JPS6384572A - 消火ポンプ設備の圧力タンク点検装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、消火ポンプの起動制御に用いる圧力タンクの
点検を行なう消火ポンプ設゛備の圧力タンク点検装置に
関する。

〈従来技術） 従来、スプリンクラ−消火設備や泡消火設備にあっては
、消火用水を加圧供給する消火ポンプ設備を建物の地下
階等に設置している。

この消火ポンプ設備にあっては、消火ポンプの吐出側に
建物の垂直方向に立ち上がる給水本管を接続し、給水本
管からは各階毎に分岐管が接続され、分岐管に複数のス
プリンクラ−ヘッドを装着している。

また消火ポンプの近傍には給水本管からの加圧水を導入
した圧力タンクが設置され、加圧水の導入でタンク内の
空気を圧縮し、この圧縮空気によりポンプ停止状態にお
ける給水本管の圧力を規定圧力以上に保持するようにし
ている。

更に圧力タンクにはタンク圧力が規定圧力以下に低下し
たときに検出出力を生ずる圧力スイッチを設けており、
例えば火災時のスプリンクラ−ヘッドの感熱作動による
消火用水の散布で給水本管の圧力低下に伴なってタンク
圧力が低下すると、圧力スイッチの検出出力がポンプ制
御盤に与えられて消火ポンプを起動するようにしている
。

このように消火ポンプ設備に設けた圧力タンクは火災時
のポンプ起動という重要な働きをもつことから、定期的
に圧力タンクが正常に作動してポンプ起動ができるか否
かの点検が必要になる。

そこで従来の圧力タンク点検装置にあっては、圧力タン
クの加圧水を排出する電動弁を設け、点検時には電動弁
を開いて強制的に加圧水を排出してタンク圧力を下げ、
圧力スイッチの作動でポンプ起動が行なわれるか否か確
認するようにしている。

そしてポンプ起動が正常に行なわれた後のポンプ停止は
、電動弁を閉じた状態で一定時間に渡ってポンプ運転を
継続し、その後にポンプ運転を停止するようにしている
。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の圧力タンク点検装置あ
っては、圧力タンクの動作試験が終了した後に一定時間
ボンブ運転を続けてからポンプ停止を行なうようにして
いたため、ポンプ運転を一定時間続けたとしても実際に
タンク圧力が回復したかは確認しておらず、もし配管接
続部の緩み等の設備異常があることで圧力回復が不十分
であっても、また圧力スイッチの故障や火゛災によるス
プリンクラ−作動時にあってもそのまま点検処理を終了
して定常監視状態に戻してしまうという不具合があった
。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、点検終了時のタンク圧力の回復を確認して設備異
常の有無を点検できるようにした消火ポンプ設備の圧力
タンク点検装置を提供することを目的とする。

この目的を達成するため本発明にあっては、消火ポンプ
吐出側に管末に設置したスプリンクラ−ヘッド等に加圧
用水を供給する給水管を接続し、給水管の加圧用水を圧
力タンクに導入して内部空気を圧縮し、この圧縮空気に
より給水管の圧力をポンプ停止状態で規定圧力以上に保
持し、更にスプリンクラ−ヘッドの作動等によるタンク
圧力の低下を検出して消火ポンプに起動制御をかける消
火ポンプ設備の圧力タンク点検装置として、圧力タンク
の加圧水を強制排出してタンク圧力の低下による圧力ス
イッチの検出出力にて消火ポンプを起動運転すると共に
、ポンプ運転後に前記圧力タンクの強制排水を停止する
試験動作手段と、試験動作手段によるタンク強制排水の
停止後にタンク圧力の規定圧力への回復を検出する回復
圧力検出手段と、この回復圧力検出手段の検出出力が一
定時間内に得られたとき正常と判断してポンプを停止を
指令する点検終了手段とを設けるようにしたものである
。

（作用） このような本発明の構成によれば、圧力タンクの強制排
水による圧力低下で消火ポンプか起動され、この起動確
認後にポンプ停止を行なうときには、圧力タンクの強制
排水を停止した状態で一定時間内に所定の回復圧力が得
られるか否か監視し、一定時間内にタンク圧力が規定圧
力に回復すれば正常と判断して点検を終了することとな
り、もし一定時間内に規定圧力に回復しなけば設備異常
と判断して必要な点検修理を行なうこととなり、点検終
了時にタンク圧力を規定の正常圧力に回復できることは
勿論のこと、タンク圧力の回復遅れから設備異常を直ち
に知って設備の点検修理を速やかに行なうことができる
。

（実施例） 第２図は本発明の圧力タンク点検装置が適用される消火
ポンプ設備を示した説明図である。

第２図において、１は消火ポンプであり、モータ２によ
り駆動され、地下水槽３に貯溜している消火用水を吸込
管４により汲上げて加圧し、消火ポンプ１からの加圧水
は常時開状態におかれる仕切弁５を介して給水本管６に
供給される。給水本管６は建物の垂直方向に立上げられ
ており、各階毎に分岐管７を接続し、この分岐管７には
複数のスプリンクラ−ヘッド８が装着されている。

一方、消火ポンプ１の近傍には圧力タンク９が設置され
、圧力タンク９の底部には常時開状態におかれる手動弁
１１を介して給水本管６の加圧用水が配管１０により導
入されている。圧力タンク９は配管１０により導入した
給水本管６の加圧水により内部の空気を圧縮し、この圧
縮空気により消火ポンプ１の停止状態で給水本管６内の
管内圧力を規定圧力に保持するようにしている。

また、圧力タンク９には圧力スイッチ１２が設けられ、
圧力スイッチ１２は圧力タンク９内の圧縮空気の圧力が
規定圧力、例えば１０　ＫＯｆ／ｃｍ２以上のときスイ
ッチ接点をオフしており、火災発生時による熱を受けて
スプリンクラ−ヘッド８が作動して消火用水を散布する
ことにより給水本管６の管内圧力が低下し、これに伴っ
て圧力タンク９内の圧縮空気の圧力が規定圧力以下に下
がると、圧力スイッチ１２はスイッチ接点をオンする。

圧力タンク９に設けた圧力スイッチ１２のスイッチ出力
はポンプ制御盤１４に与えられており、圧力タンク９内
の圧縮空気の圧力が規定圧力以下に低下して圧力スイッ
チ１２のスイッチ接点がオンすると、ポンプ制ｉ［１１
盤１４は圧力スイッチ１２からのスイッチオン信号を受
けてモータ２を起動し、消火ポンプ１の運転を開始する
ようになる。

尚、圧力タンク９には圧力計１３が設けられている。

更に、圧力タンク９に設けた圧力スイッチ１２による消
火ポンプ１の起動運転の動作試験を行なうため、配管１
０は電動弁１５を介して地下水槽３に戻されており、後
の説明で明らかにする点検制御装置の制御出力により電
動弁１５を開くことで圧力タンク９の加圧用水を排水し
、強制的に圧力タンク９内の圧縮空気の圧力を下げて圧
力スイッチ１２をスイッチオンすることでポンプ制御盤
１４にポンプ起動を掛けるようにしている。

第１図は第２図の消火ポンプ設備を対象とした本発明の
圧力タンク点検装置の一実施例を示したブロック図であ
る。

まず構成を説明すると、１６は中央管理室等に設置され
た点検制御装置であり、点検制御装置１６は例えばＣＰ
Ｕによるプログラム制御のちとに圧力タンクの点検処理
を含む一連の点検処理を実行するようになる。点検制御
装置１６に対しては圧力タンク点検処理のために第２図
の消火ポンプ設備の圧力タンク９に設けた圧力スイッチ
１２及び圧力タンク９の加圧水を強制的に排水する配管
１０に設けた電動弁１５が信号線接続される。

また、点検制御装置１６は消火ポンプ設備のポンプ制御
盤１４と信号線接続されており、ポンプ制御盤１４でモ
ー、夕２を駆動して消火ポンプ１を運転したときの運転
データ、例えばモータ２の電圧、電流、更には消火ポン
プ１の吸込圧力や吐出圧力等の運転データを得るように
している。

更に、圧力タンク９に設けた圧力スイッチ１２の出力は
ポンプ制御盤１４に与えられており、りンク圧力が規定
圧力以下に低下して圧力スイッチ１２がオンしたとき、
ポンプ制御盤１４はモータ２を起動して消火ポンプ１の
運転を開始するようになる。

ここで、点検制御装置１６における圧力タンク点検処理
のための機能としては、電動弁１５への通電による圧力
タンク９の強制排水で圧力スイッチ１２がオンしてポン
プ制御盤１４によるポンプ起動が正常に行なわれた後に
、電動弁１５への通電を遮断して圧力タンク９の強制排
水を停止してタンク圧力を回復させ、このタンク圧力の
回復過程でタンク圧力が規定圧力に回復して圧力スイッ
チ１２がオン状態からオフ状態に切換ねった時のスイッ
チ出力を判別してタンク圧力の規定圧力への回復を判別
する。また、このタンク圧力の回復については、電動弁
１５を閉じてから予め定めた一定時間内に圧力スイッチ
１２のスイッチ出力がオン状態からオフに切換わったと
きに正常なタンク圧力の回復が得られたものとしてポン
プ制御盤１４にポンプ停止制御を掛けるようになる。

即ち、第１図の実施例におっては、点検制御装置１６に
よる電動弁１５への通電によるタンク圧力の強制排出で
タンク圧力を低下させて圧力スイッチ１２のスイッチ出
力によりポンプ起動を行なわせる試験動作手段と、この
試験動作手段により起動した消火ポンプ１の停止に先立
ってタンク圧力が規定圧力に回復したことを圧力スイッ
チ１２のスイッチオフに基づいて検出する回復圧力検出
手段と、回復圧力検出手段の検出出力、即ち圧力スイッ
チ１２のスイッチオフ出力が電動弁１５の閉鎖から一定
時間内に得られたときにタンク圧力の回復が正常と判断
して消火ポンプ１に停止制御を指令する点検終了手段と
で構成されることとなる。

次に、第３図のフローチャートを参照して第１図の実施
例における圧力タンクの点検処理の動作を説明する。

まず、点検制御装置１６は自動点検モードと手動点検モ
ードを有し、自動点検モードにおっては予め定めた点検
周期に到達する毎に自動的に圧力タンクの点検処理を実
行する。また、手動モードにあってはオペレータによる
スイッチ操作で圧力タンクの点検処理を実行する。

点検制御装置１６における圧力タンクの点検処理が開始
されると、まずブロック３０で電動弁１５を開き、圧力
タンク９に導入されている加圧用水を強制的に地下水槽
３に排出する。この電動弁１５の開放による強制排水で
圧力タンク９のタンク圧力が低下し、次の判別ブロック
３２で圧力スイッチ１２のスイッチオンを監視している
。タンク圧力が規定圧力以下に下がると圧力スイッチ１
２がスイッチオンし、次のブロック３４に進んでポンプ
制′ｍ盤１４がモータ２を駆動して消火ポンプ１のポン
プ起動制御を行なう。このポンプ起動制御はまずモータ
２をＹ結線として起動し、−定時間俊にΔ結線に切換え
てポンプ運転に入る。

ブロック３４におけるポンプ起動制御が行なわれると次
の判別ブロック３６において起動の有無が確認され、も
し起動を失敗すると、ブロック３８で異常警報を出して
点検処理を終了する。

判別ブロック３６でポンプ起動が確認されると、判別ブ
ロック４０で予め定めた一定時間の間ポンプ運転を継続
し、一定のポンプ運転時間が経過するとブロック４２に
進んで電動弁１５を閉鎖し、圧力タンク９の強制排水を
停止する。この電動弁１５の閉鎖により消火ポンプ１の
運転による加圧用水の供給を受けて圧力タンク９のタン
ク圧力が回復するようになり、次の判別ブロック４４で
一定時間内に圧力スイッチ１２がスイッチオフするかど
うかをチェックしており、一定時間以内にタンク圧力が
回復して圧力スイッチ１２がオフに戻ると判別ブロック
４４からブロック４８に進んでポンプ停止制御を行ない
、一連の点検処理を終了する。

一方、一定時間を経過しても圧力スイッチ１２のオフ出
力、即ちタンク圧力が規定圧力に回復しなかった場合に
は、判別ブロック４４からブロック４６に進んで異常警
報を出し、次に判別ブロック４７で火災が否かチェック
し、火災でなければブロック４８でポンプ停止制御を行
なうようになり、ブロック４６で出された異常警報に基
づいて圧力タンク９の圧力回復が正常に行なわれない原
因を究明して消火ポンプ設備の修理点検を行なうように
なる。勿論、判別ブロック４７で火災を判別すると、ポ
ンプを停止せずに処理を終了する。

尚、第３図に示した圧力タンクの試験処理は第４図に示
すような一般的な消火設備の自動点検処理の一項目とし
て行なわれるようになる。

即ち、第４図に示す自動点検処理は、予め定めた点検周
期毎に実行され、まずブロック５ｏで点検項目、年月日
、時分を印字し、次のブロック５２で点検前における静
止データを収集し、判別ブロック５４において静止デー
タの異常の有無を点検し、もし異常データがあればブロ
ック５６に進んで異常警報を出す。静止データが正常で
あればブロック５８に進んで所定の点検項目、例えば第
３図のフローチャートに示した圧力タンクの点検処理を
実行し、圧力タンクの強制排水でポンプ起動が正常に行
なわれたならばブロック６０で所定の運転データ、例え
ばモータ２の電圧、電流、更には消火ポンプ１の吸込圧
力や吐出圧力等を測定し、判別ブロック６２で運転デー
タが正常であるか否か状態判別し、正常であればブロッ
ク６４の終了処理に進む。この終了処理は、例えば第３
図の圧力タンクの点検処理におっては電動弁１５の閉鎖
によるタンク圧力の回復処理及び圧力回復後のポンプ停
止制御となる。

続いて、ブロック６６で点検終了後の静止データを収集
して判別ブロック６８で状態を判別し、最終的にブロッ
ク７０で点検項目及び終了時刻を印字し、続いて予め定
めている次の点検項目の処理に進むようになる。

尚、第１，２図に示した本発明の圧力タンク点検装置に
おっては、タンク圧力の回復をタンク圧力が規定圧力に
回復したときの圧力スイッチ１２のスイッチオフ出力で
検出するようにしているが、圧力タンク９に圧力回復を
検知する専用の圧力スイッチを設けるようにしても良い
。また、タンク圧力の回復を検知する設定値としては、
ポンプ起動を行なうための設定圧力より高めの圧力、例
えばポンプ起動を行なう圧力が’ｌ　ＯＫ！ｌｌｆ／ｃ
ｍ”であったならば、圧力回復を検出する設定圧力は１
２Ｋｇｆ／ｃｍ２と高めに設定することが望ましい。

（発明の効果） 以上説明してきたように本発明によれば、消火ポンプ吐
出側にスプリクラーヘッド等に加圧用水を供給する給水
管を接続し、給水管の加圧用水を圧力タンクに導入して
内部空気を圧縮し、この圧縮空気により給水管の圧力を
ポンプ停止状態で規定圧力以上に保持し、更にスプリク
ラーヘッドの作動等によるタンク圧力の低下を検出して
消火ポンプに起動制御をかける消火ポンプ設備の圧力タ
ンク点検装置として、圧力タンクの加圧水を強制排水し
てタンク圧力の低下による圧力スイッチの検出出力にて
ポンプ起動を行なわせる試験動作手段と、この試験動作
手段により起動した消火ポンプの停止に先立ってタンク
圧力が規定圧力以上に回復することを検出する回復圧力
検出手段と、更に回復圧力検出手段の検出出力が一定時
間内に得られれば正常と判断してポンプ停止を指令する
点検終了手段とを設けるようにしたため、圧力タンクの
強制排水によるポンプ起動後に圧力タンクの強制排水を
停止してからタンク圧力が規定圧力以上に回復するか否
かを確認することができ、圧力タンクが点検終了で必ず
規定圧力に回復することで、火災時のスプリンクラ−ヘ
ッドの作動及びタンク圧力の低下に基づくポンプ起動の
信頼性を保証できる。

また、タンク圧力の強制排水によるポンプ起動後にタン
ク圧力の回復が正常に行なわれなかった場合には、点検
を通じてタンク圧力が正常に回復できなかったことを検
知できるため、速やかに圧力タンクの点検修理を行なう
ことができ、適切な消火ポンプ設備の維持管理を可能と
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示したブロック図、第２図
は本発明の点検対象となる消火ポンプ設備を示した説明
図、第３図は本発明による点検処理を示したフローチャ
ート、第４図は本発明の点検処理が含まれる自動点検処
理を示したフローチャートである。 １：消火ポンプ ２：モータ ３：地下水槽 ４：吸込管 ５：仕切弁 ６：給水本管 ７：分岐管 ８ニスプリンクラ−ヘッド ９：圧力タンク １０：配管 １１：手動弁 １２：圧力スイッチ １３：圧力計 １４：ポンプ制御盤 １５：電動弁 １６：点検制御装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 消火ポンプ吐出側に管末に設置したスプリンクラーヘッ
   ド等に加圧用水を供給する給水管を接続し、該給水管の
   加圧水を圧力タンクに導入して内部空気を圧縮し、該圧
   縮空気により給水管の圧力をポンプ停止状態で規定圧力
   に保持し、スプリンクラーヘッドの作動等によるタンク
   圧力の低下を検知して消火ポンプに起動制御をかける圧
   力スイッチを設けた消火ポンプ設備に於いて、 前記圧力タンクの加圧水を強制排出してタンク圧力を低
   下させて前記圧力スイッチの出力に基づいて消火ポンプ
   を起動運転すると共に該ポンプ運転後に前記タンク圧力
   の強制排水を停止する試験制御手段と、該試験制御手段
   によるタンク強制排水の停止後にタンク圧力の規定圧力
   への回復を検出する回復圧力検出手段と、該回復圧力回
   復手段の検出出力が一定時間内に得られたときに正常と
   判断して消火ポンプの停止を指令する点検終了手段とを
   設けたことを特徴とする消火ポンプ設備の圧力タンク点
   検装置。