JPH0230037B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0230037B2 JPH0230037B2 JP56073251A JP7325181A JPH0230037B2 JP H0230037 B2 JPH0230037 B2 JP H0230037B2 JP 56073251 A JP56073251 A JP 56073251A JP 7325181 A JP7325181 A JP 7325181A JP H0230037 B2 JPH0230037 B2 JP H0230037B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- note
- data
- waveform generation
- note name
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 22
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 34
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 7
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 6
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 4
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000002459 sustained effect Effects 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 241000190235 Tanakia himantegus chii Species 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
この発明は電子楽器に関し、特に所定の音名に
対応する数値データまたは周波数信号を演算して
波形発生用データを形成し、この波形発生データ
にもとづき楽音信号を発生する方式の電子楽器に
関する。 周知のように電子楽器においては、所定の数値
データを演算して波形発生用データを形成し、こ
の波形発生用データにもとづき楽音信号を発生す
る方式のものがある。例えば、押下鍵の音高に対
応した周波数ナンバ(数値データ)を順次累算
し、その累算値(波形発生用データ)を波形メモ
リのアドレス信号として与えることにより、該メ
モリから押下鍵の音高に対応した楽音信号を発生
させるものである。 ところが、この方式の電子楽器において複数の
発音チヤンネルを設けて同時に複数音の発生を可
能に構成した場合、波形メモリからの楽音信号波
形の読出しは押鍵に伴う発音割当てによつて開始
するようになるため、例えば異なるオクターブの
同一音名の鍵に関する音が2つの発音チヤンネル
に割当てられた時に、これらの鍵の押鍵タイミン
グの差によつては両チヤンネルの楽音信号波形が
丁度逆位相になり、両チヤンネルの発生音が打消
し合うなど同一音名異オクターブ音間の位相ずれ
により音が歪むなどの欠点があつた。この点につ
いては同一音名の上鍵盤および下鍵盤の鍵盤間同
志でも起る。 一方、特開昭54−6518号公報に開示されている
ように、C〜Bの各音名に対応する周波数信号を
それぞれ計数して各音名毎に20〜2n(n:正の整
数)の重みをもつ直列のパルス列を形成し、この
パルス列を上記周波数信号を順次1/2分周した分
周信号に関する分周データ(波形発生用データ)
として各音名別に発生し、利用側(発音チヤンネ
ル)で各音名別の分周データ群の中から押下鍵の
音名に対応する分周データを選択抽出し、さらに
この中から押下鍵のオクターブ音域に対応した重
みの1ビツトの信号を選択抽出し、これを押下鍵
に関する楽音信号として利用する方式の電子楽器
がある。 この方式の電子楽器においては、前述のような
同一音名異オクターブ音間または同一音名異鍵盤
音間同志の位相ずれは生じない。しかし、前記パ
ルス列を各音名別に形成しなければならないた
め、パルス列形成用のカウンタが多くなり、しか
も桁数の多いカウンタが必要となる。また、発音
チヤンネル側では、それぞれ各音名別の分周デー
タ群の全てを入力として受け、この中から発生す
べき楽音の音名に関する1つの分周データを選択
抽出しなければならないため、入力ビツト数の多
いセレクタを必要とし、全体構成が大規模になる
という欠点があつた。 この発明は上述した従来の電子楽器の欠点に鑑
みなされたもので、その目的は簡単な構成で、同
一音名異オクターブ音間または同一音名鍵盤音間
で位相ずれが生じないようにした電子楽器を提供
することにある。 このためにこの発明は、12音名に対応して12の
波形発生用データ記憶用の記憶位置を有し、記憶
されている各音名に関する波形発生用データを各
音名の時分割タイミングにおいて順次出力する記
憶手段と、各音名の波形発生用データをそれぞれ
各音名の周波数に対応する速度で順次歩進させる
ための歩進用データを各音名の時分割タイミング
において順次出力する歩進用データ発生手段と、
各音名の時分割タイミングにおいて記憶手段から
出力される当該音名に関する波形発生用データと
歩進用データ発生手段から出力される当該音名に
関する歩進用データとを演算して該波形発生用デ
ータを更新し、この更新した波形発生用データを
記憶手段に供給して記憶させる演算手段と、複数
の各発音チヤンネルごとにそれぞれ当該発音チヤ
ンネルで発生すべき楽音の音名に対応する波形発
生用データを、記憶手段の所定の記憶位置から取
り出すものであつて、この取り出しを各発音チヤ
ンネル間で時分割的に行なう選択抽出手段とから
構成したものである。 また、さらに、上記各発音チヤンネルごとにそ
れぞれ上記選択抽出手段から出力される波形発生
用データの中から当該発音チヤンネルで発生すべ
き楽音のオクターブ音域に対応する波形発生用デ
ータを取り出すものであつて、この取り出しを上
記選択抽出手段における時分割的取り出し動作に
同期して各発音チヤンネル間で時分割的に行なう
第2の選択抽出手段を構成したものである。 この発明によれば、上記波形発生用データの各
ビツトのうち20の重みを持つビツトの信号を最高
オクターブ音域に関するものとすると、2nの重み
を持つビツトの信号はnオクターブ離れた音域に
関するものになる。すなわち、nオクターブ音域
に亘る音名信号を各音名別に同時に取り出すこと
ができる。従つて、このような波形発生用データ
を複数の発音チヤンネルにおいて利用する場合、
各発音チヤンネルにはnビツトの信号線を接続す
るのみで足り、かつ異オクターブ同一音名に関す
る鍵の発音割当てが2つの発音チヤンネルになさ
れても、これらのチヤンネルでは、同一の波形発
生用データ(nビツト)から押下鍵のオクターブ
音域に応じて1ビツトを選択する構成となるた
め、同一音名異オクターブ音間の位相ずれが全く
生じない。 以下、図面を用いてこの発明を詳細に説明す
る。 第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示す全体構成ブロツク図であつて、この実施例の
電子楽器においては同時最大発音数を12音とし、
12個の発音チヤンネルch1〜ch12が設けられてい
る。 第1図において、鍵盤回路1は鍵盤の各鍵が押
下されることにより動作する各鍵に対応した複数
のキースイツチを有しており、各キースイツチの
動作はキーアサイナ2によつて検出される。キー
アサイナ2は前記各キースイツチの動作状態を監
視することによつていずれの鍵が押下されたかを
検出し、検出した各押下鍵に対応する楽音の発音
を発音チヤンネルch1〜ch12のいずれかにそれぞ
れ割当てる。そして、この発音割当てに伴ないキ
ーアサイナ2は各発音チヤンネルch1〜ch12に割
当てた押下鍵を表わす鍵情報(キーコード)KC
を各チヤンネルタイミングに同期して時分割出力
する。鍵情報KCは、押下鍵の音名を表わすノー
トコードNCおよびオクターブ音域を表わすオク
ターブコードOCとからなる。また、キーアサイ
ナ2は各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てた鍵
が現在押下中であるか否かを示すキーオン信号
KON(押下中は“1”、離鍵されると“0”)を各
チヤンネルタイミングに同期して時分割出力す
る。更に、キーアサイナ2は発音チヤンネルch1
〜ch12にそれぞれ対応する時分割チヤンネルタ
イミングのうちチヤンネルch1に対応するタイミ
ングにおいて同期信号SYNCを繰り返し出力す
る。これらの鍵情報KC、キーオン信号KONおよ
び同期信号SYNCはトーンジエネレータ3に供給
される。 トーンジエネレータ3では、キーアサイナ2か
ら時分割で供給される各発音チヤンネルch1〜
ch12に関する鍵情報KCおよびキーオン信号
KONを、同期信号SYNCに基づき各チヤンネル
毎に並列化し、各チヤンネルch1〜ch12において
それぞれ鍵情報KCおよびキーオン信号KONに基
づき当該チヤンネルに割当てられた押下鍵に対応
する音源信号(楽音信号)を形成する。このトー
ンジエネレータ3の各チヤンネルch1〜ch12で形
成された音源信号はサウンドシステム4の音色回
路に供給されて適宜の音色が付与された後楽音と
して発音される。 なお、上述のように動作を行うキーアサイナ
は、特願昭47−125514号「キーアサイナ」あるい
は特願昭49−102365号「キーアサイナ」等の明細
書中に開示されているので詳細な図に基づく説明
は省略する。 さて、第1図に示したトーンジエネレータ3は
大別すると、C〜Bの各音名に関する波形発生用
データを時分割で形成する波形発生用データ形成
回路30と、波形発生用データを楽音信号として
出力する各発音チヤンネルch1〜ch12に対応した
出力回路40とから構成される。 第2図は波形発生用データ形成回路30の一実
施例を示すブロツク図であり、第3図は出力回路
40の一実施例を示すブロツク図である。 まず、第2図に示す波形発生用データ形成回路
30について説明する。 第2図に示す波形発生用データ形成回路30
は、基準のオクターブ音域における音名C+,D,
D+,E,F,F+,G,G+,A,A+,B(本来は
C,C+,D……Bの順であるが、この実施例で
は説明の都合上こうする。)に関するノートクロ
ツク信号S・C+〜S・Cを、N(正の整数)およ
びN+1の分周比の組合せで歩進用データ発生手
段として作用するノートクロツク発生回路N・
G・C+〜NG・Cと、各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cを音名毎に時分割計数してその計数
値を波形発生用データとして出力する時分割カウ
ンタ300と、前記計数値に基づき各ノートクロ
ツク発生回路NG・C+〜NG・Cにおける分周比
をNまたはN+1に切換える制御を行う分周比切
換制御回路301と、キーアサイナ2によつて各
発音チヤンネルch1〜ch12に発音割当てされてい
る鍵の音名に対応する波形発生用データを各チヤ
ンネル毎に抽出するための選択抽出手段として作
用するオペレータ302およびアンドゲートAG
1〜AG12、オアゲートOG1と、キーアサイ
ナ2から出力される同期信号SYNCに基づき各発
音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネルタイミング
を示す信号t・ch1〜ch12および各音名C+〜Cの
ノートタイミングを示す信号t・C+〜t・Cを
出力するシフトレジスタ303とから構成されて
いる。 なお、第2図においては音名Cに対応する回路
NG・Cのみを詳細に示しているが、他の音名C+
〜Bに対応する回路NG・C+〜NG・Bも基本的
には回路NG・Cと同様に構成されている。従つ
て、回路NG・Cを代表して説明する。 ノートクロツク発生回路NG・Cにおいて、第
1カウンタ304は正の整数NcおよびNc+1の
分周比の組合せによつてクロツクパルスφを分周
して出力する。この第1カウンタ304は分周用
カウンタ3040、比較器3041、遅延フリツ
プフロツプ3042、アンドゲート3043およ
び3044、オアゲート3045、インバータ3
046とを備え、分周用カウンタ3040はクロ
ツクパルスφをカウントしてそのカウント値を比
較器3041の比較入力に供給する。 比較器3041は分周用カウンタ3040のカ
ウント値が分周比Ncに相当する値に一致したか
否かを検出するもので、一方の比較入力には回路
NG・Cにおいて発生すべき音色Cに関するノー
トクロツク信号S・Cの周波数cに対応した分周
比Ncを示すデータが入力されている。従つて、
分周用カウンタ3040のカウント値が分周比
Ncに相当する値になると、比較器3041はこ
のことを示す一致信号EQを出力する。すなわち、
音名Cに対応した周波数cのノートクロツク信号
S・Cを比較器3041の一致信号EQとして得
ることができる。 この一致信号EQはインバータ3046の入力
信号が“0”の時にはアンドゲート4043を通
過し、さらにオアゲート3045を通過して分周
用カウンタ3040のリセツト信号として帰還さ
れる。従つて、インバータ3046の入力信号が
“0”であれば、一致信号EQが発生するたびに分
周用カウンタ3040はリセツトされる。このた
め、分周用カウンタ3040におけるカウント値
の変化範囲は「0」〜「Nc」までとなり、これ
に伴つて一致信号EQの周波数cは、クロツクパ
ルスφの周波数pとすると、「p・1/Nc」となる。 ところが、インバータ3046の入力信号が
“1”の時にはアンドゲート3043は非導通と
なり、インバータ3046の入力信号と同一信号
が入力される他方のアンドゲート3044が導通
となる。アンドゲート3044には比較器304
1からの一致信号EQを遅延フリツプフロツプ3
042によつて1ビツトタイム(クロツクパルス
φの1周期時間)だけ遅延した信号が入力されて
おり、その出力信号はオアゲート3045を介し
て分周用カウンタ3040のリセツト信号として
帰還されている。このため、インバータ3046
の入力信号が“1”の場合、分周用カウンタ30
40は分周比Ncを示すデータに基づく一致信号
EQの発生タイミングより1ビツトタイム遅れて
リセツトされる。従つて、この場合の分周用カウ
ンタ3040のカウント値の変化範囲は「0」〜
「Nc+1」となる。すなわち、比較器3040に
入力されている分周用データがNcであつても、
比較器3041から出力される一致信号EQの周
波数cは「p・1/Nc+1」となる。従つて、イン バータ3046の入力信号を適宜変えることによ
り、分周比がNcまたはNc+1のノートクロツク
信号S・Cを比較器3041の一致信号EQとし
て取り出すことができる。分周比をNcまたはNc
+1にするための指示は後で述べる分周比切換制
御回路301によつて行なわれる。 ノートクロツク信号S・C(EQ)は、時分割カ
ウンタ300に対して、第1カウンタ304にお
けるNcまたはNc+1の分周比による分周回数を
示す信号としてオアゲート308を介して入力さ
れ、ここにおいて各音名に対応する時分割計数タ
イミングに同期して時分割計数される。音名C+
〜Cのノートクロツク信号S・C+〜S・Cの時
分割計数タイミングは、第4図cにノートタイミ
ングとして示すように設定されている。 ところがこの場合、各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cの発生タイミングは時分割カウンタ
300における時分割計数タイミング(各ノート
タイミング)と全く異なるものである。すなわ
ち、時分割カウンタ300は音名C+〜Cの12音
に関するノートクロツク信号S・C+〜S・Cの
発生回数を時分割計数するものであるため、各ノ
ートクロツク信号S・C+〜S・Cに関する時分
割計数タイミングは、12・1/pの周期で定期的に 現われるものである。一方、ノートクロツク信号
S・C+〜S・Cの発生タイミングの周期はp・
1/Nc +〜f・1/Ncであり、時分割計数タイミングの 周期と全く異なる。 そこで、各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cの第1カウンタ304から出力されるノ
ートクロツク信号S・C+〜S・Cは、フリツプ
フロツプ(FF)305とアンドゲート306と
からなる出力回路を介して各音名C+〜Cに対応
する時分割計数タイミング(ノートタイミング)
に同期して出力されるように構成されている。す
なわち、ノートクロツク発生回路NG・Cにおい
て、第1カウンタ304から出力されるノートク
ロツク信号S・Cはフリツプフロツプ305に一
時記憶される。この後、音名Cに関するノートタ
イミングにおいてこのことを示すノートタイミン
グ信号t・Cが発生すると、前記フリツプフロツ
プ305に一時記憶されたノートクロツク信号
S・Cはアンドゲート306を介して時分割カウ
ンタ300に供給される。その後、1ビツトタイ
ム経過すると音名Bに関するノートタイミングに
なりノートタイミング信号t・Bが発生すると、
前記フリツプフロツプ305はリセツトされる。 これによつて、ノートクロツク信号S・Cを時
分割カウンタ300における音名Cのノートタイ
ミング(時分割計数タイミング)に同期して送り
出すことができ、時分割カウンタ300において
は12のノートタイミングのうち常に同一タイミン
グで音名Cのノートクロツク信号S・Cの発生回
数を計数することができる。 ここで、音名C+〜Cのノートタイミングは第
4図cのように決められており、このノートタイ
ミングを規定するノートタイミング信号t・C+
〜t・Cは次のようにして形成されている。すな
わち、音名Cに関するノートタイミングは同期信
号SYNCと同一タイミングに決められ、C+〜C
に関するノートタイミングは音名Cのノートタイ
ミングを基準として1ビツトタイムずつ順次遅延
したタイミングに決められている。このため、同
期信号SYNCは音名Cのノートタイミングを規定
するノートタイミング信号t・Cとしてそのまま
利用されるが、音名B〜C+に対応するノートタ
イミング信号t・B〜t・C+は同期信号SYNC
をシフトレジスタ303に入力し、該信号SYNC
を第1ステージから第11ステージへ向けてクロツ
クパルスφに従つて順次シフトすることにより形
成される。すなわち、シフトレジスタ303は各
ステージ当り1ビツトから成る11ステージの記憶
位置を有しており、同期信号SYNCが入力される
と、これをクロツクパルスφに従つて第1ステー
ジから第11ステージへ向けて順次シフトする。こ
のシフトレジスタ303の各ステージの出力信号
は同期信号SYNCを1ノートタイミングずつ順次
遅延した信号に相当するので、シフトレジスタ3
03の第1ステージの出力信号は音名Bのノート
タイミングを規定する信号t・Bとなり、同様に
第2ステージ〜第11ステージの出力信号は音名
A+〜C+のノートタイミングを規定する信号t・
A+〜t・C+となる。なお、このようにして形成
されたノートタイミング信号t・C,t・B……
t・C+は、後述する出力回路40において自己
の発音チヤンネルに割当てられた波形発生用デー
タをラツチするためのチヤンネルタイミング信号
t・ch1〜ch12としても利用される。第4図gに
各発音チヤンネルch1〜ch12に対応するチヤンネ
ルタイミングを示し、第4図d〜fに信号t・C
〜t・C+および信号t・ch1〜ch12のタイミング
を示す。 ここで、ノートクロツク信号S・C〜S・C+
の発生について具体例をあげて説明する。今、各
ノートクロツク発生回路NG・C+〜NG・Cの第
1カウンタ304が、次の第1表に従つて分周動
作を行なうことにより各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cを発生するものとする。なお、第1
表においては、各回路NG・C+〜NG・Cの第1
カウンタ304の1分周サイクルにおける分周回
数は全て等しく、16回に設定されている。 例えば、音名Cに対応するノートクロツク発生
回路NG・Cにおいて、第1カウンタ304は、
1分周サイクルにおいてNc=14の分周比による
分周を1回、Nc+1=15による分周を5回実行
し、全体ではクロツクパルスφを239分周するこ
とによつてノートクロツク信号S・Cを発生する
ようになつている。また、音名C+に対応するノ
ートクロツク発生回路NG・C+においては、第1
カウンタ304は、第1表から明らかなように
NC+=28の分周比による分周を3回実行し、
NC++1=29の分周比による分周を3回実行し、
全体ではクロツクパルスφを451分周することに
よつてノートクロツク信号S・C+を発生するよ
うになつている。
対応する数値データまたは周波数信号を演算して
波形発生用データを形成し、この波形発生データ
にもとづき楽音信号を発生する方式の電子楽器に
関する。 周知のように電子楽器においては、所定の数値
データを演算して波形発生用データを形成し、こ
の波形発生用データにもとづき楽音信号を発生す
る方式のものがある。例えば、押下鍵の音高に対
応した周波数ナンバ(数値データ)を順次累算
し、その累算値(波形発生用データ)を波形メモ
リのアドレス信号として与えることにより、該メ
モリから押下鍵の音高に対応した楽音信号を発生
させるものである。 ところが、この方式の電子楽器において複数の
発音チヤンネルを設けて同時に複数音の発生を可
能に構成した場合、波形メモリからの楽音信号波
形の読出しは押鍵に伴う発音割当てによつて開始
するようになるため、例えば異なるオクターブの
同一音名の鍵に関する音が2つの発音チヤンネル
に割当てられた時に、これらの鍵の押鍵タイミン
グの差によつては両チヤンネルの楽音信号波形が
丁度逆位相になり、両チヤンネルの発生音が打消
し合うなど同一音名異オクターブ音間の位相ずれ
により音が歪むなどの欠点があつた。この点につ
いては同一音名の上鍵盤および下鍵盤の鍵盤間同
志でも起る。 一方、特開昭54−6518号公報に開示されている
ように、C〜Bの各音名に対応する周波数信号を
それぞれ計数して各音名毎に20〜2n(n:正の整
数)の重みをもつ直列のパルス列を形成し、この
パルス列を上記周波数信号を順次1/2分周した分
周信号に関する分周データ(波形発生用データ)
として各音名別に発生し、利用側(発音チヤンネ
ル)で各音名別の分周データ群の中から押下鍵の
音名に対応する分周データを選択抽出し、さらに
この中から押下鍵のオクターブ音域に対応した重
みの1ビツトの信号を選択抽出し、これを押下鍵
に関する楽音信号として利用する方式の電子楽器
がある。 この方式の電子楽器においては、前述のような
同一音名異オクターブ音間または同一音名異鍵盤
音間同志の位相ずれは生じない。しかし、前記パ
ルス列を各音名別に形成しなければならないた
め、パルス列形成用のカウンタが多くなり、しか
も桁数の多いカウンタが必要となる。また、発音
チヤンネル側では、それぞれ各音名別の分周デー
タ群の全てを入力として受け、この中から発生す
べき楽音の音名に関する1つの分周データを選択
抽出しなければならないため、入力ビツト数の多
いセレクタを必要とし、全体構成が大規模になる
という欠点があつた。 この発明は上述した従来の電子楽器の欠点に鑑
みなされたもので、その目的は簡単な構成で、同
一音名異オクターブ音間または同一音名鍵盤音間
で位相ずれが生じないようにした電子楽器を提供
することにある。 このためにこの発明は、12音名に対応して12の
波形発生用データ記憶用の記憶位置を有し、記憶
されている各音名に関する波形発生用データを各
音名の時分割タイミングにおいて順次出力する記
憶手段と、各音名の波形発生用データをそれぞれ
各音名の周波数に対応する速度で順次歩進させる
ための歩進用データを各音名の時分割タイミング
において順次出力する歩進用データ発生手段と、
各音名の時分割タイミングにおいて記憶手段から
出力される当該音名に関する波形発生用データと
歩進用データ発生手段から出力される当該音名に
関する歩進用データとを演算して該波形発生用デ
ータを更新し、この更新した波形発生用データを
記憶手段に供給して記憶させる演算手段と、複数
の各発音チヤンネルごとにそれぞれ当該発音チヤ
ンネルで発生すべき楽音の音名に対応する波形発
生用データを、記憶手段の所定の記憶位置から取
り出すものであつて、この取り出しを各発音チヤ
ンネル間で時分割的に行なう選択抽出手段とから
構成したものである。 また、さらに、上記各発音チヤンネルごとにそ
れぞれ上記選択抽出手段から出力される波形発生
用データの中から当該発音チヤンネルで発生すべ
き楽音のオクターブ音域に対応する波形発生用デ
ータを取り出すものであつて、この取り出しを上
記選択抽出手段における時分割的取り出し動作に
同期して各発音チヤンネル間で時分割的に行なう
第2の選択抽出手段を構成したものである。 この発明によれば、上記波形発生用データの各
ビツトのうち20の重みを持つビツトの信号を最高
オクターブ音域に関するものとすると、2nの重み
を持つビツトの信号はnオクターブ離れた音域に
関するものになる。すなわち、nオクターブ音域
に亘る音名信号を各音名別に同時に取り出すこと
ができる。従つて、このような波形発生用データ
を複数の発音チヤンネルにおいて利用する場合、
各発音チヤンネルにはnビツトの信号線を接続す
るのみで足り、かつ異オクターブ同一音名に関す
る鍵の発音割当てが2つの発音チヤンネルになさ
れても、これらのチヤンネルでは、同一の波形発
生用データ(nビツト)から押下鍵のオクターブ
音域に応じて1ビツトを選択する構成となるた
め、同一音名異オクターブ音間の位相ずれが全く
生じない。 以下、図面を用いてこの発明を詳細に説明す
る。 第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示す全体構成ブロツク図であつて、この実施例の
電子楽器においては同時最大発音数を12音とし、
12個の発音チヤンネルch1〜ch12が設けられてい
る。 第1図において、鍵盤回路1は鍵盤の各鍵が押
下されることにより動作する各鍵に対応した複数
のキースイツチを有しており、各キースイツチの
動作はキーアサイナ2によつて検出される。キー
アサイナ2は前記各キースイツチの動作状態を監
視することによつていずれの鍵が押下されたかを
検出し、検出した各押下鍵に対応する楽音の発音
を発音チヤンネルch1〜ch12のいずれかにそれぞ
れ割当てる。そして、この発音割当てに伴ないキ
ーアサイナ2は各発音チヤンネルch1〜ch12に割
当てた押下鍵を表わす鍵情報(キーコード)KC
を各チヤンネルタイミングに同期して時分割出力
する。鍵情報KCは、押下鍵の音名を表わすノー
トコードNCおよびオクターブ音域を表わすオク
ターブコードOCとからなる。また、キーアサイ
ナ2は各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てた鍵
が現在押下中であるか否かを示すキーオン信号
KON(押下中は“1”、離鍵されると“0”)を各
チヤンネルタイミングに同期して時分割出力す
る。更に、キーアサイナ2は発音チヤンネルch1
〜ch12にそれぞれ対応する時分割チヤンネルタ
イミングのうちチヤンネルch1に対応するタイミ
ングにおいて同期信号SYNCを繰り返し出力す
る。これらの鍵情報KC、キーオン信号KONおよ
び同期信号SYNCはトーンジエネレータ3に供給
される。 トーンジエネレータ3では、キーアサイナ2か
ら時分割で供給される各発音チヤンネルch1〜
ch12に関する鍵情報KCおよびキーオン信号
KONを、同期信号SYNCに基づき各チヤンネル
毎に並列化し、各チヤンネルch1〜ch12において
それぞれ鍵情報KCおよびキーオン信号KONに基
づき当該チヤンネルに割当てられた押下鍵に対応
する音源信号(楽音信号)を形成する。このトー
ンジエネレータ3の各チヤンネルch1〜ch12で形
成された音源信号はサウンドシステム4の音色回
路に供給されて適宜の音色が付与された後楽音と
して発音される。 なお、上述のように動作を行うキーアサイナ
は、特願昭47−125514号「キーアサイナ」あるい
は特願昭49−102365号「キーアサイナ」等の明細
書中に開示されているので詳細な図に基づく説明
は省略する。 さて、第1図に示したトーンジエネレータ3は
大別すると、C〜Bの各音名に関する波形発生用
データを時分割で形成する波形発生用データ形成
回路30と、波形発生用データを楽音信号として
出力する各発音チヤンネルch1〜ch12に対応した
出力回路40とから構成される。 第2図は波形発生用データ形成回路30の一実
施例を示すブロツク図であり、第3図は出力回路
40の一実施例を示すブロツク図である。 まず、第2図に示す波形発生用データ形成回路
30について説明する。 第2図に示す波形発生用データ形成回路30
は、基準のオクターブ音域における音名C+,D,
D+,E,F,F+,G,G+,A,A+,B(本来は
C,C+,D……Bの順であるが、この実施例で
は説明の都合上こうする。)に関するノートクロ
ツク信号S・C+〜S・Cを、N(正の整数)およ
びN+1の分周比の組合せで歩進用データ発生手
段として作用するノートクロツク発生回路N・
G・C+〜NG・Cと、各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cを音名毎に時分割計数してその計数
値を波形発生用データとして出力する時分割カウ
ンタ300と、前記計数値に基づき各ノートクロ
ツク発生回路NG・C+〜NG・Cにおける分周比
をNまたはN+1に切換える制御を行う分周比切
換制御回路301と、キーアサイナ2によつて各
発音チヤンネルch1〜ch12に発音割当てされてい
る鍵の音名に対応する波形発生用データを各チヤ
ンネル毎に抽出するための選択抽出手段として作
用するオペレータ302およびアンドゲートAG
1〜AG12、オアゲートOG1と、キーアサイ
ナ2から出力される同期信号SYNCに基づき各発
音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネルタイミング
を示す信号t・ch1〜ch12および各音名C+〜Cの
ノートタイミングを示す信号t・C+〜t・Cを
出力するシフトレジスタ303とから構成されて
いる。 なお、第2図においては音名Cに対応する回路
NG・Cのみを詳細に示しているが、他の音名C+
〜Bに対応する回路NG・C+〜NG・Bも基本的
には回路NG・Cと同様に構成されている。従つ
て、回路NG・Cを代表して説明する。 ノートクロツク発生回路NG・Cにおいて、第
1カウンタ304は正の整数NcおよびNc+1の
分周比の組合せによつてクロツクパルスφを分周
して出力する。この第1カウンタ304は分周用
カウンタ3040、比較器3041、遅延フリツ
プフロツプ3042、アンドゲート3043およ
び3044、オアゲート3045、インバータ3
046とを備え、分周用カウンタ3040はクロ
ツクパルスφをカウントしてそのカウント値を比
較器3041の比較入力に供給する。 比較器3041は分周用カウンタ3040のカ
ウント値が分周比Ncに相当する値に一致したか
否かを検出するもので、一方の比較入力には回路
NG・Cにおいて発生すべき音色Cに関するノー
トクロツク信号S・Cの周波数cに対応した分周
比Ncを示すデータが入力されている。従つて、
分周用カウンタ3040のカウント値が分周比
Ncに相当する値になると、比較器3041はこ
のことを示す一致信号EQを出力する。すなわち、
音名Cに対応した周波数cのノートクロツク信号
S・Cを比較器3041の一致信号EQとして得
ることができる。 この一致信号EQはインバータ3046の入力
信号が“0”の時にはアンドゲート4043を通
過し、さらにオアゲート3045を通過して分周
用カウンタ3040のリセツト信号として帰還さ
れる。従つて、インバータ3046の入力信号が
“0”であれば、一致信号EQが発生するたびに分
周用カウンタ3040はリセツトされる。このた
め、分周用カウンタ3040におけるカウント値
の変化範囲は「0」〜「Nc」までとなり、これ
に伴つて一致信号EQの周波数cは、クロツクパ
ルスφの周波数pとすると、「p・1/Nc」となる。 ところが、インバータ3046の入力信号が
“1”の時にはアンドゲート3043は非導通と
なり、インバータ3046の入力信号と同一信号
が入力される他方のアンドゲート3044が導通
となる。アンドゲート3044には比較器304
1からの一致信号EQを遅延フリツプフロツプ3
042によつて1ビツトタイム(クロツクパルス
φの1周期時間)だけ遅延した信号が入力されて
おり、その出力信号はオアゲート3045を介し
て分周用カウンタ3040のリセツト信号として
帰還されている。このため、インバータ3046
の入力信号が“1”の場合、分周用カウンタ30
40は分周比Ncを示すデータに基づく一致信号
EQの発生タイミングより1ビツトタイム遅れて
リセツトされる。従つて、この場合の分周用カウ
ンタ3040のカウント値の変化範囲は「0」〜
「Nc+1」となる。すなわち、比較器3040に
入力されている分周用データがNcであつても、
比較器3041から出力される一致信号EQの周
波数cは「p・1/Nc+1」となる。従つて、イン バータ3046の入力信号を適宜変えることによ
り、分周比がNcまたはNc+1のノートクロツク
信号S・Cを比較器3041の一致信号EQとし
て取り出すことができる。分周比をNcまたはNc
+1にするための指示は後で述べる分周比切換制
御回路301によつて行なわれる。 ノートクロツク信号S・C(EQ)は、時分割カ
ウンタ300に対して、第1カウンタ304にお
けるNcまたはNc+1の分周比による分周回数を
示す信号としてオアゲート308を介して入力さ
れ、ここにおいて各音名に対応する時分割計数タ
イミングに同期して時分割計数される。音名C+
〜Cのノートクロツク信号S・C+〜S・Cの時
分割計数タイミングは、第4図cにノートタイミ
ングとして示すように設定されている。 ところがこの場合、各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cの発生タイミングは時分割カウンタ
300における時分割計数タイミング(各ノート
タイミング)と全く異なるものである。すなわ
ち、時分割カウンタ300は音名C+〜Cの12音
に関するノートクロツク信号S・C+〜S・Cの
発生回数を時分割計数するものであるため、各ノ
ートクロツク信号S・C+〜S・Cに関する時分
割計数タイミングは、12・1/pの周期で定期的に 現われるものである。一方、ノートクロツク信号
S・C+〜S・Cの発生タイミングの周期はp・
1/Nc +〜f・1/Ncであり、時分割計数タイミングの 周期と全く異なる。 そこで、各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cの第1カウンタ304から出力されるノ
ートクロツク信号S・C+〜S・Cは、フリツプ
フロツプ(FF)305とアンドゲート306と
からなる出力回路を介して各音名C+〜Cに対応
する時分割計数タイミング(ノートタイミング)
に同期して出力されるように構成されている。す
なわち、ノートクロツク発生回路NG・Cにおい
て、第1カウンタ304から出力されるノートク
ロツク信号S・Cはフリツプフロツプ305に一
時記憶される。この後、音名Cに関するノートタ
イミングにおいてこのことを示すノートタイミン
グ信号t・Cが発生すると、前記フリツプフロツ
プ305に一時記憶されたノートクロツク信号
S・Cはアンドゲート306を介して時分割カウ
ンタ300に供給される。その後、1ビツトタイ
ム経過すると音名Bに関するノートタイミングに
なりノートタイミング信号t・Bが発生すると、
前記フリツプフロツプ305はリセツトされる。 これによつて、ノートクロツク信号S・Cを時
分割カウンタ300における音名Cのノートタイ
ミング(時分割計数タイミング)に同期して送り
出すことができ、時分割カウンタ300において
は12のノートタイミングのうち常に同一タイミン
グで音名Cのノートクロツク信号S・Cの発生回
数を計数することができる。 ここで、音名C+〜Cのノートタイミングは第
4図cのように決められており、このノートタイ
ミングを規定するノートタイミング信号t・C+
〜t・Cは次のようにして形成されている。すな
わち、音名Cに関するノートタイミングは同期信
号SYNCと同一タイミングに決められ、C+〜C
に関するノートタイミングは音名Cのノートタイ
ミングを基準として1ビツトタイムずつ順次遅延
したタイミングに決められている。このため、同
期信号SYNCは音名Cのノートタイミングを規定
するノートタイミング信号t・Cとしてそのまま
利用されるが、音名B〜C+に対応するノートタ
イミング信号t・B〜t・C+は同期信号SYNC
をシフトレジスタ303に入力し、該信号SYNC
を第1ステージから第11ステージへ向けてクロツ
クパルスφに従つて順次シフトすることにより形
成される。すなわち、シフトレジスタ303は各
ステージ当り1ビツトから成る11ステージの記憶
位置を有しており、同期信号SYNCが入力される
と、これをクロツクパルスφに従つて第1ステー
ジから第11ステージへ向けて順次シフトする。こ
のシフトレジスタ303の各ステージの出力信号
は同期信号SYNCを1ノートタイミングずつ順次
遅延した信号に相当するので、シフトレジスタ3
03の第1ステージの出力信号は音名Bのノート
タイミングを規定する信号t・Bとなり、同様に
第2ステージ〜第11ステージの出力信号は音名
A+〜C+のノートタイミングを規定する信号t・
A+〜t・C+となる。なお、このようにして形成
されたノートタイミング信号t・C,t・B……
t・C+は、後述する出力回路40において自己
の発音チヤンネルに割当てられた波形発生用デー
タをラツチするためのチヤンネルタイミング信号
t・ch1〜ch12としても利用される。第4図gに
各発音チヤンネルch1〜ch12に対応するチヤンネ
ルタイミングを示し、第4図d〜fに信号t・C
〜t・C+および信号t・ch1〜ch12のタイミング
を示す。 ここで、ノートクロツク信号S・C〜S・C+
の発生について具体例をあげて説明する。今、各
ノートクロツク発生回路NG・C+〜NG・Cの第
1カウンタ304が、次の第1表に従つて分周動
作を行なうことにより各ノートクロツク信号S・
C+〜S・Cを発生するものとする。なお、第1
表においては、各回路NG・C+〜NG・Cの第1
カウンタ304の1分周サイクルにおける分周回
数は全て等しく、16回に設定されている。 例えば、音名Cに対応するノートクロツク発生
回路NG・Cにおいて、第1カウンタ304は、
1分周サイクルにおいてNc=14の分周比による
分周を1回、Nc+1=15による分周を5回実行
し、全体ではクロツクパルスφを239分周するこ
とによつてノートクロツク信号S・Cを発生する
ようになつている。また、音名C+に対応するノ
ートクロツク発生回路NG・C+においては、第1
カウンタ304は、第1表から明らかなように
NC+=28の分周比による分周を3回実行し、
NC++1=29の分周比による分周を3回実行し、
全体ではクロツクパルスφを451分周することに
よつてノートクロツク信号S・C+を発生するよ
うになつている。
【表】
【表】
このため、分周比切換制御回路301は、時分
割カウンタ300におけるノートクロツク発生回
路NG・Cに関する分周回数計数値が「0」以外
の「1」〜「15」の時にNc+1=15の分周比に
よる分周動作を指示する“1”の分周比制御信号
C0を出力する。また、分周比切換制御回路30
1は、時分割カウンタ300におけるノートクロ
ツク発生回路NG・C+に関する分周回数計数値が
「4」,「8」,「12」になつた時にNC++1=29の
分周比による分周動作を指示する“1”の分周比
制御信号C0を出力する。 この各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cに対する分周比制御信号C0は音名C+〜C
のそれぞれに対応する時分割計数タイミング、す
なわちノートタイミングに同期して時分割出力さ
れる。この分周比切換制御回路301から時分割
出力される分周比制御信号C0は各ノートクロツ
ク発生回路NG・C+〜NG・Cに設けられたラツ
チ307に共通に供給される。各ノートクロツク
発生回路NG・C+〜NG・Cに設けられたラツチ
307は、自己の回路に関する分周比制御信号
C0を取込むもので、例えば、音名Cに対応する
ノートクロツク発生回路NG・Cにおけるラツチ
307は音名Cに対応したノートタイミング信号
t・Cによつて当該回路NG・Cに関する分周比
制御信号C0を取込む。そして、ラツチ307に
取込んだ分周比制御信号C0はインバータ304
6の入力に供給される。これにより、ノートクロ
ツク発生回路NG・Cにおける第1カウンタ30
4の分周動作がNcまたはNc+1の分周比に設定
される。このことは、他のノートクロツク発生回
路NG・C+〜NG・Cにおいても同様である。 以上のようにして各ノートクロツク発生回路
NG・C+〜NG・Cは、それぞれ1分周サイクル
においてクロツクパルスφを451〜239の総合分周
比(第1表参照)で分周することにより各音名
C+〜Cに対応した周波数のノートクロツク信号
S・C+〜S・Cを発生することができる。 次に、各ノートクロツク信号S・C+〜S・C
を時分割計数する時分割カウンタ300は、「16」
以上の分周回数値を計数可能にするため、各音名
に関する計数値をビツトB8(MSB)〜ビツトB0
(LSB)の合計9ビツトの信号で表わすように構
成されている。つまり、時分割カウンタ300に
は、9ビツト構成の計数値信号B8〜B0に対応し
て12ステージ(音名C+〜Cに対応)の記憶位置
を有する9個の記憶手段として作用するシフトレ
ジスタSR−1〜SR−9並列に設けられ、このシ
フトレジスタSR−1〜SR−9の第12ステージ
(最終ステージ)から各ノートタイミングに同期
して順次出力される各音名に関する並列9ビツト
の計数値信号B8〜B0は演算手段として作用する
加算器ADRに帰還され、ここにおいて同一音名
に関するノートクロツク信号(S・C+〜S・C)
と加算され、その加算結果はシフトレジスタSR
−1〜SR−9の第1ステージにビツト単位でセ
ツトされ、この後クロツクパルスφの発生毎に第
12ステージへ向けてシフトされる構成になつてい
る。時分割カウンタ300をこのように構成した
のは、9ビツトの計数値信号B8〜B0のうち上位
6ビツトからオクターブ分周したものと等価な音
源信号を取り出すためである。すなわち、各ノー
トクロツク発生回路NG・C+〜NG・CはNまた
はN+1の分周比による分周動作を16回実行する
ことによつて1つの分周サイクルを終了するもの
である。このため、第1表に示した総合分周比に
対応した周波数の信号は時分割カウンタ300に
おける計数値の下位から4ビツト目の信号B3と
して得ることができる。従つて、この下位から4
ビツト目の信号B3を最高のオクターブ音域にお
ける音名周波数信号(周波数o)とすると、その
上位の信号B4,B5,B6,B7,B8はそれぞれ該最
高オクターブ音域より1オクターブ、2オクター
ブ、3オクターブ、4オクターブ、5オクターブ
下のオクターブ音域における音名周波数信号に相
当し、その周波数は次の第2表に示すようなもの
となる。
割カウンタ300におけるノートクロツク発生回
路NG・Cに関する分周回数計数値が「0」以外
の「1」〜「15」の時にNc+1=15の分周比に
よる分周動作を指示する“1”の分周比制御信号
C0を出力する。また、分周比切換制御回路30
1は、時分割カウンタ300におけるノートクロ
ツク発生回路NG・C+に関する分周回数計数値が
「4」,「8」,「12」になつた時にNC++1=29の
分周比による分周動作を指示する“1”の分周比
制御信号C0を出力する。 この各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cに対する分周比制御信号C0は音名C+〜C
のそれぞれに対応する時分割計数タイミング、す
なわちノートタイミングに同期して時分割出力さ
れる。この分周比切換制御回路301から時分割
出力される分周比制御信号C0は各ノートクロツ
ク発生回路NG・C+〜NG・Cに設けられたラツ
チ307に共通に供給される。各ノートクロツク
発生回路NG・C+〜NG・Cに設けられたラツチ
307は、自己の回路に関する分周比制御信号
C0を取込むもので、例えば、音名Cに対応する
ノートクロツク発生回路NG・Cにおけるラツチ
307は音名Cに対応したノートタイミング信号
t・Cによつて当該回路NG・Cに関する分周比
制御信号C0を取込む。そして、ラツチ307に
取込んだ分周比制御信号C0はインバータ304
6の入力に供給される。これにより、ノートクロ
ツク発生回路NG・Cにおける第1カウンタ30
4の分周動作がNcまたはNc+1の分周比に設定
される。このことは、他のノートクロツク発生回
路NG・C+〜NG・Cにおいても同様である。 以上のようにして各ノートクロツク発生回路
NG・C+〜NG・Cは、それぞれ1分周サイクル
においてクロツクパルスφを451〜239の総合分周
比(第1表参照)で分周することにより各音名
C+〜Cに対応した周波数のノートクロツク信号
S・C+〜S・Cを発生することができる。 次に、各ノートクロツク信号S・C+〜S・C
を時分割計数する時分割カウンタ300は、「16」
以上の分周回数値を計数可能にするため、各音名
に関する計数値をビツトB8(MSB)〜ビツトB0
(LSB)の合計9ビツトの信号で表わすように構
成されている。つまり、時分割カウンタ300に
は、9ビツト構成の計数値信号B8〜B0に対応し
て12ステージ(音名C+〜Cに対応)の記憶位置
を有する9個の記憶手段として作用するシフトレ
ジスタSR−1〜SR−9並列に設けられ、このシ
フトレジスタSR−1〜SR−9の第12ステージ
(最終ステージ)から各ノートタイミングに同期
して順次出力される各音名に関する並列9ビツト
の計数値信号B8〜B0は演算手段として作用する
加算器ADRに帰還され、ここにおいて同一音名
に関するノートクロツク信号(S・C+〜S・C)
と加算され、その加算結果はシフトレジスタSR
−1〜SR−9の第1ステージにビツト単位でセ
ツトされ、この後クロツクパルスφの発生毎に第
12ステージへ向けてシフトされる構成になつてい
る。時分割カウンタ300をこのように構成した
のは、9ビツトの計数値信号B8〜B0のうち上位
6ビツトからオクターブ分周したものと等価な音
源信号を取り出すためである。すなわち、各ノー
トクロツク発生回路NG・C+〜NG・CはNまた
はN+1の分周比による分周動作を16回実行する
ことによつて1つの分周サイクルを終了するもの
である。このため、第1表に示した総合分周比に
対応した周波数の信号は時分割カウンタ300に
おける計数値の下位から4ビツト目の信号B3と
して得ることができる。従つて、この下位から4
ビツト目の信号B3を最高のオクターブ音域にお
ける音名周波数信号(周波数o)とすると、その
上位の信号B4,B5,B6,B7,B8はそれぞれ該最
高オクターブ音域より1オクターブ、2オクター
ブ、3オクターブ、4オクターブ、5オクターブ
下のオクターブ音域における音名周波数信号に相
当し、その周波数は次の第2表に示すようなもの
となる。
【表】
従つて、この上位6ビツトの信号B8〜B3のう
ちの所定ビツトの信号を各発音チヤンネルch1〜
ch12に割当てられた鍵のオクターブに応じてチ
ヤンネル毎に選択すれば、該鍵の音高に対応した
周波数の音源信号を得ることができる。 また、時分割カウンタ300において、各シフ
トレジスタSR−1〜SR−9のそれぞれに対し
て、各ステージの出力信号とオペレータ302か
ら出力される12個のノート選択信号D0〜D14(但
し、D3,D7,D11は欠除)のそれぞれとを入力
する12個のアンドゲートAG1〜AG12と、これら
アンドゲートAG1〜AG12の出力信号をオア入力
とするオアゲートOG1とが設けられている。こ
のアンドゲート群AG1〜AG12およびオアゲート
群OG1は、シフトレジスタSR−1〜SR−9の各
ステージに存在する各音名の計数値信号B8〜B0
の中から、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当て
られた鍵の音名に対応する計数値信号B8〜B0を
各チヤンネル毎にそれぞれ選択して出力回路40
に供給するためのものである。 ところで、各音名C+〜Cに関する計数値信号
B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜SR−9のど
のステージに存在するかは、その時のノートタイ
ミングを判別することによりわかる。例えば、ノ
ートタイミング信号t・Cが発生する音名Cに関
するノートタイミングにおいては、各音名C+,
D,D+,…Cに関する計数値信号B8〜B0はシフ
トレジスタSR−1〜SR−9の第1ステージ,第
2ステージ,第3ステージ,…第12ステージ(最
終ステージ)にそれぞれ存在する。この様子を各
ノートタイミングについて示すと次の第3表のよ
うになる。なお、第3表において数字1,2,3
…12はシフトレジスタSR−1〜SR−9のステー
ジ番号を表わす。
ちの所定ビツトの信号を各発音チヤンネルch1〜
ch12に割当てられた鍵のオクターブに応じてチ
ヤンネル毎に選択すれば、該鍵の音高に対応した
周波数の音源信号を得ることができる。 また、時分割カウンタ300において、各シフ
トレジスタSR−1〜SR−9のそれぞれに対し
て、各ステージの出力信号とオペレータ302か
ら出力される12個のノート選択信号D0〜D14(但
し、D3,D7,D11は欠除)のそれぞれとを入力
する12個のアンドゲートAG1〜AG12と、これら
アンドゲートAG1〜AG12の出力信号をオア入力
とするオアゲートOG1とが設けられている。こ
のアンドゲート群AG1〜AG12およびオアゲート
群OG1は、シフトレジスタSR−1〜SR−9の各
ステージに存在する各音名の計数値信号B8〜B0
の中から、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当て
られた鍵の音名に対応する計数値信号B8〜B0を
各チヤンネル毎にそれぞれ選択して出力回路40
に供給するためのものである。 ところで、各音名C+〜Cに関する計数値信号
B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜SR−9のど
のステージに存在するかは、その時のノートタイ
ミングを判別することによりわかる。例えば、ノ
ートタイミング信号t・Cが発生する音名Cに関
するノートタイミングにおいては、各音名C+,
D,D+,…Cに関する計数値信号B8〜B0はシフ
トレジスタSR−1〜SR−9の第1ステージ,第
2ステージ,第3ステージ,…第12ステージ(最
終ステージ)にそれぞれ存在する。この様子を各
ノートタイミングについて示すと次の第3表のよ
うになる。なお、第3表において数字1,2,3
…12はシフトレジスタSR−1〜SR−9のステー
ジ番号を表わす。
【表】
【表】
また、各音名C+〜Cのノートタイミングと各
発音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネルタイミン
グとの関係は第4図のc,gに示したとおりであ
る。 従つて、各発音チヤンネルch1〜ch12におい
て、当該チヤンネルに割当てられた鍵の音名およ
び当該チヤンネルにおけるノートタイミングに基
づき所定のノート選択信号(D0〜D14)をそれ
ぞれ発生することにより、各発音チヤンネルch1
〜ch12に割当てられた鍵の音名に対応する計数
値信号B8〜B0を各チヤンネルタイミングにおい
て順次選択することができる。例えば、第1発音
チヤンネルch1に音名Bの鍵が割当てられている
とすると、この第1発音チヤンネルch1のチヤン
ネルタイミングは音名Cのノートタイミングであ
り(第7図参照)、音名Cのノートタイミングで
はシフトレジスタSR−1〜SR−9の第11ステー
ジに音名Bに関する計数値信号B8〜B0が存在し
ているので(第3表参照)、オペレータ302は
ノート選択信号D13(“1”)を出力する。これに
より、アンドゲート群AG11が動作可能となつ
て、シフトレジスタSR−1〜SR−9の第11ステ
ージに存在する音名Bに関する計数値信号B8〜
B0が該アンドゲート群AG11から取り出されオア
ゲート群OG1を介して出力回路40に供給され
る。 次に、オペレータ302を詳細に説明する。オ
ペレータ302は、前述のようにノート選択信号
D0〜D14を発生するもので、例えば第5図に示
すように構成されている。 第5図において、カウンタ3021はクロツク
パルスφをカウントする4ビツト構成のカウンタ
であるが、そのカウント出力信号Q4〜Q1のうち
信号Q2(21)とQ1(20)との論理積信号がアンド
ゲート3028からカウンタ3021のカウント
アツプ入力端子へ入力されている。従つて、カウ
ンタ3021は次の第4表に示すように、カウン
ト値Q=3,7,11,15(10進表示)が存在しな
いQ=0〜14までの変則12進カウント動作を行
う。また、カウンタ3021は同期信号SYNC
(音名Cのノートタイミングで発生する)により
セツトされるもので、これによりカウンタ302
1の上記計数値Q=0,1,2,4,5,6,
8,9,10,12,13,14はそれぞれ音名C,B,
A+,A,G+,G,F+,F,E,D+,D,C+の
ノートタイミングを表わすことになる。
発音チヤンネルch1〜ch12のチヤンネルタイミン
グとの関係は第4図のc,gに示したとおりであ
る。 従つて、各発音チヤンネルch1〜ch12におい
て、当該チヤンネルに割当てられた鍵の音名およ
び当該チヤンネルにおけるノートタイミングに基
づき所定のノート選択信号(D0〜D14)をそれ
ぞれ発生することにより、各発音チヤンネルch1
〜ch12に割当てられた鍵の音名に対応する計数
値信号B8〜B0を各チヤンネルタイミングにおい
て順次選択することができる。例えば、第1発音
チヤンネルch1に音名Bの鍵が割当てられている
とすると、この第1発音チヤンネルch1のチヤン
ネルタイミングは音名Cのノートタイミングであ
り(第7図参照)、音名Cのノートタイミングで
はシフトレジスタSR−1〜SR−9の第11ステー
ジに音名Bに関する計数値信号B8〜B0が存在し
ているので(第3表参照)、オペレータ302は
ノート選択信号D13(“1”)を出力する。これに
より、アンドゲート群AG11が動作可能となつ
て、シフトレジスタSR−1〜SR−9の第11ステ
ージに存在する音名Bに関する計数値信号B8〜
B0が該アンドゲート群AG11から取り出されオア
ゲート群OG1を介して出力回路40に供給され
る。 次に、オペレータ302を詳細に説明する。オ
ペレータ302は、前述のようにノート選択信号
D0〜D14を発生するもので、例えば第5図に示
すように構成されている。 第5図において、カウンタ3021はクロツク
パルスφをカウントする4ビツト構成のカウンタ
であるが、そのカウント出力信号Q4〜Q1のうち
信号Q2(21)とQ1(20)との論理積信号がアンド
ゲート3028からカウンタ3021のカウント
アツプ入力端子へ入力されている。従つて、カウ
ンタ3021は次の第4表に示すように、カウン
ト値Q=3,7,11,15(10進表示)が存在しな
いQ=0〜14までの変則12進カウント動作を行
う。また、カウンタ3021は同期信号SYNC
(音名Cのノートタイミングで発生する)により
セツトされるもので、これによりカウンタ302
1の上記計数値Q=0,1,2,4,5,6,
8,9,10,12,13,14はそれぞれ音名C,B,
A+,A,G+,G,F+,F,E,D+,D,C+の
ノートタイミングを表わすことになる。
【表】
【表】
カウンタ3021に変則12進カウント動作を行
なわせるようにした理由は、該カウンタ3021
のカウント値Qと各ノートタイミングとの対応関
係をノートコードNC(4ビツト構成)の各内容
に対する各音名C+〜Cの割当て状態に関連づけ、
これによりノート選択信号D0〜D14の形成を簡
単な構成で行ない得るようにするためである。な
お、キーアサイナ21から与えられる4ビツト構
成のノートコードNC(N4〜N1)は、次の第5表
に示すように10進表示の「3」,「7」,「11」を除
く「0」〜「14」の変則12進の数値データで表現
され、この数値データ「0」〜「14」にそれぞれ
音名C+〜Cが割当てられている。
なわせるようにした理由は、該カウンタ3021
のカウント値Qと各ノートタイミングとの対応関
係をノートコードNC(4ビツト構成)の各内容
に対する各音名C+〜Cの割当て状態に関連づけ、
これによりノート選択信号D0〜D14の形成を簡
単な構成で行ない得るようにするためである。な
お、キーアサイナ21から与えられる4ビツト構
成のノートコードNC(N4〜N1)は、次の第5表
に示すように10進表示の「3」,「7」,「11」を除
く「0」〜「14」の変則12進の数値データで表現
され、この数値データ「0」〜「14」にそれぞれ
音名C+〜Cが割当てられている。
【表】
【表】
このように、各音名C+〜Cのノートタイミン
グをノートコードNCの値と逆関係の数値データ
で表わすことにより、ノート選択信号D0〜D14
の形成、すなわち時分割カウンタ300において
ノートコードNCが示す音名に関する計数値信号
B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜SR−9のど
のステージに存在するかの検出を極めて簡単な加
算処理によつて行なうことができる。 各ノートタイミング(カウンタ3021の各カ
ウント値Q)において、各音名C+〜Cに関する
計数値信号B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜
SR−9のどのステージに存在するかは前記第3
表に示したとおりである。 ここで、説明の便宜上第3表において、各ノー
トタイミングをカウンタ3021のカウント値Q
(第4表参照)で表わし、また計数値信号B8〜B0
の音名C+〜CをノートコードNCに基づく数値デ
ータ(第5表参照)で表わし、さらにシフトレジ
スタSR−1〜SR−9の各ステージのステージ番
号を「3」,「7」,「11」を欠除した「0」,「1」
,
「2」,「4」,「5」,「6」,「8」,「9」,「
10」,
「12」,「13」,「14」で表わすと次の第6表のよう
になる。
グをノートコードNCの値と逆関係の数値データ
で表わすことにより、ノート選択信号D0〜D14
の形成、すなわち時分割カウンタ300において
ノートコードNCが示す音名に関する計数値信号
B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜SR−9のど
のステージに存在するかの検出を極めて簡単な加
算処理によつて行なうことができる。 各ノートタイミング(カウンタ3021の各カ
ウント値Q)において、各音名C+〜Cに関する
計数値信号B8〜B0がシフトレジスタSR−1〜
SR−9のどのステージに存在するかは前記第3
表に示したとおりである。 ここで、説明の便宜上第3表において、各ノー
トタイミングをカウンタ3021のカウント値Q
(第4表参照)で表わし、また計数値信号B8〜B0
の音名C+〜CをノートコードNCに基づく数値デ
ータ(第5表参照)で表わし、さらにシフトレジ
スタSR−1〜SR−9の各ステージのステージ番
号を「3」,「7」,「11」を欠除した「0」,「1」
,
「2」,「4」,「5」,「6」,「8」,「9」,「
10」,
「12」,「13」,「14」で表わすと次の第6表のよう
になる。
【表】
例えば、音名C+に関する計数値信号B8〜B0は、
カウンタ3021のカウント値Qが「0」時には
第0ステージにあるが、Q=1,Q=2,…とQ
が順次増加するに伴つて第14ステージへ向けて移
行する。 ところで、第6表に注目すると、丸印を付した
ステージ番号以外のステージ番号は、ノートコー
ドNCとカウンタ3021のカウント値Qとの加
算値に一致する。また、丸印を付したステージ番
号は「NC+Q」の値にさらに「+1」を加えた
値に一致する。 そして、「NC+Q+1」を行う条件を分析す
ると、(N2=1)・(Q1=1)+(N2=1)・(Q2=
1)+(N1=1)・(Q2=1)となる。ここでN1,
N2は第5表で示したようにノートコードNCの下
位ビツトであり、Q1,Q2は第4表で示したよう
にカウンタ3021のカウント出力Qの下位ビツ
トである。 従つて、上記条件が成立した時にはノートコー
ドNCとカウント値Qとの加算値に「+1」を加
えれば、その加算値はノートコードNCが示す音
名に対応する計数値信号B8〜B0が存在するシフ
トレジスタSR−1〜SR−9のステージ番号を示
すものとなる。 加算器3022と、この加算器3022のキヤ
リイ入力Ciに接続されるオアゲート3023およ
びアンドゲート3024,3025,3026は
このような処理を行うためのものである。すなわ
ち、加算器3022は上記条件が不成立の場合に
は、カウンタ3021のカウント値Qとノートコ
ードNCとの加算値「NC+Q」をこの時のノー
トコードNCが示す音名に関する計数値信号B8〜
B0が存在するシフトレジスタSR−1〜SR−9の
ステージ番号データとして出力する。また、(N2
=1)・(Q1=1)の条件の時にはアンドゲート
3024から“1”信号が出力され、この“1”
信号がオアゲート3023を介して加算器302
2のキヤリイ入力Ciに加えられるため、「NC+Q
+1」の加算値を上記ステージ番号データとして
出力する。さらにまた、(N2=1)・(Q2=1)ま
たは(N2=1)・(Q2=1)の条件が成立すると、
アンドゲート3026または3025から“1”
信号が出力されるため、「NC+Q+1」の加算
値を上記ステージ番号データとして出力する。 このようにして得られたステージ番号データは
デコーダ3027に入力され、ここにおいてデコ
ードされて該ステージ番号データに対応したノー
ト選択信号(D0〜D14)として出力される。こ
れによつて、ノートコードNCが示す音名に関す
る計数値信号B8〜B0を選択抽出することができ
る。 このようにして、時分割カウンタ300から
は、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
鍵の音名に関する計数値信号B8〜B0が各チヤン
ネルタイミングに同期して時分割で出力されて第
3図に示す出力回路40に波形発生用データWD
として供給される。 第3図において、波形発生用データWD(B8〜
B0)はその上位6ビツトの信号B8〜B3のみがセ
レクタ400に供給される。そして、セレクタ4
00において、信号B8〜B3のうちの3ビツトの
信号が各発音チヤンネルch1〜ch12のオクターブ
コードOCに応じてチヤンネル毎に選択される。
この場合、セレクタ400において3ビツトの信
号を選択しているのは4フイート,8フイート,
16フイートに相当する周波数の音源信号を同時に
発生させるためである。 セレクタ400から各発音チヤンネルch1〜
ch12毎に選択出力される4フイート,8フイー
ト,16フイートの3種類の音源信号はキーオン信
号KONが付加されて各発音チヤンネルch1〜
ch12に共通に供給される。しかし、これらの各
発音チヤンネルch1〜ch12に関する音源信号およ
びキーオン信号KONは各発音チヤンネルch1〜
ch12に対応したチヤンネルタイミングに同期し
たものであるため、各発音チヤンネルch1〜ch12
においては自己のチヤンネルに対応したチヤンネ
ルタイミング信号t・ch1〜t・ch12によつて自
己のチヤンネルに関する上記音源信号およびキー
オン信号KONをそれぞれラツチ401に取込む。 例えば、発音チヤンネルchiでは自己のチヤン
ネルに関する音源信号およびキーオン信号KON
をチヤンネルタイミング信号t・chiによりラツ
チ401に取込む。そして、各発音チヤンネル
ch1〜ch12において、ラツチ401に取込んだ音
源信号は開閉回路402に供給され、キーオン信
号KONにより開閉エンベロープ制御されて4フ
イート,8フイート,16フイートの音源信号(楽
音信号)として並列に出力される。 このようにこの実施例による電子楽器は、C+
〜Cの各音名に対応する周波数のノートクロツク
信号S・C+〜S・Cを時分割で各音名毎に計数
して並列複数ビツト構成の核音名に関する波形発
生用データを形成し、この各音名に関する波形発
生用データのうち各発音チヤンネルにおいて発生
すべき楽音の音名に対応した波形発生用データを
選択するとともに、さらにこの選択した波形発生
用データから該楽音のオクターブ音域に対応した
重みのビツト信号を抽出して音源信号として利用
するようにしたものである。 このため、各発音チヤンネルにはnビツトの信
号線を接続するのみで足り、入力ビツト数の多い
セレクタが不要となる。また、異オクターブ同一
音名に関する複数の鍵の発音割当てが複数の発音
チヤンネルになされても、該チヤンネルでは同じ
波形発生用データに基づき楽音信号を形成するも
のであるため、同一音名異オクターブ音間の位相
ずれが生じることはない。さらに、波形発生用デ
ータを形成するためのカウンタをノートクロツク
信号形成用のカウンタと兼用しているため、回路
構成が簡単になるという利点がある。 なお、以上説明した実施例において、各ノート
クロツク発生回路NG・C+〜NG・Cは第6図に
示すようにプリセツトカウンタ3046を利用す
ることにより、比較器3041を省略した構成に
することができる。 すなわち、プリセツトカウンタ3046によつ
て分周可能な最大分周比をnとすると、該カウン
タ3046に対して「n−Ni=Ni′」で表わされ
る分周比データNi′をプリセツトする。この後、
カウンタ3046は、このプリセツトされた分周
比データNi′を初期値としてクロツクパルスφの
カウントを行ないそのカウント値を増加させる。
すると、カウンタ3046のカウント値が最大値
(全ビツトが“1”)に達した時点が分周比Niに
よつてクロツクパルスφを分周した場合の一周期
に相当するようになるので、カウンタ3046の
カウント値の最大値をアンドゲート3047で検
出し、その最大値検出信号MAXを分周比切換制
御回路301からの分周比制御信号に応じて1ビ
ツトタイム遅延し、または遅延しないプリセツト
カウンタ3046に対しプリセツトイネーブル信
号として帰還させる。そして、この帰還信号によ
つて分周比データNi′をプリセツトカウンタ30
46に再びプリセツトする。すると、オアゲート
3045の出力からは第1図の場合と同様の分周
出力信号(周波数信号)Siを得ることができる。
なお、第2図においては第1図と同一部分は同一
記号で表わし、さらに第2図のラツチ307をア
ンドゲート3070とコンデンサCによつて構成
している。 さらに、各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cは第7図に示すように構成してもよい。
すなわち、第2図の比較器3041に代えてデコ
ーダ3048を利用し、カウンタ3040のカウ
ント値が分周用データNcに達した時にデコーダ
3048からこのことを示すデコード信号DEC
を出力させる。すると、このデコード信号DEC
は第2図の比較器3041から出力される一致信
号EQと等価なものとなる。これにより、第2図
の場合と同様のノートクロツク信号S・C(S・
C+〜S・B)を得ることができる。この場合、
各ノートクロツク発生回路NG・C+〜NG・Cに
おける分周比は各別に異なるものであるため、デ
コーダ3048がデコード信号DECを出力する
カウンタ3040のカウント値は各別に異なる。
なお、この第7図においても第2図と同一部分は
同一記号で表わしている。 第8図は、第3図に示した発音チヤンネルch1
〜ch12の出力回路40の他の実施例を示すブロ
ツク図である。 上述の時分割カウンタ300の計数値に基づく
各発音チヤンネルch1〜ch12の音源信号の形成
は、該カウンタ30の時分割動作に同期して各発
音チヤンネルch1〜ch12毎に時分割で行なわれ
る。この場合、上記時分割動作は各発音チヤンネ
ルch1〜ch12で形成すべき音源信号の周波数(各
チヤンネルに割当てられた鍵の音高周波数)とは
全く無関係であるため、時分割形成される各発音
チヤンネルch1〜ch12の音源信号の中に時分割ク
ロツク成分が含まれ、この結果折り返しノイズが
生じ楽音が歪んだり、濁ることがある。 そこで、この第8図に示す出力回路40におい
ては、上記不都合を解決するための工夫がなされ
ている。すなわち、上述のようにして時分割形成
された各発音チヤンネルch1〜ch12の音源信号
を、各チヤンネル毎に該音源信号の周波数の整数
倍の周波数でそれぞれサンプルホールドして非時
分割の持続信号に変換している。このようにすれ
ば、持続信号化のためのサンプリング期間が楽音
のピツチに調和する。前記サンプルホールドのた
めの制御信号としては、具体的には第1カウンタ
304から出力されるノートクロツク信号が使用
される。 第8図において、各チヤンネルの出力回路は第
3図のラツチ401および開閉回路402に対応
するラツチ403および開閉回路407を有し、
自己の発音チヤンネルに関する波形発生用データ
をそれぞれチヤンネルタイミング信号t・ch1〜
t・ch12によつてラツチ403に取込む。また、
この各回路は、各ノートクロツク信号SC+〜SC
の中から自己のチヤンネルに割当てられた鍵の音
名に対応するノートクロツク信号を選択抽出する
ためのラツチ404およびセレクタ405を有す
る。ラツチ404はキーアサイナ2から時分割出
力される各発音チヤンネルch1〜ch12のノートコ
ードNCのうち自己のチヤンネルに関するものを
それぞれチヤンネルタイミング信号t・ch1〜
t・ch12によつて取込むものである。セレクタ
405はラツチ404によつて取込まれたノート
コードNCにより12個のノートクロツク信号SC+
〜SCの中から自己のチヤンネルに関するものを
選択抽出するものであり、その選択抽出されたノ
ートクロツク信号S(SC+〜SCのいずれか)はラ
ツチ406にラツチタイミング信号として与えら
れる。このラツチ406にはラツチすべきデータ
としてラツチ403から波形発生用データが供給
されている。従つて、ラツチ403から出力され
る波形発生用データは当該発音チヤンネルで発生
すべき楽音信号周波数の整数倍(2n)の周波数の
ノートクロツク信号Sによつてサンプルホールド
され、これにより上述のように時分割クロツク成
分や不要な折り返しノイズ成分を含まない持続信
号に変換される。なお、ここでセレクタ400は
第2の選択抽出手段として作用する。 このようにして各発音チヤンネルch1〜ch12の
出力回路において持続化された信号は第3図の場
合と同様にして開閉回路407を介して4フイー
ト,8フイート,16フイートの音源信号として並
列に出力される。 これによつて、時分割クロツク成分や折り返し
ノイズ成分の除去された楽音が発音されるように
なる。 第9図は第1図に示した電子楽器のトーンジエ
ネレータ3における波形発生用データ形成回路3
0の他の実施例を示すブロツク図である。この実
施例の波形発生用データ形成回路30は、各音名
C+〜Cに対応する周波数ナンバ(数値データ)
を時分割で各音名毎に累算することにより20〜2n
の重みを持つ並列複数ビツト構成の波形発生用デ
ータ(累算値)を各音名毎に形成し、この各音名
に関する波形発生用データの中から各発音チヤン
ネルch1〜ch12において発生すべき楽音の音名に
対応したデータを各チヤンネル毎に選択抽出し、
この選択抽出した波形発生用データを波形メモリ
のアドレス信号(位相データ)として利用するこ
とにより該メモリから各発音チヤンネルch1〜
ch12に割当てられた押下鍵の音高に対応した楽
音信号を発生させるものである。 第9図において、周波数ナンバメモリ303
は、各音名C+〜Cに対応して12のメモリアドレ
スを有し、各アドレスには基準(最高)オクター
ブ音域における各音名C+〜Cの周波数に対応し
た周波数ナンバF・C+〜F・Cを記憶しており、
4ビツトのアドレス信号Q(Q4〜Q1)が与えられ
るとこのアドレス信号Qの値で指定されるメモリ
アドレスに記憶された周波数ナンバが読出され
る。この周波数ナンバメモリ303に対するアド
レス信号Qはオペレータ302のカウンタ302
1から与えられる。 オペレータ302は第5図に示したものと全く
同一構成のものである。従つて、各部の記号は第
5図と同一記号で表わしている。このような構成
のオペレータ302は、前述の実施例の場合と同
様、所望の音名に関する波形発生用データを抽出
するための制御を行うものである。但し、この実
施例においてはカウンタ3021の出力信号Qが
周波数ナンバメモリ303のアドレス信号として
も用いられている。 カウンタ3021は、前述した第4表に示すよ
うに、「3」,「7」,「11」のカウント値が欠除し
た「0」〜「14」までの変則12進カウント動作を
行うものであり、またその各カウント値「0」〜
「14」は第4図のcに示す各ノートタイミング
(C,B,A+,……C+の順)を示すものである。
従つて、周波数ナンバメモリ303のメモリアド
レスを、「3」,「7」,「11」が欠除した「0」〜
「14」までのメモリアドレスとし、これらの各メ
モリアドレス「0」〜「14」に基準(最高)オク
ターブ音域における各音名C〜C+の周波数に対
応した周波数ナンバF・C〜F・C+を記憶させ
ておくことにより、周波数ナンバメモリ303か
らはカウンタ3021のカウント値の更新に伴つ
て各音名C〜C+に対応した周波数ナンバF・C
〜F・C+が順次かつ繰り返し読出される。 このようにして周波数ナンバメモリ303から
各ノートタイミングに同期して読出された各音名
C〜C+に関する周波数ナンバF・C〜F・C+は
アキユムレータ304において各音名別に時分割
で累算される。そして、その累算値q×F・C〜
q×F・C+(q=1,2,3…)のうち所望の音
名に関するものがオペレータ302からのノート
選択信号D0〜D14によつて選択抽出されてシフ
タ400に導かれるように構成されている。 各音名別の累算値q×F・C〜q×F・C+を
形成するため、アキユムレータ304は12ステー
ジの記憶位置を有するシフトレジスタSR−1〜
SR−xが並列にx個設けられ、このシフトレジ
スタSR−1〜SR−xの第12ステージの出力信号
Bx〜B0を加算器ADRに帰還することにより各音
名別の累算値q×F・C〜q×F・C+を形成す
ると共に、第2図の場合と同様にシフトレジスタ
SR−1〜SR−xの各ステージの出力にアンドゲ
ートAG1〜AG12が設けられ、このアンドゲート
AG1〜AG12のゲート制御により所望の音名に関
する累算値qF(q×F・C〜q×F・C+のうちい
ずれか)をオアゲートOG1を介して選択抽出す
るように構成されている。 従つて、周波数ナンバメモリ303から各音名
C〜C+に関する周波数ナンバF・C〜F・C+が
各ノートタイミングに同期して時分割で読出され
てアキユムレータ304に入力されると、アキユ
ムレータ304においては各ナンバF・C〜F・
C+がそれぞれ対応するノートタイミングにおい
て繰返し累算される。これにより、各音名別の累
算値q×F・C〜q×F・C+を得ることができ
る。 この累算値q×F・C〜q×F・C+は、所望
の音名に関するものがオペレータ302の選択制
御によつて抽出され、波形発生用データとしてシ
フタ400に導かれる。 シフタ400は、アキユムレータ304から時
分割出力される各発音チヤンネルch1〜ch12に関
する波形発生用データを、各発音チヤンネルch1
〜ch12毎に当該チヤンネルのオクターブコード
OCに応じて上位ビツト側あるいは下位ビツト側
へシフトし、その結果を波形メモリ305のアド
レス信号として出力するものである。 波形メモリ305は所望の音色に対応した楽音
波形の各サンプル点振幅値を記憶したリードオン
リイメモリ等で構成され、前記シフタ400から
アドレス信号が入力されると、予め記憶した楽音
波形の各サンプル点振幅値が該アドレス信号の変
化速度に対応した速度で楽音波形データとして順
次読出される。すなわち、波形メモリ305から
は、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
押下鍵の音高に対応した周波数の楽音波形データ
が時分割で読出される。 この楽音波形データは乗算器306に供給され
る。乗算器306は波形メモリ305から読出さ
れた楽音波形データに対し所望のエンベロープ波
形による振幅設定を行うもので、振幅設定用のエ
ンベロープ波形データはエンベロープジエネレー
タ307から供給される。すなわち、エンベロー
プジエネレータ307は、各発音チヤンネルch1
〜ch12に関するキーオン信号KONが入力される
と、この信号KONの立上りに同期して動作を開
始し、所望のエンベロープ波形データEVを各チ
ヤンネル毎に時分割で出力し、これを乗算器30
6に供給する。すると、乗算器306においては
波形メモリ305から読出された楽音波形データ
とエンベロープジエネレータ307から出力され
たエンベロープ波形データEVとが乗算される。
これによつて、楽音波形データに対する振幅エン
ベロープの設定が行なわれる。 このようにして、乗算器306からは各発音チ
ヤンネルch1〜ch12の振幅設定された楽音波形デ
ータGが各チヤンネルタイミングに同期して時分
割で出力され、各発音チヤンネルの出力回路40
に導かれる。この場合の出力回路40は第10図
に示すように構成される。すなわち、各発音チヤ
ンネルの出力回路においては、それぞれ自己のチ
ヤンネルに関する上記楽音波形データGをそれぞ
れラツチ408に取込む。ラツチ408に取込ま
れた楽音波形データGはさらに加算器409にお
いて合成される。その後、DA変換器410にお
いてアナログの楽音信号に変換されてサウンドシ
ステム4に供給される。 なお、この実施例では、シフタ400の出力信
号を波形メモリ305のアドレス信号として利用
したが、周波数変調方式の楽音信号形成法による
搬送波信号または変調信号として利用しても良
い。 以上の説明から明らかなようにこの発明は、12
音名に対応して12の波形発生用データ記憶用の記
憶位置を有し、記憶されている各音名に関する波
形発生用データを各音名の時分割タイミングにお
いて順次出力する記憶手段と、各音名の波形発生
用データをそれぞれ各音名の周波数に対応する速
度で順次歩進させるための歩進用データを各音名
の時分割タイミングにおいて順次出力する歩進用
データ発生手段と、各音名の時分割タイミングに
おいて記憶手段から出力される当該音名に関する
波形発生用データと歩進用データ発生手段から出
力される当該音名に関する歩進用データとを演算
して該波形発生用データを更新し、この更新した
波形発生用データを記憶手段に供給して記憶させ
る演算手段と、複数の各発音チヤンネルごとにそ
れぞれ当該発音チヤンネルで発生すべき楽音の音
名に対応する波形発生用データを、記憶手段の所
定の記憶位置から取り出すものであつて、この取
り出しを各発音チヤンネル間で時分割的に行なう
選択抽出手段とを設け、この選択抽出手段により
取出された波形発生用データに基づき楽音を発生
するようにしたものである。 このため、簡単な構成で、同一音名異オクター
ブ音間あるいは同一音名異鍵音間の位相ずれが発
生しない電子楽器を実現できる。
カウンタ3021のカウント値Qが「0」時には
第0ステージにあるが、Q=1,Q=2,…とQ
が順次増加するに伴つて第14ステージへ向けて移
行する。 ところで、第6表に注目すると、丸印を付した
ステージ番号以外のステージ番号は、ノートコー
ドNCとカウンタ3021のカウント値Qとの加
算値に一致する。また、丸印を付したステージ番
号は「NC+Q」の値にさらに「+1」を加えた
値に一致する。 そして、「NC+Q+1」を行う条件を分析す
ると、(N2=1)・(Q1=1)+(N2=1)・(Q2=
1)+(N1=1)・(Q2=1)となる。ここでN1,
N2は第5表で示したようにノートコードNCの下
位ビツトであり、Q1,Q2は第4表で示したよう
にカウンタ3021のカウント出力Qの下位ビツ
トである。 従つて、上記条件が成立した時にはノートコー
ドNCとカウント値Qとの加算値に「+1」を加
えれば、その加算値はノートコードNCが示す音
名に対応する計数値信号B8〜B0が存在するシフ
トレジスタSR−1〜SR−9のステージ番号を示
すものとなる。 加算器3022と、この加算器3022のキヤ
リイ入力Ciに接続されるオアゲート3023およ
びアンドゲート3024,3025,3026は
このような処理を行うためのものである。すなわ
ち、加算器3022は上記条件が不成立の場合に
は、カウンタ3021のカウント値Qとノートコ
ードNCとの加算値「NC+Q」をこの時のノー
トコードNCが示す音名に関する計数値信号B8〜
B0が存在するシフトレジスタSR−1〜SR−9の
ステージ番号データとして出力する。また、(N2
=1)・(Q1=1)の条件の時にはアンドゲート
3024から“1”信号が出力され、この“1”
信号がオアゲート3023を介して加算器302
2のキヤリイ入力Ciに加えられるため、「NC+Q
+1」の加算値を上記ステージ番号データとして
出力する。さらにまた、(N2=1)・(Q2=1)ま
たは(N2=1)・(Q2=1)の条件が成立すると、
アンドゲート3026または3025から“1”
信号が出力されるため、「NC+Q+1」の加算
値を上記ステージ番号データとして出力する。 このようにして得られたステージ番号データは
デコーダ3027に入力され、ここにおいてデコ
ードされて該ステージ番号データに対応したノー
ト選択信号(D0〜D14)として出力される。こ
れによつて、ノートコードNCが示す音名に関す
る計数値信号B8〜B0を選択抽出することができ
る。 このようにして、時分割カウンタ300から
は、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
鍵の音名に関する計数値信号B8〜B0が各チヤン
ネルタイミングに同期して時分割で出力されて第
3図に示す出力回路40に波形発生用データWD
として供給される。 第3図において、波形発生用データWD(B8〜
B0)はその上位6ビツトの信号B8〜B3のみがセ
レクタ400に供給される。そして、セレクタ4
00において、信号B8〜B3のうちの3ビツトの
信号が各発音チヤンネルch1〜ch12のオクターブ
コードOCに応じてチヤンネル毎に選択される。
この場合、セレクタ400において3ビツトの信
号を選択しているのは4フイート,8フイート,
16フイートに相当する周波数の音源信号を同時に
発生させるためである。 セレクタ400から各発音チヤンネルch1〜
ch12毎に選択出力される4フイート,8フイー
ト,16フイートの3種類の音源信号はキーオン信
号KONが付加されて各発音チヤンネルch1〜
ch12に共通に供給される。しかし、これらの各
発音チヤンネルch1〜ch12に関する音源信号およ
びキーオン信号KONは各発音チヤンネルch1〜
ch12に対応したチヤンネルタイミングに同期し
たものであるため、各発音チヤンネルch1〜ch12
においては自己のチヤンネルに対応したチヤンネ
ルタイミング信号t・ch1〜t・ch12によつて自
己のチヤンネルに関する上記音源信号およびキー
オン信号KONをそれぞれラツチ401に取込む。 例えば、発音チヤンネルchiでは自己のチヤン
ネルに関する音源信号およびキーオン信号KON
をチヤンネルタイミング信号t・chiによりラツ
チ401に取込む。そして、各発音チヤンネル
ch1〜ch12において、ラツチ401に取込んだ音
源信号は開閉回路402に供給され、キーオン信
号KONにより開閉エンベロープ制御されて4フ
イート,8フイート,16フイートの音源信号(楽
音信号)として並列に出力される。 このようにこの実施例による電子楽器は、C+
〜Cの各音名に対応する周波数のノートクロツク
信号S・C+〜S・Cを時分割で各音名毎に計数
して並列複数ビツト構成の核音名に関する波形発
生用データを形成し、この各音名に関する波形発
生用データのうち各発音チヤンネルにおいて発生
すべき楽音の音名に対応した波形発生用データを
選択するとともに、さらにこの選択した波形発生
用データから該楽音のオクターブ音域に対応した
重みのビツト信号を抽出して音源信号として利用
するようにしたものである。 このため、各発音チヤンネルにはnビツトの信
号線を接続するのみで足り、入力ビツト数の多い
セレクタが不要となる。また、異オクターブ同一
音名に関する複数の鍵の発音割当てが複数の発音
チヤンネルになされても、該チヤンネルでは同じ
波形発生用データに基づき楽音信号を形成するも
のであるため、同一音名異オクターブ音間の位相
ずれが生じることはない。さらに、波形発生用デ
ータを形成するためのカウンタをノートクロツク
信号形成用のカウンタと兼用しているため、回路
構成が簡単になるという利点がある。 なお、以上説明した実施例において、各ノート
クロツク発生回路NG・C+〜NG・Cは第6図に
示すようにプリセツトカウンタ3046を利用す
ることにより、比較器3041を省略した構成に
することができる。 すなわち、プリセツトカウンタ3046によつ
て分周可能な最大分周比をnとすると、該カウン
タ3046に対して「n−Ni=Ni′」で表わされ
る分周比データNi′をプリセツトする。この後、
カウンタ3046は、このプリセツトされた分周
比データNi′を初期値としてクロツクパルスφの
カウントを行ないそのカウント値を増加させる。
すると、カウンタ3046のカウント値が最大値
(全ビツトが“1”)に達した時点が分周比Niに
よつてクロツクパルスφを分周した場合の一周期
に相当するようになるので、カウンタ3046の
カウント値の最大値をアンドゲート3047で検
出し、その最大値検出信号MAXを分周比切換制
御回路301からの分周比制御信号に応じて1ビ
ツトタイム遅延し、または遅延しないプリセツト
カウンタ3046に対しプリセツトイネーブル信
号として帰還させる。そして、この帰還信号によ
つて分周比データNi′をプリセツトカウンタ30
46に再びプリセツトする。すると、オアゲート
3045の出力からは第1図の場合と同様の分周
出力信号(周波数信号)Siを得ることができる。
なお、第2図においては第1図と同一部分は同一
記号で表わし、さらに第2図のラツチ307をア
ンドゲート3070とコンデンサCによつて構成
している。 さらに、各ノートクロツク発生回路NG・C+〜
NG・Cは第7図に示すように構成してもよい。
すなわち、第2図の比較器3041に代えてデコ
ーダ3048を利用し、カウンタ3040のカウ
ント値が分周用データNcに達した時にデコーダ
3048からこのことを示すデコード信号DEC
を出力させる。すると、このデコード信号DEC
は第2図の比較器3041から出力される一致信
号EQと等価なものとなる。これにより、第2図
の場合と同様のノートクロツク信号S・C(S・
C+〜S・B)を得ることができる。この場合、
各ノートクロツク発生回路NG・C+〜NG・Cに
おける分周比は各別に異なるものであるため、デ
コーダ3048がデコード信号DECを出力する
カウンタ3040のカウント値は各別に異なる。
なお、この第7図においても第2図と同一部分は
同一記号で表わしている。 第8図は、第3図に示した発音チヤンネルch1
〜ch12の出力回路40の他の実施例を示すブロ
ツク図である。 上述の時分割カウンタ300の計数値に基づく
各発音チヤンネルch1〜ch12の音源信号の形成
は、該カウンタ30の時分割動作に同期して各発
音チヤンネルch1〜ch12毎に時分割で行なわれ
る。この場合、上記時分割動作は各発音チヤンネ
ルch1〜ch12で形成すべき音源信号の周波数(各
チヤンネルに割当てられた鍵の音高周波数)とは
全く無関係であるため、時分割形成される各発音
チヤンネルch1〜ch12の音源信号の中に時分割ク
ロツク成分が含まれ、この結果折り返しノイズが
生じ楽音が歪んだり、濁ることがある。 そこで、この第8図に示す出力回路40におい
ては、上記不都合を解決するための工夫がなされ
ている。すなわち、上述のようにして時分割形成
された各発音チヤンネルch1〜ch12の音源信号
を、各チヤンネル毎に該音源信号の周波数の整数
倍の周波数でそれぞれサンプルホールドして非時
分割の持続信号に変換している。このようにすれ
ば、持続信号化のためのサンプリング期間が楽音
のピツチに調和する。前記サンプルホールドのた
めの制御信号としては、具体的には第1カウンタ
304から出力されるノートクロツク信号が使用
される。 第8図において、各チヤンネルの出力回路は第
3図のラツチ401および開閉回路402に対応
するラツチ403および開閉回路407を有し、
自己の発音チヤンネルに関する波形発生用データ
をそれぞれチヤンネルタイミング信号t・ch1〜
t・ch12によつてラツチ403に取込む。また、
この各回路は、各ノートクロツク信号SC+〜SC
の中から自己のチヤンネルに割当てられた鍵の音
名に対応するノートクロツク信号を選択抽出する
ためのラツチ404およびセレクタ405を有す
る。ラツチ404はキーアサイナ2から時分割出
力される各発音チヤンネルch1〜ch12のノートコ
ードNCのうち自己のチヤンネルに関するものを
それぞれチヤンネルタイミング信号t・ch1〜
t・ch12によつて取込むものである。セレクタ
405はラツチ404によつて取込まれたノート
コードNCにより12個のノートクロツク信号SC+
〜SCの中から自己のチヤンネルに関するものを
選択抽出するものであり、その選択抽出されたノ
ートクロツク信号S(SC+〜SCのいずれか)はラ
ツチ406にラツチタイミング信号として与えら
れる。このラツチ406にはラツチすべきデータ
としてラツチ403から波形発生用データが供給
されている。従つて、ラツチ403から出力され
る波形発生用データは当該発音チヤンネルで発生
すべき楽音信号周波数の整数倍(2n)の周波数の
ノートクロツク信号Sによつてサンプルホールド
され、これにより上述のように時分割クロツク成
分や不要な折り返しノイズ成分を含まない持続信
号に変換される。なお、ここでセレクタ400は
第2の選択抽出手段として作用する。 このようにして各発音チヤンネルch1〜ch12の
出力回路において持続化された信号は第3図の場
合と同様にして開閉回路407を介して4フイー
ト,8フイート,16フイートの音源信号として並
列に出力される。 これによつて、時分割クロツク成分や折り返し
ノイズ成分の除去された楽音が発音されるように
なる。 第9図は第1図に示した電子楽器のトーンジエ
ネレータ3における波形発生用データ形成回路3
0の他の実施例を示すブロツク図である。この実
施例の波形発生用データ形成回路30は、各音名
C+〜Cに対応する周波数ナンバ(数値データ)
を時分割で各音名毎に累算することにより20〜2n
の重みを持つ並列複数ビツト構成の波形発生用デ
ータ(累算値)を各音名毎に形成し、この各音名
に関する波形発生用データの中から各発音チヤン
ネルch1〜ch12において発生すべき楽音の音名に
対応したデータを各チヤンネル毎に選択抽出し、
この選択抽出した波形発生用データを波形メモリ
のアドレス信号(位相データ)として利用するこ
とにより該メモリから各発音チヤンネルch1〜
ch12に割当てられた押下鍵の音高に対応した楽
音信号を発生させるものである。 第9図において、周波数ナンバメモリ303
は、各音名C+〜Cに対応して12のメモリアドレ
スを有し、各アドレスには基準(最高)オクター
ブ音域における各音名C+〜Cの周波数に対応し
た周波数ナンバF・C+〜F・Cを記憶しており、
4ビツトのアドレス信号Q(Q4〜Q1)が与えられ
るとこのアドレス信号Qの値で指定されるメモリ
アドレスに記憶された周波数ナンバが読出され
る。この周波数ナンバメモリ303に対するアド
レス信号Qはオペレータ302のカウンタ302
1から与えられる。 オペレータ302は第5図に示したものと全く
同一構成のものである。従つて、各部の記号は第
5図と同一記号で表わしている。このような構成
のオペレータ302は、前述の実施例の場合と同
様、所望の音名に関する波形発生用データを抽出
するための制御を行うものである。但し、この実
施例においてはカウンタ3021の出力信号Qが
周波数ナンバメモリ303のアドレス信号として
も用いられている。 カウンタ3021は、前述した第4表に示すよ
うに、「3」,「7」,「11」のカウント値が欠除し
た「0」〜「14」までの変則12進カウント動作を
行うものであり、またその各カウント値「0」〜
「14」は第4図のcに示す各ノートタイミング
(C,B,A+,……C+の順)を示すものである。
従つて、周波数ナンバメモリ303のメモリアド
レスを、「3」,「7」,「11」が欠除した「0」〜
「14」までのメモリアドレスとし、これらの各メ
モリアドレス「0」〜「14」に基準(最高)オク
ターブ音域における各音名C〜C+の周波数に対
応した周波数ナンバF・C〜F・C+を記憶させ
ておくことにより、周波数ナンバメモリ303か
らはカウンタ3021のカウント値の更新に伴つ
て各音名C〜C+に対応した周波数ナンバF・C
〜F・C+が順次かつ繰り返し読出される。 このようにして周波数ナンバメモリ303から
各ノートタイミングに同期して読出された各音名
C〜C+に関する周波数ナンバF・C〜F・C+は
アキユムレータ304において各音名別に時分割
で累算される。そして、その累算値q×F・C〜
q×F・C+(q=1,2,3…)のうち所望の音
名に関するものがオペレータ302からのノート
選択信号D0〜D14によつて選択抽出されてシフ
タ400に導かれるように構成されている。 各音名別の累算値q×F・C〜q×F・C+を
形成するため、アキユムレータ304は12ステー
ジの記憶位置を有するシフトレジスタSR−1〜
SR−xが並列にx個設けられ、このシフトレジ
スタSR−1〜SR−xの第12ステージの出力信号
Bx〜B0を加算器ADRに帰還することにより各音
名別の累算値q×F・C〜q×F・C+を形成す
ると共に、第2図の場合と同様にシフトレジスタ
SR−1〜SR−xの各ステージの出力にアンドゲ
ートAG1〜AG12が設けられ、このアンドゲート
AG1〜AG12のゲート制御により所望の音名に関
する累算値qF(q×F・C〜q×F・C+のうちい
ずれか)をオアゲートOG1を介して選択抽出す
るように構成されている。 従つて、周波数ナンバメモリ303から各音名
C〜C+に関する周波数ナンバF・C〜F・C+が
各ノートタイミングに同期して時分割で読出され
てアキユムレータ304に入力されると、アキユ
ムレータ304においては各ナンバF・C〜F・
C+がそれぞれ対応するノートタイミングにおい
て繰返し累算される。これにより、各音名別の累
算値q×F・C〜q×F・C+を得ることができ
る。 この累算値q×F・C〜q×F・C+は、所望
の音名に関するものがオペレータ302の選択制
御によつて抽出され、波形発生用データとしてシ
フタ400に導かれる。 シフタ400は、アキユムレータ304から時
分割出力される各発音チヤンネルch1〜ch12に関
する波形発生用データを、各発音チヤンネルch1
〜ch12毎に当該チヤンネルのオクターブコード
OCに応じて上位ビツト側あるいは下位ビツト側
へシフトし、その結果を波形メモリ305のアド
レス信号として出力するものである。 波形メモリ305は所望の音色に対応した楽音
波形の各サンプル点振幅値を記憶したリードオン
リイメモリ等で構成され、前記シフタ400から
アドレス信号が入力されると、予め記憶した楽音
波形の各サンプル点振幅値が該アドレス信号の変
化速度に対応した速度で楽音波形データとして順
次読出される。すなわち、波形メモリ305から
は、各発音チヤンネルch1〜ch12に割当てられた
押下鍵の音高に対応した周波数の楽音波形データ
が時分割で読出される。 この楽音波形データは乗算器306に供給され
る。乗算器306は波形メモリ305から読出さ
れた楽音波形データに対し所望のエンベロープ波
形による振幅設定を行うもので、振幅設定用のエ
ンベロープ波形データはエンベロープジエネレー
タ307から供給される。すなわち、エンベロー
プジエネレータ307は、各発音チヤンネルch1
〜ch12に関するキーオン信号KONが入力される
と、この信号KONの立上りに同期して動作を開
始し、所望のエンベロープ波形データEVを各チ
ヤンネル毎に時分割で出力し、これを乗算器30
6に供給する。すると、乗算器306においては
波形メモリ305から読出された楽音波形データ
とエンベロープジエネレータ307から出力され
たエンベロープ波形データEVとが乗算される。
これによつて、楽音波形データに対する振幅エン
ベロープの設定が行なわれる。 このようにして、乗算器306からは各発音チ
ヤンネルch1〜ch12の振幅設定された楽音波形デ
ータGが各チヤンネルタイミングに同期して時分
割で出力され、各発音チヤンネルの出力回路40
に導かれる。この場合の出力回路40は第10図
に示すように構成される。すなわち、各発音チヤ
ンネルの出力回路においては、それぞれ自己のチ
ヤンネルに関する上記楽音波形データGをそれぞ
れラツチ408に取込む。ラツチ408に取込ま
れた楽音波形データGはさらに加算器409にお
いて合成される。その後、DA変換器410にお
いてアナログの楽音信号に変換されてサウンドシ
ステム4に供給される。 なお、この実施例では、シフタ400の出力信
号を波形メモリ305のアドレス信号として利用
したが、周波数変調方式の楽音信号形成法による
搬送波信号または変調信号として利用しても良
い。 以上の説明から明らかなようにこの発明は、12
音名に対応して12の波形発生用データ記憶用の記
憶位置を有し、記憶されている各音名に関する波
形発生用データを各音名の時分割タイミングにお
いて順次出力する記憶手段と、各音名の波形発生
用データをそれぞれ各音名の周波数に対応する速
度で順次歩進させるための歩進用データを各音名
の時分割タイミングにおいて順次出力する歩進用
データ発生手段と、各音名の時分割タイミングに
おいて記憶手段から出力される当該音名に関する
波形発生用データと歩進用データ発生手段から出
力される当該音名に関する歩進用データとを演算
して該波形発生用データを更新し、この更新した
波形発生用データを記憶手段に供給して記憶させ
る演算手段と、複数の各発音チヤンネルごとにそ
れぞれ当該発音チヤンネルで発生すべき楽音の音
名に対応する波形発生用データを、記憶手段の所
定の記憶位置から取り出すものであつて、この取
り出しを各発音チヤンネル間で時分割的に行なう
選択抽出手段とを設け、この選択抽出手段により
取出された波形発生用データに基づき楽音を発生
するようにしたものである。 このため、簡単な構成で、同一音名異オクター
ブ音間あるいは同一音名異鍵音間の位相ずれが発
生しない電子楽器を実現できる。
第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示す全体ブロツク図、第2図は第1図のトーンジ
エネレータにおける波形発生用データ形成回路の
一実施例を示すブロツク図、第3図は第1図のト
ーンジエネレータにおける出力回路の一実施例を
示すブロツク図、第4図は第2図の波形発生用デ
ータ形成回路における各種のタイミングを示すタ
イムチヤート、第5図は第2図の波形発生用デー
タ形成回路におけるオペレータの具体例を示す回
路図、第6図および第7図は第2図の波形発生用
データ形成回路におけるノートクロツク発生回路
の他の実施例を示す回路図、第8図は第1図のト
ーンジエネレータにおける出力回路の他の実施例
を示すブロツク図、第9図は第1図のトーンジエ
ネレータにおける波形発生用データ形成回路の他
の実施例を示すブロツク図、第10図は第9図の
波形発生用データ形成回路に結合される出力回路
の具体例を示すブロツク図である。 1……鍵盤回路、3……トーンジエネレータ、
30……波形発生用データ形成回路、40……出
力回路、300……時分割カウンタ、301……
分周比切換制御回路、302……オペレータ、
NG・C+〜NG・C……ノートクロツク発生回路、
AG1〜AG12……アンドゲート、OG1……オ
アゲート、303…周波数ナンバメモリ、304
……アキユムレータ、305……波形メモリ、3
06……乗算器、307……エンベロープジエネ
レータ、401……ラツチ、402……開閉回
路。
示す全体ブロツク図、第2図は第1図のトーンジ
エネレータにおける波形発生用データ形成回路の
一実施例を示すブロツク図、第3図は第1図のト
ーンジエネレータにおける出力回路の一実施例を
示すブロツク図、第4図は第2図の波形発生用デ
ータ形成回路における各種のタイミングを示すタ
イムチヤート、第5図は第2図の波形発生用デー
タ形成回路におけるオペレータの具体例を示す回
路図、第6図および第7図は第2図の波形発生用
データ形成回路におけるノートクロツク発生回路
の他の実施例を示す回路図、第8図は第1図のト
ーンジエネレータにおける出力回路の他の実施例
を示すブロツク図、第9図は第1図のトーンジエ
ネレータにおける波形発生用データ形成回路の他
の実施例を示すブロツク図、第10図は第9図の
波形発生用データ形成回路に結合される出力回路
の具体例を示すブロツク図である。 1……鍵盤回路、3……トーンジエネレータ、
30……波形発生用データ形成回路、40……出
力回路、300……時分割カウンタ、301……
分周比切換制御回路、302……オペレータ、
NG・C+〜NG・C……ノートクロツク発生回路、
AG1〜AG12……アンドゲート、OG1……オ
アゲート、303…周波数ナンバメモリ、304
……アキユムレータ、305……波形メモリ、3
06……乗算器、307……エンベロープジエネ
レータ、401……ラツチ、402……開閉回
路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 12音名に対応して12の波形発生用データ記憶
用の記憶位置を有し、記憶されている各音名に関
する波形発生用データを各音名の時分割タイミン
グにおいて順次出力する記憶手段と、 上記各音名の波形発生用データをそれぞれ各音
名の周波数に対応する速度で順次歩進させるため
の歩進用データを各音名の時分割タイミングにお
いて順次出力する歩進用データ発生手段と、 各音名の時分割タイミングにおいて上記記憶手
段から出力される当該音名に関する波形発生用デ
ータと上記歩進用データ発生手段から出力される
当該音名に関する歩進用データとを演算して該波
形発生用データを更新し、この更新した波形発生
用データを上記記憶手段に供給して記憶させる演
算手段と、 複数の各発音チヤンネルごとにそれぞれ当該発
音チヤンネルで発生すべき楽音の音名に対応する
波形発生用データを、上記記憶手段の所定の記憶
位置から取り出すものであつて、この取り出しを
各発音チヤンネル間で時分割的に行なう選択抽出
手段と を備え、 この選択抽出手段から出力される波形発生用デ
ータに基づき楽音を発生するようにした電子楽
器。 2 前記歩進用データは各音名の周波数に対応し
た数値データであり、前記記憶手段と演算手段の
組み合わせによつてこの数値データを各音名ごと
に前記各音名の時分割タイミングにおいてそれぞ
れ累算し、その累算値を前記波形発生用データと
することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の電子楽器。 3 前記歩進用データは各音名の周波数に対応し
た周波数信号であり、前記記憶手段と演算手段の
組み合わせによつてこの周波数信号を各音名ごと
に前記各音名の時分割タイミングにおいてそれぞ
れ計数し、その計数値を前記波形発生用データと
することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の電子楽器。 4 前記選択抽出手段は、前記12の各記憶位置の
出力をそれぞれ入力する12個のゲート回路と、各
発音チヤンネルごとに発生すべき楽音の音名に関
する前記波形発生用データが、前記記憶位置のど
の位置に保持されているかを判別し、判別した記
憶位置に対応するゲート回路に対し出力指令信号
を与える判別回路とから構成するすることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。 5 12音名に対応して12の波形発生用データ記憶
用の記憶位置を有し、記憶されている各音名に関
する複数オクターブ音域に亘る波形発生用データ
を各音名の時分割タイミングにおいて順次出力す
る記憶手段と、 上記各音名の波形発生用データをそれぞれ各音
名の周波数に対応する速度で順次歩進させるため
の歩進用データを各音名の時分割タイミングにお
いて順次出力する歩進用データ発生手段と、 各音名の時分割タイミングにおいて上記記憶手
段から出力される当該音名に関する波形発生用デ
ータと上記歩進用データ発生手段から出力される
当該音名に関する歩進用データとを演算して該波
形発生用データを更新し、この更新した波形発生
用データを上記記憶手段に供給して記憶させる演
算手段と、 複数の各発音チヤンネルごとにそれぞれ当該発
音チヤンネルで発生すべき楽音の音名に対応する
波形発生用データを、上記記憶手段の所定の記憶
位置から取り出すものであつて、この取り出しを
各発音チヤンネル間で時分割的に行なう第1の選
択抽出手段と、 各発音チヤンネルごとにそれぞれ上記第1の選
択抽出手段から出力される波形発生用データの中
から当該発音チヤンネルで発生すべき楽音のオク
ターブ音域に対応する波形発生用データを取り出
すものであつて、この取り出しを上記第1の選択
抽出手段における時分割的取り出し動作に同期し
て各発音チヤンネル間で時分割的に行なう第2の
選択抽出手段と を備え、 この第2の選択抽出手段から出力される波形発
生用データに基づき楽音を発生するようにした電
子楽器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56073251A JPS57188095A (en) | 1981-05-14 | 1981-05-14 | Electronic musical instrument |
US06/785,103 US4619174A (en) | 1981-04-15 | 1985-10-07 | Electronic musical instrument |
US08/581,200 US5761263A (en) | 1981-05-14 | 1995-12-29 | Nuclear fuel rod and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56073251A JPS57188095A (en) | 1981-05-14 | 1981-05-14 | Electronic musical instrument |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57188095A JPS57188095A (en) | 1982-11-18 |
JPH0230037B2 true JPH0230037B2 (ja) | 1990-07-04 |
Family
ID=13512767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56073251A Granted JPS57188095A (en) | 1981-04-15 | 1981-05-14 | Electronic musical instrument |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57188095A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2614711B2 (ja) * | 1984-03-14 | 1997-05-28 | 株式会社河合楽器製作所 | 複音発生装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5339731A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-11 | Kawai Musical Instr Mfg Co | Note clock generator system for electronic instrument |
JPS55144296A (en) * | 1979-04-27 | 1980-11-11 | Nippon Musical Instruments Mfg | Electronic musical instrument |
-
1981
- 1981-05-14 JP JP56073251A patent/JPS57188095A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5339731A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-11 | Kawai Musical Instr Mfg Co | Note clock generator system for electronic instrument |
JPS55144296A (en) * | 1979-04-27 | 1980-11-11 | Nippon Musical Instruments Mfg | Electronic musical instrument |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57188095A (en) | 1982-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3610800A (en) | Digital electronic keyboard instrument with automatic transposition | |
JPH05165480A (ja) | 波形発生装置 | |
US4179972A (en) | Tone wave generator in electronic musical instrument | |
JP2571911B2 (ja) | 楽音信号発生装置 | |
JPS60258594A (ja) | 音楽的音調発生装置 | |
JPS6117000B2 (ja) | ||
EP0169659B1 (en) | Sound generator for electronic musical instrument | |
US4267762A (en) | Electronic musical instrument with automatic arpeggio performance device | |
US4890527A (en) | Mixing type tone signal generation device employing two channels generating tones based upon different parameter | |
US4561337A (en) | Digital electronic musical instrument of pitch synchronous sampling type | |
EP0235538B1 (en) | Waveform generator for electronic musical instrument | |
JP2915452B2 (ja) | 楽音発生装置 | |
US4256003A (en) | Note frequency generator for an electronic musical instrument | |
JPH0230037B2 (ja) | ||
JPS5895790A (ja) | 楽音発生装置 | |
USRE31648E (en) | System for generating tone source waveshapes | |
US4619174A (en) | Electronic musical instrument | |
JPS637397B2 (ja) | ||
JPS6048760B2 (ja) | 電子楽器におけるノ−トクロック発生装置 | |
JPS6330638B2 (ja) | ||
JPH0583917B2 (ja) | ||
US4446769A (en) | Combination tone generator for a musical instrument | |
JPH0369119B2 (ja) | ||
JPS5895792A (ja) | 楽音発生装置 | |
JPS6334475B2 (ja) |