JPS6399103A - すぐれた耐摩耗性と靭性を具備したサ−メツト製切削工具およびその製造方法 - Google Patents
すぐれた耐摩耗性と靭性を具備したサ−メツト製切削工具およびその製造方法Info
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- JPS6399103A JPS6399103A JP61242647A JP24264786A JPS6399103A JP S6399103 A JPS6399103 A JP S6399103A JP 61242647 A JP61242647 A JP 61242647A JP 24264786 A JP24264786 A JP 24264786A JP S6399103 A JPS6399103 A JP S6399103A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、すぐれた耐摩耗性を有し、特に鋼の切削に
用いた場合に、本来サーメットが具備するすぐれた靭性
と合まって、すぐれた切削性能を長期に亘って発揮する
サーメット製切削工具およびその製造方法に関するもの
である。
用いた場合に、本来サーメットが具備するすぐれた靭性
と合まって、すぐれた切削性能を長期に亘って発揮する
サーメット製切削工具およびその製造方法に関するもの
である。
従来、例えば鋼の切削に、分散相として、Tiと周期律
表の5aおよび6a族金属のうちの1種まだは2種以上
との複合金属炭窒化物:60〜80重量%、 を含有し、残シがcoおよびN1のうちの1種または2
種を主成分とする結合相からなる組成を有するサーメッ
トで構成された切削工具が広く用いられている。
表の5aおよび6a族金属のうちの1種まだは2種以上
との複合金属炭窒化物:60〜80重量%、 を含有し、残シがcoおよびN1のうちの1種または2
種を主成分とする結合相からなる組成を有するサーメッ
トで構成された切削工具が広く用いられている。
しかし、上記の従来サーメット製切削工具は、すぐれた
靭性をもつので、鋼の断続切削ではすぐれた性能を発揮
するものの、窒素含有サーメットに特有の焼結時の脱窒
現象によるボアの残存、並びに工具表面から5μm程度
の深さに亘って生じる上記複合金属炭窒化物の存在しな
い軟化層が原因で、十分満足する耐摩耗性を示さないも
のである。
靭性をもつので、鋼の断続切削ではすぐれた性能を発揮
するものの、窒素含有サーメットに特有の焼結時の脱窒
現象によるボアの残存、並びに工具表面から5μm程度
の深さに亘って生じる上記複合金属炭窒化物の存在しな
い軟化層が原因で、十分満足する耐摩耗性を示さないも
のである。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、上記従
来サーメット製切削工具のもつすぐれた靭性を損なうこ
となく、これにすぐれた耐摩耗性を付与すべく研究を行
なった結果、 上記の分散相として、Tiと、周期律表の5aおよび6
a族金属(以下Mで示す)のうちの1種または2種以上
との複合金属炭窒化物二60〜80重量%、 を含有し、残りがCoおよびNiのうちの1種または2
種を主成分とする結合相からなる組成を有するサーメッ
トで構成された切削工具において、上記分散相を構成す
る複合金属炭窒化物の組成を特定、すなわち、これを、 組成式: (TiC,Mβ) (Cx、 Ny ) z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1、0.5≦α/β≦8、 x −1−y =
1.0.2≦x/y <1.5、0.8≦z≦1、を
満足する組成に特定した上で、このサーメット素材に、 窒素雰囲気中、温度:1o00〜1300℃、圧力=5
〜2000気圧の条件で熱間静水圧プレス(以下HIP
というつ処理を施すと、上記サーメットの表面部には、
複合金属炭窒化物における窒素含有量がサーメット内部
の複合金属炭窒化物の窒素含有量に比して相対的に高く
、かつサーメット表面から内部に向かうにしたがって連
続的に減少する窒素濃度勾配をもった窒素富化層が形成
されるようになシ、この結果のサーメットにおいては、
脱窒による軟化層の形成が抑制され、しかも前記窒素富
化層がきわめて軟質であることから、すぐれた耐摩耗性
が確保され、またサーメット内部は、ボアが残存しない
だめ、すぐれた靭性を保持した状態になっているので、
これを鋼の連続切削や断続切削に切削工具として用いた
場合にすぐれた切削性能を長期に亘って発揮するという
知見を得たのである。
来サーメット製切削工具のもつすぐれた靭性を損なうこ
となく、これにすぐれた耐摩耗性を付与すべく研究を行
なった結果、 上記の分散相として、Tiと、周期律表の5aおよび6
a族金属(以下Mで示す)のうちの1種または2種以上
との複合金属炭窒化物二60〜80重量%、 を含有し、残りがCoおよびNiのうちの1種または2
種を主成分とする結合相からなる組成を有するサーメッ
トで構成された切削工具において、上記分散相を構成す
る複合金属炭窒化物の組成を特定、すなわち、これを、 組成式: (TiC,Mβ) (Cx、 Ny ) z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1、0.5≦α/β≦8、 x −1−y =
1.0.2≦x/y <1.5、0.8≦z≦1、を
満足する組成に特定した上で、このサーメット素材に、 窒素雰囲気中、温度:1o00〜1300℃、圧力=5
〜2000気圧の条件で熱間静水圧プレス(以下HIP
というつ処理を施すと、上記サーメットの表面部には、
複合金属炭窒化物における窒素含有量がサーメット内部
の複合金属炭窒化物の窒素含有量に比して相対的に高く
、かつサーメット表面から内部に向かうにしたがって連
続的に減少する窒素濃度勾配をもった窒素富化層が形成
されるようになシ、この結果のサーメットにおいては、
脱窒による軟化層の形成が抑制され、しかも前記窒素富
化層がきわめて軟質であることから、すぐれた耐摩耗性
が確保され、またサーメット内部は、ボアが残存しない
だめ、すぐれた靭性を保持した状態になっているので、
これを鋼の連続切削や断続切削に切削工具として用いた
場合にすぐれた切削性能を長期に亘って発揮するという
知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、 分散相として、Tiと、Mのうちの1種または2種以上
との複合金属炭窒化物二60〜80重量係、を含有し、
この複合金属炭窒化物を、 組成式: (Ti<1.Mβ) (Cx、Ny ) z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1. 0.5≦α/β≦8、 x 十y =
1、0.2≦x/y<1.5、0.8≦z≦1、を満
足し、残シがCoおよびN1のうちの1種または2種を
主成分とする結合相からなる組成を有するサーメット素
材に、 窒素雰囲気中、温度: 1000〜1300℃、圧カニ
5〜2000気圧の条件でHIP処理を施して、 上記サーメットの表面部に、複合金属炭窒化物((おけ
る窒素含有量がサーメット内部の複合金属炭窒化物の窒
素含有量に比して高く、かつサーメット表面から内部に
向かうにしたがって連続的に減少する窒素濃度勾配をも
った硬質の窒素富化層を形成し、これによって上記サー
メットのもつすぐれた靭性を損なうことなく、すぐれた
耐摩耗性を付与するサーメット製切削工具の製造方法、
およびこの製造方法によって製造されたサーメット製切
削工具に特徴を有するものである。
て、 分散相として、Tiと、Mのうちの1種または2種以上
との複合金属炭窒化物二60〜80重量係、を含有し、
この複合金属炭窒化物を、 組成式: (Ti<1.Mβ) (Cx、Ny ) z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1. 0.5≦α/β≦8、 x 十y =
1、0.2≦x/y<1.5、0.8≦z≦1、を満
足し、残シがCoおよびN1のうちの1種または2種を
主成分とする結合相からなる組成を有するサーメット素
材に、 窒素雰囲気中、温度: 1000〜1300℃、圧カニ
5〜2000気圧の条件でHIP処理を施して、 上記サーメットの表面部に、複合金属炭窒化物((おけ
る窒素含有量がサーメット内部の複合金属炭窒化物の窒
素含有量に比して高く、かつサーメット表面から内部に
向かうにしたがって連続的に減少する窒素濃度勾配をも
った硬質の窒素富化層を形成し、これによって上記サー
メットのもつすぐれた靭性を損なうことなく、すぐれた
耐摩耗性を付与するサーメット製切削工具の製造方法、
およびこの製造方法によって製造されたサーメット製切
削工具に特徴を有するものである。
つぎに、この発明のサーメット製切削工具およびその製
造方法において、サーメットの成分組成およびHIP処
理条件を上記の通シに限定した理由を説明する。
造方法において、サーメットの成分組成およびHIP処
理条件を上記の通シに限定した理由を説明する。
A0分散相の含有量
分散相の含有量が60重量%未満では、相対的に結合相
の含有量が多くなりすぎて所望の耐摩耗性を確保するこ
とができなくなるばかりでなく、窒素富化層の形成が困
難になシ、一方分散相の含有量が80重量%を越えると
、相対的に結合相の含有量が少なくなりすぎて所望の靭
性を確保することができなくなることから、その含有量
を60〜80重量%と定めた。
の含有量が多くなりすぎて所望の耐摩耗性を確保するこ
とができなくなるばかりでなく、窒素富化層の形成が困
難になシ、一方分散相の含有量が80重量%を越えると
、相対的に結合相の含有量が少なくなりすぎて所望の靭
性を確保することができなくなることから、その含有量
を60〜80重量%と定めた。
B、複合金属炭窒化物の組成
(a) α/β
サーメットの分散相が、α/β値:0.5未満の複合金
属炭窒化物で構成されると、サーメット表面部に窒素富
化層を形成するのが困難になって、所定の層厚、望まし
くは約1.5〜2uの層厚の窒素′富化層を形成するこ
とができず、さらにサーメット全体の窒素量も少なくな
って靭性低下をきたすようにな9、一方α/β値が8を
越えた組成の複合金属炭窒化物で構成されると、Tiに
対するMの相対量が少ないことに原因して、焼結時のぬ
れ性が低下し、靭性のすぐれたサーメットを得ることが
できなくなることから、α/β値を原子比で0.5〜8
と定めだ。
属炭窒化物で構成されると、サーメット表面部に窒素富
化層を形成するのが困難になって、所定の層厚、望まし
くは約1.5〜2uの層厚の窒素′富化層を形成するこ
とができず、さらにサーメット全体の窒素量も少なくな
って靭性低下をきたすようにな9、一方α/β値が8を
越えた組成の複合金属炭窒化物で構成されると、Tiに
対するMの相対量が少ないことに原因して、焼結時のぬ
れ性が低下し、靭性のすぐれたサーメットを得ることが
できなくなることから、α/β値を原子比で0.5〜8
と定めだ。
(b) x/y
サーメットの分散相が、x/y値:0.2未満の複合金
属炭窒化物で構成されると、相対的に窒素含有量が多い
ことによる多量のTiNの含有が原因でぬれ性が低下し
だシ、さらに焼結時の脱窒が活発に起るようになってボ
アが発生するようになるばかりでなく、表面部に軟化層
が形成するようになって、すぐれた耐摩耗性および靭性
を確保することができなくなり、一方、x/y値が1.
5以上の組成の複合金属炭窒化物でサーメットを構成す
ると、窒素含有量が低いことに原因してサーメットに所
望のすぐれた靭性を確保することができないことから、
x/y値を原子比で0.2〜1.5未満と定めた。
属炭窒化物で構成されると、相対的に窒素含有量が多い
ことによる多量のTiNの含有が原因でぬれ性が低下し
だシ、さらに焼結時の脱窒が活発に起るようになってボ
アが発生するようになるばかりでなく、表面部に軟化層
が形成するようになって、すぐれた耐摩耗性および靭性
を確保することができなくなり、一方、x/y値が1.
5以上の組成の複合金属炭窒化物でサーメットを構成す
ると、窒素含有量が低いことに原因してサーメットに所
望のすぐれた靭性を確保することができないことから、
x/y値を原子比で0.2〜1.5未満と定めた。
(c) z
Z値が0.8未満の複合金属炭窒化物でサーメットを構
成すると、所望のすぐれた靭性をもったサーメットを得
ることができず、一方Z値の上限値:1は化学量論組成
における最高値であることから、2値を原子比で0.8
〜1と定めだ。
成すると、所望のすぐれた靭性をもったサーメットを得
ることができず、一方Z値の上限値:1は化学量論組成
における最高値であることから、2値を原子比で0.8
〜1と定めだ。
C,HIP処理
(a)温度
1000℃未満の温度では、サーメット中に存在するボ
アの消滅を十分に行なうことができないばかりでなく、
窒素富化層の形成が遅く、所定の層厚にするのに長時間
を要し、実用的でなく、一方1300℃を越えた温度に
すると、窒素富化層中の窒素濃度勾配が失なわれるよう
になシ、耐摩耗性のすぐれた窒素富化層の形成は困難と
なることから、その温度を1000〜1300℃と定め
た。
アの消滅を十分に行なうことができないばかりでなく、
窒素富化層の形成が遅く、所定の層厚にするのに長時間
を要し、実用的でなく、一方1300℃を越えた温度に
すると、窒素富化層中の窒素濃度勾配が失なわれるよう
になシ、耐摩耗性のすぐれた窒素富化層の形成は困難と
なることから、その温度を1000〜1300℃と定め
た。
(b) 圧力
5気圧未満の圧力では、窒素富化層の形成速度が遅く、
かつ窒素濃度勾配も小さく、所望の耐摩耗性をもった窒
素富化層を形成することができず、一方2000気圧を
越えた圧力にすると、遊離炭素が形成されるようになっ
て、耐欠損性の低下をまねくようになることから、その
圧力を5〜2000気圧と定めだ。
かつ窒素濃度勾配も小さく、所望の耐摩耗性をもった窒
素富化層を形成することができず、一方2000気圧を
越えた圧力にすると、遊離炭素が形成されるようになっ
て、耐欠損性の低下をまねくようになることから、その
圧力を5〜2000気圧と定めだ。
なお、この発明の方法で用いられるサーメットは、いず
れも、原料粉末として用意したTi<1.2N0.8粉
末あるいはTiN1−X粉末と、周期律表の5aおよび
6a族金属の炭化物であるVC%NbC、TaC。
れも、原料粉末として用意したTi<1.2N0.8粉
末あるいはTiN1−X粉末と、周期律表の5aおよび
6a族金属の炭化物であるVC%NbC、TaC。
Cr3C2、Mo2C1およびweのうちの1種または
2種以上の粉末と、 Ni粉末およびCO粉末のうちの
1種または2種とを用い、これら原料粉末を所定の配合
組成に配合し、湿式で粉砕混合した後、圧粉体にプレス
成形し、この圧粉体を、減圧窒素雰囲気中、1300〜
1500℃の温度で焼結することによって製造すること
ができる。
2種以上の粉末と、 Ni粉末およびCO粉末のうちの
1種または2種とを用い、これら原料粉末を所定の配合
組成に配合し、湿式で粉砕混合した後、圧粉体にプレス
成形し、この圧粉体を、減圧窒素雰囲気中、1300〜
1500℃の温度で焼結することによって製造すること
ができる。
つぎに、この発明のサーメット製切削工具およびその製
造方法を実施例により具体的に説明する。
造方法を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、平均粒径:1.5μmを有するTlO
,2N0.8粉末、粗粒子iN粉末を10〜10tor
rの真空中で温度:1600℃に1時間保持して脱窒処
理したものをボールミルで粉砕することによシ調製した
平均粒径:1.5μmを有するT IN 1−X粉末、
同10μmのVC粉末、同1,07JmのNbC粉末、
同1.1μmのTaC粉末、同1.0μmのCr3C2
粉末、同1.0 μmのMo2C粉末、同0.8 p
mのWC粉末、同2.2μmのNi粉末、および同1.
2μmのCo粉末を用意し、これら原料粉末を、それぞ
れ第1表に示される配合組成に配合し、ボールミルにて
72時時間式混合し、乾燥した後、15 kg/vun
2の圧力にてプレス成形して圧粉体とし、これら圧粉体
を、常温から1330℃までの加熱過程および1330
℃から常温までの冷却過程を真空とし、1330℃から
M30℃までの加熱過程、 M30℃に1時間保持、お
よびM30℃から1330℃までの冷却過程を3 to
rrの減圧窒素雰囲気とした条件で焼結して、それぞれ
第2表に示される組成をもったサーメット素材1〜18
を製造し、ついで、これらサーメット素材に、窒素雰囲
気中、第3表に示される条件でHIP処理を施し、その
表面部に同じく第3表に示される層厚の窒素富化層を形
成することによって本発明法11−%−rを実施し、本
発明サーメット製切削工具a % rをそれぞれ製造し
た。
,2N0.8粉末、粗粒子iN粉末を10〜10tor
rの真空中で温度:1600℃に1時間保持して脱窒処
理したものをボールミルで粉砕することによシ調製した
平均粒径:1.5μmを有するT IN 1−X粉末、
同10μmのVC粉末、同1,07JmのNbC粉末、
同1.1μmのTaC粉末、同1.0μmのCr3C2
粉末、同1.0 μmのMo2C粉末、同0.8 p
mのWC粉末、同2.2μmのNi粉末、および同1.
2μmのCo粉末を用意し、これら原料粉末を、それぞ
れ第1表に示される配合組成に配合し、ボールミルにて
72時時間式混合し、乾燥した後、15 kg/vun
2の圧力にてプレス成形して圧粉体とし、これら圧粉体
を、常温から1330℃までの加熱過程および1330
℃から常温までの冷却過程を真空とし、1330℃から
M30℃までの加熱過程、 M30℃に1時間保持、お
よびM30℃から1330℃までの冷却過程を3 to
rrの減圧窒素雰囲気とした条件で焼結して、それぞれ
第2表に示される組成をもったサーメット素材1〜18
を製造し、ついで、これらサーメット素材に、窒素雰囲
気中、第3表に示される条件でHIP処理を施し、その
表面部に同じく第3表に示される層厚の窒素富化層を形
成することによって本発明法11−%−rを実施し、本
発明サーメット製切削工具a % rをそれぞれ製造し
た。
ついで、この結果得られた本発明サーメット製切削工具
a ’−rおよび上記の窒素富化層の形成がないサーメ
ット素材1〜18からなる切削工具(以下従来サーメッ
ト製切削工具1〜1日という)について、耐摩耗性を評
価する目的で、表面および中心部のロックウェル硬さく
Aスケール)、並びに靭性を評価する目的で抗折力を測
定し、さらに、 被削材:SN0M439(硬さ:HB260)の丸棒、
切削速度: l 80 m/mt*、 送り: Q、 3 rtan/ rev、、切込み:1
.5M、 切削時間=15瓢、 の条件での鋼の連続切削試験、並びに、被削材:SN0
M439(硬さ:HB280)の角材、切削速度:M0
m/隠、 送シ:0.3閾/ rev、、 切込み:2鵠、 切削時間=3隠、 の条件での鋼の断続切削試験を行ない、前者の連続切削
試験では切刃のすくい面摩耗深さと逃げ面摩耗幅を測定
し、また後者の断続切削試験では10個の試験切刃数の
うちの欠損発生切刃数を測定した。これらの結果を第4
表に示した。
a ’−rおよび上記の窒素富化層の形成がないサーメ
ット素材1〜18からなる切削工具(以下従来サーメッ
ト製切削工具1〜1日という)について、耐摩耗性を評
価する目的で、表面および中心部のロックウェル硬さく
Aスケール)、並びに靭性を評価する目的で抗折力を測
定し、さらに、 被削材:SN0M439(硬さ:HB260)の丸棒、
切削速度: l 80 m/mt*、 送り: Q、 3 rtan/ rev、、切込み:1
.5M、 切削時間=15瓢、 の条件での鋼の連続切削試験、並びに、被削材:SN0
M439(硬さ:HB280)の角材、切削速度:M0
m/隠、 送シ:0.3閾/ rev、、 切込み:2鵠、 切削時間=3隠、 の条件での鋼の断続切削試験を行ない、前者の連続切削
試験では切刃のすくい面摩耗深さと逃げ面摩耗幅を測定
し、また後者の断続切削試験では10個の試験切刃数の
うちの欠損発生切刃数を測定した。これらの結果を第4
表に示した。
第4表に示される結果から、本発明サーメット製切削工
具a% rは、いずれも窒素富化層の形成がない従来サ
ーメット製切削工具1〜18と同等の内部硬さと抗折力
を示し、すぐれた靭性をもつほか、従来サーメット製切
削工具1〜18に比して高い表面硬さを示し、このこと
は、本発明サーメット製切削工具a ”w rが、鋼の
連続切削では従来サーメット製切削工具1〜18に比し
て一段とすぐれた耐摩耗性を示し、−かつ断続切削では
すぐれた耐欠損性を示すことが明らかである。
具a% rは、いずれも窒素富化層の形成がない従来サ
ーメット製切削工具1〜18と同等の内部硬さと抗折力
を示し、すぐれた靭性をもつほか、従来サーメット製切
削工具1〜18に比して高い表面硬さを示し、このこと
は、本発明サーメット製切削工具a ”w rが、鋼の
連続切削では従来サーメット製切削工具1〜18に比し
て一段とすぐれた耐摩耗性を示し、−かつ断続切削では
すぐれた耐欠損性を示すことが明らかである。
上述のように、この発明の方法によれば、すぐれた耐摩
耗性と靭性とを具備し、特に鋼の連続切削および断続切
削ですぐれた切削性能を長期に亘つて発揮するサーメッ
ト製切削工具を装造することができるのである。
耗性と靭性とを具備し、特に鋼の連続切削および断続切
削ですぐれた切削性能を長期に亘つて発揮するサーメッ
ト製切削工具を装造することができるのである。
Claims (2)
- (1)分散相として、Tiと周期律表の5aおよび6a
族金属(以下Mで示す)のうちの1種または2種以上と
の複合金属炭窒化物:60〜80重量%、 を含有し、この複合金属炭窒化物を、 組成式:(Ti_α、M_β)(C_x、N_y)_z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1、0.5≦α/β≦8、x+y=1、0.2
≦x/y<1.5、0.8≦z≦1、を満足し、残りが
CoおよびNiのうちの1種または2種を主成分とする
結合相からなる組成をもつたサーメットで構成され、し
かもこのサーメットの表面部には、複合金属炭窒化物の
窒素含有量がサーメット内部の複合金属炭窒化物の窒素
含有量に比して相対的に高く、かつサーメット表面から
内部に向かうにしたがつて連続的に減少する窒素濃度勾
配をもつた窒素富化層を有することを特徴とするすぐれ
た耐摩耗性と靭性を具備したサーメット製切削工具。 - (2)分散相として、Tiと周期律表の5aおよび6a
族金属(以下Mで示す)のうちの1種または2種以上と
の複合金属炭窒化物:60〜80重量%、 を含有し、この複合金属炭窒化物を、 組成式:(Ti_α、M_β)(C_x、N_y)_z
、で表わした場合、原子比で、 α+β=1、0.5≦α/β≦8、x+y=1、0.2
≦x/y<1.5、0.8≦z≦1、を満足し、残りが
CoおよびNiのうちの1種または2種を主成分とする
結合相からなる組成をもつたサーメット素材に、 窒素雰囲気中、温度:1000〜1300℃、圧力:5
〜2000気圧の条件で熱間静水圧プレス処理を施して
、 上記サーメットの表面部に、複合金属炭窒化物における
窒素含有量がサーメット内部の複合金属炭窒化物の窒素
含有量に比して高く、かつサーメット表面から内部に向
かうにしたがつて連続的に減少する窒素濃度勾配をもつ
た窒素富化層を形成することを特徴とするすぐれた耐摩
耗性と靭性を具備したサーメット製切削工具の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61242647A JP2503769B2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 | すぐれた耐摩耗性と靱性を具備したサ−メット製切削工具およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61242647A JP2503769B2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 | すぐれた耐摩耗性と靱性を具備したサ−メット製切削工具およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6399103A true JPS6399103A (ja) | 1988-04-30 |
JP2503769B2 JP2503769B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=17092155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61242647A Expired - Fee Related JP2503769B2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 | すぐれた耐摩耗性と靱性を具備したサ−メット製切削工具およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503769B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5059491A (en) * | 1988-11-11 | 1991-10-22 | Mitsubishi Metal Corporation | Cermet blade member for cutting-tools and process for producing same |
-
1986
- 1986-10-13 JP JP61242647A patent/JP2503769B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5059491A (en) * | 1988-11-11 | 1991-10-22 | Mitsubishi Metal Corporation | Cermet blade member for cutting-tools and process for producing same |
US5110543A (en) * | 1988-11-11 | 1992-05-05 | Mitsubishi Metal Corporation | Cement blade member for cutting-tools and process for producing same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2503769B2 (ja) | 1996-06-05 |
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