JPS5913579Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は外箱の背面部に所定の空間を確保すべく間隔保
持部材を設けた冷蔵庫に関する。

考案の技術的背景 近時、背面板の内面側にコンデンサチューブを密着させ
て該背面板を放熱板として作用させるようにした冷蔵庫
が供されているが、この種冷蔵庫では据付時に背面板と
室の壁面との間に所定の放熱用の空間を確保するための
間隔保持部材を前記背面板に取着するようにしている。

背景技術の問題点 ところで、間隔保持部材を背面板から後方に突出された
状態のまま包装すると包装箱が大きくなり包装コスト及
び輸送コストが高くなるから、従来間隔保持部材を背面
板に対して回動し得るようにし、包装時に該間隔保持部
材を起立状態に回動させて包装箱を小形にし、包装コス
ト及び輸送コストの低減を図るようにしている。

そして、この場合、間隔保持部材の回動を固く設定した
り或いはセロテープ等で保持して起立状態の間隔保持部
材が包装時に自然落下で回動することがないようにして
いる。

しかし、斯る従来構造のものは、据付時に包装箱から冷
蔵庫を取出した状態で澗隔保持部材が起立状態のままで
あり、該間隔保持部材を下向きに回動させることを忘れ
てそのまま設置されることが起り易く、この場合、冷蔵
庫の背面板と壁面との間隔を確保することが困難となり
、冷蔵庫が放熱不良となって充分に冷えないという現象
を起す欠点があった。

考案の目的 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、包装時にコンパクトに包装し得るとともに据付時
に冷蔵庫の背面側に放熱のために必要な空間を確実に確
保することができるようにした冷蔵庫を提供するにある
。

考案の概要 本考案は、外箱の背面部にプラグ保持部を有する保持具
を設け、この保持具に起立状態から自然落下によって外
方下方に向けて回動して常には水平状態となってその先
端部が前記保持具よりも後方に突出される間隔保持部材
を回動可能に設け、包装時に前記プラグ嵌合部に電源プ
ラグを嵌合させることにより間隔保持部材を起立状態に
保持させるようにし、以って据付時に電源プラグを前記
プラグ嵌合部から外して電源コンセントに差込むという
必ず実行する動作にともなって、前記間隔保持部材が起
立状態から外方下方に回動して水平状態となり、該間隔
保持部材が前記保持具よりも後方に突出して冷蔵庫の背
面側に放熱に必要な空間を確保し得る状態を呈するとこ
ろに特徴を有する。

考案の実施例 以下本考案の一実施例について図面を参照して説明する
。

１は内部に冷凍室及び冷蔵室を備えた冷蔵庫本体で、こ
れの外箱２の背面板３の内面にはコンプレッサ４の高圧
側に接続されたコンデンサチューブ（図示せず）が密着
されている。

５，５は背面板３の左右上部に固着された保持具で、こ
れらの上端部に断面略Ｕ字形の手掛部６，６が後方に向
けて突設されている。

７，７は四角筒状の間隔保持部材としてのストッパで、
これらは基端部がピン８を介して手掛部６，６に上下方
向に回動可能に支持されている。

そして、ピン８による枢支点はストッパ７．７を先端が
上方に指向する起立状態（第１図及び第２図参照）にし
た時にそのストッパ７．７の中心線ａより背面板３寄り
に設定されており、従って起立状態のストッパ７．７の
保持を解除すると、そのストッパ７．７は自然落下によ
り外方下方即ち矢印Ａ方向に回動して水平状態となり、
そのストッパ７．７の先端部が手掛部６，６の後端部よ
りも所定長後方に突出するようにしている。

９は背面板３に形成されたターミナル袴部１０がら導出
された電源コード線で、先端部にプラグ１１が取着され
ている。

１２は背面板３にねし止めされたコード支持具で、これ
によって電源コード線９の基端部側が押え保持されてお
り、これの下端部にフック部１３が一体成形されている
。

１４は手掛部６の下面部６ａに形成された矩形のプラグ
嵌合部で、ストッパ７を起立状態にした時に該ストッパ
７に隣接する位置関係に設けられている。

従って第２図に示すようにプラグ１１をプラグ嵌合部１
４に嵌合すると、そのプラグ１１によってストッパ７が
起立状態に保持される。

さて、冷蔵庫本体１を包装する場合には、一方のストッ
パ７を起立させてプラグ１１をプラグ嵌合部１４に嵌合
させ、且つ他方のストッパ７を起立させて緩衝材の凹部
に嵌め込んで起立状態に保持すれば、各ストッパ７．７
が手掛部６よりも後方に突出しないからコンバクＩ・に
包装することができる。

なお、包装時に電源コード線９の中間部はフック部１３
を掛けるようにすればよい。

そして、包装を解いて据付ける時にはプラグ嵌合部１４
に嵌合したプラグ１１を抜いて電源コンセントに差込む
操作を必ず行うが、この操作に基いて一方のストッパ７
は自然落下により矢印Ａ方向に回動する。

また、他方のストッパ７は緩衝材を外せば自然落下によ
り矢印Ａ方向に回動する。

従って、各ストッパ７．７は水平状態になってその先端
部が保持具５の手掛部６より所定長突出した状態になり
、該ストッパ７．７により背面板３と壁面との間に放熱
用の空間が確実に確保されることになる。

即ち、間隔保持部材の回動を固く設定したり或いはセロ
テープで保持して起立状態に保持するような従来構造の
ものは、据付時に該間隔保持部材を下方に回動させるこ
とを忘れてそのまま設置する虞れがあるが、上記構成で
は据付時に電源プラグを電源コンセントに差込むという
必ず行う行為にともなってストッパ７が回動して水平に
なるがら、従来構造のような回動させることを忘れるよ
うなことが起らない。

なお、ストッパの保持具に手掛部を形成することにより
、別途手掛けを設ける必要もない。

考案の効果 本考案は以上説明したように、包装時に間隔保持部材を
起立状態にできるからコンパクトに包装できることは勿
論であるが、据付時プラグをプラグ嵌合部から抜き取る
と間隔保持部材が自然落下によって外方下方に回動され
て先端部が保持具よりも後方に突出した状態を呈するか
ら、据付時に外箱の背面板と室の壁面との間に所定の放
熱用の空間を確保できる。

そして、据付時にはプラグを必ずプラグ嵌合部から外す
し、プラグを外せば間隔保持部材が自然落下によって外
方下方に回動して水平状態になるから、間隔保持部材を
起立状態のままで据付けることはなく、従って間隔保持
部材を起立状態で据付けた場合に発生する放熱不良の不
具合も全く起さない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は斜
視図、第２図は主要部の拡大縦断面図、第３図は同要部
の拡大分解斜視図である。 図面中、２は外箱、３は背面板、５は保持具、６は手掛
部、７はストッパ（間隔保持部材）、９は電源コード線
、１１はプラグ、１４はプラグ嵌合部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．外箱の背面部に取着されプラグ嵌合部を有する保持
   具と、この保持具に基端部が起立状態から外方下方に向
   けて回動し得るように支持されるとともに常には水平状
   態を呈してその先端部が前記保持具よりも後方に突出さ
   れる間隔保持部材と、包装時に前記プラグ嵌合部に着脱
   可能に嵌合され前記間隔保持部材を起立状態に保持させ
   る電源プラグとを具備してなる冷蔵庫。 ２、保持具は、手掛けを兼用することを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載の冷蔵庫。