JPS637011Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転ブラシを内蔵した床ノズル部と、
この床ノズル部に傾動自在で内部にモーターを内
蔵した本体とを有し、モーター軸と回転ブラシ間
にベルトを架張するアプライト形電気掃除機に関
し、床ノズル部と本体の係止装置を他の一切の部
品を使用することなく、回転ブラシ駆動用のベル
トの張力を利用して簡単に安価に構成したもので
ある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて詳
細に説明する。

図において、１は床ノズル部で、その前部に塵
埃をかき上げる回転ブラシ２を内蔵している。３
は床ノズル部１の後方に傾動自在に設けた本体
で、この本体３の下部には塵埃吸引用のフアンモ
ーター４を設け、上部には集塵袋５を設けてい
る。６はフアンモーター４の一端に突出させたモ
ーター軸で、このモーター軸６と前記回転ブラシ
２との間には動力伝達用のベルト７を架張してい
る。８は継ぎホースで、この継ぎホース８の一端
は回転ブラシ２の後方に接続され、他端は本体３
の上部後方に設けた吸気口９に接続されている。
また吸気口９は集塵袋５に連通している。１０は
移動用車輪である。１１は床ノズル部１の底部に
設けた裏板で、回転ブラシ２と対向する下面に吸
込口１２を設けている。１３は集塵袋５と対向し
て本体３の前部に着脱自在に取り付けられた蓋体
である。１４は本体３の上部に配設された操作用
ハンドルである。１５は本体３に一体的に形成さ
れ中央にモーター軸６を位置させた傾動軸で、外
周の前方、すなわち、回転ブラシ２側に突起１５
ａを有している。１６は床ノズル部１に一体的に
形成された軸受部で、内径は上記傾動軸１５の突
起１５ａを含む最長端寸法を包含する寸法となつ
ていて傾動軸１５を遊合状態で支持し、かつ前
方、すなわち回転ブラシ側に上記突起１５ａに対
応する凹部１６ａを形成している。なお上記突起
１５ａと凹部１６ａは、本体３がスタンデイング
状態の時にベルト７の架張力により係合するもの
である。

操作を説明すると、掃除機を運搬する時はハン
ドル１４を持つて本体３を傾けると、傾動軸１５
の突起１５ａと軸受部１６の凹部１６ａがベルト
７の架張力で係合され床ノズル部１は床面より浮
き上つた状態となり、移動用車輪１０のみでスム
ーズに運搬できる。

掃除をする時は、ハンドル１４を持ち、足等に
より床ノズル部１の軸受部１６の上方を踏むと、
突起１５ａと凹部１６ａの係合が外れ軸受部１６
内径に対して傾動軸１５及び突起１５ａが傾動可
能となるわけである。

以上の構成及び動作で説明したように、本考案
のように、本体側には中央にモーター軸を位置さ
せた傾動軸を設け、床ノズル部側には傾動軸を遊
合状態に支持する軸受部を構成し、これら傾動軸
と軸受部のいずれかの突起と凹部をベルトの架張
力により係合させたことにより、床ノズル部と本
体の係止装置を他の一切の部品を使用することな
く構成することが可能となり、安価で使用性の優
れたアプライト形電気掃除機を提供することが可
能となり、その実用的価値は大なるものである。

なお、本実施例においては、傾動軸側に突起
を、軸受部側に凹部を設けたが、傾動軸側に凹部
を、軸受部側に突起を設けてもよく、要は回転ブ
ラシ駆動用のベルトの架張力で本体と床ノズル部
が係止できる構成であればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すアプライト形
電気掃除機の断面図、第２図は同全体の斜視図、
第３図は同要部の拡大図、第４図は同要部の分解
斜視図である。 １……床ノズル部、２……回転ブラシ、３……
本体、４……フアンモーター、５……集塵袋、６
……モーター軸、７……ベルト、１５……傾動
軸、１５ａ……突起、１６……軸受部、１６ａ…
…凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転ブラシを内蔵した床ノズル部と、この床ノ
   ズル部の後部に上記床ノズル部に傾動自在に設け
   られ、内部にモーターを内蔵した本体とを有し、
   上記回転ブラシとモーター軸との間にはベルトを
   設けるとともに、本体側には中央にモーター軸を
   位置させた傾動軸を設け、床ノズル部側には傾動
   軸を遊合状態に支持する軸受部を構成し、この傾
   動軸と軸受部の回転ブラシ側の一方には突起を、
   他方にはこの突起が係合する凹部を設け、本体が
   スタンデイング状態において上記突起と凹部をベ
   ルトの張力で係合させたアプライト形電気掃除
   機。