JPS636728Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、発光素子（光源）と光フアイバーの
入光端面との間の光路に遮光部を出し入れして、
オン、オフを行う光スイツチ、特に動作状態を表
示面の照光によつて表示する照光式光スイツチに
関するものである。

従来の光スイツチの一例を第１図に示す。図に
おいて、１は正面（図示上面）に開口部を有する
スイツチボツクス、２はこのスイツチボツクス内
に配設された発光素子、３は光フアイバーであ
り、この光フアイバー３はその入光端面が前記発
光素子２と対向するように配設されている。４は
前記スイツチボツクス１の正面開口部に出し入れ
自在に配設された押ボタンであり、この押ボタン
の内面には前記発光素子２と光フアイバー３の入
光端面との間の光路に出入りする遮光板５が突設
されている。また、この押しボタン４は、受光時
にはばね６によつて図示状態に保持され、遮光時
には押込まれてロツク機構（図示せず）の働きに
よつてロツクされるようになつている。

即ち、押ボタン４の押下げによつて遮光板５が
光路を遮断するようになり、これによつて光フア
イバー３に光が入らなくなる。また、押ボタン４
を図示状態に復帰させると、発光素子２の光が光
フアイバー３の受光端面に入射され、光フアイバ
ー３によつて所定位置へ導かれる。

しかしながら、このような構造では、発光素子
２から出た光は、遮光板５が光路から退避してい
る時だけ光フアイバー３に導かれ、それ以外では
利用されずに無価値の存在となつている。

本考案は上記の点を考慮してなされたもので、
押ボタンに照光表示部を設け、その内面側にライ
トガイド及びプリズムを保持器を介して支持する
一方、発光色の異なる光源をスイツチング用、表
示用として配設し、受光時にはスイツチング用光
源の光をプリズムを介して光フアイバーに、表示
用光源の光をライトガイドにそれぞれ入射させ、
また遮光時にはスイツチング用光源の光をライト
ガイドに入射させることにより、光源の発光の有
効利用と状態表示の明確化が図れる照光式光スイ
ツチを提供することを目的とする。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に
説明する。

第２図及び第３図は本考案の一実施例を示すも
ので、第２図は受光状態、第３図は遮光状態であ
る。

図において、１１は正面（図示上面）に開口部
を有するスイツチボツクス、１２−１、１２−２
は発光素子（光源）であり、光源１２−１はスイ
ツチ用、光源１２−２は表示用である。１３は照
光表示部１３Ａを有する押ボタン（キートツプ）
であり、この押ボタン１３は前記スイツチボツク
ス１１の正面開口部に出し入れ自在に配設され、
受光時にはばね１４によつて第２図の状態（突出
状態）に保持され、遮光時にはロツク機構（図示
せず）によつて第３図の状態（押込まれた状態）
に保持されるようになつている。

前記光源１２−１、１２−２は発光色の異なる
ものが使用されており、両光源１２−１、１２−
２は、プリント基板１５上に取付けられ、光源収
納孔を有する保持部材１６に支持されており、基
板１５の電源端子部１５Ａは前記スイツチボツク
ス１１の背面（図示底面）から突出している。こ
の場合、両光源１２−１、１２−２は前記押ボタ
ン１３のストロークに相当する間隔を有し、かつ
表示光源１２−２が正面寄りとなる配置としてい
る。

１７はライトガイド、１８はプリズムであり、
これらライトガイド１７及びプリズム１８は保持
器１９に収納されて、前記押ボタン１３にライト
ガイド１７の端面が照光表示部１３Ａの内面に接
するように支持されている。保持器１９は受光時
にスイツチング用発光素子１２−１と対向する位
置にプリズム１８への入射口となる窓１９Ａ、遮
光時にはスイツチング用発光素子１２−１と対向
し、受光時には表示用発光素子１２−２と対向す
る位置にライトガイド１７への入射口となる窓１
９Ｂが形成されており、スイツチング用発光素子
１２−１の光は受光時には窓１９Ａ、プリズム１
８を介してスイツチボツクス１１の背面方向へ進
行し、遮光時には窓１９Ｂ、ライトガイド１７を
介してスイツチボツクス１１の正面方向、即ち押
ボタン１３の照光表示部１３Ａの方向へ進行する
ことになる。なお、表示用発光素子１２−２の光
は受光時にのみ窓１９Ｂを通つてライトガイド１
７に入射し、照光表示部１３Ａを照射することに
なる。

２０は光フアイバーであり、その先端には光フ
アイバープラグ２１が取着されている。２２はこ
のプラグ２１を保持するコネクタであり、前記プ
リズム１８からスイツチボツクス１１の背面に向
う光の光軸上に光フアイバー２０の入光端面が位
置するようにスイツチボツクス１１の背面（底
面）部に形成されている。

上記構造の本考案に係る照光式光スイツチは、
受光時には第２図に示すように押ボタン１３が突
出した状態となり、保持器１９の窓１９Ａがスイ
ツチング用発光素子１２−１と対向し、光が窓１
９Ａを通つてプリズム１８に入射され、スイツチ
ボツクス１１の背面の光フアイバー２０方向へ進
行して入光端面に達し、光フアイバー２０によつ
て所定位置に導かれる。また、この場合、窓１９
Ｂは表示用発光素子１２−２と対向しており、そ
の光がライトガイド１７に入射され、照光表示部
１３Ａが照射されて、受光状態である旨表示され
る。

一方、遮光時には第３図に示すように押ボタン
１３が押込まれた状態となり、保持器１９の他方
の窓１９Ｂかスイツチング用発光素子１２−１と
対向し、光が窓１９Ｂを通つてライトガイド１７
に入射され、スイツチボツクス１１の正面、即
ち、押ボタン１３方向へ進行し、、この光によつ
て照光表示部１３Ａが照射され、状態表示が行わ
れる。

即ち、スイツチング用発光素子はスイツチング
と作動表示の光源として使用されることになり、
発光の有効利用が図れる。しかも、照光表示部１
３Ａによつて表示色が変化する形で状態表示が行
われるため、表示が明確となつて作動状態の把握
が的確となり、操作し易くなる。また、光フアイ
バー接続用のコネクタを形成したので、着脱が容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の光スイツチの一例を示す断面
図、第２図及び第３図は本考案に係る照光式光ス
イツチの一実施例を示す断面図である。 １１……スイツチボツクス、１２−１……スイ
ツチング用発光素子、１２−２……表示用発光素
子、１３……押ボタン、１３Ａ……照光表示部、
１４……ばね、１５……プリント基板、１５Ａ…
…電源端子部、１７……ライトガイド、１８……
プリズム、１９……保持器、１９Ａ，１９Ｂ……
窓、２０……光フアイバー、２１……光フアイバ
ープラグ、２２……コネクタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面に開口部を有するスイツチボツクス内にス
   イツチング用光源とこれとは発光色の異なる表示
   用光源とを所定の間隔で、かつ表示用光源が正面
   寄りとなるようにを配設するとともに、正面開口
   部に照光表示部を有する押ボタンを出し入れ自在
   に配設し、この押ボタンの照光表示部の内面側に
   ライトガイド及びプリズムを保持器を介して前記
   押ボタンが突出した状態では前記スイツチング用
   光源の光がプリズムに、表示用光源の光がライト
   ガイドにそれぞれ入射し、また押ボタンが押込ま
   れた状態ではスイツチング用光源の光がライトガ
   イドに入射するように支持する一方、前記プリズ
   ムを通つた光の光軸上に入光端面が位置するよう
   に光フアイバーを結合するコネクタをスイツチボ
   ツクスの背面部に形成したことを特徴とする照光
   式光スイツチ。