JPS637515A - 磁気記録媒体用ベ−スフイルムおよび磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用ベ−スフイルムおよび磁気記録媒体

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JPS637515A
JPS637515A JP15053086A JP15053086A JPS637515A JP S637515 A JPS637515 A JP S637515A JP 15053086 A JP15053086 A JP 15053086A JP 15053086 A JP15053086 A JP 15053086A JP S637515 A JPS637515 A JP S637515A
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JP
Japan
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film
magnetic recording
plasma
coating layer
recording medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP15053086A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Nakayama
正俊 中山
Kunihiro Ueda
国博 上田
Toru Shimozawa
下沢 徹
Shigeyo Miyamori
宮森 薫代
Masaharu Nishimatsu
西松 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPS637515A publication Critical patent/JPS637515A/ja
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  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
工 発明の背景 技術分野 本発明は、磁気記録媒体用のベースフィルムと磁気記録
媒体に関するものである。 さらに詳しくは、特にコン
ピューター、○A機器、ビデオフロッピー等で用いられ
るテープ状もしくはディスク状の磁気記録媒体用のベー
スフィルムとそのペースフィルを用いた磁気記録媒体に
関する。 先行技術 ]ンピューター、08機器等で用いられるテープ状もし
くはディスク状の磁気記録媒体は通常、ポリエステル等
の可とう性を有する樹脂基板をベースフィルムとし、こ
の上に電気記録層、さらにはトップコート層等を設層し
て形成される。 この際に、ベースフィルムとして用いられる可とう性基
板の表面粗度は最終製品の品質に大きな影習を及ぼし、
たとえばドロップアウト等の原因になる。 従フて、可
とう性基板の表面粗度の値はきわめて厳しい値が要求さ
れるが、このような要求値を満足する基板のコストは非
常に高価なものになる。 また、可とう性基板の表面は、搬送ローラー等によって
ケズレ等のキズも発生しやすく、このような厳しい表面
粗度を保証していくには、部材受入れ、製造工程中等の
管理に要する工数も必要となってくる。 これらの要因が、必然的に製品のコストアップをまねく
結果となフている。 そのため、比較的に廉価で、表面粗度が太きく、そのま
まの状態では、通常実用に耐えないような可とう性基板
を、何らかの方法で使用可能にでき、しかも使用目的、
用途等に応じて任意に表面粗度を調整することができ、
さらにはこのように処理された表面はケズレ等のキズが
容易に発生しないという特性を有する磁気記録媒体用の
ベースフィルムおよびそのベースフィルムを用いた磁気
記録媒体が要望されている。 そこで、本発明者らは、これらの要望に対して、R2゜
=0.02μ田以上の可とう性基板上に、重合性バイン
ダーと平均粒径50〜1500人の微粒子顔料とを含有
する被覆層を設層する旨の提案を行なっている(特願昭
第60−45461号)。 この提案によれば、上記の目的は達成されるが、さらに
基板と被覆層との接着性を向上させて、先に提案した効
果をより一層向上させ、しかも耐スクラッチ性に優れた
ベースフィルムおよび媒体を実現することが必要である
。 ■ 発明の目的 本発明の目的は、比較的、表面粗度が大きく、そのまま
の状態では通常実用に耐えないような可とう性基板を、
表面処理によって使用可能にし、しかも使用目的、用途
等に応じて任意に表面粗度を調整することができ、さら
には、このように処理された表面ばケズレ等のキズが容
易に発生しないという特性を有し、しかも基板との接着
力に優れ、耐スクラッチ性、耐久性の向上した磁気記録
媒体用のベースフィルムおよびこのベースフィルムを利
用した暖気記録媒体を提供することにある ■ 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。 すなわち第1の発明は、表面粗度R2’0 =0.02
μm以上の可とう性基板上に、プラズマ重合膜を有し、
この重合膜上に重合性バインダーと平均粒径50〜15
00人の微粒子顔料とを含有する被覆層を有することを
特徴とする磁気記録媒体用ベースフィルムである。 第2の発明は、表面粗度R2o=0.02μm以上の可
とう性基板上にプラズマ重合膜を有し、この重合膜上に
設けられた被覆層と、この被覆層上に設けられた磁気記
録層とを有する磁気記録媒体において、上記被覆層が、
重合性バインダーと平均粒径50〜1500人の微粒子
顔料とを含有することを特徴とする磁気記録媒体である
。 ■ 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。 本発明の磁気記録媒体用ベースフィルムは、表面粗度R
?Q=0.02μ田以上の可とう性基板と、この基板上
に設けられるプラズマ重合膜と被覆層とを有している。  さらにこの被覆層は重合性バインダーと平均粒径50
〜1500人の微粒子顔料とを含有している。 さらに詳しく説明すると、基板は可とう性を有し、通常
ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート、ポリ
イミド、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリエチレ
ンテレフタレート、芳香族アラミドなとの樹脂材料によ
って形成される。 そして基板の表面粗度はR2o=0
.02μm以上である。 表面粗度がR2g=0.02μm未満の基板では、表面
粗度を向上させるための表面処理の必要性がないからで
ある。 また、基板のコストはR20=0.02μmを界にして
、臨界的に著しく高くなるために、R20=0.02μ
m未満の基板では容易に製品のコストダウンが図れない
からである。 この場合、20点平均表面粗度R7Dの定義と表示は、
JISBO601に記載されている10点平均粗さRI
nに準じ、測定点を10点から20点に増して新たに規
定したものである。 すなわち、20点平均表面粗度R?0は、例えば触針針
により描き出された断面曲線を用い、この断面曲線から
基準長さだけ抜き取った部分において、記録チャート進
行方向に記入した各山頂、谷底の平均線に平行、かつ断
面曲線を横切らない任意の基準直線から縦倍率の方向に
測定した最高から10番目までの山頂の標高の平均値と
、最深か610番目までの谷底の標高の平均値との差を
マイクロメーター(μm)で表わしたものをいう。 なお、20点平均表面粗度R20を求める場合の基準長
ざしは、原則として20点平均表面粗度R20の範囲に
よって異なり、 0.8μm≦R20の場合  L=0.25mm0.8
μm<R20≦6.3の場合 L=0.8mm 6.3μm<R20≦25μ田の場合 L=2.5m+n 25μm<R2g≦f00Atmの場合L = 8 m
m 100μm<R2o≦400 μmの場合L=25+n
m とする。 また、カットオフ値は、触針スピード30μm/sec
で、0.18〜9Hz程度とする。 また触針針の針先端面の大きさは0.1×2.5μm、
針圧は2mgとする。 この場合、R2Oが0.02〜0.50μmの基板であ
ると、本発明の効果は、より一層大きいものとなる。 そして、後述の被覆層を設けることにより、表面粗度は
30%以上改良され、被NR表面の表面粗度は、可とう
性基板表面の表面粗度の70%以下となる。 このような基板の上には、プラズマ重合膜を形成す乙。 本発明のプラズマ重合膜は、Cを含む7ii膜であるこ
とが好ましく、この場合、C単、独で形成してもよいし
、Cとその他の元素を含有させて形成してもよい。 Cとその他の元素を含有させてプラズマ重合膜を形成す
る場合、その他の元素として、H1N、Oの1種以上を
含有させることが好ましい。 原料ガスとしては、通常操作性の良いことから、常温で
気体のメタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、
エチレン、プロピレン、ブテン、ブタジェン、アセチレ
ン、メチルアセチレン、その他の飽和ないし不飽和の炭
化水素の1種以上を用いるか、必要に応じて常温で液体
の炭化水素を原料としてもよい。 このような炭化水素の1種以上にN2.02.03、N
20.N2.No、N20、NO2などのNOx、NH
3、Co、CO2等の1種以上を加えたものを原料ガス
として用いても好適である。 さらに必要に応して、原料にSi、B、P、S等のソー
スを微量成分として添加することもできる。 なお、プラズマ重合膜をC、Gl独で形成する場合には
、炭化水素ガスに対して大量の水素を加えた混合ガスに
対してプラズマ重合を行うことによって炭素膜が生成可
能である。 この炭素膜は混合ガス比、プラズマパワー
、基板温度等の条件により炭素の構造が変化する。 このような原料を用いて形成されるプラズマ重合膜の膜
厚は5〜80人である。 この膜厚が80人をこえると、成膜時の内部応力が膜中
に残留し、膜自体の強度が低下し、しかもプラズマ重合
膜自体が硬いためフレキシブルな媒体としての耐久性に
劣り、磁気記録媒体として実用に耐えない。 また、5人未満であると、本発明の実効がなくなる。 なお、膜厚の測定は、エリプソメーター等を用いればよ
い。 このような膜厚の制御は、プラズマ重合膜形成時の反応
時間、原料ガス流量等を制御すればよい。 プラズマ重合膜は、前述の原料ガスの放電プラズマを基
板に接触させることにより重合膜を形成するものである
。 プラズマ重合の原理について概説すると、気体を低圧に
保ち電場を作用させると、気体中に少量存在する自由電
子は、常圧に比べ分子間距離が非常に大きいため、電界
加速を受け5〜10eVの運動エネルギー(電子温度)
を獲得する。 この加速電子が原子や分子に衝突すると、原子軌道や分
子軌道を分断し、これらを電子、イオン、中性ラジカル
など、通常の状態では不安定の化学種に解離させる。 解離した電子は再び電界加速を受けて、別の原子や分子
を解離させるか、この連鎖作用で気体はたちまち高度の
電謝状態となる。 そしてこれはプラズマガスと呼ばれ
ている。 気体分子は電子との衝突の機会が少ないのでエネルギー
をあまり吸収せず、常温に近い温度に保たれている。 このように、電子の運動エネルギー(電子温度)と、分
子の熱運動(ガス温度)が分離した系は低温プラズマと
呼ばれ、ここでは化学種が比較的原型を保ったまま重合
等の加酸的化学反応を進めつる状況を創出しており、本
発明はこの状況を利用して基板上にプラズマ重合膜を形
成しようとするものである。 なお低温プラズマを利用
するため、基板への熱影響は全くない。 基板表面にプラズマ重合膜を形成する装置例が第1図に
示しである。 第1図は、周波数可変型の電源を用いた
プラズマ重合装置である。 第1図において、反応容器Rには、原料ガス源511ま
たは512から原料ガスがそれぞれマスフローコントロ
ーラ521および522を経て供給される。ガス源51
1または512がら別々のガスを供給する場合は、混合
器53において混合して供給する。 原料ガスは、各々1〜250mfl/分の流量範囲をと
りつる。 反応容器R内には、基板支持装置が設置され、ここでは
磁気テープ用の基板の処理を目的として、繰出しロール
561と巻取りロール562が示しである。 磁気記録媒体の形態に応じて様々の支持装置が使用でき
、例えば載置式の回転支持体装置も使用されうる。 基板を間に挟んで対向する電極551.552が設けら
れており、−方の電極551は例えば周波数可変型の電
源54に接続され、他方の電極552は接地されている
。 さらに、反応容器R内には、容器内を排気するための真
空系統が配備され、そしてこれは液体窒素トラップ57
、油回転ポンプ58および真空コントローラ59を含む
。 これら真空系統は反応容器内を0.01〜10  
Torrの真空度の範囲に維持する。 操作においては、反応容器R内がまず1O−3Torr
以下になるまで油回転ポンプにより容器内を排気し、そ
の後原料ガスが所定の流量において容器内に混合状態で
供給される。 このとき、反応容器内の真空は0.01〜10Torr
の範囲に管理される。 基板の移行速度ならびに原料ガスのt、量か安定すると
、電源かオンにされる。 こうして、移行中の基板にプ
ラズマ重合膜が形成される。 なお、キャリアガスとして、Ar、N2゜He、N2な
どを使用してもよい。 また、印加電流、処理時間等は通常の条件とすればよい
。 プラズマ発生源としては、高周波数放電の他に、マイク
ロ波放電、直流放電、交流放電等いずれでも利用できる
。 このように形成されるプラズマ重合膜は、前述したよう
に、CまたはCとH,N、Oの1種以上を含有しており
、Cの含有量はプラズマ重合膜中に30〜100aj%
、より好ましくは30〜90at%である。 Cの含有量が30at%未満であると、プラズマ重合膜
の膜強度が低下し、実用に耐えない。 また、Cに加えて1種以上含有されるHlN、0の含有
量は、水素と炭素の原子比(H/C比)が1以下、特に
1/6〜1、窒素と炭素の原子比(N/C比)が3/1
0以下、特に1/20〜3/10、酸素と炭素の原子比
(OZC比)が3/10以下、特に1/20〜3/10
の範囲が好適である。 このようにCに加えてH,N、
0の1種以上を含有させることによって耐スクラッチ性
が向上する。 なお、プラズマ重合膜中のC,H,N、0およびその他
の元素の含有量の分析は、SIMS(2次イオン質量分
析)等に従えばよい。 SIMSを用いる場合、本発明のプラズマ重合膜は5〜
80人であるので、プラズマ重合膜表面にて、C,H,
N、Oおよびその他の元素をカウントして算出すればよ
い。 あるいは、Ar等でイオンエツチングを行いながら、C
,H,N、0およびその他の元素のプロファイルを測定
して算出してもよい。 SIMSの測定については、表面科学基礎講座 第3巻
(1984)表面分析の基礎と応用(P2O)  “S
IMSおよびLAMMA”の記載に従えばよい。 このようなプラズマ重合膜は、基板上、特にプラズマ処
理された基板上に形成されることが好ましい。 基板表面をプラズマ処理することによって、基板との接
着力が向上し、ひいてはこの基板とプラズマ重合膜との
接着力が向上する。 基板表面のプラズマ処理法の原理、方法および形成条件
等は前述したプラズマ重合法のそれと基本的には、はぼ
同一である。 ただし、プラズマ処理は原則として、無機ガスを処理ガ
スとして用い、他方、前述したプラズマ重合法によるプ
ラズマ重合膜の形成には原則として、有機ガス(i:J
合によっては無機ガスを混入させてもよい)を原料ガス
として用いる。 本発明のプラズマ処理ガスとしては5、特に制限はない
。 すなわち、N2 、Ar、、He、02、N2、空
気等いずれであってもよい。 このような中では、O,N、Hの1種以上を含む無機ガ
スを用いることが好ましい。 このような無機ガスとしては、N2.N2、NH3,0
2,03,N20、No、N20、No2などのNOx
等の中から適宜選定し、これらの単独ないし混合したも
のか、これらとAr、He、Ne等とを混合したものが
好適である。 さらに、プラズマ処理電源の周波数については、特に制
限はなく、直流、交流、マイクロ波等いずれであっても
よい。 このようなプラズマ重合膜の上には、被覆層が設層され
る。 被覆層は、重合性バインダー中に微粒子顔料等を
分散させたものを、プラズマ重合膜を有する基板上に塗
布設層し、その後硬化させたものである。 重合性バインダーは放射線硬化型化合物または熱硬化型
化合物を、架橋重合させたものである。 放射線硬化型化合物の具体例としては、ラジカル重合性
を有する不飽和二重結合を示すアクリル酸、メタクリル
酸、あるいはそれらのエステル化合物のようなアクリル
系二重結合、ジアリルフタレートのようなアリル系二重
結合、マレイン酸、マレイン酸誂導体等の不飽和結合等
の放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可
塑性樹脂の分子中に含有または導入した樹脂である。 
その池数射線照射により架橋重合する不飽和二重結合を
有する化合物であれば用いることができる。 放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑
性樹脂の分子中に含有する樹脂としては次の様な不飽和
ポリエステル樹脂がある。 分子鎖中に放射線硬化性不飽和二重結合を含有するポリ
エステル化合物、例えば下記(2)の多塩基酸と多価ア
ルコールのエステル結合がら成る飽和ポリエステル樹脂
で多塩基酸の一部をマレイン酸とした放射線硬化性不飽
和二1゛
【結合を含有する不飽和ポリエステル樹脂を挙
げることができる。 放射線硬化性不飽和ポリエステル
樹脂は多塩基酸成分1種以上と多価アルコール成分1種
以上にマレイン酸、フマル酸等を加え常法、すなわち触
媒の存在下で、180〜200℃、窒素雰囲気下、脱水
あるいは脱アルコール反応の後、240〜280℃まで
昇温し、0.5〜1+nmHgの減圧下、縮合反応によ
り得ることができる。 マレイン酸やフマル酸等の含有
量は、製造時の架橋、放射線硬化性等から酸成分中1〜
40モル%、好ましくは10〜30モル%である。 放射線硬化性樹脂に変性できる熱可塑性樹脂の例として
は、次のようなものを挙げることができる。 (1)塩化ビニール系共重合体 塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニールアルコール共重
合体、塩化ビニール−ビニールアルコール共重合体、塩
化ビニール−ビニールアルコール−プロピオン酸ビニー
ル共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−マレイン酸
共重合体、塩化とニール−酢酸ビニール−ビニルアルコ
ール−マレイン酸共重合体、塩化ヒニールー酢酸ビニー
ルー末端OH側鎖アルキル基共重合体、例えばUCC社
製VROH,VYNClVYEGX、VERRlVYE
S、VMCA。 VAGH,UCARMAG520.UCARMAG52
8等が挙げられ、このものにアクリル系二重結合、マレ
イン酸系二重結合、アリル系二重結合を導入して放射線
感応変性を行う。 これらはカルボン酸を含有してもよい。 (2)飽和ポリエステル樹脂 フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸のような飽和多塩基酸と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1.2プロピレングリコール、
1.3ブタンジオール、ジプロピレングリコール、1゜
4ブタンジオール、1,6ヘキサンジオール、ペンタエ
リスリット、ソルビトール、グリセリン、ネオペンチル
グリコール、1,4シクロヘキサンジメタツールのよう
な多価アルコールとのエステル結合により得られる飽和
ポリエステル樹脂またはこれらのポリエステル樹脂をS
O3Na等で変性した樹脂(例えばバイロン53S)が
例として挙げられ、これらも放射線感応変性を行う。 (3)ポリビニルアルコール系樹脂 ポリビニルアルコール、ブチラール樹脂、アセタール樹
脂、ホルマール樹脂およびこれらの成分の共重合体で、
これら樹脂中に含まれる水酸基に対し放射線感応変性を
行う。 (4)エポキシ系樹脂、フォノキシ系樹脂ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリン、メチルエピクロルヒドリン
の反応によるエポキシ樹脂、例えばシェル化学製(エピ
コート152.154 、828 、1001.100
4、+007) 、ダウケミカル製(DEN431 、
DER732、DER511、DER331)、大日本
インキ製(エビクロン400.800)、さらに上記エ
ポキシの高重合度樹脂であるUCC社製フェノキシ樹脂
(PKHA、PKHC,PKHH)、臭素化ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの共重合体、大日本イン
キ化学工業製(エビクロン+45.152 、153 
、1120)等があり、またこれらにカルボン酸基を含
有するものも含まれる。 これら樹脂中に含まれるエポ
キシ基を利用して放射線感応変性を行う。 (5)繊維素誘導体 各種のものが用いられるが、特に効果的なものは硝化綿
、セルローズアセトブチレート、エチルセルローズ、ブ
チルセルローズ、アセチルセルローズ等が好適である樹
脂中の水酸基を活用して放射線感応変性を行う。 その他、放射線感応変性に用いることのできる樹脂とし
ては、多官能ポリエステル樹脂、ポリエーテルエステル
樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂および誘導体(pvp
オレフィン共重合体)、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、スピロアセタール樹脂、水酸基を
含有するアクリルエステルおよびメタクリルエステルを
重合成分として少なくとも一種含むアクリル系樹脂等も
有効である。 以下にエラストマーもしくはプレポリマーの例を挙げる
。 (1)ポリウレタンエラストマーもしくはプレポリマー ポリウレタンの使用は耐摩耗性、および基体フィルム、
例えばPETフィルムへの接着性が良い点で特に有効で
ある。 ウレタン化合物の例としては、イソシアネート
として、2.4−トルエンジイソシアネート、2.6−
トルエンジイソシアネート、1.3−キシレンジイソシ
アネート、1,4−キシレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3
′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
、3.3′−ジメチルビフェニレンジイソシアネート、
4.4′−ビフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソフオロンジイソシアネート
、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、デスモジ
ュールし、デスモジュールN等の各種多価イソシアネー
トと、線状飽和ポリエステル(エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、1.4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ペンタエリスリット、ソルビトール、ネオペンチ
ルグリコール、1.4−シクロヘキサンジメタツールの
様な多価アルコールと、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸の様な飽
和多塩基酸との縮重合によるもの)、線状飽和ポリエー
テル(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール)やカプロラクタ
ム、ヒドロキシル含有アクリル酸エステル、ヒドロキシ
ル含有メタクリル酸エステル等の各種ポリエステル類の
縮重合物により成るポリウレタンエラストマー、プレポ
リマーが有効である。 こわらのウレタンエラストマーの末端のイソシアネート
基または水酸基と、アクリル系二重結合またはアリル系
二重結合等を有する単量体とを反応させることにより、
放射線感応性に変性することは非常に効果的である。 
また、末端に極性基としてOH,C0OH等を含有する
ものも含む。 さらに、不飽和二重結合を有する長鎖脂肪酸のモノある
いはジグリセリド等、インシアネート基と反応する活性
水素を持ち、かつ放射線硬化性を存する不飽和二重結合
を有する単量体も含まれる。 (2)アクリロニトリル−ブタジェン共重合エラストマ
ー シンクレアベトロケミカル社製ポリBDリタイノドレシ
ンとして市販されている末端水酸基のあるアクリロニト
リルブタジェン共重合体プレポリマーあるいは日本ゼオ
ン社製ハイカー+432J等のエラストマーは、特にブ
タジェン中の二重結合が放射線によりラジカルを生じ架
橋および重合させるエラストマー成分として適する。 (3)ボリブタジエンエラストマー シンクレアベトロケミカル社製ポリBDリタイノドレジ
ンR−15等の低分子量末端水酸基を有するプレポリマ
ーが特に熱可塑性樹脂との相溶性の点で好適である。 
R−15プレポリマーにおいては分子末端が水酸基とな
っている為、分子末端にアクリル系不飽和二重結合を付
加することにより放射線感応性を高めることが可能であ
り、バインダーとしてさらに有利となる。 またポリブタジェンの環化物、日本合成ゴム族CBR−
M901も熱可塑性樹脂との組合せによりすぐれた性質
を有している。 その他、熱可塑性エラストマーおよびそのプレポリマー
の系で好適なものとしては、スチレン−ブタジェンゴム
、塩化ゴム、アクリルゴム、イソプレンゴムおよびその
環化物(日本合成ゴム族ClR701)があり、エポキ
シ変性ゴム、内部可塑化飽和線状ポリエステル(東洋紡
バイロン#300)等のエラストマーも放射線感応変性
処理を施すことにより有効に利用できる。 オリゴマー、モノマーとして本発明で用いられる放射線
硬化性不飽和二重結合を有する化合物としては、スチレ
ン、エチルアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、1,6−ヘキサングリコールジアク
リレート、1.6−ヘキサングリコールジアクリレート
、N−ビニルピロリドン、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート(メタクリレート)、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート(メタクリレート)、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、多官能オリゴエステルアクリレー
ト(アロニックスM−7100、M−5400,550
0,5700等、東亜合成)、ウレタンエラストマーに
ッポンラン4040)のアクリル変性体、あるいはこれ
らのものにC0OH等の官能基が導入されたもの、トリ
メチロールプロパンジアクリレート(メタクリレート)
フェノールエチレノキシド付加物のアクリレート(メタ
クリレート)、下記−数式で示されるペンタエリスリト
ール縮合環にアクリル基(メタクリル基)またはεカプ
ロラクトン−アクリル基のついた化合物、式中、m=1
、a=2、b=4の化合物(以下、特殊ペンタエリスリ
トール縮合物Aという)、 m=1、a=3、b=3の化合物(以下、特殊ペンタエ
リスリトール縮合物Bという)、m=1、a=6、b=
oの化合物(以下、特殊ペンタエリスリトール縮合物C
という)、m=2、a=6、b=oの化合物(以下、特
殊ペンタエリスリトール縮合物りという)、および下記
式−数式で示される特殊アクリレート類等が挙げられる
。 1 )  (CH2=CHCOOCH2) 3−C(j
(20H(特殊アクリレートA) 2)   (CH2=CHCOOCH2)3−CCH2
CH3(特殊アクリレートB) 3)   (CH2=CHC0(OC3Hs )n −
0CH2)3−CCH2CH3(特殊アクリレートC) (特殊アクリレートD) (特殊アクリレートE) CH2CH2C00CH=CH2 (特殊アクリレートF) 8)  CH2=CHCOO−(CH2CH20)4−
COCH=CH2(特殊アクリレートH) CH2CH2C00CH=CH2 (特殊アクリレートI) (特殊アクリレートJ) Aニアクリ)L4ti、   X:多価アルコールY:
多塩基酸     (特殊アクリレートK)−1凸O− 1)   A千M−N−)−M−A Aニアクリル酸、   M:2価アルコールN:2塩基
酸     (特殊アクリレートし)次に、放射線感応
性バインダー合成例を説明する。 a)塩化ビニール酢酸ビニール共重合系樹脂のアクリル
変性体(放射線感応変性樹脂)の合成OH基を有する一
部ケン化塩ビー酢ビ共重合体く平均重合度 n=500
)750部とトルエン1250部、シクロへキサノン5
00部を51の4つロフラスコに仕込み、加熱溶解し、
80℃昇温後トリレンジイソシアネートの2−とドロキ
シエチルメタクリレートアダクト※を61.4部加え、
さらにオクチル酸スズ0.012部、ハイドロキノン0
.012部を加え、80℃でN2気流中、NGO反応率
が90%となるまで反応せしめる。 反応終了後冷却し、メチルエチルケトン1250部を加
え希釈する。 【※トリレンジイソシアネート(TDI)の2−とドロ
キシエチルメタクリレート(2HEMA)アダクトの製
法 TDI348部をN2気流中11の4つ目フラスコ内で
80℃に加熱後、2−エチレンメタクリレート260部
、オクチル酸スズ0.07部、ハイドロキノン0.05
部を反応缶内の温度が80〜85℃となるように冷却コ
ントロールしながら滴下終了後80℃で3時間撹拌し、
反応を完結させる。 反応終了後取り出して、冷却後、白色ペースト状のTD
Iの2HEMAを得た。】 b)ブラチール樹脂アクリル変性体に合成(放射線感応
変性樹脂) ブチラール樹脂積水化学製BM−S100部をトルエン
191.2部、シクロへキサノン71.4分と共に51
の4つ目フラスコに仕込み、加熱溶解し、80℃昇温後
TDIの2HEMAアダクト※を7.4部加え、さらに
オクチル酸スズ0.015部、ハイドロキノン0.01
5部を加え、80℃でN2気流中NCO反応率が90%
以上となるまで反応せしめる。 反応終了後冷却し、メチルエチルケトンにて希釈する。 C)飽和ポリエステル樹脂アクリル変性体の合成(放射
線感応変性樹脂) 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンRV−200)
、100部をトルエン116部、メチルエチルケトン1
16部に加熱溶解し、80℃昇f:L後、TDTの2H
EMAアダクト※を3.55部加え、ざらにオクチル酸
スズ0.007部、ハイドロキノン0.007部を加え
、80℃てN2気流中NCO反応率が90%以上となる
まで反応せしめる。 d)◎エポキシ樹脂アクリル変性体の合成(放゛ 射線
感応変性樹脂) エポキシ樹脂(シェル化学製エピコート1007)40
0部をトルエン50部、メチルエチルケトン50部に加
熱溶解後、N、N−ジメチルヘンシルアミン0.006
部、ハイドロキノン0003部を添加し80℃とし、ア
クリル酸69部を滴下し、80℃で酸価5以下となるま
で反応せしめる。 ◎フェノキシ樹脂アクリル変性体の合成(放射線感応変
性樹脂) OH基を有するフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社製
 分子量30000)600部、メチルエチルケトン1
800部を31の4つ目フラスコに仕込み、加熱溶解し
、80℃昇温後、トリレンジイソシアネートの2とドロ
キシエチルメタクリレートアダクトを6.0部加え、さ
らにオクチル酸スズ0.012部、ハイドロキノン0.
012部を加え、80℃でN2気流中、NGO反応率が
90%となるまで反応せしめる。 このフェノキシ変性体の分子量は、35000.1分子
当りの二重結合は1個である。 e)ウレタンエラストマーアクリル変性体の合成(放射
線硬化性エラストマー) 末端インシアネートのジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MD I )系ウレタンプレポリマーく日本ポリウ
レタン製ニッポラン3119)250部、2HEMA3
2.5部、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸スズ
0−009部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、T
DI43.5部を反応缶内の温度が80〜90℃となる
ように冷却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で反応
率95%以上となるまで反応せしめる。 f)ポリエーテル系末端ウレタン変性エラストマーアク
リル変性体(放射線硬化性エラストマー)の合成 日本ポリウレタン社製ポリエーテルPTG−500,2
50部、2HEMA32.5部、ハイドロキノン0.0
7部、オクチル酸スズ0゜009部を反応缶にいれ、8
0℃に加熱溶解後、TDI43.5部を反応缶内の温度
が80〜90℃となるように冷却しながら滴下し、滴下
終了後、80℃で反応率95%以上となるまで反応せし
める。 g)ポリブタジェンエラストマーアクリル変性体の合成
(放射線硬化性エラストマー)シンクレアベトロケミカ
ル社製低分子量末端水酸基ポリブタジエンボリBDリク
イットレジンR−15250部、2HEMA32.5部
、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸スズ0.00
9部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、TDI43
.5部を反応缶内の温度か80〜90℃となるように冷
却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で反応率95%
以上となるまで反応せしめる。 高分子には、放射線照射により崩壊するものと分子間に
架橋を起こすものが知られている。 分子間に架橋を起すものとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ボッスチレン、ポリアクリル酸エステル、
ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリビニルピロリドンゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルンがある。 このような架橋型ポリマーであ
れば、上記のような変性を特に施さなくても、架橋反応
が起こるので、前記変性体の他に、これらの樹脂はその
まま使用可能である。 このような放射線硬化性樹脂を硬化するには、公知の種
々の方法に従えばよい。 熱硬化型化合物である熱硬化性樹脂または反応型樹脂と
しては、塗布液の状態では200000以下の分子量で
あり、塗布、乾燥後に加熱することにより、縮合、付加
等の反応により分子量は無限大のものとなる。 また、
これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟
化または溶融しないものが好ましい。 具体的には、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン軟化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、ジノコン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポ
キシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロースメラミン樹脂
、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネ
ートの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシア
ネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量
グリコール/高分子ジオール/トリフェニルメタントリ
イソシアネートの混合物、ポリラミン樹脂およびこれら
の混合物である。 特に好ましいものは、繊維素樹脂(硝化綿等)、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、ウレタ
ンの組合せからなる熱硬化性樹脂(硬化剤使用)、ある
いは塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体(カルボンサン導入のものも含む)およびウレタンア
クリレートからなる放射線硬化系樹脂からなるものであ
り、放射線硬化系樹脂については前記の好ましい組合せ
の他に、ラジカル重合性を有する不飽和二重結合を示す
アクリル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステル
化合物のようなアクリル系二重結合、ジアクリルフタリ
ートのようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイン
酸誘導体等の不飽和結合等の、放射線照射による架橋あ
るいは重合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に含有ま
たは導入した樹脂等を用いることができる。 その他、使用可能なバインダー成分としては、単量体と
してアクリル酸、メタクリル酸アクリルアミド等がある
。 二重結合のあるハインダーとしては、種々のポリエ
ステル、ポリオール、ポリウレタン等をアクリル二重結
合を有する化合物で変性することもできる。 さらに、
必要に応じて多価アルコールと多価カルボン酸を配合す
ることによって種々の分子量のものもできる。 放射線
感応樹脂として上記のものはその一部であり、こわらは
混合して用いることもてきる。 このような重合性バインダー中には微粒子顔料が添加・
分散される。 用いる微粒子顔料としては、通常コロイド粒子として知
られているものであって、例えばS i 02  (ニ
ア0イダ)Li シリカ)、A1203(アリミナゾル
)、MgO,TiO2、Cr203 、Y203 、C
eO2,5n02、Sb205 、ZnO1Fe203
、 Fe304 、Ce0zジルコニア、ZnO1ZnS 
i 04 、Cd01NiO,CaWO4、CaCO3
、BaCO3、CoCO3、BaTiO3、Ti (チ
タンブラック)、Au、Ag、Cu、Ni、Fe、各種
ヒドロシルや、樹脂粒子等が使用可能である。 この場
合、特に無機物質を用いるのが好ましい。 また、タルク、カオリン、CaSO4、’l化硼素、テ
フロン粉末、フッ化黒鉛、二硫化モリブデン、ジルコニ
ア、Ca5i02.アスベスト、チタンホワイト、ホワ
イトカーボン、クロムイエロー、オイルイエロー、オイ
ルブルー、オイルレッドなどのものであってもよい。 これら微粒子は、例えばS i 02の場合、■無水珪
酸の超微粒子コロイド溶液(スノーテックス、水系、メ
タノールシリカゾル、日産化学) ■特製四塩化ケイ素の燃焼によって製造される超微粒子
状無水シソ力(標準品100人)(アエロジル、日本ア
エロジル株式会社)などが挙げられる。 また前記■の
超微粒子コロイド溶液および■と同様の気相法で製造さ
れるM微粒子状の酸化アルミニウム、並びに酸化チタン
および前述微粒子顔料が使用され得る。 このような微粒子は、各種溶媒を用いて塗布液とし、こ
れを基板状に塗布、乾燥してもよく、あるいは塗布液中
に各種水性エマルジョン等の樹脂分を添加したものを塗
布乾燥してもよい。 なお、これらの微粒子顔料は必ずしも1種ずつ使用する
とは限らず、2種、3種とする場合もある。 そして、この微粒子顔料の平均粒径は50〜1500人
であり、より好ましくは、50〜1000人である。さ
らにより好ましくは80〜500人である。 平均粒径が50人未満になると安定に基板上に固着でき
ず、被覆層にスジが発生しやすく、またガイドローラー
に付着したりするという不都合が生じ、1500人をこ
えると表面粗度が悪く、電磁変換特性に悪影響を及ぼす
という不都合を生しる。 このような微粒子顔料の平均配設密度は104〜109
個/ [[1m2であり、より好ましくは104〜10
7個/ 0IIB 2である。 この平均配設密度が104個/mm2未満であると、被
覆層の耐摩耗性が悪く、ケズレが発生しやすく109個
/1m2をこえると被覆層がもろくなるという欠点があ
る。 さらにバインダー中には、微粒子顔料のほかに、潤滑剤
、帯電防止剤を添加してもよい。 バインダー中に潤滑剤を添加することにより、被覆層上
の摩擦抵抗を下げることができ、搬送工程中でのベース
フィルム表面のケズレおよびホコリ等の異物付着を防止
するのに特に有効である。 潤滑剤としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、へヘン
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酸
、ステアロール酸等の炭素数12以上の脂肪酸(RCO
OH5Rは炭素数11以上のアルキル基);前記の脂肪
酸のアルカリ金属(Li、Na、に等)またはアルカリ
土類金属(Mg、Ca、Ba等)から成る金属石鹸;レ
シチン等が使用される。 この他に炭素数12以上の高級アルコール、およびこれ
らの硫酸エステル、界面活性剤、チタンカップリング剤
、シランカップリング剤等も使用可能である。 これらの潤滑剤(分散剤)はバインダー100重量部に
対して0.1〜25重量部の範囲で添加される。 潤滑剤としては上記の他にシリコーンオイル、フッ素オ
イル、パラフィン、流動パラフィン、界面活性剤、グラ
ファイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、炭
素数12〜16個の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個
のm個のアルコールからなる脂肪酸エステル類、炭素数
17個以上の一塩基性詣肪酸と該脂肪酸の炭素数と合計
して炭素数が21〜23個より成るm個のアルコールと
から成る脂肪酸エステル等が使用される。 シリコーンとしては、脂肪酸変性によりなるもの、−部
フッ素変性されているものが使用される。 アルコールとしては高級アルコールよりなるもの、フッ
素としては電解置換、テロメリゼーション、オリゴメリ
ゼーション等によって得られるものが使用される。 潤滑剤の中では放射線硬化型のものも使用して好都合で
ある。 放射線硬化型潤滑剤としては、滑性を示す分子鎖とアク
リル系二重結合とを分子中に有する化合物、例えばアク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル酢酸エ
ステル、アクリル酸アミド系化合物、ビニルアルコール
エステル、メチルビニルアルコールエステル、アリルア
ルコールエステル、グリセライド等があり、これらの潤
滑剤を構造式で表すと、 CH2=CHC0OR。 CH2=CH−CH2C0OR。 CH2=CHC0NHCH20COR1CH20COR
1 RCOOCH=CH2、 RC○○CH2−CH=CH2等で、ここでRは直鎖又
は分子状の飽和もしくは不飽和炭化水素基で炭素数は7
以上、好ましくは12以上23以下であり、これらは弗
素置換体とすることもできる。 弗素置換体としては CnF   −1CnF   (CH2)2n+1  
         2n+1m−(但し、m=1〜5)
、 Cn F 2o+、SO2NCH2CH2−1CnFn
CH2CH2NHCH2CH2−2CnF  Oボ!X
C0ICl2GHz−n−1 等がある。 これら放射線硬化型潤滑剤の好ましい具体例としては、
ステアリン酸メタクリレート(アクリレート)、ステア
リルアルコールのメタクリレート(アクリレート)、グ
リセリンのメタクリレート(アクリレート)、グリコー
ルのメタクリレート(アクリレート)、シリコーンのメ
タクリレート(アクリレート)等が挙げられる。 さらにバインダー中に帯電防止剤を添加することによっ
て、搬送中に、ベースフィルム上に静電気が発生するの
を防ぐことかできる。 そのため、工程流動中に静電気
によるベースフィルム上のゴミ・ホコリ等の異物付着は
なくなる。 これらの処理によりドロップアウトの発生
を抑えることができる。 帯電防止剤としては、界面滑性剤を用いることが好まし
い。 帯電防止剤としての界面滑性剤は、アニオン型として、
脂肪酸石鹸、エーテルカルボン酸およびその塩(高級)
脂肪酸とアミノ酸の結合物等のカルボン酸塩類、(高級
)アルコール硫酸エステル塩、アルキルおよびアルキル
アリルエーテル硫酸エステル塩、(高級)脂肪酸エステ
ルの硫酸エステル塩、(高級)脂肪酸アルキロールアミ
ドの硫酸エステル塩等の硫酸誘導体、りん塩アルギル塩
(高級)アルコールよりなるアルキルりん酸エステル塩
、りん酸アミド塩、(高級)アルコールよりなるアルコ
ールりん酸エステル、天然界面活性剤としてレシチン、
ケファリン等のりん酸誘導体、ペンタアルキルポリホス
フェート、ヘキサアルキルテトラポリホスフェート、ジ
アルキルホスホン酸、(高級)アルキルスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、(高級)脂肪酸エステル
のスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩(高級)
脂肪酸アミドのスルホン酸塩等のスルホン酸等である。 またカチオン型として、アルキルアミン塩、ポリアミン
およびアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン類、ア
ルキル4級アンモニウム塩、アルキルトリメチルアンモ
ニウム塩、アルキルアミド4級アンモニウム塩、ジアル
キルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩、環式4級アンモニウム塩、エーテル
結合を有する4級アンモニウム塩等の第4級アンモニウ
ム塩、エーテル結合を有する4級アンモニウム塩等の第
4級アンモニウム塩類、イミダシリン、ポリオキシエチ
レン付加リン酸塩等のイミダシリン、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、アルキルアミン、アルキルアミンオ
キシド等のアミン酸化エチレン付加体、フィチン酸第4
級等である。 ノニオン型として、アルキルエーテル、ポリエチレング
リコール等の多価アルコール類、ポリオキシソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモ
ノ脂肪酸エステル等の多価アルコールエステル類、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルアルキルフェ
ノールホルマリン縮金物の酸化エチレン誘導体等のアル
キルフェノール酸化エチレン付加体、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、(高級)脂肪酸グリセリンエステル
、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等の脂肪酸化エチ
レン付加体、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、等のア
ミド酸化エチレン付加体、トリエタノールアミン脂肪酸
部分エステル等のアミン酸化エチレン付加体、アルキロ
ールアミド等のアミド等である。 両性型として、アミノ酸型、ベタイン型等のカルボン酸
類、スルホン酸型等のスルホン酸類、アミド型金属塩等
の金1属塩類、アルキルベタイン、アルキルアミトベタ
インイミダソリウムヘタイン等のアルキルベタイン類等
である。 界面活性剤の量としては樹脂に対し1重量部以上でない
とバック層の帯電防止効果がなく、20重世部以上にす
ると、表面−一のにじみたしが出るため望ましくない。 また、これらの界面活性剤として末端にアクリル系二重
結合を付加して のようにしたものを用いたり、耐滑剤としてやはり、末
端にアクリル二重結合を付加することによって (112−(:H(:OORNCH2−CHCoNCl
−120COR(RはCnH−、CnH等でよい) 2n+l     2n−1 などを用いることによって、アクリル系二重結合が放射
線の照射処理によってラジカルを発生し、バインダー成
分に生じたラジカルと反応して強固に結合し、表面性が
一層優れ、電磁特性も向上する。 また、塗布溶媒とし
ては特に制限はないが、バインダーの溶解性および相溶
性等を考慮して適宜選択される。 例えば、アセトン、
メチメエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル類、メタノール、エタノール、イ
ンプロパツール、ブタノール等のアルコール類、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
イソプロピルエーテル、エチルエーテル、ジオキサン等
のエーテル類、テトラヒドロフラン、フルフラール等の
フラン類等を単一溶剤またはこれらの混合溶剤として用
いられる。 以上、述べたように、重合性化合物中に微粒子顔料等の
添加剤を加えてさらに必要に応じ溶媒を加えて混合・分
散した組成物を、グラビアコート、リバースロールコー
ト、エアーナイフコート、エアードクターコート、ブレ
ードコート、キスコート、スプレィコート等を用いて基
板上に塗布する。 その後、バインダーを架橋重合させ
て固化させる。 重合性バインダーとして放射線硬化型化合物を用いた場
合、その架橋に使用する活性エネルギー線としては、放
射線加速器を線源とした電子線、C060を線源とした
γ−線、5r90を線源としたβ−線、X線発生器を線
源としたX線あるいは紫外線等が使用される。 特に照射線源としては吸収線量の制御、製造工程ライン
への導入、電離放射線の遮蔽等の見地から放射線加熱器
により放射線を使用する方法が有利である。 上記被覆層を硬化する際に使用する放射線特性としては
、透過力の面から加速電圧100〜750KV、好まし
くは150〜300KVの放射線加速器を用い吸収線量
を0.5〜10メガラツドになるように照射するのが好
都合である。 本発明の放射線硬化に際しては、米国エナージーサイエ
ンス社にて製造されている低線量タイプの放射線加速器
(エレクトロカーテンシステム)等がテープコーティン
グ加エラインへの導入、加速器内部の2次X線の遮蔽等
に極めて有利である。 勿論、従来より放射線加速材として広く活用されている
ところのコアンデグラフ型加速器を使用してもよい。 また放射線架橋に際しては、N2ガス、Heガス等の不
活性ガス気流中で放射線を被覆層に照射することが重要
であり、空気中で放射線を照射することは、バインダー
成分の架橋に際し放射線照射により生じた03等の影響
でポリマー中に生じたラジカルが有利に架橋反応に働く
ことを阻害するので極めて不利である。 従って、活性エネルギー線を照射する部分の雰囲気は、
特に酸素濃度が最大で5%である、N2 、He、CO
2等の不活性ガス雰囲気に保つことが重要となる。 本発明の被覆層には光重合増感剤を加えることにより紫
外線硬化を行なうこともてきる。 このような光重合増感剤としては従来公知のものでよく
、例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、α−メチルヘンゾイン、α−クロルデオキシ
ベンゾイン等のベンゾイン系、ヘンシフエノン、アセト
フェノン、アセトフェノン、ビスジアルキルアミノベン
ゾフェノン等のケトン類、アントラキノン、フェナント
ラキノン等のキノン類、ベンジルジスルフィド、テトラ
メチルチウラムモノスルフィド等のスルフィド類、等を
挙げることができる。 光重合増感剤は樹脂固形分に対し、0.1〜10重量%
の範囲が望ましい。 本発明では、放射線硬化性バインダーを用いた時は、巻
きしまりによる電磁変換特性の劣化やポットライフの低
下が少ない等の点で有利である。 なお、重合性バインダーとして熱硬化型化合物を用いた
場合は、公知の種々の加熱装置および加熱室を用いて、
架橋重合させればよい。 このようにして設層された被覆層の厚さは20〜200
00人であり、より好ましくは40〜toooo人ざら
により好ましくは、40〜6000人である。  20
人未満では本発明の実効がなく、20000人をこえる
と被覆層がもろくなるからである。 そして、このようなプラズマ重合膜、被覆層と基板とか
らなる磁気記録媒体用ペースフィルムの被覆層の上には
、通常、α−Fe203、Fe3O4,Co被着a−F
e203 、 C。 被着a−Fe203−Fe304固溶体、CrO2,C
o系化合物被着型a−Fe203、Coi化合物被着型
Fe3O4、(γ−Fe2O3との中間酸化状態も含む
。 又ここで言うCo系化合物とは、酸化コバルト、水
酸化コバルト、コバルトフェライト、コバルトイオン吸
着物等コバルトm気異方性を保磁力向上に活用する場合
をいう。)等の磁性体微粉末とバインダーを主成分とす
る磁気記録層あるいはC01Fe−Co、Fe−Co−
Ni、 co−Ni等の強磁性金属粉末とバインダーを
主成分とする磁気記録層が設層されて、磁気記録媒体が
形成される。 バインダーとしては、熱硬化性、放射線硬化性のバイン
ダーのいずれを用いてもよい。 なお用いるこれらの強磁性金属微粉末の製法としては、
BH4等の還元剤による湿式還元法や酸化快表面をSi
化合物で処理後H2ガス等により、乾式還元法により、
あるいは低圧アルゴンガス気流中で真空蒸発させること
によって得られる手法等があげられる。 また、上述したような磁性金属微粉末の他に単結晶バリ
ウムフェライト微粉末あるいはバリウムフェライトのバ
リウム、鉄の一部をCu、Sr、Pb、Co、Ni、C
a、Zn、Ti。 Cr、Zr、I n、Mn、Ge、Nb、Snその他金
属で置換したものを用いることもできる。 これらは、セラミック法、ガラス化結晶化法、水熱合成
法、共沈焼成法等を用いて製造される。 以上の磁性体微粒子は、針状形態、粒状形態、あるいは
多面体状のものを使用し、磁気記録媒体として用いる用
途によって選択される。 さらに、磁気記録層はC01CoN i、CoCr、C
oP、CoN1P等の蒸着膜、スパッタ膜、メツキ膜等
であってもよい。 可とう性基板の表面には、コロナ放電処理、プラズマ処
理、スパッタ処理等の処理を行なうことが好ましい。 また、磁気記録層の上やベースフィルムの表面には、公
知の種々のトップコート層、バックコート層を形成する
こともできる。 ■ 発明の具体的作用効果 本発明のベースフィルムおよび磁気記録媒体は、コンピ
ューター、OA機器等で用いられるテープ状もしくはデ
ィスク状の磁気記録媒体用のベースフィルムおよび磁気
記録媒体として用いられる。 本発明のヘースフイルムは、表面[度R20=0.02
μm以上の可とう性基板トに、プラズマ重合膜を有し、
プラズマ重合股上に設けられた被覆層とによって形成さ
れており、しかもこの被覆層は、重合性バインダーと平
均粒径50〜1500人の微粒子を含有している。 このようなベースフィルムを用いることによって、表面
粗度を任意に調整することができ、表面のケズレ等のキ
ズの発生を防止し、低廉でしかも基板との接着力に優れ
、耐スクラッチ性、耐久性が良好で、ドロップアウト等
がきわめて少ない品質の安定した磁気記録媒体が得られ
る。 ■ 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。 実施例1 厚さ50μmであり、表面粗度R2oが表1に示される
値を示すポリエチレンテレフタレート(PET)製の基
板を真空チャンバ中に入れ、連続搬送しながら、−旦1
0−3Torrの真空に引いた後、処理ガスとして02
、キャリアガスとしてArを用い、02含有量:10%
、流量:50 のfLZ分にてガス圧0.ITorrに
保ちながら100 KHzの高周波電圧をかけてプラズ
マを発生させ、基板表面をプラズマ処理した。 次に、下記の条件にてプラズマ重合膜を基板上に形成し
た。 プラズマ重合膜1 このプラズマ重合膜の元素分析はSIMSで測定し、ま
た膜厚はエリプソメーターにて測定した。 このように形成されたプラズマ重合膜上に下記に示され
る被覆層を形成した。 (1)被覆層の形成 被」L層」1(放射線硬化型化合   重量部物バイン
ダー) 微粒子顔料 コロイダル5i02    0.05 平均粒径500人 重合性バインダー フェノキシアクリレート変性体  60分子量3000
0   (固形分換算)カプロラクタム       
 40 分子量t ooo    (固形分換算)混合溶剤 MEK/)ルエン−1711000 上記混合物を攪拌機中で1時間分散させ、表1に示され
る表面粗度および厚さを有するポリエチレンテレフタレ
ートの基板上に、乾燥厚1000人になるようにグラビ
アコートし、その後カレンダ加工を行い、エレクトロカ
ーテンタイプ電子線加速装置を用いて加速電圧150K
eV、電極電流10mA、吸収線量3Mrad、N2ガ
ス中で電子線を被覆層に照射した。 なお、被覆層形成後のバインダー中に分散した微粒子顔
料の平均配設密度および被奮層の表面粗度は表1に示さ
れているとおりであった。 礼1届副<放射線硬化型     重量部化合物バイン
ダー) 微粒子顔料 コロイダルS i 02 平均粒径250人      0.1 重合性バインダー アクリル変性ポリウレタン エラストマー         10 分子量4000    (固形分換算)アクリル変性ポ
リエステル   10 分子量20000   (固形分換算)混合溶剤 MEK/トルエン−1/1 1000 これらを、被覆層1の場合と同様に、表1に示されるよ
うなポリエチレンテレフタレート基板上に処理、設層し
た。 11ユ(放射線硬化型     重量部化合物バインダ
ー) 微粒子顔料 5i02平均粒径300人     5重合性バインダ
ー  ・ アクリル変性塩ビ         6分子量2000
0    (固形分換W)アクリル変性ポリウレタン 
   70分子量6000     (固形分換算)N
ビニルピロリドン       10混合溶剤 MEK/)−ルエン=171  1000これらを、上
記と同様に表1に示されるようなポリエチレンテレフタ
レート基板上に処理、設層した。 n(放射線硬化型     重量部 化合物バインダー) 微粒子顔料 ZrO2平均粒径200人 0001 重合性バインダー エポキシ 分子量3000    20ポリウレタン 
分子量2000  10(固形分換算) 混合溶剤 MEK/トルエン=171   1000これらの混合
物を攪拌機中1時間分散させ表1に示される表面粗度お
よび厚さを有するポリエチレンテレフタレートの基板上
に、乾燥厚400人になるように塗布し80℃24時間
で架橋させた。 11屋j 被覆層1で用いた微粒子顔料S i 02の平均粒径を
30人とした。 その他の組成は被覆層1の組成と同一
とした。 喪11J 被覆層1で用いた微粒子顔料5i02の平均粒径を17
00人とした。 その他の組成は被覆層lの組成と同一
とした。 112ユ 被覆層1で用いた微粒子顔料S i 02の重量部をo
、ooot重量部とした。 その他の組成は被覆層1の
組成と同一とした。 挟jしl旦 被覆層1で用いた微粒子顔料S i 02の重量部を3
00重量部とした。 その他の組成は被覆層1の組成と
同一とした。 なお、被覆層1〜8形成後のバインダー中に分散した微
粒子顔料の平均配設密度および被覆層の表面粗度は表1
に示すとおりであった。 表面粗度の測定は、下記の方法に従って行った。 (1)表面粗度R2oの測定 JISBO601に規定しである10点平均粗さの求め
方に準じて行なった。 なおJISでは10点平均法を
規定しているが、本発明の評価方法として、さらに厳密
にするため20点平均とした。 カットオフ値は、触針スピード30μm/secで0.
18〜9Hz程度、また触針計の針先端面の大きさは0
.IX2.5μm、針圧は2Bとした。 使用した触針式表面粗さ測定t)はタリステッブー1 
、TAYLOR)IOBsON社製である。 結果を表1に示す。 (2)磁気記録層の設層 上述した各々の被覆層1〜8の上に、以下に示すような
磁気記録層を設層した。 ″″′′記録   線 ヒ型磁=記録 )重量部 コバルト被覆針状γ−Fe203 120部(長軸0.
4−1短l1lllIO105−Hc6000e) α−AM203粉末(0,5−粉状) 2部分散剤(大
豆油精製レシチン)    3部溶剤(MEK/トルエ
ン 50150 ) 100部上記組成物をボールミル
中にて3時間混合し、針状磁性酸化鉄を分散剤により良
く湿拐させる。 次に アクリル二重結合導入飽和ポリエステル樹脂10部(固
形分換算) アクリル二重結合導入塩酢ビ共重合体 10部(固形分換算) アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー   10部(固形分換算)溶剤(MEK/トルエン
 50150 ) 200部潤滑剤(高級脂肪酸変性シ
リコーンオイル)3部 のバインダーの混合物を良く混合溶解させる。 これを先の磁性粉処理を行なったボールミル中に没入し
再び42時間混合分散させる。 この様にして得られた磁性塗料を上記の各々の被覆層上
に2−の厚さに塗布し、赤外線ランプ又は熱風により溶
剤を乾燥させた後、表面平滑化処理後、EII社エレク
トロカーテンタイプ電子線加速装置を使用して、加速電
圧150KeV、電極電流20mA、全照射量5Mra
dの条件下でN2雰囲気下にて電子線を照射し、塗膜を
硬化させた。 これらを用いて、実際に磁気テープを作製し、電磁変換
特性を測定した。 (1)出力 40MHzの相対出力をVHSデツキで測定した。 結果を表1に示した。 実施例2 下記に示すような磁気記録層を用い、実施例1の被覆層
の上に、3.5−の厚さに塗布し、電子線硬化とカレン
ダ加工を行い、実施例1と同様に、磁気テープを作製し
、電磁変換特性を測定した。 i笈星亘旦ユ           重量部Fe−Co
−Ni合金粉末    100(Hc= 12000e
、 長袖0.4−1 短軸0.05戸 BET比表面積52rn”7g) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ ビニルアルコール共重合体    15(米国UCC社
製VAGH) ポリビニルブラチール樹脂     10アクリル二重
結合導入ウレタン   10メチルエチルケトン/トル
エン  250なお、被覆層の下には、プラズマ重合膜
1のかわりに、下記の条件にて下記のプラズマ重合膜2
を設層した。 プラズマ重合膜2 原料ガス     CH450SC(JNH350Sf
、CM キャリアーガス       50SCCM(Ar) 動作圧力       0.ITorrプラズマ出力 
    200W プラズマ周波数    13.56MHz膜   厚 
          25人組成(原子比)     
H/C=0.3N/C=0.08 結果を表2に示した。 実施例3 下記に示すような磁気記録層を用い、実施例1と同様に
磁気テープを作製し、電磁変換特性を測定した。 札入ヱ旦1ユ ベースフィルムを円筒上冷却キャンの周面に沿わせて移
動させ、02+Ar(容積比1:1)を毎分800cc
の早さで流し、真空度を1、Ox 10−’Torrと
したチャンバー内で、Co80、Ni2Oよりなる合金
を溶融し、入射角90°〜30°の部分のみ斜め蒸看し
、膜厚0.15−のCo−Ni−0薄膜を形成した。 また、ベースと反対側の表面は、はぼ酸化物のみに覆わ
れていた。 Hc=1000 0e。 膜中の平均酸素量は、COとNiに対するで40%であ
った。 なお、被覆層の下には、プラズマ重合膜1のかわりに、
下記の条件にて、下記のプラズマ重合膜3を設層した。 結果を表3に示した。 プラズマ重合膜3 原料ガス     CH460SCにMCO220SC
CM 動作圧力       0.1Torrプラズマ出力 
    150W プラズマ周波数    13.56帽1z膜   厚 
           35人組成(原子比)    
 H/C=0.30/C=0.04 実施例4 上記実施例のサンプル101,205゜306において
、各プラズマ重合膜を設けないもの、あるいは下記のプ
ラズマ重合膜4を設けたものを作製した。 プラズマ重合膜4 原料ガス     cH,70SCCMNH370SC
(:M キャリアーガス      50SCCM(Ar) 動作圧力       0.ITorrプラズマ出力 
    200W プラズマ周波数    13.56MHz膜   厚 
          100人組成(原子比)    
 N/C=0.08これらにつき、下記の特性を測定し
た。 (1)耐スクラッチ試験 新東科学■製の連続引っかき強度試験機(TYPE−H
EIDON−18)により、引っかききすが入る垂直荷
重を測定した。 評価値としては、プラズマ重合膜を設けてぃない媒体サ
ンプルの引っかき垂直荷重W0に対するプラズマ重合膜
を設けた媒体サンプルのひっかき垂直荷重Wの比W /
 W Oで表示した。 なお、値の評価は、同一磁性層で比較する。 (2)接着強度 テープの磁性塗膜側に接着テープを一定の圧力で接着さ
せ、この接着テープを一定の圧力で接着させ、この接着
テープを180°の角度方向に一定の速度で引き離し、
剥離に要した力を測定した。 プラズマ重合膜なしを基準とし、その値を1としてその
相対値で示した。 結果を表4に示した。 実施例5 被JコU工 実施例1に示される被覆層1の組成に、さらに潤滑剤と
してミリスチン酸を7重量部加えて、これらの混合物を
プラズマ重合膜1、被覆層1の場合と同様に厚さ30−
のポリエステル基板上に処理・設層した。 なお、この時の微粒子顔料の平均配設密度は105個/
lIl[l+2であった。 11豆互ユ 実施例1に示される被覆層1の組成に、さらに帯電防止
剤として第4級アンモニウム塩を10重量部加えて、こ
れらの混合物をプラズマ重合膜1、被覆層1の場合と同
様に厚さ3o、mのポリエステル基板上に処理・設層し
た。 なお、この時の微粒子顔料の平均配設密度は105個/
ll1m2であった。 この被覆層51および52を有するベースフィルムを工
程流動させた時、スムーズに走行するために、フィルム
巻き取り時の巻きしまりがなく、しかも工程走行中での
フィルム表面の帯電がないために、巻き取りによるハリ
ツキを防止することができた。 実施例6 14戸厚さ、R20=0.015−のポリエチレンテレ
フタレートの基板上に、実施例1で用いたプラズマ重合
膜1、被覆層1および磁気記録層1をプラズマ処理なし
で設層した。 ベースフィルムの接着強度を下記のように測定した。 すなわち作製した1/4インチ幅テープの磁性塗膜側に
接着テープを一定の圧力で接着させ、この接着テープを
180°の角度方向に一定の速度で引き離し、剥離に要
した力を測定した。 この結果、プラズマ重合膜をプラズマ処理なしで設層し
たものは、プラズマ処理したものに比べ、接着強度は6
0%程度の値であった。 以上、これらの結果より本発明の効果が明らかである。  また本発明のベースフィルムを用いることにより、そ
の製造コストは従来のものに比べ30〜70%安価にす
ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は直流、交流および周波数可変型電源を使用した
プラズマ重合装置の概略図である。 符号の説明 53−・・混合器、 54・−直流、交流および周波数可変型電源、57・・
・液体窒素トラップ、 58・・・油回転ポンプ、 511.512・・・処理ガス源、 521.522−−・マスフローコントローラ、561
.562・・・繰り出しおよび巻取り口−ル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面粗度R_2_0=0.02μm以上の可とう
    性基板上に、プラズマ重合膜を有し、この重合膜上に重
    合性バインダーと平均粒径50〜1500Åの微粒子顔
    料とを含有する被覆層を有することを特徴とする磁気記
    録媒体用ベースフィルム。
  2. (2)プラズマ重合膜がCまたはCとH、NおよびOの
    1種以上を含む特許請求の範囲第1項に記載の磁気記録
    媒体用ベースフィルム。
  3. (3)プラズマ重合膜の膜厚が5〜80Åである特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の磁気記録媒体用ベ
    ースフィルム。
  4. (4)重合性バインダーが、放射線硬化型化合物を架橋
    重合させたものである特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の磁気記録媒体用ベースフィルム。
  5. (5)重合性バインダーが、放射線硬化型化合物を架橋
    重合させたものである特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の磁気記録媒体用ベースフィルム。
  6. (6)微粒子顔料の平均配設密度が、10^4〜10^
    9個/mm^2である特許請求の範囲第1項ないし第5
    項のいずれかに記載の磁気記録媒体用ベースフィルム。
  7. (7)被覆層表面の表面粗度が、可とう性基板の表面粗
    度の70%以下である特許請求の範囲第1項ないし第6
    項のいずれかに記載の磁気記録媒体用ベースフィルム。
  8. (8)可とう性基板がプラズマ処理されたものである特
    許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の磁
    気記録媒体用ベースフィルム。
  9. (9)表面粗度R_2_0=0.02μm以上の可とう
    性基板上にプラズマ重合膜を有し、この重合膜上に設け
    られた被覆層と、この被覆層上に設けられた磁気記録層
    とを有する磁気記録媒体において、上記被覆層が、重合
    性バインダーと平均粒径50〜1500_Aの微粒子顔
    料とを含有することを特徴とする磁気記録媒体。
JP15053086A 1986-06-26 1986-06-26 磁気記録媒体用ベ−スフイルムおよび磁気記録媒体 Pending JPS637515A (ja)

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