JPS5835180Y2 - アプライト形電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアプライド形電気掃除機の改良に関するもので
、吸塵部あるいはハンドル部の本体に対するストッパー
を、任意の位置で個定、解除すると共に使い易くするこ
とを目的とする。

従来この種のアプライド形電気掃除機には、吸塵部が簡
単に後方へ倒れないよう防止するためのストッパー、及
び使用時に床面に段差がある場合には本体の前部を浮か
して乗りこえやすくするための中間ストッパー、さらに
吸塵部を不注意によりじゅうたん面にあてないようにす
るための下限ストッパーが必要であった。

前記各ストッパーを操作するための操作部には足踏み式
が主に採用されている。

しかし足踏み式であるがため、手で吸塵部を保持し、片
足をあげて操作部を操作することとなす、ソの際の動作
が不安定であるという問題があった。

又吸塵部を中間ストッパーと下限ストッパーとの間に位
置させて使用している際段差等のある場合には、吸塵部
を一度中間ストッパ一部までもどす必要があり、その都
度ストッパーを操作することを要し面倒であった。

さらに中間ストッパーの位置は、掃除機において一定に
決めているため、使用者の背丈（即ち吸塵部の傾き角度
）によっては、ハンドル操作部が丁度中間ストッパ一部
分が位置する所にくるため、掃除機を前方に移動させる
と、時として回転ブラシ下面が浮きあがってしまい掃除
に不都合な点があると共に任意の位置でストッパーの固
定・解除をすることができなかった。

本考案は上記従来の欠点を解消したもので、以下その一
実施例を図面に従って説明する。

図においては１は掃除機本体で、前部に塵埃をかきあげ
る回転ブラシ２を有している。

３はブラシ駆動用のプーリ、４はブラシ軸、５は軸受で
、本体１に取付けられている。

６は回転ブラシ２の後部に設けた吸込口、７はホースで
ある。

８は本体１の後部に傾動自在に設けた吸塵部で、塵埃吸
引用の電動送風機９を内蔵している。

さらに電動送風機９の一端には軸１０を突出させており
、ベルト１１．プーリ３により前記回転ブラシ２に回転
を伝えている。

吸塵部８の上部には塵埃捕集用の底座袋を喫蔵していて
、これは前記ホース７と接続されている。

１２は、吸塵部８の上部に固着した操作用のハンドルで
把手１３を設けている。

なお、吸塵部８は本体に対して傾動自在にハンドル１２
と一体に設ける外、本体１内に吸塵部８を設け、ハンド
ルを本体に対し傾動自在とすることもできる。

１４は移動用の車輪、１５は回転ブラシ２の底に設けた
本体裏板、１６は吸塵部８の下部に設けた排気孔である
。

上記アプライド形電気掃除機の動作□を説明すると、回
転ブラシ２によりかき上げられた塵埃は、電動送風機９
の吸引力により、吸込口６．ホース７を通って吸塵部８
内に入り、吸塵袋を捕集され、袋を通過した清浄な空気
のみが排気孔１６より外部へ放出される。

次に本考案のストッパー機構の詳細について述べると、
８ａは吸塵部８の両端に突出した軸受部で、一端は軸受
支え部１ａに保持されている。

又、他端は前記軸受部８ａと回動自在に取りつけた軸受
支え部１ｂにより保持されており、本体１に２ケ所で締
付けられている。

１はちょうつがい式に設けたブレーキで、その上面１７
ａは、吸塵部８より突出させた２本の軸８ｂ、８Ｃに
はめ込まれて固定されている。

下面１７ｂは、軸受支え部１ｂと対応するように設けら
れて上下に移動し、軸受支え部１ｂを締付たり、めるめ
たりする。

１８はその中央部にブレーキ駆動ワイヤーを内蔵した連
結棒で、被覆部１８ Ｈの一端は、ブレーキ１７の上面
１７ ａに接するように設けられており、駆動ワイヤー
はその先端がブレーキ下面１７ ｂの遊端に接続されて
いる。

１９はブレーキ１７の上面１７ ａと下面１７ｂとの間
に設けた復元用のコイルバネ、２０はハンドル１２の後
面に取付けた操作レバーで、前記連結棒１８のワイヤー
と接続されており、使用者が握ることで矢印方向に動く
。

ハンドル１２のレバー２０の操作孔１２ ａは、第２図
に示すように逆り形でレバー２０の固定のためのストッ
パ一部１２ｂを設けている。

２１は連結棒１８の被覆部１８ ａを固定するための締
付は金具でリベット２２等によりハンドル１２に固定さ
れている。

２３．２４は連結棒１８の保持金具で、吸塵部８の後面
に固着されている。

本考案の動作を説明すると、レバー２０を第１図の矢印
方向に動かすと、レバー２０と接続されている連結棒１
８のワイヤーが上方に引かれるように移動する。

すると連結棒１８と接続されているブレーキ１７の下面
１７ｂも矢印に示すように上方向に動き、本体１に固定
した軸受支え部１ｂを上下より締付る方向に働らく。

さらにレバー２０を矢印方向に引張った後、ハンドル１
２を設けたストッパ一部１２ｂヘレバーを移動させると
、軸受支え部１ｂは、ブレーキがかかった状態になる。

又吸塵部８を任意の角度だけ傾けた状態でレバー２０を
矢印の方向へ引張ると、軸受支え部１ｂにブレーキがか
かり、その任意の角度で吸塵部８を本体１に対して固定
することができる。

以上のように本考案は本体に対して傾動自在なハンドル
部にストッパー操作レバーを設け、このレバーを連結棒
により、本体に設けたハンドル又は吸塵部の軸受部に対
向したブレーキと持続することで前記軸受部にかけたり
、あるいは解除したりする構造のため、任意の位置・角
度に吸塵部あるいはハンドルを固定したり、あるいは解
除したりするのは、ハンドルの手元部分に設けたレバー
の操作で簡単に行なうことができる。

従って不安定な状態で掃除機を操作する心配は全くない
。

さらに吸塵部を床面より十分浮かして固定できるため、
床面の段差を乗り越えるための吸塵部を一度おこして中
間ストッパ一部に戻す必要もない。

又使用者の背丈に関係なく、さらに使用中に簡単にブレ
ーキを解除することができるので、掃除中に回転ブラシ
底面に浮き上って支障を生じることもない等の利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例におけるアプライド形電気掃除
機の正面図、第２図は同ハンドル部の側面図、第３図は
同掃除機の下面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ’線に
沿った断面図をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塵埃をかきあげる回転ブラシを有した掃除機本体と、前
   記本体に塵埃吸引用の電動送風機を内蔵し、かつハンド
   ル部を上部に固定した吸塵部を傾動自在に設けるか、あ
   るは前記回転ブラシ、電動送風機を本体に内蔵させ、こ
   の本体に対してハンドル部を傾動自在に設け、前記本体
   と傾動自在な吸塵部あるいはハンドル部との軸受部には
   ブレーキを設けるとともにこのブレーキとハンドル側の
   操作レバーとを連結棒で接続して、任意の位置で前記本
   体に対し吸塵部あるいはハンドル部を係止可能にしてな
   るアプライド形電気掃除機。