JPS6389658A

JPS6389658A - 赤味を帯びた金色部品

Info

Publication number: JPS6389658A
Application number: JP23436986A
Authority: JP
Inventors: Hideo Shinomiya; 篠宮　秀夫; Shinji Ikeda; 池田　信二; Akira Kurakata; 倉形　亮
Original assignee: Citizen Watch Co Ltd
Current assignee: Citizen Watch Co Ltd
Priority date: 1986-10-03
Filing date: 1986-10-03
Publication date: 1988-04-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、赤味のある金色を有し、耐食性、耐摩耗性に
優れた、時計ケース、バンド、メガネ、フレーム、ネッ
クレス、ブレスレット、ライター、ハサミ、ナイフ等の
赤味を帯びた金色部品に関するものである。

〔従来の技術〕

気相メッキ方法を用いて表面に金色基調を有する合金薄
膜を形成してなる部品は数多（知られている。例えば、
その薄膜の色合いには、Ａｕ−Ｃ。

合金、Ａｕ−Ｎｉ合金の黄色味を帯びた金色、Ａ　ｕ　
−Ｐ　ｄ合金、Ａｕ−Ｃｕ−Ｎｉ合金、Ａ　ｕ　−Ｃｕ
　−Ｃｏ合金のピンク味の帯びた金色がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、Ａ　ｕ　−Ｃｏ合金及びＡ　ｕ　−Ｎ　
ｉ合金はは耐候性にすぐれている反面、黄色味であり、
高級感に欠け、又、Ａ　ｕ　−Ｐ　ｄ合金、Ａｕ−Ｃｕ
−Ｎｉ合金及びＡ　ｕ　−Ｃｕ　−Ｃｏ合金も耐候性は
劣らないが、ピンク色が強すぎるという欠点があった。

一方、近年、赤味の有る微妙な金色色調を求められてい
るが、上記の合金薄膜では仲々目的に合った色調が得ら
れなかった。

本発明は上記要望に対し、安価で耐食性、耐摩耗性に優
れた幾分の赤味を帯びた金色合金薄膜を被覆し、消費者
のニーズに合った外装品装飾品などの金色部品を提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の構成は、Ａｕを８０〜９８重量％、Ｎｉを０．
５〜５．０重量％、Ｃｏを０．５〜５．０重量％、Ｐｄ
を１〜１０重量％、その他不可避成分からなる組成を有
する、薄膜合金を形成したことにある。

本発明の成分限定理由は、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｐｄのうちすく
な（とも１つ以上がそれぞれ、Ｎｉが５．０重量％、Ｃ
ｏが５．０重量％、Ｐｄが１０，０重量％を超えると、
Ｎｉ又はＣｏの場合は白又は黄色系の色調になり、Ｐｄ
の場合は白又はピンク系の色調になり、本発明の目的に
そぐわない。一方、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｐｄの少なくとも１つ
以上がそれぞれ、Ｎｉが０．５重量％、Ｃｏが０．５重
量％、Ｐｄが１重量％未満であると、Ｎｉ又はＣＯの場
合は純金色又はピンク色となり、Ｐｄの場合は純金色又
は黄色系となって、これもまた好ましくない。

本発明の合金薄膜の製造で部品に被覆する方法は、真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティング法が
あり、これにより、合金薄膜を形成する。

〔実施例１〕Ａｕを８９．０重量％、Ｎｉを３４０重量％、ＣＯを３
．０重量％、Ｐｄを５．０重量％の合金をターゲットと
した。続いてこのターゲットと共に基板側にステンレス
鋼で加工された時計ケースを取付はスパッタリングを行
ない、厚さ１．０μの薄膜を形成した。この結果、今ま
で求められなかった赤味のある金色色調を得ることが出
来た。このときの薄膜は、分析の結果、Ａｕが８６．０
重量％、Ｎｉが３．５重量％、Ｃｏが３．５重量％、Ｐ
ｄが７．０重量％であった。

〔実施例２〕イオンブレーティング装置内にＡｕを８５．０重量％、
Ｎｉを４．０重量％、Ｃｏを１．０重量％、Ｐｄを１０
．０重量％の合金を蒸発材料として、タングステン製の
ボート上に設置した。基板側にはＴｉで加工されたメガ
ネフレームを取り付け、イオンブレーティング法により
、厚さ１．０μの薄膜を形成した。又、このときの薄膜
組成は、Ａｕが８８．０重量％、Ｎｉが３．０重量％、
ＣＯが０．５重量％、Ｐｄが８，５重量％でありた。こ
の結果、実施例１より淡めでかつ赤味のある金色色調を
得ることが出来た。

〔実施例３〕実施例２と同様なイオンブレーティング装置を使用し、
Ａｕを９４．０重量％、Ｎｉを１．０重量％、Ｃｏを１
．０重量％、Ｐｄを４．０重量％の合金を蒸発材料とし
て、装置内のるつぼに設置し、蒸発用エネルギーとして
電子ビームを用い、基板側はステンレス鋼で加工され、
あらかじめＴｉＮを被覆された時計用バンドを取付け、
イオンブレーティング法により、厚１．０μの薄膜を形
成した。このときの薄膜組成は、Ａｕが９５．０重量％
、Ｎｉが０．５重量％、Ｃｏが０．５重量％、Ｐｄが４
．０重量％であった。この結果、実施例１より濃い、赤
味のある金色が得られた。

上記実施例による薄膜について、それぞれ耐食性試験キ
ャス７８時間を行なったが、いずれも合格し、さらにテ
ーパー摩耗試験においても２２に金メッキの１／２の摩
耗であり、折り曲げテストにおいても剥離は無く良好で
あった。

また、上記実施例の他に真空蒸着法を用いても熱論成膜
は可能である。

〔発明の効果〕

以上に詳述した様に、本発明は金色薄膜を時計外装、メ
ガネ、ナイフ等の部品に被覆することにより、従来にな
い赤味のある金色色調が得られた。

Claims

【特許請求の範囲】

Ａｕを８０〜９８重量％、Ｎｉを０．５〜５．０重量％
、Ｃｏを０．５〜５．０重量％、Ｐｄを１〜１０重量％
、その他不可避成分からなる組成を有する薄膜合金を形
成したことを特徴とする赤味を帯びた金色部品。