JPS637602Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、柱体に取付ける日除の横枠をその取
付け面の反対側から化粧枠で覆つてなる化粧枠装
置に関する。

（従来技術） 日除の横枠は、柱体にボルトで横方向から取付
けられ、通常は矩形状を呈しているものであるこ
とが知られている。

近時のファッショナブル化傾向に伴なつて、当
該横枠をアルミ押出型材で形成するとともに、そ
の外面に化粧面を形成した化粧横枠が用いられ始
めている。

（考案が解決しようとする問題点） このような化粧横枠にあつては、その一面が化
粧面であることから、これを柱体に取付けるのに
その化粧面にボルト穴を穿設しなければならない
し、さらにそのボルト穴に雨仕舞用のキャップを
装着するので、せつかくの化粧面が意匠的に毀損
される不都合を生じている。また、この種の横枠
は、これらを対にして中横枠として用いることが
できない欠点も有している。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、化
粧横枠を横枠自体と化粧枠とに分割して形成する
とともに、ボルトなどを用いずに日除の横枠に簡
単に装着できるように工夫したものである。

すなわち本考案は、柱体に取付ける日除の横枠
をその取付け面の反対側から化粧枠で覆つてなる
化粧枠装置であつて、前記横枠は上下端壁に係止
溝を形成する一方、前記化粧枠は、外面に化粧面
を有する化粧面部を設けるとともに、この化粧面
部の上下端から同一背面方向に係止突片を設け、
該突片の先端には、横枠の前記係止溝と嵌合する
鈎状係止部を設け、さらに、化粧面部の下端に、
これより下側へ延長する延設部を設けた日除の化
粧枠装置を提供せんとするものである。

（実施例） 以下に本考案の化粧枠装置を図示の実施例に基
いて説明する。

まず、本案化粧枠を装着する日除の横枠につい
て説明すると、横枠Ａは、第１図に示すように、
方形状の中空部１，１を所定間隔設けて上下に対
峙させるとともに、中空部１，１の各側壁１ａ，
１ａを延長させてなる連結壁１ｂにより両中空部
を連結し、さらに、中空部１，１の各対向壁１
ｃ，１ｃに一対の突条１ｄ，１ｄを形成してなる
もので、この突条１ｄ １ｄと、対向壁１ｃ，１
ｃ、および連結壁１ｂにより形成される半中空部
１ｅはナット２のガイドとなるものである。な
お、対向壁１ｃ，１ｃとは反対側の端壁１ｆ，１
ｆであつて、前記側壁１ａ，１ａとは反対側の側
壁１ｇ，１ｇの近傍に係止溝１ｈ，１ｈを設け、
また、前記側壁１ｇ，１ｇには取付けビス３を横
枠Ａの側壁１ａのビス挿通孔に挿通するための作
業用孔１ｉを形成している。

上記のように構成される横枠Ａを単体で用いる
場合は、前記半中空部１ｅに予めナット２を用意
しておき、これに、柱体４から挿通したボルト５
の先端を螺着すればよい。この場合、ナット２は
半中空部１ｅに挿入されているので、螺着に際し
不手際から通常生じうるナツト２の落下という事
態を回避することができる利点がある。

本考案に用いる化粧枠６は上述した横枠Ａに取
付けるものであつて、外面に化粧面を有する化粧
面部６ａを設けるとともに、この化粧面部６ａの
上下端から同一背面方向に係止突片６ｂ，６ｂを
設け、該突片の先端には、横枠Ａの上下端壁１
ｆ，１ｆに形成した係止溝１ｈ，１ｈと嵌合する
鈎状係止部６ｃを設け、さらに、化粧面部６ａの
下端に、これより下側へ延長する延設部６ｄを設
けてなるものである。

上記のように構成される化粧枠６を横枠Ａに取
付けることにより、前記半中空部１ｅおよびナッ
ト２、さらには作業用孔１ｉなどを隠蔽すること
ができ、これだけでも外観を良好にするのみなら
ず、外面の化粧面部６ａと、これから下方へ膨出
する延設部６ｄとが相俟て、その外観を一層高級
ないし豪華なものとすることができる。しかも、
本案化粧枠の取付けは、係止突片６ｂ，６ｂ鈎状
係止部６ｃを横枠Ａの係止溝１ｈ，１ｈに単に嵌
合させるだけでよいから極めて簡単に行うことが
でき、また、延設部６ｄは水切として機能するも
のである。

なお、横枠Ａを二つ組合わせて用いる場合は、
通常は第３図に示すような頂部に両突片部４ａ，
４ａを形成した柱体４を使用し、第２図に示すよ
うに側壁１ｇ，１ｇを相互に当接させ、外側から
ボルト７を、連結壁１ｂ、半中空部１ｅ、そして
もう一方の半中空部１ｅと連結壁１ｂを挿通して
ナット２に螺着する。この場合、双方の半中空部
１ｅは一対の突条１ｄ，１ｄとともにボルト７の
挿通ガイドとして機能し、また、ボルト７を挿通
することにより、一組の横枠Ａの当接においてそ
の位置合せが容易になされることになる。このよ
うに、横枠Ａを二つ組合わせて用いることにより
日除は連結することができ、これによつて日除の
幅を任意に広げることができるものである。

（考案の効果） 本考案に係る日除の化粧枠装置は以上説明した
ように、柱体の取付ける日除の横枠をその取付け
面の反対側から化粧枠で覆つてなる化粧枠装置で
あつて、前記横枠は上下端壁に係止溝を形成する
一方、前記化粧枠は、外面に化粧面を有する化粧
面部を設けるとともに、この化粧面部の上下端か
ら同一背面方向に係止突片を設け、該突片の先端
には、横枠の前記係止溝と嵌合する鈎状係止部を
設け、さらに、化粧面部の下端に、れにより下側
へ延長する延設部を設けてなるものであるから、
横枠は従来のものを用いることができ、したがつ
て横枠を対にして中横枠として用いることができ
るとともに、これに化粧枠を簡単に取付け得て化
粧枠装置を実現できるものである。これを詳述す
ると、化粧枠を横枠に取付けることにより、横枠
の構成要素、例えば半中空部およびこれに挿通す
るナット、さらには横枠中空部のビス挿通孔など
を隠蔽することができる。そして、化粧枠の取付
けは、係止突片の鈎状係止部を横枠の係止溝に単
に嵌合させるだけでよいから極めて簡単に行うこ
とができ、また、延設部は水切りとして機能する
などの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案化粧枠を示す縦断面図、第２図は
横枠を連結した状態を示す縦断面図、第３図は柱
体の斜視図である。 Ａ……横枠、６……化粧枠、６ａ……化粧面
部、６ｂ……係止突片、６ｃ……鈎状係止部、６
ｄ……延設部、１ｆ……端壁、１ｈ……係止溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柱体４に取付ける日除の横枠Ａをその取付け面
   の反対側から化粧枠６で覆つてなる化粧枠装置で
   あつて、前記横枠Ａは上下端壁１ｆ、１ｆに係止
   溝１ｈ、１ｈを形成する一方、前記化粧枠６は、
   外面に化粧面を有する化粧面部６ａを設けるとと
   もに、この化粧面部６ａの上下端から同一背面方
   向に係止突片６ｂ、６ｂを設け、該突片の先端に
   は、横枠Ａの前記係止溝１ｈ、１ｈと嵌合する鈎
   状係止部６ｃを設け、さらに、化粧面部６ａの下
   端に、これより下側へ延長する延設部６ｄを設け
   たことを特徴とする日除の化粧枠装置。