JPS637397B2 - - Google Patents

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JPS637397B2
JPS637397B2 JP56057701A JP5770181A JPS637397B2 JP S637397 B2 JPS637397 B2 JP S637397B2 JP 56057701 A JP56057701 A JP 56057701A JP 5770181 A JP5770181 A JP 5770181A JP S637397 B2 JPS637397 B2 JP S637397B2
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JP
Japan
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frequency division
frequency
channel
signal
division
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JP56057701A
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JPS57171395A (en
Inventor
Takatoshi Okumura
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Publication of JPS57171395A publication Critical patent/JPS57171395A/ja
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Publication of JPS637397B2 publication Critical patent/JPS637397B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は電子楽器に関し、特にクロツクパル
スを分周して複数の周波数信号を得、この周波数
信号を用いて楽音を形成する方式の電子楽器の改
良に関するものである。 周知のように電子楽器においては、所定周波数
の複数の周波数信号を同時に形成する場合が多々
ある。例えば、(イ)複数の発音チヤンネルを設け、
各押下鍵に関する楽音の発音を上記チヤンネルの
いずれかにそれぞれ割当てるようにし、各発音チ
ヤンネルにおいて当該チヤンネルに割当てられた
押下鍵の音高に対応した周波数信号を形成する場
合、(ロ)音名C〜Bのそれぞれに対応した周波数信
号を予め形成しておき、これらの周波数信号を用
いて押下鍵に関する楽音を発生させる場合であ
る。 このために、各発音チヤンネルまたは各音名
(C〜B)に対応して複数の分周チヤンネル(分
周回路系列)を並列的に設け、各分周チヤンネル
において主発振器から出力されるクロツクパルス
を所定の分周比でそれぞれ分周して周波数信号を
発生するようにした装置が提案されている。例え
ば、上記(イ)に対応するものとしては特公昭53−
3257号公報に記載されているものであり、上記(ロ)
に対応するものとしては特公昭50−40656号公報
に記載されているものである。 ところで、上記の従来装置は、各分周チヤンネ
ルを、正の整数NおよびN+1の分周比の組合せ
でクロツクパルスを分周して出力する第1のカウ
ンタと、この第1のカウンタにおけるNおよびN
+1の分周比を所定分周回数毎に切換える制御を
行う第2のカウンタとから構成しているため、各
分周チヤンネル毎に2つのカウンタが必要とな
り、構成が複雑になるとともに装置規模が大きく
なる欠点がある。 この発明はこのような欠点に鑑みなされたもの
で、並列的に設けられた複数の分周チヤンネルを
用いて所定周波数の複数の周波数信号を同時に形
成する場合において、装置全体の構成を簡単にす
るとともに、小型化することを目的とするもので
ある。 このためにこの発明は、前述の第2のカウンタ
を各分周チヤンネルに対して共通のものとして設
け、これを各分周チヤンネルで時分割共用するよ
うにしたものである。 なお、この場合、各分周チヤンネルにおけるク
ロツクパルスの分周も、単一の分周手段(前述の
第1のカウンタ)を各分周チヤンネルで時分割共
用して行なうようにすることも考えられる。しか
しながら、このようにすると、各分周チヤンネル
における分周動作の分解能が時分割タイミングと
の関係で制限されるので、任意の分周比で精度の
よい分周を行なうことができないという問題があ
る。この点、各分周チヤンネルを並列的に設ける
(分周チヤンネルごとに分周手段を設ける)よう
にすれば、各分周チヤンネルではそれぞれ同時に
独立して分周動作を行なうことができるので、上
述のような不都合は生じない。 以下、図面を用いてこの発明を詳細に説明す
る。 第1図はこの発明の基本的構成を示す図であつ
て、12個の分周チヤンネルCH1……CHi,CH1
2を設け、各分周チヤンネルCH1……CHi,CH
12において正の整数NおよびN+1の分周比の
組合せによる分周をそれぞれ行うことにより、各
分周チヤンネルCH1〜CH12から所定周波数
の周波数信号S1……Si,S12を得るようにしたも
のである。 第1図には分周チヤンネルCH1……CHi,CH
12のうちチヤンネルCHiについてのみ詳細構成
を示しているが、他のチヤンネルも同一構成であ
る。第1カウンタ1は正の整数NiおよびNi+1
の分周比の組合せによつてクロツクパルスφを分
周して出力する。この第1カウンタ1は分周用カ
ウンタ10、比較器11、遅延フリツプフロツプ
12、アンドゲート13および14、オアゲート
15、インバータ16を備え、分周用カウンタ1
0はクロツクパルスφをカウントしてそのカウン
ト値を比較器11の比較入力に供給する。比較器
11は分周用カウンタ10のカウント値が分周比
Niに相当する値に一致したか否かを検出するも
ので、一方の比較入力には当該分周チヤンネル
CHiにおいて発生すべき周波数信号Siの周波数信
号Siの周波数に対応した分周比Niを示すデータが
入力されている。従つて、分周用カウンタ10の
カウント値が分周比Niに相当する値になると、
比較器11はこのことを示す一致信号EQを出力
する。この一致信号EQはインバータ16の入力
信号が“0”の時にはアンドゲート13を通過
し、さらにオアゲート15を通過して分周カウン
タ10のリセツト信号として帰還されている。従
つて、インバータ16の入力信号が“0”であれ
ば、一致信号EQが発生するたびに分周用カウン
タ10はリセツトされる。このため、分周用カウ
ンタ10におけるカウント値の変化範囲は「0」
〜「Ni」までとなり、これに伴つて一致信号EQ
の周波数iは、クロツクパルスφの周波数を0
すると「0・1/Ni」となる。 ところが、インバータ16の入力信号が“1”
の時には、アンドゲート13は非導通となり、イ
ンバータ16の入力信号と同一信号が入力される
他方のアンドゲート14が導通となる。アンドゲ
ート14には比較器11からの一致信号EQを遅
延フリツプフロツプ12によつて1ビツトタイム
(クロツクパルスφの1周期時間)だけ遅延した
信号EQdが入力されており、その出力信号はオア
ゲート15を介して分周用カウンタ10のリセツ
ト信号として帰還されている。このため、インバ
ータ16の入力信号が“1”の場合、分周用カウ
ンタ10は分周比Niに基づく一致信号EQの発生
タイミングより1ビツトタイム遅れてリセツトさ
れる。従つて、この場合の分周用カウンタ10の
変化範囲は「0」〜「Ni+1」となる。すなわ
ち、比較器11に入力されている分周比データが
Niであつても、比較器11から出力される一致
信号EQの周波数iは「・1/Ni」となる。従つ て、インバータ16の入力信号を適宜変えること
により、分周比がNiまたはNi+1の分周出力信
号Siを比較器11の一致信号EQとして取り出す
ことができる。 さて、各分周チヤンネルCH1〜CH12はN
およびN+1の分周比の組合せによる分周をm回
実行することにより1つの分周サイクルを終了す
るようになつており、この分周サイクルが繰り返
される。例えば、mを16とし、各分周サイクルに
おいてNの分周比による分周を1回、N+1によ
る分周を15回実行したとすると、結果的に各分周
サイクル毎にクロツクパルスφを「(N)×1+
(N+1)×15」分周したことになる。 時分割カウンタ5は、各分周チヤンネルCH1
〜CH12毎に、1分周サイクルにおける現在ま
での分周回数を計数するもので、加算器50とシ
フトレジスタ51によつて構成され各チヤンネル
CH1〜CH12の分周回数の計数を時分割で行
なう。この分周回数の計数は各分周チヤンネル
CH1〜CH12の分周出力信号S1〜S12を各チヤ
ンネル毎に計数することにより実行される。すな
わち、時分割カウンタ5におけるシフトレジスタ
51は12個の分周チヤンネルCH1,……CHi
CH12に対応して12ステージの記憶位置を有
し、各ステージに記憶された各分周チヤンネル
CH1〜CH12における現在までの分周出力信
号S1〜S12の発生回数値をクロツクパルスφに従
つて加算器50の入力に加え、加算器50のキヤ
リイ入力端子Ciに入力される新たな分周出力信号
S1〜S12によつて分周回数計数値を更新するもの
である。この分周回数計数値は「0〜m―1」の
範囲を繰り返す。ところで、時分割カウンタ5に
おける各分周チヤンネルCH1〜CH12の時分
割計数タイミングは、クロツクパルスφの1周期
1/0の12倍の周期で定期的に現われる。これに
対し、各分周チヤンネルCH1〜CH12の分周
出力信号S1〜S12の発生タイミングは分周比Nま
たはN+1によつて決まり、上記時分割カウンタ
5における時分割計数タイミングとは全く非同期
の関係にある。 そこで、各分周チヤンネルCH1〜CH12か
ら発生される分周出力信号S1〜S12を、それぞれ
フリツプフロツプ(FF)2とアンドゲート3と
からなる出力回路により、時分割カウンタ5にお
ける自己のチヤンネルの時分割計数タイミングに
同期して該カウンタ5に加えるようになつてい
る。すなわち、分周チヤンネルCHiにつき説明す
ると、分周出力信号Siとしての一致信号EQはフ
リツプフロツプ2に一時記憶される。この後、自
己の分周チヤンネルCHiに対応する時分割計数タ
イミングを表わす信号t・CHiが発生すると、前
記フリツプフロツプ2に一時記憶された一致信号
EQはアンドゲート3を介して時分割カウンタ5
における当該チヤンネルCHiに対応した時分割計
数タイミングに同期して出力され、さらにオアゲ
ート6を介して加算器50のキヤリイ入力端子
(Ci)に供給される。その後、次の分周チヤンネ
ルCHi+1に対応する時分割計数タイミングを表わ
す信号t・CHi+1が発生すると、前記フリツプフ
ロツプ2はリセツトされる。 各分周チヤンネルCH1〜CH12に対応する
時分割タイミング(以下、チヤンネルタイミング
という)を表わす信号t・CH1〜t・CH12
は、タイミングパルス発生回路7においてクロツ
クパルスφに基づき形成されるもので、各信号
t・CH1〜t・CH12は時分割カウンタ5に
おける各分周チヤンネルCH1〜CH12の時分
割タイミングと完全に同期している。 時分割カウンタ5におけるシフトレジスタ51
の出力、すなわち各分周チヤンネルCH1〜CH
12におけるNおよびN+1の分周比の組合せに
よる分周回数計数値は分周比切換制御回路8に供
給される。 分周比切換制御回路8は、各分周チヤンネル
CH1〜CH12における分周回数値に基づき、
各分周チヤンネルCH1〜CH12における分周
比をNまたはN+1に切換える制御を行う。すな
わち、分周比切換制御回路8は、時分割カウンタ
5から時分割で出力される各分周チヤンネルCH
1〜CH12に関する分周回数値データに基づき
各チヤンネルに対する分周比制御信号を時分割で
出力するものである。この分周比制御信号は1分
周サイクルにおけるm回の分周動作のうちN+1
の分周比で分周を行うべきタイミングで“1”と
なる信号であり、各分周チヤンネルCH1〜CH
12毎に予めプログラムされている。 この分周比切換制御回路8は、例えば、各分周
チヤンネル別に設けられ、かつ各分周チヤンネル
におけるNおよびN+1の分周比による分周動作
の組合せ態様に基づいてプログラムされた“1”
の上記分周比制御信号に記憶した複数のメモリ素
子から成り、このメモリ素子の1つをチヤンネル
タイミング信号t・CH1〜t・CH12で時分
割的に活性化し、この活性化したメモリ素子に時
分割カウンタ5からの分周回数計数値をアドレス
信号として与え、この分周回数計数値に応じて予
めプログラムされた“1”の分周比制御信号を出
力するように構成されるものである。 分周比切換制御回路8から各チヤンネルタイミ
ングに同期して時分割で出力される各分周チヤン
ネルCH1〜CH12に対する分周比制御信号は、
各分周チヤンネルCH1〜CH12のラツチ4に
加えられる。各分周チヤンネルCH1〜CH12
のラツチ4は、それぞれ自己のチヤンネルに対応
するチヤンネルタイミング信号(t・CH1〜
t・CH12)により自己のチヤンネルに関する
分周比制御信号をラツチする。ラツチ4にラツチ
された分周比制御信号は第1カウンタ1のアンド
ゲート14およびインバータ16に供給されて第
1カウンタ1の分周比をNまたはN+1に設定す
る。 ここで、説明をわかりやすくするために、具体
例をあげて説明する。今、分周チヤンネルCHi
が、例えば次の第1表に従つて分周動作を行なう
ものとする。
【表】 すなわち、分周チヤンネルCHiは、1分周サイ
クルにおいてNiの分周比においてNiの分周比に
よる分周を13回実行し、Ni+1の分周比による
分周を3回実行するものとする。なお、1分周サ
イクルにおける分周回数は16とする。また、Ni
+1の分周比による分周は、1分周サイクルの中
に平均的に配置されるのが好ましいので、第1表
の例では分周回数が5回目、9回目、13回目にお
いて(分周回数計数値が「4」、「8」、「12」のと
き)Ni+1の分周比による分周を実行するよう
に設定されている。分周比切換制御回路8は、時
分割カウンタ5から出力される分周チヤンネル
CHiに関する分周回数値データに基づき、そのデ
ータが「0〜3」の間は分周チヤンネルCHiがNi
の分周比で分周動作を実行するための分周比制御
信号(“0”)を出力し、分周回数値データが
「4」になるとNi+1の分周比で分周動作を実行
するための分周比制御信号(“1”)を出力する。
また、分周回数値データが「5〜7」、「9〜11」、
「13〜15」の場合にはNiの分周比で、また分周回
数値データが「8」、「12」の場合にはNi+1の
分周比で分周動作を実行するための分周比制御信
号を出力する。この分周比制御信号は分周チヤン
ネルCHiのチヤンネルタイミングに同期して出力
され、そして分周チヤンネルCHiのラツチ4にチ
ヤンネルタイミング信号t・CHiの発生タイミン
グでラツチされ、第1カウンタ1のインバータ1
6およびアンドゲート14に供給される。これに
より、分周チヤンネルCHiにおける分周比はその
分周回数に応じてNiまたはNi+1に切換えられ、
1分周サイクルにおいてクロツクパルスφを
「Ni×13+(Ni+1)×3」で分周した分周出力信
号(周波数信号)Siが得られる。 このように、各分周チヤンネルCH1〜CH1
2における分周比を切換制御する部分が時分割的
に共用されるため、構成を簡単にできる。なお、
第1カウンタ1は第2図に示すようにプリセツト
カウンタ16を利用することにより、比較器11
を省略した構成にすることができる。 すなわち、プリセツトカウンタ16によつて分
周可能な最大分周比をnとすると、該カウンタ1
6に対して「n−Ni=Ni′」で表わされる分周比
データNi′をプリセツトする。この後、カウンタ
16は、このプリセツトされた分周比データ
Ni′を初期値としてクロツクパルスφのカウント
を行ないそのカウント値を増加させる。すると、
カウンタ16のカウント値が最大値(全ビツトが
“1”)に達した時点が分周比Niによつてクロツ
クパルスφを分周した場合の一周期に相当するよ
うになるので、カウンタ16のカウント値の最大
値をアンドゲート17で検出し、その最大値検出
信号MAXを分周比切換制御回路8からの分周比
制御信号に応じて1ビツトタイム遅延し、または
遅延しないでプリセツトカウンタ16に対しプリ
セツトイネーブル信号として帰還させる。そし
て、この帰還信号によつて分周比データNi′をプ
リセツトカウンタ16に再びプリセツトする。す
ると、オアゲート15の出力からは第1図の場合
と同様の分周出力信号(周波数信号)Siを得るこ
とができる。なお、第2図においては第1図と同
一部分は同一記号で表わしている。 ところで、第1図および第2図において、分周
比Ni,Ni+1またはNi′,Ni′−1を表わすデー
タおよび分周比制御信号の内容は、各分周チヤン
ネルCH1〜CH12を発音チヤンネルに対応さ
せる場合(前記(イ)の場合)、キーアサイナの発音
割当て処理に応じて割当てられた押下鍵の音高に
対応して設定され、また各分周チヤンネルCH1
〜CH12をC,C#,D,……Bの各音名に対
応させる場合(前記(ロ)の場合)、音名周波数に対
応して設定される。 第3図は前述した分周チヤンネルCH1〜CH
12を電子楽器のトーンジエネレータの発音チヤ
ンネルに適用した場合の電子楽器の全体構成を示
す図、第4図は第3図のトーンジエネレータの内
部構成を示した図であり、同時最大発音数を12音
とし、12個の発音チヤンネルch1〜ch12が設
けられている。 第3図において、鍵盤回路20は鍵盤の各鍵が
押下されることにより動作する各鍵に対応した複
数のキースイツチを有しており、各キースイツチ
の動作はキーアサイナ21によつて検出される。
キーアサイナ21は前記各キースイツチの動作状
態を監視ることによつていずれの鍵が押下された
かを検出し、検出した各押下鍵に対応する楽音の
発音を発音チヤンネルch1〜ch12のいずれか
にそれぞれ割当てる。そして、この発音割当てに
伴ないキーアサイナ21は各発音チヤンネルch
1〜ch12に割当てた押下鍵を表わす鍵情報
(キーコード)KCを各チヤンネルタイミングに同
期して時分割出力する。鍵情報KCは、押下鍵の
音名を表わすノートコードNCおよびオクターブ
音域を表わすオクターブコードOCとからなる。
また、キーアサイナ21は各発音チヤンネルch
1〜ch12に割当てた鍵が現在押下中であるか
否かを示すキーオン信号KON(押下中は“1”、
離鍵されると“0”)を各チヤンネルタイミング
に同期して時分割出力する。更に、キーアサイナ
21は発音チヤンネルch1〜ch12にそれぞれ
対応する時分割チヤンネルタイミングのうち、チ
ヤンネルch1に対応するタイミングにおいて同
期信号SYNCを繰り返し出力する。これらの鍵情
報KC、キーオン信号KONおよび同期信号SYNC
はトーンジエネレータ22に供給される。 トーンジエネレータ22では、キーアサイナ2
1から時分割で供給される各発音チヤンネルch
1〜ch12に関する鍵情報KCおよびキーオン信
号KONを、同期信号SYNCに基づき各チヤンネ
ル毎に並列化し、各チヤンネルch1〜ch12に
おいてそれぞれ鍵情報KCおよびキーオン信号
KONに基づき当該チヤンネルに割当てられた押
下鍵に対応する音源信号(楽音信号)を形成す
る。このトーンジエネレータ22の各チヤンネル
ch1〜ch12で形成された音源信号はサウンド
システム23の音色回路に供給されて適宜の音色
が付与された後楽音として発音される。 なお、上述のような動作を行うキーアサイナ
は、特願昭47−125514号「キーアサイナ」あるい
は特願昭49−102365号「キーアサイナ」等の明細
書中に開示されているので詳細な図に基づく説明
は省略する。 第4図にトーンジエネレータ22の具体的構成
例を示す。この第4図に示すトーンジエネレータ
22は、基本的には第1図のものと同様に構成さ
れており、第1図の分周チヤンネルCH1〜CH
12が第4図においては発音チヤンネルch1〜
ch12となつている。各発音チヤンネルch1〜
ch12(チヤンネルchiのみ詳細を示す)は、第
1図の分周チヤンネルCH1〜CH12と同様に
第1カウンタ1を有し、この第1カウンタ1で当
該チヤンネルに割当てられた鍵の音名に対応した
周波数信号(音名周波数信号)を形成する。この
第1カウンタ1で形成された音名周波数信号は、
さらに複数回1/2分周されて各オクターブに対応
した音名周波数信号に変換される。ところで、こ
の第4図に示す実施例において、上述の各発音チ
ヤンネルch1〜ch12における音名周波数信号
の1/2分周すなわちオクターブ分周は、各チヤン
ネル内に1/2分周器を設ける代わりに、各チヤン
ネルch1〜ch12の音名周波数信号の発生回数
(第1カウンタ1の分周回数)をチヤンネル毎に
時分割計数する時分割カウンタ5B(第1図の時
分割カウンタ5に対応する)の計数動作を利用す
るようにしている。時分割カウンタ5Bは第1カ
ウンタ1から音名周波数信号が発生する毎にその
計数値が「1」ずつ増加する。従つて、該計数値
の下位側2ビツト目の信号は音名周波数信号を1/
2分周した信号に相当し、同様にkビツト目の信
号は音名周波数信号を1/2k分周した信号に相当
する。このようにして、、時分割カウンタ5Bの
各発音チヤンネルch1〜chi毎の計数値は各発音
チヤンネルch1〜ch12に割当てられた鍵の音
名に関する各オクターブの音名周波数信号として
利用され、そしてこの各発音チヤンネルch1〜
ch12毎の計数値のうちの所定のビツト信号を
各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
鍵のオクターブに応じてそれぞれ選択することに
より各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てら
れた鍵の音高に対応した周波数信号(音源周波数
信号)が得られる。 ところで、上述の時分割カウンタ5Bの計数値
に基づく各発音チヤンネルch1〜ch12の音源
周波数信号の形成は、該カウンタ5Bの時分割動
作に同期して各発音チヤンネルch1〜ch12毎
に時分割で行なわれる。この場合、上記時分割動
作は各発音チヤンネルch1〜ch12で形成すべ
き音源周波数信号の周波数(各チヤンネルに割当
てられた鍵の音高周波数)とは全く無関係である
ため、時分割形成される各発音チヤンネルch1
〜ch12の音源周波数信号の中に時分割クロツ
ク成分が含まれ、この結果折り返しノイズが生じ
楽音が歪んだり、濁ることがある。 そこで、この第4図に示すトーンジエネレータ
22においては、上記不都合を解決するための工
夫がなされている。すなわち、上述のようにして
時分割形成された各発音チヤンネルch1〜ch1
2の音源周波数信号を、各チヤンネル毎に該音源
周波数信号の周波数の整数倍の周波数でそれぞれ
サンプルホールドして非時分割の持続信号に変換
している。このようにすれば、持続信号化のため
のサンプリング期間が楽音のピツチに調和する。
前記サンプルホールドのための制御信号として
は、具体的には第1カウンタ1から出力される音
名周波数信号が使用され、またこのサンプルホー
ルドのために各発音チヤンネルch1〜ch12に
おいてラツチ25および26が設けられている。 次に、第4図に示すトーンジエネレータ22に
ついて詳細に説明する。なお、第4図において第
1図と同一部分は同一記号を用いて表わしてあ
る。 第3図のキーアサイナ21から時分割出力され
る各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられ
た押下鍵を示す鍵情報KCのうちノートコード
NCはメモリ30およびメモリ31のアドレス信
号入力に加えられる。メモリ30は12の各音名C
〜Bに対応するアドレスを有し、各アドレスには
各音名に対応した分周比Nを表わす、例えば次の
第2表に示すようなデータを記憶している。ま
た、メモリ31は上記メモリ30と同様、各音名
C〜Bに対応するアドレスを有し、各アドレスに
は各音名に対応して分周比N+1による分周動作
の分周回数を表わす、第2表に示すようなデータ
を記憶している。なお、第2表においては、1つ
の分周サイクルにおける分周動作は、どの音名の
場合も「16」としている。これらメモリ30およ
び31に記憶されたデータは音名を表わすノート
コードNCをアドレス信号として入力することに
よつて読出すことができる。従つて、キーアサイ
ナ21から各発音チヤンネルch1〜ch12のノ
ートコードNCが時分割的に入力されると、これ
らのメモリ30および31からは各発音チヤンネ
ルch1〜
【表】
【表】 ch12に割当てられた鍵に対応する分周比Nを
表わすデータおよびN+1の分周回数を表わすデ
ータが各チヤンネルタイミングに同期して時分割
的に出力される。 メモリ30から読出された分周比Nを表わすデ
ータはバスライン40を介して発音チヤンネル
ch1〜ch12に対し共通に供給される。各発音
チヤンネルch1〜ch12ではバスライン40を
通じて供給される分周比データのうち、自己のチ
ヤンネルに関する分周比データを自己のチヤンネ
ルに対応したチヤンネルタイミング信号(t・
ch1〜t・ch12)によつてそれぞれラツチ2
8にラツチする。例えば、発音チヤンネルchi
は自己のチヤンネルに関する分周比データをチヤ
ンネルタイミング信号t・chiによつてラツチ2
8にラツチする。ここで、チヤンネルタイミング
信号t・ch1〜t・ch12は次のようにして形
成される。すなわち、キーアサイナ21から出力
される同期信号SYNCは、前述のように第1発音
チヤンネルch1のチヤンネルタイミングに同期
して発生されるものであるため、この同期信号
SYNCがそのまま第1発音チヤンネルch1のチ
ヤンネルタイミングを示すタイミング信号t・
ch1となる。また、同期信号SYNCはシフトレ
ジスタ220に供給される。シフトレジスタ22
0は各ステージ当り1ビツトから成る11ステージ
の記憶位置を有しており、同期信号SYNCが与え
られると、これをクロツクパルスφに従つて第1
ステージから第11ステージへ向けて順次シフトす
る。このシフトレジスタ220の各ステージの出
力信号は同期信号SYNCを1チヤンネルタイミン
グ時間ずつ順次遅延した信号に相当するので、シ
フトレジスタ220の第1ステージの出力信号は
第2発音チヤンネルch2のチヤンネルタイミング
を示すタイミング信号t・ch2となり、同様に第
2ステージ〜第11ステージの出力信号は第3発音
チヤンネルch3〜第12発音チヤンネルch12のチ
ヤンネルタイミングを示すタイミング信号t・
ch3〜t・ch12となる。 さて、各発音チヤンネルch1〜ch12におい
て、ラツチ28にラツチされた分周比データは第
1カウンタ1の比較器11の比較入力に供給され
る。従つて、先の第1図の基本構成図で説明した
ように、ラツチ4にN+1の分周比による分周動
作を指示する“1”の分周比制御信号がラツチさ
れていれば、比較器11はクロツクパルスφの周
波数0の1/N+1倍の周波数(0・1/N+1)の
一 致信号EQを出力し、逆に前記ラツチ4に“0”
の分周比制御信号がラツチされていれば周波数
0・1/Nの一致信号EQを出力する。この一致信号 EQは、当該発音チヤンネル(ch1〜ch12)に
割当てられた鍵の音名に対応する最小単位の音名
周波数信号としてアンドゲート3から自己のチヤ
ンネルタイミングに同期して送出される。 このようにして各発音チヤンネルch1〜ch1
2のアンドゲート3から出力される音名周波数信
号はオアゲート6を介して時分割カウンタ5Bの
加算器50Bに供給される。そして、各発音チヤ
ンネルch1〜ch12の音名周波数信号は、時分
割カウンタ5Bにおいて、それぞれ自己のチヤン
ネルの第1カウンタ1における分周比NおよびN
+1による分周動作の分周回数を示す信号として
自己のチヤンネルタイミングに同期して計数され
る。そして、この計数値は分周回数計数値として
出力される。 ここで、各発音チヤンネルch1〜ch12の第
1カウンタ1は、この実施例では第2表に示した
ように、NまたはN+1の分周比による分周動作
を16回実行することによつて1つの分周サイクル
を終了するように設定されているが、時分割カウ
ンタ5Bにおける加算器50Bおよびシフトレジ
スタ51Bは「16」以上の分周回数を計数可能な
ように9ビツト構成となつている。これは、前述
のように、この実施例においては、時分割カウン
タ5Bが音名周波数信号を順次1/2分周して各オ
クターブにおける音名周波数信号を形成するオク
ターブ分周動作も兼ねているためである。そし
て、上記のように1つの分周サイクルにおける分
周回数を16回としたことにより、第2表に示した
総合分周比に対応した周波数の信号は時分割カウ
ンタ5Bにおける下位から4ビツト目の信号B3
として得ることができる。従つて、この下位から
4ビツト目の信号B3を最高オクターブ音域にお
ける音名周波数信号とすると、その上位の信号
B4,B5,B6,B7,B8はそれぞれ該最高オクター
ブ音域より1オクターブ,2オクターブ,3オク
ターブ,4オクターブ,5オクターブ下のオクタ
ーブ音域における音名周波数信号に相当し、その
周波数は次の第3表に示すようなものとなる。
【表】 従つて、この上位6ビツトの信号B8〜B3のう
ちの所定ビツトの信号を各発音チヤンネルch1
〜ch12に割当てられた鍵のオクターブに応じ
てチヤンネル毎に選択すれば、該鍵の音高に対応
した周波数の音源周波数信号を得ることができ
る。このため、時分割カウンタ5Bから時分割出
力される各発音チヤンネルch1〜ch12に関す
る計数値信号B8〜B0のうち、上位6ビツトの信
号B8〜B3がセレクタ33に供給される。そして、
セレクタ33において、信号B8〜B3のうちの3
ビツトの信号が各発音チヤンネルch1〜ch12
のオクターブコードOCに応じてチヤンネル毎に
選択される。この場合、セレクタ33において3
ビツトの信号を選択しているのは4フイート,8
フイート,16フイートに相当する周波数の音源周
波数信号を同時に発生させるためである。 セレクタ33から各発音チヤンネルch1〜ch
12毎に選択出力される4フイート,8フイー
ト,16フイートの3種類の音源周波数信号はキー
オン信号KONが付加されて各発音チヤンネルch
1〜ch12に共通に供給される。しかし、これ
らの各発音チヤンネルch1〜ch12に関する音
源周波数信号およびキーオン信号KONは各発音
チヤンネルch1〜ch12に対応したチヤンネル
タイミングに同期したものであるため、各発音チ
ヤンネルch1〜ch12においては自己のチヤン
ネルに対応したチヤンネルタイミング信号t・
ch1〜t・ch12によつて自己のチヤンネルに
関する上記音源周波数信号およびキーオン信号
KONをそれぞれラツチ25に取込む。 例えば、発音チヤンネルchiでは自己のチヤン
ネルに関する音源周波数信号およびキーオン信号
KONをチヤンネルタイミング信号t・chiにより
ラツチ25に取込む。そして、各発音チヤンネル
ch1〜ch12において、ラツチ25に取込んだ
音源周波数信号はラツチ26に供給され、またキ
ーオン信号KONは開閉回路27に制御信号とし
て供給される。 ラツチ26は、ラツチ25にラツチされた音源
周波数信号に含まれる時分割クロツク成分を除去
するためのもので、ラツチ25からの音源周波数
信号を第1カウンタ1の比較器11から出力され
る音名周波数信号(一致信号EQ)によつてサン
プルホールドする。すなわち、ラツチ26はラツ
チ25からの音源周波数信号を該信号の周波数の
整数倍(2n倍)の周波数をもつ音名周波数信号
(信号EQ)によつてサンプルホールドし、時分割
クロツク成分や不要な折り返しノイズを除去した
音源周波数信号として出力する。このラツチ26
からの音源周波数信号は開閉回路27に供給さ
れ、キーオン信号KONにより開閉エンベロープ
制御されて4フイート,8フイート,16フイート
の音源信号(楽音信号)として並列に出力され
る。 一方、時分割カウンタ5Bから時分割出力され
る各発音チヤンネルch1〜ch12に関する計数
値信号B8〜B0のうち、下位4ビツトの信号B3
B0は、各発音チヤンネルch1〜ch12の第1カ
ウンタ1の1分周サイクルにおける分周回数を示
す計数値として分周比制御回路32に供給され
る。分周比制御回路32は、第1図の分周比制御
回路8に対応するもので、上記分周回数計数値信
号B3〜B0とメモリ31から出力されるN+1の
分周比による分周回数を示すデータとに基づき、
1分周サイクルにおける16回の分周タイミングの
うちN+1の分周比による分周タイミングを指示
する分周比制御信号を各発音チヤンネルch1〜
ch12別に時分割出力するものである。この場
合、1分周サイクルにおけるN+1の分周比によ
る分周回数は、第2表から明らかなように各音名
ごとに異なる。そして、例えば音名C#に対応す
る音名周波数信号を発生する場合について考えて
みると、基本的にはクロツクパルスφを451分周
すれば良い訳であるから、1つの分周サイクルに
おいてN+1=29の分周比による分周を連続して
3回行ない、この後N=28の分周を連続して13回
行なつて良い。しかし、このようにすると、1分
周サイクルの初めの部分と残余の部分における音
名周波数信号の周期の差により、この音名周波数
信号を順次1/2分周してデユーテイ50%の各オク
ターブにおける音名周波数信号を得るまでに多く
の分周段数が必要となる。このため、デユーテイ
50%の各オクターブにおける音名周波数信号をよ
り少ない分周段数で得られるように、1分周サイ
クル内で分周回数の少ない分周比による分周タイ
ミングは分周回数の多い分周比による分周タイミ
ングの中に平均的に配置するようにしている。第
2表はこのような考え方に基づき作られたもので
あり、分周比制御回路32はこの第2表に従つて
N+1の分周比による分周タイミングを指示する
ものである。このため、分周比制御回路32は1
分周サイクルにおいてN+1の分周タイミングが
各音名毎に第2表に従つて現われるようにする回
路構成となつている。具体的には、分周比制御回
路32は、時分割カウンタ5Bからの分周回数計
数値信号B3〜B0を、1分周サイクルにおけるN
+1の分周比による分周回数値の大小に応じて次
の第4表に示すような4ビツトの信号S3,S2
S1,S0に変換する変換回路320と、信号S3〜S0
とメモリ31から出力される1分周サイクルにお
けるN+1の分周比による分周回数値を示す4ビ
ツトの信号x3〜x0との各ビツト毎の論理積を求め
るアンドゲート321〜324と、アンドゲート
321〜324の論理積信号の論理和信号を分周
比制御信号C0として出力するオアゲート325
とから構成される。 前記変換回路320はノアゲート3200〜3
202およびアンドゲート3203〜3205と
から構成される。
【表】 例えば、発音チヤンネルchiの第1カウンタ1
において発生すべき音名周波数信号が音名C#に
関するものであるとする(発音チヤンネルchi
音名C#の鍵が割当てられたとすると)メモリ3
1からは、1分周サイクルにおいてN+1の分周
比で分周すべき分周回数「3」(第2表参照)を
示す信号x3,x2,x1,x0=「1100」が発音チヤン
ネルchiに対応するチヤンネルタイミングに同期
して出力される。一方、時分割カウンタ5Bから
は発音チヤンネルchiに対応するチヤンネルタイ
ミングにおいて、該チヤンネルchiの第1カウン
タ1の1分周サイクルにおける現在までの分周回
数(N=28およびN+1=29の分周比による分周
の回数)を示す計数値信号B3〜B0が出力され、
変換回路320に供給される。この場合、分周回
数計数値が「0〜3」,「5〜7」,「9〜11」,「13
〜15」の間においては、変換回路320の出力信
号S3〜S0のうちS1,S0はともに“0”となつてい
る(第4表参照)。この時、アンドゲート321
〜324の一方の入力には、上述のようにメモリ
31からx3=“0”,x2=“0”,x1=“1”,x0
“1”の信号がそれぞれ入力されている。このた
め、この間においてはアンドゲート321〜32
4の論理積条件は成立せず、分周比制御信号C0
は出力されない。 しかし、分周回数計数値が「4」,「8」,「12」
の時点では、変換回路320の出力信号S3〜S0
うちS1,S0のいずれか一方に“1”信号が現われ
る。(第4表参照)。このため、アンドゲート32
3および324の論理積条件が分周回数計数値
「4」と「12」および「8」の時点でそれぞれ成
立し、オアゲート325から“1”の分周比制御
信号C0が出力される。なお、この“1”の分周
比制御信号C0は、音名C#に関する音名周波数信
号を形成する発音チヤンネルchiに対応するチヤ
ンネルタイミングに同期して出力され、かつその
信号幅はクロツクパルスφの1周期に等しい。 また、発音チヤンネルchiの第1カウンタ1に
おいて発生すべき音名周波数信号が音名Cに関す
るものである場合、(発音チヤンネルchiに音名C
の鍵が割当てられている場合)、メモリ31から
は1分周サイクルにおいてN+1の分周比で分周
すべき分周回数「15」(第2表参照)を示す信号
x3,x2,x1,x0「1111」が発音チヤンネルchiに対
応するチヤンネルタイミングに同期して出力され
る。一方、時分割チヤンネル5Bからは、発音チ
ヤンネルchiに対応するチヤンネルタイミングに
おいて、該チヤンネルhiの第1カウンタ1の1分
周サイクルにおける現在までの分周回数(N=14
およびN+1=15の分周比による分周の回数)を
示す計数値信号B3〜B0が出力され、変換回路3
20に供給される。この場合、分周回数計数値が
「1〜15」に至る間においては、変換回路320
の出力信号S3〜S0のうちいずれかに“1”信号が
現われ、分周回数計数値が「0」のときは信号S3
〜S0のいずれにも“1”信号が現われない。ま
た、この時アンドゲート321〜324の一方の
入力には、メモリ31からx3=“1”,x2=“1”,
x1=“1”,x0=“1”の信号がそれぞれ入力され
ている。このため、分周回数計数値が「1〜15」
の間においては、アンドゲート321〜324の
うちいずれか1つのアンドゲートの論理積条件が
成立し、オアゲート325から“1”の分周比制
御信号C0が出力される。しかし、分周回数計数
値が「0」の時点では分周比制御信号C0は出力
されない。従つて、この場合には1分周サイクル
の中でN+1=15の分周比による分周が15回行な
われることになる。 このようにして分周比制御回路32から時分割
出力される各発音チヤンネルch1〜ch12に関
する分周比制御信号C0は各発音チヤンネルch1
〜ch12に共通に供給される。そして、各発音
チヤンネルch1〜ch12では、自己のチヤンネ
ルに関する分周比制御信号C0をラツチ4に取込
み、第1カウンタ1の分周比をNまたはN+1に
設定する。 以上のようにこの実施例においては、複数の各
発音チヤンネルにおいて、それぞれNおよびN+
1の分周比の組合せでクロツクパルスφを分周し
て所定の音名周波数信号を形成するに当り、各発
音チヤンネルにおけるNおよびN+1の分周比の
切換制御を単一の時分割カウンタによつて制御で
きるため、全体の構成を簡単にすることができ
る。特に、時分割カウンタをNおよびN+1の分
周比の組合せによる所定の分周回数より多くの分
周回数を計数可能に構成したため、時分割カウン
タにオクターブ分周動作を兼用させることができ
るという利点がある。また、時分割カウンタの計
数値に基づき時分割形成された各発音チヤンネル
に関する音源周波数信号をそれぞれ該信号周波数
の整数倍の周波数でサンプルホールドして、各発
音チヤンネル毎に非時分割的な持続信号に変換し
た後、音源信号として出力するようにしているた
め、時分割クロツク成分や不要な折り返しノイズ
成分が除去された音源信号を得ることができ、楽
音波形の歪み、楽音の濁りを解消できる利点があ
る。 なお、この実施例では時分割カウンタにオクタ
ーブ分周動作を兼用させているが、従来の如く独
立したオクターブ分周回路を設けても良い。ま
た、音名周波数信号(一致信号EQ)を適宜分周
してそのまま音源信号(楽音信号)としたが、音
名周波数信号を波形メモリ等のアドレス信号発生
用として利用するようにしても良い。 第5図は、第3図に示したトーンジエネレータ
22の具体的構成の他の実施例を示すもので、こ
の実施例は特に所望の楽音波形を記憶した波形メ
モリを使用し、第4図における時分割カウンタ5
Bの計数値出力信号B8〜B0を利用して該波形メ
モリを読出すことにより各発音チヤンネルch1
〜ch12に割当てられた鍵に対応する楽音信号
を得るようにしたものである。なお、第5図にお
いて第4図と同一部分は同一記号を付して示して
ある。 第5図において、時分割カウンタ5Bと各発音
チヤンネルch1〜ch12との間に波形メモリ3
6を含む波形データ発生部34が設けられてい
る。時分割カウンタ5Bからは、前述のように各
発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた鍵
の音名に対応した周波数の音名周波数信号をそれ
ぞれ計数した信号が計数値信号B8〜B0として各
チヤンネルタイミングに同期して時分割で出力さ
れる。この計数値信号B8〜B0は波形データ発生
部34のシフタ35に供給される。 シフタ35は、時分割カウンタ5Bから時分割
出力される各発音チヤンネルch1〜ch12に関
する計数値信号B8〜B0を、各発音チヤンネルch
1〜ch12毎に当該チヤンネルのオクターブコ
ードOCに応じて上位ビツト側あるいは下位ビツ
ト側へシフトし、その結果を波形メモリ36のア
ドレス信号として出力するもので、その機能は第
4図のセレクタ33に類似している。 波形メモリ36は所望の音色に対応した楽音波
形の各サンプル点振幅値を記憶したリードオンリ
イメモリ等で構成され、前記シフタ35からアド
レス信号が入力されると、予め記憶した楽音波形
の各サンプル点振幅値が該アドレス信号の変化速
度に対応した速度で楽音波形データとして順次読
出される。すなわち、波形メモリ36からは、各
発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた押
下鍵の音高に対応した周波数の楽音波形データが
時分割で読出される。 この楽音波形データは乗算器37に供給され
る。乗算器37は波形メモリ36から読出された
楽音波形データに対し所望のエンベロープ波形に
よる振幅設定を行うもので、振幅設定を行うもの
で、振幅設定用のエンベロープ波形データはエン
ベロープジエネレータ38から供給される。すな
わち、エンベロープジエネレータ38は、各発音
チヤンネルch1〜ch12に関するキーオン信号
KONが入力されると、この信号KONの立上りに
同期して動作を開始し、所望のエンベロープ波形
データEVを各チヤンネル毎に時分割で出力し、
これを乗算器37に供給する。すると、乗算器3
7においては波形メモリ36から読出された楽音
波形データとエンベロープジエネレータ38から
出力されたエンベロープ波形データEVとが乗算
される。これによつて、楽音波形データに対する
振幅エンベロープの設定が行なわれる。 このようにして、波形データ発生部34の乗算
器37からは各発音チヤンネルch1〜ch12の
振幅設定された楽音波形データが各チヤンネルタ
イミングに同期して時分割で出力され、各発音チ
ヤンネルch1〜ch12に供給される。各発音チ
ヤンネルch1〜ch12においては、前述の第4
図の場合と同様にして、それぞれ自己のチヤンネ
ルに関する上記楽音波形データをそれぞれラツチ
25に取込む。ラツチ25に取込まれた楽音波形
データはさらに第1カウンタ1から出力される音
名周波数信号(一致信号EQ)によつてラツチ2
6にラツチされ、時分割クロツク成分や不要な折
り返しノイズ成分を含まない持続信号に変換され
る。このようにして各発音チヤンネルch1〜ch
12から出力される楽音波形データは加算器39
において合成される。その後、DA変換器41に
おいてアナログの楽音信号に変換されてサウンド
システム23に供給される。 従つて、この実施例においても第4図に示した
電子楽器と同様の効果を得ることができる。 なお、この実施例では、シフタ35の出力信号
を波形メモリ36のアドレス信号として利用した
が、周波数変調方式の楽音信号形成法による搬送
波信号または変調信号として利用しても良い。 第6図は第1図,第2図に示した分周チヤンネ
ルCH1〜CH12を音名C〜C#のノート信号発
生回路に適用した電子楽器の実施例を示す全体構
成ブロツク図である。この実施例においては、予
め12の各音名C#,D,D,D#,E,F,F#,
G,G#,A,A#,B,C(本来はC,C#,…
Bの順であるが、この実施例では説明の都合上こ
のようにする)に対応したノートクロツク信号を
発生させ、各発音チヤンネルch1〜ch12では
それぞれ自己のチヤンネルに割当てられた鍵の音
名に対応した上記ノートクロツク信号に基づき楽
音波形を記憶した波形メモリを読み出すことによ
り該鍵に対応した楽音信号を形成するようになつ
ている。 第6図において、上記ノートクロツク信号を発
生させるために各音名C#〜Cに対応して12個の
ノート信号発生回路NG・C#〜NG・Cが設けら
れており、この各回路NG・C#〜NG・Cは、予
め定められた音名C#〜Cにそれぞれ対応する周
波数のノートクロツク信号SC#〜SCを発生する。 なお、第6図ではノート信号発生回路NG・
C#〜NG・Cのうち音名Cに関する回路NG・C
についてのみ詳細構成を示してあるが、他の回路
NG・D〜NG・Bも同様に構成されている。各
ノート信号発生回路NG・C#〜NG・Cは第1図
または第2図の分周チヤンネルCH1〜CH12
と同様に構成されているもので、第1カウンタ
1,フリツプフロツプ2,アンドゲート3および
アンドゲート9とコンデンサCとからなるサンプ
ルホールド回路(第1図,第2図のラツチ4に対
応する)を有し、第1カウンタ1の出力信号EQ
が前述のノートクロツク信号SC#〜SCとなる。こ
の場合、各回路NG・C#〜NG・Cにおける第1
カウンタ1の分周比Nを定めるデータは、各回路
毎に所定の音名(C#〜C)に対応して予め設定
されている(第2表参照)。 また、各回路NG・C#〜NG・Cにおいて、第
1カウンタ1から出力されるノートクロツク信号
SC#〜SCをそれぞれ対応するノートタイミングに
同期して取り出すためのアンドゲート3およびフ
リツプフロツプ2には、該ノートタイミングに対
応したノートタイミング信号(t・C#〜t・
C)および該ノートタイミングの次のノートタイ
ミングに対応したノートタイミング信号(t・C
〜t・B)がそれぞれ入力されている。 ここで、各ノートタイミングは第7図cに示す
ようになつており、この各ノートタイミングに対
応してノートタイミング信号t・C,t・B,…
t・C#がシフトレジスタ220から第7図d〜
fに示すように発生される。シフトレジスタ22
0は、第4図のシフトレジスタ220と同一のも
のであり、チヤンネルタイミング信号t・ch1
〜t・ch12を発生する。なお、チヤンネルタ
イミング信号t・ch1は同期信号SYNCから直
接得られる。各音名C#〜Cのノートタイミング
と各発音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネル
タイミングとの関係は第7図のcおよびgに示す
ように、それぞれ1対1に対応しており、音名
C,B,A#,A,G#,G,F#,F,E,
D#,D,e#のノートタイミングは第1発音チ
ヤンネルch1〜第12発音チヤンネルch12のチ
ヤンネルタイミングにそれぞれ対応する。従つ
て、チヤンネルタイミング信号t・ch1,t・
ch2,t・ch3……ch12をそれぞれノートタ
イミング信号t・C,t・B,t・A#…t・
C#として用いることができる。 各ノート信号発生回路NG・C#〜NG・Cにお
いて第1カウンタ1から発生されたノートクロツ
ク信号SC#〜SCは、一方において各発音チヤンネ
ルch1〜ch12の出力回路OU1〜OU12に並列に
供給されるとともに、他方において各音名C#〜
Cに対応するノートタイミングに同期して時分割
化されオアゲート6を介して時分割カウンタ5C
に供給される。 時分割カウンタ5Cは、第1図の時分割カウン
タ5および第4図の時分割カウンタ5Bと同様の
機能を果たすもので、各ノートクロツク信号SC
#〜SCをそれぞれ各音名毎に時分割で計数するこ
とにより、各ノート信号発生回路NG・C#〜
NG・Cの第1カウンタ1におけるNおよびN+
1の分周化による分周回数を各回路別に時分割計
数するものである。この実施例では、時分割カウ
ンタ5Cにおける上記の計数値を9ビツト構成の
信号B8〜B0で表わすようにしているので、9ビ
ツト構成の加算器51Cと各音名C#〜Cに対応
して12ステージの記憶位置を有する9個のシフト
レジスタ51C―1〜51C―9が設けられ、シフ
トレジスタ51C―1〜51C―9の第12ステージ
(最終ステージ)から出力される9ビツトの計数
値信号B8〜B0は加算器51Cに帰還され、ここ
において対応する音名のノートクロツク信号S
(SC〜SB)と加算される。そして、その加算結果
はシフトレジスタ51C―1〜51C―9の第1ス
テージにビツト単位でセツトされ、クロツクパル
スφの発生毎に第12ステージへ向けて順次シフト
される構成になつている。すなわち、この実施例
の時分割カウンタ5Cは、第4図における時分割
カウンタ5Bをビツト単位で切り離した構成にな
つている。 時分割カウンタ5Cの各シフトレジスタ51C
1〜51C―9の第12ステージから出力される計
数値信号B8〜B0のうち下位4ビツトの信号B3
B0は論理回路43に入力される。論理回路43
は、各音名毎の計数値信号B3〜B0に基づき、各
ノート信号発生回路NG・C#〜NG・Cの第1カ
ウンタ1がNまたはN+1のどちらの分周比によ
る分周を行うべきかを指示するための分周比制御
信号C0を出力するものであり(第2表参照)、そ
の詳細構成は特に図示しないが、第4図における
分周比制御回路32およびメモリ31とを組合せ
たのと等価な構成になつている。但し、第4図の
場合には、各発音チヤンネルch1〜ch12にお
いて形成する音名周波数信号(ノートクロツク信
号)の音名が固定されておらず、割当てられた鍵
の音名に対応して変化するため、ノートコード
NCによりアドレスされるメモリ31を必要とし
ている。しかし、この第6図の実施例では各ノー
ト信号発生回路NG・C#〜NG・Cにおいて発生
するノートクロツク信号Sの音名が各回路別に予
め定められているので、時分割カウンタ5Cから
出力される計数値信号B3〜B0のみに基づき分周
比制御信号C0を出力すれば良い。従つて、論理
回路43は時分割カウンタ5Cから各音名別の計
数値信号B3〜B0が各ノートタイミングに同期し
て入力されると、該信号B3〜B0が示す分周回数
計数値に基づき所定の内容(“0”または“1”)
の分周比制御信号C0を各ノートタイミングに同
期して出力する。 この分周比制御信号C0は各ノート信号発生回
路NG・C#〜NG・Cに共通に供給される。する
と、各ノート信号発生回路NG・C#〜NG・Cに
おいては、自己の回路に対応するノートタイミン
グ信号t・C#〜t・Cによつて自己の回路に関
する分周比制御信号C0をアンドゲート9により
選択しこれをコンデンサCによつてホールドす
る。これにより、第1カウンタ1の分周比がNま
たはN+1に制御される。 また、時分割カウンタ5Cにおいて、各シフト
レジスタ51C―1〜51C―9のそれぞれに対し
て、各ステージの出力信号とオペレータ42から
出力される12個のノート選択信号DO〜D14(但
し、D3,D7,D11は欠除)のそれぞれとを入力す
る12個のアンドゲートAG1〜AG12と、これらア
ンドゲートAG1〜AG12の出力信号をオア入力と
するオアゲートOGとが設けられている。このア
ンドゲート群AG1〜AG12およびオアゲート群OG
は、シフトレジスタ51C―1〜51C―9の各ス
テージに存在する各音名の計数値信号B8〜B0
中から、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当
てられた鍵の音名に対応する計数値信号B8〜B0
を各チヤンネル毎にそれぞれ選択して波形データ
発生部34に供給するためのものである。 ところで、各音名C#〜Cに関する計数値信号
B8〜B0がシフトレジスタ51C―1〜51C―9
のどのステージに存在するかは、その時のノート
タイミングを判別することによりわかる。例え
ば、ノートタイミング信号t・Cが発生する音名
Cに関するノートタイミングにおいては、各音名
C#,D,D#,…Cに関する計数値信号B8〜B0
はシフトレジスタ51C―1〜51C―9の第1ス
テージ,第2ステージ,第3ステージ,…第12ス
テージ(最終ステージ)にそれぞれ存在する。こ
の様子を各ノートタイミングについて示すと次の
第5表のようになる。なお、第5表において数字
1,2,3…12はシフトレジスタ51C―1〜5
1C―9のステージ番号を表わす。
【表】 また、各音名C#〜Cのノートタイミングと各
発音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネルタイ
ミングとの関係は第7図のc,gに示したとおり
である。 従つて、各発音チヤンネルch1〜ch12にお
いて、当該チヤンネルに割当てられた鍵の音名お
よび当該チヤンネルにおけるノートタイミングに
基づき所定のノート選択信号(D0〜D14)をそれ
ぞれ発生することにより、各発音チヤンネルch
1〜ch12に割当てられた鍵の音名に対応する
計数値信号B8〜B0を各チヤンネルタイミングに
おいて順次選択することができる。例えば、第1
発音チヤンネルch1に音名Bの鍵が割当てられ
ているとすると、この第1発音チヤンネルch1
のチヤンネルタイミングは音名Cのノートタイミ
ングであり(第7図参照)、音名Cのノートタイ
ミングではシフトレジスタ51C―1〜51C―7
の第11ステージに音名Bに関する計数値信号B8
〜B0が存在しているので(第5表参照)、オペレ
ータ42はノート選択信号D13(“1”)を出力す
る。これにより、アンドゲート群AG11が動作
可能となつて、シフトレジスタ51C―1〜51
C―9の第11ステージに存在する音名Bに関する
計数値信号B8〜B0が該アンドゲート群AG11か
ら取り出されオアゲート群OGを介して波形デー
タ発生部34に供給される。 このようにして、時分割カウンタ5Cからは、
各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
鍵の音名に関する計数値信号B8〜B0が各チヤン
ネルタイミングに同期して時分割で出力されて波
形データ発生部34に供給される。 波形データ発生部34は、第5図の波形データ
発生部34と全く同様に構成されているもので、
シフタ35,波形メモリ36,乗算器37,エン
ベロープジエネレータ38を有し、各発音チヤン
ネルch1〜ch12に割当てられた鍵の音高に対
応した周波数を有し所定の振幅エンベロープが付
与された楽音波形データを各チヤンネルタイミン
グに同期して時分割で出力する。この波形データ
発生部34から出力される各発音チヤンネルch
1〜ch12の楽音波形データは、各発音チヤン
ネルch1〜ch12の出力回路OU1〜OU12に共通
に供給される。 各出力回路OU1〜OU12は、第5図の各発音チ
ヤンネルch1〜ch12に設けられたラツチ25
および26の部分に相当するもので、波形データ
発生部34から時分割で出力される各発音チヤン
ネルch1〜ch12の楽音波形データを、各チヤ
ンネル毎に時分割クロツク成分や不要な折り返し
ノイズ成分を含まない持続信号の楽音波形データ
に変換する。 各出力回路OU1〜OU12は、第5図のラツチ2
5および26にそれぞれ対応するラツチ44およ
び45を有し、自己の発音チヤンネルに関する楽
音波形データをそれぞれチヤンネルタイミング信
号t・ch1〜t・ch12によつてラツチ44に
取込む。また、この各回路OU1〜OU12は、各ノ
ートクロツク信号SC#〜SCの中から自己のチヤン
ネルに割当てられた鍵の音名に対応するノートク
ロツク信号Sを選択抽出するためのラツチ46お
よびセレクタ47を有する。ラツチ46はキーア
サイナ21から時分割出力される各発音チヤンネ
ルch1〜ch12のノートコードNCのうち自己の
チヤンネルに関するものをそれぞれチヤンネルタ
イミング信号t・ch1〜t・ch12によつて取
込むものである。セレクタ47はラツチ46によ
つて取込まれたノートコードNCにより12個のノ
ートクロツク信号SC#〜SCの中から自己のチヤン
ネルに関するものを選択抽出するものであり、そ
の選択抽出されたノートクロツク信号S(SC#〜
SCのいずれか)はラツチ45にラツチタイミング
信号として与えられる。このラツチ45にはラツ
チすべきデータとしてラツチ44から楽音波形デ
ータが供給されている。従つて、ラツチ44から
出力される楽音波形データは当該発音チヤンネル
で発生すべき楽音信号周波数の整数倍(2n)の周
波数のノートクロツク信号Sによつてサンプルホ
ールドされ、これにより上述のように時分割クロ
ツク成分や不要な折り返しノイズ成分を含まない
持続信号に変換される。 このようにして各発音チヤンネルch1〜ch1
2の出力回路OU1〜OU12から出力される楽音波
形データは加算器39において合成され、その
後、DA変換器41においてアナログの楽音信号
に変換されてサウンドシステム23に供給され
る。 次に、オペレータ42を詳細に説明する。オペ
レータ42は、前述のようにノート選択信号D0
〜D14を発生するもので、例えば第8図に示すよ
うに構成されている。 第8図において、カウンタ421はクロツクパ
ルスφをカウントする4ビツト構成のカウンタで
あるが、そのカウント出力信号Q4〜Q1のうち信
号Q2(21)とQ1(20)との論理積信号がアンドゲ
ート428からカウンタ421のカウントアツプ
入力端子へ入力されている。従つて、カウンタ4
21は次の第6表に示すように、カウント値Q=
3,7,11,15(10進表示)が存在しないQ=0
〜14までの変則12進カウント動作を行う。また、
カウンタ421は同期信号SYNC(音名Cのノー
トタイミングで発生する)によりセツトされるも
ので、これによりカウンタ421の上記計数値Q
=0,1,2,4,5,6,8,9,10,12,
13,14はそれぞれ音名C,B,A#,A,G#,
G,F#,F,E,D#,D,C#のノートタイ
ミングを表わすことになる。
【表】 カウンタ421に変即12進カウント動作を行な
わせるようにした理由は、該カウンタ421のカ
ウント値Qと各ノートタイミングとの対応関係を
ノートコードNC(4ビツト構成)の各内容に対
する各音名C#〜Cの割当て状態に関連づけ、こ
れによりノート選択信号D0〜D14の形成を簡単な
構成で行ない得るようにするためである。なお、
キーアサイナ21から与えられる4ビツト構成の
ノートコードNC(N4〜N1)は、次の第7表に示
すように10進表示の「3」,「7」,「11」を除く
「0」〜「14」の変則12進の数値データで表現さ
れ、この数値データ「0」〜「14」にそれぞれ音
名C#〜Cが割当てられている。
【表】 このように、各音名C#〜Cのノートタイミン
グをノートコードNCの値と逆関係の数値データ
で表わすことにより、ノート選択信号D0〜D14
形成、すなわち時分割カウンタ5Cにおいてノー
トコードNCが示す音名に関する計数値信号B6
B0がシフトレジスタ51C―1〜51C―9のどの
ステージに存在するかの検出を極めて簡単な加算
処理によつて行なうことができる。 各ノートタイミング(カウンタ421の各カウ
ント値Q)において、各音名C〜Bに関する計数
値信号B8〜B0がシフトレジスタ51C―1〜51
C―9のどのステージに存在するかは前記第5表
に示したとおりである。 ここで、説明の便宜上第5表において、各ノー
トタイミングをカウンタ421のカウント値Q
(第6表参照)で表わし、また計数値信号B8〜B0
の音名C#〜CをノートコードNCに基づく数値
データ(第7表参照)で表わし、さらにシフトレ
ジスタ51C―1〜51C―9の各ステージのステ
ージ番号を「3」,「7」,「11」を欠除した「0」,
「1」,「2」,「4」,「5」,「6」,「8」,「
9」,
「10」,「12」,「13」,「14」で表わすと次の第8表
のようになる。
【表】
【表】 例えば、音名C#に関する計数値信号B8〜B0
は、カウンタ421のカウント値Qが「0」の時
には第0ステージにあるが、Q=1,Q=2,…
とQが順次増加するに伴つて第14ステージへ向け
て移行する。 ところで、第8表に注目すると、丸印を付した
ステージ番号以外のステージ番号は、ノートコー
ドNCとカウンタ421のカウント値Qとの加算
値に一致する。また、丸印を付したステージ番号
は「NC+Q」の値にさらに「+1」を加えた値
に一致する。 そして、「NC+Q+1」を行う条件を分析す
ると、(N2=1)・(Q1=1)+(N2=1)・(Q2
1)+(N1=1)・(Q2=1)となる。ここでN1
N2は第7表で示したようのにノートコードNCの
下位ビツトであり、Q1,Q2は第6表で示したよ
うにカウンタ421のカウント出力Qの下位ビツ
トである。 従つて、上記条件が成立した時にはノートコー
ドNCとカウント値Qとの加算値に「+1」を加
えれば、その加算値はノートコードNCが示す音
名に対応する計数値信号B8〜B0が存在するシフ
トレジスタ51C―1〜51C―9のステージ番号
を示すものとなる。 加算器422と、この加算器422のキヤリイ
入力Ciに接続されるオアゲート423およびアン
ドゲート424,425,426はこのような処
理を行うためのものである。すなわち、加算器4
22は上記条件が不成立の場合には、カウンタ4
21のカウント値QとノートコードNCとの加算
値「NC+Q」をこの時のノードコードNCが示
す音名に関する計数値信号B8〜B0が存在するシ
フトレジスタ51C―1〜51C―9のステージ番
号データとして出力する。また、(N2=1)・(Q1
=1)の条件の時にはアンドゲート424から
“1”信号が出力され、この“1”信号がオアゲ
ート423を介して加算器422のキヤリイ入力
Ciに加えられるため、「NC+Q+1」の加算値
を上記ステージ番号データとして出力する。さら
にまた、(N2=1)・(Q2=1)または(N1
1)・(Q2=1)の条件が成立すると、アンドゲ
ート426または425から“1”信号が出力さ
れるため、「NC+Q+1」の加算値を上記ステ
ージ番号データとして出力する。 このようにして得られたステージ番号データは
デコーダ427に入力され、ここにおいてデコー
ドされて該ステージ番号データに対応したノート
選択信号(D0〜D14)として出力される。これに
よつて、ノートコードNCが示す音名に関する計
数値信号B8〜B0を選択抽出することができる。 以上の説明から明らかなようにこの実施例にお
いても実施例の電子楽器と同様の効果を得ること
ができる。特に、この実施例においては同音名異
オクターブ間の位相ずれが生じないという利点が
ある。 以上の説明から明らかなように、この発明は並
列的に設けられた複数の分周チヤンネルを用いて
所定周波数の複数の周波数信号を同時に発生させ
る場合において、各分周チヤンネルにおけるNお
よびN+1の分周比の切換えを制御するカウンタ
を各分周チヤンネルで時分割的に共用するように
したものである。このため、分周チヤンネル数が
多くても装置全体の規模を大型化させず、小規模
の電子楽器を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本的構成を示す図、第2
図は第1図における第1カウンタの他の例を示す
図、第3図はこの発明を適用した電子楽器の実施
例を示すブロツク図、第4図は第3図におけるト
ーンジエネレータの詳細構成例を示す図、第5図
は第3図におけるトーンジエネレータの詳細構成
の他の例を示す図、第6図はこの発明を適用した
電子楽器の他の実施例を示すブロツク図、第7図
は第6図の実施例の動作を説明するためのタイミ
ングチヤート、第8図は第6図におけるオペレー
タの詳細構成例を示す図である。 CH1〜CH12……分周チヤンネル、ch1〜
ch12……発音チヤンネル、NG・C#〜NG・
C……ノート信号発生回路、1……第1カウン
タ、5,5B,5C……時分割カウンタ、8……
分周比切換制御回路、30,31……メモリ、3
2……分周比制御回路、34……波形データ発生
部、42……オペレータ、43……論理回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 並列的に設けられた複数の分周チヤンネルを
    有し、各分周チヤンネルにおいてクロツクパルス
    をそれぞれ分周して所定周波数の周波数信号を発
    生させ、この周波数信号を用いて楽音を発生する
    電子楽器において、 上記各分周チヤンネルのそれぞれに設けられ、
    分周比NまたはN+1(Nは正の整数)で上記ク
    ロツクパルスを分周する分周手段と、 上記各分周チヤンネルにおいて発生すべき周波
    数信号の周波数に対応して、上記各分周手段にお
    ける分周比N(またはN+1)をそれぞれ設定す
    る分周比設定手段と、 上記各分周チヤンネルのそれぞれに設けられ、
    上記分周手段からの分周信号を自己の分周チヤン
    ネルに対応する時分割タイミングに同期して出力
    する出力手段と、 上記各分周チヤンネルの出力手段から出力され
    る分周信号を分周回数信号として各分周チヤンネ
    ル別に時分割計数する時分割計数手段と、 上記各分周チヤンネルにおいて発生すべき周波
    数信号の周波数に対応して上記各分周手段の1分
    周サイクルにおける分周比NおよびN+1の組合
    せ態様を制御するものであつて、各分周チヤンネ
    ルごとに設定される1分周サイクルにおける分周
    比NまたはN+1の分周回数、または分周比Nま
    たはN+1の分周タイミングを表わすデータと上
    記時分割計数手段から出力される各分周チヤンネ
    ルに関する分周回数計数値とに基づき1分周サイ
    クルにおける分周比NとN+1の組合わせの中で
    NまたはN+1の分周比における分周タイミング
    を指示する分周比制御信号を各分周チヤンネル別
    に時分割出力する分周比制御手段と、 上記分周チヤンネルのそれぞれに設けられ、上
    記分周比制御手段から時分割出力される分周比制
    御信号のうち自己の分周チヤンネルに関するもの
    を上記時分割タイミングに同期して取込み、この
    分周比制御信号によつて上記分周手段の分周比を
    NまたはN+1に切換え制御する入力手段と を具備し、上記分周信号または上記分周回数計
    数値の所定ビツト信号を上記周波数信号とするこ
    とを特徴とする電子楽器。 2 前記分周比制御手段は、前記1分周サイクル
    における分周比NまたはN+1の分周タイミング
    を表わすデータを前記各分周チヤンネルごとにそ
    れぞれ記憶したメモリを有し、このメモリから前
    記各分周チヤンネルに関する分周回数値に基づき
    対応する分周チヤンネルの上記分周タイミングを
    表わすデータを前記時分割タイミングに同期して
    それぞれ読み出し前記分周比制御信号として出力
    するものである特許請求の範囲第1項記載の電子
    楽器。 3 前記分周比制御手段は、前記各分周手段の1
    分周サイクルにおける分周比NまたはN+1の分
    周回数を表わすデータを、それぞれ前記時分割タ
    イミングに同期して時分割出力する回路を含み、
    前記時分割計数手段から時分割出力される分周回
    数計数値と上記回路から時分割出力されるNまた
    はN+1の分周回数を表わすデータとを各分周チ
    ヤンネル別に照合して各分周チヤンネルの前記分
    周比制御信号を時分割出力するものである特許請
    求の範囲第1項記載の電子楽器。 4 前記1分周サイクルにおける分周回数を全て
    の分周チヤンネルに関して等しく設定するもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。 5 前記分周比制御手段は、前記1分周サイクル
    において分周回数の少ない分周比による分周タイ
    ミングを分周回数の多い分周比による分周タイミ
    ング群の中に平均的に配置して前記分周比制御信
    号を出力することを特徴とする特許請求の範囲第
    4項記載の電子楽器。 6 前記時分割計数手段は、前記各分周手段の1
    分周サイクルにおける分周回数より多い数を計数
    可能な時分割カウンタで構成し、この時分割カウ
    ンタの各ビツト出力から該分周手段の分周出力信
    号を順次1/2分周した周波数信号を得るようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    電子楽器。 7 前記複数の分周チヤンネルは複数の発音チヤ
    ンネルに対応して設けられるものであり、前記分
    周比設定手段は各発音チヤンネルに割当てられた
    鍵の音高に対応して前記各分周手段の分周比N
    (またはN+1)を設定するものであり、かつ前
    記分周比制御手段は各発音チヤンネルに割当てら
    れた鍵の音高に対応して前記各分周手段の1分周
    サイクルにおける分周比NおよびN+1の組合せ
    態様を制御するものである特許請求の範囲第1項
    〜第6項記載のいずれかの電子楽器。 8 前記複数の分周チヤンネルは12の各音名に対
    応して設けられるものであり、前記設定手段は各
    音名に対応して前記各分周手段の分周比N(また
    はN+1)を設定するものであり、かつ前記分周
    比制御手段は各音名に対応して前記各分周手段の
    1分周サイクルにおける分周比NおよびN+1の
    組合せ態様を制御するものである特許請求の範囲
    第1項〜第6項記載のいずれかの電子楽器。
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