JPS637130Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案はヘアードライヤーに係り、ヘアードラ
イヤー本体をその収納ボツクスに支持せしめて、
両手を自由に使いながら整髪できるようにしたも
のである。

（従来の技術） ヘアードライヤーとして、特開昭55−45460号
公報に示されるようにドライヤー本体に吊り金具
を設け、その第４図に示されるようにこの吊り金
具をスタンドとしてドライヤーをテーブル上など
に載置し、両手を使いながら整髪を行えるように
したものが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） この種ヘアードライヤーの本体ケースは、これ
に内蔵されたモータやフアンの駆動により振動し
やすいものであるが、上記従来のものの吊り金具
は本体ケースに直接取り付けられていたため、こ
れをスタンドとして使用する際に該振動のために
がたつきやすい問題点があつた。またこのもの
は、ドライヤーをテーブル上などに載置した状態
でその吹出部は低くなるため、前かがみの不自然
な姿勢で整髪せねばならない問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本考案はモー
タ，フアンおよびヒータ等を内蔵する本体ケース
１の後端部に、回転軸２を介してハンドル３を折
りたたみ自在に装着して成るドライヤー本体と、
該ドライヤー本体の収納ボツクス６とから成るヘ
アードライヤーにおいて、上記ハンドル３の後部
に係止用アーム１２を突設するとともに、上記収
納ボツクス６に該アーム１２を着脱自在に係止す
る受部１４を形成し、係止状態においてハンドル
３を収納ボツクス６の外壁面に当接せしめるとと
もに、本体ケース１の後部の吸込部５を収納ボツ
クス６の上部開口部９上に位置せしめ、かつ本体
ケース１の前部の吹出部４を収納ボツクス６の前
方へ突出させるようにしている。

（作用） 上記構成によれば、収納ボツクス６を整髪時に
おけるドライヤー本体の支持台として兼用でき、
ドライヤー本体を整髪しやすいように比較的高い
位置に支持して両手を自由に使いながら整髪する
ことができる。しかもアーム１２を本体ケース１
とは回転軸２を介して分離したハンドル３の後部
に設け、該アーム１２を収納ボツクス６の受部１
４に係止してドライヤー本体を該ボツクス６上に
支持せしめることにより、モータ，フアンの駆動
により本体ケース１に生じる振動は、本体ケース
１と、ハンドル３との間の折りたたみ用回転部分
を介してハンドル３→アーム１２へと伝わるの
で、伝播経路が長くなるとともに、伝播方向が回
転部分→ハンドル３→アーム１２と角度を変えな
がら伝播することになり、振動は減衰され、収納
ボツクス６の壁鳴りを軽減できる。また本体ケー
ス１の後側の吸込部５が収納ボツクス６の開口部
９上に位置するため、吸込部５から異物が吸入さ
れる虞れがなく、また不必要に塞がることもない
ため安全性も向上できる。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案の実施例を説
明する。

第１図，第２図において、このドライヤーはド
ライヤー本体とこれを収納する収納ボツクス６か
ら成つている。ドライヤー本体の本体ケース１に
はモータ，フアンおよびヒータが内蔵されてお
り、またその後端部には回転軸２を中心にハンド
ル３が折りたたみ自在に装着されている。４，５
は本体ケース１の前部と後部に設けられた吹出部
と吸入部である。

ドライヤー本体は、ハンドル３を折り曲げた状
態で電源コード７，プラグ８を収納ボツクス６内
に投入し、本体ケース１を該ボツクス６の上部開
口部９上に載置して収納されるものであり、開口
部９の両側上縁部は吹出部４と吸込部５に合致で
きるように凹入形状となつている。またボツクス
６はテーブル上に直立可能である。ボツクス６の
背板には取付穴１１が形成されており、これにネ
ジ１０を係入することにより壁等に係止すること
ができる。１２はハンドル３の後部に突設された
係止用アームであつて、ボツクス６の前板に切欠
形成された受部１４に係止される。アーム１２の
両端部には弾性材で作られたアームキヤツプ１３
が装着されており、このアームキヤツプ１３は係
止状態におけるがたつきを防止する。

このヘアードライヤーは上記のような構成より
成り、整髪するにあたつてはハンドル３を起して
アーム１２を収納ボツクス６の受部１４に係止し
てヘアードライヤー本体をボツクス６上に載置
し、両手を自由に使いながら整髪する。この状態
で本体ケース１は回転軸２を中心に回転可能なた
め、ボツクス６の前方に突出する吹出部４の向き
を自由に調節しながら整髪できる。またこの状態
でハンドル３はボツクス６の外壁面に当接してい
るので、フアンやモータが駆動してもぐらつくこ
とはなく、また吸入部５はボツクス６の開口部９
上に位置するので、異物を吸い込む虞れもない。

上記実施例によれば、次のような効果がある。

(1) ボツクス６を本体ケース１の支持台として、
両手を自由に使いながら整髪ができる。

(2) アーム１２を受部１４に係止し、ハンドル３
をボツクス６の外壁面に当接させることによ
り、モータやフアンが駆動してもヘアードライ
ヤー本体をがたつきなく支持できる。

(3) 吹出部４の向きを簡単に調節できるので、自
然な姿勢で頭の前側や後側の乾燥ができる。

(4) 整髪時にはヘアードライヤー本体をボツクス
６上に支持せしめることにより、テーブル上に
直接載置する場合よりも略ボツクスの高さ分だ
け高い位置に置くことができ、それだけ自然な
姿勢で整髪を行いやすい。

(5) ボツクス６を壁等に吊り下げたり、あるいは
テーブル上に直立させることができるためどこ
でも設置収納可能である。

(6) コード処理が電源コードをボツクス６に投げ
込むことにより簡単にできる。

(7) ボツクス６に電源コード，本体ケース１を収
納できるため、外観が整つて良好となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は正面斜視図、第２図は収納状態図である。 １……本体ケース、２……回転軸、３……ハン
ドル、４……吹出部、５……吸込部、６……収納
ボツクス、９……上部開口部、１２……係止用ア
ーム、１４……受部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータ，フアンおよびヒータ等を内蔵する本体
   ケース１の後端部に、回転軸２を介してハンドル
   ３を折りたたみ自在に装着して成るドライヤー本
   体と、該ドライヤー本体の収納ボツクス６とから
   成り、上記ハンドル３の後部に係止用アーム１２
   を突設するとともに、上記収納ボツクス６に該ア
   ーム１２を着脱自在に係止する受部１４を形成
   し、係止状態においてハンドル３を収納ボツクス
   ６の外壁面に当接せしめるとともに、本体ケース
   １の後部の吸込部５を収納ボツクス６の上部開口
   部９上に位置せしめ、かつ本体ケース１の前部の
   吹出部４を収納ボツクス６の前方へ突出させるよ
   うにしたことを特徴とするヘアードライヤー。