JPS638519B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電子レジスタ装置、特に金額置数を伴
う各種登録に対する許容入力をチエツクする機能
を備えた電子レジスタ装置に関するものである。

〈従来技術〉 従来の電子レジスタ装置において、金額置数を
伴う各種登録に対する許容入力をチエツクする方
法としては、特開昭52−144940号公報や特開昭55
−124857号公報に開示されているように、置数キ
ー操作回数を計数し、この計数された数値と事前
に設定された数値とを比較する（すなわち桁数を
チエツク）ことによつて行つていた。

また他の方法としては、小切手（CHECK）売
りの場合等において、金額値そのものを設定して
おき、この設定された金額（１の位まで）と入力
された金額置数との一致判断にてチエツクを行つ
ていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら桁数だけでチエツクする電子レジ
スタにあつては、当然50.00ドルとか370.00ドル
という具体的な限度値の指定ができず、桁数だけ
ではそのチエツク機能としても充分なはたらきが
できないという問題点を有している。

また金額値そのものを登録しておいて、チエツ
クする電子レジスタにあつては、その値を設定記
憶させるためのメモリ（RAM）の容量が多大に
必要であるという問題点を有している。

本発明はこのような問題点に鑑みてなされたも
ので、金額値をテーブルコードに対応させて記憶
すると共に各部門あるいはフアンクシヨンごとの
上限および下限金額は前記テーブルコードによつ
て設定することによつて、金額値による許容入力
チエツクが、許容入力チエツクを行うためのデー
タを記憶する容量の小さなメモリ（RAM）を持
つだけで実行できる電子レジスタを提供すること
を目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明の電子レジスタは許容入力範囲を規定す
る上限及び下限の金額値をテーブルコードに対応
させて記憶する第１記憶装置と、許容入力範囲を
規定する部門あるいはフアンクシヨンごとに上限
及び下限金額を上記第１記憶装置に記憶された金
額値に対応する前記テーブルコードにより記憶す
る第２記憶装置とを備えている。

〈作用〉 本発明の電子レジスタにあつては、単価情報が
入力されると、第２記憶装置の中のこの情報の属
する部門あるいはフアンクシヨンの上限及び下限
金額を示すテーブルコードが読みだされ、このテ
ーブルコードに基づいて第１記憶装置から金額情
報を読み出し許容入力チエツクを行う。

〈実施例〉 以下、本発明の一実施例を図面と共に詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロツ
ク図である。

第１図において１は各種取引情報を処理する中
央処理装置（CPU）であり、該CPU１には各種
取引をどの様に処理するかを規定するプログラム
を予め固定記憶するリードオンリメモリ
（ROM）２と、キーエンコーダ３を介して各取
引における数量情報あるいは金額情報等を入力す
る入力部４と、キー判別部５を介して各取引にお
ける登録データをどの様に処理すべきか指示する
フアンクシヨンキー群６と、装置の動作モード
（設定モード、登録モード、点検・精算モード等）
を選択するモード選択部７と、各取引登録データ
等を記憶するメモリ８と、各取引データを表示す
る表示部９と、各取引データをレシートあるいは
ジヤーナルに印字する印字部１０とが接続されて
いる。

なお上記CPU１には電子レジスタ装置の動作
モード情報を記憶する記憶エリアａが設けられて
おり、また上記メモリ８には各部門コード及び金
額置数を伴う各種登録のフアンクシヨンコードを
記憶する記憶エリアｂと、この部門登録時等に参
照すべきテーブルのテーブルコード（エレメント
番号）を記憶するエリアｃと、各部門登録等の上
限値、下限値を記憶するテーブルエリアＭ１（第
１記憶装置）を有し、この第１記憶装置Ｍ１には
第２図に拡大して示すようにテーブルコード（エ
レメント番号）エリアｄ、上限値エリアｅ、下限
値エリアｇ、と各限度値の指数記憶エリアｆ及び
ｈが設けられている。

また上記メモリエリアｂ及びｃにより第３図に
拡大して示すように許容入力範囲を規定する上限
及び下限金額をメモリＭ１に記憶された金額値に
対応するテーブルコード（エレメント番号）によ
り記憶する第２記憶装置Ｍ２が構成されている。

なお第３図においてｃ１は上限値に対するテー
ブルコード（エレメント番号）記憶エリア、ｃ２
は下限値に対するテーブルコード（エレメント番
号）記憶エリアである。

また上記フアンクシヨンキー群６には設定モー
ドにおいて上限、下限金額テーブルの設定動作等
の仕事（JOB）を指定するJOB指示キー＃、
JOB実行キーTL、エレメント番号指定キーａ
等が設けられている。

次に上記の如く構成された電子レジスタ装置の
具体的動作を第４図及び第６図に示す動作フロー
チヤートと共に説明する。

なお第４図は上、下限値等の設定動作を示す動
作フロー図、第６図は登録動作を示す動作フロー
図である。

まず最初に第４図に示した設定モードの動作フ
ロー図を参照して設定モードの動作を説明する。

設定操作 本発明を実施した電子レジスタ装置を使用する
場合、オペレータは使用に先立つてメモリ８の所
定のエリアに各種情報を設定する必要がある。

具体的にはまずモード選択部７を操作して装置
を設定モードとしCPU１のエリアａに設定モー
ド情報を入力する（第４図ステツプｎ１，ｎ２、
以下ステツプniを単にniと記す。）。このモード情
報が入力されるとCPU１はROM２に予め記憶さ
れている設定プログラムを選択して設定モードを
確立する（ｎ３，ｎ４）。

次にオペレータが入力部４及びフアンクシヨン
キー群６のJOB指定キー＃を利用して所定の
JOBコードを入力すると該CPU１はそのJOBコ
ードにより指定された設定プログラムを上記
ROM２より選択する。今、例えば上限設定JOB
コード“242”、JOB指定キー＃、実行キーTL
の操作により上限設定プログラムが選択される
（ｎ５，ｎ６）。

次にオペレータは今から入力する金額を上記メ
モリ８のテーブル記憶エリアＭ１のどの部分に記
憶するかそのテーブルエリアＭ１のエレメント番
号を入力し（ｎ７）、続いてその上限金額を入力
すると共にフアンクシヨンキー群６の特定キー
（実行キー）TLを押圧してCPU１にこの金額情
報の設定指示を与える（ｎ８，ｎ９）。この指示
を受けたCPU１は入力された金額情報を３桁の
有効数字と１桁の指数情報（ABC×10^D）に変換
して（ｎ１０）メモリ８のテーブルエリアＭ１の
所定のエリアefに入力記憶させる（ｎ１１）と共
にそのデータを印字部１０でレシートあるいはジ
ヤーナルに印字する（ｎ１２）。

上述の様な動作を繰返して、全てのエレメント
番号（１−15）に対する上限金額情報の設定を完
了する。

次に同様にして例えば下限設定JOBコード
“243”、JOB指定キー＃、実行キーTLの操作に
より下限設定プログラムを選択し（ｎ１４，ｎ１
５）、以下上限設定の場合と同様ステツプｎ７〜
ｎ１３の動作を繰返して全てのエレメント番号に
対する下限金額情報の設定を完了する。

より具体的には例えば上限のエレメント番号１
に対して＄9.99，…，上限のエレメント番号15に
対して＄999.00を設定し、下限のエレメント番号
１に対して＄1.00，…，下限のエレメント番号15
に対して＄9.99を設定する場合、上限金額の設定
のキー操作は“242”，＃，TL，“１”，ａ，
“999”TL，…，“15”，ａ，“99900”TL，とな
り、また下限金額の設定のキー操作は“243”，
＃，TL，“１”，ａ，“100”TL，…“15”，ａ，
“999”，TLとなりこのような操作によりメモリ
エリアＭ１の各エリアｅ，ｆ，ｇ，ｈには第２図
に示すようなデータがテーブルとして設定記憶さ
れ、印字部１０より第５図ａ及びｂに示す如き上
限値設定テーブル１１及び下限値設定テーブル１
２が印字出力される。

なお第５図において符号１３及び１４はテーブ
ルコード（エレメント番号）を示し、符号１５及
び１６は設定された上下限値を示している。

次にオペレータは上述の様に設定したテーブル
情報を各部門登録等に対してどの情報を参照する
かを設定するために入力部４及びフアンクシヨン
キー群６を利用して所定のJOBコードをCPU１
に入力する。このJOBコードを受けたCPU１は
ROM２の部門情報設定プログラムを選択指定す
る（ｎ１６）。以後入力されてくるデータはこの
プログラムに伴つて処理される。

具体的にはオペレータはその部門登録時に参照
するテーブルエリアＭ１のエレメント番号を４桁
の情報（上位１，２桁目→上限値、３，４桁目→
下限値）として入力し（ｎ１７）、次に該当部門
キーを押圧して（ｎ１８）メモリ８の該当部門エ
リアｃにそのエレメント番号を入力記憶させると
共に印字手段１０でその設定情報をレシートある
いはジヤーナルに印字する。

例えば部門１の上限値を＄152.00、下限値を
＄1.00に設定する場合には上限エレメント番号と
して“03”を入力し、下限エレメント番号として
“01”を入力して第３図に示すようにメモリＭ２
の部門１に対応したエリアｃ１及びｃ２にそれぞ
れエレメント番号“03”，“01”を記憶させること
により、部門１に対する許容入力範囲が設定され
る。

また入力の上限または下限を制限しないときは
エレメント番号“00”を設定することになる。

上記説明は各部門に対する許容入力範囲の設定
であるが、入力される金額置数の許容入力範囲を
チエツクする必要のある例えば小切手売り登録、
入出金処理登録、値引き登録、貸し売り登録等の
フアンクシヨンについても同様の操作によつて各
フアンクシヨン番号に対応したメモリエリアｃに
上下限エレメント番号を設定することになる。

以上のようにして許容入力範囲の設定記憶を行
なうことにより、設定に必要なメモリ容量が大幅
に減少される。

即ち、上限値テーブル設定に必要なメモリ容量
は１つのエレメントにつき、有効数字３桁＋指数
１桁、即ち２バイトであるため２×15＝30バイト
となる。

同様に下限値テーブル設定に必要なメモリ容量
は30バイトとなる。

また許容入力範囲のチエツクの対象となるフア
ンクシヨンのテーブルエレメント番号設定に必要
なメモリ容量は１つのフアンクシヨンに対して１
デイジツト×２＝１バイトとなる。

一方、もし従来のように金額限度値を、そのま
まの値で設定するとすると上、下限値の各々につ
いて４バイト（金額７桁）、即ち８バイト必要と
なり、８乃至９個のフアンクシヨンの限度値を持
つと、もはや本発明と同じメモリ容量になつてし
まうことになる。

即ち、多数のフアンクシヨンの金額限度値（上
限及び下限）を、金額情報として設定する場合
に、本発明はメモリ容量的に非常に有効な手段と
なる。

なお、金額の有効数字は一応３桁として説明し
ているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。（入力金額の上限、下限設定の場合、有効数
字３桁であれば実用的には充分満足するものとな
る。） 次に第６図に示す登録モードの動作フロー図を
参照して登録モードの動作を説明する。

登録操作 今仮にある取引登録が発生すればオペレータは
上述と同様の操作を行ない登録モードを指定し、
ROM２の登録処理プログラムを選択する（ｎ３
１）。以後入力されてくるデータはこのプログラ
ムに従つて処理される。

具体的にはその取引商品の単価情報を入力部４
及びフアンクシヨンキー群６よりCPU１に入力
し（ｎ３３）、次にその単価情報がどの部門に属
するものであるかをフアンクシヨンキー群６の特
定の部門キーを押圧することによりCPU１に指
示する（ｎ３４）。この指示を受けたCPU１は指
定された部門のメモリ８のエリアｃに記憶された
エレメント番号を読出し（ｎ３５，３６）そのエ
レメント番号に対応した上限、下限金額情報をテ
ーブルエリアＭ１のエリアｅ，ｆ，ｇ及びｈから
読出し（ｎ３７）、今入力された単価情報がこの
上限、下限金額の範囲内であるか判定し（ｎ３
８）、もしこの範囲外であれば入力エラーである
ことを示すエラー表示を表示部９で行う（ｎ４
８）。

一方もしこの範囲内であればCPU１はその情
報をメモリ８の所定のエリアに登録記憶すると共
にその情報を印字部１０でレシートあるいはジヤ
ーナルに印字する（ｎ３９，ｎ４０）。

上述の様な操作を繰返しその顧客に対する取引
登録が完了すればオペレータはフアンクシヨンキ
ー群６の取引終了指示キーを押圧しCPU１に取
引の終了指示を与える（ｎ４１，ｎ４２）。

この指示を受けたCPU１はその顧客の取引合
計を求め（ｎ４３）、その合計値をメモリ８の一
日の累計を記憶する記憶エリアｔに加算記憶する
と共にレシート及びジヤーナルに印字部１０で印
字し、表示部９で表示する（ｎ４４，ｎ４５）。
オペレータはこの表示を見ながら顧客との間で預
り処理を行ない、その顧客に対するレシートを発
行する（ｎ４６，ｎ４７）。

以上のようにし、金額置数を伴う各種登録に対
して、許容入力範囲をチエツクするための金額テ
ーブル及び上限下限に対する金額テーブルを記憶
するメモリエリアを有し、金額限度値の対象とな
るフアンクシヨンには上限、下限値に対応するテ
ーブルのエレメント番号をそれぞれプリセツト
し、登録時にプリセツトされているエレメント番
号にもとづいて金額テーブルを参照して、所望の
上下限金額値を読み出して、所望の許容入力範囲
のチエツクが行なわれる。

〈効果〉 以上述べたように本発明によれば、金額置数に
伴う各種登録に対して、許容入力範囲を規定する
上限及び下限に対する金額テーブルをメモリに記
憶させると共に、許容入力範囲を規定する上限及
び下限金額をこのメモリに記憶された金額値に対
応するテーブルコード（エレメント番号）により
設定記憶させるようにしているため、金額置数を
伴なう多数の各種登録に対する許容入力チエツク
をメモリ容量をほとんど増加させることなく金額
値チエツクの方法によつて実行することが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例の構成を示すブ
ロツク図、第２図及び第３図はそれぞれメモリエ
リアの詳細構成図、第４図は設定動作の説明に供
する動作フロー図、第５図ａ及びｂはそれぞれ上
限値、下限値金額テーブルの印字例を示す図、第
６図は登録動作の説明に供する動作フロー図であ
る。 １……中央処理装置（CPU）、３……入力部、
６……フアンクシヨンキー群、７……動作モード
選択部、８……メモリ、１０……印字部、Ｍ１…
…第１記憶装置、Ｍ２……第２記憶装置（金額テ
ーブルエリア）、ｃ……テーブルコード（エレメ
ント番号）記憶エリア、ｄ……テーブルコード
（エレメント番号）エリア、ｅ……上限値エリア、
ｇ……下限値エリア。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 金額置数を伴う各種登録情報の入力に際し
   て、入力された金額置数が許容入力範囲内の金額
   値であるかをチエツクする機能を有する電子レジ
   スタ装置において、 許容入力範囲を規定する上限及び下限の金額値
   をテーブルコードに対応させて記憶する第１記憶
   装置と、 許容入力範囲を規定する部門あるいはフアンク
   シヨンごとに上限及び下限金額を上記第１記憶装
   置に記憶された金額値に対応する前記テーブルコ
   ードにより記憶する第２記憶装置とを備えたこと
   を特徴とする電子レジスタ装置。