JPS6381012A - 繊維強化プラスチツクの成形法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は強化繊維に付加されたプラスチック樹脂を押圧
して繊維強化プラスチックに成形する繊維強化プラスチ
ックの成形法に関する。

（従来の技術） 繊維強化プラスチックを使用して中空構造体等の構造体
を成形するには、強化繊維に付加されたプラスチック樹
脂を押圧して所定の構造体に成形加工するようにされて
いる。

第２図は従来の減圧バック成形法を使用した成形法を示
す説明図であって、図中符号１は中空構造体を成形する
ための内側金型であり、その外周面には上記中空構造体
の内面形状に対応する凹凸部１ａが形成されている。

しかして、前記内側金型１の外側面にテフロン製のフィ
ルム２を前記金型１を覆うように貼設するとともに、こ
のフィルム２の外側に強化材としてのテープ基材にプラ
スチック樹脂が付加され半硬化したプリプレグ材３を所
定の厚さとなるように複層にわたって巻きつける。そし
てその後、前記プリプレグ材３の外側にテフロン製のフ
ィルム２がプリプレグ材３を覆うように貼設し、それら
をさらに覆うようにパックフィルム４を配設する。

一方、前記内側金型１と前記パックフィルム４とで形成
される両端部の間隙６には、間隙６を閉塞するようにシ
ール祠５を配設するとともに、このシール拐と前記プリ
プレグ材３との間隙６に真空装置（図示せず）に接続さ
れるノズル７か装着されている。

そこで、−に記真空装置およびノズル７を介して前記間
隙６を減圧すれば、前記パックフィルム４が大気圧によ
って内側金型１側に押圧され、プラスチックの成形が行
われる。

したがって、−）：　記金型１およびパックフィルム４
に挟持されたプリプレグ材３をそのまま加熱炉に入れ、
加熱を行って、プリプレグ材３を硬化させ、完全に成形
する。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した従来技術による繊維強化プラス
チックの成形法においては、簡単な構造体については成
形可能であるが、複雑な構造体、特に凹凸のある複雑な
外表面構造については屈曲部での押込不足や樹脂溜りに
よる偏肉が発生し、所定の肉厚に成形することができな
いという問題点がある。

そこで本発明は上述した従来技術の有する問題点を解消
し、複雑な構造体を所定の肉厚で成形することができる
繊維強化プラスチックの成形法を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために本発明は、強化繊維に付加
されたプラスチック樹脂を押圧して繊維強化プラスチッ
クに成形する繊維強化プラスチックの成形法において、
前記強化繊維に付加されたプラスチック樹脂を、内側金
型と、内側金型と異＝　　３　− なる線膨脹係数を有する外側金型とによって挟持する工
程と、前記両金型を加熱する工程と、前記加熱された両
金型の線膨脹係数の差により両金型を接近させて前記強
化繊維に付加されたプラスチック樹脂を押圧する工程と
を有することを特徴としている。

（作　用） 強化繊維に付加されたプラスチック樹脂を内側金型と外
側金型とで挟持し、この両金型によって挟持された強化
繊維に付加されたプラスチック樹脂を両金型とともに加
熱すると、加熱された両金型は異なる線膨脹係数を有す
るので、一方の金型が、他方の金型に比較して大きく熱
膨張し、この熱膨張の差により両金型が接近移動し、前
記強化繊維に付加されたプラスチック樹脂が押圧される
。

したがって強化繊維に付加されたプラスチック樹脂は、
加熱されるとともに押圧されて繊維強化プラスチックが
成形加工される。

（実施例） 以下本発明による繊維強化プラスチックの成形法の一実
施例について、第１図を参照して説明する。

図中？１号１０は外側面が波状に形成されるとともに所
定の線膨脹係数を有する内側金型であって、その内側金
型］Ｏの外周面に強化剤としてのテープ基材にプラスチ
ック樹脂が付加され半硬化したプリプレグ）ｒＡ’　１
２を所定の厚さとなるように複層にわたって巻きつける
。

その後前記プリプレグ材１２の外側に外側金型１３を配
設し、上記プリプレグ材１２を両金型により挟持する。

この外側金型１３は前記内側金型１０の線膨脹係数より
小さい線膨脹係数を有するものによって形成されており
、また前記内側金型１０と外側金型〕３の軸線方向の両
端面には、両金型にまたがるように固定具１４が装着さ
れ、両者を互いに連結するとともに、両金型によって形
成される間隙の軸線方向の両端部を閉鎖するようにする
。なおこの固定具１４は内側金型１０の外側金型１３側
への膨張を阻害しない構造となっている。

そこでこの両金型によって挟持されたプリプレグ材１２
を図示を省略した加熱炉に入れて加熱すると、内側金型
１０は外側金型１３より大きな線膨脹係数を有するよう
にしているので、内側金型１０が外側金型１３に比較し
て大きな熱膨張をして外側へ膨張する。

なお、この場合内側金型１０の軸方向の両端部には、外
側金型１３と同一の線膨脹係数を有する固定具１４が配
設されているので、内側金型１０は軸方向への膨張を規
制されながら外側金−型１３に向かって膨張する。」二
連のようにして前記内側金型１０が外側金型１３へ熱膨
張すると、プラスチック樹脂は内側から外側へ向かった
均一な押圧力を受けるとともに加熱されて加工硬化し、
複雑な構造体に対しても均一な抑圧成形が可能となり、
所定の形状および肉厚の繊維強化プラスチツク製品を成
形することができる。

また本発明の他の実施例として、外側金型の線膨脹係数
を内側金型のそれより大きくしてもよい。

すなわち、強化繊維に付加されたプラスチック□　樹脂
を前記両金型で挟持し、この金型を、例えば内側金型と
同一の線膨脹係数を有する筒状容器に挿入して加熱すれ
ば、外側金型は外側への熱膨張を規制され、内側金型側
へ接近するので、プラスチック樹脂を抑圧加工が可能と
なり前述同様の効果を得ることができる。

〔効　果〕

以１−の説明から明らかなように本発明によれば、強化
繊維に付加されたプラスチック樹脂を内側金型と、この
内側金型と線膨脹係数の異なる外側金型とで挟持すると
ともに加熱し、両金型の熱膨張の差を利用して抑圧成形
するようにしたから、成形時の押圧力が均一となり、複
雑な構造体に対して偏肉のない所定の肉厚の繊維強化プ
ラスチツク製品を成形することができる。また加熱と加
圧が同時にできるようになり成形加工の時間が大幅に短
縮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による繊維強化プラスチックの成形方法
の一実施例を示す正断面図、第２図は従来の成形方法の
例を示す正断面図である。 １０・・・内側金型、１２・・・プラスチック樹脂（プ
リプレグ材）、１３・・・外側金型。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、強化繊維に付加されたプラスチック樹 脂を押圧して繊維強化プラスチックに成形する繊維強化
   プラスチックの成形法において、前記強化繊維に付加さ
   れたプラスチック樹脂を、内側金型と、内側金型と異な
   る線膨脹係数を有する外側金型とによって挟持する工程
   と、前記両金型を加熱する工程と、前記加熱された両金
   型の線膨脹係数の差により両金型を接近させて前記強化
   繊維に付加されたプラスチック樹脂を押圧する工程とを
   有することを特徴とする繊維強化プラスチックの成形法
   。 ２、前記内側金型は、前記外側金型より大きな線膨脹係
   数を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の繊維強化プラスチックの成形法。