JPS6367546B2 - - Google Patents

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JPS6367546B2
JPS6367546B2 JP12492181A JP12492181A JPS6367546B2 JP S6367546 B2 JPS6367546 B2 JP S6367546B2 JP 12492181 A JP12492181 A JP 12492181A JP 12492181 A JP12492181 A JP 12492181A JP S6367546 B2 JPS6367546 B2 JP S6367546B2
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JP
Japan
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wire
heat resistance
conductor
heat
conductors
Prior art date
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Expired
Application number
JP12492181A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5825462A (ja
Inventor
Hitoshi Yanase
Kinya Ogawa
Michio Myauchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP12492181A priority Critical patent/JPS5825462A/ja
Publication of JPS5825462A publication Critical patent/JPS5825462A/ja
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はAl−Zr系耐熱アルミニウム合金導体
の製造方法に関するもので、特に導体の強度及び
導電率をあまり低下させることなく耐熱性を向上
せしめるものである。 近年、送電容量の増大に伴い、架空送電線に鋼
心耐熱アルミニウム合金撚線が用いられている
が、特殊な送電条件の下では更に耐熱性の優れた
アルミニウム合金導体を用いて送電容量を増大さ
せることが望まれている。このため従来より種々
の導電用耐熱アルミニウム合金が研究されている
が、現在実用化されているのは、Zrを有効成分
とするAl−Zr系耐熱アルミニウム合金である。
この合金はZrの添加量に応じて耐熱性が増大す
るも、導電率が低下する。従つて耐熱性を高める
ためにZr量を多くすると導電率が著しく低下し、
導体には適さないものとなる。 本発明はこれに鑑み種々検討の結果、連続又は
半連続鋳造圧延法、展延法、押出法等により形成
したAl−Zr系耐熱アルミニウム合金の荒引線を
伸線加工すると、伸線時の加工熱による発熱によ
つて、所謂低温焼鈍硬化現象を生じ、これが導体
の耐熱性を低下させる原因となつていること、特
に連続的に伸線加工すると各ダイスを通過すると
きに発生した熱がしだいに蓄積されて線材温度が
かなり上昇し、低温焼鈍硬化も大きくなつて耐熱
性の低下も大きくなることを知見し、更に検討を
重ねた結果、導体の強度及び導電率をあまり低下
せしめることなく耐熱性を向上し得る耐熱アルミ
ニウム合金導体の製造方法を開発したものであ
る。 即ち、本発明は、Zr0.01〜0.8%、Fe0.07〜0.8
%、Si0.03〜0.3%、残部Alと通常の不純物から
なるアルミニウム合金の荒引線を伸線加工する導
体の製造において、荒引線をローラーダイスを用
いて伸線加工することにより、加工中の線材温度
を100℃以下に抑えて60%以上の減面加工を行な
うことを特徴とするものである。 本発明において合金組成を上記の如く限定した
のは次の理由によるものである。 Zrは導体の耐熱性を向上させるために添加し
たものであるが、含有量が0.01%未満では耐熱性
が低く、0.8%を越えると耐熱性は向上するも導
電率の低下が大きくなるためである。Feは導体
の強度を向上させるために添加したものである
が、含有量が0.07%未満では、充分な強度が得ら
れず0.8%を越えると強度向上効果が飽和するば
かりか、導電率の低下が大きくなるためである。
また、Siは導体の強度及び耐熱性を更に向上させ
るために添加したものであるが、含有量が0.03%
未満では効果が小さく、0.3%を越えると導電率
の低下が大きくなるためである。 本発明は、このような組成のAl−Zr系耐熱ア
ルミニウム合金を連続又は半連続鋳造圧延法、展
延法、押出法等により荒引線となし、これを伸線
加工して導体とするのにローラーダイスを用いて
伸線加工することにより、ダイスを通過する際に
発生する加工熱を小さくして加工熱の蓄積を少な
くし、加工中の線材温度を100℃以下に抑えて低
温焼鈍硬化現象が起るのを防止し耐熱性を向上せ
しめたものである。通常のダイスを用いて伸線加
工し、加工中に100℃以上の温度となつた線材を
加工後に急冷しても耐熱性は向上しない。また、
ローラーダイスを用いた伸線加工により60%以上
の減面加工を行なうのは、加工硬化により導体に
充分な強度を与えるためで60%未満の減面加工率
では充分な強度が得られない。 尚、本発明によれば伸線加工前に熱処理を施し
た荒引線を用いても同様の耐熱性向上の効果が得
られるものである。 以下、本発明を実施例により説明する。 純度99.8%のAl地金を溶解し、これにAl−5
%Zr、Al−5%Fe、Al−20%Si母合金を用いて
種々の割合に添加し、第1表に示す組成のAl−
Zr−Fe−Si合金を溶製した。これをベルトアン
ドホイール型連続鋳造機により断面積2000mm2の鋳
塊を連続的に鋳造し、引き続き連続圧延機により
熱間圧延して直径9.5mmの荒引線を形成した。こ
の荒引線をローラーダイスを用いた連続伸線機に
より伸線加工して導体を製造した。また、比較の
ため、同一組成の荒引線を通常のダイスを用いた
連続伸線機により、通常のAl伸線油を用いて伸
線加工を行なつて導体を製造した。その製造条件
を第1表に併記した。また、第1表中線材温度と
は、伸線加工中の線材の最低温度と最高温度を示
す。 このようにして製造した導体について引張強
さ、導電率及び耐熱性を測定した。その結果を第
2表に示す。尚、引張強さはアムスラー型引張試
験機により測定し、導電率はケルピンダブルブリ
ツジにより電気抵抗を測定して求めた。 また、耐熱性はZr含有量0.01〜0.1%の導体に
ついては温度180℃で1000時間加熱後の引張強さ
を求め、Zr含有量0.1〜0.2%の導体については温
度230℃で1000時間加熱後の引張強さを求め、ま
た、Zr含有量0.2〜0.8%の導体については温度
300℃で400時間加熱後の引張強さを求め、それぞ
れ加熱前の引張強さに対する割合(%)で示し
た。
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表及び第2表から明らかな如く、本発明方
法No.1〜No.12により製造した導体は、導電率51.9
%IACS以上、引張強さ17.1Kg/mm2以上、耐熱性
91.8%以上の性能を示し、従来方法No.20〜No.31に
より製造した導体と比較し、耐熱性がはるかに優
れているのが判る。 これに対し、本発明方法と合金組成の異なる比
較方法No.13〜No.19により製造した導体は上記3特
性のうち何れかが劣つている。即ち、Zr含有量
の少ない導体(No.13)は耐熱性が低く、Zr含有
量の多い導体(No.14)は導電率が低く、Fe含有
量の少ない導体(No.15)は引張強さが低く、Fe
含有量の多い導体(No.16)は導電率、引張強さ及
び耐熱性が低く、Si含有量の少ない導体(No.17)
は引張強さが低く、Si含有量の多い導体(No.18)
は引張強さ及び耐熱性が低くなつているのが判
る。また、本発明方法と合金組成が同一でも減面
加工率の小さい比較方法No.19により製造した導体
は引張強さが低いことが判る。 また、本発明方法と同一組成の合金荒引線を通
常のダイスを用いて連続伸線加工した従来方法No.
20〜No.31では伸線加工中に線材温度が徐々に上昇
し、最終パス後は148℃以上にも上昇し、低温焼
鈍硬化現象により強度が幾分高くなるも耐熱性が
低下していることが判る。 このように、本発明方法によれば、導体の強度
及び導電率をほとんど低下せしめることなく耐熱
性を向上し得るもので、工業上顕著な効果を奏す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Zr0.01〜0.8%、Fe0.07〜0.8%、Si0.03〜0.3
    %、残部Alと通常の不純物からなるアルミニウ
    ム合金の荒引線を伸線加工する導体の製造におい
    て、荒引線をローラーダイスを用いて伸線加工す
    ることにより加工中の線材温度を100℃以下に抑
    えて60%以上の減面加工を行なうことを特徴とす
    る耐熱アルミニウム合金導体の製造方法。
JP12492181A 1981-08-10 1981-08-10 耐熱アルミニウム合金導体の製造方法 Granted JPS5825462A (ja)

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JPS5825462A JPS5825462A (ja) 1983-02-15
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WO2002044432A1 (en) * 2000-11-30 2002-06-06 Phelps Dodge Industries, Inc. Creep resistant cable wire

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JPS5825462A (ja) 1983-02-15

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