも1段階
高い側のトルクランクのトルクが検出され
ると、車速修正量を零に設定し、 適正回転速度ランクの回転速度が検出さ
れ、且つ、適正トルクランクよりも低い側
のトルクランクのトルクが検出されると、
車速増大側の修正量を設定し、 ′ 適正回転速度ランクよりも高速側の
回転速度ランクの回転速度が検出され、
且つ、適正トルクランク並びにそれより
も低い側のトルクランクのトルクが検出
されると、車速増大側の修正量を設定
し、 検出された回転速度やトルクが、上記
,′,″及び,′で無い時には、
車速減少側の修正量を設定する d○ 上記b○において、基準トルクを車速が大き
くなるほど小さくするように自動的に変更す
る 点にある。
上記特徴構成による作用を、第5図に基づいて
説明する。
すなわち、作業開始前等において、無負荷状態
判別手段100によつて無負荷状態が判別される
と、その時のエンジン回転速度Nが、基準回転速
度設定手段101によつて基準回転速度n0として
記憶される。
尚、無負荷状態でのエンジン基準回転速度n0
設定することにより、収穫条件によつてエンジン
の回転速度が変更されても、その変更に拘らず適
正な基準回転速度n0が設定されるものとなる。
次に、車速修正量判別手段102が、前記基準
回転速度n0と設定された基準トルクt0との情報、
並びに、扱胴の駆動トルクTを検出するトルク検
出手段30bの情報とエンジンの回転速度Nを検
出する速度検出手段30aの情報に基づいて、車
速修正量ΔV0を判別する。
そして、変速操作手段103が、上述の如く判
別された車速修正量ΔV0に基づいて、走行用変速
装置27を変速操作することになる。
以上の作動を基本とするものであつて、前記車
速修正量判別手段102は、詳しくは、次の如く
車速修正量ΔV0を判別することになる。
すなわち、エンジン回転速度の変動域を前記基
準回転速度n0を基準にして複数段階の回転速度ラ
ンクA1,A2……に区分けし、又、扱胴トルクの
変動域を前記基準トルクt0を基準にして複数段階
のトルクランクB1,B2……に区分けする。そし
て、検出された回転速度Nがいずれの回転速度ラ
ンクA1,A2……に対応するか、並びに、検出さ
れたトルクTがいずれのトルクランクB1,B2
…に対応するかを判別して、車速修正量を設定す
る。
つまり、次の場合には、車速修正量が零に設定
される。
適正回転速度ランクA2の回転速度Nが検出
され、且つ、適正トルクランクB2のトルクT
が検出された場合。
′ 適正回転速度ランクA2よりも1段階低速側
の回転速度ランクA3の回転速度Nが検出され、
且つ、適正トルクランクB2よりも1段階低い
側のトルクランクB1のトルクTが検出された
場合。
尚、この場合は、エンジンの負荷が過負荷気
味であるが、扱胴の負荷が軽負荷気味である。
″ 適正回転速度ランクA2よりも1段階高速側
の回転速度ランクA1の回転速度が検出され、
且つ、適正トルクランクB2よりも1段階高い
側のトルクランクB3のトルクTが検出された
場合。
尚、この場合は、エンジンの負荷が軽負荷気
味であるが、扱胴の負荷が過負荷気味である。
ちなみに、上記)の場合の他、)′や
)″の場合においても、車速修正量を零に設
定することによつて、制御の不感帯域を拡げ
て、制御の安定化を図つている。
又、次の場合には、車速増大側の修正量が設
定される。
適正回転速度ランクA2の回転速度Nが検出
され、且つ、適正トルクランクB2よりも低い
側のトルクランクB1のトルクTが検出された
場合。
この場合は、適正回転速度ランクA2にある
エンジンの負荷が増加しても、直ちにエンスト
を起こすようなことが無い点に鑑みて、扱胴の
負荷が軽い場合には増速させるものである。
′ 適正回転速度ランクA2よりも高速側の回転
速度Nが検出され、且つ、適正トルクランク
B2並びにそれよりも低い側のトルクランクB1
のトルクTが検出された場合。この場合は、エ
ンジンの負荷が軽負荷であり、しかも、扱胴の
負荷が適正かあるいは軽い場合に対応するもの
であつて、エンジンに余裕があり、しかも、扱
胴(脱穀装置)の負荷を増加しても直ちに過負
荷になることがない、あるいは、扱胴(脱穀装
置)の処理能力に余裕がある点を考慮して、増
速させるものである。
さらに、検出された回転速度NやトルクTが、
上記),)′,)″及び),)′で無い時
は、エンジン並びに脱穀装置が過負荷であると判
断して、車速減少側の修正量を設定する。
そして、本発明では、前記基準トルクt0を、車
速Vが大きくなるほど小さくなるように自動的に
変更設定しながら、複数段階のトルクランクB1
B2……に区分けして、車速修正量を設定するこ
とにより、一層安定した制御を行わせることにな
る。
説明を加えると、例えば脱穀処理負荷が標準と
なる穀稈を対象として基準トルクt0を設定する
と、湿つている等により負荷が重い穀稈の場合や
乾いている等により負荷が軽い穀稈の場合に、増
減速を繰返すハンチングを発生し易いものとな
る。
つまり、従来の車速制御について述べた時にも
記載した通り、エンジン動力を有効利用できる車
速や扱胴トルクは、負荷が軽い穀稈の場合と負荷
が重い穀稈とを較べると、車速で見た場合には前
者が高速で、且つ、扱胴トルクで見た場合には前
者が低くなる。要するに、穀稈の条件によつて、
目標とする扱胴トルク及び目標とする車速(走行
負荷)が変動することになる。
従つて、基準トルクを、標準的な負荷に合わせ
て一定に決めると、例えば負荷が重い穀稈の場合
には、扱胴トルクが適正トルクランクB2にある
にも拘らず、エンジン回転速度Nが適正回転速度
ランクA2よりも高速側にあるため、増速修正が
行われることと、エンジン回転速度Nが適正回転
速度ランクA2にあるにも拘らず、扱胴トルクT
が適正トルクランクB2よりも高い側にあるため、
減速修正が行われることとが繰返される虞れがあ
る。同様に、負荷が軽い穀稈の場合にも、増減速
を繰返す虞れがある。
そこで、車速が大なるほど、つまり、走行負荷
が大なるほど基準トルクt0を小さくすることによ
つて、結果的に穀稈の負荷の変動に応じた基準ト
ルクt0を設定して、ハンチングの無い良好な車速
制御が行われる。
以上の通り、エンジンの負荷状況並びに脱穀装
置の負荷状況のいずれをも検出しながら、エンジ
ンの負荷及び脱穀装置の負荷のいずれもが過負荷
になることを抑制すると共に、エンジンの動力や
脱穀装置の処理能力を有効利用するように、車速
制御が行われることになり、さらには、ハンチン
グの無い安定した車速制御が行われることにな
る。
従つて、本発明の効果は次の通りである。
脱穀装置に過負荷を与えることやエンジンに過
負荷を与えることを無くしながら、脱穀装置の処
理能力やエンジンの動力を有効利用した能率の良
い収穫作業を行わせることができ、さらに、本発
明では、ハンチングを無くすことができるから、
増減速を繰返す場合において搭乗者に不快感を与
える等の不利をも回避できる。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図はコンバインの概略を示す全体側面図で
あつて、左右一対のクローラ走行装置1,1を装
備した機台2に脱穀装置3、エンジン4、操縦席
5及び操縦搭6が搭載連結されるとともに、多条
の植立穀稈を刈取立姿勢に引起す引起し装置7
…、引起された穀稈の株元を切断する切断装置
8、刈取つた多条の穀稈を合流させる搬送装置
9、合流した穀稈を後方上方に搬送して脱穀装置
3に沿つて設けたフイードチエン10に横倒れ姿
勢で受渡す搬送装置11、等を装備した刈取前処
理部12が、前記機台2の前部に支点Pを中心に
上下揺動できるよう連結されている。
前記脱穀装置3は、フイードチエーン10で穀
稈の株元部を挾持して扱室13内に挿入された着
粒部を回転扱胴14の刃15で打撃して脱粒処理
し、離脱処理物を下方の選別室16において揺動
選別シーブ17にかけて揺動選別するとともにブ
ロワ18からの風にて風選別し、精選された1番
物(穀粒)を1番スクリユーコンベア19にて装
置外に搬出して回収し、2番物(穀粒とワラ屑の
混在したもの)は2番スクリユーコンベア20と
スロワ21にて扱室13に還元して再処理するよ
うに構成されている。又、脱穀処理後の排ワラは
フイードチエーン10に引続く搬送装置22にて
更に後方に搬送したのちカツタ23で細断して地
上に放出するようになつている。
前記エンジン4からの動力は2系統に分岐さ
れ、一方の分岐動力が脱穀クラツチ24を介して
脱穀装置3及びこれに付随するフイードチエーン
10、排ワラ搬送装置22、カツタ23に伝えら
れる。又、他の分岐動力は、圧油吐出方向の正逆
切換え及び吐出油量の連続変更が可能な可変容量
型の油圧ポンプ25と定容量型の油圧モータ26
とからなる油圧式無段変速装置(H.S.T.)27
に入力され、該変速装置27からの変速回転出力
の一部がクローラ走行装置1,1のミツシヨンケ
ース28に入力されるとともに、出力の他の一部
が前記刈取体処理部12の各装置に伝達されるよ
うになつている。
前記変速装置27は変速レバー29にて人為的
に変速操作できる他に、脱穀作業負荷に応じて自
動変速制御可能であり、次に車速自動制御につい
て説明する。
第2図に示すように、前記扱胴14の入力部に
は、エンジン3の回転速度として扱胴14の回転
速度Nを検出する速度検出手段30aや扱胴14
の駆動トルクTを検出するトルク検出手段30b
として機能するセンサ30が設けられている。こ
のセンサ30は、扱胴トルクTや回転速度Nを各
別に且つ同時的にパルス信号として検出するよう
に構成されている。又、ミツシヨンケース28の
入力軸には回転速度に比例した数のパルスを発生
する車速検出手段としての車速センサ31が装備
されており、各センサ30,31からの出力が
夫々扱胴トルク計測回路32、扱胴回転速度計測
回路33、及び車速計測回路34に入力されて、
扱胴トルクT、扱胴回転速度N、及び車速Vが計
測される。又、計測された扱胴トルクTと扱胴回
転速度Nとは、車速修正量判別手段102や基準
回転速度設定手段101として機能する扱胴負荷
判別回路35にて総合的に判別されて、車速修正
量ΔV0が判別される。この判別結果に基づいて、
車速決定回路36、比較判別回路37、及び、変
速用の正逆モータ38からなる変速操作手段10
3によつて、車速が変更される。つまり、先ず、
車速決定回路36によつて、現在の車速Vと車速
修正量ΔV0とに基づいて、目標車速V0が決定さ
れる。そして、検出された実車速Vと前記目標車
速V0とが比較判別回路37にて比較されて両車
速V,V0の偏差の有無が判別され、この判別結
果に基づいて前記変速装置27の変速レバー29
を自動操作するための正逆転モータ38を制御し
て実車速Vを目標車速V0に近づけるのである。
尚、前記変速レバー29とモータ38との間に
は摩擦伝動装置39が介在されていて、モータ3
8に関係なく手動で優先的に変速操作できるもの
となつている。
次に前記扱胴負荷判別回路35の機能について
説明する。
第3図は扱胴負荷判別を行うためのランク分け
線図であつて、扱胴回転速度変動範囲が無負荷時
の回転速度n0を基準にして設定量づつの差Δn1
Δn2,Δn3をもつて予め複数段階(実施例では4
段階)にランク分けA1,A2……されるとともに、
扱胴トルク変動範囲が予め設定してある値t0を基
準にして設定量づつの差Δt0,Δt2をもつて予め
複数段階(実施例では4段階)にランク分けB1
B2……されており、且つ、両ランクの重複ラン
ク群が負荷の大小から複数段階(7段階)にラン
ク分けC1,C2……されている。
そして、前述のように検出された扱胴回転速度
Nと扱胴トルクTを夫々のランクA1…,B1…に
対比させることによつて扱胴負荷ランクC1……
のいづれに属しているかを判別するのである。
ここで、前記扱胴負荷ランクC1……のうち、
ランクC3は 適正回転速度ランクA2の回転速度Nが検出
され、且つ、適正トルクランクB2のトルクT
が検出された場合、 ′ 適正回転速度ランクA2よりも1段階低速度
側の回転速度ランクA3の回転速度Nが検出さ
れ、且つ、適正トルクランクB2よりも1段階
低い側のトルクランクB1のトルクTが検出さ
れた場合、及び、 ″ 適正回転速度ランクA2よりも1段階高速側
の回転速度ランクA1の回転速度Nが検出され、
且つ、適正トルクランクB2よりも1段階高い
側のトルクランクB3のトルクTが検出された
場合の夫々に対応するものであつて、 適正負荷ランクとして車速増減速が不要とさ
れ、これより低負荷側ランクC2,C1は、)適
正回転速度ランクA2の回転速度Nが検出され、
且つ、適正ランクB2よりも低い側のトルクラン
クB1のトルクTが検出された場合や、)′適正
回転速度ランクA2よりも高速側の回転速度ラン
クA1の回転速度Nが検出され、且つ、適正トル
クランクB2並びにそれよりも低い側のトルクラ
ンクB1のトルクTが検出された場合の夫々に対
応するものであつて、車速の増大を行い、又、高
負荷側のランクC4,C5,C6,C7は、)検出さ
れた回転速度NやトルクTが、上記),)′,
)″及び),)′で無い時に対応するもので
あつて、車速の減少を行う。又、増速用の各ラン
クC1,C2及び減速用の各ランクC4,C5,C6,C7
の夫々には目標車速修正量ΔV01,ΔV02……が予
め設定されていて、実検出回転速度N及びトルク
Tから負荷ランクC1……が判別されると、これ
に応じて目標車速修正量ΔV0が決定され、車速決
定回路36で前の目標車速V0が増減修正され、
新たな目標車速V0に対して実検出車速Vが比較
されるのである。
尚、刈取作業開始時には変速レバー29を手動
操作して任意の車速を選択し、その後、自動車速
制御を起動した時点での実車速が当初の目標車速
として設定され、上記負荷検出に伴つて順次目標
車速を更新してゆくことになる。
又、目標車速修正量ΔV0は、適正負荷ランク
C3から外れたものほど大きく設定されている
(ΔV01>ΔV02;ΔV04<ΔV06<ΔV06<ΔV07)。
又、前記扱胴負荷判別のためのランク分けを設
定するに際しては次のような処理が同時に行われ
る。
適正な扱胴回転速度は作物の種類(稲、麦)等
によつて変更されるものであり、(扱胴駆動系の
変速による)、これに応じて前記扱胴回転速度ラ
ンクA1……の基準ととなる無負荷回転速度n0
変更設定する必要がある。そこで、本発明では無
負荷であることの条件として次の3つが設定され
ている。
車速Vが実質的に零(0.1m/S以下)であ
ること 扱胴トルクTが設定値(0.75Kgm)以下であ
ること 扱胴回転速度Nが規定値(370rpm)以上で
あること そして、脱穀クラツチ24が入れられた時点
(クラツチレバーの変位をリミツトスイツチで検
出)で前記3条件が満されていると無負荷状態で
あると判断して自動的にこの時点の扱胴回転速度
が前記基準回転速度n0として記憶されランクA1
……が決定されるのである。
又、扱胴トルクランク分けの基準トルクt0は、
車速に応じて自動的に変更されるようになつてい
る。つまり、第4図に示すように車速Vの増大に
伴つて基準トルクt0の値が減少し、この変速に伴
つて適正負荷ランクC3の負荷値も変化すること
になる。
又、前記負荷ラツクC1,C2……に基づいて扱
胴負荷が判別されると前述のように目標車速修正
量が決定される他に、操縦搭6に設けた負荷表示
装置40のランプL1……を作動させるようにな
つている。
つまり、最も軽負荷のランクC1ではランプL1
が点灯し、次のランクC2ではランプL1,L2が点
灯し、適正負荷ランクC3でランプL1,L2,L3
点灯し、やゝ高負荷ののランクC4ではランプL1
……,L4が点灯し、これより高負荷のランクC5
C6,C7では全ランプL1……,L5が点灯するよう
になつている。そして、この表示は車速制御が行
われない手動変速時にも行われる。又、脱穀クラ
ツチ24が切られているときには、ランプL1
みが点灯して制御回路が作動していることを示
す。
又、機体を走行させてから脱穀クラツチ24を
入れると、前記無負荷条件のが成立せず、基準
扱胴回転速度n0の記憶セツトが行われないので、
前記ランプL1……,L5を点滅作動させる。この
ときには一旦走行を停止して前記無負荷条件の全
てを満して基準扱胴回転速度n0を記憶セツトすれ
ばよい。
尚、上記実施例では脱穀負荷を割り出す1つの
要素として直接に扱胴回転速度を検出している
が、扱胴と同期して回転する部分の回転速度、例
えばエンジン回転速度を検出してもよく、要は脱
穀回転速度としての扱胴回転速度を直接的又は間
接的に検出すればよいのである。
以上説明した車速制御は、機体を植立作物に追
従させて走行させる自動操縦制御、刈取穀稈の稈
長に応じて搬送装置11の姿勢を変更して扱室1
3の穀稈挿入長さを一定に維持する扱深さ制御、
脱穀装置3における2番スクリユーコンベア20
の詰まりに伴う回転速度低下の検出に基づく警報
や、排ワラ搬送径路での詰まり発生の検出に基づ
く警報を出すための自動警報制御、排ワラ詰まり
や運転中におけるカツタ24のカバー開放の検出
に基づくエンジン自動停止制御、等と共に、1つ
の制御回路CPUを用いて処理されるものであつ
て、第5図に示すように、一定時間の周期をもつ
て循環する制御メインループの中で各種制御が順
次時分割されて処理されるようになつている。
そして、前記車速Vの計測はメインループの周
期に対して充分長い周期で間欠的に行われるとと
もに、目標車速V0の修正更新処理も設定された
周期で間欠的に行われる。この場合、目標車速更
新処理の周期が、増大更新(増速)時及び無修正
時の周期T1よりも目標車速減少更新(減速)時
の周期T2が小さくなるように設定されている。
つまり、目標車速の減少更新の周期T2が小さく
なると、それだけ減速制御が早く行われることと
なつて過負荷軽減制御が迅速に行われるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコンバインの自動車速制御
装置の実施例を例示し、第1図はコンバインの全
体側面図、第2図は自動車速制御機構の構成図、
第3図は扱胴負荷判別用ランク分け線図、第4図
は車速と基準トルクとの相関を示す線図、第5図
は自動制御全体のフローチヤート、第6図は本発
明の構成を示すブロツク図である。 1…走行装置、4…エンジン、14…扱胴、2
7…変速装置、30a…速度検出手段、30b…
トルク検出手段、31…車速検出手段、100…
無負荷状態判別手段、101…回転速度設定手
段、102…車速修正量判別手段、103…変速
操作手段、V…検出車速、V0…目標車速、ΔV0
…車速修正量、N…検出回転速度、n0…基準回転
速度、T…検出扱胴トルク、A1…回転速度ラン
ク、B1…トルクランク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 脱穀装置3がエンジン4に連動連結さ
    れ、 (ロ) 走行装置1が走行用変速装置27を介して前
    記エンジン4に連動連結され、 (ハ) 車速Vを検出する車速検出手段31、 (ニ) 前記エンジン4の回転速度Nを検出する速度
    検出手段30a、 (ホ) 前記脱穀装置3の扱胴14の駆動トルクTを
    検出するトルク検出手段30b 夫々が設けられ、 (ヘ) 上記(ハ),(ニ),(ホ)の検出情報に基づいて、 車速Vが実質的に零である、 エンジン回転速度Nが規定値以上である、 扱胴トルクTが設定値以下である、 との3条件が満たされた無負荷状態を判別する
    無負荷状態判別手段100が設けられ、 (ト) 前記無負荷状態判別手段100が無負荷状態
    を判別した時に検出されたエンジン回転速度N
    を、基準回転速度n0として記憶する基準回転速
    度設定手段101が設けられ、 (チ) 前記基準回転速度n0と設定された基準トルク
    t0との情報、並びに、上記(ニ),(ホ)の検出情報に
    基づいて、車速修正量ΔV0を判別する車速修正
    量判別手段102が設けられ、 (リ) 前記車速修正量判別手段102の判別情報に
    基づいて、車速を設定修正量で変更するように
    前記走行用変速装置27を操作する変速操作手
    段103が設けられ、 前記車速修正量判別手段103は、詳しく
    は、 a○ エンジン回転速度の変動域を前記基準回転
    速度n0を基準にして複数段階の回転速度ラン
    クA1,A2……に区分けし、 b○ 扱胴トルク変動域を前記基準トルクt0を基
    準にして複数段階のトルクランクB1,B2
    …に区分けし、 c○ 適正回転速度ランクA2の回転速度N
    が検出され、且つ、適正トルクランクB2
    のトルクTが検出されると、車速修正量を
    零に設定し、 ′ 適正回転速度ランクA2よりも1段階低
    速側の回転速度ランクA3の回転速度Nが
    検出され、且つ、適正トルクランクB2
    りも1段階低い側のトルクランクB1のト
    ルクTが検出されると、車速修正量を零に
    設定し、 ″ 適正回転速度ランクA2よりも1段階高
    速側の回転速度ランクA1の回転速度Nが
    検出され、且つ、適正トルクランクB2
    りも1段階高い側のトルクランクB3のト
    ルクTが検出されると、車速修正量を零に
    設定し、 適正回転速度ランクA2の回転速度Nが
    検出され、且つ、適正トルクランクB2
    りも低い側のトルクランクB1のトルクT
    が検出されると、車速増大側の修正量を設
    定し、 ′ 適正回転速度ランクA2よりも高速側の
    回転速度ランクA1の回転速度Nが検出さ
    れ、且つ、適正トルクランクB2並びにそ
    れよりも低い側のトルクランクB1のトル
    クTが検出されると、車速増大側の修正量
    を設定し、 検出された回転速度NやトルクTが、上
    記,′,″及び,′で無い時には、
    車速減少側の修正量を設定する d○ 上記b○において、基準トルクt0を車速Vが
    大きくなるほど小さくするように自動的に変
    更する コンバインの自動車速制御装置。
JP13103080A 1980-09-19 1980-09-19 Automatic running speed control system of combined harvester Granted JPS5754528A (en)

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JP13103080A JPS5754528A (en) 1980-09-19 1980-09-19 Automatic running speed control system of combined harvester
PH25875A PH20009A (en) 1980-09-19 1981-07-07 Automatic vehicle speed control process for a combine

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Publication Number Publication Date
JPS5754528A JPS5754528A (en) 1982-04-01
JPS641090B2 true JPS641090B2 (ja) 1989-01-10

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DE3834666A1 (de) * 1988-10-12 1990-04-19 Kloeckner Stahl Gmbh Verfahren zur direkten erzeugung von stahl mit schwefelarmem kern und geregeltem schwefelgehalt in der randzone

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PH20009A (en) 1986-08-28
JPS5754528A (en) 1982-04-01

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