JPS5851539Y2 - 温風機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風機本体の下部に収納部を設は脚体を収納す
るようにした温風機に関する。

従来より例えば床置及び壁掛は並相の温風機においては
、温風機本体に床置時に温風機本体を支持する脚体と壁
掛は時に温風機本体を掛は支持する掛は具とが外方へ突
設されている。

この場合、脚体を大きくした時に（ネ壁に掛ケチ使用す
ると、その脚体が邪魔になり、美観を損つ゛たり輸送時
の梱包が大きくなった□りする不具合があり、又脚体を
小さくした時には前述のような不具合はないが床に置い
て使用すると、温風機本体の支持が不安定になり転倒し
易くなるという不具合があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、上部に掛は具を有する温風機本体の下部にこれに
対して直交状態に方向変換可能でその直交状態において
温風機本体を立設状態に保持する脚体を設け、さらに前
記乎イテ状態に方向変換された脚体を収納する収納部を
温風機本体の下部に設ける構成とすることによって、壁
に掛けて使用するとぎであっても脚体が邪魔にならず、
美観を損ったり輸送時の梱包が大きくなることはなく、
又床に置いて使用するときであっても温馬機本体の支持
が安定し倒れることはない等の効果を奏する温風機を提
供するにある。

以下本考案の一実施例につき第１図乃至第４図を参照し
て説明する。

１は扁平な矩形箱状をなし図示しない電気ヒータ及び送
風機等を内蔵する温風機本体で、その前面板１ａの上部
に吹出し口２が形成され、背面板１ｂに図示しない吸入
口が形成されていると共に、その背面板１ｂの上部中央
部にコ字状をなす掛は部としての掛は具３が突設されて
いる。

４は温風機本体１の下面、７１ｃにこれを上方に膨出さ
せて形成された収納部で、これは左、右両端部まで延び
るようになっており、その上面板４ａには左。

右に所定の間隔を存して二個の螺孔５（一個のみ図示）
が形成されている。

６は長尺状をなす二個の脚体で、この中央部に取付孔７
が形成されている。

この場合、脚体６において、その長さ寸法は前記温風機
本体１の幅寸法より大で且つ収納部４の左。

右の長さ寸法の半分より若干小となるように設定され、
幅寸法は収納部４の幅寸法より若干小となるように設定
され、且つ高さ寸法は収納部４の深さ寸法より若干小と
なるように設定されている。

そして、これらの脚体６の取付孔７に下方から取付ねじ
８（一個のみ図示）が挿通され且つその取付ねじ８の先
端部が収納部４における螺孔５に螺挿され、以って脚体
６が温風機本体１の下部に着脱可能に取付けられている
。

而して、温風機本体を室内の床９上に置いて使用する場
合には、温風機本体１に対して脚体６が直交状態となる
ようにし、取付ねじ８を螺進させることによって脚体６
の上面を温風機本体１の下面板１Ｃに当接させる（第２
図参照）。

この状態においては、脚体６の一端部が温風機本体１の
前面板１ａより前方に大きく突出すると共にその他端部
が背面板１ｂより後方に大きく突出するようになり、温
風機本体１の床９上に立設状態に保持し、温風機本体１
が転倒しないようにする。

又、温風機本体１を室内の壁１０に掛けて使用する場合
には、取付ねじ８を螺退させると共に、脚体６を左或は
右方向に略９０°回動させて方向変換し温風機本体１に
対して平行状態として収納部４に臨むようにした後、さ
らに脚体６の中央部上面が収納部４の上面板４ａの下面
に当接するまで脚体６を上方へ押し上げるように取付ね
じ８を螺進させ、以って脚体６を収納部４内に収納する
（第３図参照）。

その後、壁１０に取付けた取付具１１に掛は具３を掛は
支持させる。

この場合、脚体６は収納部４内に完全に収納された状態
になり、外部に露出することはない。

このように本実施例によれば、取付ねじ８を螺進退させ
ることによって脚体６を温風機本体１に対して直交状態
に方向変換可能とし、さらに平行状態に方向変換された
ときに脚体６を収納する収納部４を温風機本体１の下部
に設ける構成としたので、壁１０に掛は支持する時には
脚体６全体を収納部４内に収納することができ、従来の
ように脚体６を小さくする必要がなくなり、従って床９
に置いて使用する場合であっても温風機本体１の支持を
安定に行ない得て温風機本体１が転倒することはなく、
一方壁１０に掛けて使用する場合であっても、脚体６を
収納部４内に収納し得るので、脚体６が外方へ突出する
ことはなく、従って従来とは異なり脚体６が邪魔になっ
たり美観を損うことはなく、更に温風機本体１を包装す
る梱包時においても包装箱が大きくなり持ち運びに不便
となることはない。

第５図は本考案の他の実施例を示すものであり、前記実
施例と同一部分に同一符号を付して説明を省略し、以下
異なる部分のみ説明する。

即ち、１２は脚体６の下方からその取付孔７に前記取付
ねじ８の代りに挿通された軸ピンで、この下端部には外
方へ向けて鍔部１２ ａが形成されている。

更に、この軸ピン１２は収納部４の上面板４ａに前記螺
孔５の代りに形成された挿通孔１３に下方がら挿通され
ている。

１４は両端部が下方へ指向する所謂山形をなすばね部材
たる板ばねで、その中央部に透孔１４ ａが形成されて
おり、この透孔１４ ａに前記軸ピン１２の上端部が挿
通され且っ該軸ピン１２の先端部に取付けられたストッ
パ１５によって抜は止めされて両端部が上面板４ａに弾
性的に圧接され、以って脚体６は軸ピン１２の回りに回
動可能で且つ板ばね１４のばね力によって収納部４内に
出没可能に収納されている。

而して、温風機本体１を室内の床９（第２図参照）に置
いて使用する場合には、脚体６を板ばね１４のばね力に
抗して下方に引張ると共に左或は右方向に略９０°回動
させ、その脚体６を二点鎖線で示すように温風機本体１
に対して直交状態に固定する。

一方、温風機本体１を室内の壁１０（第４図参照）に掛
けて使用する場合には、前述したような動作と逆の動作
を行なって脚体６を略９０°回動させると、板ばね１４
のばね力によってその中央部上端が収納部４の上面板４
ａの下面へ当接するまで引上げられて、脚体６が収納部
４内に収納される。

このように構成したこの実施例においても前記実施例と
同様の効果が得られる。

尚、上記実施例ではばね部材として板ばね１４を用いる
ようにしたが、これに限らず、例えばコイルばねを用い
てもよい。

その他、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限
定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変形して実施し得ることは勿論である。

本考案は以上説明したようになり、壁に掛けて使用する
ときであっても脚体が邪魔にならず、美観を損ったり輸
送時の梱包が大きくなることはなく、文庫に置いて使用
するときであっても温風機本体の支持が安定し倒れるこ
とはない等の効果を奏する温風機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すものであり
、第１図は床置時の斜視図、第２図及び第３図は作用を
説明するための要部の拡大縦断側面図、第４図は壁掛は
時の斜視図であり、又第５図は本考案の他の実施例を示
す要部の縦断正面図である。 図中、１は温風機本体、３は掛は具（掛は部）、４は収
納部、６は脚体、１２は軸ピン、１４は板ばね（ばね部
材）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．上部に掛は部を有する温風機本体と、この温風機本
   体の下部にこれに対して直交状態及び平行状態に方向変
   換可能に設けられ該直交状態において該温風機本体を立
   設状態に保持する脚体と、前記温風機本体の下部に設け
   られ前記平行状態に方向変換された脚体を収納する収納
   部とを具備してなる温風機。 □２、脚体は温風機本体の下部に軸ピン
   によって回動可能に取付けられ且つばね部材によって収
   納部に対しで出没可能に取付けられていることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の温風機。