JPS6398379A - 乳酸菌増殖促進剤 - Google Patents

乳酸菌増殖促進剤

Info

Publication number
JPS6398379A
JPS6398379A JP24289486A JP24289486A JPS6398379A JP S6398379 A JPS6398379 A JP S6398379A JP 24289486 A JP24289486 A JP 24289486A JP 24289486 A JP24289486 A JP 24289486A JP S6398379 A JPS6398379 A JP S6398379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chitosan
lactic acid
chitosanase
bacillus
produced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24289486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0463674B2 (ja
Inventor
Masato Izume
正人 井爪
Akira Taiho
大宝 明
Yasushi Uchida
泰 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katakura Chikkarin Co Ltd
Original Assignee
Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katakura Chikkarin Co Ltd filed Critical Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority to JP24289486A priority Critical patent/JPS6398379A/ja
Publication of JPS6398379A publication Critical patent/JPS6398379A/ja
Publication of JPH0463674B2 publication Critical patent/JPH0463674B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乳酸菌の増殖促進剤に関し、詳IJ(はキトサ
ンオリゴ着からなる乳酸菌増殖促進剤に関する。
本発明の乳酸菌増殖促進剤は、その添加により、乳酸菌
の増殖を促進することができ、乳酸菌の増殖に利用する
ことができ、さらにチーズ、バター、ヨーグルト、乳酸
菌飲料などの乳製品、漬物、ザイレージまたは乳酸の製
心などの乳酸菌の利用における乳酸菌の増殖に利用する
ことができる。
〔技術の背景および従来技術の説明〕
乳酸菌は糖類を発酵して多量の乳酸をつくる細菌であっ
て、ラクトバチルス属、ス1−レプトコヘソカス属、ロ
イコノストック属、ペディオコッカス属およびその他の
属に属する微生物に多くのものが知られており (桜井
芳人繻「総会食品事典」「乳酸菌」)、乳酸菌はチーズ
、バター、ヨーグルトまたは乳酸菌飲料などの乳製品、
漬物、ザイレージまたは乳酸の製造などの多くの分野に
利用されている。
これまでに乳酸菌の増殖を促進する物質として、酵母エ
キス、缶白質の加水分解生成物、果物や野菜の抽出物な
どが知られているが、その本体は、主としてアミノ酸、
ペプチド、核酸または該酸関連物質として同定されてい
る(官本ら:日本農芸化学会昭和61年度大会講演要旨
集第576頁)。
本発明におけるキトサンオリゴ糖は、キトサンの分解生
成物であるが、キトサンの構成単位の単項類のD−グル
コサミンにまで分解されていないものであって、キトサ
ンにおけるD−Pグルコサミンの重合度を小さくしたD
−グルコサミンを構成単位とする生別類である。
一方、キトサンは、エビやカニなどの甲殻類の殻に含ま
れるキチンを脱アセチル化して得られる多糖類であって
、D−グルコサミンがβ−1,4結合によって直鎖状に
結合した多糖類であり、キトサンを分解して得られる低
重合度のキトサンも知られている。キトサンを分解する
方法には、塩酸による加水分解法、亜硝酸による酸化分
解法および塩素による酸化分解法などの化学的な方法、
および酵素(キトサナーゼ)による方法がある。キトサ
ナーゼを生産する微生物として、バチルス(Bacil
lus Sp、 )  R−4Chミナガ他:ビオヒミ
力・工・ビオフイジ力・アクタ (Y、 Tomina
gaet al : Biochimica et R
lophysica Acta )第410巻第145
−155頁(1957年)〕、ペニシリウム・イスラン
デイクム(Penicilliumislandicu
m )  Cディー・エム・フェントン他:ジャーナル
・オブ・ジェネラル・ミクロバイオロジー(D、M、F
enton et al Journal of Ge
neralMicrObiQIOgy )第126巻g
 15+ −1’65頁(1981年)〕、バチルス(
Bacillus sp、 )  99−5 (堀内:
H本農芸化学会、昭和59年度大会講演要旨集第550
頁)、ストレプトミセス(Streptomyces 
) No、 6 (ジェイ・ニス・プライス他:ジャー
ナル・オブ・バクテリオロジー(J、S、 Pr1ce
 et al : Jounal ofBacteri
ology )第124巻第1574−1584頁(1
975年)〕、ストレプトミセス・グリセウス(Str
eptomyces griseus )  (オオタ
カラ他:キチン・キトサン・アンド・リレイテッド・エ
ンザイムス(A、0htakara et al : 
Chitin+ Chitosanand Re1at
ed Enzymes )第147−160 i(19
85年)アカデミツク・プレス〕およびバチルス(Ba
cillus 5p、 ) )Jo、 7− M  (
特願昭60−120673号)があり、キトサンが植物
病原性のカビの生育に影響を及ぼすこと〔ビー・ニス・
ストエラセル他:フイトバソロギツシエ・ツアイトシュ
リフト(P、 5toessel et al :Ph
ytopathologische Zeitschr
ift )第1II巻第82−89頁(1984年)、
シー・アール・アラン他:エクスペリメンタル・マイコ
ロジー(C,R,Al1an  et al : Ex
perimentalMycology )第3巻第2
85−287 Dlr (1979年)〕およびキトサ
ンの分解物かえん豆のカビの生育の抑制に影響を及ぼす
こと〔ディー・エフ・ケンドラ他:エクスペリメンタル
・マイコロジー(D、F、 Kendra et al
 Experimental Mycology)第8
巻第276−28+頁(1984年)〕が知られ、さら
にキトサンおよびキトサンの軽度分解物が細菌の生育を
抑制すること(特願昭60−223749号)およびキ
トサンならびにキトサンの分解産物によって植物病害を
防除すること(特願昭61−40400号)が提案され
ている。
またバチルス属に属する微生物により生産され、pH5
〜11の領域において安定なキトサナーゼによってキト
サンを分解して、D−グルコサミンのmsを含むことな
く、主として2〜8の重合度のキトサンオリゴ糖を製造
する方法が提案されている(特願昭60−167427
号)。
本発明者らは、キトサンについて永年研究を続けている
が、その研究において、キトサンオリゴ糖が乳酸菌の増
殖促進に効果があることを見出し、その知見に基づいて
本発明に到達した。
〔発明の目的および発明の要約〕
本発明の目的は、乳酸菌増殖促進剤を提供することにあ
り、詳しくは、人体に対して有害でなく、安全に使用す
ることができる乳酸菌増殖促進剤を提供することにある
本発明は、キトサンオリゴ糖を有効成分とする乳酸菌増
殖促進剤である。
本発明の乳酸菌増殖促進剤のキトサンオリゴ蔚は、D−
グルコサミンの重合度が2〜8のキトサンオリゴ糖であ
ることが好ましく、本発明におけるキトサンオリゴ糖は
、キトサンをバチルス属に属する微生物によって生産さ
れ、pH5〜11の領域において安定なキトサナーゼに
より分解することが好ましいが、このようなキトサナー
ゼは、バチルスNo、7−M(微工研菌寄第8139号
)により生産することができる。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の乳酸菌増殖促進剤の有効成分のキトサンオリゴ
糖は、その脱アセチル化度がいかなるものであっても、
これを使用することができるが、50〜100%の脱ア
セチル化度のものを使用するのが好ましい。
キトサンオリゴ糖は、単体または塩などのいかなる形態
のものであっても、乳酸菌の増殖を促進するものであれ
ば、これを使用することができるが、水に溶解しうる酸
の塩、たとえば塩酸、硝酸、ギ酸、酢酸、乳酸、グルタ
ミン酸、アジピン酸またはアスコルビン酸の塩を使用す
るのが好ましい。
またキトサンオリゴ塘におけるD−グルコサミンの重合
度は、20以下(特に好ましくは2〜8の範囲)のもの
を使用するのが好ましい。
キトサンオリゴ糖は、乳酸菌の増殖を促進する範囲の量
であれば、いかなる量においても、これを使用すること
ができるが、0.1〜0.4%の培地における濃度の量
において使用するのが好ましい。
またキトサンオリゴ着は、単体の形、または固体、粉体
または液体の不活性担体との組成物の形において使用す
ることができる。
本発明の乳酸菌増殖促進剤に使用されるキトサンオリゴ
糖は、キトサンを公知の手段によって分解し、所望の特
性を有するキトサンオリゴ塘を分別取得することによっ
て得られるが、キトサンを単糖にまで分解することのな
い手段によるのが好ましく、そのためにキトサンを単糖
にまで分解することのないキトサナーゼによって、キト
サンを分解するのが好ましい。このようなキトサナーゼ
としては、バチルス属に属する微生物により生産され、
5〜1JのpHの領域において安定なキトサナーゼを使
用するのが好ましく、またバチルス陽7−M (微工研
菌寄第8139号)により生産されたキトサナーゼを使
用するのがさらに好ましい。
バチルスNo、 7− Mは、長崎県南高来郡小浜町雲
仙の原生沼の土壌よりキチンまたはキトサンを唯一の炭
素源とする培地に生育しうる細菌として分離されたバチ
ルス(Bacillus sp、) No、 7株を親
株として、この親株をN−メチル−W−ニトロソ−N−
ニトロソグアニジン(NTG )で処理して突然変異を
誘発させ、得られたストレプトマイシン耐性の変異株の
中から、高活性のキトサナーゼを生産しうるものとして
分離された変異株であって、微工研菌寄第8139号(
PERM P −8139)として通商産業省微生物工
業技術研究所に寄託されている。
バチルスNo、 7− Hの菌学的性質は以下に示され
る。
A・細胞の形態 (1)細胞の形および大きさ:短桿菌、(肉汁および肉
汁寒天斜面培養、37°C124〜72時間の培養) (2)細胞の多形性の有焦:無し、 (3)運動性の有無:有り、 (肉汁寒天半流動高層穿刺培養) (4)胞子の有無:有り、内生胞子および裸の胞子、球
状、 〔トーナー(Dorner )の染色法およびウイツツ
(WitZ)変法〕 (5)ダラム染色性:陽性、 〔肉汁寒天斜面培養、37℃、18時間、ヒュツカ−(
Hucker )の変法により染色〕B、各培地におけ
る生育駄態 (])肉汁寒天平板培養(37’C,24〜168時間
):糸状の周縁を有する円形で、隆起した乳白色のコロ
ニーを形成する。コロニーの表面は凹凸でやや光沢があ
り、半透明である。時間の経過とともに盛上ってくる。
0累は生産しない。
(2)肉汁寒天斜面培養(37℃、24〜168時間)
:拡布跋に盛上った乳白色のコロニーを形成する。
コロニーは凸円形の隆起があり、光沢がある。生育は良
好で、時間とともに拡がってくる。色素は生産しない。
(3)肉汁液体培養(37°C124〜168時間)二
表面に膜を形成しない。時間とともに全体的に濁ってく
る。底部に紫状(顆粒状)の沈デンが形成され、徐々に
多くなってくる。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養(25°C124〜168
時間): 穿刺線に沿って生育し、液化する。表面および内部は漏
斗駄に生育し、液化する。液化部分は白濁する。
(5)リドマスミルク(37°C124〜168時間)
:2日後から上部が少しずつ液化し、4日目には色は完
全に変色し、酸性となった。凝固はしない。
時間の経過とともに、液化は進み、半透明になった。
C0生理学的性質 (1)硝酸塩の還元ニー (硝酸塩肉汁培地、37°C124〜120時間)(2
)脱窒反応ニー (駒形らの方法、発酵管を使用、37°0124〜12
0時間) (3)MRテスト二十 (37℃、24〜168時間) (4)vpテスト(アセチルメチルカルビノール生成試
験二十 (37°C124〜168時間) (5)インドールの生成ニー (37°0124〜168時間) (6)硫化水素の生成ニー (TSI寒天法、37°0124〜168時間)(7)
デン粉の加水分解二十 (37°0124〜168時間) (8)クエン酸の利用 (コーザーの培地、3760124〜168時間)(ク
リステンセンの培地、37°C124〜168時間):
十 (9)無機窒素源の利用(37°C124〜168時間
) 硝酸塩:未定、 アンモニウム塩:未定、 (10)色素の生成 (マンニット・酵母エキス寒天斜面培地):〔キング(
King)  A寒天斜面培地コニ−(11)蛍光の有
無:無し く12)ウレアーゼ:十 (クリステンセンーウレア寒天培地、37°0124〜
168時間) (13)オキシダーゼ:+ (肉汁寒天培地、37°C124〜48時間)(14)
カタラーゼ:十 (肉汁寒天培地、37°0124〜48時間)(I5)
生育の範囲: (肉汁寒天培地)温度:未定、 pH: 5〜10、 添加食塩濃度:未定、 (16)酸素に対する態度:好気性 (1%グルコース肉汁高層寒天培地、3760124〜
72時間) (17)  O−Fテスト〔ヒュー−ライフソン(Hu
gh −Leifson )法、37°C,D−グルコ
ース〕 :発酵的に酸を生成する。
(fermentative ) (18)糖類からの酸およびガスの生成の有無(376
0124〜168時間): 塘 類     酸   ガス D−グルコース  十    − D−マンノース  −− D−ガラクトース −− D−フラクトース 十    − L−アラビノース −− D−キシロース  −− D−ソルビット  −    − D−マンニット  −− イノジット    −− マルトース    十    − サッカロース   +    − ラクトース    −− デン粉      十   − セルロース    −− グリセリン   −− 以上の菌学的性質について、パージエイス・マニュアル
・オブ・デターミネイティブーバクテリオロジー(Be
rgeデs Manual of Determina
tiveBacteriologY )の第8版(19
74年)を検索したところ、No、7−M株はバチルス
(Bacillus )属に属するのが相当であること
がわかった。
バチルスNo、 7− Hにより生産されたキトサナー
ゼの酵素化学的性質は以下に示すとおりである。
(1)作 用: キトサンに作用し、分子の内部鎖から任意にβ−1,4
結合を分解して、主としてキトサンオリゴM (GIe
N)  (n=2−8)(2量体〜8量体)を生成する
。キトサンオリゴ糖は高速液体クロマトグラフィーを用
いてキトサン分解液から分離することができる。この分
解液におけるキトサンの分解度は約45%である。カル
ボキシメチルセルロース(CMC)にも作用し、ある程
度はこれを分解するが、キチンには全く作用しない。
(2)作用温度範囲および最適作用温度:可溶性キトサ
ンを基質とした場合、80°Cまで作用し、最適作用温
度は50°Cである。
pH6,0において10分間反応させた場合の温度と比
活性の関係を第1図に示す。
(3)作用pH範囲および最適pH: pH3〜9の範囲において作用し、最適pHはpH6で
ある。
1%可溶性キトサン1m1tに各pHの緩衝液2m1d
および酵素液l igを加えた反応液を37℃において
10分間反応させた場合のpHと酵素の比活性の関係を
第2図に示す。
(4)熱安定性: 50’Cにおける15分間の保温まで、はぼ安定で、6
0°Cにおける15分間の加熱により、酵素の約40%
が失活し、70°Cにおける15分間の加熱により、完
全に失活した。
温度と比活性の関係を第3図に示す。
(5)pH安定性: 0.1M緩衝液中で306Cにおいて2時間装置した後
、残存する酵素活性を測定したが、pH5〜11の範囲
において安定であった。pH10〜11において安定で
あることは、バチルスNo、 7− Mにより生産され
たキトサナーゼの大きな特徴の一つである。pHと比活
性の関係を第4図に示す。
(6)■害剤: パチルスNo、 7− Mにより生産されたキトサナ−
PbC1、AgN0  、オよびPCMB (7)存在
によりはば100%が阻害された。
(7)基質特異性: 種々の基質を使用し、基質の終濃度を0・25%とした
時に、酵素反応液4 m13当り酵素蛋白質1rn9に
よって1時間後に遊離する全還元糖とへキソサミンの量
<7n9/rrLgm白質/時)を測定した。
その結果が第1表に示される。
第1表 基質特異性 基 質       分解産物 CTL9/m9蛋白質/60分) (0・25%)     全還元糖 へキソサミン粉末
キトサン      00 コロイダルキトサン  1059    190可溶性
キトサン    779    189グリコールキト
サン  680     92粉末キチン      
 0    0 ※コロイダルキチン    0   
 0 ※グリコールキチン    0    0 ※セ
ルロース       O− CMCI47     − メチルセルロース    0    −注) ※:ライ
シツヒ(Re1551g )法による。
バチルスNo、 7− Mにより生産されたキトサナー
ゼは、コロイダルキトサン、可溶性キトサンおよびグラ
イコールキトサンをよく分解し、カルボキシメチルセル
ロース(CMC)も若干分解したが、粉末キトサンには
作用しなかった。またコロイダルキチン、グライコール
キチン、粉末キチンおよびメチルセルロースは全く分解
しなかった。
(8)分子量: 5O5−ポリアクリルアミド電気泳動法により分子量を
測定した結果を第5図に示す。第5図において(○)は
バチルスlJo、 7− Mにより生産されたキトサナ
ーゼの分子量であって、約41 、000である。
セファデックスG−100を用いたゲル濾過法により分
子量を測定した結果を第6図に示す。第6図において(
○)はバチルスNo、 7− Mにより生産されたキト
サナーゼの分子量であって、約30、000である。
(9)酵素力価の?l!lll: 1gの粉末キトサン(28メツシユ)を50噌の帆IM
酢酸水溶液に溶解し、O,,1M酢酸ナトリウム水溶液
でpH6,0に調整したi、0.1 M酢酸緩衝液(p
H: 6.0)を加えて、全容を100m7にして、基
質の1%可溶性キトサン溶液を調製する。
37℃において5分間ブレインキュベートした基質の1
%可溶性キトサン溶液1 rnllに、同様にブレイン
キュベートした酵素液1mlを加え、37°Cにおいて
正確に10分間酵素反応を行なわせる。その後反応液を
3分間煮沸して酵素反応を停止させ、反応液中に生成し
た還元糖を定量する。
この条件において1μモルのグルコサミンに相当する還
元糖を遊歴させる酵素量を、1単位(unit)のキト
サナーゼ活性とする。
以下において本発明を参考例および実施例に代りうる試
験例によってさらに詳しく説明する。
参考例1 (種培養の調製) 250ml!、容三角フラスコに、酵母エキス帆8%、
ペプトン0+4%、肉エキス0.2%、コロイダルキト
サン0.5%を含む液体培地(pH: 7.2)  5
07rLI!、を入れ、常法により殺菌した後、これに
予め液体培養したバチルス(Bacillus sp、
) No、 7−M  (FERM P −8139)
を接種し、300Gにおいて、1日間振とう培養した。
(酵素生産用培養液の調製) 51容三角フラスコ2本に、上記と同一の組成の液体培
地をそれぞれllずつ入れ、常法により殺菌した後、こ
れに上記で得られた種培養液4゜rrJを接種し、30
℃において、4日間振とう培養した。培養液を6.00
Or、p、mにおいて遠心分離して、菌体を除去し、得
られた上澄液のキトサナーゼの活性を前記の酵素力価の
測定法によって測定した。上澄液1 ml:当り帆99
単位であった。
(酵素液の精製) 上記で得られた上澄液を混合し、得られた混合液1.8
11!、に固体硫安1,015g(硫安80%飽和に相
当する)を加え、濾過し、得られた沈デン物を蒸留水に
溶解し、177m1!、とじた。この酵素液を蒸留水、
引き続いて、0.02 Mリン酸緩衝液(pH: 6.
0)に対して透析した後、得られた酵葉液を、予め0.
02 Mリン酸緩衝液で平衡化したCM−セファデック
スC−50を充填したカラム(2,6Ci(径)X45
C!n(長さ)〕に流してキトサナーゼを吸着させた。
はとんどの不純蛋白質は素通り区分に集まっていた。こ
のカラムを0゜02Mリン酸緩衝液350耀で洗浄した
扱、0〜0.5Mの塩化ナトリウムで直線的濃度勾配に
より酵素蛋白質を溶出した。
次にキトサナーゼ活性を示した第218〜240のフラ
クションを合し、これをダイアフローメンブレンフィル
ターPM−10(アミコン社製品)を用いた限外濾過装
置で17倍にa縮し、この濃縮液に、セファデックスG
−100を用いるゲル濾過を行なった。
このゲル濾過のキトサナーゼ活性を示した第50〜63
のフラクションを合し、再びCM−セファデックスC−
50によるカラムクロマトグラフィーを行なった。前回
と同じ条件で酵素を吸着し、0〜0.5Mの塩化ナトリ
ウムで直線的濃度勾配により酵素蛋白質を溶出した。
参考例2 25〇−容三角フラスコに、キトサン(脱アセチル化度
=99%)5gを取り、これに脱イオン水50dおよび
1N乳酸31−を加え、充分撹拌した後、脱イオン水を
加えて、全量を100艷にした。
このキトサン乳酸溶液のpHは5.74であった。この
キトサン乳酸溶液を376Cの恒温槽において15分間
ブレインキュベートした。
これとは別に、参考例1のCM−セファデックスC−5
0によるカラムクロマトグラフィーで得たキトサナーゼ
溶液を希釈して、10.5 unit /rdとし、そ
の10−を試験管に取り、前記と同様にブレインキュベ
ートし、これを前記のキトサン乳酸溶液に加え、37°
Cの恒温槽において反応させた。1時間40分後に三角
フラスコを沸とう浴に6分間入れ、反応液を加熱して反
応を停止させた。
反応液の還元糖の生成量を、D−グルコサミン塩酸塩を
標準試料として、測定し、19.4■/−の結果を得た
。反応液を遠心分離し、さらに濾紙で濾過した後、凍結
乾燥して、6.539のキトサンオリゴ糖粉末を得た。
反応時間を6時間としたこと以外は、前記と同様にして
還元糖の生成量24.3my/−の反応液を得、さらに
6.929のキトサンオリゴ塘粉末を得た。
それぞれの反応液の一部を高速液体クロマトグラフィー
にかけて、キトサンオリゴ塘の重合度側の生成量を調べ
た。
その結果は第7図に示すとおりであった。
第7図において、ヨコ軸はキトサンオリゴ塘の重合度で
あり、そのタテ軸は生成したキトサンオリゴ糖における
それぞれの重合度のキトサンオリゴ塘の含有比率(%)
である。第7図におけるそれぞれの重合度のキトサンオ
リゴ糖の含有比率は棒グラフの面積比によって示される
。第7図の(a)は1時間40分の反応における結果で
あり、(b)は6時間の反応における結果である。
実施例 (MRT培地の組成) グルコース             l0J7酢酸ナ
トリウム          l09NaC11g CaC] ・2HO1,5g ペプトン             109酵母エキス
            5g肉エキス       
       3gMg50・7HO(10g/ 10
0mjl水溶液)2−Mn5O・xHO(19/ 10
0d水溶液) 1−FeSO−7HO(100M9/ 
100−水溶液)1m1水             
        1000艷MRT培地】0艷にラクト
バチルス・ブルガリクス(Lactobacillus
 bulgarlcus ) (IAM 3533 )
を接種し、37℃において18時間静置培養して、前培
養液10−を得た。
上記の組成のMRT培地に、参考例2の1時間40分の
反応で得たキトサンオリゴ塘粉末1g、3gおよび5g
を加えて、試験培地を調製した。
対照として、キトサンオリゴ糖粉末を加えないMRT培
地を使用した。
前記の前培養液を1/10に希釈し、その0.1mlを
取り、上記の試験培地(0,1%、0.3%および0.
5%キトサンオリゴ糖を含むMRT培地)10m!およ
び対照培地(MRT培地)lO耐にそれぞれ接種し、3
7°Cにおいて静置培養し、第8図に示す時間の経過後
に、660 nmの吸光度を測定して、菌の増殖を調べ
た。
その結果を第8図に示す。
第8図において、(−〇−1実線)は0.1%のキトサ
ンオリゴ糖を含む試験培地の結果を、(−△−1実線)
は0.3%のキトサンオリゴ糖を含む試験培地の結果を
、また(−×−1実線)は0.5%のキトサンオリゴ糖
を含む試験培地の結果を示し、さらに(−0−1鎖線)
はキトサンオリゴ糖を含まない対照培地の結果を示す。
第8図によると、4時間までの培養では、キトサンオリ
ゴ糖を含む試験培地は、いずれも対照培地よりも菌の増
殖速度が大きいが、8時間以上の培養では、0.1%お
よび0.3%のキトサンオリゴ糖を含む試験培地だけが
対照培地よりも菌の増殖速度が大きいのに対して、0.
5%のキトサンオリゴ恒を含む試験培地は対照培地より
も菌の増殖速度が/lXさい。
このことから、キトサンオリゴ糖がラクトバチルス・ブ
ルガリクスの菌の増殖に対して促進効果を有することが
わかる。
〔発明の効果〕
キトサンオリゴ塘は乳酸菌の増殖を促進する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、バチルスNo、 7− Mにより生産された
キトサナーゼの作用温度範囲および最適作用温度範囲を
示す図表、第2図は、バチルスNo、 7− Mにより
生産されたキトサナーゼの作用pH範囲および最適pH
を示す図表、第3図は、バチルスNo、7−Mにより生
産されたキトサナーゼの温度と比活性の関係(熱安定性
)を示す図表、第4図は、バチルスlJo、 7− M
により生産されたキトサナーゼのpHと比活性の関係(
pH安定性)を示す図表、第5図は、バチルスNo、 
7− Mにより生産されたキトサナーゼの5DS−ポリ
アクリルアミドS気泳動法による分子量を示す図表、第
6図は、バチルスNc7−Mにより生産されたキトサナ
ーゼのゲル濾過法による分子量を示す図表、そして第7
図は、参考例2で得たキトサンオリゴ糖の重合度分布を
示す図表、さらに第8図は実施例におけるラクトバチル
ス・ブルガリクスの菌の増殖を示す図表である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キトサンオリゴ糖を有効成分とすることを特徴と
    する乳酸菌増殖促進剤。
  2. (2)キトサンオリゴ糖が、D−グルコサミンの重合度
    が2〜8のキトサンオリゴ糖であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の乳酸菌増殖促進剤。
  3. (3)キトサンオリゴ糖が、バチルス属に属する微生物
    により生産され、pH5〜11の領域において安定なキ
    トサナーゼにより分解して得られたものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載の乳
    酸菌増殖促進剤。
  4. (4)バチルス属に属する微生物が、バチルスNo.7
    −M(微工研菌寄第8139号)であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項に記載の乳酸菌増殖促進剤。
JP24289486A 1986-10-15 1986-10-15 乳酸菌増殖促進剤 Granted JPS6398379A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24289486A JPS6398379A (ja) 1986-10-15 1986-10-15 乳酸菌増殖促進剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24289486A JPS6398379A (ja) 1986-10-15 1986-10-15 乳酸菌増殖促進剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6398379A true JPS6398379A (ja) 1988-04-28
JPH0463674B2 JPH0463674B2 (ja) 1992-10-12

Family

ID=17095800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24289486A Granted JPS6398379A (ja) 1986-10-15 1986-10-15 乳酸菌増殖促進剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6398379A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0463674B2 (ja) 1992-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5953834B2 (ja) ビフイズス菌増殖促進物質
EP0265970A2 (en) Lactobacillus bifidus proliferation promoting composition
JPH0156755B2 (ja)
JPH07102100B2 (ja) キチン分解物の食品素材
JPH0313878B2 (ja)
JPH0421461B2 (ja)
JPS6398379A (ja) 乳酸菌増殖促進剤
JPH0124121B2 (ja)
JPH0525847B2 (ja)
JPH0229311B2 (ja)
JPS61236790A (ja) ガラクトオリゴ糖の製造法
JPS63301788A (ja) α−1,3−グルカナーゼの製造方法
JP2615443B2 (ja) N−アセチル−d−グルコサミンデアセチラーゼの製造方法
JP3309188B2 (ja) アルギン酸リアーゼ
JPH0660B2 (ja) キチンを分解し得る新規な微生物
JP3556704B2 (ja) β−ガラクトシダーゼ
JPH0474358B2 (ja)
JPH01104158A (ja) 甲殻類の殻の処理方法
JPH0632605B2 (ja) キチン分解酵素産生菌
JPH0156754B2 (ja)
JPS62201571A (ja) 新規キトサナ−ゼ生産菌
JPS62111685A (ja) 新規β−ガラクトシダ−ゼA及びその製造法
Denkova et al. The efect of the immobilization of probiotic lactobacilli in chitosan on their tolerance to a laboratory model of human gut
JPH027631B2 (ja)
JPH1175827A (ja) 新規なキトサナーゼ生産菌とキトサナーゼの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees